【TOK】のスキー教師日記  June 2006


June 2006

スキー教師【TOK】の個人的な日記です。興味のある人はどうぞご覧ください。(^I^)
ただ,このホームページは, 【TOK】の主観的な意見や感想を書き綴ったものですので
ページ内の記事及びデータなどを,みなさんが参考にされることは構いませんが
そのことによって派生した事象についての責任は負えませんのでご了承ください。

  Ski Top    【TOK】への Mail…

   What's Today ?

06/30 用具選びは?

06/29 目的と手段

06/28 自分なりの感性磨き

06/27 お手玉&習字でOK !!!
06/26 スピードコントロール

         の本質?
06/25 皆さんも考えて !!!

06/24 投球も
“Let”?
06/22 新・コアイメージ

06/21 お粗末なハナシ
06/20 “愛のターン”
    No,14 心のスキー

06/19 “愛のターン”
    No,13 RPとターン

06/18 “愛のターン”
    No,12 受け容れ場所
06/17 “愛のターン”
    No,11 角付けの切替え
06/16 “愛のターン”
    No,10 地球の“愛”

06/15 “愛のターン”
    No,9 愛のレーダー波

06/13 “愛のターン”
    No,8 エネルギーの形

06/12 “磨き砂”に気付く
06/10 “愛のターン”
    No,7 “愛”のエネルギー
06/09 “愛のターン”
    No,6 いろいろな“愛”
06/08 “愛のターン”
      No,5 不思議な力

06/07 “愛のターン”
   No,4 チョコからのサイン
06/06 “愛のターン”
     No,2 愛のチョコ
     No,3 愛の波動
06/05 “愛のターン”
    No,1 愛とはなにか?
06/04 Sound of Music Turn
       No,2 その効果
06/03 Sound of Music Turn
       No,1 その基本
06/02 昨日のテーマ映像
06/01 スプリングキャスター

*** これまでの日記***

* 2006年05月
* 2006年04月
   (Canada Tour)
* 2006年03月
* 2006年02月
* 2006年01月
* 2005年12月
* 2005年11月
* 2005年10月
* 2005年09月
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* 2005年8月
* 2005年7月
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* 2005年4月 No.2
* 2005年4月 No.1
* 2005年3月
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* 2004年12月
* 2004年11月
* 2004年10月
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New Zealand04通信
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* 2004年7月 No.2
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1998年12月

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★ June 30  2006  Friday  高曇り⇒晴れ (白馬)
 いつの間にか...ホントにいつの間にか...という感じで六月が終わります。明日からは七月ですネ !!! 時の経つ早さに少し戸惑いを...(=_=;)
 さて,今朝の白馬は「高曇り」です。薄い雲が天空を覆っていて,青空は見えません。梅雨の最中ですが,今のところ梅雨の気がしません。残雪もいつもの年より多い感じがします。
 では,今日も  Have a nice day !!! 
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 今日は“Sas”さんからのご質問の e-mail をご紹介します。
 『…TOK先生こんにちわ。シーズン中はキャンプでのレッスンありがとうございました。楽しかったです。ところでお送りいただいた滑りのCD、時間があれば見て楽しんでいます。おかげさまでかなりいい感じで滑っているとは思うのですが、他の人にくらべてどことなくスキーの板に落ち着きがないように思います。自分で滑っていても少し安定感が少ないなぁーと思うときが時々あります。そこで質問なのですが、スキー板がブレないで滑るコツというか要領はあるのでしょうか?原因はどこにあるのでしょうか?できたら教えて欲しいのですが。それから、私のスキー板ですが、今158センチのを使っていますが、これは私の場合少し短いでしょうか?(私の身長は160cmです)。それとを教えて欲しいのですが、来シーズンにむけて新しいスキー用具をそろえたいと思います。どのような点に注して買ったらいいでしょう?。その注意点なども教えていただければ嬉しいのですが。よろしくおねがいします…』
 ...というご質問です。シーズン中のレッスン...そして e-mail ありがとうございました。(^ー^)
 要点は三つですネ?,一つは...@滑っている最中スキーに安定感が無い。もっとシッカリ安定して滑るには何に気をつけたらイイか? 二つ目は,A板の長さは滑走中の安定性にどういう影響を与えるか? 三つ目は,Bスキー用具選びの注意点,多分スキー板とブーツの選び方...。
 さて,皆さんなら“Sas”さんにどのようなアドバイスをして差し上げますか? 今日もぜひ皆さんに考えていただきたいと思います。そしてもしよろしければ,そのお考えを e-mail で【TOK】までお願いします。「教師日記」に紹介されるのはイヤだ...という方はそう書き添えて下さい。お名前の紹介はいたしませんが,素晴らしいご意見の場合はその骨子を紹介させていただきます。私も勉強になります。
 尚,用具の選びの参考に彼女の身体的なプロフィールをご本人の了承を得ましたので紹介させていただきます。性別:女性。年齢:36歳。身長:160cm。体重:50kg。スキー歴:5年(今まで約80日)。年間滑走日数:今シーズン20日。滑りたいピステ:整地,新雪,オフピステ。日頃の運動:月2回ほどのテニス。...というデータを参考に,彼女の質問に皆さんなりのアドバイス...ヨ・ロ・シ・ク・...(^ ^)



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★ June 29  2006  Thursday  晴れ (白馬)
 今朝も「晴れ」の白馬です。このところ,気温は高くないのですが,まるで梅雨明けして,夏が来たような天気が続いています。雲が全く無い...といったほどの快晴ではありませんが,まるで夏の様子です。この天気,明日まで続くようです。
 この機会に,屋外で身体を動かしたいと思います。皆さんも,身体...動かしてますか?(^ー^)
 では,今日も  Have a nice day !!! 

     -------------☆★☆-----------
 今日は“M”さんからの e-mail をご紹介します。
 『…私は今シーズンお習字ターンの「ハネル」の意味が分かって(つもり) 滑りが飛躍しました。
  @ の答えは、急斜面で幅のないゲレンデではカービングをせず、弧を描いた上でスキッド系の小回りをする。フルカービングに適切な斜面ではないのですから。
  A お習字ターンで、なぜコントロールできるのか。切り替え局面ですぐに次のターン方向に板のトップを向けずに、まずは板が腰の下をくぐり抜けるように山側へ切り上げると(ただし重心は谷へ)、結果として斜め直進部分ができ、谷回りの時点から弧を描いて圧を受け取ることができる、からではないでしょうか。ターンを抜け出す部分と谷回りが始まる直前部分=斜めの直滑降=の軌道が急激に変わってはいけないと思います。
 でも、これは目的・目標であって手段ではないと思います。この目的を実現させる手段が 「ハネル」ではないでしょうか。スクールの先生方は、目的と手段を混同して指導されるので私らには分かりにくいです。例えば「斜面に(水平面に)垂直に立ちなさい」と指導されますが、これは目的であって手段ではありません。私達は、「垂 直に立つ」こと自体が手段と思い込み、一生懸命垂直に立とうとするのですが、実際は目的であって手段では ないので、いくらやってもだめです。これを実現させる具体的手段が「ハネル」ではないかと思います。
  TOK先生、私の考えが間違っていたら叩いてください。でも正しかったらほめてください。 先生のサイトで独学5年(スクール入校数知れず、金をどぶに捨てたようなものです)。先生から得た知識・成果を 披露させていただきました。』

 “M”さん, e-mail ありがとうございました。「カービングをせず、弧を描いた上でスキッド系の小回りをする...」という姿勢...本当に大事だと私も思います。レースをやっていて,百分の一秒を競っているのならまだしも,私達が雪の上に立って自然を楽しみ味わおう...というのでしたら,敢えてカービングで滑ることはないでしょう。他人にどう見えようと,自分のスキーを見失わなければ,「スキッド系で滑ることを良しとしない姿勢」は消えていくと思います。自分の可能性を高め,できないことに挑戦する...という姿勢での取り組みであるならばそれはそれで,意味のあることですが,これが満足できるほどにできないからといって,悲観したり,自信を無くしたりしてしまうことは避けたいものです。(^ー^)
 “お習字ターン”で,「切り替え局面ですぐに次のターン方向に板のトップを向けない...」という気持が出てくるのは確かですネ !!!。
“M”さんが仰るように,「雪面コンタクトを適切に保ちながら,急激にスキーの進行方向を変えない...」というのが大事です。これを角付けの切り替え局面でできるかどうか?...が滑りの滑らかさ,安定性を決めるポイントになるのです。まさしく“ハネル”のフィーリングが分るかどうか?...が“お習字ターン”をマスターする時の要点になるのです。“M”さんは,この「ハネル」の意味が分かって滑りが飛躍た...ということですので,本当に良かったですネ !!!。(^ー^)
 さて,この e-mail を拝見してハッと思ったことは,「
目的と手段を混同して...」というくだりです。我々指導者は気をつけないと,時々この「目的」と「手段」を履き違えてしまいます。「ハネル」というイメージは仰るように「手段」です。その結果として「目的」とした動作や運動が顕れて来るのですネ !!!。私が常々この「教師日記」で語らせてもらっていることは,そういう意味ではほとんどが「手段としてのイメージ」です。その結果,皆さん各自のキャラクターに応じた,美しい滑りが顕れて来るのです。“M”さんの仰るとおりだと思います。(^ ^)(^I^)
 【TOK】はこれからも,数々の「手段」を皆さんと共に考えて行きたいと思っていますのでよろしくお願いいたします。“M”さん,ありがとうございました。



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★ June 28  2006  Wednesday  晴れ (白馬)
 今朝も「晴れ」の白馬です。天空の1/10程度,青空がみえていますので,かろうじて「晴れ」ですネ...(^ ^)
 最近,私の身の回りでいろいろなことが起きています。いろいろなこと...とは人生の転機...と思われるようなことが...。良いと思われることも,悪いと思われることも...。でもこれを飛躍のためのチャンス...と捉えれば,学びの良い機会だと思っています。(^ー^)
 では,みなさんも Have a nice day !!! 

     -------------☆★☆-----------
 今日は6/25の「教師日記」の問い...に対する皆さんのご意見をご紹介したいと思います。ここにご紹介する e-mail は,ご登場する方が特定されないための配慮をさせていただくために,内容の意図が変わらない程度に一部リライトさせていただきましたので,ご了承下さい。【TOK】に都合のいいように...ではありませんので...(^ー^) 念のため申し添えさせていただきます。

 さて,初めは“O”さんからのご意見です。
 
『…さて今日の命題「急斜面や横幅の狭いゲレンデではどのようにして、どこで、スピードコントロールしたらいいか?」... スキー修行中の私にとっても結構難しい課題で、まだ学習中の段階ですが現時点で私が考えてる方策は、
   @出来るだけ深回りする
   A板の方向と進行方向の角度を大きくする
   B暴走しない範囲で落差を大きく取って雪の抵抗を貰う
今の所はこんな方策しか考えられないですが、もっとスムーズに滑れる方法が有ったら是非教えて下さい。』

 ご意見ありがとうございました。(^I^) さて,@は斜面上方に切りあがる,ということですし,Aは迎え角を意識するということ,Bは雪面コンタクトを大事に...ということですから大正解ですネ !!!。(^ー^) ただBの意味の中に,ターン後半の圧の吸収...というニュアンスがあれば最高だと思います。(^ ^)(^I^)

 二番バッターは...“Y”さんからの e-mail です。
 
『…本日の日記...今現在の自分の中での答ですが、前項は水平面のイメージを意識し、ターン後半での山足のスクリュードライバーの動きが必要ではないのでしょうか?特にスクリュードライバーの動きは自分の中では"Sound of music turn"に次いで、貴重なものとなっています。
 後項はお手玉、習字ターン、げろターンでのトレーニングはしてませんし、一瞬のスピードというのものを体感してないので、いまいち明確にお答えできませんが、一瞬スピードが出るというのは余分な角付けがなくてブレーキング要素が少なく、常に動きがあり、板が走っていて、雪と喧嘩していないスキーをなさっているということなのでしょう?その要因は先生の日記上での知識からのイメージですが、お手玉による早いスキーの捉えがあり(前述のスクリュードライバーと同様?)、習字ターンによる懐の深さ、的確な外向傾があり、コアイメージの体現によるフォールラインに落ちる際のスキーの走りがあるものの、適度な板のズレがあり、しっかりとしたスピードコントロールができているのではないのでしょうか?
 自分がイメージアップできた愛のターン、Sound of music turnではもう少し明確にお答えできるのですが…。 簡単には的確な外向傾、適度な板のズレがあり、ターン前半での早い山足の捉えができているからではないのでしょうか? 65点くらいかな!?』

 “Y”さん,ありがとうございます !!! (^I^) マ,回答の点数が何点?という見方は人それぞれのイメージや意識がありますから,私はこれで“Y”さんなりの100点満点 !!!だと思いますよ !!! (^ ^)(^I^)
 
さて,“Y”さんからの e-mail の,「水平面のイメージを意識し...」は,雪面コンタクトを常に...という意識ですし,また,「ターン後半での山足のスクリュードライバーの動き...」はエッジングの量の調節ということですから要点をついていると思います。
 それから後半の,「ブレーキング要素が少なく、常に動きがあり、板が走っていて、雪と喧嘩していないスキー...」というのは,まことにその通りです。自らブレーキをかけようとすると,こういうようにスキーは走りませんし,逆に止まってしまいます。雪と喧嘩しないスキー...これもホント,その通り !!!です。「的確な外向傾、適度な板のズレがあり、ターン前半での早い山足の捉え...」これも,私も本当に大事だと思うポイントです。わたしが,6/26,6/27の「教師日記」で書かせてもらった考えと共通することがたくさんあります。ただ表現方法が少し違っていることはありますが,その本質をつかれているのは素晴らしいことですネ !!!。

 さて,お二人とも,そのお寄せいただいた回答の内容をよくご覧になれば,実は,「ご自分のイメージを他人のそれと照らし合わせる...」という作業を,“ e-mail にしたためること”...でご自身で実行しているのが分ります。このように他人のフィーリングを自分のフィーリングと照らし合わせ,比較検討するということは,皆さん自身のイメージを豊かに膨らませる良い機会になるのです。自分なりの感性を磨くことにつながっているのですネ !!!。(^ー^)
 
 日記...長くなりましたので,もうお一人,“M”さんからの e-mail は,明日ご紹介させていただきます。
 ヨ・ロ・シ・ク・...(^ ^)



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★ June 27  2006  Tuesday  晴れ (白馬)
 今朝は「晴れ」の白馬です。(^ ^) 九州では大雨で大変のようですが...。白馬は初夏のような気持ちの良い朝です。...申し訳ありません...(=_=;) この天気...今夜一時,小雨が来るようですが,また明日も「晴れ予報」が出ています。
 ここのところ,毎日の生活で「味わう...」を心掛けるようにしています。...これも今シーズンの私の学びでした !!!。どんなことも,そのことを「味わう気持」で過ごすと,いろいろな発見があります。(^ー^)
 では,今日も Have a nice day !!! 

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 今日は,一昨日の宿題...“micchan”さんからのもので,『お手玉や習字ターン、げろ!もどきをやってみると一瞬スピードが出るのですが、次の瞬間にはきれいにターンが終了しており、これまた、ゲレンデの悪雪状態が気にならなくなりました...』ということです。さて,このようにうまくできるようになった要因はどこにあったのでしょうか?...ということについて。(^ー^)
 お手玉の「バトンタッチ意識」,“お習字ターン”の「ハネる感覚」,“ゲロゲロターン”の「外向傾意識」...など,角付けの切り替え時のフィーリング...いろいろ試されたようですネ !!!。この時,一瞬スピードが出る...ということですが,実は,「これは正しい !!!」ということの証明なのです。(^ー^) “micchan”さんが試されたこのようなイメージで滑ると,ターン後半にスキーが懐に自然に入ってくるようになります。そして,角付けが自然に緩まり,スキーの軌跡が重心の軌跡に近くなるのです。すると,それまでエッジが効いていたものが,徐々にはずれて行きますから,スキーの滑走面が雪面と触れる面積が増え,走り始めます。結果として,ごく自然にスキーが腰の下あたりで“走る”ようになって,うまい具合に“クロッシング”が起こってくれるのです。角付けの切り替え時に「一瞬スピードが出る...」と思われるのは,このことだと思います。ですから,それで大正解,OK !!!なのです。(^ー^)
 『お手玉をやり損ねると、どんどこどんどこ斜滑降でスピードが出てしまう...』という原因も皆さんお解かりですよネ?。...そうです,お手玉のやりそこね...というのは,それまでの外スキーのエネルギーを次のターンの外スキーにうまくバトンタッチできなかった...ということですから,それまでの外スキーが重心の下に戻らなくなってしまったのです。ですから,スキーの軌跡と,重心の軌跡がいつまで経っても交わらず,結局「斜滑降状態がズーッと続いてしまう...」ということになるのです。今シーズンお話した“愛のターン”の「“愛”を身体に受け容れる...」ということも,これ等と同じことです。
 昨日のテーマ...「急斜面のスピードコントロール」でも述べたように,ターン後半の圧をいかに吸収できるか?...ということが,角付けの切り替えにも,そしてそれに続くターン始動についても,大きな影響を及ぼす...ということですネ !!!。つまり,“micchan”さんが経験された,この様な「お手玉」,「習字」,「ゲロ」,「愛」などのイメージが,ターン全体において大きな意味を持っている...ということです。ですから,『悪雪状態が気にならなくなりました...』というのも当然のことなのです。(^ ^)(^I^)

 さて,みなさんのお考えと【TOK】の考えを比べていただいて,いかがでしたか?実は“MASA”さんから。次の様な e-mail をいただきました。
 『 …こんな形の双方向のコミュニケーションは議論内容が高まって理想的ですね。是非今後の日記でもお願いします。TOKさんのレッスンを受けた側からの感想の紹介なんかも面白そうですね。…』
 私の日記をこのような方法でお使いいただくと,皆さんもより一層,ご自身の“スキー”に対する興味が増し,毎日「教師日記」をご覧いただくのが楽しみになるかもしれませんネ !!!。これからはできるだけ,このような感じで日記を書いていこうと思います。双方向型「教師日記」...ですネ !!!。
 ということで明日は,皆さんから寄せられた回答の内,公開しても構いません...という方々のご意見をご紹介したいと思います。


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★ June 26  2006  Monday  曇り (白馬)
 今朝も「曇り」の白馬です。天気予報では朝9時頃から「弱い雨」の予報ですが,まだ降り始めてません。九州地方は「大雨」...のようですが,大丈夫ですか?
 さて,このところ時間を見つけては,本を読むことが多くなりました。「自分の知らない世界を知り,イメージできる...」ということを楽しみながら読んでいます。みなさんも読書...してますか?
 では,今日も Have a nice day !!! 

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 今日は昨日の回答です。昨日...「問いに対するご意見を皆さん自身でまとめてみてください。そのご意見を【TOK】宛 e-mail でお送りいただけたなら嬉しい !!!」という書き込みをいたしましたところ,3人の方からそれぞれのコメントをいただきました。ありがとうございます !!! 後日,皆さんのご回答やご意見も Up date したいと思います。(^I^)

 さて,今日は【TOK】の昨日のご質問に対する回答です。ご質問の趣旨は...「
急斜面や横幅の狭いゲレンデではどのようにして、どこで、スピードコントロールしたらいいか?」...ということでした。“micchan”さんがご自身でやられている,「山側へ向いてひたすら体勢を保ち...∞字型のターンを心掛ける...」,「テールをずらしてスピードを落として...」,「ストックをフォールライ方に向かって思いきり突き,体を預けて...」方法もモチロン正解です。実際にこのようなやり方で滑ることもあります。これらのことを私なりにまとめ,結論から先にお話ししますと,そのポイントは...@:迎え角を大きく取る。A:角付けの量を大きくする。B:斜面上方に切り上がる。C:常に雪面コンタクトを考える...という四つです。これらのことを,「スピードコントロール」の意味とリンクさせながら,その本質に迫ってみたいと思います。(^ ^)(^I^)

 先ず「スピードコントロール」ですが,スピードはスキー板が最大傾斜線(フォールライン)に向かっている時に最大になります。そして,雪の抵抗や空気抵抗とバランスが取れた状態になると,ある定まったスピードに落ち着きます。フォールライン方向に滑ると速度が際限なく増してしまう...ということはありません。で,「なぜスキーヤーがこのスピードをコントロールしようとするか?」...ということを考えてみると,それは「滑っているスピードを適正に保ち,安全性や安定性を確保する...」ということのためです。そして,それには大きく二つの捉え方があります。ひとつは,「滑走状態でのスピードに不安を覚え,速度を減速させたい...」という場合です。もうひとつは,「障害物などがあり,そこを避けるために滑走方向を変えなければならない...」という場合です。前者の場合は明らかにスピードダウンが目的ですが,後者の場合はスピード減速が主目的ではなく,ターン方向を変えるためには仕方なくスピーを落とさざるを得ない...ということです。結果としてどちらの場合も,滑っているスピードは落ちてしまいます。...とういうことで,「“スピードコントロール”というのは,バランス維持を保ちながら,減速を伴うブレーキ操作だ...」ということができます。ただ,そのブレーキの程度に違いがあり,うまい人ほどできるだけブレーキ要素を少なくして滑りたい...という欲求があるようです。(^ー^)

 ...ですが実はここに,スキーヤーとしての“心の矛盾”が生じてくるのです。「急斜面でスピードコントロールをしながら滑る」...ということを前者のように「減速」と捉えるなら,躊躇せず「スキー板を横にしてスキッディング量を増やせばいい」...のです。あるいは「角付けの量を増やして,雪面にスキー板を食い込ませるようにすればいい」...のです。もしくは「山回りターンのように深く切り上がり,重力に逆らうようにすればいい」...のです。つまり,@,A,B,Cの要素を使って,徹底的に低速で滑ることです。ところが,そうやってしまうと,「ズレズレのターンになってしまって,格好悪い...」とか,「スピードが落ち過ぎて,快感が無くなる...」,あるいは「スピードコントロール...といってももう少し速く滑りたい...」という気持が湧いて来るのです。もしこれが本当に危険を感じるなら,人の目や自分の誇りを気にせずそうやって低速で滑るはずです。ところが人間は生き物...「いくらなんでもそこまで落とさず,もうチョッと速度のある状態で滑りたい...」という欲求が起こります。(^ー^) ここで,「安全に滑る...安定して滑る...」という気持と,「スキーヤーとしての心の満足度を保ちながら...」という,「ある程度のスピードを確保しながら安全に...」といった,矛盾することを包括した形での滑り方が求められてくるのです。いみじくも“micchan”さんが仰る,「…この方法は望ましいことではないように思います。また、見た目にも美しくありません…」という言葉です。このところをハッキリした上で“スピードコントロール”について私の考えをお話しすることにします。だいぶ前置き的な話しが長くなって恐縮です...。(=_=;)

 スピードコントロール...そのポイントは次の四つでした。それぞれの項目について,「ある程度のスピードを確保しながら安全に...」という視点から解説したいと思います。
 @:迎え角を考える。
 これはもう言うまでもありません。プルークボーゲンでもパラレルターンでも,図のように“迎え角”が大きければそれだけ,雪面抵抗をたくさん受けるわけですから,速度は確実に落ちます。格好良く,美しく迎え角を作るには,“愛のターン”などの要素,懐にスキーも近づけるイメージで適度な外向傾を作りながら,“迎え角”をイメージすればいいでしょう。意識の上でどうこの角度をイメージし,キープしながらすべるか?...です。“フィーリングスキー”の“キャスター・ターン”などもこの“迎え角”イメージを身に付ける意味で役立つと思います。ターン円弧の大きさや,カービングの程度等と折り合いの取れた,適度な“外向”が作れるようにすることです。
 A:角付けの量を意識する。
 同じ迎え角であれば,その時の角付けの量が大きければ大きいほど...つまりエッジが立った状態で斜面移動すればするほど,雪からの抵抗が大きくなりますから減速要素は強くなります。角付けは抵抗量を増やすために行なうのだ...という意識が大事ですが,できるだけ瞬間的なエッジングは避けるべきです。そうしないとその後に起こる“抜重”が思いの他スキーヤーの安定性を崩すことになります。つまり,ここでも“愛のターン”のような,柔らかな脚の運動を伴ったエッジングを心掛けることが大事です。また,斜面に角付けをする意識もあり過ぎると軸が寝てしまいますから,「地球のコアに引かれる意識」を大事にし,常に“コア”⇔スキー板の“センサーポイントSP”⇔“レシーブポイントRP”をイメージしたスキー操作を心掛けることが大切です。円弧の大きさに適合した適度な“外傾”のコントロールをする...ということになります。
 B:斜面上方に切り上がる。
 “micchan”さんも仰るように“∞ターン”をイメージすることは,急斜面ではかなり効き目があります。ターン後半の圧の集中が避けられないと,この“∞ターン”はできないからです。急斜面で次のターンにうまく入れない理由のひとつは,スキーの軌跡とスキーヤーの身体の重心がクロスできないことが挙げられます。それは,ターン後半に脚が突っ張りすぎていて,スキーが重心の下に回り込んで来てくれないからです。“愛のターン”の要領で,圧を身体に飲み込むことができれば,ターン後半の圧の集中は無くなり,スキーが懐に入って来て次のターンがやりやすくなるのです。ターンの大小に関わらず,この“∞ターン”を練習することは大いに意義の在ることだと思っています。
 C:常に雪面コンタクトを考える。
 特に急斜面では,ターン前半の雪面コンタクトができにくい状態にあります。それは6/22の「教師日記」でもお話ししたように,引力が強く働き,斜面下方へ落ちる力が強すぎるので,ターン前半に外スキーで雪面を捉えるのが難しいからです。じゃ,その難しい局面をどう打開するか?...ということですが,それには,(a):角付けの切り替えを,“愛のターン”の要領で“クロッシング”的(ベンディング的)に行なうこと。(b):急斜面のターン前半,インサイドエッジの捉えでターンを始めるのではなく,アウトサイドエッジでターン始動を行なう意識をもつこと=“新・コアイメージ”で滑ること,です。この二つのイメージを豊かにすることで,雪面コンタクトは確実に良くなりますし,その結果,「大きな荷重抜重動作」も無くなり,重心を中心とした脚の伸縮も滑らかに行なわれるようになります。安定性のある急斜面滑走が可能になるわけです。(^ ^)(^I^)
 以上四つが「急斜面」を滑る時に注意すべき要点だと思います。

 さて次は,「横幅が狭いゲレンデをどう滑るか?」...ということですが,これはハッキリ申し上げて,「回転半径の小さいターン」をする...ということになります。初めは,見栄も外聞も捨て,とにかくズレ要素の多いスキッディング的な小回りをするべきです。もしこれに慣れてきたら,少しづつ上の@〜Cの要素を入れていくとイイでしょう。“愛のターン”などはこの練習のためにも,非常に役に立つことと思います。

 今日は,長くなりました !!! 多分,「教師日記」二日分以上でしょう !!! 
 お読みいただき,ありがとうございました !!!。(^ ^)(^I^)


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★ June 25  2006  Sunday  曇り (白馬)
 今朝は「高曇り」の白馬です。青空こそ見えませんが,明るい感じです。今日これから,明日にかけて曇り空が続くようです。皆さんの所はいかがですか?
 ところで昨日,「月山で滑ってるよォー !!!」という元気な e-mail をいただきました。急に行きたくなった【TOK】でした...。(=_=;) 今日も滑ってるカナ

 では,皆さんも Have a nice day !!!

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 今日からシーズン中にいただいていた e-mail でのご質問にお答えしたいと思います。けっこうたくさんのご質問をいただきながら,シーズン中でもあり,じっくりお答えできませんでしたが,すこし時間ができましたので...。(^ー^)
 さてトップバッターは“micchan”さんからいただいていたご質問です。
 
『…色々、楽しく読ませて頂いています。また、実行できそうなことから試しており、なるほどと感心したりしています。3年前に久しぶりにスキーを再開し(約30年間のブランク)、カービングスキーに変えました。これを機に10回近くスクールで習いましたが、スピード制御について、異口同音に山側へ向いてひたすら体勢を保っていれば自然にスピードは落ちてくるとおっしゃいます。なんとか、これも出来るようになり、∞字型に気持ちよく滑ることが出来るようになってきています。しかし、急斜面や横幅が狭いゲレンデでは山側に向くまでにゲレンデの端に来てしまいます。やむなく、テールをずらしてスピードを落としたり、ストックをフォールライ方に向かって思いきり突き、体を預けて回転することでスピードコントロールしています。でも、この方法は望ましいことではないように思います。また、見た目にも美しくありません。いったい、急斜面や横幅の狭いゲレンデではどのようにして、どこで、スピードコントロールするものなのでしょうか。みぞおちからの外向とエッジを立てることで小さい∞字を目指すのでしょうか。それとも、このようなゲレンデでは、落差の大きい小回りを練習すべきなのでしょうか。ちなみに、山形蔵王パラダイス上級ゲレンデでは1回転ごとに、かなりずり落ちてしまう程度の体力、技術力です。ずり落ちることについては解説がありましたので、近日中に練習してみるつもりです。…』
...というご質問を4月の前半にいただいておりました。その後「05/18の技術掲示板」に...同じく“micchan”さんから次の書き込みをいただきました。
 
『先日、月山でキャスターターンを試みました。月山のデコボコ・ブカブカの雪が全然怖くなく、快調に滑ることが出来ました。ターンに際して、お手玉や習字ターン、げろ!もどきをやってみると一瞬スピードが出るのですが、次の瞬間にはきれいにターンが終了しており、これまた、ゲレンデの悪雪状態が気にならなくなりました。お手玉をやり損ねると、どんどこどんどこ斜滑降でスピードが出てしまうようです。よくわかりませんが、最後には絶壁と思っていた大斜面から谷に向かう斜面もとにかく無事に下りることが出来ました。大満足の一日で今シーズンを締めくくることが出来ました。来シーズンに向けてさらにこのサイトの読み込みに励みます。有り難うございました。』
...というものです。
 さて,初めの e-mail では,
「急斜面や横幅の狭いゲレンデではどのようにして、どこで、スピードコントロールしたらいいか?」というご質問です。この日記をお読みの皆さんなら,どうアドバイスされますか?実は,【TOK】がここで私の意見を語ることは簡単なのですが,それでは皆さんの為にはあまり役に立ちません。皆さん自身が「どうだろう?」...と考えてみて,その回答と私の回答を比べてみることで,より深くご自分の“スキー”を見つめなおすことができます。...というわけで,意地悪みたいですが,今日は私のアドバイス無し...です。明日,このことに対する【TOK】の考えをお話ししたいと思います。みなさんも,ぜひこの問いに対するご意見をまとめてみてください。もしできるなら,そのご意見を【TOK】宛 e-mail でお送りいただけたなら,これほど楽しく嬉しいことはありません。(^ ^)(^I^)
 また掲示板では,
「お手玉や習字ターン、げろ!もどきをやってみると一瞬スピードが出るのですが、次の瞬間にはきれいにターンが終了しており、これまた、ゲレンデの悪雪状態が気にならなくなりました...」ということです。さて,このようにうまくできるようになった要因はどこにあったのでしょうか?これも同じように考えてみてください。このことの【TOK】の回答は明後日に予定しています。
 ではみなさん,ヨ・ロ・シ・ク・...(^ ^)


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★ June 24  2006  Saturday  晴れ (白馬)
 
今朝の白馬...「晴れ」です。梅雨の真っ最中なのですが,青空が覗いていて,まるで夏のようです !!!。夏といっても,前線が太平洋側にあるためでしょうか,気温は19℃でしのぎやすい朝です。(^ ^)(^I^)
 今日の週末,土曜日...皆さんはどのようにお過ごしですか?
 では,今日も Have a nice day !!! 
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 今日は,OLSSの客員講師でもある“
KEI さんの許可を得て,某掲示板からの抜粋記事をご紹介します。“KEI さんが発起人になって作ったソフトボールのチームがめでたく,全国大会に出場の栄誉を勝ち得ました。そのエースとしてご活躍のKEI さんですが,ピッチングで“Let”感覚に目覚めた...ということでしょうか?(^ー^)
 『… “投げる”って行為は自分から仕掛ける行為なんですが、ソフトボールのピッチングは野球と大きく違う点が あることはご存じのとおりだと思います。 リリース直前に前腕を体側に擦って(ブラッシング)投げます。その時のスナップの使い方が「Let」意識 の方が良い場合が多いと思ったわけです。ある球種の時は特に。単なる意識・感覚の問題で、本当に大したことじゃないんですが...。(笑) ボールを速く投げようとか、鋭く変化させようということ自体は「Do」的なんですが、 その「Do」的行為の中にも「Let」意識が必要な場合があるかな!?ということなんです。
  投球は、概ね↓のような動作で行います。
@セットから投球動作に移って、腕の振り上げと同時に自由足を大きく踏み出します。←「Do」
A自由足が着地すると同時に、前方への移動エネルギーを受け止めて腕を思いっきり振り下ろします。←「Do」
Bブラッシング直後にスナップが返ってその反動を利用して指先に力を込めてボールを投げる。←概ね「Do」
 以前はBの手首の使い方も「Do」的にやっていたのですが、それじゃ手首に余計な力が入って全身の力が うまくボールに伝わらないことがあったので、スナップを返す時の意識を「Do」的から「Let」的に
変えたということです。「ライズボール」という変化球を投げる時は特に。ライズボールを強いて野球に例えて表現するなら、野球のアンダースローの投手がカーブを投げる時に ボールが一瞬、フワッと浮き上がりますよね。それに似たような“感じ”のボールです。 このボールの投げ方は、人それぞれで色々なんですが、私の場合は指先を捻って回転をかけます。 でも、この方法でも手首の勢いを利用しないとライズボールになりません。 前は何にも意識しなくても普通に投げられてたんですが、年とともにボールがうまく浮いてくれません・・・。 そこで、手首をどう使ったらいいのかと試行錯誤している内に、使おうとしてるから、使うことができない ことに気がつきました。手首の力を抜いてやって、なされるがままにしていたら、勝手に手首が使われて手首が走るんだということに気がついたんですね !!!。 今は、ライズボールだけじゃなくて、ファストボールも同じ感覚で投げてます。 ただし、ドロップ系のボールだけは、まだこの感覚で投げられない・・・。(~-~;;アセアセ…』

 何ごともそうですが,ある感覚がいろいろな場面で使える...そう思うことがよくあります。
KEI さんもスキーで私が口うるさくお話しした“Let Ski”の“任せる”...という感覚を,ソフトの投球で同じように感じられた...ということなのだと思います。特に「使おうとしてるから、使うことができない...なされるがままにしていたら...」というくだりは,“フィーリングスキー”でも大いに通じることです。(^ ^)(^I^)
 このことを読ませていただいて私は思いました。「何事につけても,自我を表面に出し,ものごとをやろうやろうとし過ぎる人が多いこのご時世......少し待つ心を持ち,今在ることに感謝し,されるがまま,なすがままに身を預ける...という時間を持つのも大事だなァー」...と。幸い,今日は土曜日...休日の方も多いと思います。一時間でも30分でもけっこうですから,「されるがまま,なすがまま...」の時間を持たれてはいかがでしょうか?どこか世の中...違って見えるかもしれませんヨ !!! (^ー^)


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★ June 23  2006  Friday  曇り (白馬)

 実は...今日は「夏至」が過ぎて二日目なのですネ !!!。21日が夏至でした。いつもは「これから夜が長くなり始めて,寒さに向かい,冬に近くなるぞ...」という気持で,この日を特別な気持で迎えていたのですが...。(=_=;) 今年はすっかり忘れてしまっていました。ハッハハハ...(^ー^)
 ところで,ニュージーランド...今年は異常気象のようで,普段は居座ることの無い「寒気団」がカンタベリー平野を覆いつくしているようです。今年のニュージーランド...雪が多そうです !!! 
ニュージーランド ツアー 受付中!!!です。
 では,今日も Have a nice day !!! 
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  今日は急用のため「教師日記」...オ・ヤ・ス・ミ…です...(=_=;) 
 せっかくお越しいただきましたが申し訳ありません...


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★ June 22  2006  Thursday  曇り (白馬)
 今日の白馬...昨夜の雨が上がって曇りです。でも山肌の雪がところどころ見えて気持イイ朝です。
 私は,毎朝Coffeeをいただいているのですが,毎日銘柄を変えながら,それぞれの味を楽しんでいます。個人的に好きなのは“モカ”なのですが,今朝は“コロンビア”でした。それぞれ違った味があるのがイイ !!!...これが同じだったらつまんないですよネ !!!。(^ー^)
 みなさんも,それぞれご自分の“味”を...(^ ^)  では今日も...Have a nice day !!! 
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 今日は「地球のコアに引かれる」...というイメージと関連のある“新・コアイメージ”(水平面イメージ)についての話です。「水平面」...と聞いただけで,イヤァーな気持になる方も居られるかもしれませんが,某スキー組織の理論とは全く違うことですし,また「理論」ではなく,あくまで「イメージ」ですので,誤解の無い様に... !!!。ハッハハハ...(^ー^)
 さて,この4月, Canada の Whistler Blackcomb を滑る機会に恵まれました。あそこでは自己責任の下,一部バウンダリー滑走禁止区域はありますが,そこ以外どこでも滑走OK !!!です。日本では考えられない急斜面も自由に滑れます。...で,“新・コアイメージ”というのは,その急斜面を滑っていて強く感じたイメージなのです。5/5の「教師日記」に,このことのさわりを書かせてもらいましたが,角付けの切り替え時のイメージから派生した考え方です。わたし達の多くは,「斜面に対する角付けの切り替えが起こることで,スキーと重心の入れ替えが終了し,この角付けができることで次のターンが開始する」...という意識を持っています。つまり,「角付けが切り替わらないと次のターンが始まらないから,できるだけ早く角付けを切り替えて,次のターンに入ろう...」とするわけです。この考え方は一番上の図のように緩斜面では通用します。緩斜面では地球の引力の力“GF”がそれほど大きく作用しないので,雪面とのコンタクト力“CF”を充分使えるからです。ところが,30度以上もあるような急斜面では,オカシナことになってしまいます。左の図のように,スキーが斜面にフラットになっている,ニュートラルと呼んでいる状態の時でさえ,すでに重心(赤丸)は引力に引かれて大きな“GF”が発生し,とても雪面とのコンタクト力“CF”を作ることなどできないのです。ましてや,これ以降,斜面に対する角付けの切り替えを終えてからターン前半の雪面を捉えるなどという芸当は,右の図のように,またっくもって不可能なのです。(=_=;) もうこの時点で,体ははるか下方に落ちてしまっているのです。そこで多くの急斜面愛好者は,ターン前半にスキーをジャンプしながら引き上げ,腰の下で回し込んでからターン後半に入って行きます。要するにジャンピングテクニックを使うことになります。ですが,シニアの方や女性の方はとてもこのような滑りはできません。じゃ,どうするか?...ということなのですが,この時下の3枚の図のようなイメージを持ってやると,比較的体力の無いスキーヤーでも急斜面を楽しむことができます。

 実際の斜面は「ブルー」の斜面なのですが,イメージとして「イエロー」の重力方向に対する直角な面...「水平面」をイメージします。そして,角付けはあくまでこの「イエローの水平面」に対して行なうのだ...というイメージを持って滑るのです。この意識でターンを行なうと,先ずターン前半の外スキーの山側エッジでの雪面コンタクト意識が起こります。そして,それが徐々に雪面にフラットになり,続いてターン内側のエッジが使われる...という順序になります。簡単に言うと,「平行開きのステップターン的意識」になります。例えば,左ターンから右ターンへ滑っていく時のことを考えてみます。ターン後半では右スキーのインサイドエッジで雪面を捉えています(左の図)。そして次のターンへ移行しようとする“ニュートラル”では斜面に水平に立つ感覚ではなく,黄色の水平面に対してフラットに立っているイメージを持つのです。するとこの時点ではまだ山側のエッジが雪面を捉えていて,雪面にスキーはフラットにはなっていません(中の図)。その後,右のターンを開始する時はこの「イエロー面」に対する角付けをイメージするのです(右の図)。結局,この時点では次のターンをリードする左スキーのインサイドエッジはまだ効いておらず,山側のエッジが効いている状態です。でも,これでも実際に右ターンが始まるのです。並行開きのステップターンのような感じでエッジは切り替わっていないけれど,右ターンが始まってしまいます。前のターン後半に“愛のターン”などで適度な外向傾ができていれば,雪面にスキーがフラットになった,なっていない,角付けが切り替わった,切り替わってない...ということに関係なく,ターンは始まってしまうのです。(^ー^)
 このようなイメージで滑るのを,“新・コアイメージ”と名付けたいと思います。実際にはいつも「地球のコアに引かれるイメージ」で滑っていればこのような感覚は沸いてくるのですが...。皆さんもぜひこのイメージ...急斜面でお試し下さい。(^ ^)(^I^)



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★ June 21  2006  Wednesday  曇り (白馬)
 今日の白馬は「曇り」です。気温は20℃,湿気も無くしのぎやすい天候です。この天気も夕方には崩れ始め,雨になるようです。
 その雨が降る前に体を動かしたいと思います。汗をかいて身体の老廃物を出す...トレーニングをしていると,そんな気持が時々します。(^ー^) みなさんも,イイ汗...かきましょうネ !!!。
 では今日も...Have a nice day !!!
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 昨日まで“愛のターン”についてお話してきました。このテーマについては,一応これで一区切りです。また何か思い出せばまたその時追加したいと思います。
 で,今日は私がレッスンしながら個人的に感じた不思議な体験をお話したいと思います。「地球のコアに引かれる意識」を生徒さんにお話し,これを私自身も何度となく実践しました。そうしているとある不思議な感覚が湧いて来ました。事前にお断りしておきますが,決して気が触れたわけではなく,その時思ったことを正直に綴っただけです。何を言ってるんだ?!?!...意味ワカラン...というご批判を受けるかもしれませんが,【TOK】のたわごとですのでお許しを...。(^ー^) それは...
 
『……互いに引かれ合っているものは,地球と人間だけだろうか?そうではない...。地球と月,太陽と地球,太陽と太陽系,太陽系と銀河系...というように,宇宙には数限りない星々が互いに引かれ合っている。わたし達は地球だけに引かれているわけではなく,大きな目で見れば,宇宙全体との関係でいろいろ引かれ合っている...ということになる。このように考えると,地球につながっている...ということは実は宇宙につながっている,ということでもある。大きな宇宙の中の地球,そして地球の中の自分,またさらには自分の中の身体の小宇宙...というように,結局「大宇宙」と自分の身体の「小宇宙」は互いに関係しあっている...。自分を感じることができる...というのは結局宇宙の中に存在する自分が確認できる...ということカナ?...その自分の存在を,今雪の上で感じている自分っていうのは...いろいろな諸条件が整った“この瞬間の出来事”...これを認知している自分の身体の小宇宙?...俺の身体の分子やら組成としての原子やらが大宇宙と交信しているのカナ?……大宇宙の力に引かれて俺の体が,雪の上を踊っている,ダンスしている,ハーモニーを奏でている...。引かれるは惹かれる...カナ?……』
 
話しが宇宙的な大きなことになって恐縮ですが,意味不明...といえば意味不明な感覚でした。もちろんレッスンの最中にはこのような話はしませんが,いつかこのことを「教師日記」に書こう...そう思っていました。(^ー^) 「地球のコアに引かれるターンをしてたら,“宇宙や地球と同化する”イメージ」が湧き,ランニングハイならぬスキーイングハイになった【TOK】デシタ !!!。
 ハッハハハ...(^ー^) お粗末...。


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★ June 20  2006  Monday  曇り (白馬)
 今日は「白馬三山」はしっかり見えていますが,空は全て薄い雲に覆われています。天気は今のところ曇りですが,昼頃になって陽も射すようです。
 それにしても,昨日は爽やかな一日でした。梅雨のこの時期,カラッとした晴天で,まことに気分よく一日が過ごせました。みなさんも,気持ちよく過ごしてますか? もし,気持が暗い時は...「スキーシーン」を思い浮かべ,活き活きを取り戻しましょう !!! (^ー^)
 では今日も...Have a nice day !!!
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 今日は“愛のターン”のまとめで,“心のスキー”です。(*^^)v
 これまで,支離滅裂的に“愛のターン”について思い付くままにお話ししてきました。そして,この作業を通して,今新しい“愛のターン”の意義が見つかったような気がしています。皆さんに「教師日記,毎日々々よく書きますね...」と言われます。実は,皆さんのために書いている...というより,自分の考えを整理するのが一番の目的...そう思って書いています。もちろん,こうして発表させていただいたデータやイメージ,滑走感覚などが,皆さんの“スキー”になんらかの良い影響を及ぼすことになれば,これほど嬉しいことはありませんが...(^ ^)(^I^)。そういうことで06シーズンに登場した“愛のターン”...その特徴的なことを思い付くままに13回に渡って書いてきました。そして,これを書く作業を通して“愛のターン”の持つ意味を考えることができました。書き始めの頃に漠然と思っていたことが,ある形となって顕れてきた...といっていいと思います。それは「“愛のターン”は“心のスキー”だ !!!」...ということです。
 “心のスキー”...また【TOK】はワケのワカランことを言い始めたぞ !!!...と思われるかもしれませんが,この考え方は私のスキーレッスンにおける最大の課題,「なぜ“スキー”をするの...?」という問いに,ある答えを与えてくれるかもしれない !!!...正直そう思っているのです。
 わたし達は,スキーだけでなくいろいろな人生の局面において,「気持ちのいいこと」を求める傾向にあります。楽しく思えないこと,ストレスや苦痛,やストレス...これはできるだけ避けたい,できれば遭遇しないで欲しい...そう思っています。でも現実はいろいろなことが起こります。いわゆる“苦”は“楽”と共に私達の人生に付きものなのです。“スキー”でも,気持のいい斜面ばかりがあってくれたらイイなぁー...誰も滑っていない斜面がズーッと続いてくれないかナァー...と思います。ところが,事実は粗踏みがあり,コブがあり,つるつるのアイスバーンがあり...といった状況がほとんどです。普通に考えれば気持ちよくありません。でも,このような状況の斜面を滑る時でも,気持の持ち様で“スキー”の楽しみ味わうことができるのです。それが“愛のターン”なのだと思います。“愛のターン”...これは“スキー”を通して,母なる地球や大自然とのコミュニケーションの仕方を考え,今自分がここに存在し,磨かれていることを実感できるスキーでもあるのだ...私はそう思っています。“磨き砂”... jpSKI.com の名前の由来と,こういうところでリンクできたのも不思議といえば不思議です...(*_*)。
 “愛のターン”の初日の日記...「“愛”とは何か?」にも少し書いてありますが,地球とスキーヤーとの“愛”の関係,雪の大自然とスキーヤーとの“愛”の関係...という風に考えると,ものごとの二つの側面“苦”と“楽”がどちらもそこに在るからこそ,わたし達は磨かれ,そして人間として身も心も育って行くのだと思います。“楽”ばかりだったどうでしょう?“苦”を避けてばかりいたらどうでしょう?「混濁併せ呑む」度量があり,それを心から味わってこそ磨かれ人格的に大きく育つのだと思います。どちらもあってこそ自分は成長するのだ...そのことを自覚することこそが,確かな“愛”の存在に気付くことなのです。「なぜ“スキー”をするの...?」...それは“苦楽”を感じることで,自分を磨くため...心の持ち様を学ぶため...なのだと思います。そう,人生の生き方のある雛形としてのスタイルが,“スキー”をすることに在るのです。
 “愛のターン”...滑り方を変えるだけでなく,私達の“心の在り様”までをも変えてくれる...本当に素晴らしいイメージなのかもしれませんネ !!!。


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★ June 19  2006  Monday  晴れ (白馬)
 今日は「夏の白馬」を思わせる天候です。でも,気温は20℃,湿度もそれほど多くなく過ごしやすい白馬です。
 さて,MTBで転倒...の話しをしましたらご心配の e-mail を頂きました。(=_=;) ありがとうございます !!! おかげさまで,むち打ちにはならないで済みそうです。軽いかすり傷で済みました...。(^ー^)
 きょうも怪我しないように,身体動かします...。(^ ^)(^I^) では今日も...Have a nice day !!!
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 今日の“愛のターン”は昨日の続きとでも言うべきテーマで...「“愛”の受け容れ場所とターンの関係」についてです。
 これまでも“センサーポイントSP”と“レシーブポイントRP”の間のエネルギーライン,あるいは“J・I・K・U”...という言葉でお話していますが,“愛のターン”の“愛”がやって来るラインもこれと似たことです。ただ昨日も話したように,イメージするのが“愛”なので,「優しさ」とか「互いに影響しあう」...ということが前面に出てくるのが他のイメージと違うだけです。実は,これが大きいのですが...(^ー^)
 ...で,今日は具体的に身体のどの部分で“愛”を感じるとどのようなターンになるのか?...ということをお話しいたします。右の写真をご覧下さい。右ターンの時,どこに“愛”を受け容れる場所を意識するか?...ということを具体的に示したものです。
 赤いはハート=重心の位置を示します。一般的に,安定したオーソドックスが滑りをする時はこの場所が“愛”を受け容れるスイートスポットになります。身体の真ん中で,バランスが最も取りやすく悪雪や深雪などではこの場所をRPに設定します。
 さて,図では
イエローナンバーブルーナンバーで別けて示してあります。これは,身体の“愛”を受け容れる場所を,身体の左右意識をポイントとして変えてみる...ということです
。結果的には,外側...イエロー番号@〜Cを意識すると,“迎え角”が少なくなり,スキーのエッジも少し立ち気味になって,カービング要素の強い滑り方になります。一方,ターン内側のブルーの番号@〜Cを意識すると,逆に“迎え角”が大き目になり,スキーのエッジが少し緩んで,スキッディング的な滑り方になります。
 また,番号も@〜Cまでありますが,これは“愛”を受け容れる場所を,身体の長軸方向に変化させてみる...ということで,身体のターン円弧の大きさと,運動の迅速さ(クイックさ)に関係してきます。@のように,足元に近い所にRPをイメージするほど迅速で円弧の小さいターンができます。逆にCのように頭に近くなるほど,ゆったりした大きなターン円弧が描きやすくなります。
 この
@〜C@〜C,を使い分けることで,いろいろなターンフィーリングが試せるのです。例えば,「スキッディング的な大回りをしたい...」と思ったら,Cを“愛”を受け容れる場所として意識するのです。また「カービング中回りをしよう..」というのでしたら,Bを意識します。「敏捷性と切れのある小回り...」でしたら,極端に@(ターン外脛の外側)を意識するのも面白いでしょう。普通の小回りでしたらA(ターン外ひざの外側)でいいのですが,@に“愛”のRPを意識すると,これとはまたひと味違った小回りが体験できるはずです。(^ー^) また,この意識する場所は,ここに挙げた@〜C@〜Cだけに限らず,自分でいろいろな場所に設定することができます。BBの中間でもOK !!!で,微妙に違った滑走感覚を味わうことができるでしょう。
 このように“愛”を受け容れる場所...これをいろいろ変えてみると,「これまであなたが自分で気がつかなかった滑走フィーリング」...これにキット出会えることと思います。これまで経験したことの無い,「あレッ?!?!?!(*_*)」...といった面白いフィーリング,感動するようなフィーリング...これに出会えるのは確実なのです。そして,自分の身体の持つ不思議な潜在的能力にビックリ(*_*)もするでしょう。ぜひ試してみてください。(^ ^)(^I^)
 そして,大事なことは,そのような滑走フィーリングに出会ったら,「その時にどのような“愛”を,どこに受けていたのか?」...ということを忘れないことです。



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★ June 18  2006  Sunday  晴れ (白馬)
 今日は「小雨」がぱらついている白馬です。でも白馬三山はしっかり見えています !!!。どこと無く,不思議な天気です。この雲も明日朝には取れて,晴れになるようです。(^ ^)
 さて,昨日,MTBをしていて,転倒してしまいました...(=_=;)。お恥ずかしい話しですが,凹凸斜面の凸部分の頂点に登ったのはいいのですが,前に進む力が尽き...遭えなく凹部に転落。頭をしこたま打ちました...。ちょっと首が思うように回りません...。(=_=;) でもOK !!!。それほどひどくはありません !!!(^ー^)
 では今日も...Have a nice day !!!
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 “愛のターン”...今日は,「“愛”を受け容れる場所」について...。
 これまで“愛のターン”の“愛”を受け容れるのは「身体のハート(重心付近)」ということで説明して参りました。“愛”はハートで優しく受け止める...というのが一般的ですが,実はその場所はハートに限定しなくてもイイのです。...というより,むしろハート以外の身体のいろいろな所に受け容れるイメージを湧かせて滑ることの方が楽しいスキーにつながるのです。(^ー^)
 皆さんは「瞑想(Meditation)」ってご存知ですか?この瞑想...【TOK】の本格的な経験は一昨年の二月,インドにスキー指導派遣で行った時に,ヨガの聖地「リシュケシュ」で経験させてもらいました。その時はチョッとしたオチがありましたが,不思議な感覚を覚えながら1時間ほどの瞑想を経験することができました。身体のいろんなところに“気”を配り,その部位々々を活性化させ,人間の持つ本来の機能を良い状態で発揮させよう...ということが目的のようでした。この「教師日記」でもたびたび書いていますが,人間の身体は実に不思議な能力を持っています。自然治癒力然り,火事場の馬鹿力然り,イメージでスキーが上達すること然り...です。ヨガとか瞑想の詳しいことは分りませんが,「身体のある部位に意識を集中させると,その部位が最も良い状態で働けるように,身体の全体がそれに協力してくれるように働く...」というのは本当のことで,わたし自身スキーのレッスンでも数え切れないほど経験していることです。
 さて,“愛のターン”の“愛”を受け容れる場所をいろいろ変えてみる...というのは,こういうことがベースにあってのことです。“レシーブポイントRP”をどこにするか?でターンの円弧のおおきさや角付けの量が変わり,ターンコントロールをするのが楽になる...ということは教師日記でもお話ししていて,それと同じことなのですが,ひとつだけ決定的に違うことがあります。それは,「“レシーブポイントRP”を“愛”を受け容れる場所として特定した時は,そうでない時に比べて,身体の動きに優しさや,雪と一体となっているような優雅さが現れる」ということです。“スキー”は地球の引力に引かれる落下運動...ということですが,人間と地球が互いに引かれ合って斜面を移動している...というのが本当です。でも地球の質量が人間のそれに比べてはるかに大きいので,人間が一方的に引かれている...という風に見えるだけです。この「“互いに”引かれ合っている」...というところに“愛の妙”があるのだと思います。互いのエネルギー同士がぶつかったり,引き合ったり,融合してある運動を形成するのですが,人間のエネルギーを身体全体のエネルギーとしてみるのではなく,身体の各部位ごとのエネルギーとしてみたらどうなるか?...ということが“愛のターン”の「身体の各部位で“愛”を感じる」ということです。瞑想のポイント...「“気”を配り,その部位々々を活性化させ,人間の持つ本来の機能を良い状態で発揮させる」...これを“スキー”でやってみよう...ということです。実際このようなイメージで滑ってみますと,確かに各部位によってその“愛”の受け止め方,あるいは地球のエネルギーとの反応し方に,それぞれ異なった特徴的な動きが表れて来ます。雪からの抵抗にアゲインストではなくレシーブ,まるで「踊り」を踊ってでもいる様な,そしてゆったりとした「太極拳」をやってでもいるような...そんな動きが顕れて来るのです。まるで,雪や地球の“愛”を身体のいろいろな部位に受け入れ,そのエネルギーでその部分が「癒されている...」とでも表現したらいいのでしょうか...。
 ひと味違った“愛のターン”の“レシーブポイントRP”意識...。皆さんもぜひお試し下さい。(^ ^)(^I^)


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★ June 17  2006  Saturday  晴れ (白馬)
 今日はカラッとした「晴れ」,気温18℃の白馬です。(^ー^) この天気,今日の昼過ぎまで続くようです。白馬は,「梅雨」といっても,それほどの湿気は感じません。もちろん木々の中に入って行けば,それなりの湿度はありますが...。雨は一年の中では一番多く降りますが,他の地域に比べれば梅雨は軽症で済む...ということでしょうか? (^ー^)
 では今日も...良い日でありますように !!!   Have a nice day !!! 
 

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 これまで“愛のターン”...「舵取り」の部分でのイメージやフィーリングをお話ししてきました。今日は,“角付けの切替え”についての話しです。
 スキーヤーがある程度滑れるようになって,舵取りができるようになると,身体と重心の入れ換えが次の課題になります。この時,身体そのものを次のターン内側に持って行くようにするのが一般的ですが,これは重心を移動させる意識が必要になるので,重心の移動軌跡が滑らかにならないことが多く,バランスが崩れやすくなります。また,身体を斜面下方に移動させるので,恐怖心も起こりやすくなり,身体も硬くなりがちです。また別の方法は,スキー板そのものをヨイショッと抜重操作で持ち上げ,次のターン外側にスキー板を運ぶやり方です。この方法は,ある程度急激に板を持ち上げるので,脚力が必要になりますし,またターン後半でかなり強く雪面をグリップする必要が出てきますので,雪面の条件が良い時は別として,悪雪や深雪,アイスバーンなどではかなり難しくなってしまいます。この時,急激に抜重せず,ゆっくり交互運動的に行なえば,このリスクはかなり軽減できます。実は“愛のターン”の“クロッシング”意識は,この「ゆっくりした交互操作」をうまく行なうための方法でもあるのです。(^ー^)
 先ずビデオ“愛のターン・Crossing”をご覧下さい。
 ターン中盤から後半にかけてチョコレートからの“愛”を胸のハートに受け容れるようにイメージすると,上の写真ように脚が縮んできて懐に納まり始めます。この時,実は重心方向にスキー板が近づいてくるため,圧が少しづつ軽減しながら,「スキーの角付けも徐々に緩む」ようになるのです。そして,この角付けが徐々に緩む...ということが急激な角付けの切り替えをしないで済むことにつながり,腰の下にスキー板が近づいて来て,角付けの切り替えがスムーズに行なえることにもなるのです。つまり,重心の軌跡にスキーの軌跡が寄るように近づいて来る...といことです。
 中の写真のように,スキーの軌跡が重心の軌跡により近くなると,チョコレートからの“愛”(黄色いライン)は胸のハートに近くなり,そのハートから次の外スキーのチョコめがけて,お返しの“愛”(赤いライン)が発信される様になります。実は,この「お返しの愛の発信」はスキーヤーが意識して行なわなくても,それまでの外スキーの“愛”を懐に受け容れようとすることで,自然に起こる現象です。ですからスキーヤーとしてのわたし達は,この局面まではこれまでの外スキーからの“愛”を意識するだけでいいのです。外スキーの圧を黄色いラインの様にゆっくり吸収しようとすれば,その吸収した圧の分だけ内スキー(この例では右脚)が伸び,自然にバランスを取る様に,「愛のレーダー波(赤いライン)」を発信するようになるのです。このところが腰の下にスキーが入り込む局面です。
 これに続いて下の写真のように,外脚(この例では右脚)がさらに伸びながら「お返しの“愛”」を発信し続けることになります。ここではもう左足の意識は完全に無くなり,右脚の“愛”の発信だけが意識としてあるだけです。つまり,運動的にみれば完全な「交互操作」です。交互操作ですが,その時々の内脚の動きは,外脚の動きに連動して最適なモノとして顕れて来ます。つまり,「同調運動」としての運動が,自然発生的に起こる...ということです。
 角付けの切り替えでも,私たち“愛”のスキーヤーは,外スキーからの“愛”を素直に感じ取り,それを自分のハートに受け容れ,その“愛”を地球にお返しして行けばいい...それだけです。(^ ^)(^I^)


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★ June 16  2006  Friday  曇り (白馬)
 今日は「白馬」...昨日からの雨が少し小降りになり,am8時にはほとんど上がりました。天気予報によると,これから午後にかけて「晴れ」になるとのことです。(^ー^) 今日は屋外で身体動かせるかな? 皆さんも「身体にイイこと」してますか? 先ずは,今 !!! 少しだけストレッチ !!!...かな? ハッハハハ...(^ー^)
 では今日も...  Have a nice day !!! 
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 今日の“愛のターン”は,今シーズンのレッスンでよく使わせてもらった「地球のコアに引かれる意識」との関係についての話しです。
 “愛のターン”の優れたポイントは,
 @“センサーポイントSP”と“レシーブポイントRP”のイメージをしっかり持てる。
 Aターン前半の探りの部分がスムーズになる。
 Bターン後半に圧の吸収が楽に行なわれオーバーコンタクトを防げる。
 C雪面からの圧情報に敏感になる。     
...etc.など,いくつかありますが,「地球の“愛”を感じる...」というイメージを膨らませることによって,斜面に対する角付け意識とはすこし視点が変わった,引力方向に対する角付け感覚...とでも言うべきイメージを沸かせることができる,というのも挙げられます。
 普通,私達スキーヤーが角付け,エッジングのことを考える時,斜面に対してどれ位の角が立っているんだろうか?...という考え方をします。これはこれでいいのですが,気をつけないと「オーバーエッジ」になってしまう危険性があります。これを防ぐ手段として,「地球の引力に引かれる意識のトレーニング」...というのがあります。斜面移動すると言うのは,本来わたし達は“重力”,つまり地球のコア方向に引っ張られているのだけれど,土や雪があるために,さえぎられて潜れないから,結局斜面に沿って下方に移動して行かざるを得ない...ということなのです。ですから,実際に落下するのは斜面上を落下するのだけれど,その元の視点に立って,地球の引力に素直に引かれている感覚を大事にした“スキー”をしたらどうなるか?ということを考えてみたわけです。これを「地球のコアに引かれる」...と呼んでいます。昨日の「教師日記」では「雪の中⇔チョコレート⇔ハート」というルートをイメージした“愛”のやり取りを考えましたが,この「雪の中」を「地球のコア」に換えてみるのです。もちろんターンするわけですから純粋に引力方向に引かれているわけではなく,遠心力と引力との合力方向に引かれることになるのですが,イメージとして地球のコア方向に引かれる...というイメージを強く持ってみます。
 私達人類の祖先が地球上に出現して
350万年とも500万年とも言われていますが,少なくともそれから今日まで,一秒一瞬たりとも地球の重力から逃れられた時はありません。数十人の宇宙飛行を経験した人間以外,わたし達は寝ても覚めても,この“引力”の影響下にありました。ですから人間の骨格はもともと,この引力とうまくマッチングするようにでき上がってきました。ですから例えば,ひざを無理やり横に曲げようとしたり,ひねったりするのは,この原則から外れることになるわけです。つまり,過度なエッジングとか,ひねり操作は人間の身体にとって好ましくない...ということです。でも,この頃の“スキー”...このようなミスマッチを奨励しているようで,どこか不自然...そう思いませんか?
 ...というわけで,「引かれているのはあくまで地球のコア方向 !!!」...というイメージで滑ると,雪のエネルギーはもとより,その雪が積もっている地形のエネルギー,あるいは母なる大地...地球のエネルギーまで感じられる気がするのです。わたしも初めは,あくまでそういうイメージ...という風に,実際にはあり得ないことかもしれないけれど,そうイメージして滑ると面白い !!!...ということだけで皆さんにお話ししてました。ところが,ニュージーランドの Treble Cone で滑り,北海道のニセコで滑り,カナダの Whistler Blackcomb で滑っていると,単にイメージだったものが,どことなくスキー場の持つエネルギーの違いとして感じられるようになってきたのです。機械力が入って整備され,雪上車で整地された斜面とは明らかに違ったエネルギーを感じるのです。あくまで,これはわたしの個人的な感覚ですから,皆さんも同じようなフィーリングがあるとは思いません。ですが,キャンプに参加いただいた多くの方々の,このような斜面を滑っている時の滑りは,ある独特な“自由感”や“開放感”で溢れている...そう感じられるのです。あたかも地球のエネルギーを感じ,そのエネルギーと人間の持つエネルギーがハーモニーを奏でている...その様な滑りを見せてくれます。これはまさに,“愛のターン”と言っていいものだと思います。(^ー^)



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★ June 15  2006  Thursday  曇り (白馬)
 今日は「白馬」からの Up date です。(^ー^)
 昨夜9時過ぎに,白馬に着きました。全くのプライベートな旅でしたが,有意義な旅でした。
 さて,今日の白馬...曇り空です。これから夕方にかけて「雨模様」のようですが...(=_=;) いよいよ,梅雨も本格的なのでしょうか? 皆さんも元気でお過ごしでしょうか?
 では皆さんも  Have a nice day !!! 
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 今日の“愛のターン...は,「愛のレーダー波」...ということについて...。
 6/13の「教師日記」...“エネルギーの形”ということで,「同じ斜面を滑って行っても,表れてくる力強さ,優しさ,繊細さは,個々の“身体的特徴”,あるいはスキーヤーの持っている“感性の違い”...つまり,個性によって変わってくる...」ということを書かせていただきました。

 その話の中で,「ターン前半は
レーダーの発する電波があるモノに当たり,それが返って来る...」云々という話しをしました。実は“愛のターン”意識でのターンは,このレーダー【注】的な感覚が強いのです。ターン後半に身体に受け容れた“愛”を,次のターン前半で雪や地球に返して行くイメージを持つのですが,右の一番上の写真の赤いラインのように,その時はあたかも,「愛のレーダー波」とでも言うべき“愛”を送る...というイメージです。
 そしてこの“愛の電波”が雪や地球の情報を感じ取り,二番目の写真の黄色いラインの様に,それを身体に送り返してくれるのがターン中盤から後半にかけてです。雪から来るそのエネルギーを私達の身体がアンテナになって受け止めているわけです。
 実は,この“愛のレーダー波”の種類や強さ,そしてこの“レーダー波”が届く雪面からの深さ...などのイメージが実際の滑りの中で微妙な違いをもたらすことになります。つまり,雪や斜面のどの部分からの“愛”をどのように感じ取ろうとしているか?...が実際のスキー滑走では大事になるわけです。ひょっとすると,大多数の方は,スキーを楽しむ時,雪の表面の状況だけに想いが行き,雪の中...という感覚は少ないかもしれません。ですが,一度この「雪の中の潜った部分にある雪の情報」...これに想いが行き,これを探るイメージが湧くようになると,その滑りに大きな違いが表れてきます。みなさんもぜひお試し下さい。(^ー^)
 さて,このレーダー波のラインですが,右の写真のように,もちろん外スキーに意識したピンク色の“チョコレート”を通っている...ということを忘れないことが大切です。「愛のレーダー波」を雪に向かって発射する時は,「ハート⇒チョコレート⇒雪の中」というラインを,また,雪からの情報を受取ると時は,その逆に「雪の中⇒チョコレート⇒ハート」というラインをレーダー波が通ることになります。
 雪の表面だけでなく,その下に隠されている雪のエネルギー...これまでをも感じ取ろうとする意識があるのと無いのとでは,その滑り方に違いが表れるのは当然なのです。


【注】:レーダー⇒アンテナから電波を発射し,それが観測する対象物に当たって反射され,帰って来た電波を観測します。その反射されて来た電波の強さから,対象物の大きさや表面の性質を解読します。電波が戻ってくるまでの時間を測定することで,対象物までのおおまかな距離も測定できます。


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★ June 14  2006  Wednesday  曇り (仙台市)
 今,仙台から白馬に向かう車中で書いています。ドライブ楽しんでます !!! (^ー^)
 三日間の故郷めぐりの旅...いろいろな方にお会いしました。それぞれ,味のある方々でした。
 今日の「教師日記」はオ・ヤ・ス・ミ…です。明日からはまた白馬から Up date させていただきます。(^ ^)(^I^)
 では皆さんも   Have a nice day !!! 
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 朝,起床が遅れたり,いろいろありまして...「教師日記」書き込みの時間が取れませんでした...。ということで,せっかくお越しいただきましたが,今日の日記はオ・ヤ・ス・ミ…とさせていただきます。(=_=;)
 明日,白馬から Up date させていただきますのでよろしくお願いいたします。


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★ June 13  2006  Tuesday  晴れ (秋田:大仙市)
 秋田県の大仙市から仙台に向かう車中で書いています。
 昨日は十数年ぶりで,生まれた実家で夜を過ごしました。少年時代まで過ごした場所...どことなく不思議な安心感を抱きながら眠りに着き,そして安らかな朝を迎えました。「故郷」...イイ響きですネ !!!。ところで,皆さんの故郷は? 
 では皆さんも  Have a nice day !!! 
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 今日は“愛のターン”に戻って,“エネルギーの形”の話しです。
 “センサーポイントSP”のチョコからやって来る“愛”...これには,斜面状況によっていろいろなタイプの“愛の形”があることに気付きます。優しさに溢れる愛,もあれば,少しエネルギッシュな強めの愛もあります。また雪の表面から来てるな...と思われる愛もあれば,結構深いところから来てる愛だ...とおもうこともあります。縦方向に深さのある愛もあれば,表面だけの薄ペラっぽい愛もあります。落ち着きの無いフラフラした愛もあれば,ガッチリした安定感のある愛も...。雪の条件によって,スキーヤーが感じる“愛の形”は実に様々です。そして,同じ斜面でもスキーヤーによって,その“顕れる形”にも微妙な違いがあります。
 考えてみると,この違いは,実は各スキーヤーが“地球のエネルギー”あるいは“自然のエネルギー”をどう感じているのか?...という,感じ方の差異によって起こっているのではないか?...そう思います。そのスキーヤーが持っている“感性”の違いや豊かさの度合いによって,雪の斜面を観る目が異なり,感じられ方が微妙な違いとなって顕れる...ということです。レーダーの発する電波があるモノに当たり,それが返って来る情報をレーダーがキャッチして位置や形を判断するように,私達スキーヤーの脚も,ターン前半に探りを入れることで雪の状況を感じ取り,それを身体に返して受け容れる...というイメージで滑るのですが,この時の電波の種類の違い,スキーヤーで言えば,脚センサーの感度の違いによって,得られる情報の種類も異なってくる...といった感じです。“愛のターン”の愛のエネルギーの“形”が違うということです。
 面白いことに,このようなことをレッスンでお話ししますと,雪の表面からだけの情報に気持が行くわけではなく,「私は,表面から30センチくらい深いところの情報を感じ取っている気がする...」とか,「雪の情報雪というより,雪が積もっている地表の表情を読んでいるイメージがある...」という人も居られます。そして,極端な例では,「地球のコアからのエネルギーを感じ取っているイメージ...」という人まで...実にそのイメージは各人各様なのです。
 このように“愛のターン”の愛のエネルギーには様々な“エネルギーの形”があるということが言えます。これこそ,「各スキーヤーが個々に持っているセンサーとしての“個性”が活きた結果」だと私は思っています。誰一人として,他人と全く同じ形や運動が顕れるのではなく,“個”溢れる滑りになる...ということは,こういうことなのです。(^ー^)


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★ June 12  2006  Monday  晴れ (白馬)
 朝方は雨が残っていましたが...今日の白馬...「晴れ」です。(^ー^)
 昨日は,黒姫に出かけていて,現地泊まりで「教師日記」も Up date できませんでした。(=_=;)
 そして,今日,今北陸道を走っています。久しぶりに【TOK】の生まれ故郷...秋田に向かって走っている車中で書いています。運転は息子の“itte2”が...。(^ー^)
 では皆さんも  Have a nice
day !!!
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 今日は“愛のターン”はオ・ヤ・ス・ミ…で,昨日黒姫に行くことになったろ理由...私のスキーレッスンと大きな関係があること,についてのお話しです。
 日記でも時々書いておりますが,私達スキーヤーの中には,「...ねばならない病」,「...に受かりたい病」,あるいは「思い通りに滑りたい病」...の人が実に多いのです。これはこれで,上達意欲を増してくれる...という点で意味のあることなのですが,あまりにこのことを思い過ぎて,ストレスになったり,苦痛を感じたりする人も多いのです。これではいったい何のために“スキー”をしているんだろう?...と思うのも無理からぬ話...になってしまいます。“スキー”がこのような「苦行難行」でなく,もっと楽しいもの,心を明るくしてくれるもの...というように捉えることができたら素晴らしいことだナァー...とズーッと思ってきました。
 そして,ある時“N.T”さんからある本をプレゼントされました。その本は非常に spiritual 的な本で結構厚かったのですが,二日ほどで読み終えてしました。私はそれほど「速読家」ではありませんが,その私が二日で読み切ってしまうほど心に響いた本でした。要約するとその中には,“苦”を経験することこそが「学びの場」を得ていることであり,これを“磨き砂”として感謝する心を持ち,前向きにものごとを捉えることの大切さ...を説いていました。その本の場所々々にちりばめられているひと言ひと言は「私の生き方の視点」をガラット換えてしまうほどのインパクトがありました。...で,その本は外国の方が書かれた本で,これを「山川紘矢・亜希子ご夫妻」が翻訳されており,本の終わりにお二人のこの本に対する思いが「訳者あとがき」ということで綴られておりました。この「訳者あとがき」をみると,この本と同じようなspiritual的な本をたくさん翻訳されておられる...ということでしたので,実はそれらの本も購入して読むことにしました。これらの本を読み進んで行くと,人間はもとより,いろいろな物や自然との出会いを通して,イロイロな体験をすること...それこそが“磨き砂”であり,人生の面白さ,妙に気付くこと
なのだ...ということが,いろいろと書かれてありました。これらの本の内容をよくよく吟味すると...「“スキー”をすることは苦行難行ではなく,人格を磨き,心を豊かにし,生きて行くことの素晴らしさに気付くことなのだ !!!」...という思いが日増しに強くなって来たのです。“苦”を楽しむ...うまく行かないことをうまく行かないこととして,逆に楽しむ...ということのために“スキー”は大きな意味を持っている...そんな風にも思えてきたのです。(^ー^)
 実はその「山川紘矢・亜希子ご夫妻」が一昨日,黒姫高原においでになり,講演をされる...ということでしたので,さっそくその会に参加させていただいたのでした。ひと晩,夜もご一緒させていただき,いろいろなお話伺うことができました。また機会をみて皆さんにお話しすることがあると思いますが,その中で,私から“Spiritual Ski”の話しをさせていただきました。少し興味を抱かれたようですので来シーズン,良い折を見つけて,“spiritual”をキーワードとしたスキーキャンプを行なう予定で居ます。その時はぜひ「山川ご夫妻」をメインゲストにお呼びして,お話しを伺えれば...そう思っております。
 一昨日,昨日の「山川ご夫妻」との出会い...【TOK】にとって大きな“磨き砂”をいただいた気持になった,そして大きなエポックになった二日間でした。
 会を企画していただいた「田島さん」そして,「山川ご夫妻」...ほんとうに,ありがとうございました。(^ ^)(^I^) 


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★ June 10  2006  Saturday  晴れ (白馬)
 今日の白馬...「晴れ」です。(^ー^) 昨日,関東甲信地方も「梅雨に入った模様...」との宣言がありました。ですが,その途端,晴れになった白馬です。(*^^)v この晴天...明日まで続きそうです。天候に恵まれたイイ週末に成りそうです。
 【TOK】は所用で,今日から黒姫に出かけます。...ので,明日の「教師日記」は Up date できないかも...。(=_=;)
 では皆さんも  Have a nice weekend !!! 

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 昨日は,“センサーポイントSP”に意識するモノを何にするか?...で,いろいろなイメージが沸き,そのスキーヤーに合ったモノを考えることの面白さをお話ししました。今日はこれを一歩進めて,「“愛”のエネルギーの強さ」について考えてみたいと思います。
 昨日の話しの中の子供や孫の愛”ですが,“孫”を意識した時と“子”を意識した時とでは,その滑りに違いが出るだろうか?...ということです。私のレッスンの中で得られた答えは,「明らかな違いが出て来る...」でした。“孫”と“子”とでは,愛情の深さや厳しさのイメージが違っているのだと思います。厳しさだけでなく,“愛”の種類が異なっている...と言った方がイイかも知れません。“孫”意識の時は“子”に比べ,はるかに優しい動きになります。“子”意識の時は,脚の動きに“より強いバネ”的な,パワーの強さが見られました。つまり“子”意識の方が,強い圧変化に対応できる滑りになっていた...ということです。
 特にターン後半は,斜面条件やスピードが異なってくると雪から受ける除雪抵抗が大きく変化します。この抵抗が小さい時は“孫”意識でも,つまり“優しい愛”意識でも対応できますが,これが大きくなってくると,“優しい愛”だけでは通用せず,より厳しさを伴った“強い愛”が必要になってくる...ということです。図のように“孫”と“子”とでは,SPから来るエネルギーのパイプの太さが違っている...といったイメージです。“愛”のエネルギーの違いが“孫”と“子”には在る...ということです。
 このことは,実は“スキー”はある程度のレベルに到達すると,筋力的なパワーが必要になる...ということと関係してきます。例えば同じ斜面を滑っていたとしても,滑走スピードが違えば雪からやって来るエネルギーが大きくなるので,“孫”の“優しい愛”よりも“子”意識の“より強い愛”で滑ることが必要になってくるのです。つまり,“愛”のエネルギーの強さ,太さに対応できる筋力的なパワーが必要になってくる...ということです。同じ“愛のターン”でも,その“愛”に対応でき,受け容れるに充分な筋パワーを持っているか,いないか?...というスキーヤー側の身体的な能力が問われることになります。

 【付録】:余談ですが……よく,「“フィーリングスキー”では感じるだけだから,筋力的なパワーは関係ないのですか?」と聞かれますが,「残念ながら,そうではない...」ということです。コブや,ハイスピードのターンを楽しみ,より味わって滑るには,より強い“愛”を感じ,受け容れられるようにすることが必要で,そのためには,「脚が縮む時の筋パワー」が必要になるのです。スクワッドで,脚を縮める時に息を吐く...というようなトレーニングを,歯を磨く時など少しづつ毎日行なうことが大事です。(^ー^)


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★ June 09  2006  Friday  雨 (白馬)
 今日の白馬...「雨」です。(*^^)v 東海地方まで梅雨入り...だそうです。白馬も昨夜半から雨が降り始めました。でも,この雨も明日未明までで,その後また晴天になるとか...。この終末は太陽の日の下で過ごせそうですネ !!!。(^ー^)
 さて,この夏のニュージーランドツアーやオフ会の話が出ています。もしよろしければご参加...お待ちしてます !!! (*^^)   では今日も  Have a nice day !!! 

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 今日は“愛のターン”...「チョコイメージを他のイメージに換えてみると...」ということについてお話ししたいと思います。
 さて,この“愛のターン”...これが出現する前にもお話ししていた,“センサーポイントSP”と“レシーブポイントRP”,あるいはエネルギーライン...というイメージ,また“Sound of Music Turn”というようなイメージとも,ほとんど似たような意識での滑りになるので,いまさらなんで“愛のターン”?...と思われるかもしれませんが,実は本質的に異なっているところがあるのです。もう皆さんお気付きの方も居られると思いますが,それは,SPとRPを結ぶエネルギーラインの長さが,雪との抵抗との関係で自然に伸縮する...ということです。“スプリングキャスター”で,もうそれはやったのでは?...と仰るかもしれませんが,それとも少し違っているのです。“スプリングキャスター”では,どうしても自分がキャスター方向に近づいていってしまう...という現象が起こりやすいのです。人間の持つ性でしょうか...待ってられないのですネ...。(=_=;) ところが,この“愛のターン”では,雪からの“愛”が自分のハートに届く...というイメージが湧きやすく,下から来る圧を落ち着いて待っていられるのです。
 ところで,“愛のターン”の“チョコレート”なのですが,これはバレンタインデーの次の日に湧いてきたインスピレーションでしたので,“愛のチョコ”...というようなネーミングにいたしました。ところが,ある方にレッスンをしていて,この“チョコ”を“
子供や孫の愛”...に換えてもらったのです。そしたら,信じられないほど脚の動きが滑らかになったのです !!!。脚の動き,懐の自然な深さ...これが,それまでの滑りとはまるで違うのです。男性のシニアの方でしたが,これには私の方が唖然 !!!...。彼が仰るには,「かわいい孫の“愛”だと思えば,身体も緩むし,喜んでその“愛”を懐に容れられますヨ !!!...」というお話しでした。誠に,その通り...返す言葉もありません...。お孫さんの“愛”を慈しみの心を持って受け容れられたのだと思います。良かったですネ !!!...スキーをしながら,お孫さんの“愛”が確認できて...。!(^^)!
 またある若い女性の方には,“チョコレート”の代わりに“恋人の口”があり,それがあなたのハートにチュッと“
Kiss”しにやって来るのだよ...というイメージを持ってもらいました。彼女にはこのイメージが効きました !!!。自分のハートが彼の口に近づくイメージよりは,その逆のイメージの方がすんなりイメージできるたのですネ...(^ー^) このイメージのおかげで,それまでバランスを崩しやすかった彼女の滑りは一変し,上半身が安定して脚のストロークもうまく使われる滑りになりました。まさに,雪とのラブシーン...を演じ,愛されることの幸せを感じておられるようでもありました...。(*^^)v 
 “センサーポイントSP”にイメージする,“チョコレート”,“孫の愛”,そして“Kiss”などのイロイロ...これらのイロイロによって,それぞれ違った感覚の滑りを,皆さんは体験されました。それぞれの方が,ご自分なりの“愛”をイメージし,そのことで感じられた「雪との一体感」でもあります。静かな,落ち着いた気持で滑れた“スキー”のようでもありました。そして日記,“愛とは何か?”に書いたように,
「“愛”によって自分自身の存在価値を認識でき,自分が成長しようとする意欲をかき立てられ,そこに存在していてくれることに感謝できる」...こういう“スキー”だったのではないか...そう思います。実に,イメージの不思議...イメージの大事さ...ということを感じさせられます。
 “愛のターン”...の深さ,このことをなんとなく思っている【TOK】です。(^ ^)(^I^)



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★ June 08  2006  Thursday  晴れ (白馬)
 今日の白馬...「晴れ」です。(*^^)v 天気予報では,今日辺りから崩れ始めて,ひょっとすると「梅雨入り」...?というようなことでしたが,なんの何の,結構陽が射して,のどかな過ごしやすい一日になりそうです。
 梅雨に入る前に,外気に触れながら,身体...動かしておこうっと !!! ハイ,皆さんもストレッチ,ストレッチ !!! ハッハハハ...(^ー^)
    では今日も  Have a nice day !!! 
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 今日は昨日の画像“Love and Receive(184KB)”を先ずご覧下さい。背後に音声も入れてありますので,パソコンのスピーカースイッチを“on”にしてご覧下さい。(^ー^) これをご覧になれば,“愛のターン”のターン局面ごとのイメージと,つぶやきの言葉とが,どうリンクしているか?...お分かりいただけると思います。
 ターン前半♪♪♪...Love...♪♪♪での,雪面を探りながらサーチする...という気持,言葉を換えて言えば,「ターン後半に雪や地球からいただいた“愛”のエネルギーを一旦身体に受け入れ,充分味わってから,今度は自分から地球へ“愛”をお返しする...」という気持が,動作としての“脚の伸び”を生むようになります。この時もしスピードが遅かったり抵抗が弱ければストレッチ的な,重心がやや上方に移動するような運動が現れますし,もしハイスピードだったり抵抗が強かったりすれば,ベンディング的な運動が自然な形で現れてきます。自分からストレッチにしようとか...ベンディングにしよう...といったことを考えなくても,自然に最もその時々の条件にマッチした運動が起こるのが,このイメージターンの特徴でもあります。(*^^)v
 そしてターン中盤♪♪♪...and...♪♪♪で最も脚が伸び,そこを頂点として,ターン後半の♪♪♪...Receive...♪♪♪に入っていくわけです。ここで,チョコレートで感じた雪や地球の“愛”を,素直に身体のハートに受け容れようとすれば,あたかもアコーディオンの蛇腹が畳まれるように,脚が縮まってきます。形だけを見ると,「重心が足の方に近づいて行って懐が深くなっている...」かの様に見えるのですが,本当は,「チョコ(スキー板)が,身体のハート(重心)に近づいている」...のです。ただ,いくら重心方向に板が近づくと言っても,雪面上に身体が浮くことはできませんから,結果として重心と板との距離が近くなって,重心が雪面に近くなってしまうのです。でも,この両者の運動は,「上半身の胸の角度,起き方が異なってくる」ので,その違いはハッキリ判断できます。前者の,重心を板に近づける意識の時は身体の上部から運動が始まり,胸がスキー板のトップにかぶさる様になり,腰がカクンと折れ曲がるようになることが多いのです。ところが後者の,板が重心に近づく時は,まず脚が先に畳まれ,その後で懐が湾曲するように丸い形で深くなります。映像を良くご覧いただければこのことがご理解いただけると思います。(*^^)v
 映像では,ターン後半,外スキーのたわみがしっかりキープされたまま,腰の下にスキーが回り込みつつ入って来ている...のが解ります。角付けも一気に緩むのではなく,角付けの切り替えの局面に向かって,徐々に緩んでいます。さらに,両スキーの圧の配分についても,ターン後半の中盤からすでに次のターンの外足に圧が移り始めているのが解ります。
 これら一連の運動は,自分でこうやろう !!!...と意識してできたものではなく,“愛のターン”イメージを持つことだけでできてしまいます。これこそが“愛のターンのイメージ”の持つ,「不思議な力」...なのです。


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★ June 07  2006  Wednesday  晴れ (野麦)
 今日の「野麦峠」は「晴れ」です。(*^^)v
 今日はこの3月のスキーキャンプでお世話になった,野麦峠のヒュッテ「不思議童子」さんの庭で書いています。来シーズンの打ち合わせを兼ねて,昨日,乗鞍の近くのこの「野麦峠」に参りました。
 今,自然豊かな白樺林の中で書いています。木立の中で書くのもまたイイですネ !!!。(^ ^)(^I^)
 
では今日も  Have a nice day !!! 
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 今日は“愛のターン”の「雪から来るシグナル」...についての話しです。
 昨日は,チョコからあるシグナルがスキーヤーに届いている...という話しをしました。雪からのサイン...と言っても良いと思いますが,このサインに対するスキーヤーの身体の反応の仕方...これは実に様々な様相をみせてくれます。(^ー^)
 ターン前半は,あたかもサーチライトが雪面を照らして,そこの状況を把握するがごとくに,チョコで雪面を探って行くのですが,この探り方と雪の状況が微妙にマッチした形で反応しあい,雪からのメッセージとしてのサインを送り返してくれるのです。スキーヤーがチョコを通じて,雪に“愛のサーチメッセージ”を送ろうとすると,あたかもカタツムリが触覚を伸ばしでもするように,脚が自然に伸びて行きます。脚が伸びるからといって雪面を押しているわけではなく,脚が触覚のように探りをいれるかの様に伸びるだけです。そして,雪の状況を探って行こう,というイメージが働き,斜面移動が無理なく行なわれるようになります。強すぎず,弱すぎず...雪面の状況にマッチした形の運動が自然に出てくるようになるのです。この時のつぶやきが♪♪♪...Love...♪♪♪になります。
 ターン中盤は,身体からスキーが離れて行く分だけエッジが自然に立ってきて,雪からの抵抗が次第に強くなり始めます。チョコが雪の圧を少しづつ強く受け,そのシグナルが次第に大きくなります。この時が♪♪♪...and...♪♪♪というつぶやきです。
 そしていよいよターン後半になり,一層強い圧をチョコが受けるようになります。これをこのまま放置していると,チョコがつぶれて壊れるようになりますので,壊さないようにチョコからの圧を身体の方向に受け容れるようにイメージします。これが昨日のアニメのように...チョコの“愛”を受け容れる...というイメージです。つぶやきは♪♪♪...Receive...♪♪♪になります。
 このように,ターンの局面々々で,イメージが少しづつ変化しますが,そのポイントは,チョコレートに意識を集中することです。自分の身体からのサイン...それに反応する雪からのシグナル...そしてその結果起こる自然な身体の反応......これらがうまく行なわれるようになります。チョコは力を入れてしまったらすぐ壊れてしまう状況にある...というイメージは雪面をギュッと押し付けるような動作を無くしてくれます。あくまでも雪から人間の方向に向かって来るエネルギーを感じ,それを身体の中に受け容れる...ということなのです。特に,ターン中盤から後半は,オーバーコンタクトにならないようにすることを心掛けています。そのためには,チョコからのシグナルを優しく身体に受け容れる...ということが大切で,“愛のターン”という“愛”の優しさをイメージすることで,これを容易にしようとしているわけです。
 今日は,ターン舵取り中の,チョコをメインにしたイメージについてお話ししました。


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★ June 06  2006  Tuesday  晴れ (白馬)
 今日も「晴れ」の白馬です。五月の連休後...晴天が少なかったのですが,それが今,六月に入って,その借りを返すがごとくに「晴れ」の日が続いています。(^ー^)
 この天気,明日まで続くようです。少し寒気が入っているようですが,白馬の気温...朝8時現在で18℃と気持ちイイです !!!
 では今日も  Have a nice day !!! 

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 今日から,“愛のターン”...実際の雪上でのイメージをどう湧かせて行くのか?ということについてお話ししたいと思います。
 先ず,
「母なる地球や大地の“愛”」あるいは,「雪の大自然の“愛”」をどこで感じ取るのか?...ということから。...その“愛”を感じ取るセンサーとも言うべき「“愛”のチョコレート」の位置は,右上の写真の「黄色いハート」のようにスキー板の“あるポイント”にイメージします。ターンしようとする外スキーのインサイドエッジ上で,「かかと」と「トップ」の間です。言葉を変えて言えば“センサーポイントSP”にチョコレートをイメージするわけです。そして,その黄色いチョコレートで雪からのメッセージを探るようにします。ご存知のようにチョコレートはすぐ壊れますから,優しく取り扱わないといけません。(^ー^) “愛のチョコ”をしっかり意識して滑る...これが“愛のターン”で,まず大切なことです。
 次に,チョコレートを意識しながら斜面を移動して行くと,そのチョコレートは雪と接触し,「柔らかい雪ですネ !!!...」とか,「少しすべすべしていますヨ !!!...」,あるいは「ザラザラしている様です...」といった“感触の違い”を感じます。この様な違いのシグナルを“チョコからの情報としてスキーヤーの感性に訴えることが必要になります。この時に重要になるのが“愛の波動ライン”とでもいうべきラインです。それが右のアニメーションのような,スキーヤーのハート(心臓=重心近く)にシグナルが伝わって来る...というイメージです。つまり,チョコレートからの
硬いとか柔らかいといったシグナル...
“メッセージ”が,自分の身体のハート...つまり「みぞおち」の辺りに届いて来る...というイメージを持つ,ということです。
 アニメーションでは,雪からの「“愛”のシグナル」がスキーヤーのハートに響き,思わず“愛”が芽生えた...というようなイメージを描写していますが,実際に雪上を滑る時も,この様な“愛”を優しくしっかり受け容れ,受容して同化する...というイメージが大事です。この“愛”を感じ,優しく受け容れる...ということこそが,雪と喧嘩せず,共にマッチングしてハーモニーを奏でて行く...という滑りを生み出すのです。“フィーリングスキー”の中の“Let Ski”の極意...とでもいうべき滑りでもあります。(^ー^)
 今日は,“愛”のセンサー...「愛のチョコ」と,チョコから“愛”の伝わるイメージ...「“愛”の波動」についてお話ししました。


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★ June 05  2006  Monday  晴れ (白馬)
 今日も白馬は高曇り敵な「晴れ」です。もう六月ですから「五月晴れ」のようにクッキリ !!!とはいきませんが,穏やかに晴れています。(^ー^)
 昨日はトレーニングを兼ねて,「山歩き」をして来ました。ほとんど人が入らない,「きこり道」とでも言うべき山道を,早足で歩くのですが,熊やカモシカ,蛇が出やしないか?と,少しドキドキしながらの1時間半でした !!! でも,木々の中...一杯エネルギーを貰えました !!! (^ー^)
 では今日も  Have a nice day !!! 
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 今日からいよいよ“愛のターン”の連載の始まりです。(^ー^) 連載...と言っても,書き始めは何の脈略も想定せず,思い付く事を,アレもコレも...という具合に進みますので,どういう展開になるか?question?なのですが...。そして,書き進めるうちに,ある姿が見えてきて,それを最終的に“フィーリングスキー”のページにまとめる...ということになります。(^ー^) 
 さて,はじめに“愛”という言葉の意味について考えてみたいと思います。何度かお話ししているように,たまたまこのイメージを思い付いたのが,2/15のレッスンでした。そこにも書きましたが,“Sound of Music Turn”と“愛のターン”...同じような効果はあるのですが,その違いがどこにあるかというと,「音を聞こうとする時」と,「愛を感じようとする時」とでは,“身体の優しさの反応”が明らかに違います。“愛のターン”の“愛”を感じようとする方が,“サウンド”を聞こうとするよりも,雪に対して,あるいは斜面に対してアゲインスト的な運動が少なくなり,雪の圧と素直に同調するような運動が自然に起こるのです。“サウンド”を聞こうとする時は,「そこに音があって当然...」というような,確約的に期待する気持ちが働くのに対して,“愛”を感じようとする時は,「あるかもしれないし,無いかもしれない...。もしあるとしたらどんな“愛”だろうか?...」という,一種の約束されていない,不確実的な期待感があります。実はこの「約束されている...」という気持ちと,「そうとは限らない...」という気持ちの差は結構大きく,滑り方の質の差となって顕れてくるのです。
 実は“愛”と言う言葉...これをよく考えてみると,その対象は人間だけにとどまりません。この世の中に存在するいろいろなモノ,万物に対して思う感情です。例えば自分の使っているスキーブーツ...これも「愛用する」という言葉があるように,“愛”しながら使っているのです。スキー板もそうですし,ユニフォームもそうです。あるいは,今シーズン良く使わせていただいた“Hakuba 47”スキー場の斜面や雪,そしてリフトやゴンドラ...これらに対しても,「良く協力していただきました,おかげさまで楽しく滑ることができました。ありがとう!!!...」という感謝の気持と共に,「いとおしさ」という“愛惜
の念”が起こります。これも言ってみればある意味で“愛”なのだと思います。このように“愛”は,もちろん人間に対しても他の動植物に対しても,あるいは無機質なものに対しても湧き上がる感情です。
 
実は4/21の「教師日記」に紹介させていた,“T.N”さんからいただいた「愛の論理」(飯田史彦著:PHP文庫)という本の中,334ページに,“愛”の定義...ということで次の様に書かれています。『愛とは,自分という存在の価値認識と成長意欲から生まれるものであり,相手がただ存在してくれていることへの感謝ゆえに決断し,永続的な意思と洗練された能力によって実行しようと努力する,相手の幸福を願い成長を支援する行為である』 この著者の定義が正しい,正しくない...の議論は人それぞれいろいろあると思いますが,私は全くその通り !!!...だと思います。この中で語られているように,「“愛”によって自分自身の存在価値を認識でき,自分が成長しようとする意欲をかき立てられ,そこに存在していてくれることに感謝できる」...ということ。これこそ私達スキーヤーが“雪のフィールド”に立った時に思う感慨そのもの !!!だと思います。このように,わたし達スキーヤーは雪の大自然と深い絆...“愛”で結ばれているのです。また,もし“相手”という言葉を「母なる地球」という風に考えれば,「相手の幸福を願い云々...」というのは,「地球上に存在する豊かな大自然にとって,地球そのものが持っているエネルギーが良い形で作用し,素晴らしい姿のまま未来永劫続いて行って欲しいと願う気持」...という風に考えることができます。
 地球とスキーヤーとの“愛”の関係,これを,雪の大自然とスキーヤーとの関係...という様に考えると,自然は必ずしもスキーヤーにとって好ましい良い条件だけで存在しているわけではありません。そこには期待したものが必ずあるとはかぎらないけれど,自分を成長させてくれる確かな“愛”はある...という風に観ることができます。「いつも良いことが
約束されている...」わけではなく,「そうとは限らない...もしかすると,自分の真の成長を願う“愛”のムチが待っているかも...」とでもいうべき,“誠の愛”に気付くチャンスがそこには在るのです。スキーヤーが真に自然とのコミュニケーションを図るために学ぶべき宿題が,“愛”という形で雪の大自然の中に潜んでいる...ということです。“愛のターン”をイメージし,大自然の“誠の愛”を感じようとすると,「わたしは約束されていない条件の場所を滑るけれど,大自然の大きな“愛”に包まれている...」という気持が働きます。そして,だからこそ,「雪の圧と素直に同調するような運動が自然に起こる...」ということなのだと思います。
 今日は“愛のターン”の初日で,先ず「“愛”とは何か?」ということについて考えてみました。(^ー^)


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★ June 04  2006  Sunday  晴れ (白馬)
 今日は昨日に比べれば,やや薄い雲の量が多いですが,穏やかに「晴れ」ている白馬です。(^ー^) 気温も昨日と同じ18℃と快適...。(^ー^)
 jpSKI.com 会員のMASAさんから「月山スキー報告」が届きました。この終末も,まだまだみなさん楽しんでおられますネ !!!。天気も良いので精一杯楽しんでください。
 では今日も  Have a nice day !!! 
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 今日は「“Sound of Music Turn”...その2」です。
 考えてみると,“オレンジ・ターン”や“スプリングキャスター・ターン”などは,実際には無いことをイメージだけに頼りますから,自分の感性を前面に出さないとうまく行きません。ところが,“Sound of Music Turn”は,雪の上をスキーが滑って行くと,実際にそこに「音」が生まれ,それが聞こえて来ます。ですからイメージ...というよりは,「音」そのものを実体験として確認できるので,この方がスンナリ受け容れられる...という人も多いのです。今日はこの「音」の聞こえてくる様子を少し詳しく考えてみることにします。
 先ず今日の映像(205KB)をご覧下さい。中回りでの映像ですが,ビンディングとスキー板先端の,丁度中間くらいからの“sound(音)”が黄色いラインの様に伝わって来るのを聞きながら滑っているものです。右の耳と左の耳で聞くわけですから,本当なら昨日のラインの様に二本無いとおかしいのですが,今日は画像処理のために一本のラインで代表してあります。
 ターン前半の♪♪♪sound...of...♪♪♪の局面では脚が伸びることで“sound”を捕らえようとしていますが,そのサウンド自体はあまり強くありません。ターン中盤から後半に掛けて,♪♪♪...of...mus...i...c...♪♪♪に掛けては,次第にコンタクト圧が増して来て,黄色いラインの様にサウンドがしっかり聞こえるようになります。スキーヤーはこの音を聞こう聞こう...としますから,顔はその音の来る方向から逃げることなく,ズーッと向き続けることになります。顔がその方向を向けば,胸の向きもそれに連れて自然にその音の来る方向に向くようになり,。自然な外向が表れます。そしてここが大事なポイントなのですが...サウンドを聞き,それを受け容れようとしますから,音の発生源であるスキー板が身体の上体方向に近づいて来るのを拒否しなくなります。つまり,スキーのトップが上体方向に寄って来るようになり...懐が深くなって適度な外傾も表れ始めるのです。これは,上体が下肢に近づいて出来上がる外向傾とは全く異なるもので,その懐の深くなり方のメカニズムが違います。上半身が近づいて行った時は,腰から上の上半身に煽る(あおる)様な動きがでますが,下半身が上半身に近づいたことによって懐の深さができた時は,その煽りがありません。「上半身が安定したまま」...なのです。さらに,ターン後半スキー板のトップを押さえつけるような動作がありませんから,スキーのトップはターン内側にギューンと入ってくるようになります。つまり腰の下に板と足が入り込みやすくなり,角付けが緩んでスキーが走るだけでなく,次のターンへの始動も楽になるのです。まさにターン後半の処理と,次のターンへの始動が容易になる...という二つの良い側面を持った滑り方なのです。映像をご覧になれば,そのことがご理解いただけると思います。
 さて,この“Sound of Music Turn
”を皆さんにお話ししていて感じたことは,「雪面の音を聞こうとしますので滑りに集中しやすくなる」ということ,そして,「“音”をバトンタッチするように次のスキーに渡し,そのバトンタッチされた音が,ターン前半の雪の壁に当たって,エコーのように返って来る...というイメージが湧いて,ターン後半だけでなく,前半もうまくできるようになる..」.ということでした。
 ところで,実際に滑走中の“sound”...よく気をつけて聞いてみると,本当にいろいろな“音”がしています。雪の質によっても,斜度や凹凸によっても,いろいろと微妙に音の響きが異なっています。心地良く耳に響くサウンドもあれば,ストレスを感じるような音も...。一般的には,心地良い音を求めようとすると,滑りが乱暴でなくなり,安定して来るようです。このように音の強弱と質変化に注意すると,滑りそのものが変わってくる...というのも面白いことですネ !!!。(^ー^)
 滑走中の音に意識を集中することが,これほど身体の緊張を解きほぐし,雪とのコンタクトを適度なものにしてくれるとは思ってもみませんでした。ですが,実際コレをやってみると,ほとんどの方のスキーが変わってくるのです。人間の身体の不思議を思わずには居られませんネ !!!。(*_*)



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★ June 03  2006  Saturday  晴れ (白馬)
 今日は穏やかな「晴れ」の白馬です。(^ー^) 気温も18℃と,適度な暖かさです。
 実は,朝一番,「教師日記」を書く前にCoffeeを一杯飲んでいるのですが,今日のように天気も穏やかで爽やか...そして白馬の山並みが見える場所での一杯は,また格別です !!!
 では皆さんも  Have a nice weekend !!! 
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 今日は「“Sound of Music Turn”...その1」です。
 日記を読み返してみますと,1/16の「No.15:白馬47 シニア・女性スペシャル3日間」で初めてこのイメージのことをお話ししています。それ以降...1月後半は“スプリングキャスター”からこの“Sound of Music Turn”がレッスンでのメインイメージになっています。
 先ずは“Sound of Music Turn”のイメージ映像(205KB)【注】をご覧下さい。つぶやきの言葉と,イメージと,実際のスキーヤーのモーションとの関係がお判りいただけると思います。(^ー^)
 ターン前半,♪♪♪sound...♪♪♪と言いながら角付けの切り替え直後の音を聞き取るようにします。すると,脚が自然に伸び,雪面抵抗を適度に受け止めることができます。その後,♪♪♪...of...♪♪♪でターン中盤に入り雪面の音を聞こうとする意識に集中します。そこから♪♪♪...mus...i...c...♪♪♪と実際に発生している音を両方の耳で聞き取る様にするわけです。ターン前半に外スキーのトップ部分で“音を探る意識”を持つと,ターン前半の捉えが適度に行なえるようになり,この部分での余裕が生まれます。音を聞こうとすると,ターン前半でも外側に出て行くことがスムーズに行なえるようになります。そして中盤から後半にかけて,“音を聞き分ける意識”を持つことで,オーバーコンタクトが無くなり,懐に圧を吸収する動きが出てきます。この時,スキートップ部分の音を聞き取ろうとすることが,この部分の圧の吸収動作を産み,“かかと支点”の滑りを可能にしてくれるのです。
 もちろん,音を聞こう,聞こう...としますから,斜面移動も積極的に行なうようになりますし,さらにターン後半では圧の吸収が良い形で,自然に行なわれるようになるのです。もちろんターンのどの局面でも雪面コンタクトが失われることもありません。

 【注】:プロバイダーとの契約ファイル容量の関係で,画像の容量を少なくしてあります。尚,jpSKI.com 会員の方からは,会費をいただいており,その一部を容量確保のための費用に充てさせていただいておりますので,会員の方は容量の大きな映像(1.637KB)をご覧いただけます。解り易い映像をご覧になりたい方は, jpSKI.com 入会をお勧めいたします。



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★ June 02  2006  Friday  高曇り (白馬)
 今日は高曇りの白馬です。気温は20℃...昨日よりだいぶ暖かく感じます。
 昨日,MTBで村内を巡っていたら,白馬大橋の近くで,小さいMTB用のコースを見つけました。子供向けに作ったようなのですが,でも,結構面白く小一時間ほど遊んでしまいました。子供心に返って“遊ぶ”...イイですネ !!!。(^ー^)
 では今日も  Have a nice day !!! 
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 今日は昨日お話しした,“スプリングキャスターイメージのターン”の映像(172KB)を Up date いたします。
 小さい凸状のコブでの脚の伸縮,適度な圧の吸収がお判りいただけると思います。



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★ June 01  2006  Thursday  晴れ (白馬)
 今日から六月...水無月が始まります。 この水無月...旧暦では,梅雨が明けて水が涸れてなくなる月...という説や,田植が終わって田んぼに水を張る必要のある月ということで「水張月」あるいは「水月」という説も...。そういえば,白馬の里でも田植えは終わりました。(^I^)
 いずれにしても梅雨入りの月でもあります。体調管理にはお気をつけて !!!
 では今日も  Have a nice day !!! 
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 今日から六月...この「教師日記」も新しい月を迎えました。そこで,2006シーズンの私のレッスンを振り返り,皆さんの今後のスキーライフに役に立つであろう…と思われることを,じっくり検証して行きたいと思います。
 初日の今日は今シーズンの12月から1月に掛けてレッスンで多くお話しした“スプリングキャスターターン”の話しから...。“スプリングキャスターターン”も“Sound of Music Turn”も,結局最終的には“愛のターン”につながるのですが,その過程として思いついたイメージを皆さんにお話しするのは,無駄なことではないと思います。
 さて,この“スプリングキャスターターン”ですが,図のように,従来皆さんにお話してきた“キャスター・ターン”のキャスターに,赤い色のようなバネ(スプリング)が付いている...というイメージを持って滑ってもらう...というものです。足裏とキャスターの間にスプリングが付いていて,雪面をキャスターが転がって行くのは同じだけれど,その時雪から来る圧を身体に伝えるようなバネがその中間にある...というイメージを持って滑ってもらう...というものです。この時大事なイメージは,キャスターのスプリングを自らの力で押していく意識ではなく,キャスターが回転しながら雪の圧を受け,そのためにスプリングが押されて,足の方にキャスターが近づいて来る...というイメージを持つことです。アニメを見ていただければ,そのイメージが解ると思いますので良くご覧下さい。尚,KCはキィーキャスター,SCはセンサーキャスターのことです。このイメージを持つと,自分の身体から向こう向きの圧を加える意識が無くなります。そして,キャスターの転がりによって落下運動が起こり,その結果雪からの圧を身体の重心方向に受け止めよう...その圧の変化を足裏とキャスターの間にイメージしたスプリングの伸縮で感じ取ろう...という意識が強くなります。その結果,脚の動きがこれまで以上に自由でスムーズになり,圧の吸収がほど良く行なわれます。脚が素直に雪の抵抗に反応するようになって,下半身が雪とのコンタクトを微妙に取りながら滑らかに伸縮するようになり,身体の硬さも取れてきます。
 ターン前半の圧が減少する局面では脚が自然に伸び始めますし,またターン後半の圧が集中してくる局面では,その圧を受け過ぎないように,「重心方向に圧を吸収するような身体の反応」が表れます。これがオーバーエッジユースを軽減し,スキーの走りをもたらしてくれるのです。これ以降の“Sound of Music Turn”や“愛のターン”に結びつく要素は,まさにこの局面です。そして,重心を中心とした脚の伸縮が自然に行なわれるようになりますから,上半身は常に静かです。スピードや斜度に応じて,自然なストレッチングやベンディング的な滑りも現れてきます。その結果,上半身が「静」,下半身の伸縮が「動」といった躍動感も生まれてくるのです。(^ ^)(^I^)
 

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