【12/31(木)雪】 名木山教室 主任
1998年もとうとう大晦日。
この日も名木山の主任で送ることになった。
夜半からの雪が結構積もりようやく大晦日でスキー場らしく……
一般レッスン,ちびっこレッスンも活気がありました。
おかげさまで一人の怪我人も出さず,年末を終えることが出来ました。
一人でも多くの人に,スキーの楽しさを知ってもらえたら幸せです。
では,みなさま良いお年を!
【12/30(水)雪】 名木山教室 主任
今日は下のほうも雪が降り,八方尾根下部にある名木山教室も活気がありました。
名木山ゲレンデそのものはもう少し雪が欲しいのですが,一面白い景色になり,スキー場といった風情です。
午後いつものように主任の任務をこなし,少し時間があったので,見回りを兼ね,新品の「カービングスキー」を試乗してみました。
エキストリームではなくレースカーブに近い形状のスキーだったせいか,レギュラーのスキー板とそれほど違った滑走フィーリングは無く、楽に乗れるなぁ、と感じました。今度もう少しハイスピードでトライしてみようと思います。
【12/29(火)晴→曇り】 名木山教室 主任
本日も名木山教室主任。
快晴のイイ天気だが,昨日よりはお客様の出が少ない。
名木山スキースクールの受付場所は,八方尾根スキー場のインフォメーションと化す。上の状況は? ボードはどこで滑れる? シャトルバスはどこから発着? リフト券はどこで買ったらいい?……等々。
これも名木山スキー教室の大事な役目。観光協会を代表して,来てて頂いたお客様にできる限りの情報をお教えする。
今日から名木山第1リフトも営業を始めたので,レッスンには嬉しい事だ。このリフトを使えば初級者も結構長いコースを滑る事ができる。
それにしても,もう一降り来ないかなぁー,と思う毎日だ。
作シーズンまで人事部長として活躍したH指導員が今日から出勤。早速ちびっこの主任で大活躍。やっぱり豊富な人生経験と巧みな話術には叶わない。スキー指導は技術もさる事ながら,人柄だと,再確認する。
【12/28(月)快晴】 名木山教室 主任
今日も名木山教室の主任
あいかわらず降雪が無く,名木山としてはレッスンが非常にやりにくい。
お客様には,この様な状況である事を理解して頂き,上部の兎平教室に入校される様お勧めする。
上級の生徒さんには遠慮頂き,初心,初級に限ってレッスンをお受けする。
それでも下でレッスンを受けざるを得ない生徒さんの要望には応えなければならない。
一番下の猫のひたいみたいな場所で初歩動作の練習をし,その後名木山中間部の比較的広く雪の着いている場所まで,マイクロバスで生徒さんを運び上げる。これも主任の仕事だ。
レッスンの終了時刻が近くなると,お迎えにもあがることになる。
一日のレッスンが終わりに近づいて,何回かお迎えを繰り返して受付場所に戻ってみると,ちびっこレッスンを受講した生徒さんの親御さんがなにやら興奮した口調で教師と話している。
聞くと,どうも生徒さんが充分滑走できなかったらしい。予め受付の時に滑れる子供さんはリフト券の手配をしておくように言われたので,買って子供に渡しておいたのに実際は上り下りだけでリフト券を使って滑るようなレッスンは受けていない,と言う。担当教師に聞いてみると,スキーヤーでごった返していたので,安全性に配慮してリフトを使わずレッスンしたと言う事だった。
当方の落ち度もあるので,お詫びをし,時間が有ったら明日もう一度無料でレッスンをさせて頂く様申し出,お客様も納得して頂いて,一件落着。デシタ。
【12/27(日)快晴】 名木山教室 主任
今日は名木山教室の主任。
主任の任務は,レッスン案内,レッスン受付の管理と,担当教師の配置をする事。
そしてレッスンが効率よく行われる様ゲレンデを巡回し各教師の手助けをする事。
万一レッスン中に怪我人が出た時は,その処置……などである。
今年は名木山近辺は雪が少なく,レッスン場所への配慮が必要で大変。
できるだけ条件のいい兎平へ行って受講する様お勧めする。
今日は年末の日曜日だけあって,生徒の数も多く,新人のスキー指導員も動員された。
条件が悪い事も加わり,主任としては生徒が怪我しない事を祈る。
今日はおかげさまで,生徒一人の落伍者も怪我人も無く,まずは胸をなで下ろした一日であった。
明日も同じく名木山主任。どうか無事過ぎます様に……。
【12/26(土)快晴】 助教師研修会
今日も助教師及び研修生の研修会を担当。
テーマは「スキー教師としての心構えと指導法概論」
新人教師12名,ベテラン助教師4名,研修生4名,合計20名が本日の受講生。
午前中は指導員の八方尾根スキー場での立場,役割などの解説や一般的な留意事項について説明。
実技は初心者の指導法を具体的事例をあげながら……。
午後はスキー指導の特徴について約1時間の講義。
その後ゲレンデに出てプルークボーゲンの基礎まで。
これまでのお金を払う立場から,お金をもらう立場への変化とはどういうことかを知って欲しいと力説した。
生徒の前での演技は生徒が解り易いように,あくまで生徒が主体だということを忘れないように指導したが,やはりどうしても生徒にとっては解りづらく,うま過ぎる滑りをしてしまいがちであった。生徒は教師のうまさを見たいのではなく,解り易いスキーを見たいのだと理解して欲しかった。また難しい専門用語を使うのではなく,日常使う言葉で,日常生活で経験できるフィーリングを例にとって指導することの大切さも訴えた。
スキーレッスンをすることは,結局自分のスキー技術の向上にも役立つのだという事も知って欲しいと思った。
スキー指導の喜びを心から感じられる指導者になることを期待したい。
【12/25(金)快晴】 助教師研修会
今日はベテラン助教師の研修会を担当。
テーマは「今シーズンの”指導員研修会テーマ”について」
ほとんどの助教師が数年の指導キャリアを持つ有資格者だったので,今シーズンのテーマを再確認し,その狙いを探ることにした。
午前中は天候が良かったので,整地から粗踏み雪,コブとそんれぞれ急斜面でのロングターンを行ない,切り替えのポイントを「身体を移動してターンする」事で確かめてみた。
これの目的は,移動量の大小がターンの安定度とどのように関わっているかを知る事である。
整地では移動量の大小が破綻を招くリスクが少ないが,粗踏み→コブ……となるとそうないかない。スキーを横に移動したり,ズラさせないようにするのはもちろん,身体の移動量もできるだけ最小に抑えなくてはいけない。かつ次のターンの迎え角を作らなくてはいけないのだから大変なバランス感覚が要求される。
この切り替えの際,ターンからターンにすぐつなげるのではなく,一度ニュートラル感覚,直滑降感覚を入れて次にターン入るイメージで滑ってもらった。この滑りは結果的に「プルークターン」の延長線上にある滑り,と言う事ができるものである。ターン前半の回転半径を調整するのが容易で,横方向からのノイズにも強い滑りができるという利点がある。
この滑りが「プルークターンからの展開→切れのターン」の延長線上にあるものである事を理解してもらうのが目的であった。
午後は「横への押し出し→スキッド」と「プルークターンからの展開→切れのターン」を対比させながら,それぞれが形の上でどのような滑りに仕上がって行くのか検証してみた。
スキッドは「スキーを動かす・低速・安定性」が,またプルークターンからの展開は「身体を動かす・高速・切れ」がキーワードである事を確認した。
ステッピングターンまで発展した時に「山踏み出し系」に行くものと「谷踏みけり系」に行く要素のものがあることを認識してもらえれたら嬉しいことだ。
2年間,雪上から少し離れていたせいか,今日の最高な天候と,一緒に研修してくれた諸君に感謝したい楽しい1日でありました!
ありがとう! (^I^)
【12/24(木)快晴】 検定
今日はバッジテストの検定員。
午前11時より3級のテスト,午後1時より1,2級のテストが行われた。
今日の検定は今年度2度目の検定。受験者は多くないが,皆真剣だ。
私にとっても今年度はじめての検定なので少し緊張する。
だが,検定が始まると,いつもの冷静な目になった,と自負する。
今日は1級が合格者1名,2級が2名の合格となった。
で,惜しくも不合格となった人のスキーに共通する欠点を挙げてみると……
※1級
パラレル大回り
基本的には「伸ばし切り替え,曲げ舵取り」の滑りだが,抵抗の捕らえ⇒蓄積⇒解放のリズムが悪い。
パラレル小回り
急激なエッジングをし過ぎるために,返りが瞬間的に大きくなり,ターン弧をうまく描けない人が多い。
小回りという意識が強すぎるせいか円弧を小さくする事を焦っているように見える。
パラレル規制
中間の滑り,が無い。いきなりロングターンからショートターンになってしまう人が多い。
ステッピング(踏み蹴り)
ターン中盤のしっかりした捕らえが無いために,次の外足のステッピングができない人が多い。
捕らえとそれの解放,という意識を持った方がいい。
総合滑降
雪とのコンタクトがいい加減なために,リズムが生きず,めりはりのある滑りができていない。
※2級
パラレル大回り
伸ばし切り替え,曲げ舵取り」のストレッチングターンを正確に行なわれていない。
リズムが途切れ,安定感に欠ける。
パラレル小回り
こまかくし過ぎてスピードコントロールができない。
もう少しゆっくりでもいいから正確な円弧を描いて……。
ステッピング(踏み出し)
山スキーの明確な開き出しと確実な乗り換えができていない
総合滑降
ターン一つ一つをリズム良く確実に仕上げること。
【12/18(木)快晴】 検定目あわせ研修会
先日県連SANの指導員研修会で検定の研修会が行われたが,今日はそれに参加できなかった検定員と,八方尾根の検定の意志統一をはかるために再度の開催,となった。
午前中は校長「太谷陽一」の室内講義,午後から黒菱ゲレンデで実技研修。
検定種目5級から1級まで,検定のポイントを再学習し,検定員による評価の違いを極力無くすこと,同じ視点で評価することを主眼に研修した。
今回は特別に山麓のスキー学校,岩岳や五竜とおみのスキー学校からも検定員が参加し,山麓全体の研修会となった。
「雪質や天候など,検定状況の違いは採点の考慮に入れないこと」「カービングスキーの使用者の採点は,そのスキーの特性を生かして滑っているかどうかで判断すること」など,大筋で私の検定員としての見方と合致していて安心した。
【12/15(火)晴れ時々曇り】 白馬47スキー場
シーズン初めの調整も兼ねて,今日は私のホームゲレンデ隣の「47スキー場」へ。
数年前インカレの競技役員で行って以来,数年ぶりの47だ。昨日夜の雪が少し湿っていて,キョロキョロする雪質だったが結構楽しめた。
「五竜とおみ」と上部でつながったと聞いて,一度は来たいと思っていたスキー場だった。
……が,あまりのボーダーの多さに少し辟易!。 ま,スノーボード愛好家には悪いが,コントロールがまだままならないボーダーが,そのむやみに飛ばすこと! これは本当に危険だ! 自分独りのゲレンデでない事を肝にメイズべきだ。私はボーダーもスキーヤーも同じゲレンデで楽しむべきだと言う持論を持っているが,これは少し残念だった。ボードの特性上スピードコントロールがし難いのかもしれないが,そうであれば尚更自分の眼界スピードをしっかり認識して,他人に恐怖心を与えない滑走をすべきだ。
スキー場経営者も,単に客が増えればイイ……という姿勢を,安全面の上からも変えるべきだ。
ボーダーのことを除けば,47スキー場は結構イイスキー場だという感じがした。特にスキーレッスンにはイイと思った。五竜とおみとつながっているのが変化に富んだいいスキー場との印象を与える。スキー場も単純な地形にしてしまうのは考え物だ,というかねてからの持論,意見に自信を持った一日であった。
【12/13(日)快晴】 SAJ研修会第3日
午前9時半より栂池の体育館で『理論研修』及び『検定クリニック理論』
昨日の雪上研修を踏まえた解説が行われた。
多様化したスキーヤーにニーズに応えるため,ワンパターン的な指導ではなく,生徒の立場に立った指導を展開すると言うのが骨子らしい。
これは何も今始まったことでなく,八方尾根スキースクールでは従来から行われてきたことで,やっとSAJも気付いたか,と言う感がする。
それにしてもいつも研修会で感じることだが,早く終了して欲しいのか,ろくに説明も聞かずに終わることだけ急かすヤカラが居る!
こんないい加減な態度の指導員が居ることが腹立たしい! もっとまじめに聞いて欲しい。
……とまあこんな訳で今年度の指導員研修会は終了したのでありました。
メデタシメデタシ……かな? (^I^)
【12/12(土)快晴】SAJ研修会第2日
↓ 12月12日 朝9時の栂池ハンノキコース
今日は天気予報どおりの快晴! 研修会も最高の天候の下で行えました。(^I^)
ゴンドラ中間駅から乗ったので栂池駅からよりも一足先に栂の森着。
集合時間までの間,3本滑走。スキーはイイ……! と実感!
久しぶりに雪の感触を楽しむ。雪のはね返すエネルギーを感じる!
生きていて良かった! と感じるひととき……。
9時半より研修会,今年のテーマは「スキーイングを楽しむ」
その3本の柱として「セーフティー」「コンフォート」「チャレンジ」がキーワードとして登場。
安全,快適,挑戦の精神でスキーをしようというものだ。
安全⇒低速,横へのズレ運動。 挑戦⇒高速,切れの運動。 快適⇒両者の混合。
……というのが骨子だ。
研修会のスナップ ↓
それぞれの運動特性を実際に滑って確認する。
運動の性質は違っても,その基本となる思想『スキーを楽しむ』という姿勢は忘れないことだと実感!
昼食後,実際の滑りを見てそれを評価する「検定クリニック」が行われた。
県連SANの評価する得点と,われわれ検定員の得点の適合性を見るわけだ。
おおむね合っているが,数人の滑りで評価の違いが出た。
評価するのが人間の感情なのでどうしてもこういう事は起きるが,仕方の無いことかも知れない。
ただ,その評価に対して納得できる説明がなされなければならない……と感じた。
3時30分,研修会2日目は終了した。
【12/11(金)吹雪】SAJ研修会第1日
今日から栂池でSAN(長野県スキー連盟)主催の「指導員研修会及びA級検定員クリニック」が始まり,参加する。
今日は午後から開講式に引き続き「実技テーマ」をスキー場上部の栂の森で行ったが,参加者約1000人が一気にゲレンデに行くことは不可能で,集合までに約1時間費やした。私はスクール仲間二人と暖かいコーヒーショップで過ごし,ほとんどの参加者が乗り切ったころおもむろに乗車した。運賃往復¥2500は高いなぁー,と思いながら……。
現場での実技研修は約20分で終わる。人が多いのと解説の声がほとんど聞こえないのとで,何の為に来たのか解らなくなる。たったコレだけの為にナント貴重な時間とお金を費やしてしまったのかと少々疑問が沸く。 主催者にすれば,決められた事は消化しないといけないのだろうという気持ちはわかるものの,なんとなく割り切れない。
明日は晴れ間が出るらしいから,キット有意義な研修会ができるものと期待したい。
アーア,寒かった!!!!