July 2000


スキー教師の【TOK】が 日記替わりに日々の雑感を綴るコーナーです。            
100% 個人的な日記です。興味のある人は見てください。(^I^)            
Ski Top へ   【TOK】へのMail          

日記の中のテーマ  What is Today's Topic?


スキーレッスン
    (生徒のタイプ)

スキーレッスン

    (性格とスキー)

スキーレッスン
(プラトー)

スキーレッスン
(心構え)

スキーレッスン
(教師)

スキーの楽しみ

    (健康増進)

スキーの楽しみ(競争)
スキーの楽しみ

    (出逢いと交流)

スキーの楽しみ

    (目標の達成)
スキーの楽しみ
    (非日常の体験)
夏トレ(まとめ)
夏トレ(精神的な能力)

夏トレ(ゆる)

夏トレ(Oさんの体験)

夏トレ(本当の意味)

夏トレ(トレーニング計画)

夏トレ(疲労回復)

夏トレ(イメージトレーニング)

夏のトレーニング(#1)

スキーブーツ(#2)

スキーブーツ

用具と指導法

O社のスキー

小林平○氏の滑り
滑りの変遷
Tシャツビジネス
エキップ10-2V
スキーの性能

      弘法筆を選ぶ)

スキーの性能(スキー選び)
スキーの性能
   (体重との関係)


To June 2000

スキーの性能(小回り)

スキーの性能(大回り)
スキーテスト
    (LET感覚のスキー)
テスターズテスト(#4)
テスターズテスト(#3)
テスターズテスト(資質)
スキーテスト
     (三浦敬三さん)
テスターズテスト(#1)
スキーテスト
    (曲げとネジレ剛性)
スキーテスト
     (LET意識の誕生)
スキーテスト
     (ELAN RC05)
スキーテスト(目的と方法)
スキーテスト
作用反作用
カービングターン
       (老若男女)
カービングターン(感覚)
迎え角(Gravity Woks)
迎え角と外向角
迎え角(カービング)
落ちる感覚
迎え角(クロスオーバー)
迎え角(LET意識)
迎え角(低速)
オレンジターン(お手玉)
オレンジターン(引く)
オレンジターン(ジュース)
オレンジターン(意識集中
オレンジターン


To May 2000
On Line Ski school
教える側と習う側
インナーフィーリング
Impression
 (カービング)
Impression
 (クロスオーバー)
Impression
 (マジックハンド)
Impression(コブ)
レッスンマジック
心のスキー
円運動の中心
受ける
動く(#3)
動く(#2)
新・スキーの楽しみ方
動く
オレンジターン
大回りと小回り(#2)
大回りと小回り
スキーの気持ち良さ
幸せ
出逢い
合理性
タワミ
抵抗軸
因果関係練習
スキー指導法


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このページのTopへ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このページのTopへ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このページのTopへ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このページのTopへ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このページのTopへ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このページのTopへ

 


7/30 (日) 晴れ
 今日は午後から八方尾根トレッキングのガイドを頼まれ、行って来ました。高山植物が満開で、人もけっこう多く、夏の賑わいを見せていました。第3ケルン、八方池まで往復4時間、花や山の説明をしながらのガイド。まだ第2ケルン横には残雪があり、雪割草が可憐な姿をみせてくれていました。
 さて、「スキーレッスン」の5日目、今日の話題は”生徒のタイプ
 レッスンを受ける受講生には4つのタイプがあると言います。次の4つです。
    1. やること(課題)が解かっていて、それが出来るスキーヤー
    2. やることは解からないが、教師の滑りを見て、出来るスキーヤー
    3. やることは解かっているが、出来ないスキーヤー
    4. やることも解からず、出来ないスキーヤー
 みなさんは、どのタイプのですか? もし、これにイイ方から順番をつけるとしたら、どういう風につけますか?
 モチロン、やることが理解できていて、それが出来ることがイチバンなのは分かります。では、それに続くのは…?
 1.3.4.2 の順がイイと言われます。
 3.も「ナニをやればイイかという課題は解かっているんだけれど、出来ないんだ!」…と言う人は、後で練習を積めばイイ訳です。昨日の話しの「不器用」なタイプのスキーヤーということで、2番目にランクされています。
 2.の「やることは解からないが、教師の滑りを見て、出来るスキーヤー」は一見「器用」なスキーヤーのように見え、もう少しランクが上でも良さそうですが、これが最下位…。課題が解からなかったら、出来ないことのほうが、出来るよりもイイということです。その理由はどこにあるのか?
 この答えは明日! それではまた…
******************
 7/31 朝早く山案内で栂池に出掛けなくてはならず、アサイチのUPが遅れて、午後になってしまいました。
 教師日記のUPが遅れましたこと、お詫び致します。(=_=;) 【TOK】


7/29
 (土) 曇→晴
 朝方の雲り空が昼過ぎから晴れに…。今日は楽しくTennisができました!(^I^)。 ビールも美味しく飲めました!(^I^)
 今日のお話しは「スキーレッスン」の4回目でテーマは”性格とスキー”…について。
 世の中には大きく分けて「外向的な人」と「内向的な人」が居ると言われています。また「器用」だとか「不器用」だとかという言われ方もします。これらの性格は、どうもスキーやスポーツの上達のし方、に関係しているようです。
 外向的な人は、一般的に緊張度が高い、ノリノリの時に良いパフォーマンスをします。そしてチョット冒険的な言い方をすれば、技よりも力、正確さよりスピードを重視した「大回り系」のスキーに向いているようです。同じことを繰り返し練習するのが苦手で、先へ先へと進みたがります。ひとつの技術を先ずとことんやって、修得してから先へ進む、という「分習型」よりも、全体の流れの中から、いろいろなことを複合的にやりながら修得する、という「全習型」と言えます。そして人の前でパフォーマンスするのが好きで、「誉められながらレッスンする」と力が出るタイプです。みんなと一緒に練習したり滑るのが好きなタイプとも言えます。
 一方、内向的な人はこれと逆で、緊張度が低く、落ち着いたスキーをします。細かい正確な演技をするのが得意で「小回り系」に向いています。一つ一つの滑りに「完全さ」を求め武士道的でもあります。ひとつのことを自分が納得するまでじっくり練習し、各過程を段階を踏みながら「積み上げ方式」でうまくなるタイプです。「全習型」のレッスンより「分習型」のレッスンを好みます。みんなの見ている前でトレーニングするより、自分のペースで黙々と練習するのが好きなタイプとも言えます。リフトでも教師と一緒に乗るのを避けるタイプです。
 また、「器用」「不器用」という観点から見ると、「器用」な人は教師が言うことや、やることが、すぐ出来てしまいます。言われたことがスンナリ出来てしまうので、レッスンでは教師に誉められるタイプです。一方「不器用な人」はなかなか言われたことが出来ません。クラスの中でも「落ちこぼれ」的になりがちです。レッスンでは要点だけを頭に入れ、レッスンが終わってからじっくり復習して身につけるタイプです。一見、器用な人が上達が早いように見えますが、私の経験では違うようです。器用な人は言われたその時は出来るのですが、後でそれをやってみると、結局身についていなかった…ということが多いようです。ナニがどうだからこうなった…という積み重ねが無くて出来てしまうので、訓練が足らなくて済ませてしまうからだと思います。俗に言う「器用貧乏」になりがちです。
 実際のレッスンでは、大まかにそういった「生徒さんの気質」を把握することが大切です。あの生徒さんは誉めると乗ってくれるから、欠点指摘より良いところを伸ばすレッスンをしよう…とか、あの人は課題を与えた方が、それを追及するタイプだから、ひとつの課題に絞って練習しよう…とか……。ですからクラスに何人かの生徒さんが居る場合、同じ課題を与えたり、練習方法を取るのでは無く、それぞれにあったアドバイスが求められます。
 スキー教師は「性格を見分ける達人」でもなければならないのです! (^I^)


7/28 (金) 曇→雨
 今日は朝方曇りだったのですが、それが雨に変わり、一日ぐずついた天気でした。今日はTennisもできず、Jogも…。久しぶりの「運動ゼロ」の日でした…。なのでビールも遠慮して、これも久しぶりの「ノンアルコールデイ」…(^I^)
 さて、「スキーレッスン」教のテーマは”プラトー”について…。
 この”プラトー”とは、「作業や練習で進歩が停滞し、練習曲線が伸びなやむ状態」…のことを言います。普通は練習の量や時間を増やせば、それに比例して技術や能力が高まって行くのですが、ある時からそれが比例しなくなり、進歩が停滞することがあります。飽和曲線の様になることから「
.高原現象学習高原」などと言いますが、学習やスポーツなどで良く見られる現象です。
 スキーでも中級から上級にかけて、よく目にします。この時に「アア、もうこれが私の上達の限界かぁー…」と諦めてしまうといけません。実はこの”プラトー”、次の段階への大きなステップの始まりなのです。それまで比例的に上達していたものが、明らかに進歩が止まるのですから、不安になります。しかし、この時に挑戦していろいろなことを学ぶことが、次の大きな飛躍のためのエネルギーになるのです。
 例えば、それまで「ズレ、低速中心」だったものが「中高速、切れ中心」の滑りに変革するような時は、ある意味で考え方を大きく変えなければなりません。しかし、それまでも全然滑れなかったワケでは無く、そこそこ滑れたものですから、そのフィーリングを捨て切れないのです。変革のための脱皮ができない状態です。「エエッーー、そんなことするの?。これまでと違うじゃない…ホントかしら…」という気持ちが、心の中に少しでもあると、上達は望めません。教師や仲間のアドバイスに不信感を抱くこと…が”プラトー”のひとつの原因です。
 また、それまでの練習による「疲労」も原因として考えられます。この時は、「技術的上達」から一時離れて、それまでの自分の技術でできることを使って、徹底的に「楽しみ」に徹することです。「スキーの楽しみ」でお話ししたように、雪や自然を心行くまでエンジョイすることです。いつも行くスキー場から離れ、違った雰囲気の所へ行くのもイイでしょう。スキーに行く仲間を変えてみるのも…。
 そして、これがある程度続いた後、ほんとうに素晴らしい体験が待っているのです!。それは不意に、突然やって来ます。モチロン、これまでのフィーリングとまったく違った感覚を経験することになるのです。まるで「トンネルに入って圧が低くなり、耳が聞こえなくなった状態が続き、トンネルを出た後しばらくして、パッっと聞こえるようになった感覚」に似ています。手塚治虫のマンガの「アイデアが沸き、パッとランプがつくヒトコマ」にも似ています。世の中が急に明るくなった気持ちです。この、「急にうまくなった現象」は他人にもわかりますが、自分でも認識でます。「アレレ…これまでとは、チ・ガ・ウ・ゾ!」
 技術の上達にリミットはありません。”プラトー”を「能力の限界」と取り違えないよう注意したいものです。伸び悩みが始まったら「シメタ!これで次のステップに移れる!」と喜ぶべきです。
 教師にとって”プラトー”状態にある生徒さんにお教えするのは「名教師!」と評価を受ける最高のチャンスです。教師のヒトコトが、まるで「神の一言」のように作用し、引き金になって、生徒さんの滑りをガラッと変えてしまうことが多いのです。それまで悩みに悩み、苦労してパワーを貯めこんだのは「生徒さん自身」だったのに、それをヒトコトで開花させた教師が評価を受ける、という結果に…。
 ”プラトー”状態のみなさん、レッスンの御指名はぜひ【TOK】に! (^I^)


7/27 (木) 晴
 今日は晴れの良い天気でしたが、夕方からけっこう派手な夕立が…。暖まっていた地表を一気に冷やしてくれました。でも、おかげでTennisは出来ず…今日はJogを楽しみました。(^I^)
 今日も「スキーレッスン」、テーマは”心構え”について。
 いろんなタイプのスキー教師が居ることを、昨日お話ししました。では、実際の現場で私達教師が、どう生徒さんに対処しているか?についてお話ししたいと思います。きっと皆さんがレッスンを受ける時の参考になると思います。
 先ず、「生徒さんがどういう目的を持ってレッスンをお受けになるか?」ということを、頭に入れます。検定を目標としている人、コブを滑れる様になりたい人、深雪に挑戦したい人…。いろんな目標を持ってスクールに入っていただくのですが,その希望を把握しておかないと、実のあるレッスンはできません。生徒さんの方から積極的に「アレを教えて欲しい」、「こういう希望がある」ということを話してくれる時もありますが、ほとんどの場合教師が生徒さんの顔色を拝見して、このグループならコレかな?と想像するのが実体です。特に、いろんな生徒さんが一緒にレッスンを受ける「常設クラス」では、それぞれが各自の目的を持っておられるので、ナニがその最大公約なのか?推し量ることが必要です。ですから、もし皆さんが「自分はコレを習いたい!」という目的がハッキリしている時は、リフトに教師と一緒に乗ってその希望をしっかり伝えるとイイでしょう。いろんな生徒さんがおられる時は、必ずしもその希望がかなうとは限りませんが、言ってみる価値はあります。
 次に、一日あるいは半日の「指導プラン」の構築です。だいたいリフト一本滑ると、クラスの標準的技術レベルが解かりますので、どういうことをレッスンしたら、皆さんそれぞれに効果のある指導ができるか?を考え、一日単位で大体の指導計画を立てます。もちろん、レッスンを進めている中で、生徒さんと教師の間で「レッスンの乗り」が出てくると、計画変更をするのですが…。始めは基本練習から少しづつ応用練習へと進めます。私の場合は「足裏感覚」と「雪との会話」がほとんどのレッスンでお話しする「基本事項」です。足裏の感覚とはどういうモノか?を先ず余裕あるターンで解説し、それを実際の滑りに応用して行くのです。
 また、特に大人の方へのレッスンでは最小限の「理論的解説」を行います。これが頭で理解できていないと「どうしてそんな練習するの?」ということになり、体が受けつけてくれません。理屈で納得していないと、体が動いてくれないのです。子供さんはそんなことが無く、すんなり言うことを聞いてくれますので「理屈抜き」の「体で表現」になります。
 そして、次に待っているのが生徒さんを「ヤル気」にさせることです。特に技術的にうまい方に多いのですが、教師の言動に疑問を持ってレッスンを受けている人がけっこう居るのです。これではうまくなる道理がありません。「ヤル気」になっていないのですから…。こういう人にはヒトツのテクニックがあります。とにかく”けなす”のです。どんなにいい滑りをして来ても”けなす”のです。例えば内倒していないのに「少し内倒気味ですネェー」。次の滑りでも「やはり内倒です!」…。コレを数回繰り返すと本当にその人の滑りがおかしくなります。この時を見計らって、同じクラスの生徒さんに「ネ、そうでしょう?彼の滑りは内倒ですよネ?」と聞くのです。教師だけでなく他人にも指摘されれば、もう彼の耳は「ジャンボ」状態です。ひとことひとことを聞き逃すまい、という態度に変わるのです。こうなったら、もうシメタもの、彼の滑りはグゥーンと伸びます。
 
教師と生徒さんが、互いに「イイ指導をしよう」「うまくなろう」という気持ちを強く持つ、ということがレッスンを有効にする秘訣です。”心構え”とも言えます。【TOK】は充分な熱意を持って教えてるかな?
 さて、あすは”プラトー”について…。


7/26
 (水) 曇り
 朝方少し曇っていた天候も、昼頃には晴れてきて、気温もそれほど高くなく、快適な夏の一日。夕方は妻とTennisで汗を流しました。彼女は最近、私のボールのコースが見えてきた様で、予見能力が身に付いてきて、ラリーをしていても、ゲームのような楽しみがあります。テニスは、相手の取れないボールを打ち合う「意地悪なスポーツ」…だという人が居ますが、「相手の能力を引き出す所へボールを出してあげてる…」と考えれば、逆に「思いやりのスポーツ」になります。(^I^)。
 さて、今日は「スキーレッスン」について…です。テーマは”スキー教師”。
 自然の中を思いっきり滑り、スキーの醍醐味を味わうには、それを楽しむ為の「技術」がどうしても必要になります。深雪では深雪のテクニック、コブではコブの…。その必要な技術を、できるだけ効率良く修得するために「レッスン」を受ける事がイイと言われます。同じことを学ぶにも、いろいろな経験をして、いろんなことを知っている先達に教えを乞う事は大切な事だと思います。「餅は餅屋…」というコトワザ通りです。病気などになったとき、自分自身や家族友人で判断せず、経験豊富な専門医に診てもらうのがイイのと同じです。それなりの経験を積んでいる人は、いろいろな処方箋を持っています。スキーレッスンを受ける時も、いろんな経験を積んでいる教師に習う事が大切です。
 しかし、人にはそれぞれキャラクターがありますから、そのキャラクターの教師と相性がイイかどうか?も大事なポイントになります。私の所属する八○スキースクールには約200名のスキー教師が居ます。ですからキャラクターも200あり、教え方も200通りある、と言えます。それぞれの教師がスキーの基本理論を踏まえた上で、各自の指導を展開しています。ある教師は理論的な事メイン、ある教師は滑走量をメインに…。また良いところを誉めるスタイルの教師が居たり、欠点を指摘するスタイルの教師が居たり…。ベラベラしゃべりまくる先生だったり、ほとんどなにも話さない先生だったり…。自分にあった性格の教師を選ぶ事も、楽しくスキーを習う上で大事なことです。
 八○スキースクールでは、各教師に「こう教えなさい」とか「ああ教えなさい」という事を課していません。「スキー理論の基本」を守った上で、各自のキャラクターを生かした指導の方が大切だ、という考え方にたっています。生徒さんは常設レッスンなどでいろいろな教師に習う機会があります。そこで出会った教師と「ウマ」が合えば、プライベートレッスンでの指名制度を利用したりして、再び習うことができます。本当は誰でも比較的安い料金で習える「常設レッスン」などでも、「今日の担当教師」みたいな掲示をスクール前にしたら良いと思うのですが…実現していません。今年の新役員に提言してみたいと思います。
 せっかく楽しむスキーです。レッスンを受けるにもそれなりに意味のある教師を選びたいものですネ!(^I^)
 みなさんは、どんな教師がイイですか? お聞かせください(^I^) 
 


7/25 (火) 雨
 
今日は久しぶりの雨。前線が本州に沿って伸びているらしく、白馬も雨の中…。長野市へ買い物に行ったついでに本屋さんに寄ったら「日経ネットナビ2001年版ベストブックマーク」が店頭に…。どこにこのホームページの紹介が載っているのかなぁー…と思って探してみたら、「スキー」のコーナーに「白馬情報」ということで載ってました。しかも並み居る「スキー関連ホームページ」の中で「イチオシ!」のハンコまで頂いていました!。「【TOK】の教師日記がイイ…」というコメントまでつけて…。これではこれからも気を入れて続けなくっちゃぁー!と気を引き締めたのでした。これも皆さんの励ましや、アドバイスのおかげです! ありがとうございます!(^I^)
 さて、今日も「スキーの楽しみ」で「健康増進」がテーマ。これについては「夏トレ」のところでも書きましたが「肉体的な健康」と「精神的な健康」があります。ところで”健康”ってどういうことでしょうか? 先ず、病気でないこと、そして自由に身体が動かせること、つまり、体のどの部分にも悪いところがなく、元気で丈夫であること。また精神的にストレスが無くゆとりがあることも健康の大事な側面です。
 スキーは言うまでもなく、”雪”という自然の恵みをうまく利用して楽しむスポーツです。その場所に行っただけで、白銀の世界に感動を覚え、心が豊かになります。そういった自然環境でカラダを動かせば体の生理的機能が、より一層活発化します。心肺系の働きが良くなれば、体全体が若々しく動きが機敏になります。体育館の中で運動するのとは少し違った体力増強効果が得られるのです。
 また、前にも書いたように、「スキーは自分の能力に応じた楽しみ方をするスポーツ」でもあります。誰かに与えられた課題をナニがなんでもやり遂げなければならないモノとは違います。目標や課題を自分で作り出しながら楽しめますから、心理的な圧迫感がありません。他人との比較で優劣を感じ、それに対して卑屈になることも、それほどありません。言ってみれば「自由」というか「自己満足」の世界を自分でアレンジして楽しめるのです。
 スキーの楽しみ…私の感じる事五つをお話し致しました。これ以外にも、皆さんそれぞれ、自分流の「楽しみ」をお持ちだと思います。ぜひお聞かせいただきたいと思います。
 さて、次回からは「スキーレッスン」について…です。乞うご期待! (^I^)


7/24
 (月) 晴れ
 朝方は山がきれいに見えていましたが、8時頃には山に雲がかかり、典型的な夏空…。昼はTシャツの仕事で、夕方からTennis。今日もイイ汗かきました!(^I^) でも、夜は少しビール飲み過ぎ…。言い訳ですが、生ビール最高に美味しいですネ!
 さて、今日もスキーの楽しみで「
競争」について…。
 ”競争”とは「互いに優劣、勝敗などを争うこと…」だそうです。この言葉からイメージすると、他人と競い「カチマケ」を決めること、という風に取れます。モチロン、スキーレースなどではタイムを競い、「あいつに勝った!」、「こいつに負けた!」ということを単純に楽しむことができます。私も少しだけ競技スキーをやってましたから、勝ったときの嬉しさ、負けた時の悔しさは知っています。勝つことを目標にトレーニングに励んだこともあります。でも、面白いもので、スラロームやジャイアント・スラロームでは負けると「本当に悔しい!」という気持ちになりましたが、ダウンヒルだけは違う感情が沸きました。
 ダウンヒルではゴールインしただけで、ある種の感動があったのです。時速100キロ以上のスピードで、難かしい斜面を滑り降りて行くのですから、出発前は本当に怖かったものでした。「転倒して怪我をしやしないだろうか?ワールドカップでは木立にぶつかって死人も出たらしい…」等という思いが頭をよぎり、緊張ションベ○が出るのは当たり前でした。そのコースを滑り降り、ゴールした時は、まず成績も気になりますが、その後に「良くやったなぁー。あのコースを良く攻めて自分の力を出し切った!ウン、良くやった!」と自分自信を誉める感情が沸いてくるのです。相手のレーサーに勝った負けた、とは違った、「コースや自分の恐怖心に打ち克った」という満足感みたいなものが…。これも一種の”競争”と言えると思います。”競争”の相手は必ずしも人間だけじゃなく、「自然」だったり「自分自身」だったりする時もあるのだと、その時感じました。
 他のスポーツ、テニスやゴルフでも良く言われます。「競争相手は他人じゃない、自分自身だ!」と…。テニスは相手のミスに乗じて勝つときが結構ありますから、「自分自身」と戦っている…という感情はあまりありません。ゴルフでは芝目やコースレイアウトを読んだりして、「自然状況と戦う」という気持ちが結構あります。ある意味で「相手」との戦いというよりは「自分」との戦い、に近いでしょう。しかし、テニスもゴルフもプレイをした後、「あの時こうしておけば良かった。どうしてああしなかったんだろう?」という「反省と悔悟」の念が起きることが多いのです。負けた時などは特にそうです。どうもスッキリしないのです。晴々としないのです。スポーツをすることで、かえってフラストレーションさえ感じてしまいます。この様な感情が起こるスポーツを、私は「反省のスポーツ」と呼んでいます。
 さて、「スキー」ではどうでしょう? レースではこういう「反省」の感情が沸く時もあります。しかし、一般スキーで、野山を滑り降りている時、「ああすれば良かった!」、「こうすべきだった!」という気持ちはあんまり起こらないのです。こう思うのは私だけでしょうか? その時その時の雪や斜面状況を素直に受け入れて滑っているのです。例え転倒した時でさえ、「あそこでもうちょっとカカト寄りで雪を捕らえていたら…」とか「あのコブを避けてさえいたら…」等という反省の気持ちは沸かないのです。あるがままに転倒を受け入れることができ、フラストレーションを感じることがありません。雪の自然に単純に挑戦し、その自然との戦いを素直に楽しむことができるのです。
 ゴルフも自然との触れ合いのスポーツと言うことができますが、反省の念が起こるのは、そこに「スコア」が介在するから、なのでしょうか?スコアが厳然としてそこにあるから、戦った相手は自然だったのに、「人に勝った負けた」という結果が出てしまい、負けた時はなんとなく惨めさを感じてしまう…。スキーでは「スコア」が無いから、単純に「自然との競争」を楽しむことができる…。
 あるアンケートデータで読んだことがあります。「リクリエーション(心身の疲れを癒し、再び生産活動に励もうとする意欲を喚起してくれる運動)」として、最も適しているのは「スキー」だと…。その理由は、”競争の質の違い”にあるのではないかと【TOK】は思ったのでした。


7/23 (日) 晴れ
 
今日も良い天気。おかげさまで白馬は、朝夕が涼しいので助かります。朝方は布団が必要な時もあり、カントリーライフの良さを実感しています。…冬は寒いけど……でも、スキーがあるもんネ! (^I^)
 スキーの楽しみ、その第3弾です。今日は仲間との「出逢いと交流」について…。
 私は白馬に来る前、東京でサラリーマンでした。いわゆる「脱サラ」でン十年前、白馬に来たのですが、会社はNE○で、そこの技術系の仕事をしていました。自分の与えられたテーマ「半導体」について、毎日実験したり、レポートを書いたり…が仕事でした。仕事が仕事だけに、相手はシリコンとか化学薬品で、人との交流はほとんどありませんでした。仕事そのものは面白かったのですが、他人との付き合いの幅はほんとうに狭い範囲のものでした。スキー同好の人達とのささやかなお付き合いはありましたが、それも限定された人たちだけで、いつも同じメンバーでした。
 脱サラをして白馬に来て、スキースクールに籍を置くことになり、イチバン感じたのは「いろいろな人達との交流が広くなった」ことでした。当時の校長「○山庄司」さんは良く言っておられました。「あなた達がスキーをお教えする人にはいろいろな人が居ます。もちろん年齢があなた達より若い人も居ますが、人生の経験を積まれた人徳の深い方も居られます。スキー技術の上であなた達が優れていても、そういう人達に対する礼を失してはなりません…」。いま思えば、そのとおりでした。もし、私が技術屋として会社に勤めていたら、これほど多くの方々と出遭える機会はなかったでしょう。単にその数の多さだけでなく、いろいろな経験を積まれた方や、社会的地位のある方など、いろんなキャラクターをお持ちの方々と出遭えたことが、貴重なことだと思います。それらの方々から、いろんな啓示を授かりました。生き方や考え方、価値観などを学ばせていただきました。常設レッスンで一日5人の方にお教えして、それが1シーズン80日だとしても、400人の方とお逢いし、お話しできる勘定になります。
 その中で、気が合い、お友達になった方もたくさんおられます。「スキー」という共通の趣味を通して仲間がどんどん出来ました。それぞれ、お付き合いの深さや質は異なるにしても、ゲレンデで会えば「ヤァー元気?スキー楽しんでる?……」と話しが弾みます。中にこういう方がおられました。年齢は私より5つくらい下の男性の方ですが、その人は、その周りにまるで「オーラ」が漂っているかのような雰囲気を持っているのです。これは初めての経験でした。それほど深いお付き合いではなかったのですが、その話しかた、考え方、周りの人への気配りが素晴らしく、私もああいう風になりたい!と思いました。ナニがそう思わせたのかは解かりませんが、キリストや仏陀はかくありなん!と思ったのでした。あのような影響を他人に与えられる「徳」を持った人が居られるのだなぁー…と。
 人は考えてみると独りでは生きられない動物です。互いに影響を受け、そして与えながら仲間を作り、集団を作り、社会を作っています。スキーだけが突出して仲間作りに有効だとは思いませんが、出会いを演出してくれる道具であることは確かです。できるだけ多くの人と出逢い、互いに良い影響を与え合うことができれば、これに優る効用はありません。
 この日記を見てくれている「あなた」……これも【TOK】との交流のヒトツです。楽しんでくれてますか?(^I^)


7/22
 (土) 曇り
 今朝方は曇りでしたが、午後から晴れて来ました。白馬はこの夏最高の人でかな?でもひと昔前のにぎわいはありません。白馬岳に至る「大雪渓」は人、人、人…で一杯のようですが…。
 さて、今日は”スキーの楽しみ”第2弾。
目標の達成感」について…。何事においてもそうですが、目標がクリアされた時の嬉しさは格別です。それが小さいものでも「ヤッター」という感激があります。
 スキーではいろいろな技術的課題があります。技術的に奥が深く、自分が納得できる滑りがどんどん高い所に設定されて行く、という性質を持っています。今まではコレが出来たけれど、次はアレがしたい…、あそこの斜面をもっと気持ち良く滑りたい…深雪を楽しみたい…という風に、次々に「テーマ」が生まれてくるのです。まるで際限がない「エンドレス・ループ」にでも入りこんだ気分になります。私自身、今でもそうです。「もっと楽に…」、「もっと気分良く…」。
 多分、これは相手が雪山という「自然」だからだと思います。自然は「千変万化」、いろいろな状況を作り出してくれます。その状況々々にあった滑りがあり、使われる技術も違ってきます。もちろん基本的な技術は変わりませんが、細部の微妙な感覚、スパイスの利かせ方が違うのです。うまくいけば満足し、イマイチ…という感じがあれば再挑戦です。ゲレンデやスロープは24時間、ひと時として同じ状況というものがありません。スキーヤーはこの様な、いろいろな状況下で満足して滑れるような「技術」の修得を目指して研さんに励んでいます。…スキーは奥が深く難しいのです。
 このように奥が深いだけに、課題も多いのですが、その時々での「達成感」を得ることができます。自分のレベルに合わせた目標が設定できます。ですから、そのレベル、レベルでの「満足」が得られ、感激があります。…これが、私達をスキーに向かわせるエネルギーになっている様です。
 課題をクリアした時の感動!コレは何にも代えられません。そしてそれらの積み重ねが「自信」となって表れてきます。その人の風体というか、重みというか、そういうものにまで影響を与えます。昨日の話ではありませんが、困難をクリアしてたどり着くからこそ得られる「果実」と言えます。競争相手を打ち負かして勝った”自信”ではなく、自然というものを相手に、そこに設定した自分自身の課題をクリアして得た”自信”です。相手のミスに乗じて勝ったのではなく、「己に勝った」と言っていいでしょう。
 ”スキー”って、人間形成にも大きな影響を与えてくれるんですネ!(^I^)



7/21
 (金) 晴
 
今日は清々しい、イイ天気の白馬でした。さすがに日中は30℃を越す気温になりましたが、朝夕は涼しく、ビールも美味しく飲めます。(^I^)
 さて、昨日までは”夏トレ”に関する話題で、「カラダを動かすこと」についていろいろ考えてみました。今日は「スキーをするコトって、どういうことなんだろう?」…について少し考えてみたいと思います。言ってみれば”
スキーの楽しみ”とでも……。
 スキーに限らず、人が何かスポーツをしようとする時、ナニを求めているのだろうか?を考えてみると……「新しいこと(非日常)の体験」が先ず思い浮かびます。つまり、日常生活のかなで私達が経験できないこと、を経験する楽しみです。スキー場に行くまでの行程のドライブ、雪の世界への訪問、冷気の体験、雪の感触、そして風を切るスピードの体験、宿での食事……Etc.など。
 また、ナニかと出遭う期待もあります。おなじリフトに乗った隣の素敵な異性だったり、レッスンで一緒に講習を受けた生徒や、先生だったり…。また、兎やカモシカなどの動物かも…。あるいは強風で、リフトの停止で1時間揺られッ放しとか、ゲレンデでの500円玉の拾得とか…。ナニと出遭うか?予想がつかないだけに、その楽しみも深いものがあります。
 非日常の経験で大切なことは、臆病にならないこと、なんでも経験してやろう、という「好奇心を常に失なわないこと」。好奇心は若さの秘訣、とも言われます。人間、好奇心を失うと、気持ちの上での老化が始まり、肉体的な老化へとつながってしまいます。
 それから、どんなことでも、例えば、それが悲しみを伴なう体験でも、それを「楽しみ」に変えることが出来る様になることです。出来るなら「悲しみの経験はしたくない…」というのが正直なところですが、もしそういう状況になっても、「これは私に課せられた試練だ。これを乗り越えることで人間として大きくなれる」という風に考え、それとしっかり向かい合うクセをつけることが出来れば、最高です。どうしても乗り越えなければならない経験なら、それを「楽しみ」ながらクリアするクセをつけるようにしたいものです。
 「スキー」は出発から帰宅まで、一種の旅行(トラベル)です。トラベルはトラブルから来たとも言われます。ですから「旅」=「スキー」はトラブルを経験すること…だとも言えます。スキーで「旅の骨折り」を経験することは、キット私達の人間を大きくしてくれる、ことにつながってくれるはずです。
 こうやって考えてみると、「スキー」って本当にイイモノですね! (^I^)



7/20
 (木) 晴
 
7月も早いもので、もう3分の2が過ぎました。もうじき秋ですね!(^I^)ハッハハハハ……(^I^)。暑い日が続いています。暑中お見舞い申し上げます。トップページの白馬の山々で少しでも、山に行った気分を味わってください。(^I^)
 さて、”夏トレ”のお話しから”身体の神秘”まで続いてますが…今日はその「まとめ」。
 KEIさんが掲示板に書いてくれてました様に、大きな目標を掲げ過ぎないこと、楽しく、気持ち良く運動をすること、トレーニングの前後には、怪我防止と疲労回復の為に『ストレッチ』をすること…。
 「ジョグ&ウォーク=50歩走ったら歩く・・・・を繰り返す」は私も取り入れています。そして特に「体内に酸素を送り込む」感覚と、周りの草木に「今日もコンニチワ!」と挨拶を送りながら、肉体的にも精神的にも「生」を実感する様心掛けています。この感覚は、実は学生の頃からありました。皇居の周りや千鳥が淵、が私達「某大学スキー部」のトレーニング場所だったのですが、けっこう緑が多く、立ち木や草に向かって「オイ、元気に生きてるかい。炭酸ガスを酸素に換えてくれてありがとう!おかげで元気が出るヨ!」等と、語りかけたものでした。特にインターバルトレーニングで、激しい運動をした後、リカバリー(回復)をしている時など、共に生きているなぁー…と思ったものです。
 肉体や筋肉に刺激を受けている、あるいは与えている…という感覚と、その後、疲労が回復していて心地イイなぁー、という感覚を大事にすれば、オーバーワークになることは少ない様に思います。
 ”スキー”という雪の上でのスポーツを、より深く・広く楽しむために、雪の無い夏にできるだけカラダを動かそう、ということをテーマにしてお話しして来ました。「まとめ」になってなかったかな?
 マ、いいや、ともかくこの夏、少しでも汗をかいて美味しくビールを飲みましょう!(^I^)

7/19 (水) 晴
 今日は、パソコンのレイアウトを変え、On Line Ski School が出来る様に下準備を午前中に行なう。午後はTシャツの仕事、夕方からTennisでヒト汗流し、夜の仕事ビアホールへ…。
 さて、今日のお話しは”夏トレ”ですが、チョット横道にそれて”道”のハナシ。
 昨日「ゆる」についての簡単なお話をしました。身体の持つ能力は想像以上に深く広く、私たちの常識では考えられないことができる能力があるのではないか…ということでした。体の持つ「肉体的な能力」という側面から、のハナシでした。では、「
精神的な能力」という観点からみると、どうなんだろう?…じつは、ある方とE-mailで次のようなやり取りをしたことがあります。
 ある方(Aさん)からのE-mail
 「弦は緩すぎると音が出ないが、張り過ぎると切れてしまう」…これがいわゆる”中道”。(ミドル・ウェイ)。TOK先生のLet感覚の滑りは僕にとっては、バランス良く”中道”を実践している滑りだと思います。先生のレッスンの中で10の力をバランス良く変化させて、とか、黒を強調するには回りを白にするとかいった話しは、中道的だと思わずにいられません。DoとLetという言葉だけでとらえると、受け側に偏った感じがしますが、TOK先生の教えられている事はどちらかに偏った内容だとは思えません。そこらはニュアンスの問題でしょうか? 中道とLetスキー。僕は大いに関連があると思うのですが…。
 知り合いと認識が一致した事がありまして、我々はレジャー・スキーじゃなくて”スキー道”やなと・・・道楽も度を越して、ひとつの道を極めようとしてるんじゃないか、という話しになった事があります。柔道、剣道・・・スキー道?

 【TOK】のコメント
 Aさんもそう思ったこと有りますか?凄いですね!奇遇ですが、私も”スキー”は単なる楽しみのスポーツだけではない。それを越えた、精神的な高まりを実感させてくれるモノじゃないか?と思っています。そういう風に考えると、スキーをしている事が、より一層楽しいものに思えてきますね!単なるスキーじゃなくて、精神的な意味をも併せ持つ…と言う様な…。かつて野球の「川上哲治」が言っていました。「何かを行うことが、精神的な安寧や高揚を伴えば、それは”道”である。野球をすることがまさに私にとっての”道”だった。剣道や柔道と同じように、私には”野球道”があると信じている」私【TOK】も同じように”スキー道”があると信じています。楽しみ以上の、心の満足、精神の高揚を実現してくれる……(^I^)
 深く掘り下げて勉強したわけではありませんが、今日どうしてこのテーマを取り上げたかと言うと……”夏トレ”のテーマ「身体を動かす」ということが「肉体的にも精神的にも、本来人間が持っている本能を呼び覚まし、バランスの取れた生き方を啓示してくれる」…のではないか?という風に思ったからです。チョット的外れだったかな?
 人間は動物……動くから動物なんだよ
ネ! 動かさなくッちゃ!(^I^)


7/18 (火) 曇り
 
今日は週に1度のDay Off
で海に行こうかなぁー?とおもったのですが…あいにくの曇り空で、中止。ここから日本海の糸魚川まで約50キロ、意外と近く、オリンピックで道も良くなったので、車で50分で行けるのです。
 さて、”夏トレ”のお話が続いてますが、一昨日「KEI」さんから、掲示板に大変参考になるご意見を頂きました。本当にありがとうございます。私も参考にしながら、これから楽しんでトレーニングに励もうと思います。
 今日は、ある方から、「ゆる」についてのE−mailのご紹介です。体を「ゆるます」ことで、眠っていたカラダが活性化し、スポーツ記録は伸び、上達は驚異的に早くなる…というものだそうです。
 ある方からのE−mail(一部加筆訂正)
 先日読んだ本で、ちょっと興味を持った内容が有り、ちょっとお聞きししたいのですが、スポーツトレーニングプログラム本の一部に載っていた <ゆる> に、関してです。
 「人間ゆるみきったら信じられないほどのパワーを発揮します。ここで出てくる <ゆる> とは、ゆする・ゆれる・ゆるむと、言う事で、骨、臓器、筋肉の順に行う体操です。」というのが有るのですが、それで記録等が伸びるものなのでしょうか? そして、それ以上に興味を持ったのは著者が40歳過ぎに初めてスキーに挑戦し、この <ゆる> で、滑走7日目で指導員級のレベルに到達!と、書いてあったことです。これにはビックリ。。。23日目には全日本チャンピオンのデモに滑り勝ち、と。。。
 ハッキリ言って「ホントかいな?!」って感じです こんな事って有りますかね?? 只、何度か読み返しているうちに、心身ともにゆるんでいないと何事も受けられないのでは?? イコール「受ける〜」の滑りに共通する事が有るのではないかと思うようになったのですが先生はどのように思われますか? 確かに「押す」「踏む」「曲がる」と言う意識で滑っていた時と、今の「受ける」と、意識し始めてからは滑りが変わったと思います。自分の知らないうちに「受ける〜」と、意識した時から自然と心身ともにゆるむのではないでしょうか? もしかしたら先生は常に<ゆる>の意識が有るのですか?それにしても7日で指導員級。。。試す価値有りですよね (^_^;)

 【TOK】のコメント
 ?????ですね! でも、興味あります。人間の内に秘めるパワーは、どんなにDNAの研究が進んでも、それでは計り知れない能力があるのではないか?という気持ちが常にあります。「ゆる」とは、簡単に言えばリラックスということでしょうか?眠っているカラダの細胞に、リラックスすることでナニかを呼び覚ます作用が起こるのかもしれません。私自身は滑っている時「雪の情報をできるだけ素直に受け止めて行こう」という気持ちがあるだけで、「ゆる」の意識はありません。でもおおいに興味があります。その「ゆる」に関しての本があるようなので一度読んでみたいと思います。
 トレーニングをする時も、「KEI」さんが掲示板に書かれていたように、その部位に意識を働かせることが大事だ、ということですが…私もそれを実感しています。どうして意識する事が効果をもたらすのかは、まだ解明されていないようですが、「ゆる」の考えもそれに似ている気がします。
 ……ということで、今日は「ゆる」のお話でした。

7/17 (月) 快晴
 今朝は本当にイイ天気でした! そして、梅雨明けも宣言されました! どうも「空梅雨」気味でしたが、私のキライな季節が終わってホッとしています。梅雨は梅雨で楽しめない自分が情けないですが…。(=_=;)
 ここのところ、”夏トレ”について書いて来ましたが、何人かの方からE-mailを頂きました。直接”夏トレ”に関するもので無いものもありますが、つながりはあるので、ご紹介したいと思います。
 今日は先ず「Oさん」からの、”夏トレ”体験談です。
 「【TOK】さん、こんにちは。夏のトレーニング、興味深く読ませて頂いてます。私もスキーをはじめてから、少しでも体力をつけておこうと体を動かし始めました。もう3年くらいになります。初めは軽い気持ちで、少しでも冬のために役立てば....という気持ちでしたが、いつの間にか【TOK】さんと同じように汗をかかないと気が滅入るようになりました。そして、今では、当時85キロあった体重が77キロまでに減り、体調が本当に良くなりました。驚いた事に最低血圧が95くらいで、危険だと言われていたのが、80くらいになり、医者からもビックリされています。これもスキーをはじめた、そのおかげだと思っております。【TOK】さんのおっしゃるように、義務感を感じないで体を動かす事が大事です。私は体重とトレーニング内容を、毎日記録する事にしていて、それが三日坊主で終わらないで済んだ秘訣かと思っています。これからも教師日記、楽しみにしています。」
 【TOK】のコメント
 イヤァー、Oさんのような方がおられると、私も嬉しいです!(^I^) おっしゃる通り、体を動かす事、運動で汗をかくことが少なくなった世の中ですが、キッカケはなんであれ、チョットやってみるか!? という気持ちで始めることですね。時間が無い、という人が居ますが、時間は作ろうと思えば作れるものです。体重が減って血圧も減ったようですが、実は私も同じコトを経験しています。体重が2年前78キロだったものが、今73キロに、血圧はやはり最低血圧で、90から80になりました。スキーのために体力を…ということで始められたExercise、健康作りにひと役かった様で、私もうれしいです!
 
皆さんも、今日からやってみようぜ! (^I^)


7/16 (日) 晴
 
皆既月食、ご覧になりましたか? 白馬はイイ月夜で、けっこう楽しめました!
 
今日は走りましたよ! イイ気分でした! 身体が喜んでいる!…そんな感じのするJog30分でした。(^I^) トレーニングでもそうですが、「楽しみ」を感じれるようなやり方が大事ですネ。若い頃は、「アイツには負けたくない」とか、「今日トレーニングをやれば、これで45日連続だ!」とかいう気持ちが働き、どことなく「修験者」的なやり方でしたが、それでは楽しむゆとりがありません。身体が動いて、筋肉が活発に活動して、体内に酸素が送り込まれて、身体の隅々までリフレッシュできて楽しいなぁー! という気分でやる事が大事だと思います。(^I^) そうですよネ、Mori○○さん!(^I^)
 もし、スキーレーサーや技術選でトップを狙うのであれば別ですが、私達が目指しているのはそれとはちょっと違います。では、夏トレの”本当の意味”は何なんでしょう?。
 こんにちのように、コンピューターや機械が生活の中で重要な位置を占めて来ると、人間は”体の動き”を通して人間本来の自然の姿_たち帰り、各自の健康や生きがい、さらには”生の充実”を通して、生活の豊さや生きる事の意義を求めるようになる…と言われます。スキーやそれに向けたトレーニングの中から、人間本来が動物として持っている側面を引き出す事も、大事なのかもしれません。これ以降、21世紀はコンピュータ無しでは生活が出来ない時代になるのは明らかです。しかし、だからこそ、自然の中に立ち戻り、「動物としての自分」を見直す時間が必要なのだと思います。
 すこし大げさなテーマになってしまいましたが、とにかく、体を動かし、汗をかき、仲間とおいしくビールを飲もう!…ということです。(^I^)
 皆さんも、時間がありましたら、ぜひ白馬へ! 自然の中をご一緒に歩き回ってみましょう。


7/15 (土) 曇り
 ここのところ、ちょっとTシャツビジネスが忙しくて、Jogをする時間が取れず、イマイチ、スキッとしません。時間は自分で作り出さないと出来ないのはわかっているのですが…。今日ビアホールに、スキー教師仲間のRYUさんとHさん、そしてインラインスケートの画像処理でお世話になっているryusasakiさんが来てくれました! On Line Ski School の事など、いろいろお話をいただきました。楽しいひとときをありがとうございました。これからもお世話になります(^I^) 
 さて、夏トレのお話、4日目です。専門的な事はお話し出来ませんが、私【TOK】がこれまで行ってきて、私なりに良かったなぁー…と思う事をまとまり無くお伝えしていますので、ご理解下さい。
 トレーニングをするに際して出来れば簡単な”トレーニング計画”を立てると良いと言われます。「…計画」というと、どことなく義務感が生じて来るようでイヤな感じもしますが、身体の調子がイマイチだったり、気分が乗らないときは止めてもイイ計画…という風にとらえたら良いと思います。大まかには、夏の終わり、8月末頃まで「基礎体力、持久力の増強」に主力を置き、秋9月頃から「筋肉トレーニング」や「スピードトレーニング」を入れて行った方がイイでしょう。そして冬に近く11月頃からは「イメージトレーニング」を主体にします。
 持久力は、前にもお話ししたように、何でも構いません。普段やっているTennisや水泳などのスポーツでもいいし、もし何もしていなかったら「ウォーキング」や「ジョギング」でちょっと汗をかくのでもイイでしょう。とにかく、体を動かして酸素を身体に取り入れ、血行を良くし、「今日は身体に心地良い疲労感があるぞ!」という程度のものからはじめてみます。特に最近はパソコンに向かって仕事をする人が多くなり、身体を動かす時間が激減しました。なんとか時間をやりくりして、1日30分のExerciseタイムを作りましょう。
 筋肉トレーニングは、大げさにどこどこの筋力を増強する!と大げさに構えなくても、ちょっとした空き時間に、次のような運動をするのでも効果があります。椅子に座って両足を持ち上げ、10秒間くらいそのままキープする(大腿筋)。椅子に座って両足のかかとを地面につけ、つま先を持ち上げてそのまま数秒保持する(前脛筋)。両手を握り、互いに引っ張ったり、押しつけたりする(上腕筋)。こぶしをつくり、チカラコブ状態を10秒程度キープする(前腕筋)。頭に手を当て、互いに左右前後、反対方向に押し合う(僧帽筋)。横になり、ヒザを曲げて軽く頭と上半身を持ち上げる(腹筋)。腹ばいになり頭と足を持ち上げる(背筋)……。要は「筋を収縮」させることでそこの「筋繊維」を刺激することが大事なのです。この時「オッ!腿の筋肉が頑張ってるぞ!刺激を受けて筋肉が緊張シトル!良く頑張ってるなぁー!」という風に、その部位に意識を働かせる事が、より効果を上げることになります。
 ちょっとした時間を見つけて、身体のいろんなところに思いを働かせてみる…自分の身体のいろいろな組織がいとおしくなり、そして、自分の体って不思議で素晴らしいなぁーという実感が沸いてきます。(^I^)


7/14 (金) 晴
 夏の陽射しを強く感じた一日…。今日はTシャツビジネスが忙しく、運動出来ずジマイ…。でも、ビールは美味かった!(^I^)
 夏のトレーニング、三日目。一体”トレーニング”ってなんだろう?と考えてみるとそれは「身体は、運動をしていると、運動をするのに都合のいいように変わって来る」という”運動への適応性”を利用して、身体の発達を促すコト…なんだそうです。一方、これに対して”練習=プラクティス”という言葉があるが、これはどういうことかというと、「運動技術の向上を目指す」コトだそうです。つまり、”練習”がうまく出来る様に身体の状態を準備するのが”トレーニング”なのです。「身体は動かさないとその能力は停滞してしまうので、冬の練習に備えて体力をつけておく」ということが、この話題のテーマです。
 さて、身体を動かすと、ふだん使っていない筋肉がうずいたり、痛くなることがあります。これは、その部位がこれまで受けて無かった”運動刺激=運動負荷”を受けるからです。実は、この”運動刺激”を何回か繰り返すことがトレーニングの上で大事な事なのです。身体に「ウォーキング」や「ジョギング」で負荷をかけると「身体が疲労」しますが、その後「疲労の回復」という過程が始まります。そして「疲労する前の身体の能力を越えて、身体の機能が増強する」という現象が起こるのです。最初からあんまり強い”刺激”を与える事は良くありませんが、だからといって何の刺激も与えないような軽すぎる運動では、意味がありません。少なくとも「ウォーキング」や「ジョギング」で汗をかいたり、ちょっと心拍数が上がる程度のことから始めて、次第に負荷を増していく事が大事です。これを「運動強度を増す」と言いますが、個人個人でその能力に違いがありますので、皆一律…というわけにはいきません。一応の目安として、もし可能であれば、1分間の心拍数を140拍、位にできるくらいの運動をしたいものです。
 疲労の回復…これには「心理的効果」もあると、最近言われています。体力的な回復だけでなく、運動が自律神経
にも刺激を与え、それが回復する時に”心の癒し”もしてくれる…らしいのです。汗をかいた後のなんとも言えない快感。毎日の運動で、私自身、この効果を感じています。
 どおりで、汗をかかない日は気分も良くないワケだ!


7/13 (木) 曇り
 久しぶりのお湿りで、どことなく水分補給されたようで生き生き! ところで、雪印問題…とうとうスキージャンプ陣にまで影響が出ましたネ。マ、しょうがないと言えばそれまでですが…。でも、報道が正しければ、あのズサンさはイケマセンでしたね!。洗浄がしてなかったり、戻ってきた品を再利用して出したり…。
 さて、今日は「夏のトレーニング」の二日目です。いま思い出しましたがこの5月、ご一緒させて頂きました「Mori○○」さんの方がこのテーマにはうってつけだなぁー。Mori○○さん!フォーローよろしく!(^I^)
 昨日は”持久力”について簡単に話しましたが、この持久力、要は冬に向けて少し体力をつけておこう、ということです。スキーでおマンマを食べているわけではありませんから、あんまり堅苦しく考えず、小さいなことから、日常生活でできることからやってみましょう。年齢的に向上は無理だ、とか、より効果があるのはこの方法…、一周間に6日はやらないと効果は無い…というような事を考え始めると、義務感が先に立ってしまったり、やることが億劫になってしまいます。今日は少しでも身体が動かせてイイ気分だったなぁー!。少しは体力の衰えを防止できたかな?…という様な事の方が大事です。
 そこで、楽しく「ウォーキング」や「ジョギング」をする時の秘訣”イメージトレーニング”です。せっかく汗をかくのですから、スキーがイメージ出来るともっと楽しい!。ただ直線的に進むのでは無く、スキーのターンをしているイメージで右に左に丸ゥーくカーブを描きながら、ジグザグに進んでみます。斜面を滑り降りているイメージを頭に描きながら、外足で雪面ならぬ地面を捕らえる感覚も大事にしましょう。ニュートラルへの移行やそれに続く、反対側の足での捕らえも、同じように…。スキーをしている時のフィーリングをそのまま「ウォーキング」や「ジョギング」に持ち込むのです。
 時には「宮下征樹」や「柏木義之」になったつもりで、彼らの滑りのイメージを頭に描いて、彼らになり切って、同じような運動を繰り返してみます。ターンのリズムや、重心と足の位置関係など、彼らの滑りのフィーリングを盗む事も可能です。ただ単に「うまいなぁー」と言ってビデオを見るのでは無く、その滑りのイメージを頭に描いておくとイイでしょう。
 淡々と「ウォーキング」や「ジョギング」をするのではなく、イメージしながらパフォーマンスを楽しむ! これが大事!(^I^)


7/12 (水) 晴
 気持ちの良い日が続きます。皆さんのところはいかがですか?。今日はTシャツビジネスが忙しく、運動できず…。ちょっとフラストレーションが……。
 さて、私の日記を読んでくれているKさんから「スキーをより楽しむための、夏場のトレーニング」について教えて欲しい…というE-mailを頂きました。そこで、今日は「夏のトレーニング」についてお話します。
 もしあなたがレーサーで競技スキーをなさっているなら、専門のトレーナーに相談して欲しいのですが、楽しみや検定受験を目指しているなら、以下のトレーニングで充分でしょう。
 持久力のトレーニング……簡単に言えば「どれだけ疲れを感じないで済むか、長い時間休まずに運動が継続できるか?」ということです。長い時間雪上に立っていても大丈夫!という基礎体力を付けるためのトレーニング、ということもできます。まず体を動かす事、使う事です。なんでも構いません、例えばエレベーターを使わずに階段を使う、電車などでは目的駅のひとつ手前で降りて歩く……。要は普段から体を動かして、「できるだけ身体の隅々まで酸素を送る」という感覚です。モチロン時間的な余裕がある人は、時間を決めて「ウォーキング」や「ジョギング」をするのがベターです。
 このトレーニングで大事なポイントがひとつだけあります。それは、修験者のように「難行苦行をやっている」という意識でなく、「身体に酸素が行き届いて、気持ちいいなぁー」という気持ちで行なう事です。気持ち良さを感じてトレーニングするのと、やりたくないけどしょうがないからやる、というのでは、その効果に大きな違いが出ます。気持ち良く運動を続けていると、身体の組織それぞれから生き生きした反応が返って来ます。「オレの身体って凄いんだなぁー」という気になる事さえあります。
 それでは、先ず今日から「酸素を体内に送り込もう」運動を!(^I^)


7/11 (火) 快晴
 カラっとした気持ちの良い一日でした! 今日は火曜日で夜の仕事はオヤスミ…。義弟達とTennisをしたり、ビールを楽しんだりしながら一日を過ごしました。ボケー…とするのもイイもんですネ。(^I^)
 さて、昨日は「スキーブーツの前傾角」に付いて…でしたので、今日はその続き「カント角」と「フィット性」について。
 スキー操作の上で最も影響を与えるのは「前傾角」ですが、効率良い雪面抵抗を捕らえるには「スキー靴の左右への傾き=カント角」を無視するわけにはいきません。実際滑っていると、自分ではもう少しエッジの効きが良くてもイイ筈なのに、思ったより効いていない…という経験は良くあることです。こんな時は「カント角」を疑ってみるのも必要な事です。調整の仕方は「スキーQ&A」でも解説していますが、あくまでも「
足裏全体でフラットに雪面を捕らえること」が目的です。そのため、O脚の人は足のインサイドに詰め物をして足裏の圧を一定にするのが一般的です。しかし、カント角を深くして、エッジの効きを良過ぎるようにしてしまうのも問題です。常にエッジの効きが働いて、特にカービングスキーを使っているときなど、思いがけない時にターンが始まってしまった、などということも起こりかねません。
 スキーブーツの最大の課題は「雪の情報を的確に身体に伝え、また自分の思いを素直にスキーに伝える」ことですが、履いている時の「快適さやフィット感」も大事なことです。もし、部分的に靴のどこかに足の部位が当たって痛みを感じる時は、すぐに脱いで調整しなくてはいけません。そのまま我慢して履いていると、マメが出来たり、軟骨が出来たり、後で大変な思いをする事になります。私がこれまでの経験からアドバイスできるのは、この様な場合、「インナーブーツを切り取る」のがイチバン、ということです。当たる部位のインナーをカッターナイフなどで切り取ってしまうだけです。良くシェルを機械で膨らます人が居ますが、元に戻りやすくシェルにとってもあんまり良い事だとは思えません。インナーを切り取ったら、ガムテープ等でしっかり塞いでやれば、ガムが入っているインナーでも漏れる事はありません。私は1シーズン、約120日滑りますが、この様なやり方で、2、3シーズンは持ちます。
 スキーブーツはもしかすると、スキー板の選択より大事なことかもしれません。足裏感覚を敏感に感じ取れるモノを選ぶようにした方がイイでしょう。4、5種類の靴を履き比べてみると、敏感な靴と、そうでない靴の違いがよく解ります。出来れば「前傾角」と「カント角」の調整機構がついているのがベターでしょう。



7/10 (月) 快晴
 気持ちの良い快晴の白馬でした。義弟と従妹が白馬に遊びに来ているので、午後から一緒にTennis…。オムニコートでコート状態もイイので、素足でプレーしてたら、砂の温度が高かったみたいで足裏が「低音火傷」状態に!。これまで夕方4時頃からしてた時も、2度素足でプレーして、スッゴク気持ち良かったのに…。昼、太陽が高いときはダメだってことですネ。バカな【TOK】でした。
 さて、
これまで「スキー板」の性質、についてお話してきましたが、そのスキー板からの情報を、身体に伝えてくれる大事な道具「スキーブーツ」については、コメントしてきませんでした。でも、皆さんのご想像どおり、これもスキーをする上で大切な要因です。今日はこのお話をしましょう。
 スキーブーツで大切な事が幾つかありますが、私の経験では「靴の前傾角」が最もスキー滑走に影響を与えると思います。この事に初めて気付いたのは、昔、ヒモの靴からバックル様式の靴に変わった頃に発売された「スコット」というスキーブーツを使っていた時でした。この靴をご存知の方は少ないと思いますが、非常に単純な靴で、ケミカルブーツの走り、でもありました。従来の靴に比べて非常に軽量で、前傾角を簡単に3段階に調整できる様になっていました。その靴で、前傾角の違いが滑走フィーリングに大きな影響を及ぼす事を知ったのです。
 前傾角を深くしてスキーに乗ると、テールが外に振りやすくなり小回り系がやりやすくなります。逆に前傾角を浅くして、スネが起きる様にすると、テールでの雪面グリップがしっかりして方向安定性が良くなります。前傾角が深いと、荷重点(支点)がつま先側になるし、浅いと荷重点がかかと寄りになるということです。つまり前傾角は荷重点の位置に大きな影響を与えるのです。同じ板に乗って、いろいろと前傾角を換えて乗ってみましたが、その角度によって、まるで違う板に乗っている感覚を味わいました。
 スキーの性質でもお話ししましたが、大回り系で、方向安定性を望むスキーヤーはテールでの雪面グリップが大事になります。そういう人には”前傾角を浅め”に調整することが大事です。また、スキーの振りや操作性を重要視し、スキーのトップで雪面を捕らえて行くスキーヤーは”前傾角深め”がいいでしょう。
 みなさんも機会がありましたら、ぜひこの前傾角調節、やってみる事をお勧めします。ヒョットすると全く違った滑りが可能になるカモ……。(^I^)

7/9 (日) 晴
 台風一過! 気持ちの良い晴の一日でした。こういう時はつくづく白馬に住んでいることの幸せを感じます!(^I^)。今日は夕方Tennisでした。最近妻のバックハンドの威力にビックリしています。素直に、ボールを見て「ヒネリ-戻り」の力を使うだけでイイボールが帰ってくるんだなぁー、「素直」が大切なんだなぁーと、思います。
 さて、昨日はO社のスキーについて述べましたが、やはり「滑走スピードの違い」がスキー設計に関わる大きなファクターだと思います。10年くらい前と、今とでは本当にその違いにビックリさせられます。モチロン機械力によるゲレンデの整備が、以前に比べて比較にならないほど良くなったのもその一因でしょう。またスキー技術と用具の関連について言えば、レースではそのバーンの設定がよりアイスバーン状になり、より高速化が進んで、それに対抗できる板の出現が望まれて来ました。そして、それを乗りこなす技術がそれに追随して来たのです。その影響は技術選にも影響を与えました。「滑走スピード」と「硬いバーン」がキーワードとなって、現在のような「カービングスキー全盛」の時代を迎えたのです。
 私達スキー教師の「スキー指導法」にも大きな影響をもたらしました。スキー板の性能が変わり、スピードが変わって来たのですから、当然のことです。「あの先生、前に言っていたことと言ってる事が違う
」というのはしごく当たり前、の事なのです。特にからだの使い方をメインにスキー指導をして来た教師には…どちらかと言うと「雪とスキーヤーの間の力のやり取りが先ずあって、姿勢やフォームはそれにあったように自然に生まれてくる」という考え方に基づいた指導をして来た、私みたいな教師は、比較的その影響を受けないで済んでいます。でも、やはり言っていることに矛盾を感じる事も無くはありません。スキーテストという貴重な体験をさせてもらったおかげで、「スキーは、自分の都合良いようにに用具を使うもので無く、用具の特性に滑り方を合わせ、その持っている特徴を引き出す事が大事」ということを学ばせてもらったおかげです。しかし、教師の言い訳ですが、この様な「指導法の変化」は「スキー板の改良」に伴って、これから先も続く事でしょう。ですから、私達教師は常にスキー用具やそれを使いこなす技術について、目を光らせていないとイケマセン。常に雪上で最高の楽しみ方をお伝えする為に…。(^I^)

7/8 (土) 雨
 今朝は台風の影響で雨模様…。でも午後から少し晴れ間ものぞいてまあまあの一日。今日は夕方久しぶりに「名木山Jog」をしました。スモールヒルのジャンプ台横を駆け足で休まずに登ろうと決意して、駆け上がり始めたのですが…ご想像どおり、カンテまでで、もうダメ!「歩き」が入ってしまいました。ランディングバーン横はナントか行けて、これで行けるかな?と思ったらその先にアプローチが続いていたのでした! でも、気持ちのイイ汗をかきました。久しぶりに名木山中段から見る八方の集落も、冬とは違った趣があって良いモノでした。こんどワインやビールと共に、ピクニック気分で来るのもイイなぁー、と思ったのでした。
 さて、昨日の「小林平○」さんの話しの中で、
”KAZAM○”で無く”OGASAK○”だったら…ということを書きましたが、もう今なら時効で話してイイでしょう。大分、時代も変わりましたから…。実際「OGASAK○」を履かないとデモになれない、ということは、まことしやかに、ささやかれていたのです。「あいつはイイ滑りをするけど、使ってる板がなぁー…」。「YAMAH○を履いていた”A”はO社の板を履いたら、すぐデモになれた」。「”B”はどうも、デモになりたくてR社からO社に鞍替えしたらしい…」。「”C”は年間○○万でO社に引き抜かれたらしい…」……。その頃全盛だったO社にまつわる風聞、いとまは無かったのです。実はかく言う【TOK】も、デモにはなれませんでしたが、O社の板を履いていました…。(^I^)
 しかし、O社のスキーを履いて板人達に共通の欠点がありました。それはアイスバーンに弱い、ということでした。ある時次のような場面に遭遇したことがあります。それは黒菱での出来事です。結構斜面はアイスバーン状で硬くしまっていました。そこをスキースクールの”Oデモ”がトレーンで滑り降りてきたのです。私はたまたま下で見ていました。そしたら、先頭を滑っていた”Oデモ”がズルズルっと斜面をズリ落ちているではありませんか! これはよほどのアイスバーンで、彼でも滑れない状態になんだなァーと思ったのです。 …が、その後に続く何人かの生徒さんはしっかり切って滑って来たのです!。私の近くに来た”Oデモ”に「生徒の方がイイ滑りしてたよ!切れてた!」。Oデモ言わく「からかわないで下さいよ。使ってる板が違う、板が…」。生徒が使っていたのはR社のモノ、OデモのはO社のモノでした。
 私達は、スキーテストで得られた結果を元に、「素材をグラスファイバーだけに限定せず、メタルなどを交ぜて、ぜひネジレ剛性の強いスキーを作って欲しい。そうすれば、O社のスキーも、もっとアイスバーンに強いスキーに生まれ変わることが出来る」と当時のO社の技術員に話しをしました。しかし、答は「社長の方針なんです。当社のスキーはグラスファイバーが売り。わが社はこれから先、ン十年分のグラスファイバースキー用の資材を確保している。当分メタルなどの素材を使ったスキーを作る気は無い。日本の雪質はヨーロッパの雪質と違って柔らかく、アイスバーンは少ないから、ソレ用の板の需要は少ないと考えている」。
 時代は移り、今はカービングスキーの時代。O社の社長も変わって、グラスファイバーだけに頼らないスキーを製造しています。国産のスキーメーカーで唯一頑張っているO社の板、今は高い評価を受けています。
 ところで、小林平○さんの履いていたスキー、どんな性能のスキーだったんだろう? 一度、借りて履いてみたかったなぁーと思う【TOK】です。


7/7 (金) 曇り
 
台風が来ているそうですが、白馬は今日は天候が10時頃から回復してまあまあの天気。夕方、雲の移動が早くなった中、Tennisで汗を流しました。そうそう、昨日「白馬の誘客」についての件をUPしたところ、早速、スコット金田さんから御提言を頂きました。ありがとうございました。その中でTennisコートのことについてコメントがありました。おっしゃる通りハードが多く手入れの行き届いていないものも有りますが、中にはオムニコートで、手入れの良いものもありますので、必要ならE−mail下さい。良いところ御紹介します。(^I^)
 
さて、今日は「小林平○」さんのお話し…。昨日「小林忠○」と、予告したところ早速mrrnさんから間違いの指摘!。そうなんです、正しくは「小林平○」さんです。実名を公表するのははばかれますが、「平○」と書いて「tadaya○」と読むんです。うっかりそのヨミのほうが頭に残っていてミスをしてしまいました。ゴメンナサイ。(=_=;)
 彼と初めて会ったのは「晩秋の立山」。その頃彼は中○大学の3年生でスキー部の合宿で立山に来ていたのでした。私が世話になった「房○荘」と宿が同じで、そこで働いていた私の友人に紹介されたのがキッカケ。故郷が同じ秋田ということで話しが進み、たった独りで練習していた私が彼らと一緒にトレーニングさせてもらうことになったのです。でもこの頃彼はアルペンバリバリの選手でした。まさかその数年後、デモ選に出場するとは思いもしませんでした。
 
ところが、その彼がまさに「電撃のデビュー」をしたのです。確か私がデモ選に出てた頃ですから1975年頃のことです。それまでどちらかというと「スキーをどう操作するか?」がメインでしたから、上体の動きが結構ありました。中低速での滑走が主でしたから、それでも滑れたわけです。しかし、彼の滑りは異質でした!。今でもハッキリ覚えているのは上体が動かない事と、彼の滑走スピードです。少し大げさに言えば、スタートからゴールまで上体が微動だにせず、誰よりも早く滑り降りたのです。「アレレ!アリャ何だ?」という感じです。機械力がまだ不充分で、特に兎平や黒菱はコブが結構ありました。私なんぞは一応甲信越予選はクリアしたものの、四苦八苦しながらプレイしていたのです。ところが、彼の上体はホント動きません。コブがあろうが無かろうが、重心の位置がキッチリ決まっていて脚だけが伸びたり縮んだり…。今思えば彼の滑りはベンディング的滑り、LETの滑りそのものでした!。スキーを動かすのでは無く、雪の圧をうまく使いこなしていたのです。これには感服!言う事無し!…で、それを見て、私はデモ選への挑戦を止めました。あの滑りはワタシには出来ない…。
 
当時は「競技スキー」と「基礎スキー」という考え方があって、それぞれ違うモノだという風潮がありました。彼はモロに基礎スキー界に競技スキーを持ち込んだのです。彼のスキーは「速いことは美しい」という言葉で評論家から賛辞を贈られました。彼の滑りを見て、ショックを受け、デモ選に出ることを止めた人が大勢居ました。真意の程は定かでありませんが、過去のデモの中でも名デモと言われた「平川○彦」氏もそのひとりだと言うことでした。それほど衝撃的でした。人の話題は「彼がもし”KAZAM○”で無く”OGASAK○”を履いていたら、間違い無くトップデモになれたネ」…。
 
そして、それから数年後「デモ選」は「基礎スキー技術選手権」と名前を変えたのでした。「小林平○」が基礎スキー界に与えた影響の大きさを物語っています。
 ちなみに彼は足裏に「ピンポン玉」を意識していると聞きました。【TOK】は「オレンジ」………(^I^)


7/6 (木) 晴
 
今朝も、真夏のようなイイ天気! でも湿度は少なく、本当にしのぎやすい白馬です。(^I^) 今日はJogで汗を流しました。夜はビアホール【メルツェン】に地域の観光に携わる人達が来てくれました。ここのところ落ち込んでいる白馬エリアの誘客をどうしたらいいか?熱弁が交わされていました。”白馬”ってどういう魅力があるから来てくれるんでしょう?皆さんは何を求めておられますか?何かご意見がありましたらE−mail下さい!
 
さて、これまで数週間「スキーの性能」についてお話してきました。いろいろな研究が進んで、スキー自体の持つ性質も変わってきました。それではそれを実際に雪上で使用するスキーヤーの滑り方はどうなったのでしょう?当然変わって来ました。私がスキースクールの教師になった頃は「テールを外に押し出す」という滑り方が全盛の頃でした。当然つまさき支点のかかと押し出し、が主流でした。ゲレンデの整備も機械力を使う事はなく、なるがままに任せていたのです。ですからスキーレースにでも出なければ、フラットに整備された斜面を滑るという機会にも恵まれませんでした。そういう状況では低・中速が主流で、高速ターンはあんまり行ないませんでした。当然スキーの性能もソフトで回しやすい物が好まれたのです。「小賀○」が全盛で、デモ選に出るなら「小賀○」を使え!と言われた頃です。ですから、この頃の滑りは「スキーを操作する、動かす」ということが基本でした。雪の力を利用して滑る、という考え方は主流ではありませんでした。
 
ところが、ある時のデモ選で衝撃的な選手が現れました! これまでの基礎スキーの滑り方とは全く感じの違う滑り方をする選手です! 名前を「小林忠○」と言いました。
 
次回は「小林忠○」氏についてのお話しです! 乞うご期待! (^I^)

7/5 (水) 晴
 
今朝も、イイ天気でした! 日中は昨日よりもしのぎやすく気分のイイ一日を過ごしました! 昨日日記にTシャツビジネスのことをUPしたからでしょうか? 何人かの方からお問い合わせを頂きました。ありがたいことです。みなさんのご期待に沿えるよう頑張ろうと意を新たにした【TOK】でした。 ところでこの”Tシャツビジネス”…じつは私のスキー活動と無縁ではないのです。今日は息抜きも兼ねてどういうことでこのビジネスを創めるに至ったか?をお話したいと思います。
 スキーテストに関わるようになって、「板の性能によってスキーの滑り方が変わる!」ということをイヤと言うほど感じさせられた私は、その頃から「スキー選び」の大切さをスキーレッスンでも皆様にお話するようになりました。でも、板だけをいくら替えても、チューンナプがいい加減だとその効果が充分発揮出来ない、ということも実感しました。その頃は、まだスキーチューンの大事さがそれほど認識されてない頃で、アイスバーンではズレるのが当たり前…的な考えがある頃でした。
 
いくら良い板でもチューンしなければ「宝の持ち腐れ」だと思った私は、スキー教師の友人と二人で「スキーチューン」の仕事をはじめたのです。会社の名前は「(たま)(みが)かざれば光(ひかり)なし」のことわざの、玉をスキーに置き換え、玉=jewel、磨く=polish、の頭を取って「Jepoli=ジェポリとしました。現在私の会社の名前です。そしていろいろなところで「スキーチューンの大切さ」を啓蒙することになりました。
 
みなさんに「チューンの大切さ」をお知らせするには、ミニコミ詩を作って配布するのがイチバンと考えた私達は、それを実行することにしました。しかし、当時はコピー機も出たばかりの頃でコピー代も高く、印刷の手段を考えなくてはなりません。そこで、いろいろ調べたところ「シルクスクリーン」なる方法があると聞いた私達は、早速それに挑戦したのです。そして手刷りの「ジェポリ会報」なるものを発行し始めました。何回か発行して、それが目に止まったのか、スキーグラ○ィックから執筆依頼が来て、2年間、スキー選びやスキーチューン、そしてフィーリングスキーEtc.の連載もさせていただきました。しかし、スキーチューンの仕事依頼は細々…原稿料も微々たるもので、会社を運営して行くには焼け石に水…。
 
ところがある時、「シルクスクリーン技法」は、本の発行の簡易な手段として使われているだけではない。版画の一種として絵やTシャツなどの印刷にも使われている…ということを知りました。早速、コレは収入につながる!と感じた私達は会社運営経費を捻出する為、コレも実行に移しました。スキーチューンの啓蒙とTシャツビジネスの始まりでした。
 
思えば冷や汗が出るような話ですが、これらの経験があって、イマの自分が在る、とつくづく思います。「スキーの性能」という言葉をキッカケに、いろいろな事を経験することになりました。そして今、私の座右の銘は「失敗を恐れて行なわねば、失敗の体験さえも残らない」 (^I^)


7/4 (火) 晴
 今朝も、まるで梅雨明けのような感じの白馬でした。おかげさまでTシャツビジネスがWeb上で少しずつ動き始めました。何人かの方からご注文を頂きました。良いプリントの良い品物を、誠実にお届けしたいと思っています。皆さんもTシャツ、お作りの際はぜひ【TOK】のTシャツSHOPで!(^I^) 【TOK】のホームページご覧の方は10%Offにさせて頂きます。また、お友達をご紹介頂いた時も謝礼をさせて頂きます! イイのかな?こんな事UPして…?!
 さて、昨日、八方尾○スキースクールで、スキー教師対象のスキー用品受注会がありました。各メーカーさんがスキースクールに集合して、それぞれの取り扱い商品を説明し、来シーズンに向けて注文を受ける…というものです。私も行って来ました。さっそく今話題の”SALOMO○”社の「エキップ10-2V」を手にしてみました。トップがテールより狭く、ビンディングの位置も中央に近い…ということでしたが、それほど違和感はありませんでした。真中を押して、フレックスの感じを探ってみたら、コレが結構柔らかくムチのようなしなり方。「ムフフ…こういう板って結構イイんだよな!」と直感!。マ、実際の感覚は雪上で履いてみないとナントも言えないのですが…。売りは「トップが狭い分、雪の抵抗をモロに受ける事が無くなり、タイムロスが防げる」、また「テール幅が広くなり、スキー後部での雪面ホールドが良くなった分、方向性が良くなり、ターン後半で”ブースターエフェクト”(加速効果)が期待できる」、そして「スキーセンターを前にした事で、操作性が良くなった」の3点です。確かに、テールのパワーが大きいと、雪の抵抗を充分貯めこんだ後の”引き”で、スキーが前方へギューゥンと走ることがあります。これが”ブースターエフェクト”かな?。この話を聞いていてますます「ELAN RC05」に似ているなぁー!と思った【TOK】デシタ!
 でも、このスキー、競技をやらない一般スキーヤーが楽しむにはどうなんだろう?


7/3 (月) 晴
 今朝も、まるで梅雨明けのような感じの白馬でした。(^I^) 梅雨空が嫌いな私にとっては最高の天候で、今日もミッチリTennisを楽しみました!。 でもサーブ練習兼ポイントゲットラリー(一人がサービスを連続して行ない、ポイントをシングルス形式で競うゲーム)は疲れるねェー! 20分くらい連続でやったらもうヘトヘト…。
 さて、今日はWさんからのお便りの紹介です。スキーの性能に関係がありますので…。

※WさんからのE−mail

 「検定ビデオが届いてからというもの、毎晩見ております。さて、ビデオの中のお手本の滑りでちょっと気になったことを書きます。モデルの方お2人でしょうか?、スキッディング要素の滑りで、切替え後早くから重心がターン内側に入ってしまい、上手くずらせていないように感じたことです。バランスも少し崩しているように思いました。それに比較して、カービング要素の滑りでは、どなたも惚れ惚れするような素晴らしい滑りをされていますね。
 そこで思ったのですが、カービング系の滑りを多く滑っていると、自然に早期から重心をターン内側にシフトする動きが身に染み付いて、低速でスキッディングを表現しようとしても、ターン初期に僅かにそれが出てしまうのかなということです。イントラの方でさえそうだとすれば、我々一般スキーヤーは、よくよく注意していないといけない、と改めて感じた次第です。もちろん、形=フォームに拘るということでなく、いかに効率良く雪の抵抗を捉えてずらすか、という意味においてです。 TOKさんのコメントをいただけると幸いです。」

※【TOK】のコメント
 
Wさん こんにちは! あのモデルの教師、実は”超カービングスキー” を使っていたのです。特にネジレ剛性の強いスキーを…。ですから前方向からの抵抗はしっかりグリップ出来たのですが、横方向の抵抗は受け過ぎてしまっているのです。で、その抵抗に対処する為、軸が寝て、体が必要以上に内側に入ってしまっています。もう少し角付けを緩めてズレに乗っていく滑りを心掛ければ良かったのですが…。いつもはギンギンなカービングターンをしようとして結構ネジレの強いものを使っているから、同じ板でスキッディングをしようとすると、どうしても横方向のズレに乗って行く事が出来にくいんです。演技に適した板の選択を誤った、とも言えます。特徴のあるスキー板が出まわれば出まわるほど、用途に応じた用具を選択しないとダメかもしれません。「弘法筆を選ぶ」です。(^I^) あるいはWさんのおっしゃる通り「カービングターン」のし過ぎかもしれませんネ。
 あのシーンを採用するかしないかで私も?だったのですが…。でも最初の計画では、1999シーズンの1月中旬に発売する予定でしたから、他の映像が間に合わなかったのです。誰が見てもアレレ……と思いますよね!グラグラしてるんですから! 私に言わせれば、クロスオーバーの時あまりに「スキーを動かさずに体を次の内側に移動させる」という意識が強過ぎる、という気もします。あくまで、斜面をある速度で移動することで雪の圧を受け、それを自分の体の重心方向に解放すればイイだけのことなのに、ヤリ過ぎてしまうんですネ! なにごともヤリ過ぎはイケマセンね、ヤリ過ぎは!(^I^) 素直にスキーが反応してくれるのを待てばイイのに……。
 Wさん、貴重なご意見ありがとうございました。



7/2 (日) 曇り
 今日は朝方少し雲があったものの、午後から晴れて、夏のよう…。日中はデザインの仕事で、夕方Tennis…。今日も気持ちイイ汗をかきました!(^I^)
 さて、ここのところ”スキーの性能”についてお話して来ましたが、ちょっと整理をしておきましょう。皆さんの「スキー選び」の参考にもなります。スキーの性能を形作る要素にはどんなものがあり、それがどうなるとどうなるのか?ということについて…。項目は6項目。
1.曲げの硬さ(フレックス)⇒スキー全体の安定性を左右する要素。前半部と後半部のバランスが大事だが、後半部が前半部より硬いと切れ、走りが良くなる傾向にある。最近は柔らかめが主流。
2.ネジレの硬さ(トーション)⇒角付けをした時の雪面グリップと大きな関係があり、硬いほどグリップ力が増す。これが硬いとアイスバーンでの捕らえも良くなる。
3.エッジプレッシャー(雪面ホールドの分布)⇒フレックスとトーションのからみで決まる要素とも言えるもので、小回り系では足元にこれが集中し、大回りでは全体に広がっている。本来は角付けした時の分布が重要になる。
4.慣性モーメント(振り回しやすさ)⇒両端に重さが集中しているほどこの値が高く、高速系の大回りに適している。小回りでは、足元に重さが配分されていて、この値が小さい方がやりやすい。
5.固有振動数(レスポンス)⇒返りの早さと関係のある要素で、この値が大きいほど反応が早く感じる。硬くて軽い板ほどこの値が高い傾向にある。
6.サイドカーブ(形状)⇒最近カービングスキーでお馴染みのサイドカットの形状で、絞りがきついほど回転性能が高まる。しかし、自分の想定した円弧よりスキーが内側に入リ過ぎることもあり、一概に絞ってあればイイという事にはならない。
 以上6項目の組み合わせでいろいろなタイプのスキーが市場に出回っている。実際に、どの板がどのようなフィーリングになるのかは、履いてみないとわからない。そこで「スキー選び」で最もイイ方法は試乗会で乗ってみて判断すること。もしこれが出来なければ、スキー雑誌などのデータを見て、テスターの評価や、数値データなどから判断すること…。もし買うときは、上の6項目を頭に入れておいて、店員に質問してみること…。
 当サイトでも、逐次、新しい板に関するデータ、評価を載せていく予定です。また、皆さんからの情報も歓迎しますのでよろしくお願い致します。


7/1 (土) 曇り
 今日から7月…まるで梅雨明けのような天気の白馬でした。mrrnさんからの報告によると、このホームページ「日経ネットナビ2001年版ベストブックマーク」に入ってた、とのことです。http://netnavi.nikkeibp.co.jp/20bbLink/life_ix.htm でご覧になれるそうです。そう言えば1週間ほど前、日経ナビからそのようなE-mailが入ってましたが…。これもひとえに皆様のご愛顧のお陰です! (^I^) ありがとうございます!。一日500ヒット目指して頑張る【TOK】です!
 さて、今日も「スキーの性能」についてのお話…。ある方から「スキーヤーの体重ってスキー操作に関係無いの?」というご質問を受けました。あるのです!おおいに関係します!。例えば小錦がある板に乗った時と、体重40数キロの女性が同じ板に乗った時では、あきらかにそのたわみ方が違ってきます。女性には硬くて思い通りに動かない板でも、小錦が乗れば、いとも簡単にズレズレのターンが出来てしまうでしょう。体重によってその板の持っているパワーの生かされ方が違ってくるのです。ですから多くのメーカーでは、曲げやネジレ剛性の強さ、あるいはレスポンスの強さを、女性や子供に合わせて弱くしたモデル、を発売しています。基本的なスキー全体の特徴はそのまま維持して…です。
 99−00シーズン前、私は体重を77キロから約5キロ落としました。体調を考えてのことでしたが、スキーをする上で二つの大きな変化を感じました。一つはヒザへの負担が軽くなり、ニーギヤー(ヒザへの負担を軽くするための道具)を使わなくて済んだことです。昨シーズンまでは体重がある分、ヒザへ負担がかかり、ヒザに水が貯まって、シーズン終わり頃にはショートターンやコブでの滑走が大変でした。今年はニーギヤーを使わなくて済み、筋肉もついて、かえってヒザの調子がイイほどでした。二つ目は、これまで「やや柔らかくてエッジホールドが弱い」と思っていた板が「非常に乗り安い」板に、そのフィーリングが変わったことです。つまり、「体重が軽くなればなるほど、スキーの持つ物理的特徴を強く受けるようになる」ということです。
 今シーズン、体重はおおいにスキー操作や乗り方に関係すると改めて感じた【TOK】デシタ!

このページのTopへ