Jul
2002

八方尾根スキースクール教師【TOK】の個人的な日記です。興味のある人はどうぞご覧ください。(^I^)  
          
Ski Top   【TOK】への Mail          

 What's Today ?

What's Today ?


07/31 本から学ぶこと
07/30 「脳内革命」を評価する
07/29 脳内革命とスキー
07/28 スノーハープ
07/27 弱肉強食とスキー
07/26 著作権とスキーレッスン
07/25 3年履いたスキー…
07/24 スキーはプラス思考?
07/23 プラス思考の教育
07/22 教育
07/20 気を引き締めて!
07/19 教師の個性を活かす
07/18 二倍三倍の勉強
07/17 総合能力
      判定する検定
07/15 合理性と
       検定の真の意味
07/13 
検定へのこだわり
07/12 
検定の合格率
07/11 
商品豊かなスクール
07/10 
リーダーの
    基本的スタンス

07/09 
自然治癒力
07/08 
大きな感動とは?
07/07 
お幸せに!
07/06 
リーダーの資格
07/05 
データの扱い
07/04 
元祖の道具
07/03 
道に迷う
      
…スキーの場合

07/02 
カービング規制小回り
07/01 
スキー選び(その3)
     “感じ方の違い”



  ***
     これまでの日記  
           ***

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*  2002年5月
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*  2001年11月
*  2001年10月
*  2001年9月
*  2001年8月No.2
*  2001年8月No.1
*  2001年7月

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教師日記 8月 #1

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Wed. 07/31/2002  晴れ
 
昨日の Homepage (トップページ) のひと言コメント…
  『今日も夏空です!。今,朝の8時ですが,まだ山に雲が掛かっていません。でも,今日あたりから雷注意報が出るみたいです。山の雷は怖い! 皆さんも午後の登山は気をつけて!それにしてもイイ天気! 朝の内は気温も22℃と涼しい!! (^I^)
  梅雨が明けてから,雨がありません。夕立も無いんです。植物は水を欲しがって居ます。私も…。(^I^)
             **************
  さて,ここのところ「脳内革命」について書いていますが,今日はその最終回で“本から学ぶこと”…です。
  むかし,中学校の頃,次のようなことを先生から聞いたことがあります。「本を読みなさい。本にはその本を書いた人の貴重な体験や人生観が溢れています。あなたが体験できないことでも,本を読むことでそれを自分のものとして取り入れることができます。言ってみれば,あなたと違った生き方や考え方を知ることになります。それがあなたを大きな人間にしてくれます。」 本を読むことで,違う世界を知ることができる … この言葉は今でも頭にしっかり残っています。
  ただここで注意することがあります。本に書かれていて活字になっている事は,人の言葉で説明された時よりも信じ込みやすい … ということです。今は「本を読むこと」以外でも,「映画を見ること」,「Inter Net でサーフすること」でいろいろな世界を観ることができます。それだけ違った世界に入って行けます。ですから,必ずしも構えて本を読むことが必要無い時代だとも言えます。しかし,これらどれよりも「活字を読む」ことの方が真実味がある様に感じられてしまうのです。これは私だけのことなのかもしれませんが … 。
  そこで,わたしは本を読むときに次のことに注意するようにしてます。それは「本に書かれている内容は,その著者の価値観をベースにしてで書かれているものだから,どの様な内容もそれが全てだと思わないこと!」ということです。そして「本に書かれている内容で,自分が共感できること,共鳴できること,自分に役に立つと思われること … を抜き出して有効利用すること!」ということです。必ずしも本に書かれている全てが正論だとはかぎりません。あるときは持論を展開するのに有利なデータだけを強調している場合も無くはないでしょう。だからといって,その本に書かれている内容が全てダメ!ということにはならないと思います。
  今回たまたま手にとった「脳内革命」という本についても同じ事が言えます。ある評論家はこの本について,こと細かにその矛盾点を突いています。私に言わせれば,細かいデータについての見方の違いはあっても,大筋で著者の論理の方が受け入れやすいものでした。学術的な論文であれば,どの様なデータも,間違いがあってはなりませんし,自論展開に有利に使うようなことがあってはなりません。しかし,この本は私たちが生きていく上で“プラス思考”はイイですよ! … ということを,脳や医学的知識があんまりない人に,解りやすく説いているのだと思います。
  “スキー”についても同じようなことが言えると思います。個々の細かい技術論に走って,その全体像を見失ってしまう … という愚をおかさないようにしないといけない,ということです。むかし「プルーク」ということが大々的に取り上げられて,ゲレンデ中がプルーク姿勢で埋まったことがありましたが,心しないと,これと似た過ちを犯しかねません。私たちがスキーを皆さんにお教えするときも,この本筋を見失わない範囲で技術論を交わし,勉強することは必要ですが,生徒さんに最終的にナニをお伝えするのか?という本筋を見失ってはなりません。
  それにしても「脳内革命」で述べられていたこと … 「先祖代々がこれまで何代もかけて集めた経験やデータが,DNAや右脳に蓄積されている。それを“快感モルヒネ”によっていかに引き出し,先祖の意に答えるか?」 …という見方は,仮説にしろオモシロイ!と思いました。
  どことなく“夢”を感じた,プラス思考人間の【TOK】でした。(^I^)



Tue
. 07/30/2002  晴れ
 
昨日の Homepage (トップページ) のひと言コメント…
  『 今日も夏空です!。夏の風物詩,甲子園大会の地区予選が進んでいます。暑いこの夏に,いろいろな感動を伝えてくれます。 最後に勝つのはたった1校…その他は敗者になる大会です。それでも高校球児はその頂点目指して熱い!。(^I^) このエネルギーもらいましょう!
  もうン十年前の出来事です。【TOK】も甲子園を目指していました。残念ながら甲子園の土は踏めませんでしたが,イイ思い出です。「最後に勝つのはたった1校…。残り全ては敗者」…でも負けることに悔いは無い。自分達の精一杯を出すこと…それが結果としてファインプレーであろうと,手痛いエラーであろうと…。精一杯生きる,一生懸命になる…イイことを学んだと思っている【TOK】です。
             **************
  さて,今日の話も「脳内革命」の続きで,この本の続編として発刊された「脳内革命No.2」についてです。
  Inter Net で調べたら,結構この本に対する反論が多くありました。もともと書籍に限らず,自分の意見や主張を文に著す時は,書き手側の思い入れが強くなります。それが,多くの人の目に触れれば,アレッ…私の思いとは違うぞ…ということも少なからずあると思います。著者の主張の展開が理論的に間違っていたり,一般論からかけ離れていれば,それは訂正を止むなくされるでしょう。当然のことです。しかし,著者の価値観と自分の価値観が違うことを元にした反論はどことなく,その主張のひ弱さを感じさせます。
  この「脳内革命No.2」を今読んでいますが,反論を述べる人のご意見に反して,私には「生きる勇気」みたいなものを感じさせてくれます。本を読んで,その中から自分にとって役立つなぁー!…と思われることは遠慮なく吸収することが得策だと思います。医学的なことは全くな素人ですが,どことなく納得させられます。それだけ私が単細胞で,ネアカ人間だという証明かもしれませんが…。
 そして,昨日読んだ部分で次の様な 文に出会いました。引用させてもらいますと,「ストレスの心に及ぼす影響」ということで次のように書かれています。『ストレスを肯定的に捉え,プラス発想すると,脳内モルヒネ系のホルモンが分泌され,筋肉が弛緩し,脳波はα波になって,活性酸素が減少する。これに反し,ストレスを否定的に捉えマイナス発想すると,アドレナリンやノルアドレナリンが分泌し,脳波はβ波が優位となって,筋肉が緊張し,活性酸素が増加する』。
  私が提唱させて頂いている「フィーリングスキー」の原点は,足裏で雪の状況を感じ取る,というところにあります。そうするとこれまでの経験から,筋肉が確実に弛緩します。その理由は多分,足裏のセンサーで感じ取った圧感覚や斜面状況の情報を脳細胞に伝えようとするから…だと思います。これは「脳内革命」で言うところの考え方と少し似ていますが,その発生のメカニズムが少し異なります。わたし流に言うと 『 “感じよう”とすると右脳の意志が働いて筋肉が適度に弛緩し,気持がイイ!という快感の脳内ホルモンが分泌して,ストレスを解消してくれる…』となります。(^I^)  全く都合のいい解釈…と言われるかもしれませんが,「“スキー”をしていると,確実にストレスが消えている!」という現実を踏まえると,こうなるのです。
  …ということで,「脳内革命」を評価する側に立っている【TOK】でした! (^I^)





Mon. 07/29/2002  晴れ
 
昨日の Homepage (トップページ) のひと言コメント…

  『 今日も夏空ですが。昨日ほど太陽の陽射しが強くありません。少し気持い風が吹いています。今8時50分…このページをUPしている私の部屋の温度は,24℃です。(^I^) これから暑くなるかな? 』
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  さて,先日私がいま,ちょっとした空き時間を利用して読んでいる本,“春山茂雄”著「脳内革命」…のことについて少しだけ触れました。妻がたまたま図書館から借りてきて読んでいたのをチラッと見て,アレッと思って手にしたのがキッカケでしたが,この本,思った以上に私にインパクトを与えてくれています。というのは,私の「スキーレッスン」に相通じるモノがあるように思うからです。もちろん,著者の春山さんのように,西洋医学や東洋医学の知識はありませんが,“スキー”をしていて同じような快感を覚えたり,人間の身体の素晴らしさを感じたりするのです。1997年,今から5年前に発売され,一年間で200万部を超える超ベストセラーになった本だということですが,これまで見る機会がありませんでした。この本があまりに売れたからでしょうか?それともその理論展開に学術的な誤りがあるからでしょうか,この本に反論する本が出たほどです。いろいろな書評でも賛否両論があるようです。
  この本の書評のひとつに「光華」1997年5月号で“朱高正”氏が書いた文があります。その中で朱氏は「 …『 脳内革命』が提唱するのは健康法だけでなく,一種の集団麻酔の観念である。 … 読者に何事も肯定的に受け入れ,感謝してプラス思考をするよう教える。 … このような考え方は,まさに統治階級が求める服従哲学だ。…」
  多分,朱氏のような見方もできるかもしれません。読まれた方はご存知だと思いますが,この本の中では「脳内モルヒネ」という言葉が多く出てきます。ホルモンの一種で,人の気分を良くさせ,老化防止や自然治癒力改善に役立つ…と著者は言っています。このことの真相は私には解りませんが,ただ一つ言えることは,「この本を読んでいたら気持が明るくなった!」ということです。人生を肯定的に見,クヨクヨせずに明るく生きよう!…そう思いました。そして,せっかく与えられた“命”の意味,尊さについても考えさせられました。春山氏も「生きる楽しみの発見が脳内革命なのだ」と言っています。これが服従哲学につながり,施政者の都合の良いように使われるなら,それもそれです。
  実は,“スキー”もこれと似ているなぁー,と思ったのです。身体の五感で感じる「快感追求」の一つの手段として“スキー”を見ることができます。快感の脳内モルヒネを分泌させる手段としては,最適なスポーツと言えるように思います。(^I^)
  快感追求の意味や,脳の機能について,続刊の「脳内革命No.2」では解説しているようです。心して読んでみようと思っています。(^I^)




Sun. 07/28/2002  晴れ
 
昨日の Homepage (トップページ) のひと言コメント…

  『 今日も夏空が続いています。朝7時頃までは山には雲がありませんが,それ以降は次第に雲が…(=_=;) 昨日は最高温度が32.4℃まで上がった白馬です。今日は30℃位らしい…。皆さんの今週末のご予定は? 夏負けしませんように!
             **************
  昨日も暑い一日でしたが,皆さんお元気にお過ごしでしたか? 私は夕方,ちょっと陽が落ちてから,「スノーハープ」で約5キロのジョギングを楽しんできました。この「スノーハープ」というのは,1998年の長野冬季オリンピックに向けて作られた「クロスカントリー競技場」で,冬季はスキーのクロスカントリーコースとして使われていますが,夏はランニングのクロスカントリー用に開放されています。一周1.5キロ,3キロ,4キロ,5キロ…のコースにはウッドチップが敷かれるなど,夏用に整備されています。冬には一度,クロスカントリースキーで走ったことがあるのですが,夏のコースは初めてでした。
  スタートは,サッカー競技場がゆうに3面は取れる,広い芝生のグラウンドで,そこから適度な斜度の登りや下りがレイアウトされたコースが設けられています。昨日は某高校の陸上部の人たちが約30名くらい,その芝生の回りに設けられた一周約4〜500メートルの,アップ用のコースを使って,中・長距離のランニング練習をしていました。また芝の上では,どこかの大学の諸君のサッカー合宿が行なわれていました。
  それらの練習を横目に,スタートから走り始めましたが,周囲は「くぬぎ」や「ナラ」の木が一杯で,「森林浴」を兼ねてのジョギングとなりました。コースの幅は約3メートルくらいあり,余裕も持ってすれ違うことも,追い抜くことも出来ます。私の他にも10人くらいの人が走っていて,私の場合は「追い抜く」ではなく「追い抜かれる」の方でしたが…。(^I^) はじめは私の大嫌いな「蛇」が出るのでは?という思いがあり,地面に目配りをしながらの,慎重なジョギングでしたが,その内,目で緑を楽しむ余裕も生まれ,快適な25分間でした。普段走っているのは平坦に近い場所なので,アプダウンのコースには少し手を焼きましたが,コース全体にウッドチップが撒かれていて,ヒザや腰への負担はほとんど無く,下りも快適に走れました。キット,「楽しいナァ,気持ちイイなぁー…」という感覚で走れましたから,α波もたくさん出てくれたことでしょう。(^I^)   これからも機会を見つけて,スノーハープのジョギングを楽しもう…そう思った【TOK】デシタ!(^I^) アア気持ち良かった!!!



Sat
. 07/27/2002
  晴れ
 
昨日の Homepage (トップページ) のひと言コメント…

  『 今日は残念ながら普通の夏空に戻り,山にも雲が一杯…(=_=;) そして気温も26度と少し暑い!昨日は,昼頃から気温がグイグイ上がり,とうとう35℃まで行きました! 暑かったァー!
 昨日は暑かったァー! さすがの白馬でさえ,だまっていても汗がタラタラ…。 夏には弱い【TOK】です。(=_=;)
  
           **************
 さて,きょうのお話はちょっと硬いのですが,“弱肉強食”について…。
 「強いものが弱いものに勝ち生き残る…」これは当然のことです。これまでの歴史をみると,ほとんどの戦いはそのとおりになっています。
 人間をはじめ,生きるもの全てが,自分の子孫を残す…という先祖代々引き継がれたこの意思によって生きています。自分の“種”をできるだけ多く後世に残す…というのは私たちの持って生まれた宿命なのです。あらゆる生物がこのような「種の保存」を目的として生きているなら,「競争」や「戦い」も甘んじて受け入れなければならないでしょう。「強いものが勝ち残り,弱いものが負けて消えていく…」のです。
 私たちの今住んでいる社会も,基本的にこの原理に沿って営まれているように思えます。「他人に勝つことで生き延びる」…という図式に否応なしに適応せざるを得ないのです。でも,そこには「負けないため!」の,信じ難いほどの「ストレス」が生じています。このストレス…なぜ発生するかというと,負けないための自己防衛をしなくてはならないからです。他人に負けないためです。自分に相対する「他人という敵」に対峙しなくてはならないからです。自分自身との闘い…ではなく,他人との闘いだからです。この「ストレス」は想像以上の力で私たちの身体をダメにします。ガン発生の主たる原因はストレス…と言われるほどなのです。
 でも,いかに私たちが「弱肉強食」の世界に住んでいても,このストレスを緩和する方法があれば,少しは救われる…そんな気がします。そしてハッと気付いたことがあります。「他人との闘い」でなく,自己の可能性を実現すること,自己が本来持っている真の絶対的な自我を完全に実現する…という「自己実現」を意識することではないか?…と。いくら「自己実現」を目指したところで,力で押し切られたらオシマイ…という人も居るかも知れません。でも,それでもいいと思います。強いものが最後には勝ち!…という世の中に在っても,自分自身の存在そのものを美しく愉しく生きる,ということはできます。人と比較して優劣をつけるのではなく,いかに,持って生まれた自分の肉体や精神を崇高に高められるか?ということに生きる目的を設定すれば,自分自身の感性や個性を磨くことができます。これこそストレスを昇華させる最高の方法だと思います。
 そして,またまた我田引水でこじつけました。すると,“スキー”はその「自己実現」の大きな手段である…と。“スキー”は,7/24の日記にも書いたように,自分自身の感性を磨くのに最適です。自分自身の身体が磨かれ,その素晴らしさに感動さえ覚えます。このストレス社会において,大自然の素晴らしさに触れ,自分の肉体の素晴らしさを実感できるのは“スキー”をおいて他に無い!そんなことを思った【TOK】でした。(^I^)


Fri
. 07/26/2002
  晴れ
 
昨日の Homepage (トップページ) のひと言コメント…

  今日も夏空!! (^I^) 白馬三山が美しい! ホント綺麗です!(^I^) 今日は,夏特有の雲の掛かり方も遅い様です。 気温は今22℃(8:30am)です。涼しいッ!
 
昨日は夜…ビールを飲みに,というより,涼みに来てくれた人が多かった! ハッハハハハ……(^I^)
           **************
 さて,先日きょうの話は“著作権”について…。というのも,私もメールマガジンを発行させていただいてますが,このメルマガ,他人の書いた文章を盗用して,あたかも発行者自身が書いた文章であるかのように見せかけて発行しているものがある…ということで,注意するようお達しがありました。
 考えてみると,人様の書いた文書を引用するのは「カット&ペースト」さえできれば,だれにでも簡単にコピーできるわけで,この手法を使えば,あたかも自分で作った文章であるかのように見せるのはいとも簡単…な訳です。一定の条件を満たせば,「引用」はできる…ということですが,これにも注意が必要です。私もこの日記をはじめ,いろいろな文章を書いていますが,他の人の意見や考えを参考にさせてもらうことがたくさんあります。引用させてもらうことも多いです。でも,これからは注意の上にも注意して書きたいと思います。
 で,このことで思ったことがあります。スキーのレッスンについてですが,効果のある指導法…というのがあります。イメージや言葉の使い方で信じられない指導効果を得ることができます。このようなイメージとか言葉を真似て使用したらどうなるか?ということです。文章とは違いますが,その言葉やイメージを最初に思いついた人に「著作権」みたいな「アイデア発想権」みたいなものがあるんでしょうか?
 じつは,たまたま私が思いついた言葉で「オレンジターン」というのがあります。この“オレンジ”をイメージしたレッスンを見聞きしていたある教師が,コレを真似て指導してみたそうです。効果抜群!…ということで私に言って来ました。「オレンジターン…効き目あるけど,【TOK】さんの専売だから使わないよ…」。でも,私は彼に言いました…「効果があるならぜひ使って欲しい! 生徒さんがそれでスキーの楽しみが増えるなら大いに使って下さい」…と。ちょっと手前味噌になって申し訳ありませんが,本当にそう思いました。でも,この言葉も,以前,この教師日記でも紹介させて頂きましたが,“ティモシー・ガルウェイ”という人の書いた「インナーテニス」という本の中で使われていた思想が基になっているのです。ですから“オレンジ”が基になって,それを使っている内,そこからまた別の有効な指導言葉が生まれてくることも考えられます。そういう意味で私の指導法は,もしそれが有効だと思われたら,どんどん使って欲しいと思います。そして,「【TOK】さん,あの言葉から○○○という別の言葉を思いついたよ!」と言われたら,もっともっと嬉しいと思います。
 皆さんの中で,もし同じような経験がおありでしたら,どうぞご自由に私の指導法を使って下さい。その方が嬉しいです!(^I^)
 “著作権”…ということから,ちょっと道がずれてしまいましたが,「著作権とスキーレッスン」でした。(^I^)



Thu. 07/25/2002  快晴
 
昨日の Homepage (トップページ) のひと言コメント…

  今日も夏空が広がっています。 白馬も夏モード一杯です。ビールが美味しいです!(^I^) 皆さんも,元気で「夏」を味わっていますか?
 
いよいよ夏本番…というような天候が続いています。夏は夏で暑い方がイイですね!(^I^)
           **************
 さて,先日“S”さんとおっしゃる方から E-mail を頂きました。「スキー板」に関するご質問で次のような内容でした。
 
『 こんにちは。はじめまして、Sと申します。時々、スキーの情報に利用と勉強に閲覧させて頂いております。突然ですが、質問をさせて頂きます。スキーの道具編「40.板の寿命」がありましたが、板の買い換えを悩んでいます。お知恵をお貸し下さい。5年目(滑走日数15日)の方の例がありました。私は、4年目を向かえます(滑走日数30日前後)。板の長さもカービングの出始めで分からず私の身長が155cmに対し板は、168cmと長いです。最近は、モデルチェンジも早くなってきています。やはり、3年で変えるべきでしょうか?チューンナップも、3回出しています。お忙しいと存じますが、回答できるようでしたら、お知恵を貸して下さい。宜しくお願いします。 』

  スキーの道具編「40.板の寿命」…というのは,私のホームページの「スキーQ&A」のことで,そこにも書いてありますが,劣化と破断があります。“S”さんの場合は,劣化とモデルチェンジのことを考えるとどうしたらいいんだろう…ということですね? 年30日滑られて,3年が過ぎた…ということですから90日は履かれている勘定になります。結論から先に言えば,「新しい板を考慮に入れたほうが良い」と思います。
 30日滑られているということは,多分技術的にも毎年上達されているでしょうし,板自体も相当ヘタって来ていると思います。モチロンメーカーやモデルによっては劣化度の少ない板もありますが,一般的に限界に近くなっていると想像されます。また,ここ数年,スキー板の性能に,目まぐるしいほどの変化があります。カービングスキーが台頭して来た黎明期から成熟期に入って来た感があります。何が何でもギンギンカービング…から,少しおとなしい,成熟したカービングタイプも出て来ました。3年前とはある意味で隔世の感があります。
 そこで問題になるのが「じゃ,どの板を選ぶ?」ということになってしまいます。教師日記でもいろいろ取り上げて来ましたが,最終的に一番良い方法は,「実際にいろいろなスキーに乗ってみて,自分の好みのものを選ぶ…」ということになってしまいます。「なぁンんだ。結局解らないんじゃないか…」と言われそうですが,これだけ性能の違いがあり,それぞれ特徴ある板が発売されていると,そう言わざるを得ないのです。「でも,試乗できる所を知らないしなぁー…」と言われる方がおられます。ここに来て,各地のスキー場に「スキーテストセンター」みたいな,試乗できる施設が,各メーカーの方針で作られるようになりました。そういったセンターを利用したり,品揃え豊富な「レンタルショップ」を利用されたりするのが良いと思います。
 自分の志向に合ったスキーに出会うと,それは恋人に出会ったと同じくらいの感動があります。こういう板なら心中してもいい!…というくらいの板もあります。“S”さんも,ぜひそういう板に出会えることを祈っています。
(^I^)
  


Wed. 07/24/2002  晴れ
 
昨日の Homepage (トップページ) のひと言コメント…

  今日は夏空が広がっています。 白馬は本格的な「夏」に入りました!でも,気温は今 23℃と涼しいです!
 
ホント,暑い夏になりそうですね! 夏バテしないように頑張りましょう! (^I^)
           **************
 さて,昨日の教師日記を読まれた“H.M”さんから,次のようなお便りを頂きました。ご紹介させていただきます。
 
『  初めまして、TOK先生。いつも楽しみに【教師日記】を読ませていただいています。以前は書かれていた内容の理解もできなかった【教師日記】ですが、最近ではTOK先生にお会いしたことがないのにリアルにレッスンを受けているかのように納得したり時には悩みながら自分自身の知識や技術にさせていただいています。私の所からザウスへは片道2時間半ほどで行けますので、梅雨明けの真夏とはいえ週末通っており、課題や反省をもとに自分自身で整理したことを試したり、レッスンに入ったりしては、その時感じたことを大切にして少しでも雪面コンタクトができるようになればと練習をしています。技術的にこうしたりああした方がと、考えることは多いのですが最近これまでなかった自分自身だけの感覚みたいなものを滑っているときに感じられることがありました。それは心地の良さみたいなものです。なんて言うか、それまで味わったことのない雪面からの声みたいなもの。巧いと言われる人は技術云々よりこれを楽しんでいるじゃないか、そんな気さえしています。まだまだ雪面から感じるものは少ないのですがそれでも今よりももっと足裏をとぎすませていろんなことを味わいたいと思います。TOK先生の書かれたことを読んでは試しながら、少しずつ自分よがりな滑りから雪面となかよくして滑る楽しみを探しています。
 夏は始まったばかりでこれから暑さが厳しくなりますがどうぞご自愛ください。これからも【教師日誌】毎回楽しみにしています。
 追伸:【教師日誌】を読む前にちょっと考えていたことがあり「今日行く」のか「今日生く」のかなーと思っていたところTOK先生は「今日生く」とありちょっと驚いてしまいました。』
 …という内容でした。昨日の日記にも書きましたが,“スキー”の愉しみは“自分自身の感性”を磨くことに多くあるように,最近思っています。他人との比較や,他人が評価する上手いとか下手…だとかいうことよりも,自分がこれまで感じ取れなかった新しい感性を感じ始めることができている幸せ感…みたいなものです。大げさでなく,自分の身体の持つ神秘に触れている感じがするのです。
 “H.M”さんも,お便りを拝見すると,私と同じようなフィーリングを味わっておられるようです。「雪面からの声みたいなもの … 」いろいろな雪質や斜面を持つフイールドを滑っている時に,まさにこの「声」が聞こえてくる感じがします。自然との一体感…と言ったらイイのでしょうか?これこそ本当のスキーの面白さかな?と思います。(^I^) 
 いま「某掲示板」で「スケーティング」のことから端を発して,喧々諤々と議論がされております。あれも確かに一つのスキーの楽しみかもしれませんが,どことなく寂しい気がします。こんな時は 『 “スキー”は「プラス思考」をもたらしてくれる素晴らしいスポーツだ!』という風に考えることですネ!
 “H.M”さんの E-mail を拝見して,そのことを強く思いました。ありがとうございます。(^I^)
 そうそう,「教育」は「今日生く」…というゴロ合わせは,「今日,今,この時間を大事にし,どう有効に生きていくのか?ということを考える…その能力を育むのが“教育”だ」という,全く馬鹿馬鹿しいつじつま合わせです。失礼しました…(=_=;)



Tue. 07/23/2002   晴れ
 
昨日の Homepage (トップページ) のひと言コメント…

  梅雨は明けましたが,「カラッ」というわけにはいきませんネェー そのせいか,白馬の自宅の気温は今,朝9:00で 23℃です。涼しいです! 皆さんも暑さに負けず,今週も張り切って行きましょう!
 おかげさまで,白馬は今涼しいです。特に山肌にまだ残雪が見えるだけに,清涼感は一層深いのでしょうか?(^I^) 皆さんも夏バテしないように … 。
            **************
 さて,昨日,“教育”…などという,とんでもない大きなテーマでUPしましたが,“Y”さんから E-mail を頂きました。昨日の日記をお読みいただく前に書かれたものだと思いますが,今私が興味あって読んでいる本,と大いに関係のある“プラス思考”ということに付いて次のように書かれていました。
 
『 … 某県の、山の中から、メールします。スキーのイメージつくりには、役立たせていただいています。自分の仕事も、「おしえる」ことが仕事です。職業としては、難しく感じています。すると、いろいろと、壁にぶち当たります。前向きに、楽しみとして、向かい合う気持ちをTOK先生に教えていただいたようです。本当に、実感としてはうまくいかないと、落ち込みます。かなり、責任を感じながらも、楽しみながら・・・。となると、考えが、マイナスになります。プラス思考という言葉、考えは理解できますが、自分が行動として、仕事の中でとなると駄目ですね。いま自分で、この文章を書いていく内に、この考え方が、マイナス思考だなと、感じます。自分なりに、頑張るしかないですよね。』
 …という内容でした。
 先にも書きましたが,今“プラス思考”が身体にもたらす影響に付いて書かれている本を読んでいる最中です。その中に「“プラス思考”がいかに身体にいい結果をもたらすか?」ということが述べられています。もうとっくに読まれた方も居られると思いますが…。春山茂雄著「脳内革命」という本です。この本の中の著述が全て正しいかどうかの議論は別として,「そうかもしれないなぁー…」という気持にはなります。(^I^) 私は単純だからそう思うのかもしれませんが,コレって「ネアカ人間」で,それこそ何でも“プラス思考”に変えてしまう人間の特権かもしれませんネ? ハッハハハハ……(^I^)。
 で,私はスキーレッスンで,興味を抱いてもらうことに主眼を置くようにしています。興味さえ持てば,その先は生徒さん自身が探して行けるからです。ただ,その「探す」という行為は,生徒さんのモチベーションが少ないと,大きな負担になってしまいます。“Y”さんおっしゃるところの“マイナス思考”になってしまい,ストレスとなって現れ,かえって身体に良くない状況をもたらします。そういう方はまた私の所へ戻って来て「どうも先生が一緒でないと,あの時のようにうまく滑れない…」という風におっしゃいます。この現象を私は「先生が居ないと滑れない症候群」と呼んでいますが,実際あることです。
 これではイケナイ…ということで模索しているうちに「フィーリングスキー」に辿り着きました。自分の感性,身体の各部位で,また五感で感じることで,自分自身のフィーリングを大事にし,そこで感じられる全てを,そのまま自分の楽しみとして受け入れる…ということです。自分自身で感じられる快感は自分でしか分かりません。私の快感はこういう快感ですよ…というような説明は他人には説明しにくいのです。「足の裏でニュルッとする感覚…」とか「つま先がギュィーーーンと押し上げられる感触…」というわけのワカラナイ説明になりがちですが,実際私達が滑っている時の快感は,そのようなフィーリングなのです。他人が見て上手いとか,下手だ…という評価とは関係の無いところで,快感を感じ取っているのです。自分自身の絶対評価…と言っていいかもしれません。この“自分自身の感性”を優先させていけば,他人とは関係の無いところでの満足感が得られます。自分は自分だ!という自信が沸いて来ます。「自分がこれまで感じ取れなかった新しい感性を,今感じ始めているのだ!」という気持になれます。自分の身体の持つ神秘に触れることができます。すると,「先生が居ないと滑れない症候群」は消えて無くなります。このことが“スキー”というスポーツの持つ大きな意味だと思っています。
 “教育”というのは,またまた乱暴な言い方をすれば,「学習することや学ぼうとすることを“愉しみ”として感じられるように動機付けてあげること」だと思います。“教育”を他人との比較…という視点でとらえてしまうと,生徒は比較の対象になるだけです。先生方の教え方の優劣評価の対象としてしか意味を成しません。大事なのは生徒一人一人の個性を伸ばし,命を授けられた人間として,生きがいを持って生きていく…その方向を指し示すことだと思います。生徒一人一人が,これまで自分の身体で感じ得なかった知識や身体の能力,そして考え方を,少しでも感じ始めることができれば,生徒は自ら“プラス思考”の道を歩み始めたことになる…そう思います。

 ゴロ合わせで言えば「教育」は「今日生く」なのです。(^I^)



Mon. 07/22/2002  曇り
 
昨日の Homepage (トップページ) のひと言コメント…

 『 昨日,関東・東海・甲信越が「梅雨明け」だそうで…    暑い夏…思いっきり汗をかいて,新陳代謝を活発に! (^I^)』
 最近とみに,汗をかくときはしっかりかく…という楽しみを知りました!(^I^)
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 さて,今日もテーマは少し重いかな? 私ごときの者が口を出すことではないかもしれませんが…。“教育”…についてです。
 一昨日たまたまTVをつけたら,N○KのBS放送で「ディベート 総合学習」というのを放映していました。私は一介のスキー教師ですから,公的な教育を担当しているわけではありませんが,興味を抱き最後まで見ることになりました。
 この番組の要旨は「総合学習」でご覧いただければわかりますが,私なりに思ったことがあります。それは「学ぶ姿勢」ということです。どんなに優れた教育プログラムが準備されたり,教育の目的や使命が議論されても,それが実際に学ぶ人たちにとって役に立つことはあんまり無いのではないか?と思います。大事なことは学ぶ側の「学習意欲」を高めることだと思います。学ぶ側の人たちが興味を抱き,だまっていても「やってみようかな?」という,モチベーション(動機)を与えるようにすることです。一度この動機付けがなされれば,ほとんどの人は「止めなさい!」と言ってもそれを止めはしません。モチロン例外はありますが,それほどモチベーションは大事なことだと思います。
 私の行なっている「スキーレッスン」でも,いつもそのことを大事に考えています。どうしたら興味や関心を持ち「アレレ…?」という気持に持って行けるか?ということです。一度興味が湧きはじめると,私がアレをやれ,コレをやりなさい…と言う必要はほとんどありません。生徒さんの方から「次はナニを言うのかな,この先生…?」と興味を示し“自ら学ぶ姿勢”を作り始めるのです。こうなれば後は生徒さん自身が一生懸命やり始めます。自ら学ぶ面白さを知った生徒さんはどんどん先へ先へと進み始めるのです。教師はある意味で傍観していればいいのです。本当の意味の“学力”という産物はこの過程で自然に身に付いてきます。テストの時だけの「暗記」ではありませんから…。
 昔,中学の時,私が理科と英語に興味を持ち,今在る私の原型を作ってくれたのは,その担当の先生の授業でした。お二人とも知識を与えるよりも,その科目が私達の日常生活とどう関わり合っていて,それがどんな風に展開していくか?すると,その先にはどんな“夢”が待っているか?…というような授業でした。水・金・地・火・木…という太陽系の惑星の順番ではなく,宇宙の神秘を語ってくれました。単語を覚えたとか,発音がどうだとか言うより先に,言葉を話せるとどんなに外国の人たちとの交流が増え楽しいか?という“夢”を語ってくれました。この先生方の授業を受けた生徒の中には,教師になった人が異常に多いのですが,それもうなずけます。私も「スキー教師」…その一員かな?(^I^) その先生の名前は今でも覚えています。理科の「藤原先生」,英語の「小林先生」です。懐かしいお名前です。(^I^)

 私も一介の「スキー教師」ですが,少しでも生徒さんに,いろいろな意味でのモチベーションを与えられるような教師になりたいと思っています。



San. 07/21/2002  曇り
 
昨日の Homepage (トップページ) のひと言コメント…

 『 学校はいよいよ夏休み! もうじき梅雨も明けて,暑い夏が!
みなさん,大いに暑い夏を楽しみましょう。 もうすぐ雪の便りが! ハッハハハハ……(^I^)』
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 今日も朝早い仕事があり,UPが昼過ぎになります。
 朝早くからおいで下さった方…申し訳ありません…。(=_=;)
 …ということでしたが,やっぱり午後も無理でした…ゴメンなさい。(=_=;)



Sut. 07/20/2002  曇り
 
昨日の Homepage (トップページ) のひと言コメント…

 『 一瞬…「梅雨明け?」を意識させてくれた昨日の天気ですが … 今日はまた梅雨空に逆戻りです。でも,明日の昼からは晴れ間が続きそう!(^I^) 』
  … 昨日に教師日記で皆さんからの「レッスンアイデア」をお願いしたところ,“T.N”さんと“K.S”さんから,早速貴重なアイデアを頂きました。ぜひ前向きに検討してレッスンプログラムに反映させていただきたいと思います。ありがとうございました。(^I^)
   
      **************
  昨日夜,“送り出しクリスチャニア”さんから【TOK】の掲示板に次のようなUPを頂きました。
 
『  … 今日、2か月ぶりに船橋のSSAWSに行ってきました。先生の99年からの「教師日記」と「フィーリングスキー」は昨日やっと読み終わりましたので、たくさんあるポイントの中から今日は「引く意識」と「マジックハンドターン」に注意して滑りました。(一カ月かかりました。A4で文字数、行数を最大にして明朝10.5ポイントで約450ページありました)
 まず「マジックハンドターン」は効きますね〜。私は右ターンが内倒気味で上手く乗り切れないのですが、今日はしっかり乗れていたような気がします!
 「引く意識は小回りに効果抜群です(引くぅ〜と掛け声かけながら滑りました。受けるぅ〜とつぶやく余裕はありませんでした。わたしはリズム感が無いのか?)」。なにしろ2ヶ月前同じコースでズレまくっていたのがギュンギュン行けました。(今日は小賀坂KS-TR借りて滑ったせいかもしれません)。借りたのは160cm(私のはV2-Tk170cm)でしたが長さは160cmで充分ですね〜(~~;。
 8月にもう一度行く予定です。次は「パワートライアングル」を意識してみたいと思います。 』

 “送り出しクリスチャニア”さんはお目にかかったことがありません。でも,わたしのホームページをご覧頂いて,少しでもご自分の滑りの感じが変わり,そして私の意図する所を掴んでいただけたという事は,本当に嬉しいことです!。(^I^)。 生意気に「On Line Ski School」などというページを立ち上げ,拙文を皆さんに披露して来ましたが,そのことが少しでもお役に立てて,最高に嬉しいです。
 
それにしても,「教師日記」と「フィーリングスキー」で,A4で文字数と行数を最大にして明朝10.5ポイントで約450ページもあったとは,私も驚きです!。無料レンタルサーバーの「tok2」さんにもお礼を言わせてもらいます。私の知る限り,容量無制限で無料レンタル…というのは他に見当たらず,ホント「tok2」さんにはお世話になっています。無制限だからこそ画像もUPできますし,いろいろなテストも可能です。Inter Net を利用して,どの様な伝達ができるのか?,どのようなレッスンスタイルができるのか?といったいろいろな試行も可能になります。各ページの上下に広告スペースは入りますが,皆さんにもこのことに関してはお許しをいただきたいと思います。(^I^)
 2000年の8月から,約2年…アクセス頂いた回数がもうすぐ20万回を迎えます。これを機にさらにお役に立てるホームページを目指したいと思います。
 
“送り出しクリスチャニア”さん始め,みなさん,本当にありがとうございます。(^I^)



Fri. 07/19/2002  小雨
 
昨日の Homepage (トップページ) のひと言コメント…

 『
梅雨が開けたような夏空が広がっています。(^I^) 湿気も少なくしのぎやすい朝です。これから気温が上がりそうですが…今は20℃です。(^I^)。 』
   
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  【TOK】の掲示板に“TOSHI3”さんから「楽しみ楽しみ(^-^)」というUPがありました。
  
『 こんにちは。T0Kさんが役員になられて、今後のスクールのあり方がずいぶん変わりそうですね! もともと人気のある八方SS。さらにTOK色(^^ゞを加えて他と一味違った内容を期待してますよ〜。頑張ってください。でもますます忙しくなりそうですね。お身体には十分気をつけてくださいね。』
 …という内容です。私が役員になったからと言って,これまでのスキースクールが大きく変るわけではありませんが,「多くのスキーヤーが何を望んでおられるか?」,「誰が主役のスキースクールか?」,「“スキー”の魅力とは何なのか?」,「“スキー”をする事とはどういうことなのか?」 … ということを他の教師と共に考えて行きたいと思っています。
 実際の現場で生徒さんと接し,共通の目的に向かって“スキー”を考えるのは「多くの教師」です。私一人では何もできません。私がこうする,ああしたい…という形でリードするのでは無く,教師一人々々が「自分がスキー教師として何ができるか?」ということを考え,自ら「スキー指導」について学んでいくことが大事だと思っています。私の役目は,共に“スキー”について考える“土俵”を準備することです。そのことが,短期2年で役員を終えても,スキースクールの存在価値を維持することに結びついて行くと思っています。
 今年はその為に「スキー教師以外の自分のパーソナリティーを活かす」…といことをキーワードに掲げました。「自分の特技や個性を活かしたスペシャルレッスンの企画」です。これまでは,どちらかというと,与えられた仕事をこなす…的なやり方でしたが,もう一歩踏み込んで,「自分はこういうレッスンをしたい!」という気持を大事にし,自ら意欲を持って指導にあたる…という形を作りたいと思っています。
 私もビックリするようなイイ企画が集まって来ています。いまそのひとつひとつを吟味し検討している最中です。一日も早くそれらのいくつかをご紹介したいと思っています。何度も申し上げますが,先生方からの提案だけでなく,この日記をご覧の皆様からも,「こういうレッスンがあったらイイなぁー…」という様なご提案を,ぜひ頂きたいと思います。よろしくお願い致します。(^I^) 採用させていただいた「アイデア」には,スキースクールから粗品の提供もあるそうです!



Thu. 07/18/2002  晴れ
 
昨日の Homepage (トップページ) のひと言コメント…

 
『 昨日は台風一過で,午後から日が射しましたが,また曇り空に戻りました。台風被害,皆さんの所はありませんでしたか? おかげさまで白馬は大丈夫でした。 』
   
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  今日は,朝一番でやらなければならない仕事…注文いただいたイベントTシャツのプリントと発送作業があり,UPが遅れてしまいました。(=_=;)
 さて,今日のの話も検定がらみの話題です。“S”さんから次のような E-mail を頂きました。
 
こんにちわ、はじめてメ−ルします。私は 今年で42才になります男性です。30代には 本当にSKIに行きまくり 海外もカナダ NZと飛び回っていました・・・がここ数年 仕事が忙しくなり悲しいかな年に数回のSKIしか行けなくなりました。でも ハ−トは 熱い中年スキ−ヤ−のつもりです。
 毎回,興味を持って読ませて頂いております。私が 毎週の様にSKIに行っていた頃、某SKI場に通っていました。自分の上達のバロメ−タ−を知りたく スキ−スク−ルにも入るのですが まずスク−ルで偉い方(校長またはその御子息)の教えはやたら硬く難しい・・・。取りあえずスキ−○ャ−ナルの読者じゃないと理解が不能・・・。先生もジャ−ナルからパクル・・・いやいや勉強している訳ですね。中でもひざの返しだとかひじの位置とか やたら形に来る。これ日本のスポ−ツの最大の欠点ですね。スポ−ツを形から入る・・・。野球でもメジャ−の打者は 皆個性的ですよね!日本は、皆同じ様ですね。それでSKIって検定あるじゃないですか? 私も受けました.2級は、取りあえず受かりましたが1級は 結局挫折・・・。でもこれって結構主観入りますよね?昔,技術戦に出た事のある方に聞いたのですが技術戦では 大勢が滑ると最初と最後の採点基準がずれてくる為に有力選手は 何番目に滑るかあらかじめ審判員に配られているとか・・・.真意の程は定かではありませんが その後の技術選の進め方を見ているとまんざら嘘でもないか?って感じですね。
 それよりもスキ−って本当に楽しいですよね!私がはじめてそう思ったのは 外足にきちんと乗れて 板が勝手にギュ−ンと回っていったとき!!これ感激!! 今は、新雪!!こんな気持ちの良いもん無いジャン!!その上コケテモ笑える!!こう言う楽しさを教えてくれるスク−ル及び先生期待しています。ちょっとまとまらなかったけれど 楽しみにしてます。では・・・。 』
 …という内容でした。
 私達「スキー教師」あるいは「検定員」が気を付けなければならないポイントをご指摘いただきました。ありがたいことです!(^I^)
 私も,“スキー”を楽しむ上で「フォーム大事」…では真の心はつかめないと思います。「形」はあとから付いて来るものだと思っています。雑誌や諸先生方の解説も「自分の言葉」に翻訳できて本当に理解できた…と言えると思っています。かかれている言葉を咀嚼せずに,そのまま自分の考えであるかのような指導は,多分先に行って行き詰まる事になると思います。
 検定における検定員の主観が完全に取り払われ,正確無比な機械的な判定は無理だとしても,その判定の主観の違いが誰が見ても許される範囲に収まる程度のものであって欲しいと思います。その為には検定員は,「スキーの理論にある程度精通する」ことと「本当に合理的な滑りかどうか?」を見抜く眼力が要求されます。うまい人の滑りは「美しく」もあり,また「躍動感」に溢れてもいます。でもその「美しさ」も,「なんとなく美しい」とか「どこか雰囲気が出てる」というような,説明できないものでは意味がありません。「ココのところがこうだから躍動感が生まれ,美しい!」という風に解説できなければ,“S”さんのおっしゃるように,全く個人的な好みの判定になりかねません。ですから,検定をする人は,人の二倍も三倍も勉強して初めて「検定員」たる資格が与えられるのだ,と思います。なくてはなりません。のつかない言葉も,説明し得るものでなくてはなりません。のつく
 “S”さん,貴重なご意見ありがとうございました。(^I^) 検定に限らず,私も「本当のスキーの楽しさ」を教えてあげられるスキー教師になりたい…と思っています。



Wed. 07/17/2002  曇り
 
昨日の Homepage (トップページ) のひと言コメント…

 『 またまた台風が来ています…。皆さんの地域は大丈夫ですか?充分お気をつけ下さい! 』
   
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  さて,きょうの話も検定について…。
 シーズン中に“T”さんから次のような E-mail を頂きました。
 
『 テクニカルを受験しようと思うのですが、急斜面の大回り・小回りでカービング要素を表現する為に、今年展開されている『カーブ&グライド』について、どのようにお考えでしょうか?(正月に八方尾根にいった時、多くのインストラクター様が『カーブ&グライド』しておられたので)私自身はカービングスキーになって、三関節を深く曲げたポジションで滑るというのは理解出来るのですが、スキー雑誌などでは、『太股をねかせろ!』や『太股を立てろ!』と書いてあり、非常に困惑しています。私自身、『今年こそは!』の気持ちでこのメソッドを練習してきたんですが、(関西の技術選予選に出場したのですが、結果は真ん中よりチョット上でした!)『ひねり』や『ずらし』のうまい方に高得点がついていました。
 自分で思うのは正直、始めた時から『カービング』のオンパレードなんで、『ひねり』や『ずらし』はよくわかりません。あまりどこぞの板のようにネガティブなことを言うつもりはなく、『ひねり』や『ずらし』に高得点がでるのであれば練習しようと思います。(一度TOKさんに私のスキーを見て頂けるんであれば、見てもらったほうが早いですかねぇ?(笑)。)ですから、今はひたすらバリエーション・トレーニング(片足スキーとかチャールストンなど)に精を出しています。
 非常に手前勝手な御質問で申し訳ないのですが、かなり悩んでますので、どうか宜しくお願いします。 』

 …という内容でした。
 私の答えは 『 私のホームページにも書いていますが,角付けだけ重視のスキーイングはどうかと思います。エッジだけでカービングをすることは,昨日の「【TOK】のコラム」にも書いたように非常に危険が伴います。やはりカービングターンのベースは「スキーのたわみ」にあると思います。ですから,先ずズレでスキーがたわむことを学ぶべきだと思います。その先にスキーのたわみがあって,そしてカービングがある…ということを知ると「スキー技術の引き出し」を増やすことにもなります。
 またいつもカービングではなく,「ひねり」の技術も学ばれることが結局はテクニカル合格につながります。テクニカル検定の着眼点にも「いろいろな技術を駆使して滑る…」とうたってあります。
 できるだけ多くの滑り方を学ばれることをお勧めします。(^I^) 』 というものでした。
 今思うと,やはり“スキー”で大事なことは一つの技術だけに固執しない…ということだと思います。特に1級以上,テクニカルやクラウンレベルということであれば,なおさらです。本来,「検定」というものはトータルな能力を判定する,という視点で行なわれるべきものだと思います。テクニカル検定の着眼点に「いろいろな技術を駆使して滑る…」とうたってあるのはそういうことを言っているのだと私は理解しています。できれば1級もそうして欲しいなぁー…!(^I^)



Tue. 07/16/2002  雨
 
昨日の Homepage (トップページ) のひと言コメント…

 
『 雨がシトシト降っていますが,気温は24℃…しのぎやすいです。
東京の友人が,「長野はこっちと同じくらい暑いのかな? 今日なんて三十度以上あるよ...
倒れそう。仕事が手につかない....。」というメッセージを … 。 』

   
      **************
  ス・ミ・マ・セ・ン … 今日も朝早くから仕事が入り,午前中のUPはできませんた…。(=_=;)
 午後3時頃にはUPできていると思います。
   … と書き込みましたが,やっぱり午後も忙しく,UPできません…。
 今日は教師日記 オ・ヤ・ス・ミ という事でお願いします … 。(=_=;)



Mon. 07/15/2002  曇り
 
昨日の Homepage (トップページ) のひと言コメント…

 
『 今朝は曇りですが,山の中腹から下は見えています。晴れてくれないかナァー… 』
   
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昨日は,トレッキングガイドと,夜のPartyのため時間が取れずUPできませんでした…。(=_=;)

 さて,今日は昨日“S”さんから頂いた「検定に関する E-mail」を紹介させていただきます。次のような内容でした。
  『  TOK先生はじめまして … 今回はじめてメールさせていただいたのは、7月13日の教師日記の話題についてぼくも昨年度痛感したからです。
 実はぼくも八○スキースクールで一級をとろうと昨年受験しました。でも八○はどういった観点で点数がでるのか、不安だったので初めて前日プライベートレッスンを受けました。(常設レッスンは八○スキースクールで2回ほど受けたことはあったのですが)。そこでぼくはそのレッスンにびっくりしました。その先生はまずぼくの滑りをみたあと、スキッティングの練習をはじめたのです。えースキー雑誌なんかで読んでる一級検定にと違うじゃないか。ぼくは心のなかで(俺って多分一級のレベルに達してないんだ。だからこんなレッスンするんだ。)と思っていました。こんなのできるよと思いながら先生の指示どおりに練習してもうまくできないんです。
 そう僕は、板をたてて横に押し出すスキー操作が体に染み付いていたのです。その先生もおっしゃっていましたが、そのようなスキー操作でもゲレンデを楽しく滑ることはできる。でも一級を受験しようと考えているんならそういう滑りは変えたほうがいいと。たしかにいままでスピードを出してゲレンデを滑ることはできても、正直安定感にかけているというか何か変だと感じてはいました。その何かを僕はこの先生のお蔭で得ることができました。重心を外足に近づけることでずらす事もキルこともできるそれが安定したスキー操作につながる。板と重心がいっしょに雪面を滑っていく。ということだと思いました。そう今までの自分に滑りはとてもあぶなっかしいものであったのです。 おかげでコブも以前より格段に(自分的に)うまく滑れるようになりました。
 本当にぼくのスキー人生において『技術』的にはとても大きなものを得ることができました… 。思い切ってプライベートレッスンを受けてよかったです。しかし残念ながら翌日の検定では「規定種目テスト」でそれぞれ一点足らずに合計348点で涙をのみました。ぼくもDさんのように雑誌等にでているカービング的なスキー操作と八○スキースクールで教わったものの違いに戸惑いました。そうなんです検定終了後の講習会でも同じようにスキッディング操作を教えていました。
 僕は、その後白馬の別のスキー場で一級を受けました。本当はもう一度八○で受けるつもりでしたが日程の都合上やむ終えず。その時の検定の講習でもやはり重心は内側、そして足は曲げながら伸ばすというような指導を受けました。そこで正直戸惑ったのですが、ぼくは八○で教わった指導に納得したのでそれを気にせず検定を受け353点で合格することができました。 … 八○スキースクールでああいったレッスンを受けてよかったとつくづく思いますし、なによりまたスキーが楽しくなりました。あのままの滑りをしていたらいつか怪我していたんじゃないかとも思います。これからの目標はいかにうまくズレながら滑るかですね。まるーいターン弧を描きながら、一定のスピードで安定感をもって。 いやー本当スキーって楽しいですね。 …  』


 “S”さんにとっては,カービングにこだわらず,どの様なシチュエーションでも安定して滑れる技術を修得されたことが,結果的に「合格」…ということになったのだと思います。どの方も“S”さんと同じように成功するとは思いませんが,「合理性」という言葉の意味と,「検定の真の意味」について,今一度噛みしめた【TOK】です。
 “S”さん, E-mail ありがとうございました! (^I^)



Sun. 07/14/2002  曇り
 
昨日の Homepage (トップページ) のひと言コメント…

 
『 今朝はいい天気でしたが,少しづつ雲が出始めました。
今日は昼から「八方尾根」トレッキングガイドです。夕方までこの天気,持って欲しいなぁー! 』

   
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今日は申し訳ありませんが,トレッキングガイドで白馬大雪渓まで行って来ます。午後は夕方からビアホールでPartyのため時間が取れません。…ということで今日の教師日記は オ・ヤ・ス・ミ となります。よろしくご了承ください
 
みなさん,イイ日曜日を! 【TOK】



Sat. 07/13/2002  晴れ
 
昨日の Homepage (トップページ) のひと言コメント…

 『 台風一過,昨日の夕焼けはきれいでした!天気予報では今日一日晴れる!…と言っていましたが,ご覧のような曇り空です。 』
 
台風…結構凄かったですね! そして,台風一過,各地はうだるような暑さだったようで…。幸い,白馬は22〜23℃と涼しい日が…。もう暑中お見舞い…の季節かな?(^I^)
  
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 さて,今日は昨日の続きで“検定へのこだわり”です。以前,検定のことに関して“D”さんから次のようなご質問を頂きました。
 
『  … 今回一緒にレッスンを受けた友人には次の様な疑問があるそうです。(私も?に思っている部分なので長くなりますが宜しくお願いします)
 「ズレながら斜面を落下し雪面を捉える(感じる?)ことで、板にタワミが生じ、抵抗が大きくなっていくことでタワミが増して、雪面を捉えた板にキレが生まれていく・・・」 【TOK】さんの言われていることは、レッスンを受けてよく理解できます。こういう滑りが人、板、雪が一体となった合理的なものであり、洗練していくことでズレとキレを使い分ける滑り、状況に合ったカービングターンもできるようになっていくんだろうなぁということも。
 でも・・・です。検定員はみんな【TOK】さんのような観点にたって見ているのだろうか?レッスンの翌日に、他のイントラが教えているのを見ていると「重心を次のターン内側に運び、雪面を早く捉える様にエッジと食い込ませるように」「重心を低めに構えエッジを立てて横に押す」「横に押すことで腰が内側に入り内傾角を深める」などと、カービングターンのレッスンをしていました。スキー○ャーナルなどで某デモの解説も同様のことを論じていますし、それ以上こと、内足を使ってズレを無くし、より深い内傾角を・・・。 これらのことは、カービング要素でなくレールターンの様な純カービングを目指すような技術解説であり、講習なのかなぁと思ってもいます。でも【TOK】さん以外の八方尾根を含め世の中の検定員の目は、この様な滑りを求めているような気がします。そうでなければこの様な講習内容や雑誌の解説にならないハズ。ということは、この様な練習をしないと検定に合格できないのではないか。検定なんてスキーの中のゴク一部。それでもひとつの大きな目標。何だか変なジレンマに陥りそうって彼は言います。
 私は以前から【TOK】さんに教えて頂いているので、割り切るように考えてますが。多分私も彼も発展途上のスキーの中でこの状況が大きな壁なんだと思っています。実際のところこの違いってどうなんでしょうか?』


 少なくとも八方尾根の検定では,上記のような滑り方をする人はある程度の評価を受けても,合格はしないと思います。その理由は,斜面状況や雪質を考慮に入れず,何が何でもカービング…的な滑りになり,そこには「合理性」が無いからです。検定とはそういうものでは無いと私たちは思っています。S○Jという組織の中に入っているにしても…です。ただ,残念ながら他都道府県所属で八方○根スキースクールの教師をしている人や,検定に携わる人が居るのも事実です。その人たちのレッスンや検定では,そういった視点での評価がされてしまうことが時々ある,と聞いています。これを極力避けるため,主任検定員がそういった勘違いを取り払う努力をしているのですが,完全にこれを防ぐことはできません。一般レッスンで,生徒さんの「能力開発」という目的を持って講習するのと,受験生の「習熟度」や「到達度」を観るのとでは,明らかにその求め,期待する技術は異なります。もし,検定の場面で,「能力開発」という視点でのサーカス的な技術を求められるとした,それは間違っていると思います。その様な事を理解できない検定員が居るとしたら,恥ずかしい限りです。
 八方○根スキースクールは,過去にもS○Jが打ち出した方針を鵜呑みにせず,本当の合理性とは何なんだろう?ということを議論をして来ました。机上の技術論に左右されて“スキー”の本質を見失わうことがないようにして来た経過があります。例えば「フランススキーか?オーストリースキーか?」あるいは「曲進系」あるいは「ショートスキー理論」等に対する姿勢です。このこだわりが今の八方○根スキースクールを築き上げてきた…と思っています。他のスキースクールや検定員がいくら,流行の波に流されようと,「ホントにこの技術でイイの?」という姿勢を貫いて来た,と自負しています。幸い,私たちのスキー場が持っているロングコースというシチュエーションは,ゴルフに例えれば「18ホールのゴルフコース」だと思います。打ちっ放しのゴルフ練習場でいくらうまくできても,自然のフィールドでそれが必ずしもうまく行くとは限りません。ゴルフ練習場でできる小手先の技術が,そのまま18ホールのコースで通用しないこともあるのと同様,ロングコースで試してみて初めて解かる技術もあるのです。短いコースの技術を否定しているのではありません。威張るわけでも,他のスキー場をけなしているわけでもありません。八○には八○という恵まれた条件があり,そこでしか味わえない滑りもある。それに照らし合わせて「スキー技術」を捉えると,これはオカシイ…という風に言わざるを得ないモノもある,ということです。
 スキー技術,ということに関してはこういった「こだわり」を私たちは大事にしています。しかし,「検定の方法」となると少し状況が違うのです。「検定のシステム」として,こういう事でやりなさいというS○Jからの指示があれば,検定そのものはそのやり方に従わざるを得ないのです。現在のシステム,「実践種目講習テスト」と「規定種目テスト」に依る判定方法は変えようが無いのです。このシステムは,はっきり言って「担当した検定員好みの滑りをしないと評価が得られない」というマイナスの要因を作り出してしまいました。それだけに「検定って一体何?」という批判も多く聞かれるようになりました。この疑問を解決するには,「一人一人の検定員が合理的な技術を観る目を養う」ということしか方法がないのです。



Fri. 07/12/2002  曇り⇒快晴
 
昨日の Homepage (トップページ) のひと言コメント…

 『 白馬地域は台風の悪影響は少なく,どちらかと言うと植物や野菜には恵みの雨でしたが…皆さんの地域はいかがですか? いたるところで洪水が…発生しているようです。お気をつけ下さい…。 』
 
今朝方は雲が多かったのですが,10時頃から晴天に!(^I^)
  
      **************
 今日は朝早くから仕事が入り,午前中のUPはできませんた…。(=_=;)

 さて,今日は昨日“K”さんから頂いた E-mail “検定の合格率”について…。
検定のことについて次のように書かれておりました。
 
『 …2年間、2級・1級と受験してて、受験仲間から良く聞くキーワードで、ものすごく違和感のある言葉がありました。それは、『合格率』です。
 「○○スキー場は、△△人受験して、合格は××人だった。」という会話を聞く事や、あるいは、これを疑問形にして逆に聞かれることが幾度となくありました。このような話しが、そのスキー場での検定の合格難易度を現すようにも捉えられていて、合格率の厳しい特定のスキー場で合格する事が、一つのステータスとか、ブランドの様に取り扱われる事に繋がっている様に思います。
 検定が、「技能レベルの習熟度をはかる物」であるならば、「相対評価(率)」ではなく「絶対評価(質)」だと思います。10人の受験者がいたとして、10人とも合格レベルなら10人合格だし、その逆なら、合格はナシです。「合格率」は、その時受験した人達の個々のレベルがどうであったか という事の結果の一つでしかありません。「絶対評価」の上での、得点のつき方に「甘い・辛い」が出る事は、ある程度仕方の無い事ととしても、受験者のレベルの中身を抜きにして、「質」が「率」
に置き換えられて一人歩きする事に、強い違和感と危惧を感じるのです。
 検定というシステムが、そのような誤解を生みやすいものなのかも知れませんが、検定の「合格率」で、スキー場を格付けする『受験者』が非常に多いように感じます。あるスキー場のスクール関係者は、そのスキー場のスクール受講者も検定受験者も年々減っていることを真剣に悩んでいました。一方で、毎週末はたくさんの受験者(前述のスキー場に比べてですが)で賑わうスキー場もあります。
 前述した、「検定による特定スキー場のブランド化現象」=「特定スキー場への受験者集中」(スキー場がそうしているわけではないのですが)が、必ずしも、スキー業界全体の為にならないようにも思えてなりません。 … 』

@“K”さんのおっしゃる…「相対評価(率)」ではなく「絶対評価(質)」であるべき,というご意見,最もですし,私の所属する八方○根スキースクールでは,各検定員にこのことを強く指導し徹底しているはずです。合格率は受験日によって全く異なります。一人も合格しない日もあれば,10人近く合格する事もあります。
 「合格率」で、スキー場を格付けする…このような風潮があるやに,私も聞いておりますが,これは是正すべき事です。ただ,実際に検定をしてみて,次のような傾向が出やすいことも事実です。それは受験生の多少によって検定員の点数のつけ方にシビアさの差が出やすい…ということです。受験生が多ければある意味でこと細かにシビアに点数をつけられますが,受験生が少ない時はその中でうまい人に甘い点を出す傾向かある…ということです。検定上の得点ポイントは他人との比較でなく,あくまでも,歴然と存在する“「到達度」や「習熟度」のレベル”に鑑みて,各受験生一人一人の力量を判断しなくてはいけません。しかし,経験の浅い検定員や,技術レベルと得点ポイントとの間にしっかりした判断基準を設定できない検定員の場合,どうしてもその場に居合わせたほかの受験生との比較や絡みで点数をつけてしまうこともあります。
 私の所属するスキースクールでは,そういうことの無いよう,主任検定員は経験豊かなA級検定員を充てるようにしています。そして,もし検定の最中,技術レベルと得点ポイントとの間に大きなズレがあると思われたときは,検定を一時ストップしてそのことを論じ合い解決するように指導しています。皆さんの中には,検定の最中に「いちじスタートをストップする場面」を見られたことがある方も居られると思いますが,その時は往々にしてその場合です。
@「合格率の厳しい特定のスキー場で合格する事が、一つのステータスとか、ブランドの様に取り扱われる事」や「検定による特定スキー場のブランド化現象」=「特定スキー場への受験者集中」…といったことが言われているのも耳にします。八方○根スキースクールが「八方で合格!」などというVTRや記事を書いている事の批判も承っております。もし,このことが「検定のブランド」などということにつながっているとしたら,改めて行かなくてはなりません。ただ,私たちはあくまで適正なジャッジを適正に行なう…ということでこれまで行なって来ました。難しい事が良いこと!…等という考えは毛頭ありません。私がスキースクール教師の一員になった時から,「他人の見本たる滑りができれば1級」という視点,「1級のレベルとはどういうレベルか?」ということの議論の積み重ね…で,ずーっと変わらず検定を行なって来ています。その時代々々で,滑りの要素や着眼点が変わる事があっても,「その時々の理論に沿った滑りの見本」については各検定員が口角泡を飛ばして議論を重ね,「“スキー”の本質とは?」ということを失わずに検定を行なって来ました。これらのことが今皆さんに浸透し,「一貫した検定」ということが認められて,「八○で合格したい!」というスキーヤーが多い…と信じています。
 最近の「カービングターン」を主体とした検定においても,「ホントにこれでいいんだろうか?」,「検定は本来の検定の意味からはずれてはいないだろうか?」,「検定は何の為にあるんだろう?」という姿勢を忘れずに,カービングというものをある意味で冷静に見つめた検定をしていると自負しています。願わくば「その時代々々の理論」が多くのスキーヤーに本当の意味で役に立つ技術であって欲しい,と思います。ある意味で「検定」はややもすると,時代々々の理論に振り回され,その急先鋒的な役割を演じさせられることがあるからです。流行に左右される検定であってはなりません。

 “K”さんからの E-mail で“検定”について,またさらに学ばせてもらった【TOK】でした。“K”さん,ありがとう! (^I^)



Thu. 07/11/2002  曇り
 
昨日の Homepage (トップページ) のひと言コメント…

 『 今朝はあいにく…台風の影響でしょうか,雨の白馬です。「このごろ,梅雨というのに雨が少ないネェー … 野菜の育ちが良くない … 」という話を聞きますが,植物や野菜には恵みの雨かもしれません。(^I^) 』
  
      **************
 さて,今日のテーマは“商品豊かなスキースクール”です。
 新しく役員に任命されてから,レッスンのスタイル…みたいなことを考えています。
 当たり前の事ですがスキースクールは「生徒さんの為」というのが前提です。レッスンをお受けになる生徒さんの役に立たない指導は何の意味も無い,と言っていいと思います。では,「役に立つ」ということは一体どういうことなんだろうか? … ということを考えてみました。生徒さんのご要望は,実は多種多様です。技術的な向上を第一に考える人,オフピステを好む人,話題のテーマを習いたい人 … など志向の違いもあります。またレッスンの進め方として,短所を指摘されるより誉められる事が上達につながる人もいれば,短所の指摘を受け発奮することでうまくなる生徒さんもいます。このように極端なことを言えば,「生徒さんの数だけ要望がある」と言っていいでしょう。できればこの様なご要望ひとつひとつにお応えできるのが,最も好ましい形なのだと思います。
 しかし,先生の数には限りがあります。そこで,教師のキャラクター…例えば「性格」や「特技」といったその教師独特のパーソナリティーを生かしたレッスン体型を作り出したらどうか?と思っています。幸い私の所属するスキースクールには登録教師の数が約200名居ます。この先生方のパーソナリティーを活かせば,200通りの特徴あるレッスンスタイルが生まれ,それを生徒さんに選んでいただける…ということです。これまでは,生徒さんに提供するレッスンパターンが「常設」,「プライベート」,「スペシャル」といった形でしかありませんでした。どこで,どういう人に,どの様な方法でレッスンを受けることができるのか? … は実際に習い始めてみて分かることでした。
 コレを少し改め,例えば「A教師の“褒めちぎりレッスン”」というキャッチフレーズのレッスンを企画したとします。このレッスンの案内文で 『  このレッスンは「アレがいけない!,こうしてはいけない!」ということは一切言いません。「コレは良い!ここのところはもっと良い!」…という風に良い所を強調し,あなたを王様に! おだてに乗せる事の天才教師“A”先生が担当します。』という風に告知します。私みたいに「豚もおだてりゃ木に登る」的な人が,もし居られるとしたら,受けてみようかな?と思うかもしれません。
 この例は,あんまり良い例えとは言えませんが,一つの例です。実際には,良い企画だなぁー!とおもう提案がもうすでに5,6件,私の手元に届いています。プランが確定する前に,ここで今それを皆さんにお話するのは,その方々のアイデア提案に対して失礼ですので話せませんが,いずれ近い内にその中のいくつかが企画会議を通って,皆さんの元に提示されることになると思います。
 「商品の種類が豊富なコンビニが便利!」であるように,スキースクールもいろいろな商品,つまり企画を皆さんに提案できたらイイなぁー,と思います。「商品豊かなスキースクール」…どこまで実現できるか?楽しみにしている【TOK】です。(^I^)



Wed. 07/10/2002  曇り
 
昨日の
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 『 曇り空で山も見えません… 台風が来ているようですね… 皆さんのところは大丈夫ですか?』
  
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 さて,今日のテーマは“リーダーの基本的スタンス”です。
 7月6日にも同じようなテーマでお話しましたが,今日はその続きです。人の上に立ち,ある団体や組織を導く人の基本的なスタンスに付いて,ここ二三日考えています。
 そして,昨日風呂に入っていてハッと気付きました。それは「ワンランク上の立場になって…」という事でした。どういうことかというと,例えば会社なら,係長は課長になった積りで…,課長なら部長の立場で…,部長なら社長ならどうする?という視点で…ということです。
 このことを政治の場面で考えると,県議会議員は県知事の立場で県政を考え,県知事は日本の国政を担当する首長の視点で県政を行なう…ということになります。そうすれば,県議会議員が地域代表になり,地域の利益誘導型の政治になりがちになるのを防ぐ事ができます。国会議員にしても同じ事が言えます。特に県選出の議員は地域の利益優先が先になり,国全体,国民全体の姿が見えなくなって,選出してくれた県民のための政治を行ないがちです。
 難しい事を先に述べてしまいましたが,今自分の置かれている立場…スキースクールの技術・指導・検定部長,ということを考えると,単に部長という立場でなく,校長ならどうすべきか?という視点でものごとを考えていくべきだ!と思ったのです。単に担当セクションのことだけを考えるのではなく,スクール全体のこととして指導や検定のことを考える必要がある,ということです。そんなこと,当たり前じゃないか!と言われそうですが,恥ずかしい話,与えられたセクションに責任を持って…ということだけに,考えが行ってしまっていたように思います。

 今回の長野県の出来事…「リーダーの基本的スタンス」という意味で,私にも大きな教訓を残してくれました。(^I^)



Tue
. 07/09/2002  曇り
 
昨日の Homepage (トップページ) のひと言コメント…

 『 今日の白馬は夏を思わせる天気です。(^I^)  気温は23℃としのぎやすく,穏やかです。
 昨日の七夕…いかがでしたか? 白馬は雲が出て見れませんでした。』
  
      **************
  さて,今日のテーマは“自然治癒力”…。
 先日,仕事をしながら何気なくTVを観ていたら「西洋医学に依らないガン治療」ということで放映していました。自分みずからが「自分の身体の細胞に想いを馳せ,身体の機能が低下して免疫力が低下しないようにする事がポイント」…というように解説していました。特にガンは,老化などによる免疫力の低下が原因…という説が有力なようで,そのために免疫システムを正常に保つことが大事なようです。
 では,この免疫力を下げないようにするにはどうすれば良いかというと,「ストレスを貯めない事」,「過労を避け,充分な睡眠をとる事」,「適度な運動をする事」,「バランスの取れた食事を採る事」…ということのようです。そして,このTVを観ていて強く思ったことは,「自分自身の身体の細部に想いを馳せる」ということの重要性です。ストレッチ運動の効果は,そのストレッチ部分に意識が集中できるかどうかで左右される…という話を聞きます。また,「気功による健康法」なども広く紹介されています。つまり,自分の身体の細胞ひとつひとつにいかに語りかけられるか?ということのような気がします。
 最近,私は“スキー”をしながら,身体のどの部位がどういう風になっているか?何を感じ取っているか?という意識を強く持つようにしています。五感全てを使って,圧を感じることはモチロン,肌で空気の温度を,耳で滑る速さを…そして,目で景色を楽しむようにしています。身体の細胞ひとつひとつに想いを馳せている…そんな気持です。
 リラックスし,顔が自然に弛んでくる…そんな“スキー”が「楽しいナァー」と,一層強く思うようになりました。(^I^)




Mon. 07/08/2002  晴
 
昨日の
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『 今日は7月7日…また七夕の日となりました。 毎年,この日になると「アレッ!もうタナバタ?」と思うのですが,その日になりました。 日曜日の来るのも速いですが,年に一度の記念日が来るのも早いものです。それだけ生活が充実している…ということなのでしょうか? (^I^)
 
今日は午前中に片付けなければならない仕事があり,教師日記のUP…遅れます。(=_=;)
 
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  さて,今日のテーマは“大きな感動とは?”…。
 6月中,日本と韓国をはじめ世界の国々を興奮させた「W杯・サッカー」が終わりました。
 報道によると,韓国では特にこの感動の興奮の余韻がまだ残っているらしく,国民皆さんの生活が以前の状態に戻れないでいるらしいです。言ってみれば「感動ボケ」とでもいえるでしょうか?日本でもそういう状態の人が居たみたいですが,生産活動に支障が出たという,韓国ほどではありませんでした。感動の余韻に浸っている…と思えるのですが,これも一つの楽しみです。その時間は,その感動の大きさに比例する…という見方もできます。この後,どう次のステップにその感動を伝えるか?が大事だと思いますが,きっと韓国の人たちは次のステップに意欲的に立ち上がることと思います。(^I^)
 サッカーほどでは無いにしても,私たちが“スキー”をしている時も,いろいろな感動に出会います。そして,さらに深い感動や快感を目指してステップアップを図ろうとするのですが,その「次なるステップを目指す」という意欲は,先の感動が大きければ大きいほど強くなります。“スキー”では,感動を受ける要素として,技術的なことだけではありません。大自然の中に身を置き,雪の景色を楽しむこと,澄んだ空気や冷気を感じること,仲間と語らうこと…等いろいろあります。これらの感動をさらに強く受け止めるには,自分自信の身体が持っている能力を伸ばし,技術を磨くことも大事ですが,“スキー”を行なうフィールドをしっかり確保することも大事です。作られた環境の中での“スキー”は,肉体的な意味での感動は感じられるにしても,生き物として身体の五感が感じ取感動
感激は薄いものになってしまいます。感動を大きなものにするにはそういう意味で「自然環境の保全」が大事になりますB
 感動を受けるということの意味を“スキー”を切り口として考えてみたら「環境保全」ということに行き着いた【TOK】でした。(^I^)




Sun. 07/07/2002  曇り
 
昨日の Homepage (トップページ) のひと言コメント…

  『
今朝も昨日同様,北アルプスの一つのピーク「杓子岳」がチョコっと頭を覗かせています。 里には優しい風が流れています。 気温は22℃…しのぎやすい土曜日です(^I^) 』
 
今日は七夕ですが,天候はあんまり良くありません。星は白馬からは見えないでしょう…(=_=;)
 
      **************
 さて,今日のお話は,“お幸せにI”です。
 
uお幸せにI」だけでは,何のことか分かりませんネェー!?実は,私のスキーの生徒さん…“M.D”さんと“S.M”さんの結婚式が昨日あったのです。 (^I^) 
 お二人との付き合いは“スキー”を通してで,もう3年くらいになります。私の紹介でお互いが知り合ったわけではありませんが,「結婚」ということに付いて彼から話を伺い,私の思うところをアドバイス的に話させてもらいました。
 いつか私が教師日記で,「何かあるモノを手に入れるには,何かを捨てないといけない…」というような事を書いたことがあります。白馬という自然に恵まれた所で暮らすからには,経済的な豊かさを犠牲にすることも容認しなくてはならない…という主旨でした。“M.D”さんはこの言葉をキッカケとして,何かを感じられたらしく,結婚を決意されたようです。
 教師をやっていると,いろいろな人との出会いがあります。いつもいつも楽しい出会いばかりではありませんが,その多くは嬉しい出会いです。その出会いが元となって人と人との「つながり」ができて来ます。その場面に多く携わることができるのも,「教師」の大きな役得です。
 もう“Dさんご夫妻”になられたお二人に,「幸多かれ!」とお祝いいたします! (^I^) おめでとう
I


Sat
. 07/06/2002  曇り
 
昨日の
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『 今朝の白馬は,曇り空…。 でも雲の合間から「白馬槍」の頂上だけがチョコっと顔を出しています。みなさん,暑さに向けての準備OKですか?(^I^) 』
 
毎朝起きると目が山に行きます。少しでも山が見えると顔がほころびます。昨日も今日も少しだけ「山の頂き」が見えています。(^I^)
 
      **************
 さて,今日のお話は,“リーダーの資i”について…。
 昨日,長野県の田中知事が,不信任案を上程され可決されました。つまり,県知事を議会によってクビにされた,ということです。このことの是非についてはいろいろなご意見があると思いますが,これを見聞きしていて
uリーダーの資i」ということを考えさせられました。
 議会の人たちに言わせれば,220万県民の為にならない…という判断です。しかし,一方県内有力新聞による世論調査では約50%が田中知事を支持しています。議会人にしても知事にしても,利益は「長野県民の為」というスタンスだと言い張っています。一体どちらの言い分が正しいのか分かりません。昨日お話したように,データを勝手に自分の都合の良いように解釈している…と思われる節もあります。こうなったら,議会も知事ももう一度県民の審判を仰ぐことが一番かもしれません。
 ただ,「県民益」という言葉の使い方に少し疑問があります。ある人は,今この瞬間,あるいはここ一年くらいの期間における「益」のことを言っていますし,またある人は,10年後20年後の「益」のことを言っています。どちらが良くてどちらが正しくない…という議論ではなく,どちらもほどほどに,ということが大切なのですが…。現実に即した施策が40%,将来役立つ施策が60%位…が,私の思うリーダーとしての姿勢だと考えます。これを基本姿勢として,「的確な情報収集」,「正しい分析と解析」,「先見性を持った未来像の構築」,「判断力と決断力」…をキーワードに,「エネルギッシュ」に行動を起こすこと,が大事です。県民とともに,将来の長野県がどういう姿になって行くのか?ということを考えれば,施政者と県民が一体となった“夢”を持つ事ができます。これこそが県民が表面に存在する真の「政治」を行なうための原動力になると思います。
 今回の「田中知事不信任」ということを,真の政治とは?ということを県民皆さんが考える良い機会ととらえれば,これはこれで意味のあることだと思います。
 実は,私もこれから2シーズン,スキースクールの「技術・指導・検定・スノーボード」のまとめ役として,重責を任せられました。言ってみればスキースクールの中枢を担うセクションの責任者,ということです。「リーダーとして間違いの無い舵取りをするということはどういうことか?」を学ばせてもらった【TOK】です
B



Fri. 07/05/2002  曇り
 
昨日の
Homepage (トップページ) のひと言コメント…

  『
今朝は昨日と打って変わって,まるで夏本番のような晴れです。気温は21℃と涼しくしのぎやすいです。沖縄は台風で大変なようですが…B(^I^)
 
昨日は本当に暑かったですねぇー!。白馬でも30℃近くになり,まるで夏本番!を思わせる天気でした (^I^)
 昨日のスキー教師用具注文会,結構多くの方が来ていました。みなさん意中の一本…選んで注文できたかな?
 
      **************
 さて,今日のお話は,gデータの扱い”について…。
 先日,某新聞のコラムに,「ある科学者のねつ造データによる論文発表」という記事が載っていました。自分の理論展開を有利にするために改ざんデータを使ったり,都合のいい解釈を加えたり…ということの是非について書かれていました。
 ”Prof.YM”さんが先日,ある雑誌記事の写真解説について述べておられましたが,連続写真によるスキーの技術解説,の時などもこのことは言えます。数あるショットの中から自分の理論に合致するような写真だけを選んだり,その羅列のタイミングを変えたりすることで,自論を有利に説明する事が可能だからです。昔,私自身,あるスキー雑誌の原稿依頼を受けて記事を書いた時にこのことを強く感じました。
 また,この記事を見て,科学者のみならず,自分の意見や考えを発表する時も同じような事が起こりうるなぁー,自戒せねば!…と思いました。データは自分の意見にとって逆の立場から見ることも大事です。そして,何よりも冷静に客観的にそれを見る姿勢が必要です。【Letスキー】の考えた方にしても,本当にそうなのか?という懐疑的に思う部分が常になければならない…そう思います。自分の理論がある意味で世間に通じることなのかどうなのか?という評価のデータは生徒さんや私のホームページをご覧の方が,実際にやってみられて得られるものです。私がいくら教師日記で「効果があった!」,「うまくなった!」と述べても,意味の無いことです。データ採取の客観性と信ぴょう性を強く思いました。
 この頃はいろいろな意見や考えが Inter Net を通して流されています。数年前の「遺跡調査のデータねつ造」程ではないにしても,あるデータを元にしています。それらのデータが正しいものかどうか?しっかり見抜く目の必要性を感じたコラムでした。
 【Letスキー】も含め,スキーの技術論…そんなに簡単に信じ込んではいけませんゾ! ハッハハハハ……(^I^)
 スキーテストのデータもそうかなぁー?…c



Thu. 07/04/2002  晴
 
昨日の
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『 今朝は雷が鳴っている白馬ですB大町白馬地域…雷注意報が出ています。上昇気流が発生しているんでしょうか? 明日は午後,陽が射すとのこと…で,テニスできるかな? (^I^)
 昨日はそういう訳で,小雨の中を約4キロのジョギングでしたB(^I^)
 
      **************
 さて,今日のお話は,“元祖の道具”について…。
 たまたま一昨日NH○のTV番組の「プロジェ○トX」を見ていたら,デジカメの元祖…と言われる,CASIOの「QV−10」の開発秘話を放送していました。
 実は,私のホームページで毎朝ご紹介している白馬の風景はこのデジカメで写したものです。この「QV−10」…義理の兄から頂いたものですが,デジカメの最初に開発された代物とは思ってもいませんでした。画素数も今のデジカメに比べればオモチャみたいに少ないのですが,ホームページで使うには丁度良いくらいの容量の絵が撮れます。記録写真などで楽しむにはもう少し良いものが…と思いますが,ホームページで使うには最適!と思っています。
 そして,思いました。道具には適材適所の使い方があるものだと…。“スキー”でも同じことが言えると思います。私たちはややもすると,自分の能力を超え,充分には使いこなせないかもしれない…と思いながらも,ワンランク上の道具に執着してしまう,という傾向があります。
 今日午後,スキー教師のための用具注文会が開かれます。白馬山麓のスキースクールに所属する教師が,来シーズン,レッスンで使うための用具を選び,発注するのです。約18社のメーカーが白馬に来てくれて,お勧めの道具を一堂に陳列し,その特徴や特性をアピールします。この席で,どういう製品を選択するか?大きな関心事もあります。できれば,自分のレッスンスタイルに合った,そしてレッスンしていて楽しい!と思えるような用具選びができたらいなぁー…そう思います。
 「QV−10」が切り開いてくれたデジカメの世界…そこでもそれぞれの特徴が生かされた使い方がされています。いま“スキー”では,カービング全盛の時代です。開発され進歩し続けるカービングの道具…願わくばこの道具も適材適所的な使い方がされることを,望みたいと思います
B


Wed. 07/03/2002  曇り
 
昨日の
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 『 今日も少し雨が… でも,少しだけ明るく…。 今日出会った言葉…「道に迷うことは,道を覚えること…」』
 
 この年になっても迷いの連続です。でも,“苦を楽しむ”を座右の銘として過ごしております。道に迷う数が多ければ多いほど,人生そのものが豊かになることでもある…のでしょうかH(^I^)
     **************
 さて,今日のお話はCg道に迷…スキーの場合”について…。(^I^)
  これまで数十年,“スキー”をして来ました。その間いろいろな場面に出会うことができました。楽しかったこと,悔しかったこと,嬉しかったこと,悲しいかったこと,感動したこと…等。そのそのひとつひとつの場面で,“迷う”あるいは“見失う”というキーワードが付いていた時ほど,味の濃い奥深い経験ができたように思います。
 スキーを始めた頃は,毎年のように「うまくなったネェー」と言われ続け,その言葉が聞きたくてスキーをしていた気がします。でもそれも5年もすれば頭打ち状態に…。いろいろ練習したにもかかわらずうまくならない…という”プラトー状態”に陥ったのでした。やってもやってもダメ状態が2年くらい続きましたが,ある言葉…「雪と仲良くなるんだよ!」がキッカケで,自分でも驚くほどの感覚が身に付きました。
 そして,私の師匠「太谷多喜男」さんとの,「スキーポジションの高い低い論争」での“迷い”も鮮明に思い出に…。私の「低い姿勢がスキー運動には有利だ!」という主張に,太谷師匠は「…良く考えてみなさい。なぜ高い姿勢の方がいいのか…?」と答えられました。そして答えは教えてくれませんでした。自分で答えを見つけ出すように…という配慮からだったのです。その答えを見つけ出すための長い道のりが始まりました。そして今から10年程前に,ようやくその答えが解った気がします。今にして思えば【Letスキー】ということでした。この間約20年掛かった勘定になります。あの時,太谷さんが仰った,「高い姿勢で滑れるということの意味」を考え続けて来なかったら,【Letスキー】に出会うこともできなかったと思います。
 迷っている時は,一刻も早くその“迷い”から抜け出たいと思うものですが,それを楽しむ感覚になれれば,じっくりその迷いと対峙できます。“迷い”が深く長く続くほど,その後の「光」は大きく精彩を放つ…そんな風に少しだけ感じています。
 “スキー”を通して,「何をどうお教えするのが良いのだろう?」。いま,その“迷い”と向き合っている【TOK】です。(^I^)




Tue. 07/02/2002  曇り
 
昨日の
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 『 みなさん! 元気にお過ごしですか?今日から7月です。今月も元気モリモリ!で参りましょう!今年の梅雨開けはいつになるかな?』
 
月の初めや,年の始め…いつもこの月こそ!とか,今年こそ!…と思うのですが,いつも中盤から後半にかけて決意が薄らいでしまいます。そんな時は「原点に戻ろう!」といつも思うのですが…。今年ももう7月になりました。(^I^)
 さて,八方○根スキースクールフホームペーW…少し様変わりしました。皆さんからのレッスンに対するご意見募集中です!
     **************
 さて,今日のお話はC“Prof.YM”さん「技術I
Eカービング規制小回解説を読んで」…について,私の感想を述べさせていただきます。

 「カービング小回り」については,いろいろ言われています。この種目の是非,意義などについてです。そして,この種目を考えていくと,「技術選って一体何なんだ?」ということを議論することになるのがオチです。(^I^) それほど,この種目についてワカラナイことが多いのです。
 この種目の狙いとするところは何でしょうか?スキージャー○ルの解説によると「…落下力の小さな斜面で,いかに効率的に滑走性を求める運動を行うか?」という風に書かれています。この“滑走性”…という表現も曲者です。“滑走性”が,雪面コンタクトを失わないで円弧を描きならどれほどのスピードで滑れるか?ということだとしたら,落下のスピード,つまりA地点からB地点までいかに早く滑り降りるか?ということなのでしょうか?。それともスキー板そのものの回転円弧に沿ったスピードなのでしょうか?。後者だとすれば,猪又選手のように,横へのスペースをしっかり取ったターンでも,円弧上の滑走性,という視点で評価されるべきです。前者の意味ならば
C“Prof.YM”さんのおっしゃるようにC横へのスペースをあまりとらない浅い弧が有利でしょう。
 でも,この“滑走性”…どれほど「基礎スキー」で大きな意味を持っているのでしょうか?速さを競うのなら「スラローム競技」にするべきです。その方が手っ取り早いでしょう。フォームや姿勢,身体の使い方,スキー道具の特性…等あらゆる要素を含んだ中で,最も合理的な滑り方が“タイム”という数値で判定されるからです。
 選手が使用している板の特性による違いも出てきます。板の違いで滑り方がどうしても違ってくるからです。コレを無視して,表面に現れたフォームを議論することにどれだけの意味があるのでしょうか?もし滑り方の質の高低をつけたいのなら,同じスキー板を使って滑らないと,同じ土俵で競うということにはなりません。
 「得点の出ているパターンはどれだ?」ということを気にして滑るようになっては,もはや「技術選」の意味が無いようにも思います。真似して滑るのではなく,もし得点が出なくとも,「俺は,この与えられた斜面を,自分の身体とスキーを使って,イチバン合理的な滑りを表現するんだ!」という気持が欲しいと思います。そうでなければ本当に「検定員に迎合した滑り」になってしまいます。でも,考えてみると,選手にこのような選択を迫っているのは技術選の主催者かもしれません。種目の目的,意味,意義が選手にしっかり伝わっていないからです。もし選手に,それらの事がハッキリ伝わっていれば,高得点の滑りを真似る…等ということは起こらないでしょう。そういう意味では選手も犠牲者なのかもしれません。

  『 人の気に入る演技をする 』 …  タイムで無く,フォームや姿勢,運動を人の目で判定し,「優劣」をつける競技…の持つ宿命,と言っていいかもしれません。
 でも,参加する選手のコメントが全く反映せず,判定員の目だけが頼りの競技,どことなく寂しい気がします…。
 自分自身への自戒を込めて,判定員や検定員,ホントにしっかりしないとね
I



Mon. 07/01/2002  小
 
昨日の Homepage (トップページ) のひと言コメント…

 『 今日は6月の晦日です。もう6月も終わりなんですネ!今年の6月は思ったよりも雨の量が少ないように思います。野菜の出来が例年に比べると良くない…そんなことを聞きました。』
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 今日から7月…『文月』ですB陰暦七月の異
,季語は“秋”だそうです。陰暦だと7月はもう秋なんですネェー??? 知らなかった! (^I^)
    
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 さて,今日のお話ヘ,スキー選び(その3)で“感じ方の違い”…です。
 「スキージャー○ル」8月号を見て,「そうだよなぁー…」と実感しました!。98ページの「テスター別評価一覧」と「各スキー板の適正レベルは?」というところですが,各テスターによってその感じ方や評価に違いがある…ということです。特に「各スキー板の適正レベルは?」ではある板に対する評価が見事に違っているのが分かります。「SALOMON DEMO10 PILOT 3V」に対する評価では,テスターのM.グガニックは「エキスパート(技術,体力が必要)」としているのに対し,岡部徹也は「一般中,上級者」用 …, P.ヴァルターは「その中間」という評価です。スキーの真の隋まで知っていると思われるこれらのテスターでさえ,その適性判断にコレだけの違いがあるということは,むしろ「驚き!」でさえあります。
 でも,その感じ方の違いがあることも当然なのかな?と思います。…というのは,各スキーテスターの「身体のつくりがそれぞれ違う」からです。私も昔ですが,「ski○r」という雑誌のテスターをやらせてもらった事があります。このことについてヘDiary062000.htmlに詳しく書いてありますが,テスター全員が同じ身体的条件を有しているわけでも,感性を持っているわけでもありません。ですからある特定の板を履いたときでも,その感じ方に差が出てしまうのです。
 ですから,私たちがこの種のフィーリングデータを見るときに注意しなければならない事があります。それは自分の身体的条件がどのテスターと似ているか?どのテスターのような滑りをしたいのか?ということを念頭に入れて見る,ということです。極端なことを言えば,グッキーが勧める一台を,体力の無い女性や高齢者が使っても,その板の性格を生かし切った滑りはできない…ということです。
 ここでまた,結局自分に合ったスキーは自分で見つけ出すしか無い…ということになってしまいます。でもテスト結果データで,おおよその検討はつきますから,だいたいの枠組みをこのデータを元に決め,その上で最適な一台を見つけ出すことが最善でしょう。
 
 さてさて,今年はどれにしようかな?(^I^)



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