January
2003

八方尾根スキースクール教師【TOK】の個人的な日記です。興味のある人はどうぞご覧ください。(^I^)  
Ski Top   【TOK】への Mail
※ 映像をご覧になるとき。
当ホームページの映像がご覧になれない方は,下記の「Windows Media Player」をダウンロードしてご覧下さい。
  

 What's Today ?

What's Today ?

01/31 疲労の少ないスキー
01/30 シニアのエネルギー
01/29 小回りでの自己主張
01/28 人を“感じる”
01/27 小回りを練習しよう!
01/26 検定から学ぶスキー技術
01/25 “感じる”スキーの意味
01/24 八方スペシャル検定
01/23 プラトーからの脱却
01/22 小回りの基本
01/21 '03初プライズテスト

01/20 いろいろな処方
01/19 奥が深いスクリュー?
01/18 イメージの効果
01/17 三人三様の滑り
01/16 バッジテストの意味
01/15 イメージと実際の滑り
01/14 ビデオ研修
01/13 技術がどう役立つか?
01/12 クロッシング効果
01/11 人を惹き付ける魅力
01/10
内なる意識と見える姿
01/09 厳正,的確に!
01/08 眼力を磨く
01/07 不覚…(=_=;)
01/06 祈…めでたく合格!
01/05 決意新たに…
01/04 感受性を磨くスキー
01/03 カービングの魔性
01/02 快晴の元旦
01/01 感受性を磨く


*** これまでの日記***



* 2002年12月
* 2002年11月

* 2002年10月

* 2002年9月

* 2002年8月

* 2002年7月
* 2002年6月
* 2002年5月
* 2002年4月
* 2002年3月
* 2002年2月
* 2002年1月
* 2001年12月
* 2001年11月
* 2001年10月
* 2001年9月
* 2001年8月No.2
* 2001年8月No.1
* 2001年7月
2001年6月


*  以下 2001年

教師日記 5月

教師日記 4月
教師日記 3月
教師日記 2月
教師日記 1月

*  以下 2000年

教師日記 12月
教師日記 11月
教師日記 10月
教師日記 9月 #2
教師日記 9月 #1
教師日記 8月 #2
教師日記 8月 #1
教師日記 7月
教師日記 6月
教師日記 5月 

 

 

 

 

 

 

 



Jan./31/2003 (金)  曇り 
 
 今朝は少し曇っています。朝方ほんのわずか陽が射しましたが…。
  さて,今日で1月も終わりです。このひと月…短かったような長かったような…でも思う存分“スキー”が楽しめた有意義な月でした。(^I^)
     *****
  さて昨日は,“Yam”さんと“Muk”さんのプライベートレッスンでした。“Yam”さんとは以前ご一緒させていたいたことがあります。“Muk”さんとは初めてのレッスンでしたので,今回は“Muk”さんメインのレッスンとなりました。  「脚が疲れやすい…」といことでしたので,滑りを拝見すると,たしかに突っ張る運動が多く見られましたので「感じるスキー」を学んでもらう事にしました。例によって,「支点探しツアー」から始め,「オレンジターン」⇒「ジュース浴びターン」へとレッスンをすすめました。どなたの場合もそうなのですが,初めは「この人のレッスン,オ・カ・シ・イ…」というような目で見ておられました。でも,午前のレッスンが終わる頃には“感じる”ということの意味が少しづつ分かった様で,少しづつ体から力が抜けた滑りになられました。
  午後は,小回りの練習から始めました。上半身と下半身の間の「ネジレ-戻り」の力が大事なことをお話しし,「自己主張ターン」や,クロスオーバー時の「バトンタッチ意識」を練習しました。最初は体が回ってしまいましたが,後半にはこれが改善され,初歩的な小回りが楽に出来るようになりました。(^I^)
  一日かけて“感じるスキー”をレッスンさせていただきましたが,終わり頃には,「今までより疲れなくなった…」というお話しを頂きました。初めは戸惑いがあると思いますが,「力を加える筋肉」でなく,「力をもらう筋肉」が使えるようになれば,上半身もよりリラックスでき,さらに疲労度の少ないスキーが出来るようになります。「生涯スポーツ」としての“スキー”を考える時,より重要になる感覚だと信じています。
  “Yam”さん“Muk”さん,寒い中お疲れ様でした!(^I^)
  


Jan./30/2003 (木)  雪 
 
 今朝も雪が降っています。天気予報では今日も明日も「雪マーク」です。日本列島全体が「冷凍庫」の中に入った状態です。でも,深雪が楽しめます。(^I^)
     *****
  さて昨日は,「シニアスペシャルレッスン」の担当,三日目でした。最終日の昨日もあいにくの雪空でした。でも,その「雪」が幸いし,「深雪」が楽しめました。(^I^)
  朝一番,昨日のレッスンの初めに,より積極的なカービング要素のターン…ということで,「スクリュードライバー・ターン」を約30分間解説させていただきました。初日の「スキッディング」,二日目の「カービング要素」,そして昨日の積極的な「カービングターン」…とその特徴をお話しして来ました。それをどのように使うか?はそれぞれのシチュエーションの中で各生徒さんが試し,経験を重ねることです。
  …ということで,その後場所を黒菱からスカイライン,北尾根…と移し,いろいろな斜面を経験することにしました。幸い降雪に恵まれ,「新雪」や「深雪」を楽しむことができました。六名の皆さんは,これまでの技術を生かしながら,鼻唄混じりに雪と戯れることができました。(^I^) 「新雪」を滑る快感は何事にも変えがたい魅力があります。耳が凍傷になりかけながらの深雪滑走でしたが,皆さんのお顔はまるで子供のように輝いていました。
 その後,場所を名木山に移し,最終日のビデオ撮影を行ない,それを見ながら「閉講式」を行ないました。各班の皆さんは,三日間の成果を存分に見せてくれました。“「身体の特徴・用具の特性・自然条件」を生かす”…ということを皆さん存分に感じ取られたようです。
  加えて,同じ“スキー”を愛する仲間としてのコミュニケーションも互いに深められました。これまで生きて来た中のたったの三日間でしたが,ずーっと前から友人であったような,不思議な交流が生まれました。また来シーズン再会を約束し,それぞれの家庭に戻られました。
  シニアの方にはいつもいろいろなことを学ばせてもらいます。“スキー”にかける熱い思いとエネルギー…今回もその事を強く思った【TOK】でした。皆さん!本当にありがとうございました!!! (^I^)



Jan./29/2003 (水)  小雪 
 
 一昨日の雨模様から昨日は冷え込みゲレンデ下部はアイスバーン状態に…。今朝も雪が降っています。シニアレッスンを担当していますが,少し晴れてくれないかなァー…と思いながらのレッスンです。でも,シニアの方々の“スキー”に掛ける思いは“熱い!”(^I^)
     *****
  さて昨日は,「シニアスペシャルレッスン」の担当,二日目でした。あいにく晴天になるはずの天候が回復せず,硬いバーンで小雪が舞う中でのレッスンとなりました。
  
一昨日は「スキッディング」の基本を学びましたので,昨日はそれに引き続いて白樺ゲレンデで「カービング」の練習を行ないました。スキッディングの延長線上に,「たわむ」という現象が生じ,トップの迎え角とテールの迎え角との間に違いが起きて,その事がトップを角付けした側(内側)に押し上げることで「カービングターン」が始まる…ということを理解していただきました。その結果,スキッディングでは足裏に意識した“オレンジ”を,スキーのトップ部分に意識して滑ることができるようになります。身体を支える点,支点はかかとで,そこを中心としてトップ部が「テコ」のように押し上げられるフィーリングです。この感じを習得するため,始めは「ドライビングターン」で行ないました。その後場所をパノラマに移し,「センサー」「ホルダー」「エネルギーライン」を意識したターンへと展開しました。
  舵取りの感覚が理解できた後,角付けの切り替え時のイメージを「クロッシング」意識で行なうことにしました。“オレンジ”の「バトンタッチ」意識で,“重心”の下をスキーが左右に通過することで角付けの切り替えをすると,抜重動作が少なくなり,次のターン始動期の雪面の捕らえが格段に楽になります。この感覚の滑りも多くの方には初めての体験だったようですが,次第にその意味を理解され,前半の終わり頃には「タテッコ」の急斜面を素晴らしい中回り,大回りで滑走できるようになられました。(^I^) 「タテッコ」に続く白樺までの中,緩斜面は皆さんにとって最高のカービングコースとなりました。皆さんのお顔もニッコニコ(^I^)(^I^)(^I^)でした!
  約20分のコーヒーブレイクの後,パノラマからセントラルコースに掛けて,小回りを練習しました。小回りでは案の定,胸の向きをフォールラインに意識することがメインテーマとなりました。これはいつも「小回り」で体験する事ですが,カービングスキーが出て来てから,迎え角を作ることを皆さんがしなくなり,おざなりになっています。そこで,フォールラインに向かって「【TOK】だ!【TOK】だ!【TOK】が行くッ!」と言いながら胸をキープする…という,自分を主張する意識の「自己主張ターン」を練習しました。やはり,これが効きました!。みなさんのこれまでの人生が生き,ご自分をうまく主張することができました。(^I^)
  これまでの二日間,基本的な滑りを体験しましたので,最終日の今日は雪の中ですが,いろいろなゲレンデを巡ってみたいと思います。(^I^)
  では,行ってきまァーす!(^I^)



Jan./28/2003 (火)  曇り 
 
 昨日は1月では初めての雨模様でした。天気予報では今日は日中は晴れなのですが…。曇り空で少し小雪が舞っています。
     *****
  さて昨日は,「シニアスペシャルレッスン」の担当でした。今シーズンから新設されたスペシャルで,40歳以上で中級者以上の方を対象とした企画です。リフト会社,宿泊施設,スキースクールの協力を得て,「 レッスン代+宿代+リフト代」込みで一日1万円以内でスキーを楽しんでもらおう…という趣旨で始めました。
  今回は13名の方のご参加を頂きました。あいにくのみぞれ模様の中,ビデオ撮影から始まり,クラス別け,基本練習…とすすめました。
  私の班は6名でお上手な方々のクラスでしたが,三日間のプログラムなので,じっくり基本から学んでいただく事にしました。先ず,用具の特性と体の特徴を生かしていただくために,「支点探しツアー」から始め,続いて「オレンジ浴びターン」,「感じるスキー」…とすすめました。これまでほとんどの方が「自分から雪に働きかけるスキー」をされていたので,「雪の力でターンする」ということや“感じる”ということに慣れておられませんでしたが,前半のレッスンが終わる頃には大分雪に任せたターンがお出来になるようになりました。(^I^)
  後半は「角付けの切り替え」の練習から始めました。このキーワードは「引く」ということにしました。プルークポジションで,圧を外スキーに加えるのではなく,内スキーの圧を減じるイメージでターンを誘導することで「引く意識」を学んでいただきました。一方のスキーの圧を減じていくと,反対のスキーの圧が結果として増して行くのですが,その時の感覚は「押す感覚」ではなく「受ける感覚」になります。その結果,上半身の上下左右への移動が少なく,安定させることができます。そしてこの感覚は受ける圧の調整でターンコントロールをする…という意識になって行きます。この時のつぶやきの言葉は,♪♪♪受けるぅー…引くぅー…受けるぅー…引くぅー…♪♪♪です。通称「任せなさいターン」です。
  雨混じりの中でのレッスンでしたが,みなさん一日目の終わり頃には大分“感じるスキー”の意味がお判りになられたようで,雪面コンタクトが優しく滑らかなものになり,体の運動も流れるような無理の無いものに変わられました。一日だけでそんなに極端に滑りが変わるものではありませんが,どのような意識とイメージを持ってスキーをするか?が大事です。「人間のからだ」というのは不思議なもので,この意識とイメージによっていろいろな反応を自然に作り出してくれます。ご参加いただいた皆さんの意識が,それぞれの滑りにどのような変化をもたらすか…これを拝見するのも楽しみです。(^I^)
  夜は7時半から宿舎でミーティングを行ないました。午前中に撮影したビデオを見ながらのワンポイントアドバイスの後,皆さんの自己紹介を兼ねたミニ親睦会を行ないました。ちょうど1月27日がご誕生日の方が居られ,ワインで乾杯しながらのミーティングとなりました。(^I^) 多種多様なご経験をお持ちの方が,“スキー”という共通の言葉を介して一堂に集まり,ご自分のこれまでの経験とは違った経験をお持ちの方々とコンタクトできる…これこそ,雪を感じるということだけでなく,他人と触れ合って“人間を感じる”ことなのだなァー,とつくづく思いました。
  今日は,天気も良くなるとのことですので,八方尾根の良い所へ皆さんをご案内しながら,楽しくレッスンをしようと思います。(^I^)



Jan./27/2003 (月)  小雪 
 
 昨日までの晴天が崩れ,小雪が降っています。午後から雨になり,明日夜半まで続くようです。あんまり大雨にならないといいのですが…。
     *****
  さて昨日はバッジテストの「検定員」でした。今シーズン二度目の検定担当でしたが,今回もどのような滑りが見られるか,楽しみでした。(^I^) …というのは,その年その年のスキーヤーの考え,意識のあり方,が受験する方たちの滑りから推測できるからです。オフシーズンに雑誌やビデオで見聞きしたことを,どのように消化してスキーイングに生かしているか?が,少しですが傾向として分かるのです。
  午前中は,1級班11名を担当させていただき,実践種目教習テストを行いました。大回り,中回り,総合滑降の3種目を「カービング要素」で行うものです。ほとんどの方に「要素」という言葉の意味が浸透していて,さすがにレール・ターンをしようとする受験者は居られませんでした。しかし,まだ「角付け操作」や「傾け操作」だけ,つまり「スキーの性能」だけに頼って滑ってしまう人も居りました。カービング要素は必ずしもサイドカーブだけを生かすものではありません。バッジテストは「スキーの性能」を見るのではなく,それを使用しているスキーヤーが,自分の道具を使ってどれくらいの技術を発揮できるか?を判定するものです。ですから用具の性能に関わらず,カービング要素はスキーを「たわます」ことでできるのです。このことが解ると,傾け操作だけでない,「スキーがたわむ…」ということを使ったスキー技術が使えるのです。言葉を変えて言えば。「雪からの圧を利用したスキー」や,「面で切るスキー」ができるのです。受験生の中には,講習テストの中でこのことを理解し,滑りを替えることのできる能力の高い受験生も居られました。(^I^)
  午後は“スキッド&カービング”の技術を使った「規定種目テスト」でした。これはスキッディング要素からカービング要素を導き出す…という滑りで,「スキーのたわみ」がターン前半に現われることが特徴です。これをストレッチングで行なう人,またベンディング技術を使って行なう人…いろいろ居ましたが,体がターン内側に入り過ぎてターン外側から雪の圧をもらえない受験生が大勢居られました。また抜重を使って角付けの切り替えを行なう人も多く,ターン前半の捕らえがうまくいかない受験生も…。加重,抜重で,自分から圧を加えてしまっては連続してターンに必要な圧をキープできなくなります。「大回り」も「リズム変化」もこれらの要素が課題となりました。種目の中では「小回り」の苦手な人が多いのにも驚かされました。中回りや大回りをカービングで滑る機会は多いのですが,小回りを練習する機会が少ないのだなァー…と感じました。もう少し小回りを練習し,スキッディングの大切さや,体の特徴を生かす練習をすることが大事だと思いました。
  
1級は54名受験中,8名の方が合格されました。おめでとうございます!(^I^)
  



Jan./26/2003 (日)  晴れ 
 
 昨日はカラッとした快晴ではありませんでしたが,まずまずの好天気で,今日もイイ天気が続いています。このところ,週末になると天気が崩れていましたが,今回はそれが良いほうに外れてくれました。(^I^) 豊富な降雪に恵まれた今シーズンですが,皆さんはどちらでお過ごしでしょうか?(^I^)
     *****
  さて昨日は「バッジテスト受験のための1日スペシャルコース1級班」の担当でした。8名の生徒さんを担当させていただきました。
  先ずスキッディング要素の滑りを拝見したところ,ほとんどの方がその意味を理解されておりませんでした。ただズラせばいい…という感じで,「プルークポジションの片方意識で雪の抵抗を受けて滑る」という意識がありませんでした。そこで午前中の半日を掛け,「スキーの前後差」を生かして,雪の抵抗を受ける事でスキッディングターンが起こることを解説させていただきました。その過程で,雪から「圧」を感じ取ることの重要性や,フォームは作るものではなく自然に現れるものであることも話させていただきました。例によって“オレンジ”をイメージしてもらい,いろいろな感覚,特に“感じる「場所・方向・強さ」”の三要素を感じ取っていただきました。
  午後からはカービング要素の滑りを学びました。スキッディングターンで,圧を受けることでスキーがたわみ,かかとが支点となって,スキーのトップがテコの力のような圧を雪面から受けることでスキーの先端が角付け内側に入り込んで来ることを開設させていただきました。ただ単に「傾け操作」を行う事だけでカービングを行なうのではなく,「たわみ」を伴ったカービングをイメージしてもらいました。そのために最近お話ししている“スクリュードライバー・ターン”を練習しました。
  レッスンの終わり頃にはほとんどの方が,初めて拝見した時の「硬い滑り」が無くなり,「自然でゆとりのある滑り」になられました。スキッディングとカービングの違い,抵抗を受けてターンすることの重要性,位置エネルギーを使う事の大切さ…Etc.等ご理解いただけましたと思います。(^I^)
  検定を受けよう…ということで,その内容を学ぶ事が,結局は合理的なスキー操作を学ぶことになるのだなァー,そう思った【TOK】でした。みなさん,お疲れ様でした。(^I^) 検定,最善を尽くしてください! 祈,合格!



Jan./25/2003 (土)  晴れ 
 
 今朝は昨夜までの大雪が止み,いい天気になりました。今のところ風の心配はなさそうです。(^I^) 深雪がキット楽しいでしょうネ!(^I^)
     *****
  さて昨日は“Oga”さんのプライベートレッスンでした。“Oga”さんは私のホームページを良くご覧いただいている方で,テクニカル受験を目指されていますが,とりあえず教師日記に書かれていることを確認したい…ということでの受講でした。
  滑りを拝見したところ,雪への働きかけがやや強く,重い感じのスキーイングでした。また,クロスオーバーに難があり,どことなく窮屈そうな角付けの切り換えになっていました。“Oga”さんは二月にもレッスンを申し込んでおられますので,昨日はその前段となる【Letスキー】の基本的ことを解説させていただく事にしました。
  先ず,“感じる”ということの意味についてお話しました。“オレンジ”を足裏に意識し,“感じる「場所・方向・強さ」”についてその感覚を感じ取る練習をしました。このことで,ターンに必要な「圧」には方向性があり,「押す圧」と「受ける圧」があることを学びました。この違いを身につけることが「上体の安定」を生み,合理的なスキーイングにつながることを話させて頂きました。
  その後,クロスオーバー(角付けの切り換え)について学びました。「重心を次のターンに入れて行く意識」でも角付けの切り換えは可能ですが,「重心の下をスキーが通り過ぎる感覚」でも角付けの切り換えは可能です。昨日は「オレンジのバトンタッチ」イメージを持つことにより,クロスオーバーを後者の意識で行なうことにしました。この練習でのつぶやきの言葉は,♪♪♪クロォース…サァーチ…ライン…♪♪♪でした。午前の終わり頃には,大分雪の抵抗を受けて,その力でターンするコツを身に付けられました。(^I^)
  午後は,午前の練習をさらに深め,「スクリュードライバー・ターン」で,より積極的に雪の抵抗を受ける練習を行ないました。ドライバーが次のスクリューをターン内側に回し込んで行く意識のイメージにより,より早い時期での雪面の捕らえが出来るようになられました。(^I^) また,「ターン外側の手にドライバーを持つイメージ」では,ターン円弧の違いに合った位置に手がセットされ,特に小回りでは上体がフールラインをキープ出来るようになられました。そして,積極的に抵抗を捕らえて行こうとする意識が,“Oga”さん独特なフォームを作り出すことに成功していました。
  “Oga”さんにとって,「自分の力でなく,雪の力でターンする」という感覚は初めてのことでしたが,レッスン終了の頃には,大分【Letスキー】,「感じるスキー」の意味を理解されたようでした。次回までどのようになられているか?二月のレッスンが楽しみです。(^I^)



Jan./24/2003 (金)  曇り 
 
 今朝は昨夜までの大雪もひと段落で,降雪は止んでいます。でも,天気予報によると,これから昼に掛けてまた降り始め,明日まで断続的に降り続けるようです。今年の1月…けっこう大雪状態です。…とここまで書き始めて外を見たら…雪が降り始めました…ハッハハハハ……(^I^)
     *****
  さて,昨日は八方尾根スキースクール初めての「八方尾根スペシャルテスト」が開催され,その検定員を務めさせていただきました。
  大変な降雪の中でしたので,ほとんどの種目が悪雪と,深雪の中でのテストとなりました。どんな条件でも,八方尾根の自然を滑り切る…という事の中から,スキー技術をもう一度見直そう…という趣旨で行うテストですので,こういう条件の方がその目的にかなっている,とも言えます。(^I^)
  テストの種目は,当日の状況を勘案していろいろ決定する…ということになっていますので,次のような順序で行ないました。
  AMは @リーゼンコース・ノンストップ滑走 Aリーゼングラード・小回り B黒菱急斜面・深雪小回り C黒菱・深雪フリー Dスカイライン・深雪大回り Eスカイライン・悪雪フリー F兎平・悪雪不整地フリー Gリーゼンコース・ノンストップトレーン 。
   PMは Hタテッコ・急斜面ロングコース悪雪フリー Iセントラルコース・急斜面ロングコース規制小回り(約300m・フォールラインキープ) J名木山イベントバーン・深雪フリー
   以上11種目の検定でした。八方尾根のいろいろな斜面を,その時々の条件の中で,いかに自由に滑り切るか?という点では最高の条件だったとも言えます。視界も思ったほど悪くなく,受験者と検定員との間に,同じスキー仲間としての親近感が沸くような検定となりました。一人では多分行かないだろう…と思うような斜面に入ったり,長い距離をできるだけ休まずに滑ったり…普段,経験することの無い条件の中での検定となりました。受験された方からは,「へぇー,こんなコースがあったのか?」とか,「こんな滑り方もあるのか?」という声が聞かれました。スキーの技術というのは,平地だけでなく,こういう過酷な状況の中でも役に立つ…という目的を持っている…ということを再認識した検定となりました。(^I^)
  受験者は,「初めての検定」,「大雪」…という条件も重なって「9名」という少ない人数でしたが,中身の濃い有意義な検定になりました。達人認定が「多真毅」さん,「利部誠」さんの2名,名人認定が2名の結果でした。(^I^)
  また,検定員として,スキースクール校長「高橋英一氏」,往年の名オフピステスキーヤー「丸山貢一氏」が参加してくれました。また前走として,元デモンストレーターでフリースキーヤーの第一人者,「丸山健吉氏」が参加してくれ,検定をより盛り上げていただきました。
  受験された皆さん,スタッフの皆さん,本当にお疲れ様でした!



Jan./23/2003 (木)  雪 
 
 今朝はけっこう大雪状態です。初めての「八方スペシャル検定」が行なわれるのですが,このような天候の中,どう滑りを楽しむか?という意味で面白い検定になると思います。(^I^) 
     *****
  さて昨日は“Sak”さんと“Ita”さんのプライベートレッスンでした。わたしのホームページを良くご覧頂いている方で,お二人ともかなりの実力をお持ちの方ですが,1級受験をさしあたっての目標としておられます。特に1級ということにこだわることなく,技術全体の底上げを希望されての受講でした。
  お二人の滑りを拝見したところ,“Sak”さんはクロスオーバーにやや難があり,“Ita”さんはスキーを横に振る,というクセを持っておられました。そこでスキーの特徴を生かしたスキーを…ということで,“感じる”ということからレッスンを始めました。例によって“オレンジ”を足裏に意識し,そのオレンジがどのような状態にあるか?をイメージアプして滑る…というものです。この練習で“感じる「場所・方向・強さ」”について学び,また“感じる”ということがどのような筋肉を使う事になるのかも勉強しました。
  舵取り期における「ジュース浴び意識」が雪からの抵抗をもらって滑ることにつながり,その圧をどのようにコントロールしていけば位置エネルギーを有効に使ったターンができるのか?ということも学びました。午前中のつぶやきのリズムは,♪♪♪オレェーンジ…タァーッチ…センサー…オレェーンジ…タァーッチ…センサー…♪♪♪でした。この練習でお二人とも自分から加える圧では無く,もらう圧でターンすることのフィーリングを身に付けられ,楽なスキーとはこういうことなのか…ということを学ばれました。(^I^)
  午後は,さらに積極的に抵抗を求める意識を学ぶため“スクリュードライバー・ターン”を練習しました。スクリューとドライバーをどのようにイメージアプし,それをどのような意識で使いこなすか?ということを練習しました。初めは少し戸惑っておられましたが,少しづつその感覚に慣れはじめ,クロッシングとそれに続くターン前半からの捕らえがうまくできるようになられました。この技術が使えるようになると急斜面に入るのが楽しくなります。そこでパノラマレスとハウス下の通称「タテッコ」の急斜面で,これを試してみました。お二人とも“スクリュードライバー・ターン”がいかに急斜面で有効であるか確認されたようで,これまでとは全く違った感じの中回り,大回りをされるようになりました。(^I^)
  その後,小回りの練習をしました。お二人ともあんまり得意では無いようでしたので,ズレズレ要素で「ネジレ」をつくるための練習「ありがとうターン」から始めましたがお二人にはあんまり通用しませんでした。そこで,ネジレ状態をうまくつかむために行なった「自己主張ターン」が功を奏しました。「自己主張ターン」とは次のようなものです。私はスキーグローブの手首内側に「佐々木」と書いてあるのですが,小回りのターン後半に,この私の手袋の佐々木という字が,フォールライン下方に居る人に見えるようにしながら滑るのです。「佐々木が行きます,佐々木が行きます…」と言いながら,下方の人に自分をアピールしながら滑るわけです。すると手首が開いて結果的に上体の向きがフォールラインにキープされるようになります。
  午後の後半,セントラルコースの急斜面に「“Sak”です,“Sak”です…」という言葉と「“Ita”です,“Ita”です…」という声が鳴り響いたのでした…。(^I^) お二人とも午前中に拝見した小回りとは全く違う小回りをするようになられました。(^I^) 【TOK】もビックリ!でした。
  多分,これまでそうとうお悩みで「伸び悩み状態…プラトー状態」だったのではないか?と思います。この状態にある方は,ちょっとしたアドバイスが信じられないような効果をもたらす事が有ります。昨日はまさにそのような一日でした。“Sak”さんと“Ita”さん,ありがとうございました。お疲れ様でした!(^I^)



Jan./22/2003 (水)  晴れ 
 
 今朝は一部雲が掛かっていますが,良い天気です。八方のゲレンデ,今がシーズンで最も粉雪で良い条件かもしれません。この好条件,思いっきり楽しみたいものです。(^I^)
     *****
  さて昨日は“Asa”さんと“Oga”さんのプライベートレッスンでした。お二人とは「オフ会」でご一緒したことがあり,今回は「小回り」に的を絞ってのレッスンがご希望でした。
  小回りのポイントは上半身と下半身の間にできる「ネジレ」と,クロスオーバーでそれを滑らかに元に戻す「戻り」がポイントになります。そのネジレを自分の力で作るのではなく,斜面移動によって雪の圧を受け,その力でスキーが方向を変えることで,上半身に対して下半身がねじられて行く…という意識が大事になります。多くの方は自分の脚の力でこのネジレ状態を作ろうとして,上体がスキーのターン方向に回り込んでしまうため,ネジレ状態がうまく作れません。あくまで「雪の力」…ということがポイントです。フォールラインに胸の向きがキープできて,下肢との間にネジレ状態がうまくできれば,あとはそれをどうクロスオーバーで開放してやるか?ということになります。横方向に開放する意識よりも,角付けを緩めることで,スキーがその向いているトップ方向に進行して,腰の下を通過することで「角付けの切り替え」が起こるようにしてやる事が大事です。普通は,これを横から横への動きでやろうとするため,ニュートラル状態がうまくできず,丸い円弧が描けなくなってしまいます。その結果ターン後半に圧が掛かりすぎて斜面下方に流されてしまうことになってしまうのです。
  お二人には「ありがとうターン」や「オレンジターン」,「任せなさいターン」,「引く引くターン」,「“スクリュードライバー・ターン”」…などいろいろなバリエーションを使ってこの練習をしました。(^I^) それぞれのバリエーションにそれぞれの特徴がありますが,その中から自分にとって必要で,マッチする…と思われるものを取り入れて練習することが大事です。これまでのクセがお二人にも有り,それを一日のレッスンで直し切るのは大変ですが,これからのスキーイングで,少しづつ意識を変えながら練習することが大切です。
  “Asa”さんはターン後半,よほどしっかり迎え角を意識しないと,支点がスキーのトップ方向になりがちなので,ネジレ状態ができず,戻りの力が弱くなって,でターン円弧が大きくなってしまいます。これに気を付けるだけで別人のような滑りになります。(^I^) それだけに小回りでは迎え角に集中することが必要です。
  “Oga”さんは上体の手の位置がポイントになります。ノンストッでは本当に良い滑りをしますので,その要領を忘れずに腕が「八」の字になる意識で滑られると良いでしょう。ソフトなていこうの捕らえができるようになり,中斜面では楽な小回りができるようになりました。(^I^) 
  お二人ともレッスン前に比べるとはるかに抵抗の捕らえ方がうまくなられました。あくまで「小回り」で「回る」ですから,円弧を描く意識を持たれたらいいと思います。急斜面ではスキーの移動を止めるのではなく,落ち込んで行く意識がもう少しあれば,うまくできるようになります。頑張ってください。(^I^)
  お疲れ様でした! (^I^)



Jan./21/2003 (火)  吹雪 
 
 今朝は北風がやや強く,吹雪の白馬です。天気予報では,今日これから断続的に雪が降り,夜半から晴れ間が…。でも,その晴れ間,昼にはまた雪に変わりそうです…。最近めまぐるしく天気が変化する…そんな気がします。(^I^)
     *****
  さて昨日は,今シーズン初の「テクニカル・クラウン プライズテスト」が開催され,その規定種目の検定員でした。テクニカル28名,クラウン2名の受験でした。
  幸い天候に恵まれ,雪質もまあまあで,良い条件での検定となりました。結果はクラウン合格ゼロ,テクニカル合格が3名でした。
  この検定で気付いたことを少しレポートしたいと思います。
  テクニカル,クラウンに共通することですが,「整地大回り」では,抵抗を求める方向の違いがスキーの切れの違いとなって現れていました。またクロスオーバーを抜重動作で行なう人も多く,そのためターン前半の捕えが甘くなり,いきおいエッジングがターン中盤から後半にかけて集中することになって,ズレが多くかつ走りの無い舵取りになってしまいました。
  「整地小回り」ではスキーのトップが弧を描けず,角付けだけに頼った直線的な舵取りになる人が目立ちました。あくまで小回りなのですから,円弧を描くことが大事です。そのためには急激なエッジングに頼ることなく,スペースを有効に利用して,位置エネルギーを有効に使ったターンをすることが大事です。また大回りと同様,どのようにクロスオーバーをするのか?という意識が足りない人も大勢おりました。一気に角付けを緩めてクロスオーバーを行なってしまうと,ターン後半に圧が集中してしまいます。どのようなクロスオーバーをしたら,ターン前半から雪面コンタクトが得られるか?ということを学んで欲しいと思います。。
  「不整地小回り」では,コブの中でのトレーニング不足が目立ちました。コブの中での経験が少ないため,圧変化を下半身で処理する事ができず,目で見てしまって身体が硬直してしまう人が多く見られました。確かにカービングスキーでコブの中に入るのはトップが曲がってしまう,等のリスクもありますが,機会を見て練習機会を増やすことが大事だと思います。
  「総合滑降」では,カービング要素を出そうとして,「膝の傾け操作」だけに頼った滑りが見られました。傾け操作も大事ですが,スキーを充分たわませることも大事です。自分から圧を加え過ぎてしまうと,身体が上下に大きく動いてしまう結果になり,目線も一定せず不安定な滑りになってしまいます。もう少し雪からの抵抗をもらう意識,地球の引力に引っ張られてターンする意識があると,上体の安定した滑りができるようになると思います。
  全体として,私の感じでは“「身体の特徴・用具の特性・シチュエーション」の三要素”をうまくマッチングさせた形で滑ることができていない…という印象を受けました。個々の技術的な特質,角を立てるとか,身体を前後や左右にうまく使う,ということはできても,それが斜度や雪質などの斜面状況とうまく噛み合っていない人が多いように思います。フォームや姿勢,形がなぜその様に現れるか?という本質的なことをもう少し考えてスキーをされたら,解答が得られると思います。
  今シーズン初めての「プライズテスト」でしたが,皆さんの滑りを拝見して,今一度「スキー技術」ということを考えさせられた【TOK】でした。皆さんありがとうございました。そして,お疲れ様でした。(^I^)



Jan./20/2003 (月)  曇り 
 
 今朝は少しゲレンデに陽が射し,晴れるかな?と思わせたのですが,天気予報だとこれから「雪」だそうで…。この週末はいかがお過ごしでしたでしょうか?(^I^)
     *****
  さて昨日は“Mrs.Kim”さんのプライベートレッスンでした。いつもは旦那さんとご一緒にレッスンを受けられるのですが,昨日は都合があり,奥さんお一人での受講でした。
  時々,レッスンをしていて,スキー教師の仕事は「お医者さんの診察」に似ているなァー,と思うことがあります。患者さんの病状をみて,いろいろな治療や処方を行ないます。回復するにつれてその治療も変わってきます。スキーも同じで,生徒さんのレベルが上がるにつれて,その処方が違ってきます。“Mrs.Kim”さんも,昨年と比べると雲泥の差の滑りをされるようになりました。処方もスピードコントロール主体のものから,よりスピーディーでかつ安定感のある滑りになり始めています。
  前回は「圧感覚」を研ぎ澄ますための「センサー」意識について学びました。今回はそれを基に「斜め前方向からの抵抗の捕らえ」から,「スキー前方向からの抵抗の捕らえ」に意識を変える練習を目指しました。最近多く使っている処方“スクリュードライバー・ターン”がメインになりました。より積極的に雪面抵抗をスキートップ方向から得よう,とする意識を持つための練習です。午前中は「スクリュー」の部分と「ドライバー」の部分の基本的な感覚を学びました。
  午後からは,これを大回り,中回り,小回り…に応用して使いこなす練習をしました。かなりの急斜面でもターン前半から雪面を捕らえることができるようになり,スキーも前方向にスムーズに移動できるようになられました。特に大回りでは,ある種の「風格」さえ感じられるような滑りになりました。(^I^) 小回りは“スクリュードライバー・ターン”を意識すると,チョッと重い感じのターンになってしまいますが,この練習をした後で♪♪♪受けるぅー…引くぅー…♪♪♪の「任せなさい・ターン」を行ったところ,スキーが以前より前方向に移動し,リズムの良い,軽い感じのは小回りになりました。“スクリュードライバー・ターン”でスキーを前に進める意識が身に付いた結果だと思いました。(^I^)
  “Mrs.Kim”さん…以前に比べ,滑りに軽快さと安定感が一段と増しました。“スキー”が本当に楽しそうです。(^I^) ご本人のご努力はもとより,旦那さんのケアも大きく貢献している…そう思った【TOK】でした。



Jan./19/2003 (日)  曇り 
 
 今朝はどんよりした天気の白馬です。昨日の土曜日…週末なのにゲレンデは結構空いていました。さて,今日はどんな感じでしょうか?(^I^)
     *****
  さて昨日は“Doi”さんご夫妻のプライベートレッスンでした。今シーズン二回目のレッスンです。
  前回は「プルークポジション」の確認と,♪♪♪探るぅー…引くぅー…探るぅー…引くぅー…♪♪♪リズムによるクロスオーバーの仕方を学びました。今回は「探る」時の意識をより鮮明に持った「“スクリュードライバー・ターン”」をメインに練習しました。前回までの一連のレッスンで,雪の抵抗を求めて行くイメージは出来上がっていましたが,ややもすると「雪にされるがまま…」的な運動になってしまいがちなので,より積極性を持ちながら雪の抵抗を求めて行く姿勢をもつための練習です。ただ単に雪の抵抗を受け止める…という意識だけでは体の運動が止まってしまいやすく,リズムが途切れてしまうことがあります。この“スクリュードライバー”意識を持つことでこの弊害を避け,舵取り期のどの局面でも自分自らの意識で雪と関わっていく姿勢をキープしよう…というものです。
  昨日は本物の「スクリュー(ネジ,ビス)」と「ドライバー」を携行しながらのレッスンでした。(^I^) ところで,「ビス」を調べたところ,フランス語のネジということでした。(^I^) さて,このスクリューををうまく使って積極的な運動をしようとするためには「ネジ山」を生かしながら対象となる物体,例えばイメージした雪や材木などにねじ込んで行く意識が大事になります。ともすると,押し込む力だけでスクリューを入れ込もうとしがちですが,ネジ山があることをイメージできれば,釘を打ち込むような意識ではなく,回し込みながら軽い力で,対象物の硬さや材質に応じた力で押し込んでいくイメージが沸きます。実はこのことがこの“スクリュードライバー・ターン”で最も大事なポイントとなるところなのです。昨日は「豆腐にスクリューをねじ込む意識」…というようなイメージまで持ってもらいながらレッスンを進めました。
  この“スクリュードライバー・ターン”,ここ数日のレッスンで数多く使わせてもらっており,連日教師日記で紹介させていただいていますので,その要領は皆さんに伝わっていると思いますが,ターン外側スキーのインサイドエッジ上にスクリューを意識することが基本になっています。ですからスキーヤーの意識は「交互操作意識」ですが,結果的に「同調運動」を自然に生むことになります。
  午後には,私が最も合理的だと思っている滑り方,「テールで切る!」という練習を少しだけ行なってみました。これは,スクリューをスキーのインサイド,かかと付近にイメージして,このスクリューをねじ込んで行く意識を持つ…というものです。スキートップ部分での捕らえがやや軽くなりますが,テールでの雪面ホールドが増し,より切れのある走るスキーイングになります。実は私自身ビックリしたのですが,お二人にこの滑りをしていただいて,その滑りがガラッと変わったのに気付いたのです。お二人のお顔の表情も狐につままれたような顔をされていました。お二人の感想は「コレまでのスキーの滑走感覚とはまるで違う!」ということでした。ヒョットすると,“スクリュードライバー・ターン”…奥が深いのかもしれない…そんなことを思った【TOK】でした。
 “Doi”さん“Sum”さん,レッスンを通してまたひとつ,私が学ばせていただきました。(^I^) ありがとうございました!。



Jan./18/2003 (土) 雪 
 
 今朝は雪の白馬です。そんなに降雪量は激しくありませんが…。今日はこれから晴れ間が出て,明日朝からまた曇り空に…。夜の内がイイ天気…少し残念な気がします。(^I^)
     *****
  さて昨日は“Ito”さん,“Kei”さんご夫妻のプライベートレッスンでした。お二人とは昨年の3月に一度ご一緒させていただきました。今回は滑りに磨きを…ということでのレッスン受講でした。
  昨年は,@「支点探しツァー」 A迎え角意識のスキッディングターン B圧のコントロール C圧の方向 Dズレから切れへ E着力点と“受け皿” Fクロスオーバー Gスクィーズターン Hエネルギーライン …と練習をしましたので,今回はそれに続く「積極的な抵抗の捕らえ」を意識した“スクリュードライバー・ターン”をメインテーマにました。(^I^) 
 お二人とも昨年のレッスンの後,「感じる練習」をお積みになったようで,雪面抵抗の捕らえ方が抜群になっていました。(^I^) 特に
“Ito”さんは上体がしっかりし,迫力が感じられる滑りになっていましたが,“スクリュードライバー・ターン”を意識するようになって,ターン後半からクロスオーバーに掛けてスキーが一段と走るようになり,それに続くターン始動期の捕らえもよりしっかりしたものになりました。(^I^) “Kei”さんはやや外足での捕らえ意識が時々薄くなり,自分で回しこもうとする気持ちが強くなる時があるのですが,外側の手でドライバーを握りそのドライバーで「スクリュー」を回し込んで行く意識が出た時は,切れの良いターンをされるようになりました。(^I^) 
  “スクリュードライバー・ターン”の練習で陥りやすい欠点は,スクリューを押し込み過ぎる意識が強くなり,【Do】的な要素が出ることなのですが,お二人ともスクリューの押し込み方の意識がうまく,ネジ山がスンナリ対象物(材木や雪)に入り込んで行くイメージアプがうまくできていたことです。“Kei”さんはもう少しこの意識のトレーニングが必要ですが,“Ito”さんはバッチリ!で,特に大回り,中回りでの滑りは「デモの演技もこれまで!」という印象を受けたほどでした。小回りでも,スキーの先端が止まることなく,蛇の頭のような動きの「スネーク・ターン」に近いスキーイングをされるようになりました。
  「イメージ」がこれほど人のスキーを変えてくれることに,そしてその効果に,今更ながら驚いた【TOK】でした。(^I^)




Jan./17/2003 (金) 曇り 
 
 今朝は少し風が強八方尾根です。また上部のリフトが止まってしまうのでしょうか?(=_=;)
     *****
  さて昨日は私のホームページを良くご覧頂いている皆さん,“Ter”さん“Mot”さん,そして“Miz”さんのプライベートレッスンでした。昨年も一度受講していただき【Letスキー】について学びました。今年はさらにその滑りに磨きをかけたい…ということでのレッスン受講でした。
  前回は“感じる”ということと“エネルギーライン”について学びましたので,今回は今年の私のテーマとなっている“クロッシング”意識について「スクリュードライバー・ターン」イメージを通して学ぶことにしました。
  昨日の日記にも書きましたが,ターン前半を「スクリュー(ビス,ネジ)を雪面に捻じ込んでいく意識」で行い,最大圧を経てその「スクリューがドライバーに変身」し,その「ドライバーが次の外スキーのスクリューを回し込んで行く意識」で行なう…というものです。つぶやきのリズムは,♪♪♪スクリュー…ドライバァー…スクリュー…ドライバァー…♪♪♪です。このイメージが分かれば,あとはスクリューの位置をどこに置くか?その程度の強さで前方に押し込んでいく意識を持つか?スクリューをドライバーに変換するポイントをどこに置くか?…ということをいろいろ変えてみることです。その時々のイメージや意識によって微妙に雪面コンタクトのされ方が違って来ます。気をつけなければならないことは,押し込む意識が強すぎると,スクリュー(ネジ)が対象物(雪面)に入り込んで行く力が強くなりすぎ,せっかくの「ネジ山」が生きなくなる…ということです。ネジ山が適度に対象とする雪面に入り込んで行く意識が大事になります。また,慣れてくると,ネジ(スクリュー)の先端が雪面からどのような力を得ているか?というようなことにまで気を配ることができるようになります。ここまで来れば“スクリュードライバー・ターン”の卒業です。(^I^)
  午後はこの「スクリュードライバー」意識を使っていろいろな斜面,悪雪や粗踏みの新雪,コブ等を滑りました。基本的にクロスオーバーがうまく行けば,その後の雪面の捕らえがスムーズに行なえ,滑り全体が余裕を持って行なえます。「スクリュードライバー・ターン」はそのひとつの練習イメージ,と言うことができます。
 さて,お三方…どんな印象をお持ちいただいたでしょうか? 私の目には斜面を意欲的に滑り降りる姿が焼きついています。三人三様の特徴が現れた滑りができつつある…そんな風に感じました。(^I^)



Jan./16/2003 (木) 快晴 
 
 今朝は放射冷却で今シーズン一二を争う低温度に…。でもおかげさまで天気は最高! 雪質も最高! 今日も楽しいスキーを! (^I^)
     *****
  さて昨日は「バッジテスト受験者のための一日事前スペシャル」の担当でした。今日バッジテストが行われますが,その受験者のための一日スペシャルコースです。昨日は4名の方が1級受験コースに申し込まれました。
  バッジテストは受験されるスキーヤーがどの程度の技術がお出来になるか?ということを見させていただく検定です。ですからいつもの滑りを見させていただく,というよりは与えられた課題をクリアできるかどうか?を見させていただきます。1級では「スキッディング操作」と「カービング操作」について明確な理解と演技力が試されます。
  そこで先ず「スキッディング」のついての練習から始めました。4人ともカービング要素のターンをメインにこれまでスキーをされて来ているようで,スキーをサイドにスライドさせる事については苦手の様でした。そこでまず「プルークポジション」の重要性から解説させていただき,午前中のほとんどをスキッディングの練習に費やしました。終わり頃に,スキッディングが“たわむ”という現象を生んでカービングに移行することを解説させていただきました。キーワードとなった言葉は,♪♪♪タァッーチ…横からァー…前からァー…♪♪♪でした。
  午後はカービング要素の練習から始めました。1級では純粋なカービングターンを要求しているのではなく,カービング要素のターン,つまりスキッディングの洗練された形のカービングが要求されている事をお話ししました。手っ取り早くカービング要素のコツをつかむには“スクリュードライバー・ターン”が有効なのでこれを練習しました。ターン前半を「スクリュー(ビス,ネジ)を雪面に捻じ込んでいく意識」で行い,最大圧を経てその「スクリューがドライバーに変身」し,その「ドライバーが次の外スキーのスクリューを回し込んで行く意識」で行なう…というものです。つぶやきのリズムは,♪♪♪スクリュー…ドライバァー…スクリュー…ドライバァー…♪♪♪です。このイメージが皆さんに浸透し始めてから皆さんのターンが変わりました。それまでターン前半でローテーションをしてしまう方や,内スキーに乗り込み過ぎてしまう人,スキッディング要素になってしまう人などいろいろでしたが,このイメージが出来てから,スキーのたわみとサイドカーブを有効に使えるようになりました。(^I^)。
  スキッディングとカービングの違い,そしてこの両者のつながりを一日のレッスンを通して理解していただきました。バッジテストを受験することは,こういった,スキー特性を生かしたり,体の特徴を確認したり,雪の抵抗って何なんだろう…ということを考え直す良い機会でもあります。単に「合格」だけを目的とするだけでなく,スキーの基本を学び直そうとする気持ちで臨まれることを期待したいと思います。
  今日は最高の受験日和です。みなさん最善を尽くしてください。(^I^)



Jan./15/2003 (水) 曇り 
 
 昨日から断続的に雪が降ったり止んだりを繰り返しています。それほど多い量の降雪ではありませんが…。これから1月下旬まで,粉雪の良い条件でのスキーが楽しめます。(^I^)
     *****
  さて昨日も一昨日に続き,教師の「ビデオ撮影研修会」でした。一昨日とはメンバーを替え,できるだけ多くの教師が自分の滑りを研究できるように機会を与えたいと思っています。
  このビデオ撮りを通じて,共通して見られる欠点があることに気付きました。それは「クロスオーバーの作り方」です。この局面がうまくいくかいかないかで,その後の舵取りの出来方が変わって来ます。すんなり抵抗無く角付けの切り替えが行なえる人は,ターン前半に余裕が持て,それがターン後半のスキー操作に大きく影響を与えることにもなります。
  ターン中盤から後半にかけてコンタクト圧が一番強くなるのですが,これからニュートラルにどう抜けるか?ということがスムーズにできない教師が居ます。単純に圧を左右 50-50 にしようとする人は,縦軸方向のストレッチ的伸びによる運動を使いがちになります。しかし,圧変化を「角付けを緩めること」で行なえる人はベンディング的な運動でこれを行うことが出来ます。一番エッジが強い所から,いかにそのエッジングを緩め始められるか?が大事なポイントになります。
  午前中に撮影したビデオを見て,この事を理解し,午後はその修正のためのプログラムを組み,イメージ研修を行ないました。体の動きが滑り手のイメージによってどう変わるか?この模様もビデオに収録して勉強材料としました。
  私の意図するところを理解してもらえたら嬉しい…そう思いながらの研修でした。
  



Jan./14/2003 (火) 晴れ 
 
 今朝も良い天気で朝を迎えました。三連休…皆さんいかがお過ごしでしたか?楽しいスキーができましたでしょうか?(^I^) 私は新しい恋人「ELAN HCX」で,またまたスキーが楽しくなりました。(^I^) …でも,人によってはこのスキーがうまくマッチしない人も居るようです。あくまで,私【TOK】には合っている…ということです。(^I^)
     *****
  さて昨日は教師の「ビデオ撮影研修会」でした。
  これまで,今シーズンが始まって約1ヶ月…この間いろいろと技術的な練習を,教師諸君は重ねて来ました。いろいろな体の使い方をトレーニングし,いろいろなイメージや感覚を研ぎ澄ませて来ました。これらの意識やイメージが,他の見る人に意図したように見えているか?思ったように演技できているか?ということを確認し,これからの技術研修に役立てることが大事です。とくに各地区から技術選予選や指導員検定に出る人にとっては,大きな意味を持ちます。ビデオ撮影を通して,自分の滑りを確認する…そのために一日を費やして撮影を行ないました。
  カメラのファインダーを通して各教師の滑りを見ていると,面白いことに気付きます。例えば,同じ大回りでも,各回ごとに滑りを変えられる人と,いつも同じ要素やパターンでしか滑れない人が居るのです。うまくなったなぁ…と思う教師はいろいろなパターンを持っています。意識やイメージが多様だということが解ります。毎日々々スキーをしているのですが,なんとなく滑ってしまう人と,今日はコレだ!という目的意識を持って滑っている人とでは,大きな差が出てしまいます。つまり,自分の「技術の引き出し」の数に差が出てしまうのです。
  願わくは,全ての教師諸君が一回々々ごとの滑りに思いっきり精神を込めてトレーニングする気概を持って欲しい…そう願った【TOK】でした。




Jan./13/2003 (月) 成人の日  快晴 
 
 今朝は本当にきれいな朝焼けが見れました。(^I^) 連休最後の日が「快晴」で良かったです。
  さて,昨日,待望の新しい板「ELAN HCX」に乗りました。期待にたがわずイイ感じのスキーです。私はトップが軽めでテールがしっかりしているスキーが好きなのですが,この板はまさにその通りのスキーでした。これでますますスキーをするのが楽しみになります。(^I^) 素晴らしい恋人に出逢えました!(^I^)
     *****
  さて昨日は“Dynスキークラブ”のレッスン二日目でした。
  一昨日のレッスンの「クロッシングとスクリュー」の復習から始めました。良く「ターン後半の滑り方」が「角付けの切り替え」に,「角付けの切り替え」が「ターン始動期」に,「ターン始動期」が「舵取り後半」に影響を及ぼす…と言われますが,全くその通りで,一連の動きは関連性があります。一般には「舵取り期だけのカービング」を一生懸命行なおうとするのですが,それにはその前の準備が必要だということです。
  また,「スクリュー」意識の練習では,スクリューにもいろいろな形があり,その形の違いやセットする場所のイメージの違いが,ターン始動期をいろいろ形作ることを学びました。このイメージをどう作るか?でスキーヤー個々のフォームが違って来,雪面ホールドのされ方にも違いが出てきます。またまたイメージアプの大切さを実感しました。
 
 午後は,場所を黒菱やスカイラインに移し,これまで学んだことを中心にいろいろな斜面でこれを実践してみました。特に「カービングスキーの楽しみ方」…という意味では,「スキーの運動を横方向ではなく,縦方向に使う意識が大切」だが,いつもいつもこれが良いのではなく,斜面条件によってはスキッディング的要素も組み込みながら滑ることが大切である…ということも学びました。
  今回は「クロッシング」と「スクリュー」という言葉がキーワードになりました。「雪の抵抗を貰う」「感性を磨く」…ということがテーマだった昨年に比べ,具体的なイメージを沸かせながら,それがどうスキーイングに生きるか?ということを練習しました。ターンは大きく別ければ「角付けの切り替え」と「舵取り」しかないのですが,それを分析するといろいろな要素が出てきます。しかしその要素を要素としてだけ切り離して考えてしまうと,ターン全体がボケてしまうことも良くあることです。
  今回,二つのポイントを絞ったレッスンをさせていただきましたが,そこで出てきた各要素が,安定したスキー操作,合理的スキー操作にどう結びつくのか?,つまり「技術がどう役立つか?」という姿勢が大事だ…そう思った【TOK】でした。



Jan./12/2003 (日) 曇り 小雪
 
 今朝も曇り空で,連続「曇り,小雪」の天気が三日間続いています。でも,今日午後からは晴れるようで,楽しみです。(^I^) 
  さて,昨日ようやく新しい板「ELAN HCX」にビンディングを付けました。今日初下ろしです。どんなフィーリングで滑れるでしょうか?恋人にでも出会うような楽しみです!(^I^)
     *****
  さて昨日は毎年この時期にレッスンを担当させていただいている“Dynスキークラブ”のレッスンでした。昨日と今日の二日間のレッスンです。
  今年は新しくカービングスキーを購入され,どうも乗り方がイマイチ分からない…という方が二名ばかり居られましたので,「カービングスキーの楽しみ方」をひとつのテーマとしてレッスンすることにしました。
  皆さんの滑りを拝見すると,多く方が「角付けの切り替え」があんまりうまくいっていない事に気付きました。この部分の良し悪しが次の雪面の捕らえに影響を及ぼし,結果としてターン後半に圧が掛かり過ぎてしまってガガガーッ…という気持ちの悪いターンになってしまうのです。
  そこで「プルークポジション」から「引く動作」で,クロッシング的にターンを誘導する練習から始めました。最近いろいろな場面でこの「クロッシング動作」の有効性を実感していますので,今回もこれを行なってみました。初めは戸惑っていた人も居ましたが,少しづつ慣れるにつれて,この意識が次のターンの始まりに効果的であることを実感されるようになりました。
  午後は小回り系でこの練習を行ないました。かなりの急斜面でもこれがうまく行くと,雪面ホールドが楽になります。あとはカービングスキーの特徴を生かし,スキーのトップをターンしようとする内側に入り込んで行くようにして雪の抵抗をもらうだけです。この時のつぶやきの言葉は♪♪♪タァーーッチ…スクリュゥーー…タァーーッチ…スクリュゥーー…♪♪♪でした。「スクリュゥーー」というのはターン始動期で外スキーの内側の親指を「スクリュー(ネジ)」に見立て,それを雪面にねじ込んでいく意識のものです。
  午後の後半はパノラマゲレンデ下の通称「タテッコ」の急斜面をこの「クロッシング」意識で滑ってみました。小回りに限らず,中回りにしろ大回りにしろ,この意識が有るか無いか,でターン前半の滑りがまったっく違ったものになります。昨日は一日「クロッシング」に明け暮れた“Dynスキークラブ”の皆さんと【TOK】でした!(^I^)



Jan./11/2003 (土) 曇り 小雪
 
 今朝も曇り空で小雪が舞っている白馬です。この三連休…スキースクールの予約は一杯のようで…ありがたいことです。皆さんも楽しいスキーを!(^I^)
     *****
  さて昨日は今シーズン初めて オ・ヤ・ス・ミ をいただきました。11月中旬から約2ヶ月,忙しい毎日でゆっくり出来ませんでしたので,人事部にお願いをして一日だけ休暇を頂きました。
  夜の仕事を手伝ってくれているスタッフの慰労を兼ねて,富山県の黒部市まで「寿司」を食べに行って来ました。白馬も糸魚川から結構美味しい魚が入るのですが,寿司はそんなに美味しくないのです。白馬から車で片道1時間半…お昼にたらふく寿司を堪能してきました。(^I^) 回転寿司の「キト○ト寿司」という店なのですが,オーダーすると同じネタの寿司が回転しているにもかかわらず,新しいネタで握ってくれるのです。特に日本海でその日の朝採れた貝類が大好きです。料金も安いのですが,それよりも「新しい美味しい物を食べてもらおう」という店の職人さんの気質が大好きです。
  「美味しいネタ」と「店員さんの気質」…お客さんを惹き付ける大事な要素です。
  さて,私の所属する八方尾根スキースクール…そのような,人を惹き付ける魅力に溢れているでしょうか?最善をつくさねば…そう思った【TOK】でした。



Jan./10/2003 (金) 曇り 小雪
 
 今朝は小雪が舞っている白馬です。これから少し降雪があるのでしょうか? 昨日は快晴無風で,雪質もよく最高のスキー日和でした。まさにでスキーをしていることの幸せを感じた一日でした。(^I^)
     *****
  さて昨日は,助教師の「技術研修」を担当しました。指導法ではなく,各自の技術レベルを磨き,高めるための研修会です。
  午前中は「技術点検シート」の各項のチェック作業を行ないました。「技術点検シート」というのは On Line Ski School で私が生徒さんの技術指導をする際に用いていたシートを基に,作ったシートです。詳しくは「技術点検シート」をクリックしてご覧下さい。シートを左右に「意識」と「結果」,言い方を変えれば「因」と「果」に別け,滑り手それぞれの質をチェックし改善の役に立てよう…というものです。
  助教師12名のチェックを「中回り」「大回り」「小回り」「フリー」の順で行ないました。このチェックを通して見えてきたことが三つありました。「クロスオーバーがうまく行かない」「ターン始動期の雪面の捕らえ方に難がある」「ダイナミックな動きと暴れを混同している」ということでした。
  午後はこのシートを基に,皆に共通している欠点の克服を目指して研修を行いました。
  「クロスオーバーがうまく行かない」…ということの理由は,角付けの切り替え時に,軸の左右への入れ替えをクロスオーバー意識を使いすぎることにある…と感じました。そこでクロッシング的な意識を強く持ってもらう練習を「プルークボーゲンで引いてターンを始動させる意識」で行ないました。プルークボーゲンでも「C字」形でない「S字」形のターンができることを実感し,この感覚がクロッシングと似ていることを学んでもらいました。これまでターン後半の体の使い方がフリーズ気味だった諸君も,このクロッシングに気付き始め,素晴らしい角付けの切り替えができるようになりました。まさにターン後半に蓄積されたエネルギーが次のターン始動に向けて矢の様に伝達されて行くのが見れました。(^I^) この時,見ている側には,スキーヤーの体が次のターン内側にグゥイーーンと入り込んでくるように見えるのですが,スキーヤー自身はその意識が無く,単にクロッシングを意識しているだけで,スキーが体の下を左右に移動していく感覚しか無いことを強調しておきました。つまり外部の人が見るうまいスキーヤーの体の使われ方は,あるイメージの結果起こる現象であって,スキーヤー自身がそのように身体を動かそうとしているのでは無い!ということなのです。このことに気付かないと,形だけを真似て滑ろうとする「コピースキーヤー」になってしまうのです。
 次に「ターン始動期の雪面の捕らえ方」…の練習をしました。クロッシングがうまく出来れば,次のターン外スキーのエッジングが直ぐに行なえる状況になります。あとは,その外スキーの捕らえをどのようなイメージで行なうか?です。昨日は「スクリュードライバー」意識でそれを練習しました。角付けの切り替え後の外スキーの親指に「スクリュー(ネジ)」を意識し,そのスクリューを雪面内側にねじ込んで行く感覚で雪面を捕らえて行くものです。このスクリューの位置,太さ,長さ,ねじ込む強さ,時間的配分…等をいろいろイメージすることで,かなり多くの雪面ホールド感の違いを得ることができます。ターン前半で「センサー」を意識するよりかなり強力な捕らえになり,「探る」という感覚を通り越して,強烈な抵抗を自ら求めて行く!…という意識になります。この感覚はちょっと間違うと【Do】的な感覚と似ているのですが,あくまで自分から圧を加える!というものではありません。雪の抵抗を求めて行く!という意識が無いと「圧を受ける」という姿勢が薄くなり,感じる筋肉が使えなくなりますので注意が必要です。
  最後は「ダイナミックな動きと暴れを混同している」…ということですが,上記二つのことが出来るようになれば,このことの回答は直ぐに解ります。クロッシングと早い時期での雪面の捕らえが出来れば上半身は特別な動作を起こす必要が無くなります。つまり腰から上は静かにして居られるのです。そして下半身が激しく左右に動きます。上半身が静で,下半身が動…これこそが「躍動感」を生む原点なのです。上半身も下半身も動…これは単に「暴れている」に過ぎないのです。(^I^)
  「目で見て感じる人間の体の動き」と「スキーヤー自身の内なるイメージ」には大きな隔たりがあり,それに気付かないと大きなミスを犯してしまう…このことを強く感じた研修会でした。



Jan.
/09/2003 (木) 快晴
  今朝も快晴です!(^I^) 雪は豊富で天気も最高! スキーを楽しむには言う事無し! つくづく生きていることの幸せを感じます。(^I^)
     *****
  さて,昨日は「長野県・プライズテスト主任検定員目会わせ研修会」の二日目で,実際のモデルさんの滑りを見ながら各検定員がポイントをつけ,県連の基準評価とのすり合わせを行ないました。
  場所は五竜とおみスキー場の飯森ゲレンデで,「急斜面・整地・小回り」から行ないました。約33〜35度の急斜面で,どのような要素のターンがどう評価されるのか興味がありました。技術的観点からは,スキーを横に振ったり,角付けだけを強めてスキーの運動を止めてしまったりする滑りは評価されませんでした。位置エネルギーを上手に使いながら,丸い円弧を描いて滑るものが高評価を得ていました。
  次は「急斜面・不整地・小回り」でした。ここではいかにコブの圧を吸収し,滑らかに下半身を使いながらターンコントロールをしてスキーの運動を止めないターンが出来るか?が課題となりました。コブの頂点でショックを吸収できず,グシャッとつぶれてしまい,スキーが止まってしまう人は評価が低くなりました。
  続いて「急斜面・整地・大回り」でした。ここでは,クロスオーバーのさせ方と,ターン前半の雪面の捕らえ,が課題となりました。角付けや傾け操作だけを意識してしまい,脚が]脚のようになってしまう人は,いくらカービング要素があっても評価されませんでした。
  そして,次は「総合滑降」でした。いかに斜面の条件を把握し,その中でどのように自由に活き活きと安定感を持って滑りこなすか?が課題でした。特に緩斜面での無駄なエッジングによる原則要素が大きな減点要素となりました。
  最後はクラウンの「制限滑走」でした。大回転要素の旗門20旗門で行ないました。
  以上の検定目合わせを通して感じたことは,各校を代表する主任検定員のジャッジの目にそんなに大きな差は無い…ということでした。評価のポイントに1〜2ポイントの差が出ることはあっても,テクニカルレベル,クラウンレベルに達しているかどうか?の合否評価についてはほとんど違いはありませんでした。
  この二日間の研修を通して得たことを,実際のプライズテストの現場で,厳正,的確に生かすよう務めなければ…と意を新たにした【TOK】でした。(^I^)




Jan.
/08/2003 (水) 快晴
  昨日は午後から小雪が舞い始めましたが,その雪も夜半には止み,快晴の天気になりました!(^I^) 今日,明日,明後日の昼ごろまでこの好天が続きそうです。粉雪を思い存分楽しみたいものです。(^I^)
     *****
  さて昨日は「プライズテスト主任検定員目会わせ研修会」
に参加してきました。長野県スキー連盟の主催で,昨日と今日の二日間の日程で,五竜とおみスキー場で開催されるものです。長野県下のスキースクールの内,開催を希望するスキースクールは,長野県スキー連盟の委託を受けてプライズテストを行うのですが,開催各校間で評価の観点の違いや斜面設定など運営面で大きな違いが出ないよう,予め研修を行うものです。
  午前中はプライズテストの「斜面設定」について意見を交換しあいました。実際に設定されるであろう斜面を,その種目で滑ってみて,どの位の斜度や幅があるか?あるいは,その整備状況は?…などについて各校の主任検定員が体感しました。また斜面状況の設定と,その条件で現われる技術的な特徴についても話し合いました。
  午後は理論研修で,評価の観点についての講義を受けました。
  「テクニカル」と「クラウン」の評価では,技術的到達度についての優劣は少なく,むしろ「習熟度」の違い…と考えるべきである。つまり,テクニカルでもクラウンでも,どのような斜面であろうとも,その状況々々に応じていろいろな技術を使って滑れる能力が要求され,合理性が求められる…ということです。両者の違いは,与えられた課題に対して,どれくらい即応し,調整をしながら,安定して滑れるか?という「安定度」と「余裕」の違い…ということになります。当然のことながら何がなんでもカービング的な滑りだけでは評価されない,ということになります。ちなみに,クラウンレベルでは「バランスを崩すこと自体がミス」という観点で…というお話しがありました。つまり「No Miss」 で滑れるくらいの実力,ということになります。
  今日は実際のモデルさんの滑りを拝見しながら,ポイント
評価をし,検定員の評価が同じようになるための研修が行われます。
  快晴の中,検定員として技術を的確に判定できるための「眼力」を磨いて来ようと思います。(^I^)




Jan.
/07/2003 (火) 快晴
  昨日は風が強く,上部のリフトが休止していましたが,昼過ぎからその風も落ち着いて晴れ間も広がり,加えて雪質も最高で,楽しいスキーができました。(^I^)
     *****
  さて,昨日は“Ake”さんと“Nor”さんご夫妻のプライベートレッスンでした。お二人とは旧知の友人としてつき合わせていただいている方々で,お二人にお願いして,私のレッスンの模様を学びたい,という教師としては新しい「丸山貴雄」君がアシストとして付き,演技を見せてくれることになりました。お二人とも1級チョイ手前くらいの足前を持っています。今回は「楽しくスキーをする」ということと,「コブを滑るコツを学びたい」ということでのレッスンでした。
  「楽しいスキー」のためには“「身体の特徴・用具の特性・自然条件」を生かす”という三つの要件がうまくかみ合うことが大事だと思っています。そこで,先ず身体の特徴と用具の特性を生かすため,“感じる「場所・方向・強さ」”を意識して滑る練習から始めました。
  「支点探しツアー」から始め,スキーの前後差を生かした「スキッディング」の練習で“雪の抵抗をもらって滑る”ということの意味を確認しました。その後スキッディングがスピードが増すにつれて「スキーのたわみ」をもたらし,それがカービング要素につながることを午前中名木山ゲレンデを中心に行ないました。口ずさみのリズムは♪♪♪タァーッチ…横へぇー…前へェー…タァーッチ…横へぇー…前へェー…♪♪♪でした。
  午後からは場所をパノラマに移し,カービング要素の中回り,大回りを練習しました。その要領は,「センサーをスキーのトップ部分に意識しそこで雪の抵抗を感じ取ったら,それを体の重心部分のホルダーで受け止める」というもので,言葉を変えて言えば「エネルギーライン」意識の練習でした。リズムは♪♪♪タァーッチ…セェンサァー…ホォールダー…タァーッチ…セェンサァー…ホォールダー…♪♪♪でした。
  その後場所をリーゼンコースに移し,小回りの練習をしました。途中のウスバゲレンデではコブを練習しました。ここで大切なことは,コブの頂点=高い部分でクロッシングを行い,続く斜度の急なところで,スキッディング要領でズレて行く感覚で滑ることです。コブではズレと切れをうまく使い分けることが大切です。それまでどうもターン後半の切れがイマイチだなぁー???と思っていた“Ake”さんが結構うまくコブを処理して来ます。「アレレ?ひょっとするとこれは板のトーションが彼にとっては弱いかな?」ということで板をチェンジして履いてみると…案の定その通り!。その後数本中回りと小回りをやりましたが,彼の滑りが全く違うものになったのは言うまでもありません。もう少し早くその事に気付きレッスンをしていたら…と悔やまれた【TOK】でした。不覚でした…(=_=;)
  久しぶりに拝見した“Nor”さんの滑りは,以前の滑りとは打って変わって姿勢が高く,エネルギーラインがしっかり出来た良い滑りでした。そして昨日のレッスンでさらに磨きがかかり,これでスノークルージングもOK!という滑りになりました。(^I^)
  また,丸山貴雄君のデモ演技も最高でした。そして一層演技が滑らかになり,人に解りやすい滑りを見せてくれるように
なりました。少しでも私のレッスン法から何かを学んでもらえたら嬉しい…そう思った【TOK】でした。(^I^)
  




Jan.
/06/2003 (月) 曇り
  昨日間での雪がかなり積もりました。おかげさまで雪崩が発生するほどの積雪ではありませんが,これで安心してスキーが楽しめる…そんな感じです。(^I^)
     *****
  さて昨日は“Kaw”さんのプライベートレッスンでした。“Kaw”さんとも毎年一回ご一緒させていただいています。やはり,毎年どの位滑りがお変わりになられたか拝見できるので,楽しみです。今年は1級合格に挑戦されるということで,それに向けてのレッスンとなりました。(^I^)
  先ず
“Kaw”さんの滑りを拝見しましたが,昨年練習した「エネルギーライン」が見事に磨かれていて,一年前のレッスンが無駄ではなかったことを実感しました。(^I^)
  あと残るところは,クロスオーバーのさせ方と,スキッディングとカービング要素の違いを明確にし,それを理解して演じ分けることができるようになるです。そこで先ず「スキッディング」の成り立ちからもう一度学び直しました。そしてスキッディングの延長線上にスキーのたわみがあり,カービング要素の滑りが見えてくることも…。そのためのキーワードとして「雪面抵抗を受け止める」ということを,「モップ・ターン」や「エアプレーン・ターン」をイメージすることで学びました。
  午後は1級の各種目別の狙いと演技上の留意点を学びました。「スキッド+カービング」ではスキッディングの発展系がカービング移行することを演技できるようにすること,リズム変化では要素を変えずにリズムだけを変えられるようにすること…Etc.等。この時の口ずさみのリズムは♪♪♪クロォース…サイドへェー…前へェー…クロォース…サイドへェー…前へェー…♪♪♪でした。実践種目のカービング要素のターンではギンギンのカービングではなく,斜面状況に応じたズレの洗練系としてのカービングを目指すこと…Etc.等。この時のリズムは♪♪♪
ホォールダー…クロォース…サァーチ…ホォールダー…♪♪♪でした。
  レッスンの終わり頃には各種目ごとの演じ分けがかなりおできになられました。あとは少しづつ
スピードUPをした中でこの要素が出せるようにされることです。めでたく合格!のお知らせをお待ちしています!(^I^)




Jan.
/05/2003 (日) 雪
  昨日から断続的に雪が降り続いています。昨年も新年早々大雪でした。この雪明日午後まで続くとのことですので大雪になるのは間違いなさそうですが…。スキー場や故郷からUターンされる方…充分にお気を付けて…。(^I^)
     *****
  さて昨日は名木山教室の主任でした。“Mot”さんのプライベートレッスン予定が入っていたのですが,数日前に膝を怪我されたそうで,急遽キャンセルとなりました。“Mot”さんは今年技術選予選に出るとのことで張り切っておられましたが…できるだけ早く治ることを祈っています。
  この年末から年始にかけて,おかげさまで大勢の方々にスキースクールにご入校いただきました。レッスン中の事故や怪我も昨日までのところ報告されていません。年に数度の混雑が集中する10日間ほどでしたが,何より…と思っています。先ず,怪我や事故が無いこと…これが“スキー”を楽しむ上で一番大事なことだと思います。次にいかに生徒さんのご要望にお応えできたか?ということです。混みあった中でのスキーですが,お一人でも多くの方に「スキーを習って良かった!」と思っていただけたら嬉しい限りです。今日で正月の区切りがひとつつきますが,今日一日気を引き締めてレッスンをするよう指示を出し,徹底させていただきます。
  これまでのスキースクール企画…「キッズレッスン」「若手バリバリ」など,おかげさまで皆さんから好評をいただいております。これに甘んじることなく,気を引き締めて行きたいと思います。
  今日,年末年始の連休最終日を向かえ,決意を新たにした【TOK】でした。(^I^)

  …どうもこの日記…スキースクールのページみたいになっちゃったね…ハッハハハハ……(^I^)




Jan.
/04/2003 (土) 小雪
  昨日は久しぶりにトーションの弱いスキーを履きました。気持ち良さはやっぱりコチラでした。(^I^) 
     *****
  さて,昨日は“Mat”さんのプライベートレッスンでした。“Mat”さんとは毎年一回ご一緒させていただいています。ですから,毎年どの位滑りがお変わりになられたか拝見できるので,私もレッスンが楽しみです。(^I^)
  昨年は「エネルギーライン」のことをメインに行ないました。初めに少し滑っていただいたのですが,中回り,大回りについては,その舵取り期でほとんど完璧なエネルギーラインが出来ており,安定した滑りになっておられました。(^I^) 小回りで幾分クロスオーバーがやりづらそうでしたが…。
  そこで今年は先ず「プルークポジション」の確認から行ないました。プルークボーゲンで押す意識のものと,引く意識のものを体験していただき,その両者のフィーリングの違いを感じ取っていただきました。そして,引く意識のものはクロッシング感覚に近く,このトレーニングの延長線上にナチュラルベンディングがあることを,中回りと小回りで体験していただきました。つぶやきの言葉は♪♪♪ホォールドー…クロォース…センサァー…ホォールドー…クロォース…センサァー♪♪♪で,滑る毎に“Mat”さんのクロスオーバーが良くなりました。(^I^)
  午後は小回りの練習から始めました。小回りでは「ネジレ−戻り」の力が大事で,ターン後半状態をフォールラインの向きに維持し,スキーが斜面移動することで雪面から抵抗を受け上半身と下半身の間にエネルギーの貯まった「ネジレ状態」が生まれること,そしてこのエネルギーがクロッシングを行うことで開放され,次のターンが始まることをじっくり練習しました。かなりの急斜面でも♪♪♪受けるぅー…引くぅー…受けるぅー…引くぅー…♪♪♪のリズムで確実に小回りが出来るようになりました。(^I^)
  その後パノラマレスとハウス下の通称「タテッコ」(1998冬季オリンピック女子滑降コース)の急斜面を大回り,中回りで楽しみました。ここのバーンは最大で35度あり斜面も少しうねっているのですが,クロッシングがうまく出来ればターン始動期での雪面ホールドが楽に出来るので,本当に楽しいスキーイングができます。ここを二度ばかり楽しみ,その後「センサーの感度を高める練習」をしました。つまるところ,どのような斜面でも,微妙な雪の違いを感じ取ることが出来れば,身体は自然にその違いに反応してくれることを学びました。
  “スキー”とは「感受性を磨くことなり!」という格言を身を持って感じた二人でした!
  “Mat”さん,楽しいスキー…ありがとうございました!(^I^)




Jan.
/03/2003 (金) 曇り
  昨日は午前中風が強く兎平から上部のリフトは止まっていましたが,午後からその風も止み始めました。尾根状のスキー場なので「景色は良いが風が吹く」…というは,ある意味で八方の名物なのですが…。正月三日目…皆さん楽しいスキーを!(^I^)
     *****
  昨日は名木山教室の主任でした。主任業務をしながらここのところ思う事があります。それは「カービングスキー」についてです。
  今年,昨年よりもトーションの強い板を使用しています。そのためカービング要素のより強いターンをする機会が多くなりました。つまり「レール・ターン」に近いターンをすることが多いのです。で,感じる事は,「ある定まった回転半径でターンしている時の快感は以前のスキーの比ではない」…ということです。確かに,技術が卓越していなければ味わえなかった「切れ」と「スピード」という快感を,技術がある程度未熟な人たちや,体力の無い人たちにも味あわせてくれています。しかし,雪面グリップという点では,技術よりもスキーの性能が超えていて,自分でスキーを操っている,というよりは「乗せられている」という感が強くします。
  また,トーションの強い板は,ある回転半径では気持ち良さを感じるが,それ以外の円弧では,同じような快感が得られずフラストレーションを感じる…ということです。むしろトーションの弱いスキー板の方がズレの感触も心地良く感じられるし,適度なカービング要素も味わえるのです。適度なトーションのカービングスキーを選択することが大事だとつくづく思います。
  実は恥ずかしいことなのですが,今シーズンある教師が一般スキーヤーに追突する…という事故を起こしてしまいました。私の管理不行き届き,という責任もありますが,その原因も「カービングターン」の持つ「切れ」と「スピード」の魔力に魅せられた結果でした。自分の行き先のコントロール能力が,スキーのカービング特性に負けた結果です。教師としてまことに恥ずかしい限りですが,幸い事故には至らなかったものの,ひとつ間違うと大きな衝突事故…になりかねない例がたくさんあります。カービングの魅力にはまり込む事は大きな危険性をはらんでいます。
  パトロールの報告によるとスキーヤーとボーダーの事故よりも,カーバー同士の衝突事故が多いそうです。またカービングスキーヤーがスロースピードスキーヤーに追突する例も…。
  レール・ターンに代表されるカービングの滑り…ゆめゆめこの魔力にはまり込みませんように!特に混雑している斜面でのカービングターンは!
  今日は弱めのトーションの板を履いてみよう…そう思っている【TOK】です。(^I^)




Jan.
/02/2003 (木) 曇り
  昨日は本当に最高の元旦になりました! (^I^) 今日は午前中少し風が強いのですが…
     *****
  昨日は2003年の元旦で,「巡回指導」を行ないました。
  指導部長や校長,副校長は,以前は正月のような混雑時に各ゲレンデを回り,実際に教師のレッスンの中に入ってアドバイスをしたのですが,このごろはそのようなことはしません。ただ,どのようなレッスンをしているのか見て回り,教師が困っていないか?あるいは適切なレッスンをしているか?を遠目に見て回るだけです。
  最近は,ボーダーが緩斜面で停止することを嫌がり,速い速度で通過するので,スキーレッスンを緩斜面や平地で行う事が危険になりました。また凹凸部を利用してジャンプしたがるので,ゲレンデサイドに寄って生徒さんを並んでもらう事も危なくなりました。つまりレッスンでの「立ち位置」が大変難しくなりました。また,キッズレッスンでは迷子が出たり,行方不明になる子供たちが居たりで,大人の倍,3倍の注意が必要な事も感じました。巡回をしながらこのようなことをつくづく感じ,本校に戻って,これらの要注意事項を書き留めて掲示し,教師諸君に注意を促しました。
  2003年は快晴で始まりました。スキースクールの行事全てが,この天気のように気持ち良く終われることを祈っています。そしてレッスンを受けられた方々が全員満足され,また教師諸君にとっても人生のひとコマとして意義のあるいいシーズンになる事を…。



Jan.
/01/2003 (水) 快晴
  新年あけましておめでとうございます! (^I^) 今年もよろしくお願い致します。
  スキーシーズンとしては最高のスタートとなりました。皆さんにとっても,この一年がいい年になりますよう祈念いたします。

     *****
  日記の方のUPは少し遅れます…。(=_=;) ……と書いたまま,結局UPは二日になってしまいました。(=_=;)
  大晦日は“Miya”さんと“Asa”さんご夫妻のプライベートレッスンでした。毎年数回,レッスンをさせていただきていますが,“Asa”さんは今シーズン初めてのスキーイングでした。お二人とももうかなりの腕前なので今更お話しすることもあんまりないのですが,今回はいろいろな意味を込めての調整…ということでのレッスンでした。(^I^)
  今回のテーマは「モップ・ターン」になりました。スキー板を「モップ雑巾」部分,自分の身体を「モップの柄」にイメージしたです。この教師日記,2002年「
09/17 モップ・ターンターン」で詳しく説明していますが,雪面を移動する感覚と,スキーに身体が置いていかれないようにするためにも有効なイメージです。
  “Miya”さんは今シーズンすでに数回スキーをされていますが,“Asa”さんは初滑りで,昨年のターンイメージが残っており,その感覚を求めようとし過ぎてターンが急ぎ過ぎ…的な滑りでしたので,この練習をメインに行ないました。イメージというものは恐ろしいもので,「モップ・ターン」…というイメージが頭に浮かぶだけで,身体全部がそのイメージを具体化するために働いてくれる…という感を強くしました。“Asa”さんの滑りが見る見る変わられたのは言うまでもありません。(^I^)
  午後はターン前半の捕らえを素早くするためのトレーニングを,「スクリュードライバー・ターン」イメージで行ないました。“Miya”さんはこのイメージでは少し抵抗の求め方が強く働き,【Do】的な動きが出てしまいましたが,“Asa”さんはこのイメージがピッタリで,ターン始動期から的確な雪面の捕らえができるようになりました。
  その後ゲレンデコースを,黒菱→スカイライン→北尾根→国際→白樺→名木山…と巡り,いろいろな斜面や雪質で,その時々の滑走フィーリングを体感する練習をしました。雪質の千差万別さをいかに繊細に感じ取るか?という意識が結果として,身体全体を“センサー”として使うか?ということになります。お二人くらいのレベルになると,この「感性の良さ如何」がスキーイングに大きな影響を与えます。
  一日のレッスンで,つまり「スキーとは“感受性”を良くするスポーツ」なのだ…ということを実感させられた【TOK】でした。
  おかげさまで,お二人のおかげで,一年最後の一日を締めくくるのに最高のレッスンになりました。(^I^)
  ありがとうございました。(^I^)