March
2001

スキー教師の【TOK】の個人的な日記です。興味のある人は見てください。(^I^)  
          
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03/31 (土)   雪
 今朝も天気予報どおり雪が降っています。真冬並みの寒気が本州に張り出してきているようで,今日は良い雪でのスキーが楽しめそうです。(^I^) 皆さんはこの週末いかがお過ごしですか?
 さて,昨日は「個人的な用事」でスキースクールはオヤスミ…。松本市まで行って来ました。松本は梅が満開でしたが,小雪が舞っていて,どことなく信州の春の訪れ…ってこういうものかなぁ,思いました。
 明日から四月…。悔いの無いよう,滑りたいと思います。(^I^)

03/30 (金)   雪
 今朝は天気予報どおり雪が降っています。それほどの大雪ではありませんが,当家からスキー場は何も見えません。
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 さて,昨日は「バッジテスト」1級の検定員でした。
 本来のスキースクールの予定では本シーズン最後の検定の予定でしたが,積雪状況も良く,また皆さんからのご希望もあったので,急遽4/1と4/5にも開催する事になりました。…でも,本来のこの検定に標準を合わせておられた方も多く,1級は51名の受験者でした。
 小雨降る中,午前の実践種目講習テストが行われました。春の雪で滑りづらかったのですが,受験生の方は精一杯演技をされていました。1級の演技の中で,特に目立ったのは,雪が悪い状況にもかかわらず,何が何でもカービング一辺倒!という人が多かったことです。「カービングターンで滑る…」では無く「カービング要素で滑る…」ということなのに,斜面状況がどうであれとにかくカービングターン,カービングターン…という人が多かったのは残念です。例えばコブが多い時とか,雪が柔らかくて雪からの抵抗がしっかり受け止める事ができない時,またザラメ雪などが溜まっていて一様な抵抗が来ない時など,雪の状況や斜面状況がカービングターンに合っていなければ,「傾け操作」でエッジングを多用するより「スキー滑走面全体で雪を捕らえる」ことでスキーをたわませることが,より重要になります。もう少し,状況に合ったスキーイングをして欲しいと思いました。
 また,午後の規定種目テストで一つ気付いた事があります。それは「多くの他の受験生の滑りに自分の滑りを合わせてしまう傾向がある…」ということです。「自分独自の滑りをする…」というより,前の人がああいう風に滑ったのだから,私もそう滑れば違和感が無い…という気持ちがどこかに在り,いつの間にか受験生のほとんどが同じ滑りをしてしまう…という風に感じられました。モチロン,ご自分の滑りをされる方もありましたが,一般的にそういう傾向にある,と感じました。…ひょっとすると,これは「検定員に気に入ってもらうような滑り,あるいは得点の出やすいと言われている滑り,に自分の滑りを合わせようとしているのかな?」とも思いました。これが本当だとしたら,大変な見当違いだ,と言わざるを得ません。検定で演技して欲しい,見せて欲しいターン要素,…つまり検定員が評価すべき着眼点はいろいろありますが,このことと,受験生ご自身が持っているスキー技能とは直接関係ありません。受験される方の滑りの中に私たち検定員が評価できる要素が含まれているかどうか?が大事なことであって,普段滑っていない要素を,検定の時だけ出そう…,というのでは借り物の滑りになってしまいます。自分にはこういう風に滑れる能力もあるんだよ,というのと,形だけの物真似は違うということです。特に規定種目の中の「小回り」でそのことを強く感じました。身体の特性を生かしきれていないのです。
 物真似でない,自分自身の滑りをする…その為には,スキーを楽しむために大事な要素「斜面,用具,身体」の三つの特性を生かす滑りを常日頃意識することが大切だなぁー,と感じた【TOK】でした。

03/29 (木)   曇り
 今朝は少し雲がゲレンデに掛かっています。午後から雨になりそうなのですが,小降りで済んで欲しいものです。
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 さて,昨日は「バッジテストスペシャル・二日間」の二日目…。
 実際の検定のシミュレーションをしながらレッスンを進めました。一昨日,一日目に二級検定で求められる基本的なことを説明してありましたので,あとは演技上の注意点,高得点を得るための要素…について,各受験者に付いてアドバイスを行いました。
 Miyさん : 合格の実力充分。多分2〜3点オーバーで合格の可能性あり…。特に小回り系は1級受験してもおかしくない滑りでした。ただ少しスタンスが狭いので,カービング特性を生かしきれない傾向があります。ポジションをもう少し低くする事と併せて,これからの課題です。
 Minさん : 初めて滑りを拝見したときから,合格レベルに達していると思ったほどの実力があります。この二日間でリズム取りも良くなり,雪に急激に働きかけることも少なくなりました。やはり2〜3点オーバーで合格の可能性あり…。リズムをしっかり刻むことがポイント!
 Morさん : 今回参加の中で唯一の女性スキーヤーでした。初め拝見した時は「荷重点」がしっかりしていなくて,スキーがフラフラしていましたが,それも良くなり,大回りではカービング要素のターンができるほどに上達しました。(^I^)。やや手の位置が上にする傾向があるので,外スキーにしっかり乗り込む様,マジックハンドターンを心がけるといいでしょう。
 Ideさん : 今回参加メンバーの中で最も若いバリバリのスキーヤー。最初は内倒気味のターンで雪とのコンタクトに難がありましたが,マジックハンドターンで外スキーにも乗り込む事ができるようになりました。また「ありがとうターン」で「ネジレ−戻り」の力の使い方も良くなりました。気を抜くと時々スキーを回そうとしてしまうので注意が必要です。雪の力でターンする事を忘れないように…。
 Kirさん : 荷重点意識が無かったようで,雪面とのコンタクトがしっかりしていませんでした。そのためターンを丸く仕上げる事ができず,苦労されていました。二日間のレッスンで,毎回毎回少しづつ滑りが良くなってきましたが,もう少し滑り込みが必要でしょう。急斜面だけでなく緩斜面でしっかりスキーコントロールができるよう練習して欲しいと思います。
 Hirさん : 上体を必要以上に腰の部分で曲げてしまう癖がありました。腰ではなく「みぞおち」付近を深くするような感覚が必要ですが,最終日にはだいぶそれができるようになりました。(^I^)。また両手を胸の付近に小さくまとめてしまう癖もありますので,「やじろべぇー」のように両手をもう少し大きく広げ,マジックハンドを意識されたらいいと思います。この二つのポイントが意識できた時の滑りは,合格ラインに達していますので,頑張って欲しいと思います。
 この二日間で,ほとんどの方の滑りが変わりました。春の雪で湿気があって重く,時にはザラメ状になって本当に滑りづらい状況でしたが,その事が幸いしたように思います。小手先の技術では良くならないからです。深雪と同じように雪の力をどうターンに変えていくか?という,いわば「スキーの基本」ができないと良い滑りにならないのです。
 皆さんの上達ぶりに,教師としての充実感を覚えた二日間でした!(^I^) ありがとうございました!
 今日受験される方…実力以上の滑りをしようとしないで頑張ってネ!

03/28 (水)   晴れ
 今朝は少し春霞っぽいのですが天気はまあまあ…。今日も日焼けが進みそうです。(^I^)
 さて,皆さんからのご指導で,ウイルス付き E-mail のトラブル,何とか駆除できました。ご指導していただき本当に感謝しております。もし私からの返信 E-mail で感染してしまった方で,駆除できない方が居られましたら,私宛ご連絡ください。私の得た情報をお教えいたします。
 それにしても,気付かずにウイルスを送ってしまい,多くの方に迷惑をかけてしまいました。本当に申し訳ありませんでした…。お詫びいたします。(=_=;)
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 さて,昨日は「バッジテストスペシャル・二日間」のレッスンで2級クラスを担当しました。その一日目の昨日は…
 @スキッディングターンの原理に付いて→スキーの前後差はなぜあるのか…?
 A雪の抵抗を受け止めるとは…?
 B迎え角とは…?
 C身体の「ネジレと戻り」の力を使うとは…?
 D外傾の必要なわけは…?
…ということをメインにお話し,その基本的な滑りを,中回り,小回り,大回りで練習しました。具体的には「オレンジターン」,「ありがとうターン」「マジックハンドターン」で,そしてリズムを,♪♪♪伸ばぁーしながら…曲げながら…♪♪♪,♪♪♪オレンェージ…離ぁーす♪♪♪で行いました。このリズム取りは,身体のリズミカルな動きに効果があり,これを実際のターンで口ずさみながら滑ることは,円弧調整に大変役立ちます。
 初めは春の雪でターンが思うようにできず,戸惑っておられた方もいましたが,午後,終了の頃には大分雪面コンタクトが良くなり,2級合格レベルの滑りをされる方も出て来ました。春の雪で,湿ったり,ザラメだったりして,雪からの抵抗が一様に来なかったのですが,それでも「支点(荷重点)」をしっかり意識することでコントロールの効いた,安定感のある滑りをされるようになりました。(^I^)
 二日目の今日は,実際の検定をシュミレーションしながら,レッスンを進める予定です。
 さあ,今日もスキーを楽しみながら頑張りましょう! (^I^)

03/27 (火)   雪
 今朝は雪が降っています。天気予報ではたしか晴天のはずでしたが…。
 ところで,昨日のテククラ検定二日目,10時頃から晴れ始め,いい条件の中での検定ができました!。受験者のみなさんも良かったですね!(^I^) 
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 さて,昨日は「テクニカル・クラウン−プライズテスト」二日目の検定員。
 一昨日行われた実践種目テストに続いて、朝10時から規定種目のテストが行われました。種目別では次のような印象を受けました。
 まず整地大回り。まずクラウンから…。クラウンでは最高の滑りが求められますから、スキーの走り、切れの要素をしっかり出せなくてはなりません。左右の圧の調整の仕方に難があってスキーを走らせることができない人が結構見られました。またこのクラスになっても腰だけがターン内側に入り、雪面とのコンタクトに一体感の見られない人もおりました。またテクニカル受験者に多く見られたのが、外向オーバー、重心の不必要な上下動、内倒過多でした。これらの動きは身体のバランスを乱すことにつながり、スキーの切れや走りにも悪影響を与えてしまいます。
 次は整地小回り。クラウンでは最高の演技が求められ、ちょっとしたミスが減点の対象にります。整地された斜面で、距離もそれほどあるわけではありませんから、スタートからゴールまでノーミスに近い演技をして欲しいと思いました。特にクラウンでは落差を有効に使って雪面抵抗を受け止め、その圧を貯め込まずに後方に流すことで、走りのある小回りを期待したのですが、ほとんど見られませんでした。落差とターン円弧の大きさのアンバランスも気になりました。また、テクニカルではそれほどの走りは期待しませんが、スキーの動きを止めてしまい、リズムに乗りきれない人が多くいました。また上体まで使った上下動の多い滑りも見られました。また最近のカービングターンのやり過ぎのためか、正対気味で小回りをしようとする人も結構見うけられました。小回りは上体と下肢との「ネジレ−戻り」の力を利用することが基本であることに気付いて欲しいと思います。
 総合滑降は最も実力を発揮できる演技です。滑走バーンもしっかり整備され、他のスキーヤーと隔離されたいい条件での検定でしたので、もう少し見ごたえのある演技を期待したのですが…。クラウンクラスでは早い時期での雪面の捕らえによるスキーのたわみとカービング要素を演技して欲しかったのですが、ニュートラルでの不必要な上下動、上体の遅れが目立ちました。また過重分散を意識しすぎたのか雪面の捕らえが弱く、ターン後半のエネルギーを次のターンに生かすことができる人はほんの僅かでした。テクニカルではやはり腰だけが内側に入り、雪からの抵抗を充分受ける事ができない人が多く見られました。角付けだけに頼らず、しっかりスキーをたわませるにはどうしたらいいか?考えて欲しいものです。また自ら雪に働きかけをし過ぎて雪から反発を食らってバランスを乱す人も居ました。躍動感と暴れ、は似て非なるものであることを知ってほしいと思います。
 不整地小回りでは、整地小回りでの注意点に加え、下肢でのショック吸収が大事なポイントになります。また、クラウンクラスではコブの大小によらない、フォールラインにからんだリズム取りと切れを期待しましたがほんの数人が演技できただけでした。テクニカル受験者の中には、ショックを下肢で吸収するのではなく、自らの腰を下げてしまい、目線が上下に移動して斜面を的確に捕らえられなくなってしまった人も多く見られました。整地斜面でスキーする機会が多く、コブの斜面を滑る事が少なくなっていることがその原因になっているように思います。カービングターンだけでない、オールラウンドなスキーができるようになって欲しいと思います。

 各種目を拝見し,全体として感じたことを箇条書きにするとテククラれべるでは,…
 @ターンの質という意味で始動期の早い時期から雪面ホールドができることを学ぶ。
 A圧のやり取りに気を配り,その圧には方向がある,ということを学ぶ。
 B雪面との一体感,とはどういうことかを学ぶ。
 C雪面からの外力処理(リバウンド)をどうクロスオーバーで次のターンに結びつけるか学ぶ。
…ということが大事だと思います。
 つまりは,何度も言いますが,位置エネルギーを有効に使うこと,身体の特性を生かすこと,スキー用具の特徴を生かすこと…。
 クラウンは名前の通り,「最高の滑り手」であること,を考えれば相当に難しい!というのが本当です。多分【TOK】も含めて,多くのスキー教師にとっても,合格するのは難しいでしょう…。
 クラウン1名。テクニカル6名の合格でした。おめでとうございます!(^I^)
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 なお,「検定基準」について【TOK】の思うところを「
【TOK】のスキーコラム」に載せておきましたので,興味のある方はご覧下さい。(^I^)

03/26 (月)   雨
 今朝は雨の八方です。 天気の回復が早いといいのですが…(=_=;)
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 さて,昨日は「テクニカル・クラウン」の検定員でした。今年4回計画された検定の最終検定。テクニカル35名,クラウン15名の受験者です。
 今日が二日目の規定種目テストなので,その結果が出ないと何とも言えないのですが,初日の実践種目を見た限りでは,到達度の「速く,正確に,安定した動きが余裕を持ってできる」という点ではさすがテククラ受験者!という滑りをされている人もいました。しかし習熟度の「運動の質的内容,運動要領への適応度,ターン運動の構成」の部分では,やや与えられた斜面条件を無視した滑りが見られました。なんでもかんでもカービング!という意識が強過ぎの受験生が多いように思います。
 斜面との一体感,大事なことだなぁー,とつくづく思った【TOK】でした。
 さて,今日の規定種目,どのような滑りが拝見できるのでしょうか?楽しみです!(^I^)


03/25 (日)   曇り
 今朝は高曇りの感じの八方です。 昨日までイイ天気が続きましたが,これから崩れる模様です…。なんとか夜まで持って欲しいものです。そしてできれば夜の内に低気圧が過ぎて,また明日晴れてもらえれば最高です!
 さて,トップページにも書きましたが,どうもウイルスに感染したみたいです。私も最近気がつきました。少し遅かったのですが…。私から返信された E-mail にもうひとつ,添付ファイルのついた E-mail が届きましたら絶対開かずに破棄してください。ただいま駆除作業を思考中です…。いい対策がありましたらお教えいただきたいと思います…(=_=;)。
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 さて,昨日は「KasさんMiyさん」のプライベートレッスン。
 Miyさんはすでに1級を持っているのですが,ぜひ八方の1級を…ということで再挑戦。Kasさんは前回受験したのですが調子が悪く,自分の実力を充分出せなかったので,今日行われる検定でリベンジされたい…とのこと。
 お二人ともスキー暦は長く1級の実力はあるのですが,そのポイントを表現できなくているようです。そこで検定での着眼点を中心にお話をさせて頂きました。
 結論的には「位置エネルギーを有効に使うこと,身体の特性を生かすこと,スキー用具の特徴を生かすこと」なのですが,具体的な運動要素とすればどういうものが高い評価になるのか?ということです。
 そのポイントを列挙すると
 @落下の力を使って,位置エネルギーをターンエネルギーに効率良く変換しているかどうか?
 Aスキーのサイドカーブだけに頼らず,充分にスキーをたわませ,本当のカービングターンをしているか?
 B身体の「ヒネリ-戻り」の力をうまく利用し無駄の無いターンをしているか?
ということになります。
 中回り,大回りでは@,Aが重要ですし,小回りでは@,Bが大切になります。
 そこで午前中は中回りを中心に,「パワートライアングル」意識を持って滑る事にテーマを置き,練習しました。雪が春の雪で重く,【Doスキー】ではどうにもなりません。パワートライアングル意識を持つ事で,航空機が空を飛ぶ時のイメージが沸き,雪面を合理的に捉えることができるようになりました。航空機のイメージ…とは,かかとを方向舵,スキーのトップを主翼に想定し,離陸したり,旋回したりするイメージを持つ,というものです。方向舵(かかと)がしっかり固定され,主翼(トライアングルの先端)が空気抵抗を受ける事で,飛行機(スキー)が自在に空(雪上)を飛ぶ(ターンする)というイメージを重ね合わせるわけです。この練習で,お二人ともスキーの質が変わったような演技を見せてくれました。
 午後は小回りをメインに行いました。やはりポイントは「スキーに対する胸の向きをしっかりネジルまで待つ」ということでした。自分ではしっかりネジレができているつもりでも,そうではないことに気付いていただけました。キャロットターン(教師日記3/13の項参照)が有効な手段だと実感しました。
 お二人ともかなりハードな練習になりましたがイイ感じでレッスンを終えました。特にKasさんはスキーの切れ走りが良くなり自信を持って受験される事を祈ります。Miyさんは上体の構えがやや浅く,どうしても起きてしまうのでポジショニングがイマイチ甘くなってしまいます。カービングターンを有効に行うには,つらいのですが,もう少しポジションを低くする事が必要です。受験,ということを考えなければMiyさんのような軸を立てたターンが疲れないしイイのですが…。
 今日の検定,ぜひイイ滑りを披露して欲しいと思います。(^I^)
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 さて,
一昨日まで担当させていただいた「K大学付属高校」の生徒さん,もう一歩ところで3級不合格だったお二人(どちらも鈴木君)…めでたく合格されたようです。おめでとう!(^I^)

03/24 (土)   快晴
 今朝は昨日以上にクッキリと晴れています! 今年は例年より感じなかった雪焼けですが,少々日焼けが気になり始めた【TOK】です。(^I^)
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 さて,昨日は「K大学付属高校」の生徒さんのレッスンの四日目。
 生徒諸君は,「バッジ検定で自分の実力を試す」ということも今回の目的の一つだったので,今日は実践種目テストを行いました。私のクラスの諸君は全員が3級受験を目指す班だったので,シュテムターンとパラレル大回りが検定種目…。
 シュテムは,山スキーを開き出してV字を確認し,外スキーで雪の抵抗をつかまえてターンを始動し,しっかり外スキーに乗り込んで行く…のがポイント。パラレルは,ターン後半に少しだけれど生じるネジレをつくり,角付けを緩めることで戻る力を利用してキッカケを作って滑るのが最初のポイント…。そして慣性の力で胸の向きを越えてスキーが回り込んだら,その迎え角を大事にして雪の抵抗を受け続けるのが二番目のポイント…。三番目はターン後半に貯まった圧を左右交互に移し変える「お手玉意識」…。
 これらのチェックポイントをある程度表現できれば3級は合格!。私の班では,残念ながら数人がもう一歩ところで不合格でした…(=_=;)。今日,午前にもう一度チャンスがあるので,ぜひ頑張って全員合格となるよう願っている【TOK】です。
 …実は,今日,以前から予約が入っていたKさんのプライベートレッスンなので,彼らと一緒に滑るわけにはいきませんが,陰ながら祈る事に…。

03/23 (金)   曇り
 今朝はクッキリ…とは言えませんが,白馬三山が見える天気です。昨夜の雨が上がりましたので,ゲレンデの雪の状態も昨日よりは良い状態に…。(^I^)
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 さて,昨日は「K大学付属高校」の生徒さんのレッスンの三日目。
 一昨日は大回り系での「荷重点」「迎え角」「伸ばしと曲げによる圧のやり取り」の三つを練習したので,昨日は「小回り」の練習をメインに…。
 小回りでもっとも大事なことは身体の「ネジレ-戻り」をうまく使うこと…。「ありがとうターン」でその要領をトレーニング…。はじめは要領がつかめなかったものの,何回か繰り返して練習しているうちに少しづつ小回りがうまくできるように…。少し要領が飲み込めてからは,左右への圧のやり取りも含めた,ターン後半のエネルギーの貯めとその開放の感覚をトレーニング…。
 同じ斜面で同じ内容の練習をしていたのでは飽きがくるので,パノラマ,リーゼン,北尾根,咲花,白樺…といろいろ斜面を変えながら,「貯めと開放」をメインに練習…。特に午後は小回りから中回り,大回りへと,貯めと開放に要する時間を調整する能力を養うトレーニングを行うことで,多様な回転弧が描けるように…。
 春の雪で重く,疲労が溜まって怪我の心配もあったので,途中で休みモードに入った生徒も…。本当なら最後まで一緒に練習したかったのですが…。(=_=;) 安全が第一!
 …でも,もう少しいい雪でスキーをさせてあげたかったなぁー…と思った【TOK】デシタ…。
 

03/22 (木)   快晴
 
今朝はクッキリと晴れています! 昨日も一昨日もイイ天気でした。おかげでゲレンデはすっかり春の雪…私は春の雪が大好きですので大歓迎ですが…。
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 さて,昨日は「K大学付属高校」の生徒さんのレッスンの二日目。
 私が担当する事になったのは3級もしくは2級を受験したい…という希望のグループ9名。先ず「荷重点」を足裏に意識し,スキーの前後差を利用したターン,スキッディングの大切さから…。当然,迎え角,移動することの大事さも…。結局プルークボーゲンのポジショニングがターンで重要な事を学ぶ事になったのでした。(^I^)
 昨日のキーワードは「荷重点」「迎え角」「伸ばしと曲げによる圧のやり取り」の三つでした。天気も良かったので,この三つのポイントに的を絞ってパノラマコース,北尾根コース,白樺…とできるだけ多くのコースを滑り終えました。雪質が春の雪で結構重かったのですが,生徒全員元気に二日目を終了しました。
 夜は7時から「理論ミーティング」をスキースクールで行いました。先ずインターシーのフィルムを見て,いろいろなスノースポーツの楽しさに触れ,どのどれも「自然条件」「用具の性質」「身体の特徴」を生かすことで,楽しみの幅を広げる事ができることを話させていただきました。また上手になるには意識の持ち方が大事で,焦らず少しづつ前進しようとすること,上達の速度が鈍ったらしそれはエネルギーを貯めている時(プラトー状態)で,その後に大きな飛躍が待っていること,気に入った条件だけを選ぶのではなく,いろんなところの条件を拒否せずに受け入れ,挑戦することが大事なこと…も話させていただきました。
 さて,今日は三日目,天気もいいし,どんなスキーが待っているか?楽しみです!(^I^)

03/21 (水)   晴れ
 
今朝はクッキリと晴れてはいないものの,イイ天気です。春分も過ぎ,これから日一日と昼が長くなっていきます。でも,まだまだスキーが楽しみな日が続きます!(^I^)
 昨日は,レッスンが午後2時からという指定だったので,午前中「スノーハープ」に行って来ました。スキー教師仲間の「スノーハープでのクロスカントリー,最高だよ!」というお勧めがあり,天気も良く,そして,たまたまカミさんのお母さんも白馬に来ていたので,一緒に行ってみるか…ということになったのでした。(^I^)
 お勧めどおり,最高の「クロスカントリー」を楽しんで来ました!。「スノーハープ」は1998年の冬季五輪,ノルディック会場で,施設が整っており,コースも毎朝整備されていて,初級者でも気持ち良く歩いたり,走ったりできます。御母さんも久しぶりのスキーイングでしたが,カミさん共々「森林浴」を兼ねて,気持ちいい汗を流していました。(^I^)
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 さて,午後からは「K大学付属高校」の生徒さんのレッスンが始まりました。昨年まで,ある場所で行っていた,4日間のスキー研修会を今年から八方で開催する事になり,今日はその初日で「クラス分け」をメインに行いました。総勢30人で,これを3班に分けるのですが,充分時間をかけて行いました。
 この4月から,高校1,2年生に進級する生徒さんで,なかなかハッキリと自分の意思を伝える術を持っている生徒さん達だなぁー,という第一印象でした。
 今日からのスキーレッスンが楽しみです。


03/20 (火)   晴れ
 今朝は穏やかな天候で,いかにも「春分」…といった感じの白馬です。皆さんはこの飛び石連休,どうお過ごしでしょうか?
 さて,一昨日,友人の結婚披露宴が東京であり,それに出席のため白馬を留守にしました。
 久しぶり,4ヶ月ぶりの東京でしたが,椿や梅が開花しており,もう東京は春なんだなぁー…と実感させられました。途中,中央道の沿線も少しづつ春が感じられ,白馬にも春が訪れる前に,せっかくの残雪を大事に楽しまなくっちゃ!と思った【TOK】でした。
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 さて,過日面白い事がありました。約一週間前,白馬山麓のスキー場にあるスキースクールに所属する助教師,による「ミニ技術選」が開かれた時の事です。
 技術副部長のアイデアで,ポールの種目で「ノーマルスキーを使用する」ということになりました。それまで各選手にはそのことを内緒にしていて,現場でスタート直前にその事を話したのです。各選手は準備されたノーマルスキーで果敢にポールに挑戦していきました…。大きなターンのセットは何とかクリアしたものの,ショートリズムになって異変が起きました。外スキーに乗り込めず,身体だけが内倒してターン円弧を描けないのです。内スキーに乗ってやっと転倒を防ぐのはまだしも,中には転倒してしまう選手も…。
 数年前からカービングスキーが全盛になって,ノーマルスキーを履く機会が無くなってしまいました。あたらしい設計意図のスキーを乗りこなす技術があるのだから,それでいいのでは…という人も居ます。それはそれで理解できます。しかし,他人様にスキーを指導する教師たるもの,スキーの大きな特徴である「スキーには前後差がある…」という特徴を生かした滑りができないようでは…これは大きな問題である,と言わざるを得ません。
 この春,ノーマルスキーをもう一度見直し,その特性を楽しもう!と思った【TOK】でした!(^I^)


03/18 (日)   曇り
 
今朝は曇りですが,晴れに向かっているようです。短い雨が夜の内に過ぎて行ってくれましたのでスキーは存分に楽しめそうです。(^I^)
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 さて,昨日は「Docさん」のプライベートレッスン。Docさんはホームページをはじめ,私の店「メルツェン」などいろいろなところで何度もお目にかかっていて,友人といってもいいくらいのお付き合いのある方…。
 今回は1級合格後の課題を探ることと,パワートライアングルなど私のホームページで最近話題になっていることを聞きたい…というのがその目的。
 1級を合格されたスキーヤーが,より一層技術を磨かれ楽しみの幅を広げたい,という気持ちを持たれ,それにお応えするには「より合理的なスキー」を目指されることだと信じています。そこで,その方向を一緒に探る事にしました。
 パワートライアングル意識により「足裏感覚を磨く事」,「【Letスキー】に習熟すること」,「いろいろな自然条件を克服できる応用幅の広いスキー技術を習得すること」…を目的としました。簡単に言えば,「雪の抵抗との関わりあい方」を考えて滑る…ということなのですが,その為には「自然,用具,身体」のもつ特性を生かすことことが大切になります。Docさんのレッスンでの具体的なキーワードは,「支点」「テコ意識」「角付け意識」「抵抗の作り方と逃し方」「抵抗にあったポジショニング」になりました。
 レッスン前までは,右ターンで自分から構えを作ってしまっていた滑りが治り,外スキーのたわみも出来てきて,さらに躍動感のある良い滑りになりました。特に「小回り」ではスキーが停止する事が無くなり,その分円弧のコントロールが出来て,切れ,走りもある本当に素晴らしい小回りになりました。雪の条件も春の重い雪でしたが,充分にそれに対処できる滑りをされていました。(^I^)
 Docチャン,これからが本当に楽しいスキーイングの始まりだよ!(^I^)

03/17 (土)   快晴
 今朝も晴れの良い天気です。この天気できたら明日まで持って欲しいものです。
 シーズンも良い条件で滑れるのは,あと少し…という状況になってしまいましたが,3月下旬から4月のかけての雪はスキー技術を向上させてくれる…と言います。悪雪をものともせずに滑れてホンモノのスキーイング…ですかね?(^I^)
 さて,昨日は久しぶりに泳いで来ました。白馬村には水泳プールが無いので,大町まで出掛けての水泳です。約2キロをクロールでゆっくり,水の感触を楽しみながら泳いで来ました。筋肉がほぐれていい感じの疲労感が感じられました。(^I^)
 泳ぎながらいろいろな事を考えます。泳ぎの事だけでなく,スキーの事なども…。「カービングスキーは,諸刃の剣…だなぁー」とか「スキーの楽しさの一面に”雪との一体感…”があるけれど,泳ぎでも同じ事が言えるなぁー…」,「最近ホームページの来訪者数が急に増えてきたけれど…,どこかで紹介していただいたのかなぁー…?」Etc.など。
 さぁて,今日もいい天気だし,張り切ってスキーを楽しんで来ようっと!(^I^)


03/16 (金)   晴れ
 
今朝は昨日の雨もあがり,回復に向かいそうな気配の天気です。
 一昨日,昨日と行われた「八方尾根リーゼンスラローム大会」…昨日は雨で大変でしたが,参加選手や競技役員の頑張りでなんとか終了いたしました…。
 競技役員を仰せつかった私も雨の中,震えながらの仕事でした。午後2時半頃には片付けも終了し,家に帰って風邪をひかないよう布団にもぐりこんで3時間ばかり眠りました…。
 今日はスキースクールを休ませてもらって,水泳プールにでも行って泳いで来ようと思っています。

03/15 (木)   雨
 今朝は雨…の天気です。昨日と今日は「八方尾根リーゼンスラローム大会」の競技役員…です。雨…止んでくれないかなぁー…。
 昨日は快晴の中,兎平から名木山の下までのコースが使われ,少年組,成年組,壮年一部の各クラスの競技が行われました。約2キロ,標高差700メートルのコースをラップタイム1分40秒で滑り降りてきました。時速にすると約72キロになります。
 今日は女子組,壮年2部,3部の競技が行われます。天候の回復が早いと良いといいのですが…。


03/14 (水) 晴れ  
 今日もイイ天気です!(^I^) 今日から「八方尾根リーゼンスラローム大会」が開催されます。
 スーパーリーゼン,と言ってもいいくらいの,国体の開催よりも古くからある大会です。今年はその大会の「副審」を仰せつかり,朝6時半集合で,これから出掛けます。皆さんの思い出に残るような良い大会になって欲しいものです。(^I^)
 昨日は「Tシャツビジネス」の仕事でプリントに精を出しました!(^I^) 良い天気だったので滑りたい欲望を抑えるのが大変でした。(^I^)
 では行って来まァーす!


03/13 (火) 晴れ  
 今日もイイ天気です!(^I^) …でも今日はスキースクール,オヤスミ…です。
 昨夜,技術選で優勝した「宮下征樹」君が私の店「メルツェン」に挨拶に来てくれました。技術選の印象をいろいろ話してくれました。さすがの彼も,決勝の最後の種目では緊張してたようです。話の内容は逐次またこの日記やコラムで紹介したいと思います。(^I^) …話に花が咲き,少々飲み過ぎで二日酔い気味の【TOK】です…。それにしても,優勝おめでとう!(^I^)
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 さて,昨日は「Aonさん」のプライベートレッスン。昨年のオフ会で一度一緒に滑ったことがあり,今回はそれ以降の滑りをチェックして欲しいということでした。
 リーゼンコースで彼の滑りを拝見したところ,全体的には大変イイ滑りをしているのですが,左右の圧のやり取りがイマイチ弱く,滑り全体が躍動感に欠ける印象を受けました。聞くと,「引く」意識を練習した来たところ,どうもニュートラルでそれまでの外スキーが雪面から浮き過ぎているので,そうしないように気を付けて滑っている…とのことでした。
レッスンは次のように行いました。午前中は中回り系をメインに…
 @「お手玉ターン」で圧を左右に移しかえる意識のトレーニング。
 A「パワートライアングル」全体の説明と足裏感覚の練習。
 Bパワートライアングルでの角付け感覚の練習。
 Cパワートライアングルの力点(トライアングル先端)の説明とポジショニングに付いての確認。
午後は小回り系で…
 D「ひねられ−戻り」意識の練習。
 Eニュートラル意識の練習。
 F「キャロット・ターン」意識の練習。
 Gズレ意識とカービングの関係についての確認。
 Hコブ斜面の小回り練習。
 「キャロット・ターン」とは昨日Aonさんとのレッスンで命名したターンで,小回りターンで役に立つ意識です。「ひねり-戻り」でスキーが向きを変え始めますが,そこで多くの人は,いきなり角付けを強くしたり,押し込んだりしたりしてエネルギーを求めようとしますが,それではスキーが止まってしまいます。切れ,走りのある小回りをするには,貯まった圧をスキー後方に逃がしてやる必要があるのですが,それがなかなかうまくできません。そこでストックを付いてニュートラルにした後,その手を「人参」に見立てます。そして,それに向かって馬の口に見立てたトライアングルの力点が,その人参を食べに行く…というイメ−ジを持って滑る,というものです。目標とした人参を,トライアングルの先端が食べに行く…という意識を持つことにより,スキーをたわますことに利用した雪の抵抗を,テール側に逃がしてやることができます。結構役に立つ意識ですが,文に表すのはなかなか難しいので,少しづつこの日記で紹介していきたいと思います。(^I^)
 Aonさんお一人の集中レッスンでしたので,結構ハードなレッスンになってしまいました。お伝えしたい事もたくさんありすぎて,少々まとまりの無いレッスンになったかもしれません。今後いろいろ試して頂いて,ご質問など E-mail でいただければ幸いです。
 どうもお疲れ様でした!(^I^)


03/12 (月) 快晴  
 今日無風で雲ひとつ無い,イイ天気です。最高のスキー日和になりそうです。(^I^)
 さて,昨日,技術選が終了しました。スキー教師仲間の「宮下征樹」君が優勝しました。最終種目の「ジャンプ台小回り」をレッスン終了後見せてもらいました。二瓶選手,丸山貴雄選手,山田卓也選手の滑りが印象的でした。宮下君はコース選択を難しいところに設定したためか,昨年ほどのインパクトはありませんでしたが,無難にまとめた,という印象を受けました。優勝が掛かっている種目だけに無理からぬところもあります。それにしても,優勝おめでとう!(^I^)
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 さて,昨日は「Kouさん4人グループ」のプライベートレッスンの二日目…。
 一昨日レッスンした内容を,実践でどう生かせるか?試すのが昨日のテーマ…。
 幸い深雪に恵まれたので早速スカイラインの深雪バーンへ…。もうすでに,いい斜面はスキーヤーやボーダーが滑っていたため深雪ならぬ,「悪雪滑走」になってしまいました。しかし,こういう「雪の抵抗がランダムにやって来る難しい斜面」だからこそ「パワートライアングル」意識がその威力炉発揮するのでした。(^I^) 先ず黒菱で「悪雪中回り」から始めました。最初は「外スキーへのエネルギーの貯め」を充分に作る前に,次のターンへをしようと急ぐ人も居て,うまくいかなかったのですが,次第に「待つ」ことを覚え,難しい斜面を楽しむ事が出来ました。「悪雪小回り」は比較的圧の作り方がやさしく,中回りほどではありませんでした。
 次は兎平の新コースへ回って,深雪コブの中回り,と小回り…。これも難易度が高い滑りでしたが,気力を充実させ,「パワートライアングルに任せて滑れば大丈夫!」という信念を持って挑戦しました。春の深雪で,少し重かったのですが,皆さん頑張って滑っていただきました。(^I^)
 さて,次は「コブの大回り」。これは先ずコブの中を「斜滑降→小さいターン→斜滑降→小さいターン…」という風に,コブを横切る練習をし,次第にターン円弧の大きさを大きくしていく練習から始めました。次第にコブを滑る感覚に慣れて来ました。これもしっかり足に「パワートライアングル」意識を持つ事で楽になる事を学びました。
 午後はさらに「雪の表情を楽しむ!」ことにしました。いろいろな雪がありますが,それをそれぞれの個性的な性質と捕らえ,受け入れて滑る,というものです。また「川の流れに浮かぶ”木の葉”の気分になって,流れに逆らわないスキーイング」の練習もあわせて行いました。トライアングルの先端を「性能の良いセンサー」に見立て,雪からのメッセージを感じて滑る…けっこういろいろな斜面が新鮮に感じられ,楽しいスキーが出来ました。
 Kouさんは,初滑りだというのに一年分のスキーを経験されたように,活き活きといいスキーをされていました!
 女性のTazさんは,これまで苦手だった小回りが見違えるように良くなり,悪雪も果敢に挑戦されました!。特にターン後半の雪面の捕らえが良くなり,S字ターンがうまく出来るようになりました。(^I^)
 Ideさんは,小回りで下半身を固定してしまって窮屈な滑りをされていましたが,午後からの「流れに逆らわないすべり」から,ガラッとすべり滑りが変わりました!。身体が活き活きし始め,滑りが大きく見えるようになりました。(^I^)
 Nakさんは胸の構え,ポジショニングが少し深くなり,エッジコントロールがさらに洗練されました。深雪,コブも良い滑りでした。(^I^)
 Fukさんは,これまで以上にターンコントロールが良くなり,スピードコントロールも自在に出来るようになりました。(^I^)
 皆さんにとって「パワートライアングル」が少しでも役に立てたら嬉しいと,思った【TOK】でした!



03/11 (日) 晴れ  
 今日はわりといい天気になりそうです!。昨日は悪天候のため総合滑降がキャンセルとなりました。技術選最終日の今日はぜひいい条件で競って欲しいと思います。
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 さて,昨日は「Kouさん4人グループ」のプライベートレッスンでした。
 毎年1月にレッスンをさせていただいているあるスキークラブのメンバーなのですが,今年は仕事の都合でどうしても参加できず,昨日と今日の二日間レッスンとなったのでした。
 Kouさんは今シーズンの初滑り,という事でしたがなかなかいい感じで滑っていました。【TOK】の今年のキーワード「パワートライアングル」を中心に…ということで,午前中は中回り,午後は小回りを中心にレッスンを行いました。
 このパワートライアングル…「かかと内側,くるぶし,スキートップ部分の力点」,この三角形を意識する事で,スキーを「テコ」感覚で操作するというものですが,これにより「身体が遅れない」,「抵抗の来る方向を意識でき,雪との一体感が出る」,「上体が安定する」,「ターン円弧に合った身体の動きが自然に出る」,「角付け操作が楽になる」等の利点が生まれます。午前は中回りを例に取りこの感覚を磨きました。
 午後は小回りでの練習…。「ネジレ−戻り」をパワートライアングルでどう意識するか?が課題となりました。三角形の「力点」を親指の付け根付近に意識することで,ターン後半胸の向きがフォールライン側に向き,ネジレ現象が生まれ,これがニュートラルで開放されて次のターンが誘導される…ということをみっちり練習しました。
 今日は天気も良くなりそうなので,いろいろな斜面を滑りながら,このパワートライアングルの威力を試してみたいと思っています。(^I^)


03/10 (土) 曇り  
 今日は兎平と黒菱で技術選の準決勝が行われる予定ですが,少し雲が掛かっています。晴れてくれるといいのですが…。以下は昨日までの結果の一部です。

順位 選手名 得点合計 備考
宮下 征樹 1,132 大回り 総合 フリー,大回り 不整地 フリー でトップ
柏木 義之 1,129 小回り 急斜面 整地 フリー でトップ
能登 恒 1,122 小回り 中斜面 不整地 フリー で同点トップ
佐藤 久哉 1,120 小回り 中斜面 不整地 フリー で同点トップ
山田 卓也 1,119  
粟野 利信 1,117 小回り 中斜面 不整地 フリー で同点トップ

 以下,猪又一之,我満,伊藤秀人,伊藤秀明…と続いています。さて,今日の準決勝,どうなりますか?(^I^)

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 さて,昨日は「兎平教室の主任」でした。
 この時期,いつもよりスキーヤーの数が少なく感じられますが,約10名の方がレッスンを受けられました。
 受付に富山県のからお越しの,ある方がお見えになりました。私のネームカードをご覧になって,「【TOK】さんですか? ホームページ見てます…」とご挨拶いただきました。(^I^)。お名前を伺うのを忘れてしまいましたが?さん,どうもありがとうございました。技術選,お楽しみいただけましたか?



03/09 (金) 曇り  
 今日は雪が降るだろうという予報でしたが,今のところその気配はありません。いよいよ技術選が始まり名木山近辺は賑わっています。
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 さて,昨日は「バッジテスト」2級の主任検定員でした。
 午前中は巡回…。雪の状態も良く,みなさんイイ滑りをされていました。この分だと久々に大量合格者が出てくれるかな?と期待しました。
 午後から少し冷え込み,午前中緩んでいた雪の表面が少しクラスト状になって来ました。支点(荷重点)をしっかり意識し,スキーの前後差を有効に使って雪の抵抗を受け止めることが,より重要になって来ました。つまり,スキーの持つ性能を生かすという「基本的滑り方」が一層求められ,雪とのコンタクトを無視した滑りではうまくいかなくなってきたのでした。大回りでは,迎え角方向を意識し続ける事が大事なのですが,これがうまく出来ない人が意外に多く見られました。いい雪の状態ではある程度ごまかして滑れても,ちょっと雪質が変わり,基本的な滑りが求められるとそれが出来ない…。もう少し「プルークボーゲン」の意味を理解し,「ターンはプルークボーゲンの片方を滑っている」という意識を学ぶことが大事だと思います。
 小回りから中回りへのリズム変化,では身体の特徴「ネジレ−戻り」がキーポイントになるのですが,これもナントナク出来ても,それを意識して出来るかどうか?が問われているように思いました。ターン後半ねじられた下半身が,角付けの切り替え時に角付けが緩み,胸の向きを向こうとするすることが次のターンのキッカケになることを,しっかり学ぶことが大事です。
 36名中合格は8名でした。
 今回は2級受験者が36名で少なかったこともあり,副検定部長から「ワンポイントコメントをメモして,検定後アドバイスして欲しい…」と頼まれましたので,皆さんにアドバイス申し上げました。36名全員の方が各自のアドバイスを聞きに見えました。どこを直せばいいのか?という指針をそれぞれの方に説明させていただきましたが,それぞれ熱心に聞いていただきました。
 もし時間的に許せば,こういった企画が続けられたらいいなぁーと思った【TOK】でした。(^I^)

03/08 (木) 曇り  
 今日から「技術選」の予選が始まります。天気予報では大雪…ということでしたが,今(am8:10)はそんな気配はありません。一年間の練習の成果を遺憾なく発揮してもらいたいものです。
 競技役員も昨夜は夜10時頃までバーン整備をしていました。今朝は7時から作業を行っています。大会役員のご苦労も,参加選手の活躍で報われることになります。いい競技会が行われますように!(^I^)
 さて,昨日は名木山常設配置でしたが,生徒さんの数が少ないので,私はお休みを頂いて,自宅のベランダの雪かきをしました。降り積もった雪が雨水を吸い込み,それが凍って氷状になり,かなりの重さとなっていたのでした。約1時間かけて雪を排除しましたが,その作業中こんなことを思いました。「雪かき作業…いやだいやだと思ってやるも作業…。降雪があって冬の景色が楽しめたなぁーと,それに感謝して除雪するも作業…。どうせやるなら楽しみながら…(^I^)」。
 そういえば,スキーをしていても同じようなことがあります。「粉雪は楽しい!整地されたバーンも!…でもアイスバーンやザラメはイヤ!」…。でも,粉雪も深雪も,ザラメもアイスバーンも,雪は雪…。それぞれの表情をそれぞれに楽しむ度量があると,スキーの楽しみの幅がグゥーーーンと広がる…と。
 「パワートライアングル」の先端で雪を感じ取るイメージを膨らませてスキーをしていたら,「清濁併せ呑む心の広さ,豊かさ」に出会えた…こんなことを感じるようになりました。(^I^)

03/07 (水) 小雪  
 今朝起きたら,雨が…。そして今少し雪に変わり始めました…。昨日は今シーズン初めて「黄砂」が観測され,ゲレンデがやや茶色に…。スキーの滑走性も良くない一日でした。
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 さて,昨日は「T大学の学生グループ」のレッスンでした。私が担当したのは中・上級班の6名…。
 初め,滑りを拝見したら,それぞれ若さ一杯の若い人たちで,馬力がメインの滑り…。そこで「スキーの性能」「身体の特徴」「斜面状況」を生かす滑りとは…ということからレッスン。
 先ず,スキー滑走の基本とも言えるスキッディングターンの大事さを説明し,雪の抵抗を受けるとはどういうことか?ということを練習してもらいました。次に,身体の特徴を生かす意味で,身体の「ネジレ−戻り」をどう使うか?とうこと…。さらに斜面移動の大切さを学びました。
 初めは体力に任せ,乱暴なターンをしていた学生達も,午前のレッスン終了頃にはスキーをコントロールする術を身につけることが出来ました。
 午後は「パワートライアングル」を説明し,雪の抵抗をさらに積極的に受け止めていく意識を学びました。イメージとしてパワートライアングルと同じ感覚の「エアプレーンターン」をお話しました。エアプレーンターン…とは尾翼をしっかりホールドし,大きな翼(前翼)が空気の抵抗を受けて右や左に旋回するイメージを足裏に持って滑るというもので,昔お話した「ゼロ戦ターン」に似た感覚の滑りです。尾翼がかかと,前翼の大きな翼がスキーのトップ,というイメージです。この意識が若い皆さんに伝わり,スキーをたわませながら滑る,という感覚を会得してもらいました。
 あとはこの感覚に慣れることが大事なので,八方のスキー場を,黒菱→北尾根→咲花→白樺…と巡りながら,いろいろな斜面,雪質を堪能したのでした!(^I^)
 最初は「角付け」だけでターンをしようと,躍起になっていた学生達も,最後にはスキッディングがカービングに変わることを理解し,ターンコントロールが楽に出来るようになりました。
 またゲレンデで会いましょう! (^I^)

03/06 (火) 曇り  
 
今朝は曇り空の白馬です。技術選,各県連の選手も続々八方に到着しています。イイ大会になり,素晴らしい演技を見せてくれることを期待します。(^I^)
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 さて,昨日は「おやすみ」でした。
 掲示板や E-mail の返事が溜まっていたので,それにお答えし,午後から「Tシャツビジネス」の仕事でプリントを…。  E-mail にお答えしていて感じたことがあります。人それぞれ,各自の滑走フィーリングがあり,同じ感覚…というわけにはいかない…ということです。身体の構造が違いますし,使っている用具も同じ物ではありません。それを認識した上でスキー滑走の感覚をどう伝えたらいいのだろう?。先ずは教師たる自分の言葉で,日常生活で私達が経験する事例を使って,お話することなのだと思います。そして,その言葉を生徒さんが自分のフィーリングとして実感し,自分の言葉に置き換えられた時,その人の滑りは本物になる,と思います。「自分の言葉に置き換える…」ということは,教師の言葉と違う意識になることもありますが,それはそれでいいことなのだと思います。
 そして,もう一つ大事なことに気づきました。それは「言葉を正しく使わなければ,正しく意思を伝えられない!」という,当たり前のことです。例えばスキー用語に「ひねる」という言葉があります。ひねり操作でスキーを回す…という表現です。良く考えてみると「スキーをひねる」という言葉の意味不明さに気づきます。言葉どおりにしたら「トップとテールを支え,互いに反対方向にひねること」になってしまいます。または,支点を中心としてプロペラのように左右にひねったら,ビンディングが開放してしまうことになり兼ねません。雪上で,もし支点を中心としてスキーのトップとテールの長さの差があり,雪の抵抗を受けることでターンするのを表現するのだとしたら,それは「ひねる」では無く「ひねられる」が正しい表現です。このように,間違ったイメージを与えかねない言葉の使い方がスキー雑誌にも多く見られます。
 そして,さらにもう一つ…。「状況を無視した技術論の横行」です。「どんな用具を使い,どれくらいのレベルの人が,どういう斜面を,どれくらいのスピードで滑走するのか?」といったことを無視して,カービングだカービングだ!正対だ加重分散だ!動きを大きく使え!Etc.など…。ある状況下では正しいことも,別の環境では間違いだということに気づけば,画一的な技術論の展開や指導はすべきでない,と思います。
 さて,最近【TOK】が好んで使っている「パワートライアングル」…。果たして【TOK】の独り善がりでは?…と反省してみたのでした!(^I^)


03/05 (月) 雪  
 今朝も雪が降っています。これから一週間は雪が多そうな予報が出ています。技術選に出場の選手,役員,観客のためにも晴天を期待したいのですが…。
 今日は「Tシャツビジネス」の仕事のため,スキースクールはお休み…です。頑張らなくっちゃ!(^I^)
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 さて,昨日は「バッジテスト 1級の検定員」でした。
 ザラメ状の雪の上に,湿った雪が約20センチほど積った状態のゲレンデ…。ガスもかかって視界も悪く,今シーズン最も難しい斜面状況…と思われるほど難しい検定バーンとなりました。
 こういう雪では,自分から圧を加えたのでは,足元の雪が塊となってズレてしまいます。また,角付けだけに頼った滑りではスキートップの雪が逃げて抵抗を受けることが出来ません。斜面を移動することで雪からの抵抗をもらい「雪の力で外スキーをしっかりたわませる意識」が必要になります。まさに【Letスキー】の出番!といったところでした。(^I^)
 午前中の実践種目テストで私が担当したビブナンバー「1〜14番」の人たちは結構技術レベルが高かったのですが,それでも【Letスキー】感覚で滑れる人は少なく,この検定を機に「位置エネルギーを有効に使うこと」,「身体の特性を生かすこと」,「スキー用具の特徴を生かすこと」の大切さを学んで欲しいと思いました。
 午後は午前中の天気がウソのように晴れ間がのぞき,斜面もしっかり見える状況になりました。雪は少し湿ったキョロキョロ状態で,ところどころ溜まった雪や小さいコブがあったものの,それほど難しい斜面では無くなりました。午前中に比べれば比較にならないほどいい状況になったので,受験生のイイ滑りを期待したのですが…。多く見られたのは,「雪面抵抗を無視した独り善がりの滑り」でした。「雪との一体感」が感じられるような滑りがほとんど見られず,大回り,リズム変化,ともに合格点を出した人は数えるほどしか居ませんでした…。(=_=;)
 結局,受験生55人中,合格は2名,という結果におわりました。「本当の実力」が試された検定でした。



03/04 (日) 雪  
 今朝は雪模様で始まりました。雨に変わらないといいのですが…。昨日は何とか一日白馬三山が見える天気で,技術選の選手が大勢滑っていました。技術選…間もなく,いよいよ7日から始まります。
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 さて,昨日は「HorさんIsiさんのプライベートレッスン」でした。
 Horさんは,この一月に一度レッスンを受けられた方で,今回はお友達のIsiさんを同行されてのレッスン…。「パワートライアングル」意識をさらに洗練させ,小回りも気持ち良く滑りたい,というのがご希望でした。
 初めにお二人の滑りを拝見したところ,Isiさんがやや「内倒気味かつ棒立ち気味」で「外スキーに乗りこめていない」という滑りだったので,次のようにレッスンを進めました。
 @「マジックハンド」意識の練習
   これにより,外スキーでの雪面の捕らえと,角付けの有効利用を図りました。また棒立ちのポジションを少し低くし,スピードに対応できるようにしました。
 Aスキーの前後差を利用した「基本的スキッドターン」の練習。
   この練習で,ズレに乗っていく感覚を学び,あわせて雪の抵抗を受けてターンするという意識を学びました。
 B「ズレ」を「切れ」に変えていく練習
   ズレの延長線上に切れがあることの説明と,その為には初めのズレ意識が重要であることを学びました。またこの時「いやいやズレて行く」のではなく,「ズレていく感覚を楽しむ!」意識が大事なことも…。
 C身体の「ネジレ」と「戻り」の練習。
   スキーが雪の抵抗を受けて下半身が回り込み,それに対して上体が動かないでいるから,上半身と下半身の間に「ネジレ現象」が生まれること。そして,この「ネジラレ」が角付けをはずすことで開放され,上体の向きを下半身が向こうとすることが,次のターンのキッカケになることを学びました。この「身体の特徴」を使うことが特に「小回り」で大事なことも…。
 D「パワートライアングル」の練習
   「支点」と「力点」という感覚に慣れ,雪の抵抗を,スキーのかかとより前のポイントで受け止めて,スキーが「テコ」のような感覚で滑ることを学びました。これにより,「雪の抵抗を受け止める」という意識がより一層強くなり,身体の向きも自然な形になりました。斜面が急でも身体が遅れることが無くなり,Isiさんの棒立ちスタイルも徐々にイイ構えに変わって来ました。(^I^)
 午後からは,Isiさんが八方は初めてでもあったので,レッスンで学んだことを試しながら,八方の広いコースを巡りました。ゲレンデ下部では湿雪,上部ではアイスバーン,中間ではいい雪…といろいろな雪質のところを滑りましたが,それぞれの雪の表情を楽しみながら滑る余裕も生まれました。
 Horさんは小回りでも落下することを楽しめるようになり,無理なく身体の特徴を生かせるようになりました。つくづく人間の身体ってイイ具合に,そして素晴らしく出来ているなぁー!と感じた【TOK】デシタ!(^I^)


03/03 (土) 晴れ  
 昨日はスキースクール,お休みを頂きリラックスを決め込んだ【TOK】でした。ちょっと気分転換に部屋の模様替えをしてみたら,どことなく新鮮な気持ちに…。(^I^)
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 さて,最近「パワートライアングル」を意識したレッスンを行っておりますが,これについて皆さんから質問の E-mail が来ております。
 この「パワートライアングル」という言葉は今年の1月から使うようになりました。”足裏かかとの内側,足首のくるぶし,雪の力を受け止める力点(作用点),の3点”を結ぶ三角形の平板をイメージし,この三角形がどういう風に形状を変えるか?に気を配って滑るというものです。力点に雪の力が働けば,かかとの点を中心として,三角形の先端(力点)がスキーヤーの体の方に近づいてくるイメージが沸き,かかとを支点とした「テコ」の作用が働いてスキーがターン内側にたわむイメージを持つことができます。つまり「足の甲」と「スネ」の間にバネがあって,そこにたわみのエネルギーが貯まる感じになるのです。スキーのタワミを単なるタワミとして考えるのでは無く,テコの作用が働いている…というイメージで捕らえることが大事です。この感覚は,従来言われている「荷重点」の意識を,「圧の方向性」をより一層鮮明に意識したもので,【Doスキー】と【Letスキー】の違いを説明するにも有効です。トライアングルの先端(力点)では完全に雪の抵抗を受け止める意識が働き,その力の方向は雪への力ではなく,雪からの力…という意識になります。
 このように,パワートライアングル意識は「力点で雪の力を受ける…という【LETスキー】感覚が生まれる」というだけでなく,「かかとをしっかりホールドする意識が出るので,方向安定性が良くなる」,「トライアングルを内側に倒す意識が,エッジング感覚をより敏感にする」,「力点をスキーのトップから土踏まず付近までいろいろ変えることによりターン円弧のコントロールが容易になる」,「上体の構えが力点の位置に合った自然な対応姿勢となり,ポジショニングが容易になる」…という数々の利点をもたらしてくれるのです。
 言葉だけでハッキリその意識をお伝えするのは無理かもしれませんが,皆さんもぜひお試しください。足裏感覚の練習にも最適だと【TOK】は思っているのですが……独り善がりかも…(^I^)

03/02 (金) 小雪  
 昨日はてっきり晴れ間が出るものと思い切っていたら,ナント10時頃から雨模様…。二日続きの雨の中でのスキーイング…。さすがに体にこたえました…。で,今日は一日休養日にしようと思っています。
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 さて,昨日は「バッジテストの検定員」で2級を担当しました。
 午前は実践種目講習テストは,スキッディング要素の大回り,中回り,総合滑降が検定種目。私の班は14人で全員カービングスキーを使用。そのせいか,スキッディングをスムーズに行える人が少ない…。今シーズン初めて2級の検定を担当したが,ズレに乗って滑ることの出来るスキーヤーが少ないことに少々ビックリ!。体をターン内側に入れ,腰がはずれた状態で,微妙なバランスだけに乗って滑ってくる受験生が多い。モチロン,こういう滑りがダメだ,というわけではないが,ターン円弧から抜け出すことの出来ない危ない滑りだと言わざるを得ない。カービングスキーの普及だけでなく,SAJの検定システムが変わり,種目も変わって,「スピード」や「切れ」重視の種目が増えたことも,この一因となっていることは否めない。「スキッディング」の技術は,スキーの前後差があるという事実を生かすという意味で,「スキーの基本」とも言えるもの…。なのに,それを生かし切れないということは由々しいいことでもある。
 2級の検定ではこの「スキッディング」がキーワードとも言えるものなので,これが出来ない人には気の毒だが合格ポイントは与えられない…。
 午後は「規定種目」のテスト。この中でも同じ現象が見られた。スキッディングがあって,スキーがたわみ,そしてカービングに移行するのは評価できるが,初めからカービング,カービングと,角付けだけを意識して内倒して来るのは評価出来ない。
 雨の中で,なかなか集中出来ない環境でしたが,受験者40名中12名が合格した2級検定でした。
 

03/01 (木) 曇り  
 今日から3月です。スキーシーズンインして二ヵ月半…月日の経つのは早いものだと,つくづく思います。
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 さて,昨日は「Mak」さんのプライベートレッスンでした。Makさんも私のホームページを良くご覧の方で,最近テクニカルプライズを取得され,技術選予選にも出られるほどの実力のあるスキーヤーでした。
 リーゼンコースを滑り降りながらMakさんのすべりを拝見しましたが,かなり実力のある滑りをされました。ただ,ご本人もおっしゃっていましたが,ポジショニングがやや高く,外スキーのタワミがやや少ないすべりでした。そのためターン後半のターン円弧が直線的になり,下半身の躍動感もイマイチ…という印象を受けました。
 そこで,「スキー左右の圧のやり取り」と「効果的なエッジング」をメインテーマとしレッスンを進めました。
 例によって「パワートライアングル」を足に意識することで,圧がバネのように足首に貯まるイメージを持つこと,そしてその圧を「お手玉感覚」で左右にやり取りする感覚を学びました。自分からスキーのトップを押さえつける意識でなく,雪の抵抗でスキーのトップが体(重心)方向に戻ってくるイメージで滑ることがポイント…。
 また,先ず斜面を移動し横ズレ感覚で抵抗を受けてスキーがたわむこと,たわんだ後は角付けを有効に使って効率良く抵抗を受け止めカービングに移行することを練習しました。この角付け感覚のトレーニングには「パワートライアングルをターン内側に倒していくイメージ」と「マジックハンド」が有効でした。上体の構えが少しづつ深くなり,特にニュートラル直後にヒザが伸びてしまい,体が遅れる…ということが少なくなりました。外スキーのタワミも充分になり,左右の圧のやり取りがゆっくり出来るようになって演技にも幅が出てきました。
 午後は,小回り系でのターン後半の処理の仕方,について練習しました。これまでどちらかというと,パッパッ…と角付けを変えてしまい,粘りのある滑りが不得意のようでしたので,ターン中盤から「パワートライアングル」を意識して雪面を捕らえ,その抵抗を逃がさないように「引く意識」で体の重心近くまでスキーを持って来てからニュートラルに入る練習をしました。これがMakさんの小回りを見違えるように変えてくれました!。これまでは,まだターンが終了していないのに次のターンに入る意識が強く,そのため一気に滑走ラインが変わっていたのですが,スキーが充分回り込むようになって円弧が丸くなり,しなやかさも出て来ました。
 ズレに乗って滑ることが結果的に切れと走りの滑りになることも実感できたようで,上体のリラックスも生まれて来ました。全ての滑りに躍動感が感じられるようになり,この調子で行けば来年は「技術選」でのお目見えも夢ではない…と思った【TOK】でした。(^I^)
 雨の中,ホントにホントにお疲れさんでした! (^I^)