スキー教師の【TOK】が 日記替わりに日々の雑感を綴るコーナーです。
100% 個人的な日記です。
興味のある人は見てください。 (^I^)
Ski Top へ 【TOK】へのMail…
2/29(火)薄曇 テクニカル・クラウン プライズテスト検定員
一日儲けた感じの閏日、2月29日…、少し風が強かったもののスキーには最高の一日でした。
さて、今日明日とプライズテストの検定員。クラウンが11名、テクニカルが40名の受験生。私にとって、新システムでのプライズテストは初めて…。
今日は実践種目講習テストの巡回。技能テストの時と同様、検定員の評価レベルに差が出ないよう『基準点』的な視点で各班を巡回する。実践種目講習テストの検定員の評価が適用されるのは当然だが、もし万が一、明らかに検定員によって評価が異なっている…と判断した時は、その検定員と話し合いの上、総合的な合否について調整をする事になる。……が、今回もその心配は無かった。検定員の資質が問われる「新システム」だが、当校に限って言えば、その心配は無いと、確信する。
今日の結果については、検定途中でもあるので公表は避け、明日、検定終了後にコメントをUPしたいと思う。(^I^)
2/28(月)雪 Kawaさん プライベートレッスン
過日レッスンさせていただいたKamiさんのご紹介で、Kawaさんのプライベートレッスン。
Kawaさんのお話によると、大回りターンの舵取り期の部分でやや直進している気がする…ということと、小回りで暴走気味になるときがある…、ということ。早速滑りを拝見すると、大回りも小回りも同時操作で抜重が伴う滑りをされている。抜重の滑りではどうしても抜重に続く加重で雪面を強く押してしまうので、ターンがその時に集中して起きてしまう。従ってそれに続く部分では真っ直ぐ行くしかなくなり、舵取り期での直進=斜滑降、が出てしまう。小回りでもイイ位置に常に乗り続けられればイイのだが、少しでも後傾になるとターンできなくなりスピードオーバーになってしまう。Kawaさんのスキーイングで感じられる事の原因は『同時操作による抜重』がその原因…。
そこでまずスキーの性能を生かした基本的な滑り方『スキッディング』の練習から…。例によってスキーの前後差を利用したターンの仕組みをお話する。「身体を支える支点、雪の力を受ける方向、雪から受ける圧の量の調整」の三つが大事なこと…。コレを簡単に足裏にイメージするには『オレンジターン』が有効なこと。また雪面を移動し続ける事によって雪からの抵抗を受け続けるには、斜面にトランポリンを想定し、そこに積極的に落ちて行くイメージを持つこと。また、効率よく雪の抵抗を受けるには『マジックハンドターン』が有効なこと。大回りのリズムは、外足土踏まずにオレンジを意識し、♪♪オレンジィー(ターン前半)⇒マジックハァンド(中盤)⇒引くぅー(後半)⇒ニュートラルぅー(切り換え)⇒オレンジィ(前半)ー⇒マジックハァンド(中盤)⇒引くぅー(後半)⇒ニュートラルぅー…♪♪の”つぶやき”で右から左、左から右…とお手玉の様にオレンジを移し替えていくイメージ、つまり、交互操作意識を持つこと。この練習で、交互操作で雪面を捕らえられるようになり両足同時の抜重が無くなった。結果として常に”ターン外足”雪面を常に捕らえることができるようになり、スキーのたわみをキープできるようになった。
午後は小回りの練習。小回りも基本的には大回りと変わるところはないが、リズム取りが少し忙しくなる。小回りのリズムは、今日新しく「気功法」から思いついた言葉【発気ヨォーイターン】。マジックハンドターンでは手首の返しを意識したが、この”発気よぉーい”は、その手首から”気”が発せられている…というイメージを持ち、その『気』が足裏の”オレンジ”に注がれるイメージを持つ、というもの。まったくイメージ的なものだが、思ったより効果がある!。コレを使わない手は無い。…ということで早速♪♪発気ぃー⇒ヨォーイ⇒発気ぃー⇒ヨォーイ…♪♪。”発気ぃー”はターン前半から中盤まで意識し、オレンジに気を発するイメージで…、”ヨォーイ”は発気をやめ、オレンジを引きあげながらニュートラルにするイメージで…。モチロン左右の交互操作意識は大回りと同じ…。初めのうちは”発気”はターン中盤から後半に掛けてしかイメージできないので、まずそれでやり方をマスターしイメージを作ってから、ニュートラルから素早く”発気”を意識する様にした方がベター。この方法でKawaさんの小回りはガツン、ガツン…というターンでなく、ギュゥーン、ギュゥーン…というターンに変身!(^I^)
今日一日のレッスンでKawaさんは『常に雪面を捕らえ、エネルギーがキープでき、いつでも自由にそれを解放できるターン』を会得された。私が見る限り、位置エネルギーをターンに換えて行く…という合理的なスキー操作を経験されたことは確かだと思う。
【注】ここで言う”気”とは… Shogakukan 1996電子ブック版…によると…
中国で3000年の歴史をもつ民間療法である気功法の中心となるもの。気功師の発する“気”によって病気を治療する。日本でもブームになり、さまざまな流派が活動している。大阪・帝塚山に本部を置く西野皓三の「西野呼吸法」は、相手と向きあい手と手をあわせて“気”を巡らし合う独特の方法で、医師も首をひねるほどの効果をあげる。しかし“気”の正体を科学的に解明するにはいたっていない。
2/27(日)雪 バッジテスト 1級検定主任
技能テスト、バッジ検定の1級検定を担当。
今日は大変な降雪の中の検定となった。受験された皆さんには気の毒なコンディションだったが、それだけに実力が出た検定となった。午前中は1級各班の巡回。新システムになって初めのころは実践種目講習テストの、検定員による基準点の違い、が懸念されたが、巡回制などの導入で、その心配も無く、最近では検定員の視点の一致度に驚くほどだ。
午後は名木山の中壁で規定種目テスト。雪が柔らかいのと少しコブができ始めたことで、かなりのハードバーンとなった。しかし、しっかり外スキーで雪の抵抗を捕らえてターンしている受験生は安定したイイ滑りをした。自分の力でターンをしている受験生の滑りは少しのコブやアラブミの雪でさえ上体が乱れ、見ていて安心感が無く、1級の実力があるとは思えない。こういう時にこそ、理に叶った合理的な滑りを心掛けないといけない。
中回りから小回りの種目でも同じことが言えた。雪の力を無視した滑りに、リズミカルな運動が現われるはずも無く、ただ単に雪の中で暴れている…という印象を受けただけだった。位置エネルギーをターンに替えて滑るという意識をもう少し学んで欲しい。スキーという『馬』の上で、自らが暴れまわっている印象を受ける。もう少し『馬』が楽に動ける様に、微妙なシグナルを馬に送り、馬に動いてもらうことが大事。
受験者48人中、合格は3名でした。
また、昨日のMatsumoさんの奥さんは、残念ながら2級合格できませんでした。検定員の話によりますと、大回りの右ターンでスキーのテールが流れてしまい、リズムが取れていなかった…ということでした。残念…。(=_=;)
2/26(土)晴のち曇り Matsumoさんプライベートレッスン
今日はMatsumoさんご夫妻のプライベートレッスン。
旦那さんは先週日曜の検定でめでたく2級合格されたのですが、奥さんは無念の涙…。明日はぜひともリベンジを!…ということで今日のレッスンということに…。
まず2級のテーマ『スキッディング要素』のお話から…。支点を土踏まず付近として、雪の抵抗を受け、スキーの前後差を利用したターンをする事。そこで重要になるのは「支点(荷重点)」と「雪の抵抗を受ける方向」、それに「圧のやり取りの量」。これにはオレンジを土踏まずに意識したターンが有効。舵取りの部分ではオレンジが雪の抵抗を受けて皮が破れ、ジュースが少しずつ出て行くイメージ。そして角付けの切り換え部分では、そのオレンジが雪からのエネルギーを貰い、元の形に戻りながら反対の土踏まずに移動して行くイメージ…。ターン前半部分では、また雪からの圧でオレンジがつぶれて行くイメージ…。つまりオレンジが左右の土踏まずを交互に移動し、つぶれたり元の形に戻ったり…というイメージを足裏に意識する訳…。シュプールはオレンジジュースが出た跡…、というイメージ…。これを【TOK】流では『オレンジターン』と呼んでいる。2級の検定ではすべての種目がこの意識で通用する。あとは種目によって、いかにオレンジのつぶれ具合と戻り具合を調整するか、だけ…。大回りではゆっくりしたつぶれと戻りだし、小回りではそれがすこし急激なものになる。
以上のことを基本に、外足にしっかり乗る為の『マジックハンド』、斜面を移動して雪から圧を受けるための『ドライビングターン』、ターンからターンへの切り換えをうまくおこなうための『ありがとうターン』と『ニュートラル』意識、ターン円弧を丸く描く為の『受けるぅーう⇒引くぅーう…』というつぶやきのリズム、…等を練習。最後のころにはだいぶ雪の力でターンすることに習熟され、抵抗を受ける時のポジション『う』の姿勢もうまくできるようになりました。
明日はぜひ先週のリベンジに成功される様祈っています! 頑張ってネ!(^I^)
2/25(金)曇のち晴 Matsuさんプライベートレッスン
【TOK】のホームページを良くご覧頂いているMatsuさんのプライベートレッスン。
「スキー歴20年、年を経るごとに下手になっていくように感じています。年だと諦める気になれず、、もう一度基礎からやり直なおそうと昨年より八方に通っています。手始めにまず2級合格を目指しています……」というお手紙を事前に頂きました。
滑りを拝見すると理にかなったイイ滑りをなさっているのですが、心の中でナニか納得のいかないものをお持ちの様です。生涯スポーツ…と言われるスポーツなのに、実際の現場ではカービングだの、働きかけだの、疲れの伴う運動が主流となっている傾向がある…そういう認識を私も抱いています。Matsuさんも、どこかでそのような感じを抱いておられるような、そんな気がしました。『スキー』ってそんなに難しく考えなくては滑れない、楽しめないスポーツなんだろうか?…。老若男女、誰にでも楽しめるスポーツでなくて何が『生涯スポーツ』なんだ?!。そして、わたしのホームページをご覧になり、『押す』ではなく『引く』という言葉に出会われ、ちょっとコレは違うぞ?と思われたみたいです。
今日のレッスンはそういうことで滑りのエキスを抽出した『枯れた滑り』がそのテーマとなりました。
まず「Let意識」のスキッディング要素、オレンジターンから…。スキーの前後差を生かしてV字の外側を滑る意識のスキッディングターン。そして同じ「Let意識」のカービングへ…。Matsuさんの豊富なスキー暦が物語る様に、滑りの意識を替えられるだけで、私のお話する滑りがすぐクリアできます。要は、内部の心の持ち様と言うか、どういう意識でスキーをするか?ということなのだと気がつきました。同じ滑りをするにもDO的な滑りをするのか、LET的な滑りをするのかで気分がまるで違うのです。言葉を替えて言えば、自分からの働きかけの意識を、雪の抵抗を受けてターンする意識、に替えるだけで表面に現われる動作がまるで違ってくるのです。Matsuさんはすでにかなりの滑りこみを経験されているだけあって、砂に水が浸み込むように私のいう事をクリアされました。(^I^)。スポーツ用語でいう『プラトー』という「伸び悩み」の状態を一気に解決された様に、私には見受けられました。オレンジやマジックハンド、引く、ありがとう…等など、私流の滑りを通じて、ターンに必要な『圧をやり取りする支点、その方向、その量』についてかなり意識できるようになりました。運動が非常に滑らかで無理や無駄の少ない、言うところの『枯れたスキー』の真髄をだいぶ理解された様です。
午後には晴れ間が広がり快適なスキーイングになりました。お言葉での感想は頂けなかったものの、Matsuさんのお心の中も、願わくば今日の天気のように晴々とした気持ちになられたらイイなぁー、と願った【TOK】デシタ!。(^I^)
2/24(木)雪 バッジテスト 2級検定主任
技能テスト、バッジ検定の2級検定を担当。
午前中は検定巡回。今日は2級の検定主任という事で2級の実践種目講習テストの各班を巡回。今日の受験者は53名と今シーズンの最高。実践種目テスト終了後、各班の検定員の判定を参考評価の私の判定と比較しても、ほとんど差が無い。同一レベルでの検定評価がされていることに満足する。
午後は規定種目テスト。大回りではスキッディングの要領が飲みこめていない受験者が多いことに気付く。自分から雪面への働きかけによる反発力を使っているので、ターン弧が円く描けない。これでは合格点は出ない。もう少しスキーの前後差を利用し、雪面からの抵抗を受け続け、その反発力を生かしたターンをするよう心がけること。小回りから中回り、の種目でも同じ事が言える。小回りは比較的自分から加えた圧の反動を利用できるが、中回りがそれではうまくいかない。抵抗を捕らえ続けられないから、決まった時しかニュートラルに移行できないのだ。斜面移動による抵抗キープの滑りが課題。圧を加えた時しか解放できないからリズム取りもうまくできない。1級ほどの切れが要求されるわけではないのだから、もう少し落ち着いてじっくり滑る事が大切。
結局53人中合格者は8人でした。
2/23(水)晴 バッジテストスペシャル 2日目
今日は久しぶりの晴の天気! (^I^) やっぱり天気がイイと気分も爽快、スキーも一段と楽しい!
さてバッジテストスペシャルの二日目。今日は検定種目毎の着眼点と演技ポイントの解説。
まず『カービング要素』の実践種目から…。大回りは「たわまし」がキーポイント。しかし、昨日あれだけ練習したのに、最初の練習では誰もそれが表現できていない!。スキーヤーの意識が無いと演技は不可能なのだが……。少々きつい言葉で「ご自分でナニを見せるのかしっかり意識し、表現しないと1級合格は難しい…」と…。そのアドバイスの後は合否スレスレだがしっかりとした「たわまし」の演技ができたのだが…。続いて中回り…。これも、スキートップ方向へ意欲的に進み、スキーをたわませ、その反発力を次のターンにつなげる…というもの。ただテンポは大回りより早く、『引くぅー、受けるぅー…』のリズムが早くなる。圧のやり取りの間合いが重要となる。そして、次は総合滑降。抵抗の捕らえとニュートラルへの解放のテンポを変え、リズム変化をしっかり見せるのがポイント。積極的に斜面を滑り降りて雪の抵抗を貰い受ける意識が大切となる。単なる『お上手スキーヤー』的なスキーイングでは1級合格は無理。
午後は『規定種目テスト』の練習。まず大回りから…。午前中の実践の大回りとの違いはナニかを説明。ターン前半で迎え角意識のスキッディングを入れ、スキーがたわみ始めたらカービングに移行するというもの。ターン始めからカービングで滑るのとはちょっと演技が異なる。結果的にターン前半で脚の伸びが起こり、ストレッチングの動きが出ることになる。……ここで宮下征樹が自己練習しているのに遭遇。一回だけカービング要素の大回りの演技をしてもらう。斜面を滑り降りるスピードの違い、それによって起こる雪面からの抵抗、そしてスキーのたわみとその解放。ターン後半から次のターン始めへのエネルギーの伝え方の凄さ…。これを目の前にして、カービングターンとはこんなに凄いものかと皆さん感嘆!。…さて、現実に戻って、中回りから小回りの種目。これはリズム変化をしっかり区別して見せること。しっかりした雪面圧のキープとその解放がポイント。新システムでは小回りはこの種目にあるだけなので、小回りが得意な人はしっかりした演技し得点を伸ばすことが大切。
二日間スペシャルを終え、感じたことは、自分で加える圧と、雪から受ける圧の違いを見分けられないと演技の幅が狭くなってしまうという事。スキーをいかにたわまし続けられるかがポイントになるという事。受験し合格しようという意欲があるスキーヤーは、自分の楽しみのスキーイングを少し犠牲にし、これらのことを意識しながら日頃のスキーをすべきだと感じた【TOK】デシタ。
2/22(火)曇 バッジテストスペシャル 1日目
今日、明日の二日間、バッジスペシャル2日コースの1級受験者を担当することに…。今回は男性5名、女性1名の方が生徒さん。
午前中はスキッディングターンの説明から…。プルークボーゲンの外側を滑る意識し、スキーの前後差を利用し、雪の力でターンすること…。このとき支点(荷重点)意識が重要jになること…。これがどうシュテムターンにつながり、基礎パラレルターンになって行くか…。迎え角がターン維持だけでなく、次のターンのきっかけになること…。規定種目テストの前半部はこの意識が必要なこと…。
午後はカービングたーんについて…。スキッディングとの違いはナニか?…。スキー前後差利用のターンから、たわみ角、サイドカーブ利用のターンへ…。抵抗を求める方向がスキッディングとカービングでは異なること…。カービングではターンとターンの切り換えを、たわみを緩めることで3次元的なスキーの返りの力を利用して次のターンにつなげること…。かかと支点気味でスキーのトップ部分に雪の圧を感じて滑ること…。脚を曲げた低い姿勢での練習がカービングターンを理解する上で大切なこと…。外スキーを充分たわませるには『マジックハンド感覚』が大事なこと…。ターン後半、『外スキーの圧を引く感覚』でニュートラルにし、次の外スキーで圧を受けとめること…。同時操作意識ではなく、左右交互の操作意識が結果的に同時運動を生むこと…。などをお話し、トレーニングした。
6人の方全員が、これまではターン後半に圧を強め、その反動で抜重し次のターンにつなげる滑りをしていたが、今日の終わりころには圧を受け、それを解放するという意識がかなり出てきた。
明日は検定の各種目ごとに、今日のスキッディングとカービングが生かされるのか解説し練習することを約束して、お別れ…。
2/21(月)雪 プライズテスト目合わせ研修会出席
長野県スキー連盟主催の『プライズテスト』の検定員目合わせ会が、志賀高原入口の『よませスキー場』で行われ、それに同僚検定員4名と参加。昨日から明後日まで行われている準指導員検定にあわせ、テクニカル・クラウンについて、県内検定員の着眼点や得点配分が同じレベルになる様にすることを目的として開催。
朝5時半起きで、よませスキー場に着いたのが8時20分。それから受付を済ませ、研修会の会場に……。準指導員受験者や、B級検定員受験者が緊張した面持ちで受験バーンに……。私達は県連役員の指示に従い、準指導員受験者の滑りを評価し、県連担当役員の評価とどう一致し、どう異なるのかを自己判断し、検定員としての目を同じレベルにするという作業なので、比較的リラックス……。午前中は発展技術の小回りから大回り、午後は総合滑降と吹雪の中、約3時間の実技研修を終えたのでした。それにしても寒かったぁー!!。その後2時ころから会場をスキー場内のホテルに移し、今日の研修会についての質疑応答、および今年から新しくなった検定システムに対する各スキースクールの対応や問題点などを討議。県内各地から集まった検定員、約40名の熱心な研修会が終わったのでした。
それにしても、プライズテストが同じ基準で行われるようにという県連の配慮は高く評価したい、と思った【TOK】デシタ…。
2/20(日)曇 Day Off
今日はヒザの調子がイマイチなのと、検定Tシャツのオーダーが入っていて、今日の正午が納品締め切りの為スキースクールはお休み…。検定Tシャツは検定部のアイデアで、合格した人にプレゼントする、というもの…。合格順位の入った一枚限りのTシャツなので、結構人気がある。そのTシャツの受注を【TOK】がしていて、ことしは昨日までにすでに61名のひとが合格、今回は62番目から101番まで40枚の受注を受けたのでした。念願の1級に合格した記念に貰えるTシャツなので、製作する側としても、いつもの以上にイイ物を作ろうという気になるのでした。一枚一枚番号が違うので手間がかかりますが検定員としての【TOK】の心情を込めながらプリントさせて頂きました。(^I^)。
…プリントしながら、一昨日の生徒、Matuさんや、昨日のSatoさん達と交わした会話がフッと頭を過ぎりました。
『生涯スポーツとして位置付けているスキー』なはずなのに…、ヒザや腰にかなりの負担をかける『カービングターン』が全て…のような風潮を与えているSAJの方向はイイのだろうか?自分で働きかける運動と、落下によって雪の抵抗を受けとめてターンする運動の違いを明確にあすること。速さや、切れだけでなく、雪との会話を楽しむスキーもあること、を啓蒙すべきではないだろうか?こういう風な印象を受けているのは私だけだろうか?教程にしても、検定にしても、その目標とする技術がカービングになっているのは危険ではないだろうか?カービングターンはもともとタイムを縮めるための滑り方であって、一般スキーヤーがゲレンデやオフピステの自然の中を自由に滑る為の技術とは次元が違うところにあるものではないだろうか?どうしてそれが、検定の習熟度や到達度の尺度になるのだろう?。速い、切れる、スピーディーだ…だけではない、Calm(静かな,おだやかな、平穏な)なスキーがもっと大切にされてイイのではないか?スピードはさほど無くてもイイ…、雪の力でターンが起こり、斜面を滑り降りることが快感になり、心が豊かになり、顔がほころび、平和な気持ちになる。ホントに雪ってありがたいなぁー…という思いが溢れて来て、大自然を創ってくれたナニかに感謝する気持ちが起こる。これこそスキーが『障害スポーツ』でなく『生涯スポーツ』であることの意味ではないだろうか?………と思った【TOK】デシタ。
2/19(金)薄曇 Horiさん、Naruさん、Satoさん、Iwaさんのプライベートレッスン
A県高体連の主催で昨年まで毎年行われていた研修スキーが、いろいろな都合で今年から取り止めに…(=_=;)。
昨年この研修スキーでご一緒したSatoさんのお仲間三人を含めてのプライベートレッスン。みなさん、私のホームページを良くご覧になっておられて、【TOK】流スキー術を学びたいというのがご希望。スキー教師冥利に尽きる光栄です。
さて、レッスンは先ず『オレンジターン』で圧を受けとめる支点のお話しから…。そしてスキッドターンのターン原理説明…。スキッドが、スピードを増すにつれてスキーがたわみカービングに以降して行くこと…。それにつれて抵抗を受ける方向が変わって行くこと…。圧の変化をオレンジを意識することで足裏で感じ取ること…。右から左、左から右…とオレンジが移る意識で圧のやり取りを行うこと(⇒交互操作)。スキーのたわみ状態をキープするには、斜面を下方に移動して、雪の抵抗を受け続けること…。Hori、Satoのお二人は雪からの抵抗を受けとめるのが非常にうまく、中回り、大回りとも最高の滑りだ。一方、Horiさん、Iwaさんのお二人は、これまでターン後半自分で雪面に働きかける操作でスキーをしてこられたせいもあって、雪の抵抗で回る…という感覚がなかなかつかめない。そこで『ドライビングターン』をすることに…。このターンで自分で働きかけなくてもスキーはターンするものなのだ、という事が少し解りかけたよう…。
午後は『マジックハンドターン』。この練習と、支点をかかとにして足のつま先側で雪の抵抗を受ける意識を持ってもらうことで、でHori、Iwaさんお二人も自分から雪面に働きかけることがだいぶ少なくなった。急斜面での『マジックハンドターン』の練習では、けっこう皆さんにその有効さを理解してもらえた様だ。Satoさんはスキーがいい具合に走り過ぎ、板に置いて行かれる一幕も…。それにしても、Naruさん、Satoさんの雪の抵抗を受ける感覚は抜群!八方尾根スキースクールの助教師でもこれほどの演技ができる人は少ない。小回りがイマイチトレーニングが必要だが…。レッスン終了近くには、マジックハンド意識の小回りで、4人皆さんがイイ滑りを見せてくれた!。(^I^)
この調子でトレーニングを積めば、本当に無駄の無い合理的なスキー操作のできる『枯れたスキーヤー』になれると強く思った【TOK】デシタ!。
2/18(金)小雪 Matuさん、Okaさん プライベートレッスン
正指を受けられるMatuさんと、準指を受験されるOkaさんのプライベートレッスン。Matuさんは今シーズン3回目のレッスン。
SAJがいう所の『セーフティー、コンフォート、チャレンジ』の三態の滑り方の確認から…。この三つの技術的特徴を理解しないと演技ができない。セーフティーは横への働きかけでターンを始動すること、コンフォートはスキーの前後差を利用したターンで始動しカービングにつなげること、チャレンジはカービング要素を前面に出すこと……がポイント
セーフティーの特徴はプルーク状態から♪♪働きかけるぅー⇒止めるぅー⇒働きかけるぅー⇒止めるぅー…♪♪がそのリズムで、働きかけが無い時はターンが始まらないことがポイント。これを理解してから次の段階のシュテムターンへ。シュテムターンはプルークボーゲンの片側を滑っている感覚であり、シュテムに開く時はプルークボーゲンに戻す感覚で山スキーを開き出すこと、そしてプルークボーゲンのニュートラル状態から内スキーを引き上げることで外スキーだけの捕らえに移り、『働きかけるぅー意識』でターンを始動し、雪の抵抗を受け続けながらターンを維持すること…。
次の、コンフォートのターンの特徴は ♪♪伸ばぁーし捕らえぇー⇒曲げおさえぇー⇒伸ばぁーし捕らえぇー⇒曲げおさえぇー…♪♪がそのリズム。伸ばし意識ではスキーを外側に出さないで、雪の抵抗受け止める意識を持ち、その時点でターンが始動する意識を持つこと。曲げ押さえぇーでは角付けをある程度強め切れを演出すること、がポイント。その応用技術、小回りターンは午後に練習することに…。
さらに、カービング要素では、幅広いプルーク状態から、片方のスキーを♪♪引くぅー⇒引くぅー⇒引くぅー⇒引くぅー⇒…♪♪がリズムで、外スキーを押すという感覚よりは、内スキーを引きながら、斜面落下による雪の抵抗でスキーのたわみを作り、それに乗ってターンする意識がポイント。チャレンジの応用技術、中回りは、プルークポジションをブライトポジションに変え、♪♪引くぅー⇒ニュートラルゥー受けるぅー⇒引くぅー⇒ニュートラルゥー受けるぅー…♪♪のように、ニュートラル意識と受けるぅー、という意識を加えることが大事。
これら3態の滑りを理解してから、質の高い滑り、技能程度の高い滑りとはどういう滑りか?を検証し午前中のレッスン終了。
昼食時はOkaさんの質問にお応えする形で質疑応答のひと時となった。『表面上現われるスキーヤーの姿勢だけを、内なる意識を抜きにして、真似るのは危険である』こと。『合理性の無い運動は、生涯スポーツたるスキーというスポーツには適さない』こと。『検定員に自分の滑りを評価する眼力があるかどうか?を試すつもりで試験の臨むべきである』こと…をお話した。
午後は小回りの練習。ところが、午前中あれだけの滑りをしたOkaさんの小回りがおかしい!。ナニか迷っている感じだ。どうも抵抗を受けるポジションがおかしい。聞くと『急斜面などで身体が遅れないよう、前に、前に…という意識を強く持っている』ということだ。例え直滑降であろうとも、斜面に垂直に重心軸を構えるのは前からの抵抗に対処するという意味で危険であること、まして、ターンしているときは外から大きな雪の抵抗を受けているわけで、身体を前に持って行くなど論外!。むしろ支点をかかと気味にし、その状態で斜面を移動することで、スキートップ部、ブーツつま先側で雪の圧を下方から感じ取ることが大事であることをお話した。これ以降Okaさんの滑りがガラッと変わった!(^I^) 抵抗を受けてスキーがたわみ、スキーが切れて走りはじめ、引きのタイミングも良くなった。かかと支点の為、DOのアクションができなくなり、雪の抵抗を受け止める、ということの真の意味が解ったのだ!。おめでとう!。これで小回りもOKだ。(^I^)
どんなうまいスキーヤーでも、勘違いというものはあるものなんだなぁー、とつくづく思った【TOK】デシタ!。
2/17(木)曇 Yumoさんプライベートレッスン
今日はYumoさんのプライベートレッスン。Yumoさんも、Inter Net で【TOK】の「スキーQ&A」や教師日記をお読みになり、レッスンを希望されたのでした。
今朝までの降雪でゲレンデは絶好の状態。私のホームページをご覧だという事で、まず支点(荷重点)のお話と、スキーのトップとテールの長さの差を利用したスキッディングターンのお話から…。そして、スピードが出てくるとそれがスキーのたわみを生み、抵抗を受ける方向が正対気味になってもターンが持続できること…。スキッディングにしてもカービングにしても、『基本は雪の抵抗を受けることに有る』ということ…。両者の違いは抵抗を受ける方向の違いであるということ…。ターンには『圧を受ける位置、受ける方向、受ける(あるいは与える)圧の量』の三つが大事だということ…。圧の解放=ニュートラル(斜めの直滑降)は左右のスキーの圧を交互に減じて行うこと…。左右同時操作的イメージではなく、交互操作で圧のやり取りを行うと、結果的にその動きが同時運動になること…。外足での効率的抵抗の捕らえのためには『マジックハンドターン』が有効であること…。高い姿勢は脚に負担を与えず、疲れないターンになるがズレを伴いやすく、低い姿勢は疲れるものの切れの良いターンになること…。これらのことを大回り、中回りで経験した。
午後は午前中のテーマを小回りに応用…。腰からの外向はスキッディングターンに有効で、みぞおちからの外向はカービングターン的小回りに有効だということ…。小回りでは無理にターン前半から捕らえる意識より、角付けをした状態で斜面を落ちて行くことで雪の抵抗を捕らえ、それを引くイメージでニュートラルに解放すること…。小回りの基本的なポジションは『ありがとう』の姿勢にあること…。小回りだけを練習するのではなく、中回りのイメージを小回りにつなげる意識を持つこと…。落差の位置エネルギーを回転エネルギーに変える意識を持つこと…。
Yumoさんは正指導員の資格をお持ちで、いま某スキー場でパトロールのお仕事をなさっておられるとか…。わたしのお話することを、砂に水が染み込むごとくに理解されました。一日、4時間のレッスンでこれほどたくさんのことをお話申し上げることができたのも、Yumoさんに、それを受け入れていただくだけの御技量があられたからだとつくづく感じました。私の指導法に対するご批評も伺え、私にとっても本当に有意義な一日でした。ありがとうございました!(^I^)
2/15.16(火.水)雪 Day Off 2連休
あるスキー教師とその妻が、シーズン途中にもかかわらず、周囲の皆さんのご協力で、休暇を兼ねたスキー旅行に出掛けました。
行き先は『妙高赤倉』…。スキー教師にとっては、その昔、自作のスキー指導用ビデオ撮影で訪れた時以来、約20年ぶりくらいの赤倉…。妻がシーズン始め【Mt.6】の共通シーズン券に当選してリフト代が節約できることもあり、また温泉もあるということで、一緒に出掛けたのでした…が……。
14日、上信越自動車道の長野を通り信州中野を過ぎる辺りから雪模様……。途中『チェーン規制』なるものを初めて経験し、「ははぁーん、チェーン規制って、アアいう風にやるんだ!」と感嘆したり…。ところが赤倉に着く頃は、白い世界で前が道路と雪の壁の境が解らないくらいの大雪…。それでもやっとホテルにチェックインできてヒト安心。大雪の中だけれど、せっかくだから滑るか…ということでゲレンデへ。ところが吹雪がひどく、これまで経験したことのないほどの寒さ!。妻は半泣きべそ状態…。休もう、ということでリフト二本乗って早速休憩…。おでんと漬物をツマミに生ビールを3杯…。でも1時間経てども、1時間半経てども、吹雪は止む気配なし……。食事後1本だけリフトに義理で乗り、そのままホテルへ。その夜は温泉につかり、夕飯をじっくり楽しんでZzzz…。夜八時から翌朝7時までグッスリ…。やっぱり疲れていたのかなぁー?(^I^)
翌朝!晴天期待で窓を開けると!!!…。昨日にも増して大雪…。早速温泉に浸かり自分の気持ちを落ちつける。『……ゆっくり休めたし、温泉も楽しめたし、ヒト晩ビアホールの仕事も忘れて居られたし……イイ旅行だ!』。朝食後、大雪警報が出ているし、無事帰れるかどうかも不安なので、迷わず帰宅準備。車の上に雪が1メートル以上積っている!車の除雪作業に約30分、10時半ころようやく帰路に……。途中スリップ事故を2件目撃…。アアならないように注意注意!と自分に言い聞かせ、なんとか長野市へ。さすがにココの降雪は少ない。映画でも見て帰ろうか、という事になり、映画館へ。映画の後、夕食を兼ねて一杯やり帰宅…。
スキーは充分楽しめなかったものの、ゆっくり骨休めした二人でした!(^I^)
2/14(月)曇 Uchi さん、Yama さんプライベートレッスン
Inter Net で【TOK】の「スキーQ&A」や教師日記をお読みになり、レッスンを希望されたUchiさんのプライベートレッスン。
明日、明後日行われる、テクニカルのプライズテストを受験される前に、わたしのレッスンを…ということで、お仲間のYamaさんと共にレッスンをさせて頂きました。
まず兎平からリーゼンコースを降りながら、お二人の滑りを拝見。Uchiさんは、ややターン後半踏み込み過ぎで、スキーが走らず、重いスキー操作。またYamaさんは、外足の荷重点がやや前にあって、テールが少し外に流れ気味になり、その為内足にも荷重してしまう、という、スキーのたわみが充分でない「荷重分散的」スキー操作。そこで、まず体を支え、雪を受けとめる為の支点として『かかと』を意識し、雪の抵抗をその前部=”土踏まずから母子きゅうにかけて”で受け止める様説明。これひとつでお二人のスキーの動きが変わった。かかと支点、を意識したので自らが働きかける『Do意識』が減ったのだ。その次は『マジックハンド』。これで外スキーへの乗りこみとヒザの内側への絞り込みが行われるようになり、外スキーがたわみ始めた。あとは、マジックハンドの手首の絞りを緩めて、ニュートラル状態にする事…。これだけで、すでに準指導員の資格をお持ちのお二人の滑りはガラッと変化!(^I^)。雪の圧でスキーをたわませて置くと、いつでもニュートラル状態に持って行けることが解ったのだ!。その為には常に斜面を移動し続け、雪からのエネルギーを貰い続けることが大切だという事も…。大回り系と、中回り系はこれで大丈夫! (^I^)
午後からは白樺で小回りの練習。小回りでも午前中と同じ意識、つまり『雪の力でターンする』という事に変わりないのだが、どうしても以前からのクセで、スキーをまわそうという意識が出たり、後半、自ら押してしまう。私の後をトレーンしたり、中回りから小回りに入っていくと落下の意識が有り、うまくいくのだが…。つまり、落差のエネルギーをターンエネルギーに変える、という意識がまだ少ないということ。その後、場所をチャンスカコースに移して急斜面ターン。ターン前半からヒザを返して雪面を捕らえる練習。またニュートラルに続くターン前半でスキーを斜面縦方向に押してたわませカービングにつなげるトレーニング。終盤にはお二人ともかなり雪の圧を捕らえることができるようになり、明日からのプライズテストに備えたのでした。小回りの練習時間が少し欲しいところですが、大回り系中回り系で得点を稼ぎ、ぜひ合格する様祈念、頑張って!
【TOK】は昨日夕方のトレーニング同様右ヒザが少し痛んだが、そこはプロ、なんとか我慢して演技する。雪が昨日より柔らかかったことと、今朝9時からのスキーチューンが効いて、なんとかいちにち持ち堪えたのでした!。(^I^)。
2/13(日)曇 バッジテスト 検定員
今日は3連休の最終日で日曜日の検定日。
1、2級とも40数名づつの受験生。今シーズン最多の受験生。午前は検定巡回。午後は2級の規定種目テストの検定員。
今日の2級検定で目についたことは
1.スキッディングターンをするのに必要なポジショニングができていない。
スキッディングでの基本ポジションはプルーク姿勢…。これが理解できていないと、まずターン外スキーで雪の抵抗を受け、スキーの前後差を生かしたターンができない。したがってそれに続くスキーをたわましてのターンができるわけがない。
2.雪の抵抗に関係無く、自らの力で無理やりターンする受験生が多い。
1とも関係するが、スキーを動かすのとスキーがターンするように乗ってあげるのとでは大違い! スキーを横方向に動かしてしまうのは、合理性が少ない。
3.ターンにリズム、滑らかさが無い。
雪とスキーの圧のやり取りが大事なのだが、それを無視してしまうため、テンポ良いリズムや滑らかな脚の動きが出るわけが無い。
2級レベルでは、スキーが横にスライドしてターンするのはOKなのだから、もっと楽に、ズラし感覚でスキーイングをすればいいのに、みんな切ろうという意識が強いような気もする。
以上、今日の検定で気がついたことでした。
夕方、4時過ぎ、友人のH.M君が一緒に滑ろう、と言う。同じく教師仲間のMrrinも同席。
少々ヒザがくたびれているが、彼らの誘いに乗って白樺ゲレンデへ。今、彼は大回りターンで少々スランプ状態…。そこで、大回りターンに関する私見を披瀝。マジックハンドターンや引くターン意識を意識することで、ちょっと甘かった彼の対応姿勢が良くなる。教師は、各教師それぞれ得て不得手があり、それを互いの視点で矯正しながらトレーニングをする。彼の意識の中に【TOK】の感覚が注入され、より質の高い滑りができるようになったのだ。(^I^)
その後名木山に場所を移して小回り…。いい訳になってしまうが、小回りは右ヒザにコタえる。(=_=;)。彼らの小回りに匹敵するターンをしようとするのだが…クヤシイィー!デキナイ。…もう一回、もう一回と4、5回リフトに乗るが……結果は惨敗!。今に見ていろ、ヒザが治って、カービングスキーを使って、イイ滑り見せてやるから! アアーミゼラブル! (=_=;)の【TOK】デシタ。
2/12(土)晴 強風 大阪SHスキークラブ プライベートレッスン
3連休の中日の今日は、大阪のSHスキークラブの方々のプライベートレッスン。
私の担当させてもらった班は2級受験希望の方々のクラス。結構うまい方々だが、典型的な『ターン後半踏みこみ、その反動を使って抜重して角付けを切りかえる…』という滑り方だ。これでは急斜面やアイスバーンではうまく滑れない。圧を受ける支点、その量、そしてその方向、の『圧の三要素』が毎度の事ながら今日のテーマとなる。『オレンジターン』で支点意識と圧の量の調整を学び、『ありがとうターン』で迎え角のネジレが次のターンの原動力となることを学んだ。また”受けるぅー⇒引いて直滑降ぉー⇒受けるぅー…”の『まかせなさいターン』で圧のゆっくりした減圧方法を学び、『引く引くターン』で小回りの引く意識を、そして『トランポリンターン』では斜面を移動する意識を練習した。午後は『マジックハンドターン』で外足での雪の捕らえを、そして『ドライビングターン』ではターンとターンのつなぎ目をニュートラル経由で行うことを学んだ。いずれのターンも『圧の三要素』の勉強の為の手段。
そして、最後の30分は検定の種目に付いての要領を学習し、今日のレッスンを終えたのでした。
皆さん、レッスン終了頃には自分で働きかけるので無く、雪の抵抗、エネルギーをもらってターンするという、スキーの原則を感じ取ってもらえた様でした。明日、何人かは2級を受験する様ですが、ぜひ頑張って欲しい、と念じた【TOK】デシタ。
2/11(金)雪 am:H大学体育授業レッスン6日目
pm:Kamiさん、Miさんプライベートレッスン
今日でH大学のレッスンも最終日…。最終日の今日は9時からバッジテスト。私の担当したクラスの学生は9人が2級を受験。その内4名が合格。5名が涙を飲んだ…。結果的に合格した人も、それを逃した人も、各自自分の持っている技量を出し切っての結果であった。6日間かけて学んだことは「検定に合格する」ということではなく、いかに目標にむかって努力したか?という事だと思う。またスキーの技術的向上だけでなく、他人の意見を聞き、自分の見方や考え方と違うことを経験できたこと、そして雪の自然の美しさ、過酷さを知ったこと、いろんな人に出遭ったことも、彼らの人生の中でキット役に立つと思う。毎年のことながら、閉校式には開校式の時に無かった「人の話を聞く姿勢、目の輝き、ひとつのことをやり終えた満足感」が見られたことが嬉しかった。また会おう学生諸君! シーハイル! (^I^)
午後は1/28に担当させていただいたKamiさんと、そのお友達Miさんのプライベートレッスン。
前回のKamiさんは「オレンジターン」と「雪の抵抗を受けてターンする意識」が主体だったが、今回はMiさんのご希望のショートターンの滑り方がメインテーマ…。お二人とも滑りを拝見すると、瞬間的に雪に働きかけ、その反動で抜重し、角付けを切り換えてターンする方法で滑っている。これではターン後半の切れが生まれないばかりか、疲れてしまう。そこでプルークボーゲンで引くターンの練習から…。外スキーの圧を強めてターンするのではなく、ターン内側の圧を引くようにして弱める(引く)ことでターンを始動させる方法だ。これで『引く』意識がわかる様になった。この意識をパラレルターンで行うと自然に外スキーに圧が加わりターンを始める。意識は交互操作だが、結果的に動きは同時運動になる。足裏にオレンジをイメージすることでこの『圧の調整』が一層わかりやすくなる。まずMiさんの滑りがガラッと変わり、面白いように切れ始め、リズムもとれだした。次にあれほど上体を振り込むように使っていたKamiさんの上体が動かなくなった!。これまでプラトー現象(伸び悩みの時期が続くこと)に落ち込んでいたMiさんは、ホント【TOK】もビックリするくらいの変わり様だ!Kamiさんも落ちること、斜面を移動することの効果に気付き上体が静かになった。モチロンターンからターンへはニュートラル状態を作る意識が必要なことは言うまでも無い。こうすることで、お二人は、スキーを自ら回していく必要がないことに気付いたのだ。中回りは圧をゆっくり減ずること、大回りはさらにゆっくり減ずることで可能になることも学ばれた。
圧のやり取り、引く引くターンをマスターされたお二人に乾杯! (^I^)
2/10(木)快晴 H大学体育授業レッスン5日目
今日は快晴! やや風があるものの絶好のスキー日和。学生達には最高の贈り物!(^I^)
さて、5日目となるとスキーの滑走感覚にも相当馴れ、学生諸君の動きもイイ感じになってきた。
今日のテーマは2級の受験種目に付いて、その種目の解説。滑りなれている学生と、今までそれほど滑ったことの無い学生とではいくら足裏感覚が良くなったとはいえ、その滑りに違いが出てしまう。特にスピードに対する対応能力が違うのだ。圧のやり取りについてはほとんどの学生が理解し、うまく演技できるが、限界スピードに差がある。残念だがこればかりは経験がモノをいう。
天気もイイので第1ケルンまで行き、リーゼンコースを降りながら種目ごとの狙いを解説する。2級の場合はスキッディングでOKなので、昨日と同じ「Take⇒直滑降⇒プルークポジション⇒Take⇒直滑降⇒プルークポジション...」が基本になる。トレインや、チームトレインをしながら大回り、中回りを練習して午前の部終了。
午後からは「2級の実践種目テスト」。明日は午前中の規定種目テストだけを実施するということで、午後実践種目のテストをする事になった。大回り、中回り、総合滑降を名木山の中壁、第2パラレルリフト横を使いながら実施。10人中なんとか7人は合格ラインをクリア。明日の規定種目テストに望みをつなげたのだった。(^I^)
2/9(水)雪 H大学体育授業レッスン4日目
今日は第4日目。雪が降り寒い一日でした。
さて、二日目の「カミナリ」で、警戒模様で引いていた学生の態度も、四日目となって和らぎ、だいぶ生徒とのコミュニケーションも取れるようになってきた。やることはやらないといけないこと、「返事」が人と人の意思伝達確認の上で重要なことも解ってもらえたようだ。
今日のテーマは、荷重点(支点)の確認と圧のやり取り、その方向を再確認すること。昨日の「Give&Takeターン」でだいぶ圧の調整の仕方は身についたものの、その方向や受け止める位置のついての感覚がだいぶいい加減になっている。今日はそれを再調整すること....。
そこで、プルークポジションの確認から....。ターン中はプルークボーゲンの外側で抵抗を受け止めているのだ、という意識をしっかりもってもらう。左右の荷重バランスを崩すのに、圧を加えて行うのではなく、ターンしようとする内側の圧を減ずる意識で行うこと。これにより「Take感覚」が身につくことと、Takeが外スキーのGiveになっていることも理解できるようになる。その後、Take⇒直滑降⇒プルークポジション⇒Take⇒直滑降⇒プルークポジション....の繰り返しで中回りを練習する。この練習で昨日の「Give&Takeターン」がより洗練されたものになってきた。まだ急斜面ではスピードコントロールがイマイチだが、中斜面はOK!(^I^)
午後はF教授の講習。プルークポジションの確認と、角付け量の変化によるターンを練習する。
さて、最終日の明後日は検定なので、明日が実質的なレッスンの最終日。どれくらいレベルアップがはかれるか…【TOK】も気合が入ります!(^I^)
2/8(火)曇り H大学体育授業レッスン3日目
H大学体育授業レッスン,第3日目。私の担当クラスは4班のうち上級クラスだがパラレルターンがやっとできる程度の学生10名。
午前中は先ず体を温める為の準備運動から…。そして昨日の復習…。
さて、今日のテーマは、3級受験、2級受験希望の学生が結構居るので先ずは基礎パラレルターン大回りの修得から…。
ターン後半の雪面抵抗の捕らえは「トランポリン」をイメージさせ、そこに落ちて行く感覚で練習。このことで斜面を下方に移動するという意識が出てきた。だが気を抜くとどうしてもスキーを止めてしまうクセが出る。瞬間的にスキーの角を立て、その反発力だけでターンしようとしてしまうのだ。特に若い男子生徒にこれが多く、いままでその感覚でスキーをして来たこともあって、なかなか直らない。これでは滑らかな円弧を描くことはできない。「オレンジ」を足裏にイメージさせ、そのつぶれ具合を感じ取る練習をする。気長に、あきらめず粘っこくレッスンした甲斐あって少しずつ良くなる。
午後はターン前半の練習。雪面からスキーを離した抜重のターンでなく、捕らえのある前半を意識させる。これには「Give&Takeターン」が有効。この感覚はほとんどの学生が初めて経験するらしく「エッ!なんで?抜重して軽くして回るんじゃないのォー?」…、「違う、チガウ、ちがう! モチロンそれでもイイけど、もっと上級を狙うの!」…という事で午後はこれにかかりっきり…。急斜面やアイスバーンではこのGive&Takeターンができないと苦労するので、あえて少し難しい技術を選択。それでも、今日のお終いのころには何人かの生徒はこの要領を修得した。
さぁて、明日はどうなるか? 楽しみ楽しみ! (^I^)
2/7(月)快晴 H大学体育授業レッスン2日目
H大学体育授業レッスン,第2日目。
午前中は先ずクラス別け。この時,【TOK】のカミナリが落ちる! それまで我慢していたのだが,学生の動きが緩慢で「単位を取るためだ……しょうがねェーからやってやるか……」的な行動がありありで覇気が見えない! この様な態度では怪我人が出るのは確実。主任教授の前だが言わせてもらう,と名木山ゲレンデ中に響くばかりの声で喝!「団体行動では個人の主張だけが通るわけではない!。自分は今何をしなければならないかを考えて行動する!。与えられるの待つのではなく自ら求めて行動する!……」その後幾分学生の態度が変化。
心を落ちつけ,いよいよレッスン……。荷重点(支点)の解説を「オレンジターン」で行う。スキーの前後差はなぜあるのか? それを生かすにはどうしたらイイか?
午後は場所をパノラマゲレンデに移し講習。オレンジを”踏むゥー踏むゥー……”という意識で行う「なるほどターン」から「マジックハンドターン」まで……。この時,迎え角方向から抵抗を受け止める意識と,オレンジがつぶれたり戻ったり……という意識,迎え角の角度が次のターンのキッカケになることも解説。午前中のカミナリが効いたのか,学生諸君も言われたことを確実に実践しょうとしてくれるようになった。叱る時は叱る,誉める時は誉める……この様な経験が少ない学生が確実に増えているなぁー,と感じた【TOK】デシタ……。
2/6(日)雪 am:Naさんプライベートレッスン pm:H大学体育授業レッスン1日目
午前中はNaさんのプライベートレッスン。
Naさんは準指導員の資格を持っておられる方で、最近人気のカービングスキーについてお知りになりたいということ…。例によって、カービングターンの練習の前に、スキッディングとの違いを再理解することにする。スキッディングはその基本ポジションがプルーク姿勢にあること、そしてターンは斜め前方から雪の抵抗を受けることで行われること、荷重点(支点)は土踏まず付近になること、を再確認。これに対し、カービングは雪の抵抗をスキーのトップ方向から受け、スキーのサイドカーブを利用してターンすることをお話しする。そのためには直滑降意識が大切なこと、スキーをサイドに押しやるのではなくスキーをたわましながら山回りをする要領でターンを開始すること、ターンからターンへの切り替えは一度直滑降に戻ってから、次の山回りを開始する様に行うことをお話する。このことを「ドライビングターン」と「マジックハンドターン」を使いながら実践し、カービングターンとはどういうモノかを経験していただいた。また、中回り、小回りについては、圧変化が大回りより急激に行われること、そのため押す意識よりも引く意識で雪の抵抗を捕らえ、ニュートラルに解放する意識が大切なことをお話した。2時間という短い時間の中でのレッスンなので、充分に真意が伝わったかどうか、少し不安の残る講習になってしまった。また機会があればぜひご一緒し、言い残したことをお話申し上げたいと思った【TOK】デシタ。
午後は毎年恒例になっているH大学の体育授業のレッスン。今日から11日まで6日間の長丁場。参加者は43名、スキー教師4名が担当。スキーやスノースポーツの楽しさをじっくりお伝えできる機会なので、我々スキー教師にとっても大変楽しみな講習。主任教授の福岡先生の弁を借りれば「自然を知り、人を知り、スキーを知る」ということを通じ「自分を知る」ことがこの授業の目的。初日の今日は例年どおり、雪の原野を小遠足…。冬の自然とはどういうモノか?雪とは?滑る感覚とは?…等々約2時間の Short
Tour でじっくり体験してもらった。明日からはいよいよ斜面に出てスキーの体験。みなさん!イイ思い出が残るような授業になりますように!(^I^)
2/5(土)快晴 愛知県Brスキー部 プライベートレッスン
今日はBrスキー部の皆さんのプライベートレッスン。有資格者の方々がほとんどで、技術選予選等に出られた方も居られるバリバリのスキーヤーの皆さん。
今回のテーマは、普段指導する立場に居て、他人からアドバイスを受ける機会の少ない部員の方々のレベルアップが主たる目的なので、普段私が感じている「圧」がそれ。2/2のレッスンと内容は似て、圧を受ける位置、その方向、その量、がポイント。最近カービングターンを練習される方が多いらしく、スキッディングの迎え角方向への移動がスムースにいかない人が多い。つまり、横から受ける圧の意識とプルークポジションの練習が欲しいところだ…。その後のカービングでは「圧のやり取り」がメインの練習。ニュートラル経由での圧のやり取りができて、初めて3次元的なスキー操作とエネルギーの伝承が可能になるので、もう少しニュートラル意識を持つこと。つまり、直滑降から山回り、そして直滑降に戻り、また山回り…の連続がカービングターンの本質でS字の連続ターンが可能になるということを意識した方がイイ。その補助的手段として「マジックハンド」が威力を発揮し、ヒザのパワフルな使い方を可能にしてくれる…。
午後からは場所を白樺からパノラマ黒菱、スカイラインに移し、ハイスピードでの練習と中回り小回りのトレーニング。ハイスピードでは雪と喧嘩しないこと、中回り小回りでは「引く引く意識」で圧を吸収しながらニュートラルにすること、を練習。ガツン!と捕らえるのではなく、ギュゥィーンと捕らえ、丸みのある円弧を描いた中・小回りをするトレーニング…圧の調節の仕方を学んだ。
有資格者の方々を前にしたレッスンなので、釈迦に説法…的な講習になってしまったが、普段私が感じ、八方尾根スキースクールの研修会などでもお話している事を中心にレッスンを進めさせて頂きました。多くのことをお伝えしたいばかりに、実践トレーニングの時間が少なく、少々散漫な講習になったかもしれませんが、お許し下さい。これが全て、という訳ではありませんが、ナニか参考になれば幸いです。
皆さんお疲れ様デシタ!(^I^)
2/4(金)雪 Kaさん プライベートレッスン
1級受験を目指すお父さんとお嬢さん、Kaさんお二人のプライベート。
いつものことながら、1級の検定での大事なことは、カービングターンとスキッディングターンを分けて演技できる能力が試されるということ…。その違いはナニなのか…の説明をしながらリーゼンコースを下る。
お嬢さんは内足荷重気味、お父さんは上体でスキーを回すタイプのスキーヤーなので、マジックハンドターンを練習する。これでだいぶ外スキーの踏み込みが良くなり安定性も出てきた。圧のやり取りの中心となる「支点(荷重点)」のこともオレンジターンを例に引きながらレッスン。無線を使いながらのレッスンはだいぶ効果があったみたいで、雪の抵抗をつかむタイミング、離すタイミング、持続して圧を捉える感覚…もだいぶ良くなった。お父さんの方は、今までの体でスキーを回すというクセがどうしても出てしまいがちなので、ドライビングターンでそれを矯正。車の運転感覚で滑るこの意識の方が、お父さんにはピッタシ来られたようで、レッスンの終いにはだいぶイイ感じでカービングターンをするようになった。
今後のお二人の課題は、もう少しスピードを上げた中で演技ができるようトレーニングすること、自分の力だけでなく雪の圧を受けてターンするのだという事を意識し練習を積むこと。3月末の受験に向けて頑張ってください。(^I^)
2/3(木)雪 バッジテスト検定主任
今日は検定主任。快晴のイイ天気の中、1級28名、2級25名の受験者。
午前中は実践テストの巡回。検定員同志の目が極端に異ならず、同一の視点で評価されているかどうか、巡回しながらチェックする。今日も各検定員の目は同じで、我ながら当校の検定員の質の高さ、着眼点の一致度に誇りを覚える。(^I^)
午後は規定種目テスト。1級の大回りから…。特に目立ったのはターン前半の雪面の捉えの無さ。雪面抵抗を捕らえられないためにスキーが下を向いてこないし、ターン後半に圧が掛かり過ぎてズレの現象をおこしてしまう。これでは1級は無理。1級受験者でこの種目で合格点が出たのは数人…。ところが!2級の検定が始まってビックリ!!!!。数人、うまい受験者が居る!。ナント、71点の得点を出したスキーヤーが居たのだ!つまり、2級受験者なのだが1級受験者よりイイ滑りをしたという事だ!ホントうまかった!ややベンディング的な滑りで縦長だが、こういう滑りをして来るとイイ点をつけない訳にはいかない。ヤァーホント驚きました!…でも、その受験者も小回りでは68点で、1級合格レベルまではいきませんでしたが…。
中回り→小回りの種目では、しっかりスキーをたわませられないスキーヤーが多く、これも雪の抵抗を使わず、自らの馬力だけでスキーを操作しようとする現われ…。2級ではそこまで要求せず、リズムの取り方、スピードコントロールができていればOK。
本日の検定、総じて「抵抗の捕らえ方」に習熟していない受験者が多く、1級はお一人だけの合格でした。それに対し2級は10名と大量合格でした!
一昨日レッスンを担当させていただいたKiさん、外足への乗りこみがイマイチでした。マジックハンドも使い切って居ませんでしたネェー…。(=_=;)
2/2(水)曇 名木山常設 上級クラス担当
今日は、名木山の上級クラス。
今日の生徒さんはみなさん結構滑り馴れておられる方々で、その目的もしっかりされているのでレッスンもしやすい一日でした。
今日野テーマは三つ。ひとつは「圧をやり取りする位置=支点をどこに置くか?」。2点目は「圧のやり取りの方向はどっちか?」。3点目は「圧の量はどれくらいの強さで、どう加減するか?」。
午前中はスキッディングを中心にこれを勉強。スキッディングの基本は「プルーク姿勢」。これをいかにパラレルターンまで発展させられるか?を今日のテーマに添って実践。支点は土踏まず付近で、側面から雪の抵抗を受けること、次のターンの始動は迎え角にあること、圧の変化は左右交互意識で行なうことを、オレンジターン、ありがとうターンを交えながら学習。最近、カービングスキーの使用者が多いので、どうしても迎え角をないがしろにした滑りをする人が多く、今日午前のこのような練習は、スキーの前後差を使ったスキーの基本を学ぶ上で大事な事であると思う。
午後はカービングターンに付いて。午前との違いは雪の抵抗を受ける方向の違いにあること、また、カービングだけに頼らず、しっかり圧を受けとめ、たわませて滑ることの重要性も学んだ。この時、支点をかかと気味に置き、スキー前半部で抵抗を受けることで、圧が下からスキーヤーの向きに掛かってくる意識(かかと支点だが後傾ではない姿勢)も、スキーの切れ、走りという観点から、大きな意味を持つことを学習。ヒザの使い方も単に軸を傾けるのではなく、バネの利いたエッジングを行うことが大事だという事を、マジックハンドターンで経験。また、カービングターンで有利な、低い姿勢は脚に相当な負担をかけるので、日ごろのトレーニングの重要性についてもお話申し上げた。
とかくカービングターン主体のスキーヤーが多い中で、スキッディングも大事な要素であること。いろいろなスキーの滑りができてこそ、いろいろな斜面にトライできること。これらのことを理解頂ければ幸いだなぁー、と【TOK】は思った一日でした。また、ご一緒に滑りましょうネ!(^I^) お疲れ様デシタ。
2/1(火)晴 名木山常設 バッジ検定事前レッスン
今日から2月、新しい月の始まりです。少し雲がありましたが晴のイイスキー日和でした。(^I^)
今日から技術選の長野県予選も始まり、ゲレンデはうまいスキーヤーで一杯です。
さて、今日の担当はバッジテストの事前レッスン、で1級受験希望者の方々、Kiさん、Ichiさん、Kaさんの3名が生徒さん。
まず新たしくなった検定システムの説明から……。そしてカービングターンとスキッドターンの違いはナニか?大回りパラレルターンの着眼点はどこか?中回りは?……。
Kiさんは以前私のクラスに入ったことがあり、オレンジターンの事などをご存知。IchiさんとKaさんは初めてなので、まずオレンジターンを説明し、その荷重点(支点)を中心に圧のやり取りが大事であることを理解してもらう。その補助手段としてマジックハンドの意識が重要であることもお話する。このふたつの意識だけで、3人のターンは見違える様に…。自分から動かずに、雪の抵抗でスキーがターンし続けることが解られたようだ。これまでスキーそのものを操作しようという意識が強く、そのためリアクションが出て、上体のブレや、内倒する事などが多かったようだ。
午後からは、規定種目のパラレルターン。スキッド&カーブの練習をする。スキッドの時の外スキーはプルークボーゲンの外スキーそのものであり、抵抗を斜め前から受ける意識でターンすることが大事であることをお話する。また中回りから小回りでは、マジックハンドの意識を持ち、ニュートラルを必ず入れること、を強調する。
3人とも終了頃には抵抗を受けるコツ、圧のやり取りのコツ、がすっかり理解できたらしく、合格ラインに達する滑りができるようになった。あとはターンのコツを忘れずに、滑りを洗練させ、自信溢れるスキーをする事…。
皆さん頑張ってネ!
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