January

2001

スキー教師の【TOK】の個人的な日記です。興味のある人は見てください。(^I^)  
          
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01/31 (水) 曇り  
 今朝もまたまた曇り空です。昨日も降雪があり,ウサギ平は積雪量が3m40cmを超えました。1月でのこの積雪は私も初めての経験です!(^I^)
 さて,岩岳スキー場で「技術選,甲信越予選」が行われています。昨日で予選が終わり,柏木がトップ,宮下征樹が4点差で2位とか…。今日の決勝,いかなる結果になりますか…お楽しみ!
 昨日は「検定スペシャル2日間」の1級班担当でした。今シーズン初の「スペシャル」担当でいくぶん興奮気味…。お伝えしたいことが多すぎて,いささか結果を焦るようなレッスンの進め方になってしまったかも…。(^I^)
 @スキッディングターンの原理に付いて→スキーの前後差はなぜあるのか…?
 A雪の抵抗を受け止めるとは…?
 B迎え角とは…?
 C自分から加える圧と,雪から受ける圧の違いとは…?
 Dカービングターンの原理について→スキーをたわませ続けるということは…?
 E左右の圧の貯め方と解放の仕方は…?
 Fニュートラル意識はなぜ必要…?
 G足の裏で雪を感じ,引く意識で圧を減じるとは…?
……についてお話しをしました。その中で,「スキーの合理的な滑り方とはどういう滑りをいうのか?」,そして,「技能テスト1級とはどういう位置にあるのか?」ということを共に考え,私の意見を述べさせてもらいました。位置エネルギーを有効に使うこと,身体の特性を生かすこと,スキー用具の特徴を生かすこと…。
 今日はこのコースの二日目…。各検定種目について,これらの基本的な考え方をベースに,どう演技したら良いか?をレッスンするつもりです。
 では行って来まぁーす。(^I^)


01/30 (火) 曇り  
 
今朝も曇り空です。1月も明日で終わりですが,この月,晴天は何日あったのかなぁー?そろそろ太陽の暖かさが恋しい気持ちの【TOK】です。
 さて,昨日は”Gor”さんのプライベートレッスン。Gorさんは昨年も一度レッスンを担当させて頂いた方。今回は,足裏感覚がイマイチになったので,それも含めて滑りの調整をしたいということ…。
 レッスンの内容は,足裏感覚を磨くという意味で,
  @「パワートライアングル」の意識を持ち,テコをイメージする練習。
  A力点に前後左右に圧を受ける意識の練習。
  Bパワートライアングルの三角形をターン内側に倒す意識で角付けを調整する練習。
  C力点で「雪の表情」を感じ取り,それを足裏→スネ→ヒザ→腿→腰→上体…と伝達する意識の練習。
 この「パワートライアングル」…,足裏感覚を磨くにはうってつけで,Gorさんの滑りも思った以上に変化が見られました。そして,足裏に意識を集中することが体のリラックスを生み,適正な体の対応姿勢を作ってくれることも実感…。特に小回りでは,上体が正対しがちでターン前半がやりづらそうだったものが,このトライアングルを意識することで改善され,躍動感ある良い滑りに…。
 「パワートライアングル」…今シーズンの目玉商品になりそうだなぁー,と感じた【TOK】でした!(^I^)


01/29 (月) 曇り  
 大変な大雪で日本全国大騒ぎでしたが…皆さんの地域は大丈夫でしたか?
 さて,昨日はバッジテストの検定員でした。
 午前の実践種目講習テストでは「スキーをしっかりたわます」ということをキーワードに検定を行いました。普段の滑りでいかにタワミを意識せず,サイドカーブだけに頼った滑りをしている人が多いか実感…。検定の最中にドンドン滑りが変わって行くのが分かるほどでした!。
 午後の規定種目テストでは「小回り」のできない人の多さにビックリ!。カービングスキーが市場に出回るようになってから以降,中回り,大回りは皆さん良くやるのですが小回りはそれ程やらないようです。その影響が検定でも現れているようです。いろいろなターンをできた方がスキーの楽しみ方の幅も増えます。ぜひ小回りも時々は練習したいものだと思った【TOK】でした!。(^I^)


 
01/28 (日) 曇り  
 日本全国雪で大騒ぎ…といった感じの週末ですが,皆さんの地域は大丈夫ですか?
 さて,昨日は「Oyaスキークラブ」のプライベートレッスン。このクラブの方々も毎年レッスンを行っていて,スキー教師としての私の一年間をを試される良い機会です。(^I^)
 今年は「パワートライアングル」のお話しをメインに…。足裏かかとの内川,足首のくるぶし,雪の力を受け止める力点(作用点),の3点を結ぶ三角形をイメージし,この三角形がどういう風に形状を変えるか?に気を配って滑るというもの…。力点に雪の力が働けば,かかとの点を中心として,三角形の先端(力点)がスキーヤーの体の方に近づいてくるイメージが沸き,かかとを支点とした「テコ」の作用が働いてスキーがたわむイメージを持つことができます。横方向から抵抗を受ければ,その三角形の先端はターン内側に押されるイメージが沸き,また縦に抵抗を受ければ前後方向に押し上げられるイメージが沸きます。スキーのタワミを単なるタワミとして考えるのでは無く,テコの作用が働いている…というイメージで捕らえることができます。これは従来言われている「荷重点」の意識を,「圧の方向性」をより一層考慮したもので,【Doスキー】と【Letスキー】の違いを説明するにも有効です。
 生徒さんの中のお一人は,この「パワートライアングル」を意識した時としない時で,まるで違う滑りなりました。意識しないと,体が硬直し下半身がガチッと固まって来るのですが,パワートライアングルを意識すると,伸び伸びとした動きになるのです。
 また,雪の表情…硬いとか柔らかいとか,うねりがあるとか無いとか…そういった雪の状態を足裏で感じ取って滑ろうとする意識も,体の動きに大きな影響を与えてくれることを学びました。雪の表情を読み,それに順応する…どことなく「スキー道」の一端を見た気がしました!(^I^)
 みなさん,お疲れ様!


01/27 (土) 雪  
 今朝は大雪っぽい感じの八方です…。 でも,雪が多いからといって不平は言いません!(^I^)
 さて,昨日は「Miw」さんのプライベートレッスンでした。Miwさんは私のホームページを良くご覧の方で,【Letスキー】と「小回り」をメインにレッスンして欲しいとのことでした。
 プルークボーゲンを♪♪♪受けるゥー…引くゥー♪♪♪のリズムで行うことで【Letスキー】の基本を学びました。外スキーの圧が雪の抵抗を受けて最大になった部分から,ニュートラルにかけてその圧を「50−50」に戻す部分の意識が【Letスキー】であることを説明しました。
 Miwさんは「小回り」がやや苦手らしく,その原因は”ターン後半,迎え角がしっかりできないこと”であることが判明しました。そのため,クロスオーバーでニュートラルに移行しても,スキーが方向を変えてくれるエネルギー,つまり「ネジレ−戻り」の力がうまく働かないのです。そして無理やりスキーの方向を変えようとするので,上体を使ってスキーの方向を変えようとしてしまいます。これではなかなか小回りがうまくいきません。そこでストックをフォールライン側にセットし,そのストックが前後左右に動かない様に固定したまま斜面を移動することで「ネジレ−戻り」のエネルギーが自然に作られることを学びました。また特に右ターンでストックをつこうとする意識が強いので,右手が前に出過ぎてしまいます。これを矯正するためストックを持たずに小回りの練習を行いました。ニュートラルに続く右ターンの始まりから,左手の「マジックハンド」を意識する練習も…。
 Miwさんの滑りに共通の欠点は,「右ターンでの体の内倒」というフォームで表れていました。これは,多くの右利きのスキーヤーがはまり込む欠点でもあります。この矯正法は先ず「右ターンでターン外側に移動し左前方から雪の抵抗を受け止める練習をする事」です。時分の力で回し込もうという意識が強過ぎると,右手が出たり,体軸が内側に傾いてしまうのです。右ターンでの【Doスキー】と言ってイイでしょう。右手のマジックハンド,右ターンでの迎え角意識…が大事になります。
 Miwさんは,これまでかなり長い時間,このような滑り方をされてきたため,一朝一夕にそのクセを無くすのは難しいですが,上記のトレーニングやノンストックトレーニングで,少しづつ矯正することが望まれます。左ターンが素晴らしい滑りをされるだけに,右ターンの欠点が助長されて見えてしまうのが残念です。
 焦らずに,矯正することを楽しみながらスキーをして欲しいと願った【TOK】デシタ! がんばってね!(^I^)


 
01/26 (金) 曇り  
 今朝は曇り空の八方です。雪の量はバッチリ! さあて,思いっきり滑って来るかな?(^I^)
 
さて,掲示板の【TOK】ノートについて…

■【TOK】ノートの効用 : KEI さん

まずは・・マーキングをしたり、アンダーラインを引いたりして参考書感覚で読んでいる・・・
と言うより・・ボ〜っと見てます。 (^^;;;
そして書いてある文字から、例えば切り替え期や舵取り期といった場面場面で、思いっきり
イメージをふくらませて滑り方を想像しています。特に「受けるゥ〜引くゥ」や「探る」
といった感覚を言葉にしたものや、いわゆる「TOK用語」なんかを実際の滑りに置き換えて
どういう意味なのか想像するっておもしろいですね。
・・その想像したイメージを持ってゲレンデでチョット(ほんのチョット)だけ練習するようにしています。
つまり、思いついた時にノートを眺めては、『イメージトレーニング』をやっているようなものですね。

 こういう「イメージを膨らます…」というのは効果大だと思います。(^I^)
 これまでいろいろレッスンをして来て思うことは,滑りのイメージをどういう風に作るか?ということの重要性です。フォームや形のイメージでは無く「動きのイメージ」,「滑走感覚のイメージ化」です。「足裏のイメージ」なんかも役に立ちます。そうすることで,教師の言葉を自分の言葉に,教師のイメージを自分のイメージに,変換できるのです。これがうまくできれば,その人のスキーは確実に変化をしている,と私は思っています。(^I^)
 さて,今日はどういうイメージが沸くかな? 楽しみ楽しみ!



 
01/24 (水) 晴れ  
 今朝は久しぶりの「晴れ」です!(^I^) ゲレンデは今シーズン最高のコンディションです! みなさん楽しいスキーしてますか?
 さて,掲示板で私のホームページ活用法に付いて述べられています。皆さんのお役に立つ様いろいろ工夫して,ぜひお使い下さい!(^I^)。少しでも皆さんのスキーイングの参考になれば,これ以上の喜びはありません。
 昨日の掲示板に…

■【TOK】ノート
投稿者:KEI 1月24日(水)00時03分

私も興味があるところをワープロにコピーして、貼り付けて、編集して
ノートを作って、思いついたときに読み返してますよ!!
去年・・この事をメールで白状した時に「そういう風に活用なされてい
ると、私も嬉しい限りです。」というご返事をいただいたので・・
OKでしょう。・・・ねっTOK先生(ハートマーク)

モチロンOKですよぉー!(^I^)
できたら,その効用などありましたらUPして下さい。

■【なんちゃってパラレル】かあ
投稿者:りょういち 1月23日(火)23時23分

私もです・・・
>Ski Q&Aや、レッスンファイルってプリントアウトしてファイルに綴じたりして、持ち歩いちゃってもよろしいのでしょうか? 私はバイブルの如く、持ち歩いてます。

オキドキ! 私の記事もキット喜びますよ! (^I^)

オレンジタ−ン、マシンガンタ−ンはわかるんですが,引くタ−ンってのが・・・・?・・・・です。
ガンバって”みずから作る圧”と”やってくる圧”。

 引くターン…。これが分かるとスキーの楽しみの質が一変するんですが…。
 要するにターン舵取り気に外スキーに貯めたエネルギーを,クロスオーバーにかけて,重心方向に引き上げるんです。丁度,車の運転でカーブにさしかかった時に,脚をたたみ込んでアクセルを放しますが,その感覚に似ています。次のターンでは脚を伸ばしながら吹かし加減を調節するのですが,これが「伸ばす」という感覚では無く「探る」という感覚なのです。
 ゆっくり引きながらクロスオーバーをすると大回りに,急激に引き上げると小回りになります。

 さて,今日これから私用で出掛けます。今夜一泊の出張なので明日朝のUPはできません。よろしく!(^I^)
 では,行って来まァーす。


 
01/23 (火) 曇り  
 今朝も曇り空…。でも足裏で雪の圧を感じれれば,天気が少々悪くて視界がきかなくても,そんなに怖いことは無い…と思います。
 そうそう,そう言えば先日グッキーと話していて「圧」の話題になりました。この時面白い話しを二人でしました。彼のコブの滑りを見ていても分かることですが,重心の高さ,雪面から重心までの距離がほとんど同じです。結果として目線がほとんど上下にブレることがありません。この時の意識を彼にたずねてみました。すると「コブの抵抗が下から来るネ…。その抵抗を引き上げるだけ…。自分から小さくならない…。ドンドン落ちて行けばドンドン雪のほうから力が来るから自分では押さない…。下から来るよ,下から…」。
 スキーがターンをし続けるには「雪とスキーの間に”圧”が必要」なのですが,この”圧”…実は方向があるということを彼も言っているのです。自分から押すときは,重心方向から足のほうへ向いた圧が生まれます。また斜面を素直に落ちて行くと,雪から重心方向への圧が生まれます。この”圧の方向”を区別して意識できるかどうかが,スキーイングに大きな影響を与えているのです。同じスキーをターンさせるための”圧”なのですが,その性質はまるで違うからです。一方は上体の乱れを発生させバランスの乱れを生みますが,他方は上半身がリラックスした静かな動きで下半身が躍動的に動きます。
 彼のダイナミックなスキーイング,その内面的な意識の中に”やってくる圧”があったのです…。
 ”みずから作る圧”と”やってくる圧”。この違いが分かればあなたも「違いの分かるスキーヤー」に! (^I^)



 01/22 (月) 曇り  
 昨日は少し日が射す,イイ気持ちの一日でしたが,今朝はまた曇り空に戻りました…。
 さて,昨日はMatさんのプライベートレッスン。Matさんは正指導員受験を目指されている方…。
 先ず,基礎技術の,プルークの三態,「押し出し操作」,「ひねり操作」,「傾け操作」の基本的な考え方を説明し,それがどう次の段階に進んで行き,どういうターンになるかをお話しする。「体の動きはこうあらねばならない…」という風に規制せず,自然に現れる身体の動きを大事にすることで,それぞれの特徴を表現し演技することが大切…。もう準指導員をお持ちで,理論的なことも良く知っておられるので,どう表現するかという,演技の仕方をメインにレッスンを行った。
 発展技術のシュテムターン,スキッディド+カービングの小回り,カービングの中回り,ではそれぞれの基礎技術がどう技術的にそれぞれのターンにつながっているかを説明。また,「見せる,演技する」という観点から,上体の作り方や解りやすい演技,についてお話しした。表現をより的確に行うために,意識を下半身,特に足裏に置き,「”支点,くるぶし,抵抗を受け止める力点”を結んだ三角形」を意識することで素早いエッジング操作,効率良い抵抗の受け方をトレーニングした。この三角形を意識することは結構効果があり,Matさんの滑り,特に小回りがスムーズになった。この三角形をMatさんの命名で「パワートライアングル」と名付けることにした。(^I^)
 レッスン最後近くの「パワートライアングル」効果で,みるみる自信溢れる滑りになったMatさんでした!(^I^)
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 夜はメルツェンで,マルティン・グガニッ○のさよならParty。約2週間の八方尾根スキースクール滞在でしたが,パワー溢れる滑りを見せていただき,夜もビールを飲みながら楽しく過ごさせていただきました。グッキーこと「丸山具技男」,また3月に会いましょう! 少々飲み過ぎた【TOK】でした!(^I^)

 
01/21 (日) 曇り  
  昨日久しぶりに…とは言っても6日ぶりに,スキーを履きました。やはり良いですネェー!スキーは!(^I^) あの雪との一体感…雪から伝わってくるソフトな感触や硬い感触…なんとも言えません。スキーができるようになって約1ヶ月…あと約3ヶ月半楽しめますが,心行くまでしっかり自然の恩恵を享受したいと思います。皆さんもイイスキー,してますか?楽しんでますか?(^I^)
 さて,昨日は「Asaさんご夫婦」のプライベートレッスン。前回惜しくも1級受験をクリアできず,今日の検定に向けて再度レッスンを申し込まれたのでした。前回までにも,充分合格されるだけの実力はあるのに「検定」という二文字に圧倒されたのか実力が出しきれず涙を呑んだのでした…。
 …で,今回はいっそ合格ラインを目指すのでは無く,テクニカルに手が届く程度までの力を養って,1級は余裕を持って合格するくらいの力をつけよう…という意気込みでやろうということになりました。
 まず,奥さんAsaさんの,右ターンでの内倒,後傾気味のクセをなくすために,上半身を極力動かさない「引くターン」とクロスオーバーでの「お手玉意識」の練習から…。引くゥーで斜めの直滑降に移動するとき,スキーの前後差をなくす意識を持つことで次のターンの前半がかなりやりやすくなった模様…。そしてその結果右スキーでの雪面の捕らえがスムースになり,上半身も動かなくなった為スンナリそのまま内倒せずに円弧を維持できる様に…(^I^)。
 旦那さんのMiyさんはやや小回りが苦手…。どうも見ていると,恵まれた大きな体格が逆に災いしてやや棒立ち状態に…。そこでストックを短く握り,小人ターンの練習…。これによっていかに中間姿勢がヒザの左右への動きを生み出し,雪面グリップに有効になるかを体験してもらった。この体験以降Miyさんの小回りが変わった!(^I^)。さらにテクニカルに向けてワンランクアップの足首意識の練習…。これは舵取りが始まった状態でターン内側の足首,くるぶしの付近に意識を集中し,雪面からの抵抗をくるぶしで受け止めるようにするもの…。意識の支点がさらに雪面に近くなるので,くるぶしの関節は左右に動かないものの,強烈な雪面からの力を受け止めることができる様になる。この練習でお二人のターンはさらに磨きが掛かった!(^I^)
 午後は実際の受験形式での練習。どうも大回りでAsaさんの様子がおかしい…。ニュートラルから舵取りに入って脚の動きがぎこちないのだ…。リズムを聞いてみると「…数字の1,2,3,…10という風に口ずさんでいる…」とのこと。これでは単調な抑揚の無いリズム取りになってしまう。そこで♪♪♪受けるゥー…引くゥー♪♪♪のリズムに変えてもらう。大回りの脚の動きが変わり,円弧の調整もうまく行くようになった。円弧の調整は「ターンで正対気味にするのでは無く,外向気味にする…」ということを,先週行われた「デモスペ」で望月先生にアドバイスを受けた,ということを思い出したらしい…。カービングターンということで正対を意識しすぎることの弊害を望月教師は言ったらしいが,まったくそのとおり!
 お二人とも,大回り,中回り,リズム変化,総滑とも,全て良い仕上がりになった。あとは精神的な組み立てをどうするかということ…。私に言わせれば「検定を受けることを楽しみ切れていない」と思う。私は「苦を楽しむ」という言葉が大好きだが,技能検定でも同じことが言えると思う。実力が充分あるのだから,あとは他人の滑りを見ながら,アアだこうだ,と批評する気持ちで検定に望むことだ。
 今夜,盛大にお二人の祝杯をあげられることを祈っている【TOK】です! (^I^)


01/20 (土) 曇り  
 皆さんおはようございます。お元気にお過ごしですか?
 3日ばかり白馬を留守にしてましたが,その間も結構降雪があり,各ちのスキー場は軒並み2m近くの降雪になっています。(^I^) 今年の暖冬予報がはずれて,スキーヤーとしては大喜び!といったところですが,豪雪被害に遭われている方にはお見舞い申し上げます。
 さて,夕べマルティン・グガニッ○さんが,メルツェンに来てビールを楽しんで行かれましたが,その時の話し…。スキーのチューンナップについての話題になり,彼にどのくらいの割合でスキーの手入れをして入るか?とたずねたところ,週に2回くらい,アイスバーンを滑った後はその日の内に…という答えでした。そしてスキーの手入れは侍が刀を研ぐのと同じで,おろそかにしてはその性能を引き出せない,ということでした。昨日はレッスンされている生徒さんの板,7台をチューンしてからリラックスに来てくれたのでした。彼のあの素晴らしいスキーイングの陰には,そういった地道な努力があるのだと,今更ながら感心した【TOK】でした。
 さて,今日は久しぶり,という感じのスキーレッスンです。ちょっと雲がありますが,楽しんで来ます!
 みなさんも,この週末多いに楽しんで下さいね! (^I^)


01/17 (水) 小雪  
 本当に日本列島がそっくり冷蔵庫の中に入った感じの天気が続きます。皆さんの所は雪被害,寒冷被害ありませんか?
 さて,昨夜8人ばかりメルツェンを訪ねてくれた方々が居ます。ちょうど1年前にレッスンさせて頂いた「S社スキー試乗・実年者のスキー教室」に参加した人達です。今年もまた同じ企画に参加され八方においで頂いたのでした。
 私用の為,今回はレッスンできませんでしたが,私のことを思い出して会いに来てくれました。最高齢74才の方から40才代のひとまで,今回も楽しくスキーをされているようです。(^I^)。イージーカーブのスキー板は楽にスキーができる…と喜んでおられました。
 スキーが取り持つ縁で,いろいろな方々にお会いできます。今年もまた,皆さんから大きなエネルギーを頂きました! (^I^) 来年はぜひご一緒にスキーを楽しみましょう!
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 まことに申し訳ありませんが,私用の為,19日までこのコーナーUPできないかもしれません。出先からUPしたいと思っていますが…。(=_=;)
 それではみなさん,良いスキーを!

01/16 (火) 曇り  
 今日は本当に久しぶりに薄日が射し,ゲレンデも良く見えてスキーが楽しそうだなぁー!という気持ちになります。皆さんもスキー,楽しんでますか?今が旬のスキーですよぉー!(^I^) 
 さて,昨日「Kさん」から E-mail を頂きました。1級の検定で次のようなアドバイスを頂いたが,どうしたら良いでしょう?というものです。その大筋は【Letスキー】感覚で滑っているが,『力の強弱の変動がないので、もっと自分から雪に働きかけるように…。スピードは適当だが滑りに力強さがない。全体的に動きが少ない…』というアドバイスを受けた,ということでした。
 確かに極力雪の抵抗を利用しようとすれば,上下左右の体の動きは少なくなります。スキー教師の中には,このような滑りをみて,身体が何もしていない,ただスキーの乗せられている…という評価を下す人がいます。本当は身体の動きでは無く,スキーの動きを見て欲しいのですが,こういう検定員がいるのは確かなことです。私はスキースポーツの合理性について,”2000年9月下旬の教師日記「合理性」”の所にも書いた様に,それぞれの指向によって異なりはするが,その基本は【Letスキー】にあると信じています。少なくとも1級の合格レベルはその感覚で到達できる最高技術,であるべきだと思います。
 Kさんの実際の滑りを拝見していないので見当違いの回答になるかもしれませんが,もし,アドバイスにしたがって滑りをより躍動的に見せようとするならば,ターン後半貯えたエネルギーをもう少し上下方向にお手玉され,伸身的に見せるとか,引く時に上体の構えをいつもより深くする…などの工夫をすることが必要かもしれません。またターン前半”探り”を入れて行く時に大げさに脚を伸ばす様にしてみる事も良いでしょう。小回りでは圧をいつも以上に急激に引く事,も躍動的に見せる秘訣です。
 「本当の剣の達人は自分から動く事はしない,相手が動くのを待っているだけだ…」という話しを聞いた事があります。スキーにも同じことが言える,と私は思っています。特に検定など「フォームや外見」を重視する傾向にある評価法では「動きの無い合理的な滑り」は不利かもしれません。言葉は悪いですが,その事を念頭において,ある意味で「合理的でないスキーを演技する能力」を身につける事が必要,なのかも知れません…(=_=;)


01/15 (月) 雪  
 今日も大雪が降っています。年末の雪ごい効果…覿面の様です。(^I^)
 ところで,私目,今日から私用で5日間スキースクールおヤスミいたします。ゲレンデには立ちませんがこの日記は続けますのでヨ・ロ・シ・ク!(^I^)
 さて,昨日は「Dynスキークラブ」のレッスン二日目。
 小回りから練習開始。特にカービングスキー,小回りでは身体を小さ目にして滑ることと,上体の谷向きキープが秘結。そこで「うの字ターン」と「ノンストックターン」の練習…。これで無駄な運動を省き,素直に雪の抵抗を受けることと,体の「ひねり-戻り」の力を使うことが可能に…。
 続いて小回りのタイミングを少し伸ばした中回りの練習へ…。貯めたエネルギーを時間的にどう調整し♪♪♪受けるゥー…引くゥー♪♪♪のリズムを取るかが課題に…。イメージとしては「オートバイターン」や「ドライビングターン」を頭に描きながら…。
 午後からは大回り。迎え角方向への意欲的な移動をするため「おいでターン」の練習。「おいでターン」とは,「雪のエネルギーさん,いらっしゃい!(^I^)…」という,やさしい気持ちで斜面を落ちて行くフィーリングの練習のこと。雪と喧嘩ごしで相対するのでは無く,エネルギーを貰って行く,という優しい気持ちになるためのトレーニング。この意識トレーニングが効いて,ほとんどの方の下半身がリラックスし,リズミカルな動きに…。
 そして最後は「雪の表情を楽しむターン」。これは「粉雪は粉雪なりの感触を,そしてコブはコブ,アイスバーンはアイスバーンなりの雪を素直に受け入れ,それぞれ足裏で感じとって,そのフィーリングを楽しみながら滑る」というもの。これは精神的な効果があり,どんな雪の条件でもそれをそれとして楽しむ,という「プラス指向」の考えを生み出す効果が…。昨日のあの降雪の中でありながら,ほとんど全員の方の顔が明るく笑顔に溢れ,雪との感触,コミュニケーションを楽しんでおられました!まさにスキー万歳!と言った気分のスキーイングでした! みなさん楽しかったネ!(^I^)


01/14 (日) 雪  
 年が明けてからの大雪…まだ止みそうもありません。おかげさまで深雪を心行くまで楽しめています。(^I^)
 さて,昨日は毎年決まってこの時期にレッスンをさせて頂いている,「Dynスキークラブ」のレッスン。今年は有資格者数名を含む12名の方が二日間に渡って
ご参加。
 昨年のこの時期から今まで1年間にわたって,私がスキー一般や技術について感じたことを皆さんにお話しする良い機会で,1年間の勉強ぶりを試されるレッスンでもあります。(^I^)
 まず,スキーの基本と考えている「スキーの前後差を生かしたスキッディングターン」の復習から…。その根底には「位置エネルギーをターンエネルギーに換えて滑る」という考えがあることを理解してもらう。そしてスキッディングターンの延長線上にあるカービングターンへ…。人間の身体の持つ能力を素直に引き出すために「下半身をカタツムリの触覚の様に意識して使う」ということもお話しする。この意識によって雪からの情報を感じ取ることが無理無く行える様にトレーニングする。また雪からのエネルギーを受け止めるポイント「作用点,力点」と身体を支える「支点」を,別々のものとして考えることにより「テコ」意識を持つ意識が有効なことも…。そして雪から受け止めた抵抗を,そこに留めておくのではなく,タワミのエネルギーをもらったらテールの方に流し去る意識も…。
 一日目のこのような練習を通じて,皆さんの動きが,雪との一体感を感じ取れる様になった気がします。特にKiさんは実年になられているにも,そしてノーマルスキーを使われていたにも関わらず,素直にカービング要素を引き出されていました。また今年初めて参加の女性Maさんも,次第に非常に素直に雪の抵抗に反応する…という良い滑りを見せてくれました。
 さて,二日目,大雪の中,どういった感動を皆さんに感じてもらえるでしょう? 頑張って来ます!

01/13 (土) 雪  
 一昨日から断続的に雪が降っています。野沢や飯山程の豪雪ではありませんが,結構な降りです。スキーヤーの私としては大歓迎です。いつもなら「もう雪は結構…」と言うほどの雪ですが,今年はそういう声はあんまり聞こえません。どことなく年末雪不足で心配したことが頭に残っているからでしょうか?(^I^)
 さて,昨日は「Kanさん」のプライベートレッスンでした。昨シーズン,一回だけレッスンをさせて頂き,その後ホームページをご覧頂いている方で,1級合格を目指されている方です。
 昨シーズン,惜しくも小回りを失敗され,1点足らずで不合格となりました。その検定を担当したのは私で,その時のことは良く覚えています。…というのはシーズン最後の検定に近く,約50人ほどの受験生がおり,1人しか合格しなかった日で,この人は大丈夫だろう…と思っていた人がKanさんだったのです。最後の種目「リズム変化」で中回りから小回りに移ったとたん,スピードオーバーになってしまい「69点」で涙を呑んだのでした。
 レッスンは「足を触覚のように使うこと」,「引くターンを意識すること」,「カービングターンでもスキーの前後差の外向はあること」,「クロスオーバーではエネルギーをお手玉のように受け渡すこと」,「小回りでは胸の向きをフォールラインにしっかり向けておくこと」,「足裏とスキーに支点と作用点を意識すること」を一日かけて行いました。
 特に,スキーの前後差分の胸の迎え角意識は,「引くターン」の時の抵抗を受け止める方向として大切で,スキーをターンさせる原動力になることを学んでから【Letスキー】の極意をご自分のものとされたようでした!(^I^)
 また午後イチバンで行った小回りの練習では,「スキーポールを目の前で掴んで,フォールラインに向けたまま滑ること」によって,「ひねり-戻り」が身体の特性を生かし自然に行われることに気付いていただきました。これ以降小回りがスムーズに行くようになりなりました!。ご本人の口から「身体が雪の力でひねられるんですね!」…という言葉が出た時は,「そうそう!”自分でひねる”のではなく”雪の力でひねられる”んです。これこそが【Letスキー】なんです!」と思わず興奮した【TOK】でした。
 明日の検定,間違い無く合格!と【TOK】は信じています!(^I^)


01/12 (金) 雪  
 昨日は,メルツェンで働いてくれているバイトの皆さん,それから妻と一緒に滑りました。途中から昨日プライベートレッスンをさせていただいたFujさんも加わりました。
 朝,晴れていたスキー場も,11時頃から曇りだし,雪の混じる天気となりました。妻以外は皆バッジテスト受験を控えている為,熱心に私のレッスンを受けてくれました。
 1級受験を目指している「K」君,2級合格を目指している「Y」さんと「N」さん…そしてテクニカルのFujさん。テクニカル,1級と,2級,目指すクラスは違ってもスキーの基本は一緒なので,皆さんに共通する事項をメインに…。
 その第一は「舵取り期では,外スキーでしっかり抵抗を受け止め,たわみ続けさせる意識を持つこと」。第二は「クロスオーバーでは,脚を引く意識で,エネルギーを受け渡す感覚で行なうこと」。第三は「運動をリズミカルに行う為,”つぶやき”を大事にすること」。
 外スキーに乗りこむためには「マジックハンド」や「バケツターン」が,クロスオーバーのためには♪♪♪受けるゥー…引くゥー♪♪♪の「任せなさいターン」と「引く引くターン」が,有効でした。また第三の”つぶやき”は全ての人に有効で,この意識が有るか無いかで脚の運動が全く異なっていました。声を出すことは「呼吸法」的な意味でも重要なことなので,皆さんもぜひお試しいただきたいと思います。(^I^)
 さて,みなさん,このレッスンがどのように生きるのでしょうか?楽しみな【TOK】でした! お疲れ様!


01/11 (木) 曇  
 昨日は暖かい一日で,雪も春のような湿雪…。でも,【TOK】はこのような雪質が大好き!(^I^)
 さて,昨日はテクニカル合格を当面の目的とされている「Fujさん」のプライベートレッスン。Fujさんとは12日前の大晦日,20世紀最後のレッスンを担当させていただた方で,今シーズン2回目のレッスン。
 前回のテーマは「
合理的な雪面抵抗の捕らえ方」と「ベンディングターン」…。雪面抵抗の捕らえ方については,この10日あまりで完全にご自分のものにされていました。後者の「ベンディングターン」がイマイチでしたので,今回は「引く引くターン」から始めることに…。小回りの「引くターン」で,ターン後半外スキーに貯えたエネルギーを重心方向に引きながらニュートラルに移す意識が出て来ました。このエネルギーを移すとき,重心までエネルギーを持ち上げるようにすると「伸身的」になり,足裏から足裏に直接移すようにすると「ベンディング的」になることも理解して頂きました。
 Fujさんくらいのスキーヤーになると,円弧のコントロールとスピードコントロール,それに伸身的な動きとベンディング的な動きそれぞれを,どうしたら演出できるか?ということを考える必要があります。自分でターンコントロールが自在にできる,ということですが,そのためには「足をあたかもカタツムリの触覚」のように使う,ということが大切になります。つまり「雪からの情報を目からではなく足裏から感じ取ること」です。
 昨日のレッスンで,この感じが大分理解頂いたようで,特に大回り,中回りは素晴らしいターンをされていました!(^I^) ただ,小回りでは外スキーでの雪面の捕らえがイマイチで,その分返りが少なく躍動感に欠けるので,どうしたら外スキーをたわませることができるか,意識して滑ることがポイントになりました。


01/10 (水) 曇  
 今日は曇りで雪の状態は湿雪…。でも,三日ぶりのスキーで張り切っています!
 さて,ある方から E-mail を頂きました。『…【TOK】のホームページ…日記しろ、Q&Aにしろ、履歴に情報が残らない為、時間をかけてそのときに読まなければならないのがとても不便になったと思います。やはり、時間があるときに情報を履歴に残せて、好きなときに見られるのがいいと思います…』という内容のものです。
 これまで気付かずにいたのですが…皆様にご不便をお掛けしているようです。済みません(=_=;)。現在,容量無制限,無料提供のプロバイダーを使っています。そのため履歴が残らないようです。一旦目的のページを開いてもらった後,ダウンロードしたものを「名前を付けて保存」して頂ければ後でご覧になれますので,その様にお願いしたいと思います。
 私の知る所,容量無制限で無料…のプロバイダーはここしか無かったもので,大容量を必要とする「動画画像」を扱うようになって,ここをメインに使わせてもらっています。また「www5.tok2.com/」の”tok2”もゴロが良かったものですから…。もし「他にもあるよ…」という方はぜひお教え下さい。
 ホントは自分のドメインを取得すればいいんですが…。(^I^)


01/09(火) 曇  
 今日は私用で松本に出掛けます。ニ連休で少し身体を休めることができそうです。(^I^)
 さて,一昨日行われた「バッジテスト」…。私の生徒さんが何人か受験されました。結果は残念ながら全員討ち死に…。少なくとも数名の合格は出るものと信じていたのですが…,残念でした。
 検定の最中,一人の方の滑りをリフトの上から見ることができました。その方の滑りはレッスン中の滑りとは全く違うギクシャクしたもので,残念なスキーイングでした。硬くなるな,いつもの80%の滑りを滑りをすれば大丈夫…と意識はしていても,実際滑り始めるとガチガチになってしまうようです。
 以前,準指導員検定を受験された方に,「おまじない」をお教えした事があります。それは種目にあわせて,リズムを口ずさむ,というものです。例えば中回りでは♪♪♪伸ばしーィー,曲げェー…伸ばしーィー,曲げェー…♪♪♪と言いながら滑るのです。口から言葉を出す事で筋肉がフリーズする(freeze=凍って動かなくなる)ことが無くなります。実際の検定でこれを実行された方を知っていますが,その種目は合格点が出ていました。
 口ずさみ,だけに限らず,心の持ちようをどうするか?が検定を受ける方には大事になります。スキー技術でなく,心理的なトレーニングが重要になってきます。そのポイントは検定に限らず,「楽しみながらスキーをしているか?」にかかっているように思うのですが…。



01/08(月) 曇  
 今日はプリントの仕事が入りスキースクールはおヤスミ…。年末年始とスキー続きでしたので,いい休日になるかも…(^I^)。毎日スキーをしていても飽きる事がないので,ともすれば身体に無理がかかってしまうかもしれません。
 さて,昨日は「Takeさん」のプライベートレッスン。Takeさんも私のホームページを毎日見てくれている方で,レッスンの指名を頂いたのでした。わたしのスキーのホームページ…劣文にも関わらず多くの方に見ていただいていてありがたいことですが,書いてある内容どおり,本当にスキーの上達に役立つのか?実際のレッスンで試されている気がし,身を引き締めてのレッスンでした。
 Takeさんはもう1級を取得されておられ,ご自分のスキーをもう一度基本から見なおしたい…というご希望でした。お伝えしたい事がたくさんありすぎて,少々散漫なレッスンになった気がしますが,【Doスキー】と【Letスキー】の違いを比較しながら「スキーは斜面を滑り降りるスポーツ」ということをお話ししました。
 「支点と作用点」,「スキッドターンとカービングターンの違い」,「足裏感覚の重要性」,「外向きの力と内向きの力の違い」,「ターンに必要な圧の作り方」,「雪に優しいスキーイング」,「マジックハンド」,「引く感覚」,「ドライビングターン」,「引く引くターン」,「ターンエネルギーの便秘現象」…など。
 Takeさんは非常に器用な方で,わたしのお話しすることを次々とこなされ,新しい感覚をどんどん身に付けられましたが,特にTakeさんに効果があったと思われるのは,小回りにおける「引く引くターン」でした。小回りではいくぶん上体が正対気味になりスキーの「ひねり-戻り」の力がイマイチ生かされていませんでしたが,この練習で身体がキチッとフォールラインを向くようになり,斜面移動もスムーズに行えるようになりました。
 多くの事を話しましたので,整理するのが大変かもしれませんが,要は【Letスキー】の感覚を身に付けることが,上級スキーヤーからエキスパートスキーヤーへの入り口である…ということが分かって頂ければ嬉しいと思った【TOK】でした。
 夜…メルツェンに来ていただき,ビールを飲みながらまたスキー談議に花が咲きました! ありがとうございました。(^I^)
 

01/07(日) うす曇  
 正月プレゼントの吹雪も止み,新しい年としては初めて白馬の山並が見えます。兎平で2m,名木山で約1mの降雪となり,スノーファンにとってこれで雪の心配は無くなった気がします。(^I^)
 さて,昨日は「Kokuさんご夫妻」のプライベートレッスン。奥さんのKaoさんが2級,Kokuさんが1級を目指しているので,検定の着眼点などを中心にレッスン。
 2級検定ではスキーの切れやスピードより「運動リズム」が重要になるので,♪♪♪受けるゥー…引くゥー♪♪♪のリズム取りの練習からはじめる。最初はうまく演技しようという気持ちが勝っているためか,身体の動きがどこと無くぎこちない…。楽に雪の圧を感じながら,特にターンの始動期でゆっくり脚を伸ばす感じをつかんでもらう。午後は小回り、中回りのリズム変化…。Kaoさんの使っている靴はやや前傾角が深いので,ヒザ下の三角窓ができやすく,テールでの雪面ホールドがしにくい構造になっているので,スネの前にパッドを入れる事で少し前傾角を立ててみる事に…。やはり効果が出た!。これまでどことなくおそるおそるスキーに乗っていた感じがなくなり,スキーにしっかり乗り込む感じが出て,スキーが良い具合にたわむようになった。雪面ホールド感が出たため,斜面を落下する事も恐れなくなりターン全体が楽になり,リズム感も出てきた。
 Kokuさんは,【Doスキー】的な雪面ホールド感を追い求めるタイプで,C字ターンになりやすい傾向がある。リフト上でお話ししていると「オートバイ」に乗っておられるとのこと…。そこで,バイクでS字カーブを通過する時のフィーリングをスキー操作に応用することに…。カーブ後半円弧を描きながら沈み込んだ車体を,アクセルを戻しながら立て直し(ニュー),身体を次の回転方向へリーンアウトで移動しながらアクセルをふかして行く感覚…。これが効いたみたいだ!(^I^)。雪のグリップ感のフィーリングがつかめた様でスキーが良い具合にたわみ始め,切れも出てきた。またスキー左右の圧バランスの割合が,ニュートラルで50-50,フォールラインを向いた所(一番円弧がふくらんだ所)で外スキーと内スキーのホールド割合が100-0,であることを説明し,理解できた事で下半身の動きがリズミカルになり,無理なくS字ターンができるようになった。
 お二人ともレッスン最後の滑りは見事な変貌ぶりで,雪からの抵抗を合理的に使った無理のないスキーイングでした。この感覚を大事にして欲しいと願った【TOK】でした。


01/06(土) 曇り  
 ここ数日続いていた吹雪がようやくおさまりそうです。クリスマスプレゼントに続く,正月のお年玉…といった感じの降雪でした!(^I^)
 「カービング」についてのコラム,UPする予定でしたが時間が取れず,遅れています…ゴメンナサイ…(=_=;)。今日中にはUPしたいと思っています…。
 さて,昨日はMiyさんご夫妻のプライベートレッスン。Miyさんご夫妻とは昨シーズンも数回ご一緒に滑っているのでその滑りの特徴は大体理解できていましたが,奥さんのAsaさんの滑りにはビックリ!。これが同じ人の滑りか?と思うほど滑りが変わり,上達していました!。スキーイングが自身に満ち,生き生きとした滑りになっていたのです。その原因は「スキー板」を替えた事にある…と見ました。もちろん技術的に,その板の性能を引き出せる能力があっての事ですが…。
 レッスンは,お二人が今シーズン当面の目標とされている,「1級合格」にむけての練習から…。今年の私のひとつの滑走フィーリング,「アブソービングターン」をまず最初に練習…。スキーをたわませる為に使ったエネルギーをそのまま貯めこんで置かず,テール側に流し去る…という感覚のターン。支点意識をかかとに持ち,トップ内側で雪面エネルギーを吸収する意識を持つ…というもの。吸収する口をイロイロな場所に設定する事でターン円弧のコントロールをすることが可能に…。お二人ともかなり滑りこまれているので,スンナリとこの感覚が受け入れられた模様…。ただ気をつける事は「状態の構えが起きて後傾にならない事」,「外スキーで受ける意識を忘れない事」の二点。そのため「マジックハンド」意識と,上体をひらがなの「う」の字にするような意識を持つ事を指摘。特に「う」の字意識はMiyさんのターンの質を左右するほどの影響が…。
 午前中は奥さんのすべりに圧倒されていた感じのMiyさん,午後は次第に実力を発揮し始め,ホントイイ滑りになりました! この分だと次回の受験が楽しみなお二人,デス!(^I^) 実力の80〜90%の滑りをするつもりで挑戦してください,と願った【TOK】デシタ! (^I^)


01/05(金) 小雪  
 ここ数日,新世紀になって吹雪が続いています。氷点下の日が続きますが,雪が無いよりマシ…と思っています。
 さて,昨日は兎平教室の主任。空いている時間を利用してスキースクールのホームページ掲示板に名指しで受けたご質問の回答下書きをしました。今日午後にはUPできると思いますが,そのテーマは「カービングスキー」について…。
 過日,まだ雪が十分無い時期に,「スキースクールの教師がゲレンデをカービングターンのハイスピードで滑走していて危険だった…」というご指摘から話しが進み,「一体カービングターンってナンなんだ?」ということになりました。それに対する意見をぜひ【TOK】に聞きたい…ということで,そのコメントを考えてみたのでした。
 詳しいことは「コラム欄」に譲るとして,要は「どういう道具も,”諸刃(もろは)の剣(つるぎ)”で使い方によって利器にも凶器にもなるということ」です。カービングターンは危険だ,危険でない…の論議は,スキーを使う側の問題であってスキーそのものの責任ではない,ということです。
 我々スキー教師はこの事を生徒さんと共に良く考えないといけない,と思った【TOK】でした。

01/04(木) 吹雪  
 一昨日,昨日,今朝…と吹雪の天候が続いています。天気予報によると,この天候,もう二三日は続く様で…。ちょっと寒いのですが,我々スキーヤーに恵みの雪をもたらしてくれる冬型の天候…少しは我慢をしなければ…。(^I^)
 さて,昨日は検定受験者の為の「バッジテストレッスン」1級受験者を担当。生徒さんは5名。このクラスは,検定がどの様に行われ,得点の着眼点がどこで,どういう滑りが評価され,なぜ得点に差が出るのかを説明しながら,実際に滑ってもらうもの…。従って,残酷な様だがその滑りに対して「今のは何ポイント」,「今度は何点」…というふうに評価を下さなくてはならないレッスンでもあるので,スキーレッスンとすれば,いささか気の重いレッスン…。しかし,受験を目指される方にとっては大事なレッスンなので,心を鬼にして評価を下す…。
 1級の要点は,「スキッディングターン」と「カービングターン」の性質の違いを理解し,それを演技できる能力がるかどうかを表現すること。ほとんどの方がカービングスキーを履いているので,カービングターンは比較的うまく演技できるが,スキッディングがうまくいかない。スキーの前後差をしっかり利用し,雪の抵抗を迎え角方向から受け止める練習が必要。カービング要素では円弧の調節をどう行うかがポイントに…。
 寒い天候の中,単に合格を目指すだけでなく,スキーや人間の体の機能をうまく引き出せるような,合理的な滑り方に精通していただけるよう,その要点をお話しし,レッスンを締めくくりました。


01/03(水) 雪  
 昨日は,少し湿った雪が断続的に降り,寒い一日でした。今朝は気温が幾分下がり,風が少し強くなった気がします。心配された雪不足も,これで本当にひと安心…といったところです。(^I^)
 さて,昨日は「Ma」さんのプライベートレッスン。Maさんとは昨シーズン一回ご一緒したことがありますが,今回はシーズンインということで,これからの課題をチェックされたい…ということでした。
 もともと無理のないスキーイングですが,シーズン初めなので「支点・迎え角・ターン圧の調整」の基本から行いました。例によって「オレンジターン」でこれを再確認,つづいて「任せなさいターン」で♪♪♪受けるゥー…引くゥー♪♪♪の練習。Maさん達位の技術レベルになると,ほとんどのレッスンがこのパターンになるので,みなさんは「また同じ事をレッスンしてる…」と思われるかもしれませんが,私はそれほど大事な感覚だ,と思っています。
 以上二つの基本的な練習でMaさんの滑りは,体の動きに無理のない,雪と身体が一体化した,見ていても気持ちの良い滑りになりました。特に「マジックハンドターン」では,自分の滑って行く方向がしっかり意識できることと,外スキーに圧が集中してくることで,スキーが生き生きとターンをするようになりました。(^I^)
 午後は,今年からひとつのテーマとして始めた「エネルギー吸収ターン=absorbing turn=アブソービングターン」(【TOK】の勝手な命名)の練習。
この「アブソービングターン」は,”テコの原理”を応用したひとつの滑走意識で,スキーという生き物がエネルギーを食べ,吸収しながら滑る…というモノ…。absorbing には,吸収するという意味の他に,非常におもしろい心を奪うという意味もあり,雪のエネルギーを吸収しながら滑走する意識を持つにはうってつけのフィーリングになると密かに思っているのですが…。詳しくは,もうじき「スキーコラム」にUPしますので,乞うご期待!(^I^)
 さて,Maさんは,このアブソービングターンでさらに雪の抵抗を無理なく吸収できるようになり,ターンコントロールも容易になられました。(^I^) 降りしきる降雪の中,視界が良く効かないのにも関わらず一生懸命練習していただきました。「かえって視界が利かないのが,足裏に意識が集中できて幸いでした!」というお言葉を聞いてひと安心の【TOK】デシタ!
 昨日は視界は悪かったものの,雪の状況は一昨日より数段良く,一昨日ご一緒させていただいたWaさんご夫妻の時もこのような雪の状況だったらなぁー…と悔やんだ【TOK】,でもありました…。
 

01/02(火) 雪  
 昨日は,天気が午前中回復したものの,風が強くなり,上部のリフトが止まって下は大混雑でした!
 Waさんご夫妻のプライベートレッスンを担当させて頂きました。Waさんとは私のホームページを通して知り合い,昨日,新世紀初めてのスキーレッスンの生徒さんとしてレッスンさせていただいたのでした!(^I^)
 事前にビデオをお送り頂き,予めお二人の滑りを拝見できていましたので,レッスンのだいたいの組み立てはできていたのですが,リフトの混雑やアイスバーン状のゲレンデのため,なかなか思うように意志がお伝えできず,散漫なレッスンになってしまったような気がします…(=_=;)
 午前中は「支点意識」と「雪からの情報の受け止め方」について,白樺ゲレンデで練習。奥さんのMiさんは,支点意識(荷重意識)が幾分少なかった様に見えますが,「オレンジターン」でそこへ意識が行くようになり,スキーが安定し体の動きも自然で楽な動きになりました。Waさんは,ビデオでは体を「カチッ」と決めてターンをする事が多く,伸び伸びした体の使い方をされていませんでしたが,「下から上に上方に伝える意識」で,それが変わって来ました。
 午後は,雪にみずから圧をかけてターンする【Doスキー】と,雪の圧を利用してターンする【Letスキー】の違いを経験していただきました。♪♪♪受けるゥー…引くゥー♪♪♪のリズムで練習することで,スキー操作が「C字ターン」から「S字ターン」に変わり,ターンコントロールが自由自在にできるようになりました。小回りでも押す操作より,引く操作が早くできること,また荷重変化(圧変化)が急激にではなくソフトにできること…,を学びました。それにより円弧が丸くなりスピードコントロールも楽になったように見受けられました。
 抵抗を受け止める効率を高めるには「自分が進む方向を指で指していくこと」,「手首を内側に絞り込むこと」が効果があることも経験しました。Miさんはこの意識があるときは,これまでの滑りと全く違ったターンが描けるようになったと思います。外側の手の表情が外スキーのタワミを生み,雪面と一体となった滑りを可能にしてくれました。
 Waさんは引く時のリズムをゆっくりやることで,特に下半身の動きがリラックスし,ホントに伸び伸びとした良い滑りをされていました。
 雪質がアイスバーン状だった為,雪面からの抵抗を心地良く受け止めるには難がありましたが,その悪条件の中でも,一生懸命私の話しに耳を傾け,滑りを実践していただきました。新世紀初のレッスン…お二人にご満足頂けたかどうか,少し疑問がありあますが,レッスンでお話ししたことを思い出していただき,これからのスキーイングを多いに楽しんでもらいたいと思った【TOK】でした。(^I^)


 
2001/01/01(月) 小雪  
 
 新年明けましておめでとうございます!
 みなさん,新年をいかがお迎えでしたか? 今年も,そして今世紀が,良い年,世紀であることを,皆さんとともにお祈りしたいと思います。(^I^)
 さて,昨日の大晦日は「新人教師研修会」を担当しました。
 まだ指導の現場に立ったことのない助教師の研修です。スキーに興味があり,うまくなりたいと願う人達に少しでもその楽しみをお伝えできる様,教師としての心構えや,指導の基本姿勢について話しました。スキー教師として大事なことは「技術の伝達ではなく,楽しみや生き甲斐を一緒に見出すこと…」であること,また,教師としてのノウハウは「教えてもらうこと,ではなく,みずから学び取るもの…」であることを…。
 願わくば,彼ら若い教師が一人でも多くの人に「スキーの素晴らしさ」を伝授できる様に…と願った【TOK】でした。