【TOK】のスキー教師日記  December 2009

 
December
2009

What's Today ?


***12/16 以降へ***

12/15 アニメ効果
12/14 癒しのスキー
12/12 自分を愛する
12/11 “細胞”は“個”
12/10 “解放”アニメも !!!
12/09 “ACT”アニメ
12/08 “ACT”登場 !!!
12/07 密度濃い室内研修
12/06 普遍的技術
12/05 “T.N”さんか
       御礼 e-mail
12/04 “Healing Ski”
12/03 “静”と“感”
12/02 OLL No.3-09
    “気付き”の大切さ
12/01 OLL No.3-08
       理想的な滑り


*** これまでの日記***

2009年11月No.2
2009年11月No.1
2009年10月
2009年9月
2009年8月
2009年7月
2009年6月
2009年5月 No2
2009年5月 No1
2009年4月
2009年3月
2009年2月
2009年1月

2008年12月 No2
2008年12月 No1
2008年11月
2008年10月
2008年09月
2008年08月
2008年07月
2008年06月
2008年05月
2008年04月
* 2008年03月
* 2008年02月
* 2008年01月

* 2007年12月
* 2007年11月 No.2
* 2007年11月 No.1
* 2007年10月
* 2007年09月
* 2007年08月
* 2007年07月
* 2007年06月
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* 2007年03月
* 2007年02月
* 2007年01月

* 2006年12月
* 2006年11月
* 2006年10月
* 2006年09月
* New Zealand06 通信
* 2006年08月
* 2006年07月
* 2006年06月
* 2006年05月
* 2006年04月
   (Canada Tour)
* 2006年03月
* 2006年02月
* 2006年01月

* 2005年12月
* 2005年11月
* 2005年10月
* 2005年9月
* New Zealand05 通信
* 2005年8月
* 2005年7月
* 2005年6月
* 2005年5月
* 2005年4月 No.2
* 2005年4月 No.1
* 2005年3月
* 2005年2月
* 2005年1月

* 2004年12月
* 2004年11月
* 2004年10月
* 2004年9月
New Zealand04通信
* 2004年8月
* 2004年7月 No.2
* 2004年7月 No.1
* 2004年6月
* 2004年5月
* 2004年4月
* 2004年3月
* 2004年2月
* 2004年1月

* 2003年12月
* 2003年11月
* 2003年10月
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* 2003年4月
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* 2003年2月
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* 2002年12月
* 2002年11月
* 2002年10月
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* 2002年3月
* 2002年2月
* 2002年1月

* 2001年12月
* 2001年11月
* 2001年10月
* 2001年9月
* 2001年8月No.2
* 2001年8月No.1
* 2001年7月
2001年6月

*  以下 2001年

教師日記 5月

教師日記 4月
教師日記 3月
教師日記 2月
教師日記 1月

*  以下 2000年

教師日記 12月
教師日記 11月
教師日記 10月
教師日記 9月 #2
教師日記 9月 #1
教師日記 8月 #2
教師日記 8月 #1
教師日記 7月
教師日記 6月
教師日記 5月
2000年4月 
2000年3月
2000年2月
2000年1月

*  以下 1999年

1999年12月
1999年秋
1999年4月
1999年3月
1999年2月
1999年1月

*  以下 1998年

1998年12月

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 ☆ Tuesday  December 01   2009    晴れ (白馬 )  49.0kg 6%


白馬 12/01

 今日から12月...師走が始まります。
 全国各地にはクリスマスツリーの飾りが満ちているようです。(*^^)v
 さて,我々スキーヤー待望の「雪の“present”」はいつ来てくれるのでしょうか? 雪の有無に関係なく,12/5日からの“Rookie Academy”は開催しますが...。
 でも,気候変動にしろ,人生の出来事にしろ...それが今まで私達が創り出した“result”なのですネ !!!
 シーハイル !!! Schi Heil !!!  !(^^)!(*^^)v

 “Let Ski”と“Do Ski”の癒合...という意味でも
“T.N”さんのAfterNo.3の滑りは素晴らしい !!!

     今日は Online Lesson No.4 の八回...“Okky”さんのご登場です。
☆★☆ Lesson 3-8     
  
“Online Lesson... '10  No.3-8 コメンテーター...今日は...“Okky”さんです。

“Online Lesson... '10  No.3-8  “T.N”さんの変遷 について...

No.3-8 “Okky”さんのコメント

“Okky”さんのコメントに対する“TOK”の感想

 TOK先生、こんばんは! Okkyです。
  1、2回目はコメントできなかったのですが、私もAfter No3 に コッソリ映っていることもあり今回は、コメントを送りたいと思います。
 全体を通して、感じたことは、足元の圧変化の差です。







 before は 切り替えのために反動を利用使用するために一時的に雪面と板との間に大きな圧力を作ろうとした運動が見えます。それは、ターン後半に足の伸縮運動が一瞬、止まってしまうところや雪煙の上がり方がターン後半に集中していることからも伺えます。また、ターンが高速になればなるほど、その動きが顕著に出ています。

 ハッハハハ...(^ー^) そうですネ !!! 皆さん...実は..AfterNo.3の後ろをこっそり滑っているのは撮影協力をしてくれた“Okky”なのです。
 「圧変化」...これがある意味で“Key word”ですネ !!! ただ,気をつけなければならないこと...それは,「圧」ということに意識が行き過ぎて,それがメインになってしまわないようにする,ということです。あくまで「圧変化」,もしくは「圧のやりとり」は,“result”として出てくるもので,これを最初から作って行こう...という様な姿勢があると,「滑りを限定されたもの」...としてしまう懸念が起こります。

 Before映像の特徴は,Okkyが云うように,「切り替えのために反動を利用」しようとする意思が観えることです。そのために,「一時的に雪面と板との間に大きな圧力を作ろう」とする動きが出ました。それほど顕著ではありませんが,確かに「伸縮運動が一瞬、止まってしまうところ」が無いわけではありません。
 スピードが出れば出るほど,雪からの圧が強くなって来ますから,この「反発エネルギー」は大きくなって,強い圧との闘い...という様相を呈する様になるのです。
 以上は全て,“Do Ski”の持つ特徴とも言えます。

 それに対して、Drill では、切り替え時に反動を利用するためのきっかけとして利用していたストックを短く持つことで、使いにくいように制限することで圧変動をなめらかにしようとしていたのだと思います。その効果で、映像からもスキーの圧の変化が少なくなっているのがbefore の時に感じた、伸縮運動が止まってしまう事や雪煙の上がり方からも分かります。

 そのとおり !!!。ノンストックトレーニングは「急激な圧変化」を少なくして,雪面コンタクトを柔らかくしてくれる効果があります。グッキーもよく使っていたトレーニングです。
 実はこの“Drill”練習,及びAfterNo.1は,時期的には9月始め,“新・知応ターン”の導入をやった時のものです。それに対し,AfterのNo.2,及びNo.3は,それより約1カ月前の8月...「FS研修会 in NZ」と銘打って,“Cardrona”スキー場で研修を行った時のものです。この時のテーマは“Fire Works”イメージでした。ですから時系列的には,逆になっています。でも,ここで皆さんにご覧いただきたいのは,どの様に“T.N”さんが変わって行ったか?...ということよりも,滑りの“質”の違いに気付いていただく...ということですので,敢えて,順序を逆にしました。
 “Drill”練習を経て,AfterNo.1では少し動きが滑らかになっているのがお分りになると思います。これは同じ日のものですから...。そして注目すべきは,「脚の伸縮運動が止まらなくなった !!!」...ということです。これは「止めない様にしたから止らない」...のではなく,自然に止らなくなっただけの話です。
 この“Drill”段階で,“feel in”の感覚をしっかり掴んでもらえば,その後はお一人で“フィーリングスキー”の道程を歩んで行くことも可能 !!!....だと,“TOK”は思っております。

 after では、Drill の効果か ストックを通常の持ち方に変えても圧変化の少ない滑りになっています。特に After No3 の右ターン後半の板の走りは見ていてる私ですら気持ちよくなり、滑りに行きたいなぁ〜と思うほどで滑っているT.N. さん がどう感じていたのかが気になるところです。  この圧変化の差が少ない滑りは綺麗な丸い弧を描くという観点から見ても利にかなっており、無理のない合理的な滑りだと思います。また、Beforeのようにターンの後半のある場所で強く圧をもらい、その反動で切り替えるという滑りではその反動を利用するポイントが荒れていたりすると自分の思った反動がもらえず、思い通りのターン弧が描けないというリスクがあります。それに対して、Afterでは一時的に雪面状況の変化があったとしても瞬間的に操作していないので足の伸縮等で圧の調整がしやすくリスクの少ない滑りになります。

 AfterNo.2及び」No.3の滑りは“Fire Works”イメージで,「圧の開放」にテーマを絞っての練習をした後の滑りです。AfterNo.1,No.2とは幾分その雰囲気が違いますが,結果としてこの様な滑りができる様になることが,私たち一般スキーヤーの最終目的...と思いましたので,敢えて順序を逆にさえてもらいました。
 ...というのは,“新・知応ターン”は“フィーリングスキー”の“Let Ski”が100%近い滑りになります。ところが私も含めていくら“フィーリングスキー”に精通したとはいえ,いつもいつも“Let Ski”で滑っているわけではありません。時には出さないように気を付けていたとしても,“Do Ski”的要素が顔を出してしまうのが普通のことなのです。そういう意味で,このAfterNo.2およびNo.3は,“Let Ski”を学んだ後,“Do Ski”と融合することで顕現した,“
理想的な滑り”...と言っていい滑りだと思います。
 このOLLで何度か言っているように,特に山回りから谷回りに掛けての“スキーの走り”は最高です !!!。まず第一段階...山回りでエッジが緩められながら,圧が身体に蓄えられるのでスキーの走りが強調されています。第二段階...それに続く解放で,まるでピストルの火薬に火が付いて弾丸が銃口を飛び出て行く様なイメージでスキーが谷回りに弾けています。もちろんどちらの段階でも,身体がしっかりスキーの真上に乗っかったままで,バランスを失う...などということもありません。素ッ晴らしい !!!
 この様に“Let Ski”と“Do Ski”の癒合...という意味でも,この“T.N”さんのAfterNo.3の滑りは素晴らしい !!!....そう思います。



 ☆ Wednesday  December 02   2009    晴れ (白馬 )  49.4kg 6%


白馬 12/02

 今日もイイ天気の白馬です。 !(^^)!(*^^)v 今朝も「朝焼け」がご覧のように綺麗でした。

 さて,“TOK”は今日から「乗鞍高原」でのキャンプ開始に向けて,準備のため出掛けます。
ここ数日は,野麦と白馬を行ったり来たりの日々が続きます。途中のドライブ...安曇野の秋〜冬,を楽しみながらドライブしたいと思います。(*^^)v

 New Zealand に Feeling Ski の拠点ができた !!!

     今日は Online Lesson No.3 の最終回...“Tori”さんのご登場です。
☆★☆ Lesson 3-9     

  今日は 
“Online Lesson... '10 の最後のコメントです。そのNo.3-9コメンテーター...今日は...“Tori”さんです。

“Online Lesson... '10  No.3-9  “T.N”さんの変遷 について...

No.3-9 “Tori”さんのコメント

“Tori”さんのコメントに対する“TOK”の感想

 TOK先生こんにちわ。冷え込んだ日も増えてきて、山々は真っ白くなり、そして日増しにワクワクしてきますね(^・^)
目を閉じると雪の匂いがしてきそうです(^・^)
 さて、今回もなんとか間に合いました(笑) でも、僕自身が何を感じたかってことを書くにしても、インストラクターの方の滑りを見てとなると、かなり気が引けますね^_^; そんなことを言っても仕方ないので^_^;





 まずBefore...
 第一印象は、上手だなぁ^_^;  1と2は丁寧に滑っているなぁという印象。。。カメラを意識しているのかなぁ? 3は1,2と比較してちょっとだけ、斜面への働き掛けがあるかなぁ。。 これからTOK先生のレッスンだとすると、どんなレッスンかなぁ?FSってどんなかなぁ って考えているのかなぁ とも思ったのですが、画像からはそこまで感じ取ることは出来ませんでした。

 “Tori”さんこんにちは! 今回もコメントありがとう!!!
 「目を閉じると雪の匂いが」...冬を感じさせる良い表現ですネ !!! (*^^)v
 Instructor...本来は「うまく差し上げられて...ナンボ」...あるいは,「いろいろな気付きのヒントを差し上げられていくら...」というのが仕事です。もちろん参考になる滑りを披瀝できる力があれば,それはそれで素晴らしいことですが,先ず第一に,「良き導き手」であることですから,Instructorといえども,それぞれ滑りの特質があって,一般の方々の評価の対象となるような滑りをすることも多いのですヨ !!!

 たしか,この時は“T.N”さんのこれまでの滑りの要素をじっくり撮ろう...という意図があった様に思います。6/23に撮影したもので, Coronet Peak もシーズン始めでした。
 “Do Ski”的要素が強い場合,滑走スピードの違いが,この様に「斜面への働き掛け」の多い少ない...という印象の違いとして見えてくるのです。スピードが速いほど働き掛けが多いように見えます。

 Drill... 
 どんなイメージで滑ったか? Soundかなぁ イメージはともかく、雪への働きかけをなくし、雪からの情報を感じようとする雰囲気を受けました。自分からはアクションせず、最低限のリアクションで流れるように自然体でターンをしているように感じました。でも、なんとなく とまどいもあるのかなぁ・・・

 先回もお話しましたが,この“Drill”練習のイメージは“新・知応ターン”でした。AfterNo.1も同じ日に撮ったもので,その続きです。
 この“Drill”のテーマというか目的は,雪面圧をより繊細に感じ取り,そこでのやり取りがどの様に行なわれているかを,“T.N”さんなりに感じていただくことでした。
 “新・知応ターン”については,2009/3/11以降の「教師日記」に結構詳しく載っていますのでそれを参考にしてください。
 ターンの局面々々で♪♪♪知・応・心・情...知・応・心・情...♪♪♪と歌いながら,この漢字の言葉一つひとつを頭に思い描いて行くだけなのに,不思議なターンが顕現するのです。このことの分析は2009/10/9の「教師日記」で行なっておりますが,人それぞれにこの「知」から「応」...そして「心」,「情」...とその“energy”の感じ方,反応の仕方が異なっています。ですから完成形...とか,求められる運動...という様なものはありません。スキーヤー各自がそれぞれ自分固有の反応の仕方として“気付く”だけです。
 この“Drill”では“T.N”さんも,その“
気付き”を求めて必死でした。(^ー^)
 AfterNo.1ではスムーズさが出ているのがお分りいただけると思います。“気付き”があったということですネ??。(*^^)v

 After...
 1から3に掛けて不安から確信に変わっていくような印象を受けました。











 1では雪からの情報を感じて滑ることに意識が集中している印象が強く、2ではここで「貰おう」、「お返しだぁ」ってイメージを丁寧にやろうという意識が感じられ、3では自然体で川の流れのように、魚のように、斜面からの圧力、情報にに対するリアクションだけで自由にリラックスして滑っている印象を受けました。


 インストラクターにもなれば自分のSKIに自信を持ち、また自分なりの一つの型みたいなものもあると思うのですが、それを変えることを厭わない姿勢と実際に変わってる姿に驚きを感じました。

 映像の案内で,“T.N”さんの変遷 と書いておきながら申し訳ないのですが,実はAfterは,時系列が前後しており,「変遷」ではありません。ただ,ここでは,昨日もお話ししたように,“T.N”さんの滑りを通して,滑りの“質”の違い...これを学んでいただくのが主眼なのです。
 “新・知応ターン”イメージの練習をする以前に,“Fire Works”のトレーニングで,完成形的な滑りをすでに“T.N”さんは身に付けられていた...ということです。“TOK”はそれを利用して,滑りの質の違いを皆さんに提示させてもらった...という訳です。
 
 AfterNo.1〜No.3までの“TOK”の詳しい解説は,明日以降にさせていただきますが,大筋で“Tori”さんが仰るとおりだと思います。
 一般的に“S字ターン”ができる様になって,その意味が分って来ると,「魚のように、斜面からの圧力、情報にに対するリアクションだけで自由にリラックスして」滑ることが可能になるものです。(*^^)v
 
 そうなんです !!! “T.N”さんの素晴らしいところは,「これは良い !!!」...と思ったら,直ぐそれを自分に取り入れようとするところです。20年近くスキー教師をやってくると,「今更自分の滑りを変えなくても...」という思いがあるのですが,彼女はそれを換えようと努力しました。これまでの習慣や癖が付いていますから,これを変えるのは容易なことではなかった筈です。でも,この様な滑りができるまでになられました !!!  New Zealand に Feeling Ski の拠点ができたようで,“TOK”も嬉しいです。 !(^^)!(*^^)v
 それにも増して,今回この様な Online Lesson の「モデル」として登場するのを厭わなかった“T.N”さんのご協力に感謝です。
 ありがとうございました !!!

 シーハイル !!! Schi Heil !!!



 ☆ Thursday  December 03   2009   曇り  (奈川 )  


白馬 12/03

 今日は野麦...「奈川」からの Update です。今シーズンのレッスン拠点を乗鞍高原にしたことから,“TOK”はシーズンのほとんどを「奈川」で過ごすことになりました。
 今日の写真は,その奈川滞在のために借用した家の前から乗鞍高原方面を望んだものです。
 景色そのものはあまり良くありませんが...昨日からここで暮らしています,(*^^)v

自分の身体の“素晴らしさ”に気付き,“心の安らぎ”を感じるスキー

     今日は Online Lesson No.3 “T.N”さんの滑りに対する“TOK”のコメントです。

“TOK”のコメント そのⅠ

03/Dec/2009

  “T.N”さんの変遷に関して,今回は9名の方々から貴重なコメントをいただきました。その方々のコメントを通じ,いろいろなことを学ぶことができました。本当にありがとうございました !!! (^I^)
  今日は,今回のOLLで“TOK”が意図したこと,これを皆さんにお話ししたいと思います。断片的には,それぞれの皆さんのコメントの中でお話しましたが,これをまとめてみたいと思います。

  “T.N”さんのようなベテランのスキー教師に,今更“TOK”が何をお伝えしようとしたか?...ということですが,結論から言えば,「自分の身体の“素晴らしさ”に気付き,“心の安らぎ”を感じるスキー」...ということです。
  “T.N”さんは“TOK”が八○尾○スキースクールでお世話になっている時からのお付き合いで,そこで私が“オレンジ・ターン”を指導していたのを,傍から時々垣間見て居られたのだと思います。彼女に問われるまでもなくこの“オレンジ・ターン”の面白さに気付いていた“TOK”は,機会ある毎に彼女にこの指導法を伝授していたのを思い出します。彼女がレッスン活動を展開するに当たり,この“オレンジ・ターン”を使い始めたのは,ごく自然な流れだったと思います。
  そして,この指導法が結構役に立つことを実感された“T.N”さんは,これ以外の“フィーリングスキー”のイメージを学びたい...そう思われたのだと思います。...ということで,彼女と滑る機会を捉えては断片的にその他の“フィーリングスキー”のお話をすることになりました。今年はその中でも,“epoch making”的なことが起こった年...という気がします。

  これまで,“T.N”さんはいろいろな経験を通し,その集大成として“Do Ski”的な滑りをメインにして来ました。ご本人は“オレンジ・ターン”で大分“Let Ski”に入っている...と思われていたようですが...。
  そこで最初の映像...Beforeの撮影となりました。これは New Zealand の2009シーズン始まりの頃...6月の映像です。
  先ずBeforeNo.1ですが,「身体が直立的に立っていて,角付けの切り替え時に,チョコッと圧を強め,その反動で次のターンに入る」...という運動になっています。山回りターン後半に圧を強め,その反動で次のターンに入って行く...という典型的な“Do Ski”です。滑りがぎこちなく,見ている私達にどことなく緊張感を与える滑りです。
  BeforeNo.2...これはNo.1に比べると,身体の縦の動きが出て来てはいますが,谷回りへ早く入って行こう...という気持ちがある様に見えます。その証拠に山回り後半で一瞬身体の動きが静止しています。そして,そこから新しいターンが新しく始まる...というターンでターンがプツン,プツンと切れている印象を与えます。
  BeforeNo.3...スピードが増し,圧が強くなって来たので,縦の動きがさらに大きく出るようになりました。大分積極的なスキーイングで,アグレッシブに見えなくもありません。でも,身体の使われ方は依然「雪に働きかけ,その反動を利用する」...という“Do Ski”的要素の多い滑りです。よく見ると,“雪”との融合というか調和に欠けていて,自分が自分が...という意識が強く,一つひとつのターンを焦っているようにも観えます。
  何度も言う様に,この様な“Do Ski”的滑り...これはこれでひとつの滑り方ですから,今更これを止める必要はありません。ただ言えること...それは,この様な“Do Ski”をいくら続けて行っても,「“心の安らぎ”を感じるスキー」までは行けない...ということです。運動能力的なポテンシャルが高く「身体の“素晴らしさ”に気付く」...ということはあるにしても...。

  
そこで,“Let Ski”のどこが“Do Ski”と異なっているのか?...これを明らかにするために,いろいろなイメージの練習をしました。
  先ず,“Drill”と,AfterNo.1。これはシーズン終わりに近づいた9月初旬のもので,“新・知応ターン”イメージでの滑りです。時期的にはその後の映像AfterNo.2,No.3より後で撮影したものですが,“Let Ski”のイメージを皆さんにお伝えする映像としては解りやすい...と判断し,敢えて時系列的には逆にしました。
    この二つの映像で学んでいただきたいのは,「圧感触に意識を集中する !!!」ということです。ターンがどうだとか,身体の動きがどう,フォームがどう..ということはお構い無しです。すると今まで自分の滑走スタイルだ...と信じてきた滑り以外の滑走フィーリングが得られたり,運動やフォームがまるで身体の中から滲み出すように,自然に顕れてくるのです。これはあくまで,イメージに集中した結果顕れるものであって,作ろうとして作れるものではありません。心を“
”かに保ち,雪のメッセージを“”じようとすることで得られるものです。まさに“雪”の“energy”がスキーヤーに刺激を与え,それにスキーヤーが反応した結果現れた“心穏やかなスキー”なのです。「“Something Great”が“present”として与えてくださったもの !!!」といった感じのスキーイングになります。どうですか?“Drill”と,AfterNo.1から,それが伺い知れますでしょうか?

 “Do Ski”を「自分の身体的能力を前面に出し,雪の上で披瀝するスキー」...とすれば,“Let Ski”は「スキーヤーの個性が大自然の“present”に素直に反応し,新しい自分を発見するスキー」...ということができます。

  さて,長くなってしまいました。この続きはまた明日 !!! シーハイル !!! Schi Heil !!!



 ☆ Friday  December 04   2009   曇り  (白馬 )  48.8kg 6%


白馬 12/04

 今日は荷物を取りに,白馬に帰っています。
  やはりTopページの写真は白馬の方がいいですネ !!! (^ー^)
 近い内に,野麦でも少し景色の良いポイントを探しましょう。ハッハハハ...(^ー^)

 さて,明日から乗鞍高原で“Rookie Academy”が始まります。雪はほとんど無いのですが,机上での学習,室内でのトレーニングがありますから,大丈夫ですが...
 これも“Something Great”の思し召し !!!.... イェーーイ !!! (*^^)v

“T.N”さんの滑り...私達を幸せな雰囲気に連れて行ってくれる
“Healing Ski”
的“癒し”を感じさせてくれる要素がある

     今日は Online Lesson No.3 “T.N”さんの滑りに対する“TOK”のコメントNo.Ⅱです。

 

“TOK”のコメント そのⅡ

04/Dec/2009

  “T.N”さんの変遷に関して,今日は昨日の続きです。
 先ず,After
No.2,No.3の解説から...。皆さんからのコメントに対する感想としてすでに述べましたが,このNo.2,No.3は,時間的には“Drill”,AfterNo.1よりも,前に撮影したものです。ですから“新・知応ターン”をやったから,その結果No.2,No.3の滑りができる様になった...というわけではありません。“T.N”さんはご経験豊富ですから,他のイメージでも,それなりの滑りを具現化する力を持って居られます。No.2,No.3の時のイメージは“Fire Works”でした。この“Fire Works”...山回りでの圧の“吸収・蓄積”と,それに続く“解放”をどの様なイメージで行なうか?...ということを学ぶためのイメージで,“T.N”さんはこの段階ですでに圧の開放のコツを掴まれていたのです。結果的に“Let Ski”的要素として“新・知応ターン”も“Fire Works”も,山回り後半から谷回り前半にかけて,似たような身体の使われ方が顕れます。なので“Drill”からAfterNo.3までを,一連の変遷...と見ても違和感は無いのです。
  さて,ではこのNo.2,No.3...どこに特徴があるのか?...というと,「“Let Ski”と“Do Ski”が良い形で組み合わされている」...ということです。私達が“Let Ski”に精通し,100%近い形でその滑りができるとしても,毎回まいかい“Let Ski”で滑るわけにはいきません。理想的にはその様な滑りがあるにしても,“Let Ski”だけ !!!....という具合にはいかないのです。つまり,時々“Do Ski”的要素が加味されるのが普通...ということです。そういう意味で,このAfterNo.2,No.3の滑りは私に言わせれば「理想的な滑り」なのです。
  その一番のポイントは,斜面状況や,他のスキーヤーの滑走ラインの影響を受けたりして,山回り後半に圧の捉え方が幾分強くなってしまったにしても,その後の“解放”に迷いが無い...というか,乱れが無い...ということです。スロー映像...1分37秒から38秒にかけて,急にターン円弧が小さくなっていますが,これは前方にいきなりスキーヤーが現れた為,滑走ラインを変える必要に迫られた結果“T.N”さんが行なった滑りです。この時,急に円弧の大きさを変える必要があったにも関わらず,谷回りでの“解放”が非常にうまく行なわれています。
  このポイントで,滑りが理想的に行なわれている証拠を示す運動は,次の三つです。
①:ストックを付くタイミング
が“解放”が起こった後になっている。
  これは圧の“解放”をできるだけゆっくり行なおうとする意識の顕れです。“Do Ski”のBeforeでは,よくご覧になると解りますが,ストックを突いてから解放が起こっています。“Let Ski”ではその順序が逆になるのです。そのため,“Drill”ではストックも短く持ってトレーニングしていただいたのでした。
②:谷回りで,外腰が外スキーに付いて行っている
  これは,谷回りで一気に圧を解放せず,圧変化をいとおしむようにじっくりゆっくり解放しようとした結果顕れる特徴的なフォームです。このフォームを求めて“Let Ski”をするのは順序が逆ですが,結果として,外腰...つまりターン外側の腰があたかもローテーション運動をしているかのような動きを見せます。言葉を換えて言えば,「外腰が開かない」...と  この滑りを見てから,Before映像をご覧下さい。“Do Ski”的に滑ると,谷回りの始めに外腰が開き,外向姿勢に近いフォームが顕れます。これでは“解放”の谷回りで圧が必要以上に軽くなってしまい,続く山回りへ良い影響を与えません。
  一方外腰が開かない...ということは谷回りでも,雪面コンタクトを充分確保した解放が行なわれている...ということなのです。外腰が付いて行っている時のスキーのテールに注目すると,その違いがより鮮明に解ります。Before”ではテールがターン外側にズレ気味なのに対し,Afterではテールがしっかり確保されています。
③: “重心”がスキーと共に行く矢の様な“走り”が顕現している
  ...“DZ”さんのコメントでも“アーチェリーの矢”...という風に取り上げましたが,映像の時間で言えば,01:28-01:30 と 01:34-01:35 ,01:37-01:38 の時間の滑り...本当に気持ちイイ走りが実現しています。この理由は Online Lesson No.3のコメントが全部終わってから,お話しするとお約束しました。その約束の答え...大きく分けてその理由...二つあります。
  ③-1:山回りでスキーのエッジング量が減り,オーバーコンタクトが防げた
  エッジング,角付けの量が減れば減るほど,スキー滑走面が雪面と接する面積が増えますから,スキーは走り始めるのです。この時,雪面とのコンタクト圧を減らしていしまうと走りませんが,ターンに必要な圧を残した状態で,余分な圧を身体に吸収すると,オーバーコンタクトにもならず,一層の走りが顕現します。
  ③-2:スキーの縦方向の“たわみ”がカタパルト現象をもたらした
  20095/17の日記で解説したように,「S字ターンでのフレックスパターンイメージ」の“スキーのたわみ”が,戻る時にスキーヤーを前方へ押し出すように作用するのです。「戻る」...と言っても,スキー板全体が浮いてしまうわけではなく,トップとテールがホールドした形でスキー中央部だけが浮く感じなので,雪面コンタクトは確保できるのです。(*^^)v
  “T.N”さんが,ここまで繊細にスキー板のフレックスパターンを認識されていたかどうか?...これは解りませんが,いずれにしても彼女のスキーは“走って”います。

  このように観て来ると,一見したところアグレッシブさには欠けるものの,“T.N”さんの滑りの素晴らしさが一層よく解ります。
  その理由は,Beforeで見られた,上への解放が無くなったこと, チェック動作がスピードと共に次第に顕著になって,山回り後半詰まり現象が見られたがそれが無くなったこと,解説した様に谷回りでの外向姿勢が姿を消したこと, “重心”中心にスキー板が左右へ動く動作が見られたが,それが無くなったこと......が挙げられます。

  “Shino”さんの滑りもそうでしたが,“T.N”さんの滑りも,私達を幸せな雰囲気に連れて行ってくれる
“Healing Ski” 的“癒し”を感じさせてくれる要素があると思います。“T.N”さん...ありがとうございました。 !(^^)!(*^^)v

  今年の Online Lesson では,“Healing Ski”...という,“スキー”の持つ側面を掘り下げて考えることができました。このことが“TOK”の次のレッスンステージ...「第三ステージ」に大きな肥料として役立つことと思います。
  皆さん,本当にありがとうございました。


 ☆ Saturday  December 05   2009   曇り  (奈川 )  


白馬 12/04

 今日は「奈川」から Update です。
 今日から“Rookie Academy”が始まります。なので,これから乗鞍高原に出掛けます。ここ奈川からは20分ほどで行けますが,集合が9時なので,準備の時間も余裕を持って取り,8時には出発です。
 ...ということで,写真の差し替えをしている時間が取れません。昨日のままです... (-_-;)

全ては,山回りでの圧の溜め方につきる...今までやってきたスキーとは,完全に逆転の発想

     今日は Online Lesson No.3 のモデル...“T.N”さんから御礼の e-mail が届いておりますので,それをご紹介いたします。少し長いですヨ !!! (^ ^)(^I^)

“T.N”さんから,御礼の e-mail 
04/Dec/2009

  T.Nです。
  今回,Online lesson で取り上げていただくという,素晴らしい機会を与えてくださったTOK先生を初め,貴重なコメントを送って下さった方々にお礼を申し上げます。

 正直なところ,今回のBefore とAfterの映像を見比べたとき,本人の滑走感覚は大きく違っているものの,映像で観ると,本当に微妙な違いにしか観えず,コメントしてくれる人,いなかったらどうしよう?という思いがよぎりました。でも,こんなにコメントが届いて・・・しかも,皆さんの方が,よっぽどフィーリングスキーに精通していて・・・ 
 そのお陰で,自分では予想もしていなかったような”気づき”に沢山出逢えて,思いがけないビッグプレゼントをいただいたような気持ちです!ありがとうございました。
 
 TOK先生の解説にあるように,私は日本のスキースクールでお世話になっていた頃から,NZに住んでいる今に至るまで,TOK先生から教えていただいたオレンジターンを取り入れたスキー指導をしてきました。ただし,日本にいた当時教えていただいたのが,DOのオレンジターン(落ちていくことによりオレンジがつぶされるLETのオレンジターンではなく,自分でオレンジをつぶしていくもの)だったせいもあり,ごく最近まで,私のオレンジレッスンは,LETではなく,DOのオレンジターンでした。

 4年前に,TOK先生がNZでスキーキャンプをされることを聞きつけ,一日だけ,そのキャンプに飛び入り参加させていただいたのがきっかけで,フィーリングスキーを学んでみたい,という気持ちになりました。それまでは,TOK先生のHPも知りませんでした。
 でも,長年DO SKI をしてきたことが邪魔して,自分でも気づかないうちに,LETをやっているつもりが,DOになっていて・・・ということの連続でした。TOK先生から,「貴方には無理。Do Ski でもいいじゃないですか」 と言われたこともありました(笑)。それくらいフィーリングスキーとは程遠いところにいましたが,どうしてもできるようになりたい,という願望は消えませんでした。
 今度こそLETになっているはず,と思って撮った映像を観るたびに,DOの領域を抜け出していなくて・・・。 でも,スキーブーツの真ん中に乗っていたのを,踵支点にし,スキーブーツをハードシェルにしたり,LETに少しでも近づこうと,できないなりにもイメージしようとしてきたことが,DOの領域は抜け出せなくても,「エッジの使い方が柔らかい感じになってきた」(11/23「教師日記」)理由だったと思っています。そうそう,大きな違いといえば,DOをしてた頃,私はスキーブーツの上二つのバックルをいつもゆるめに締めていました。脚を動かしやすいように,だったと思います。堅いシェルのブーツは怖くてはけませんでした。今は反対に,これ以上は締まらない,というほどバックルを締めるようになり,堅いブーツが好きになりました。これは最も大きな違いのひとつかもしれません。

 ここ数年,TOK先生から,NZのシーズンに2〜3回は雪上でフィーリングスキーを伝授していただく機会がありました。今年もこの映像に写っているAfter1 のときと,After2&3 の時,の2回ほどその機会がありました。

 Before1〜3ですが,なんとこの時,私の中では,完全LET意識で滑っているつもりだったのです(笑)。これでも自分では,Sound of Music 的に斜面を落ちて行った後,雪と喧嘩せずに圧をLET的に吸収しているつもりでした。滑走感覚は覚えていますが,どんなイメージで滑っていたか,ハッキリ覚えていません。Sound of Musicだったかもしれません・・・
 この映像は,6月23日,まだシーズン初めに,仕事(レッスン)前にちょっと時間があったので,TOK先生にお願いして数本撮影していただいたものです。あとで,「DOになっていたよ」と言われ,ひどくショックでした。私としては,去年のシーズンが終わる頃,教えていただいたSound of Musicターンで,生まれて初めてトップが回り込んでくる感覚を体験し,かなりLETになってきたかな,と勝手に思い込んでいたのでした。
 ただ,今年のシーズン初め,別の時に,どうも圧の吸収が上手くいかないな〜ひたすら圧を吸収しようとしているのに,雪からの抵抗に合わせて吸収することができない・・・という感覚があり,今シーズンのテーマは「圧の吸収だ」と思ったことを記憶しています。

 TOK先生の「教師日記」にもあったように,今年のシーズンは異常な忙しさで,このBeforeの映像の後,毎日毎日,20分のランチ休憩以外はずーっとレッスンで,自分で滑る暇は皆無に等しかったのです。やっと滑れる時間がとれた,それが,After2〜3のカードローナスキー場で滑った8月の映像です。
 After2〜3 を撮影した日は,花火ターンのイメージをテーマに,最初は花火がボーンボーンと咲く,というイメージを練習し,このAfterの映像の少し前に,「溜め」のイメージをふくらませるために,TOK先生が 「花火のたまが,棒(筒)の中に徐々に溜まってくるんだよ」と言ったイメージが,私にとってはビンゴでした! それまで,花火を咲かせていた感じだったのが,棒(筒)のなかに溜まる意識をしたら,その途端に,咲かせなくても,もっと自然に,いとも簡単に花火が咲く感覚が得られました。その少し後の映像がAfter2 の大回りだったのですが,これは生涯忘れることのできない感動の瞬間でした!!
 細心の注意を払って,花火のたまを棒(筒)の中に溜めて・・・その次の瞬間,何もしていないのに,脚が勝手にターン弧へ向かって伸びていって・・・あたかも,ターン外足がカタツムリの触覚で,その触覚が,何かを察知して,雪面と平行にニューッと伸びていくような・・・それも,スキーそのものはたぶん浮いていないのに,あたかも足元が浮いているかのように,足裏(カタツムリの触覚)は雪面から数センチ上のところをスーッと雪面に沿って移動している,そんな不思議なフィーリングでした!しかも,一連の動きがまるでスローモーションのように感じ,滑りながら,「あ,これがTOK先生が以前言っていたカタツムリの触覚の感じなんだ」と思いながら,どこか俯瞰している自分がいました。
 たぶん,これがTOK先生の云う 「S字ターンでのフレックスパターンイメージ」のトップとテールは雪面をホールドしているが,センター部分は雪面から浮いている感覚...だったのかな〜?,と思います。  
 いつもは,自分が主役で,花火のイメージ等をやっている,という感じなのですが,この時は,脚が勝手に雪とやりとりをしながらターン弧を描いていく・・・そんな,自分でありながら自分でない,みたいな・・・エゴ(自我)が完全に陰をひそめて・・・と先日の「教師日記」にありましたが,そんな感じだったのかもしれません。
 実は,このAfter2 で味わった,”全てを超越した感覚”,この時以来,まだ味わっていないのです。それくらい特別の感覚でした!大回りだったので,余計に動作がスローモーション的に感じられて感動的でした。ただ,映像を観ると,解放が自分の体験した感覚よりもずっと短時間に行なわれていて,もっとゆっくりできたら更にいいな〜,なんて思います。これも溜め方によって変わるのかな〜・・・と来年への課題です。

 これに続くAfter3 の映像は,After2 よりは,花火を咲かせている,という意識が働いていたのですが,花火の溜めと解放が,無意識化され始めていて,まるで板に生命を吹き込まれたかのようで,極端な話,勝手に板の行きたい方へ,なされるがまま,という感じでもありました。カタツムリの触覚感覚はなかったものの,「花火の溜めを意識するだけなのに,なんでこんなに楽なのだろう。なんて楽しいんだろう・・・」という,解放での,はじけるような感覚を味わって楽しんでいたことは確かです。トップとテールは雪面をホールドしているが,センター部分は雪面から浮いている感覚...これも,短時間ですが,今思い出してみると,確かにありました。 

 そして,今改めて思います。
 全ては,山回りでの圧の溜め方(これがfeel in なのでしょう)につきる,といっても過言ではないくらい,これがうまくいけば,解放(谷回り)は,ほとんど何もしなくてもいい(身体が勝手に動いてやってくれる,という感じ),と実感しています。なんだか,今までやってきたスキーとは,完全に逆転の発想です。

 ところで,BeforeとAfterの映像をじっくり見比べていて,気づいたことがあります。一体何が違っていたのだろう?何でフリーで滑る暇もなかったのに,いきなり花火ターンをやっただけで,あんな感覚が得られたのだろう?何故,シーズン初めにいくらやってもできなかった圧の吸収が,突然できるようになったのだろう?と・・・。確かに,花火ターンのイメージは最高だった,とはいえ・・・
 そしたら,BeforeとAfterでの,根本的な違いは,「オレンジとのやりとり」かもしれない,ということに気づきました。Afterでは,足裏にオレンジが吸い付いているかのように観えたのです。オレンジなんて全く意識していないのに・・・。これがBeforeの映像には感じられないのです。むしろ,Beforeでは,オレンジが再生不可能な状態につぶされている感じにも観えました。
 そして,もうひとつ,思い出したことがあります。今年は,レッスンで初めて,「LETのオレンジターン」を使ったことでした。去年までは 「DOのオレンジターン」(オレンジを自分からつぶしていく感覚)を使っての指導でした。今年は,「LETのオレンジターン」をやってみようと思い,特に,初中級者のレッスンで,オレンジの切り替えが急激に行なわれるのを避けるために,次のオレンジを探っていく意識ー次のターンの外足のオレンジを急に意識するのではなく,次のオレンジはどこかな〜,と探りながら谷回りに導くーという感覚を結構使いました。これに集中すると,スキーをフォールラインに早く向けられなくなるし,ひたすらリラックスしないと探れない・・・結果的に足裏感覚のトレーニングにもなり,効果があったのでした。今思うと,それが自分の格好のオレンジ感覚(足裏感覚)磨きになっていたのです!来る日も来る日も,一日中レッスンで,ほとんどオレンジターン関連をやっていたわけですから・・・それも,低速で・・・
 Beforeの映像を撮ってから,数週間後,7月のある日だったと思いますが,レッスン中にふと 「あれ,なんだか,足裏のオレンジ感覚が違ってきたな〜」と思ったことを,今回の映像を観ながら思い出しました。たぶん,毎日のレッスンのお陰で,オレンジのやりとりを通して,足裏感覚が磨かれ,雪とのやりとりがBeforeのときよりわかるようになっていたところへ,久しぶりのフリースキーで花火ターンをやったことが,After映像へと結びついたのかな〜と,自己解釈しています。

 今まで,DO SKI をやってきて,いかに足裏感覚が鈍かったか,ということでもあると思います。自分でも意識して練習していたつもりだったのですが・・・。いかに素晴らしいイメージがあろうとも,足裏という名ののセンサーそのものの性能が悪かったら,感じ入れることもできない・・・ということだったのかな〜・・・と・・・。でも,こんな形で,自分の気づかない所でトレーニングになっていて・・・しかも,今回このオンラインレッスンで取り上げていただくことがなかったら,間違いなく気づかずに来シーズンを迎えたかと思うと,本当に感謝の想いでいっぱいになります!

 長くなって申し訳ありません。
 Drill とAfter1 の新“知応ターン”ですが,これはかねてから,どうしてもやってみたかったもので,TOK先生を無理やり説得して教えていただきました。Drill では,”知応”と”心情”のタイミング(本来はこんな風に,二つに分けない方がいいのでしょうが,私はこのとき,分けた方がやりやすかったのでした)・・・ターンの,どこで”知”を開始し,どこで”心”を意識する・・・ということだけで必死で,文字一文字一文字の意味を意識したイメージに意識がいくどころではなかったのです。ひたすら「知〜応〜心〜情〜・・・」と唄う(唱える?)ようにして,ただただそれにだけにしか意識がいかず,それでもタイミングを間違えそうになるので,それがとまどいになって顕れているのだと思います。
 After 1 でも,少しは慣れてきたものの,まだ気を抜くと,タイミングがずれてしまうので,ひたすら”知”と”心”のタイミングに集中して滑っていました。「知〜応〜心〜情」と唱えながら・・・ただ,After1 では,TOK先生から「”知”では,地球のコアからやってくる,という,こちらにやってくるものを知覚するんだよ。知覚はあちら向きではない。」ということが意識に加わっていたような気がします。タイミングだけでなく,それぞれの文字の時間を等分にとるのが,なかなか難しく,でも,そうすることで,丸い弧が自然に描けるようになり,何にもしてないのに,非常にスムーズで,圧変化の少ないターンになっているな〜,という感覚があったのを覚えています。
 この映像を撮った日から,暇さえあれば,新“知応ターン”でひたすら滑る,というくらい私は,新“知応ターン”にはまってしまったのでした。タイミングに慣れてきたら,滑る度に発見があって・・・あ,今までの私のターンは,まだエッジが立ちすぎていたんだな〜,とか,”心情”の”心”の部分を長くしないと ”情”の部分がなくなってしまう・・・もっと落ちて行け,ってことだな〜とか・・・もろもろ・・・課題はつきません。 
 そして,知応心情を唱えながらひたすら滑っていたら,一度だけ,凹斜面を無心状態で滑っている自分を俯瞰している自分がいて,「瞑想,ってこんな感じなのだろうか?」と思いながら滑ったことがありました。これも,たった一度しか経験していないのですが・・・
 新“知応ターン”はフィーリングスキーの全ての要素が凝縮されている素晴らしいイメージ,・・・そんな風に思います。Sound of Musicターンと並んで,私の中で,大きな存在となっています。

 最後に・・・
 最近,”Self Discovery”(自己発見)というワークショップを受ける機会があり,リラクゼーションの方法を学んでいたときに,講師が私に,「今のはどうでしたか?」と聞くので,「きのうの素晴らしい感覚を得ようとした(Try to do...)のですが,どうしても得られませんでした」 と応えたら,その講師はニヤッと笑ってこう言いました。「そのTry to do・・・をすればするほど,同じものは得られない。同じものを得ようとTRYするのではなく,新たに出てくるものを,そのまま体験しようとしなさい」 と・・・・・。私はハッとしました。これって,フィーリングスキーでTOK先生が,いつも言っていることと同じではないか・・・って・・・やろうとしてはいけないのだ・・・と・・・。だから,いくら最高の滑走感覚を得ても,それを再現しようとすればするほど得られないものなのでしょう。実際,私もAfter2 映像のあの感覚をもう一度,とトライしてみましたが,やはり得られませんでした(笑)。でも,二度と同じ状況はないし,オフピステは永遠に気づきをくれるし・・・その時々の経験(フィーリング)を大切にしていけばいいのかな〜と,そんな風に思えるようになりました。

 私の次なる目標は,Shinoさんのように,雪との対話がさらに深いところ(意識)に思いを馳せながらできるようになること・・・なのですが,TOK先生のラストのコメント 「“T.N”さんの滑りも,私達を幸せな雰囲気に連れて行ってくれる“Healing Ski” 的“癒し”を感じさせてくれる要素があると思います」 は最高に嬉しかったです。
 
 このような,自分の滑りに本当の意味で気づく機会を与えてくださった,Something Great,TOK先生に,そして,コメントを下さった皆様に,心から感謝致します。
 本当にありがとうございました。  



 ☆ Sunday  December 06   2009   晴れ  (乗鞍高原 )  


白馬

 昨日から, Feeling Ski School 教師候補の育成プログラム...“Rookie Academy”が始まりました。
 今年はFSS教師の研修会と合同のキャンプです。
 あいにく,雪の無い会場...乗鞍高原での開催となりましたが,雪が無いだけに,
逆に“フィーリングスキー”を考える良い機会にもなっています。(*^^)v)

スキーヤー一人ひとりがお持ちの潜在的ポテンシャルをいかに開花して差し上げられるか?

     今日は乗鞍高原からの Update です。
  トップページにも書きましたが,昨日から明日まで,乗鞍高原で“Rookie Academy”のプログラムが開催されています。雪上での研修もしたいのですが,あいにく降雪が無く,机上での研修が続いています。今回は4名の方が新しい Feeling Ski School の Instructorを目指して研修を受けておられます。これに合わせ,今回はFSS教師のシーズン始めの研修会も同時開催をしています。総勢13名での研修が続いています。(*^^)v

  昨日は今シーズンの Feeling Ski School の基本運営方針の説明を,みなさんにさせていただいた後,早速「技術研修」に入りました。
  シーズン始めの「技術研修」...といえば,今年のテーマは?...という風に,今シーズンの核となる技術は何?...みたいなことの研修と思われるかもしれませんが,私達“フィーリングスキー”の考える“技術”とはその様なものではありません。ごくわずかな,基本となる“
普遍的技術”は何か?...これを皆で再確認することです。その普遍的技術とは...“身体の特徴・スキー用具の特性・自然条件”に思いを馳せ,
  ①:スキー用具の特徴を生かしたスキッディングターン
  ②:スキーのたわみから自然発生的に起こる,かかと支点のカービングターン
  ③:ターンの最中に起こるエネルギーの蓄積と解放のメカニズム
がどう現れて来るかだと思っています。これを細部にわたってああだこうだと検証することではなく,スキーヤーそれぞれの身体の特性がどういう形で影響し合い,三つの形として顕現してくるか?を楽しむ感覚で技術を捉える...ということです。
  ということで,ランチタイムを挟み,“フィーリングスキー”が考える“技術”...ということを学んだ午前と午後でした。
  夕食後は「指導法」の研修でした。私達の“フィーリングスキー”はこの指導法に大きな特徴を持っています。従来のレッスン方法と異なり,スキーヤー一人ひとりがお持ちの潜在的ポテンシャルをいかに開花して差し上げられるか?...ということにポイントを置いています。...ということで,各教師がそれぞれのキャラクターを生かしどう生徒さんと向き合ったらいいか?...ということの研修を行ないました。

 その後,9時からは各教師のコミュニケーションを一層深める意味で「懇親会」を開きました。 Feeling Ski School 教師のしての自覚は各自が持っておられます。責任も誇りも...。そういった頼もしいInstructorに囲まれ,幸せ気分を充分に味あわせて頂いた“TOK”でした。
  みなさん !!! ありがとう!!! イェーーイ !!!


 ☆ Monday  December 07   2009   晴れ  (乗鞍高原 )  


白馬

 今日これから,雪上での“Rookie Academy”研修のため.志賀高原に向かいます。
 FSS Instructor との合同研修会ですが,昨日で室内研修が終了しました。乗鞍高原はOpenしてませんが,志賀高原まで行けば滑れそうです。
 ...というわけで,行って参りまァーーす!!! シーハイル !!! Schi Heil !!! (*^^)v

 朝早いので,写真は昨日のままです。 (*^^)v

二日間...本当に有意義が室内研修

    昨日は“Rookie Academy”とFSS Instructor の合同研修会...二日目でした。
  昨日のテーマは...「指導法」と「救急法」でした。これまでのこの研修会...雪上での研修時間も多かったので,室内での研修時間が少なかったのですが,今年は“Something Great”の思し召しで充分な時間が取れました。なので,これまで二日間...本当に有意義が室内研修ができたと,私は思っております。
  この研修では, Feeling Ski School が撮り貯めた多くのビデオ映像が役に立ちました。これまで約5年間に渡り,レッスンなどを通して撮った映像が,指導法を学び,技術を考える上で効果的でした。
  今回参加してくれた皆さん...それぞれ,素晴らしい個性の持ち主です。それを生かし,本当に皆さんの役に立つレッスンをしてもらえることを確信しております。

  ということで,今日はこれにて終了 !!! では行って参りまァーーす!!!


 ☆ Tuesday  December 08   2009   晴れ  (白馬 )  48.4kg 6%


白馬 08/Dec.

 今日の白馬の“朝焼け”...ご覧のように,本当に綺麗でした !!!
 この様な景色に出会うと,本当に「幸せな気持ち」になります。
 白馬...北アルプスの山々が別名...“神々の座”と言われる理由が解る気がします。

“ACT”...“activated cells turn”=“活性細胞ターン”登場 !!!

    昨日は“Rookie Academy”とFSS Instructor の合同研修会...三日目でした。
  初日,二日目と座学が続きましたので,三日目は思い切って志賀高原まで足を伸ばし,雪上研修をすることになりました。乗鞍高原を7:30に出発...志賀の熊の湯に着いたのが10時過ぎでした。熊の湯は充分な雪がありました。
  11時少し前にはゲレンデに出て滑走開始となりました。二本ほどフリー滑走をした後は,室内研修で学んだ「第三ステージ」のひとつの基本的な考え方となるイメージ...“細胞活きいきターン”とでも言うべきイメージの滑りを行ないました。雪上研修といっても時間はそんなにありません。僅か3,4時間の雪上研修で,全てを行なうことは不可能なので,テーマをこの一本に絞らせてもらいました。このイメージの基本は,2008年10月5日の日記に書いた「身体の細胞を通過していくエネルギーをドミノ倒しでイメージする...」ということが元になっています。雪からの圧がスキー板やブーツを介し,身体にやって来ますが,この圧を身体が受信した時,その圧の伝達が,あたかも身体の細胞一個々々が電報ゲームの様に伝播されるイメージです。細胞一個づつを,圧のエネルギーやその他の情報が,トントントン...という風に次々に伝わって行く...というイメージを持つのです。つまり,雪からの情報としての“energy”が各細胞ひとつづつを経由して身体の中枢...この場合は“重心”に伝えられて行く...ということです。その時,各細胞ひとつづつが持っている能力がそれぞれその伝えられる“energy”に反応し,新しい“energy”を生み出す !!!....というイメージを持つと,各人の持つ“潜在的能力”がより一層スムーズに開花される気がします。また,雪からの情報が伝えられる細胞のラインもその時々の雪からの抵抗が来る方向に依って,微妙に異なってくる...というイメージを持つことができます。これに依り,“水面フラットイメージ”を意識することも楽にできる様になります。 

  このイメージのターンを
“ACT”...“activated cells turn”=“細胞活性化ターン”と呼ぶことにしました。では,研修会でのその映像...“activated cells turn”(3.8MB)をご覧下さい。
  この研修会参加メンバー...全員が“activated cells turn”は初体験です。しかも,メンバー10人の内,3名は初滑りでした。ですが,研修会で“細胞”に意識を集中して滑る度に,全員の滑りが変わって行きました。その変化のほどは“TOK”もビックリするほどでした。参加者の皆さんがどう感じられたか解りませんが,斜面が粗踏みで,しかもピステンのキャタピラーの痕跡が残っている,滑りづらい斜面を滑った時,思わず皆さんから,「今の場所...もう一度滑りたい !!!」...というリクエストが上がったことから思い量ると,それなりの“感動”があったものと思います。 !(^^)!(*^^)v その滑りづらい場所の映像は,25秒過ぎの映像ですが,皆さん整地斜面のように滑っています。緩斜面なのにスキー板が止らず,結構走っているのも特筆すべきことの一つです。

  この“activated cells turn”の詳しい説明は,明日以降,この「教師日記」上で行ないたいと思います。


 ☆ Wednesday  December 09   2009   晴れ  (白馬 )  49.0kg 6%


白馬 09/Dec.

 今日は少し雲が多いのですが,「白馬三山」の稜線はしっかり見えています。
 今日,これから天候は曇り時々雨...だそうですが,この天候二,三日続きそうです。雨が雪になってくれると嬉しいのですが...。
 “present”...期待しましょう !!!。

“ACT”が「第Ⅲステージ」のこれからのあり方の一つの方向を示している

    昨日は,四日ぶりに白馬で一日過ごしました。(^ー^) やはり白馬三山の雄姿を見ながら過ごすは,気持ちが良いですネ !!! (*^^)v
  さて,このところ「教師日記」を書く時間が長くなってきました。その理由は,いろいろな想いが思い浮かぶようになって,あれも書きたい,これも書きたい...という欲求が強くなったからです。昨日は特に,熊の湯での研修会参加メンバーの滑りを見て,“ACT”...“activated cells turn”が良いイメージとしてスキーヤーに受け入れられた !!!....ということを強く感じておりましたので,これをどうやったら一人でも多くの方に,解りやすくお伝えできるだろうか?...ということを考えておりました。
  そして,その結果“ACT”の「アニメ」を作ることにしました。それが右の「アニメ...“活性細胞ターン”」です。たまたま山回りターン後半の映像がありましたので,それに非常にラフではありますが,黄色の“細胞”を書き込み,その細胞の一つひとつが雪からのメッセージを“重心”方向に伝えて行くイメージを表すことにしました。黄色の細胞上をエネルギーが伝播していくイメージ...伝わりましたでしょうか? “重心”にエネルギーが溜まった後,エネルギーの輪が花火のように広がって行っていますが,これは“energy”の解放をイメージしたものです。解放は谷回りですので,この写真にはそぐわないのですが,イメージとして皆さんにご覧いただきたいと思います。
  先ずは,山回り後半の“活性細胞イメージ”をイメージとして描いて欲しいと思います。足裏で感じ取った雪からの情報...これが黄色の“細胞”上をトントントン...という風に,“重心”方向に向けて電報ゲームのように伝わって行きます。各細胞上で“色”が変化しているのは,一つひとつの細胞上でそれぞれの細胞の持つ特性が反映されたイメージを持ってもらいたいからです。つまり,そこまで伝わって来た情報の“energy”が,次の細胞の“energy”と反応し,新しい“energy”が生み出された...ということです。
  私は,ある情報が,トントントンと身体の中枢に伝わり切るまでに,すでにその状態で,60兆個ある身体の細胞全てが,そのエネルギー伝播のために最大限の協力をして,最善の形でその情報が伝わるための協力をしてくれる...という風に考えています。そしてそのことが「火事場の馬鹿力」みたいな信じられない“潜在力”開花に結びつくのだと考えています。

  この様な,“activated cells”イメージを持って滑ってもらった結果の滑走映像が昨日の映像“activated cells turn”なのですが,これをご覧いただいた方,お二人から早速 e-mail をいただきました。

  お一人目は,“K.S”さんからで...『今日の「教師日記」にある,“activated cells turn”よさそうですね!! 細胞のドミノ倒しというか,伝達が徐々に“重心”方向へ伝わっていくのが,観てとれるような映像で,思わず,私もルーキアカデミーに参加したい!!という思いにかられました。これが,衝動なのか,本当にそうしなさい,と言われているのか,わからないほど,魅かれます。もっともっとFSを学びたい,本気でそう思います。先日のTOK先生の初滑りのときの「教師日記」で,「60兆個の細胞を活性化する」...というイメージが少しだけ沸いたのでした !!! というのを読んだ時,ああ,なるほど,これがTOK先生のガンを治していくのか・・・さすが〜,一番先生らしい方法で,SGが,ちゃんと導いているな〜,素晴らしい!って思いました。第Ⅲステージ,本当に楽しみですネ !!!。』
  “K.S”さん,お便りありがとうございます !!! (^I^)。“TOK”自身がこの“activated cells turn”が思った以上に効果がありビックリしています。どことなく結果として“知応ターン”と相通じる要素あるような気がしています。これからどの様に発展して行くか?...楽しみでもあります。私の病気も“細胞”君の能力が良い形で働き始め,これと似た形で治癒が始まっている !!!....そう確信しております。(*^^)v

  お二人目のお便りは“A.K”さんからです。『“TOK”先生へ。今日の教師日記のACT映像を観て...直感的というか、パッと心に浮かんだ感想をお伝えしたくてメールしました。まずは、みんな優しいスキーをしているなぁ...と。待ちに待った雪の上...の嬉しさ、ウキウキ感が伝わってきます。なんだかFantastic!樹々の間を滑る皆さんが妖精のように観えました。ホラ...!! 羽があって、自由にフワフワと飛んでいるかのように... 見えませんか?? それぞれのスキーヤーにそれぞれ個の滑り(身体の運動)が顕れています。動き・かたちは皆さん違います。でも、共通の要素として、脚がとってもスムースに伸縮して...それが、観ている者に「無理」を感じさせません。とっても Natural な感じです。とても解説にあるような滑りずらい斜面のようには思えません。皆さん、平然と...何事もないように...滑っておられます。素敵な映像、ありがとうございました...』
  そうなんです !!!。研修会参加の皆さんが私とイメージが同じだとは思いませんが,“activated cells”を各自なりに思い浮かべることで,滑りがこの様にリラックスしたものになって行ったのです。「 脚が柔軟に動いています」,「頑張ってる感じがありません」,「普段身体が硬いナァー...というイメージが強い教師も,様変わりの滑りを見せてくれました」...ということを,私も強く感じました。そして,この“ACT”が「第Ⅲステージ」のこれからのあり方の一つの方向を示している...という感じを強く持っています。「身体の不思議」...この神秘とも言える領域に入って行く期待感で心が一杯です。 !(^^)!(*^^)v 

  ...ということで,今日は“ACT”の細胞イメージについてお話しさせていただきました。
  今日も素敵な一日を !!!  シーハイル !!! Schi Heil !!!  



 ☆ Thursdaay  December 10   2009   晴れ  (白馬 )  49.4kg 6%


白馬 10/Dec.

 今朝...少し下界に掛かっていた集めの雲も取れ,ご覧のような天気に !!!
  このイイ天気も,今日夕方には崩れ始め,明日明後日は「雨」になるとのことです。気温は,平地で3℃か4℃...とのことなので,山は「雪」の可能性が大です。(^ ^)2
 なんとか雪の恵みが有ります様に...“Something Great”にお祈りしましょう !!!
 シーハイル !!! Schi Heil !!!

 花火の輪のように全方位に向けてエネルギーが解放されるイメージ

    昨日は,“ACT”の細胞イメージについてお話しさせていただきました。











  主に,山回りの時,細胞が下から上へ情報を伝える様子をイメージしていただきました。結果的に“愛”のターンや“Sound of Music Turn”と似たような身体の使われ方になりますが,より身体の中身...細胞レベルがどの様な反応を示しているか?...というようなことにまで“意識”が行くようになります。実際はどうなっているのか?...解りませんが,私達が想像でき得る範囲でイメージを豊かにしてみたいと思います。(^ー^)

  で,今日は昨日の続きです。昨日のアニメでは,スキーヤーの画像が静止状態でしたので,これを実際の滑走映像に変えてみました。そして角付けの切り替えから谷回りに掛けての“energy”の解放イメージも,この“ACT”でイメージしていただこうと思います。山回りでは単に“energy”がトントントン...と下肢の細胞をドミノ倒しの要領で身体の中枢に伝わって行く様をアニメ化しました。今日のポイントはこの後...角付けの切り替えから谷回りに掛けてのイメージです。
  身体の中枢に蓄積された“energy”が,花火の様に四方八方に飛び散るかのごとく解放されて行きます。黄色の輪が,次第に大きくなっていっているのはそれを表しています。 雪からの“energy”が身体の方向に向かって来るのは,②の“Starting Point”から③の角付けの切り替えポイントまでですが,“activated cells”をイメージすると,実際は(b)の付近で一番圧が強くなり,その後③までは,圧が軽くなる感じがします。トントントン...と“細胞”が次第に活性化している感じがして,ターンに必要な圧は残しながらも,余った“energy”は身体の“重心”...中枢方向に向かっているのです。これが③の付近で“重心”付近に蓄積され,その後花火の様に解放することになる訳です。
  
  この「解放」...以前は,蓄積されたエネルギーは,地球のコア方向に返す...というイメージで滑ってもらった事もありますが,ここ一年くらいのレッスンで感じていることは,そのエネルギーを開放する方向を特定せず,四方八方...360度全ての方向にイメージした方が,より身体が自由に動ける...ということです。なので,よほどの他の理由が無い限り,「花火の輪のように全方位に向けてエネルギーが解放されるイメージ」...とすることにしました。(*^^)v

  さて,皆さん...どうでしょうか? 解放イメージ...“ACT”で掴んでもらえたでしょうか? 映像とアニメを交互によくご覧頂ながら,そのイメージをご自分のものにしていただきたい...そう念じております。今日は“activated cells turn”の“解放”についてお話しいたしました。



 ☆ Friday  December 11   2009   雨  (白馬 )  49.0kg 6%


白馬 11/Dec.

 今朝は,冷たい雨が降っています。この分だと,山は確実に「雪模様」...だと思います。予想が当たってくれるとイイのですが...。
 この12日からの「初滑り感動キャンプ」は残念ですが中止です。でもそれ以降...16日からの「シニアキャンプ」,そして「乗鞍高原初滑り」は開催決定です !!! まだ,定員に余裕がありますので,参加希望の方はよろしくお願いいたします。(*^^)v
 

身体の最少構成単位“細胞”は自分の子供みたいなもの
それぞれが“individual”であって“個としての考える力”を持っている

      今日は“ACT”...“activated cells turn”についてもう少し詳しく見てみたいと思います。
  昨日の「教師日記」を Update した後, Online Lesson No.3のモデルとなってくれた“T.N”さんから次の様な e-mail をいただきました。“TOK”が考えている“activated cells turn”の基本的考えに迫る,素晴らしい理解をされていますので,今日は彼女からの e-mail をご紹介したいと思います。“TOK”のこれからのレッスンスタイル...「第Ⅲステージ」と非常に大きな関連があると思われます。

  “T.N”さんからの e-mail ...
  『以前...TOK先生が...「細胞...これ一つひとつが生きてて,それぞれに個があるんだって !!! だから,人間って60兆個の個性豊かな,超小さい微生物から成っている...ということなんだ !!! 凄いね !!! 人は,自分独り...と思っているけど...60兆個の子供達が自分を作ってくれている...ということなんだよ !!! 素ッ晴らしい !!!」...と言っていましたが・・・ということは,本当の意味での”個”の滑り,というのは,60兆個の個性豊かな細胞に思いを馳せて,その細胞たちに信号を送って,細胞たちの個性を呼び覚ます,というか,細胞ひとつひとつに光を当てるようにして”生命”を与えること(’個’ を認めてあげること)・・・それにより,細胞が活きいきして,ひとりひとり違う”個”の滑りが初めて実現(顕現)する,ってこと...。その細胞ひとつひとつは,もちろん生きているのに,頭で考えた通りに勝手にやろう,とすることは,そのひとつひとつの”個”をまったく無視して,ある意味,こうなりなさい!と型にはめようとすることになる・・・そんなことをしたら,細胞があちこちでぶつかり合ったりして,エネルギーが,ちゃんと flow しない,って感じがしてきました。これでは,自然と調和どころか,不調和になるのは当然ですネ !!!。それどころか,それ以前に自分との不調和になり,コーディネーションがうまくいかなくなるのは当然のことと言えますね・・・バランスを崩すのは当然のことでしょう・・・
 結局,細胞君たちに信号だけ送ってあげて,あとは,何が顕現するか,滑りを細胞たちに任せれば,エネルギーが滞ることなく,その人のベストの滑りが自然に顕れる・・・だから,スムーズな動きが顕れる,ってところでしょうか・・・.。 細胞たちに思いを馳せる(もっと言うと“愛”を送る?)ことにより,(細胞たちと)心をひとつにして滑ることができれば,伝播の過程において,各細胞との共鳴も起こり,超感覚のskiing を体験できるかもしれません・・・。
  こんな風に考えたら,”ACT",なおさら奥が深い,素晴らしいイメージだと思いました!スピリチュアルそのもの,ですネ !!!...』


  “T.N”さん... e-mail ありがとうございます !!! (^I^)。 上に書かれた事...私がこれからこの「教師日記」をお読みの方にこれからお伝えして行こう...と思っていたことです。それを貴方が見事に言い当ててくれた !!!....そんな気がしています。
  私達は,「自分の身体は自分の所有物であって,どうにでもなる !!!」...」という考えで過ごしている人が多いと思います。でも,私はそれとは少し違った感想を持っていて,身体の最少構成単位
“細胞”は自分の子供みたいなものだ...と思っています。それぞれが“個”であって,“individual”であって,“個としての考える力”を持っていると...。

  さて,長くなりますので,この続きはまた明日 !!! 乞うご期待 !!!です。 !(^^)!(*^^)v


 ☆ Saturday  December 12   2009   曇り  (白馬 )  49.6kg 6%


白馬 12/Dec.

 今朝...青空も少し見えています !!!
 天気予報では,今日は雨模様...ということですが,予想に反して陽の光も...(*^^)v
 残念ながら北アルプスのスキー場...鹿島槍の人工雪エリアだけがOpenしています。
 今年は本当に「暖冬」なのかもしれません...ネ??。本気で「地球温暖化」...考えないといけません !!!

“細胞”のことをイメージして滑る...というのは,「自分の身体の最少構成要素に思いを馳せる」...ということになりますから,自分の身体を慈しみ,“愛”するということ...そのもの

    今日は昨日ご紹介させていただいた,“T.N”さんからの e-mail について,“TOK”の解説を加えたいと思います。昨日も述べましたが,“TOK”がこれから皆さんに解説しよう...と思っていた“activated cells turn”の核心を先に言われてしまいました。ハッハハハ...(^ー^)

  『...本当の意味での”個”の滑り,というのは,60兆個の個性豊かな細胞に思いを馳せて,その細胞たちに信号を送って,細胞たちの個性を呼び覚ます,というか,細胞ひとつひとつに光を当てるようにして”生命”を与えること(’個’ を認めてあげること)・・・』
  
“スキー”の場合は,各細胞にシグナル(“energy”)を送るのは,「雪からの抵抗」ですが,そのシグナルが,各“細胞”を目覚めさせるのです。眠っていた“潜在的力”を目覚めさせるのに似ている...というより,これそのものでないか?...とさえ思うほどです。新しいアニメ...その目覚めさすイメージとして作ってみました。ご照覧ください。細胞が次々にその情報を電報ゲームのように伝えて行くイメージが沸くでしょうか?(^ー^) 刺激を受けた“細胞”そのものが,その色が変化するように,その性能を開花している様子はいかがでしょうか?

  『...それにより,細胞が活きいきして,ひとりひとり違う”個”の滑りが初めて実現(顕現)する,ってこと...。その細胞ひとつひとつは,もちろん生きているのに,頭で考えた通りに勝手にやろう,とすることは,そのひとつひとつの”個”をまったく無視して,ある意味,こうなりなさい!と型にはめようとすることになる・・・そんなことをしたら,細胞があちこちでぶつかり合ったりして,エネルギーが,ちゃんと flow しない,って感じがしてきました。これでは,自然と調和どころか,不調和になるのは当然ですネ !!!。それどころか,それ以前に自分との不調和になり,コーディネーションがうまくいかなくなるのは当然のことと言えますね・・・バランスを崩すのは当然のことでしょう・・・』
  
ある刺激を受けて“細胞”君は,開花するのです。ですから,“T.N”さんが言う様に自分で考えてやったのではダメなのです。それでは刺激を受けることにはならず,各細胞に「こうやりなさい !!!」...という命令を与えているだけなのです。それでは言うことを聞く筈がありません。子供と一緒です。頭ごなしに命令するのではなく,刺激を与え,それにどう反応するか?...それを楽しむ気持ち,子供がどう成長するか見守る余裕ある心構えが大切なのです。“Do Ski”が行き詰まりを見せるのはこの理由からだと思います。

  『...細胞君たちに信号だけ送ってあげて,あとは,何が顕現するか,滑りを細胞たちに任せれば,エネルギーが滞ることなく,その人のベストの滑りが自然に顕れる・・・。だから,スムーズな動きが顕れる・・・.。 細胞たちに思いを馳せる(もっと言うと“愛”を送る?)ことにより,(細胞たちと)心をひとつにして滑ることができれば,伝播の過程において,各細胞との共鳴も起こり,超感覚のskiing を体験できるかもしれません・・・』
  
人が異なれば,60兆個の細胞そのものが全部違うわけですから,同じ形やフォームが現れるはずが無いのです。しかも,同じスキーヤーでも,雪からの刺激が身体の,どの細胞ルートを通ったか?...に依ってもその反応は異なって来ますから,同一スキーヤーでさえ,同じ滑りができる可能性は極めて低くなるのです。
  つまり,“細胞”のことをイメージして滑る...というのは,「自分の身体の最少構成要素に思いを馳せる」...ということになりますから,
自分の身体を慈しみ,“愛”するということ...そのものなのです。
  “知応ターン”の時もそうでしたが,どうしてこのようなことをイメージするだけで,身体が極度にリラックスし,超難しい斜面でも楽々と滑れる様になるのか ???...謎なのです。その理由はこれから少しづつ明らかになって行くとは思いますが,身体の不思議,神秘だと今のところは申しておきたいと思います。



 ☆ Sunday  December 13   2009   曇り  (白馬 )  50.2kg 5%


白馬 
13/Dec.

 今日は“TOK”...所用のため,「教師日記」及びホームページの Update をオ・ヤ・ス・ミ…
とさせていただきます。 悪しからず,ご了承ください。
  Have a nice day !!! 

 

 ☆ Monday  December 14   2009   晴れ  (白馬 )  50.kg 5%


白馬 14/Dec.

 今朝...ご覧のような「朝焼け」が見れました !!! 
 でも,9時過ぎには雲が出始め,曇り空に...
 天気予報では,午後みぞれになり,6時過ぎから明日朝に掛けてになるとのことです !!!
 そして,明日以降...日曜日ころまでが続くようです。
 ひと足早い“Christmas Present”になるのでしょうか? イェーーイ !!!

流れ...“flow”に身を任せている...落ち葉,の様でもあります。
焦燥感は無く,視界も広く,心穏やかで,雪との会話を楽しみながら“スキー”を味わっている

  昨日は突発的な私用で,「教師日記」はオ・ヤ・ス・ミ…でした。スミマセンでした...。(-_-;)

  さて,今日は“ACT”の続きです。この“ACT”...日本名では“活性細胞ターン”とでも言った方が良いかも知れませんが,“TOK”の想像以上に“フィーリングスキー”的に,効果があるようです。今日はその一端を, Feeling Ski School の新人Instructor...“Kimi”さんの滑りを映像を見ながらお話したいと思います。(*^^)v

  先ずは,“Kimi”さんの滑り(3.9MB)をご覧下さい。目に付いたことを,感じたままに羅列すると...
①映像の始めの部分...Beforeに相当する場面では...
* 自分でやろう,コントロールしよう...という気持ちがありありと見られる。
* 不安は運動にそのまま反映する。
* 上半身や腕・手の動きが先に動き,脚や足の動きが後になっている。
②中盤の...Drill部分では...
* ノンストックトレーニングも効果がある。
* 素直に雪からの“Information”に反応し始めている。
* “ACT”で次第に身体のこわばりが消えて行っている。
* 雪の状況にマッチした身体の動きが,自然発生的に生まれ始めた。
* 脚の自然な反応が特徴的に見られるようになった。
* 全体に“ドッシリ”感が出始めた。
* 任せる...在るがまま...という感じが顕れ始めた。
* 雪の“energy”と自分の“energy”が同調し始め,“Kimio”Instructorの身体が活き活きし始めた !!!
③映像の終盤...Afterに相当する部分では...
* 滑りに破綻が無く,安心してみていられる。
* シニアスキーヤーの見本として最適な滑りになった。
...という風に感じます。

  “Kimi”さんの映像を見てつくづく思うことは,スキー板を操作しようとしたり,自分から雪に働き掛けたりしようとすればするほど,身体の動きは不自然なものになる...ということです。Beforeに相当するところの映像にそれが如実に表れています。自信無げに滑っている感じが良く伝わってきます。下半身と上半身の動きがバラバラ...という印象も受けます。
  ところが...Drillを重ねるに連れ,どんどん彼の滑りが変わって行っています。足元から伝わって来る情報に意識を集中し,そのシグナル(“energy”)が脚の“細胞”をトントントン...という風に伝わって上がって来るイメージをもつだけなのに,に述べたような変化が出始めたのです。誠に不思議な現象...という感じです。多分,ご本人も,どうしてこうなっちゃうのか?...狐に包まれた感じで居るのではないでしょうか?
  そして,終盤の滑りです。全く力みは無く,ただ在るがままを在る様に滑っている...という感じになってきました。
流れ...“flow”に身を任せている...落ち葉,の様でもあります。焦燥感は無く,視界も広く,心穏やかで,雪との会話を楽しみながら“スキー”を味わっている...という雰囲気が全面に出てきました。この滑りを見ていると,見ている側に「安心感」みたいなモノが伝わって来て,まるで“癒されている”...という気持ちにさえなります。まさにオーラに溢れた,“
癒しのスキー”と言っていいでしょう。私はこの様な滑りこそ,シニアになったら追求すべきスキーイングだと思っています。

  今シーズンから,“Kimi”さんには, Feeling Ski School でInstructorとして活躍していただくことになっていますが,機会がありましたら,ぜひ彼と一緒に滑ってみてください。キット何か新しい滑りの“感覚”が会得できると思います。 !(^^)!(*^^)v

 シーハイル !!! Schi Heil !!!
 


 ☆ Tuesday  December 15   2009   晴れ  (白馬 )  50.kg 5%


白馬 15/Dec.

 昨日からの雪...ご覧のように,降るには降りましたが,期待ほどではありませんでした...。
 でも,平地も一応白くなり,冬らしくなりました。 !(^^)!(*^^)v
 気圧配置的には,今度の月曜日頃まで「冬型」が続くとのこと です。
 クリスマス前の“present”に感謝できるほどの降雪...よろしくお願いいたします。(^ー^)
 乗鞍高原...Openしましたよ !!! (^ ^)(^I^) あすからシニアキャンプ開催です !!! イェーーイ !!! (*^^)v

 “TOK”からの「クリスマス“present”」

  昨日は,“Kimi”さんの滑りをご覧いただきながら,“ACT”のイメージがどの様に“Kimi”さんの滑りを変化させていったか?をみてみました。

  これを書いていてつくづく思ったこと...それは,「 自分でやろう,コントロールしよう...という気持ち」がある時には,つまり“雑念”があると,バランスが乱れた不安定な滑りになる...ということです。特に結果的なフォームとして表れる特徴は,「引けた腰」です。まるで「海老」の様に曲がったままで,ピン !!!と伸びる時がありません。どことなく抑圧された滑りで,見ていてフラストレーションを感じるような滑りです。
  それに比べ,雪からの情報に集中し,その情報を味わいながら身体に受け容れていると,
雪の“energy”と自分の“energy”が見事に反応し始め,同調して身体が活き活きし始めます。腰もピン !!!....と伸び,コセコセした感じが無くなって行きます。雪を信頼して任せ...在るがままを楽しんでいる...という感じです。身体の縦の動きがゆったりと大きくなり,傍から見ていて気持ちの良い滑りになります。

  この両者の違いはどこから来るのだろうか?...ということなのですが,結論から言ってしまうと,前者は“Do Ski”で,後者は“Let Ski”...ということです。圧の方向...という見方からすれば,前者は“重心”から外向き方向ですし,後者は“重心”向きの圧です。ターンする原動力...という視点では,前者は自分の体力ですし,後者は重力です。でも,この様なことを頭で考えてスキーをしようとすると,こんがらかってしまってどうにもならなくなります。
  そこで,その様なことを考えずとも簡単に後者の滑りができてしまう方法は?...ということで役に立つのが“ACT”,“activated cells turn”なのです。もう一度そのイメージアニメをご覧いただきたいのですが,このアニメをご覧になっても,ご覧になった全ての方が全く同じイメージを沸かす...というのは無理なことです。人それぞれ感性が違いますから,微妙にイメージすることが違ってしまうのです。でも,その違いはあってもOK !!!です。アニメの“energy”とご自分の“energy”がどう反応したか?...という風に捉えれば,その捉え方が違っていることの方が オ・モ・シ・ロ・イ ...とも言えますから...。(^ー^)

  上のアニメ...それぞれ微妙に違っていますが,このアニメをご覧いただき,自分の“感性”に刺激を与えることが,大事だと思います。実際に雪上に立ってこのアニメが思い出せれば,その効果は絶大だと“TOK”は信じております。このアニメ...想像以上のモノだと“TOK”は信じています。“TOK”からの「クリスマス“present”」です !!! ハッハハハ...(^ー^)
  ...ということで,今日は“ACT”イメージのアニメでご自分の感性に刺激を与える...というトレーニングをしていただきました。「
アニメ効果」...ぜひお試しください。

  シーハイル !!! Schi Heil !!!


Have a niceday !!!

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【注】:この「教師日記」の中には,いろいろな“フィーリングスキー”に関する用語が出て来ます。これについては,検索で「エネルギーライン」,「愛のターン」...等と入れていただきますと,その用語に関する記事がたくさん出てまいりますので,そちらを参考にしてください。


スキー教師【TOK】の個人的な日記です。
 【TOK】の主観的な意見や感想を書き綴ったものですので
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