“47 Feeling Ski School”

【TOK】のスキー教師日記  May  2007

 

 
May 2007

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★ May 1  2007  Tuesday  曇り (白馬)
 今日から五月...その元日は「曇り」の白馬です。
 今日は日中雨になり,それが断続的に明日まで続き,5/3日からの連休からはまた「晴れ」予報が出ています。
 【TOK】は今日から東京に...。そして今シーズン最後の滑りは5/4日か5/5日になりそうです。
 皆さんも素敵な一日を !!!  I am sure you have a nice holiday !!! 

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  昨日は二日酔いでフラフラ状態の【TOK】でした。...誠に情けありません。(=_=;)
 でも,多くのスキー仲間が集い来てくれるって...嬉しいことですよネ !!!。(^ ^)(^I^)
 
 さて,そういう状況の中,昨日はニュージーランドでの「ワークビザ申請書類書き」に終始しました。16ページもの申請用紙に目を通し,データを記入し,そして必要な書類を集める...。なかなか大変ですが,楽しくもあります。(^ー^)
 6/18日には, Coronet Peak に現地入りして,最初の打ち合わせがありますが,その前にして置かなくてはならないことがたくさんあります。労働ビザ申請,アパートなどの当面の滞在先確保,航空券手配,フィットネステスト...etc.など等。
 でも,この様なイロイロを自分でやることもまたこれはこれで楽しいことではあります。たくさんのことが経験できるからです。もし, Coronet Peak でスキー教師をやってみよう...と思わなかったら,この様な経験もできなかったことでしょう。そして,多くの方の支援に対する感謝の念も起きなかったかも知れません。

 何か新しいことをしてみよう !!!...と思うこと,そしてそれを実際に実現するための手段をひとつづつクリアしていくこと...これが楽しい !!!...と思えなければ苦労を苦労としてしか感じれなくなります。でも,これが非日常の体験,新しい経験だと思えば苦労ではなく,反対に楽しみになるのです。

 昨日は,そういった楽しみを味わった【TOK】でした。
 そして,明日...申請書類を携え,東京のニュージーランド大使館に行くことにしました。(*^^)v 大使館は午前中しか業務をしていませんので,5/2の午前中に書類を提出することにしています。
 ...ということで,5/2の Up date は東京から...になります。(*^^)v
 では行ってまいります !!!。

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★ May 2  2007  Wednesday  晴れ (東京)
 今日の東京の夕日...きれいです !!!
 久しぶりにこんなにきれいな東京での「夕日」を見ました。写真はホテルの部屋からの写真です。
 【TOK】のワークビザ,申請受理&承認を祝ってくれているような,そんな夕日です !!!
 皆さんも素敵な一日を過ごしてますか !!!  I am sure you have a nice holiday !!! 
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 今日はニュージーランド大使館に行って来ました。
 昨日の日記でお話したように,Work VISA の申請に行って来ました。結果は無事「受理」そして「承認」...となりました。5月20日ころまでには発給されるそうです。(*^^)v

 Work VISA 申請...わたしも以前仕事で「英会話スクール」を開校する時に,アメリカ人の教師を雇い入れ,彼にワークビザを取ってあげた事があるのですが,「なぜ本国(日本)の人間ではダメで,その外国人(アメリカ人)にわざわざワークビザを発給しなければならないのか?。日本人が労働機会を犠牲にしないという適正な理由はどこにあるか?」...というようなことをしつこく外務省の係りに聞かれたことがあります。つまり,なぜニュージーランドのスキー教師ではダメで【TOK】にわざわざニュージーランドでの労働許可を与えなければならないのか?...というようなことです。

 今回 Coronet Peak でスキー教師として働くにしても,そのような煩わしい作業が待っているかもしれない...ひょっとすると何回かニュージーランド大使館に足を運ばなければ...あるいは,結局最終的に取れないかも...という思いがありましたから,一回でスンナリ取れたことは本当に嬉しい...そう思います。(^ ^)(^I^)

 これも Coronet Peak のディレクター“ミッシェル”が,私を雇用するに際してその雇用理由などをニュージーランドの移民局に事前にオファーしてくれていたこと,雇用契約コピーを私に送ってくれていたので,それを提出できたことなど...いろいろな配慮が生きた結果だと思います。
 “ミッシェル”だけでなく,スーパーバイザーの“ダニエル”や“ダギー”...そして Coronet Peak の日本人教師,“T.N”さんのアドバイスも見逃せません。本当に皆さんのご支援があって,今回ワークビザが取れ,やっとニュージーランドでスキー教師をやれる目途がつきました。ありがとうございます !!! (^I^)

 でも,ワークビザが取れてもまだまだ安心できません。どれだけ私が“フィーリングスキー”をニュージーランドで皆さんにお伝えできるか?...という難問が残っています。どう指導プログラムを考え,どのように英語で話し,どう説明して,どう理解してもらえるか?...という大きな課題が !!!
 
 大げさではなく,私は心から天なる“宇宙なる神”が【TOK】にこの様な使命を与えてくれたのだ !!!...と信じています。「お前がこの世に生まれた使命は“スキー”を単なるスポーツとして終わらせるのではなく,精神的高揚の手段として多くの人に広めよ !!!」...ということなのだ,と...。

 今度のニュージーランド行き...そういうことを思いながら,いつもとは違った感慨で捉えている【TOK】でした。(^ ^)(^I^)

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 May 3  2007  Thursday  晴れ (東京⇒白馬)
 今日は東京から,激混みの中央道を経由して白馬に帰って参りました !!!
 9時少し過ぎに新宿を出て,白馬に着いたのが午後4時45分...。7時間半の長がァーーーい旅でした !!!。(=_=;)
 大型連休...ということで,覚悟はできていましたからOK !!!でしたが...それにしても疲れました !!! ハッハハハ...(^ー^)
 皆さんも素敵な連休...過ごしてますか !!!  I am sure you have a nice holiday !!! 
 
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 今日は東京から白馬にバスで帰って参りました。

 昨日の日記で書いたように,今回の上京の目的は果たせましたので,渋滞にはあいましたが,そんなにイライラしませんでした !!! (^ ^)(^I^)
 それにしても帰ってきてテレビを見たら,九州では50キロ以上の渋滞だったとか...。それに比べれば中央道の渋滞は屁でもないか?!?!...ハッハハハ...(^ー^)
 常日頃,空いている時しか旅しない【TOK】にとって,休日を利用して旅したり,渋滞の中を“スキー”に出かける皆さんの大変さを思い知った一日でした。

 そして,明日...この連休最後の晴天だそうです。
 ...ということなので,明日はレッスン無しで滑りに行こうと思います。2007シーズン...最後の滑りになりそうです。“Hakuba 47”で思いの全てを掛けて,滑って来たいと思います。
 もし,どなたかお会いできたら声を掛けてください !!! 
 モチロン,赤の“グッキー帽子”をかぶって滑っています !!!。(^ー^)

 では,オ・ヤ・ス・ミ…なさい...。(*^^)v

 シーハイル !!! (^ ^)(^I^)

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 May 4  2007  Friday  晴れ (白馬)
 今日は“Hakuba 47 スキー場”で,グッキー帽子と共に,シーズン最後の滑りを楽しみました。(*^^)v
 
 “Hakuba 47”...雪が少ないので「ラインC」の営業も終わり,ゴンドラを使い,「R-1」の下部を滑るだけですが,今シーズンレッスンで使った用語を思い出し,振り返りながらその意味を考えながらのスキー滑走でした。
 大回りができる程度の横幅があり,しかも雪が少ないためお客さんの数も数えるほどでしたので,高速ターンもOK !!!なのでした。(^ ^)(^I^)
 今シーズン新しく使ったイメージ用語の主なものは...
 ①ウォーターベッド・ターン
 ②海老イメージ・ターン
 ③地球のCoreイメージ・ターン
 ④水面フラット意識・ターン
 ⑤水位上下変動イメージ・ターン
 ⑥コマ(独楽:top)イメージ・ターン
                               ......でした。

 この他にも“愛のターン”や“Sound of Music Turn”も使いましたが,その中で最も多く使ったのは,そして最も効果があったのは“水面フラット意識”だったと思います。
 わたし自身,このイメージを持つことでスキーが以前より安定し,特に急斜面や悪雪,コブに入るときの気持ちが精神的に大変楽になりました。生徒さんの多くも,スキーのたわみ感覚が持てるようになり,多くの方の滑りが変わられました。なによりも「精神的な安心感」が増すことが,大きな意味を持っている...そう思います。

 ...ということで,ゴンドラ上駅から下駅までノンストップで6本...①〜⑥のイメージを持ちながら滑りました。各イメージについては五月連休後のオフシーズンが始まってから,また「教師日記」で紹介させていただきます。(^ ^)(^I^)

 10時半ころ,生徒さんの“Fuji”さんにバッタリ !!! 再開。
 新しいイメージの,⑥コマ(独楽:top)イメージ・ターンを話しながら4本ばかり一緒に滑りました。
 この模様については,5/5の日記で...
 
 今日5/4/で,【TOK】の2007シーズンが終わりました。
 最後の一日...グッキーと共に滑っている感じで,楽しく滑れました。(*^^)v

 シーハイル !!!

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 May 5  2007  Saturday  晴れ (白馬)
 今日も「晴れ」の白馬でした。
 初めの予報では雨模様だったのですが,晴れて良かったですネ !!!。
 【TOK】の2007シーズンは昨日で終わりました。グッキーキャップと一緒に,シーズンを想い出しながらの滑走でした。(^ ^)(^I^)
 皆さんも素敵な連休...過ごしてますか !!!  I am sure you have a nice holiday !!!
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 今日の「教師日記」は新しいイメージ...「コマ(独楽:top)イメージ・ターン」についてです。
 このシーズン最後のキャンプ47/23のレッスンで思いついたイメージなのですが,「“フィーリングスキー”の来シーズンのキーワードになるかもしれません...」と書いたように,地球のcoreに引かれながら落下するイメージ,及びcore⇔かかと⇔レシーブポイントRPを結ぶ軸(サポート軸)中心にスキー板が回り込む...という二つのイメージが強調される特徴があります。

 右の写真はグッキーの滑りを借りて,センサー軸,サポート軸の説明をさせてもらっているものですが,かかと支点の場所“FP”と,雪の抵抗を受け止める場所“レシーブポイントRP”を結ぶ赤いラインが“独楽”の黒い軸に相当するイメージを持って滑るのです。”

 落下速度が小さい時(遠心力が小さい時)は,独楽の軸は起きていますが,スピードが早くなればこの軸は少し寝て来ます。従来の“水面フラット意識”だけでは,低速や中速であれば,なんとかイメージを持ち続けられたのですが,ハイスピードになった時に少し難がありました。“独楽イメージ”を持つことで,これが解消され,しかもサポート軸を中心に雪の力による回転力が生まれる...というイメージが沸きやすくなります。ただ,独楽のような回転速度は無く,スローモーション的に斜面移動して行く...というイメージにはなりますが...。

 このイメージで数回,“Fuji”さんと一緒に滑ったのですが,斜面のうねりや凹凸を通過するときによどみなくスムーズに通れる感じがしました。脚の伸縮もなぜか適度に行なわれ,自分の身体を“独楽”に見立てて滑ることの面白いフィーリングで滑ることができました。
 これからこのイメージ...レッスンの中でいろいろ育てて行ってみたい...そう思います。(^ ^)(^I^)

 ...といことで,【TOK】のシーズン最後の滑り......グッキーの滑りの中から“コマイメージ”を抽出し,思い浮かべながら滑り終えたのでした。


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 May 6  2007  Saturday  小雨 (白馬)
 今日は「小雨」の白馬でした。(=_=;)
 連休後半の天気...実は昨日から崩れる...という予報がはずれ,何とか昨日は晴れの一日でした。(*^^)v
 さて,“Hakuba 47”スキー場も今日が最終営業日です。今年も本当にお世話になりました。ありがとうございました !!!。
 また来シーズン...ヨ・ロ・シ・ク・...(^ ^)
 素敵な連休最後の日を !!!  I am sure you have a nice holiday !!!
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 今日は“Hakuba 47 スキー場”の最終営業日...ということで,5時半頃から“Hakuba 47”の「アリス」というレストランで打ち上げPartyがありました。
 “Hakuba 47 スキー場”の全てのスタッフが集まってのPartyでした。

 社長の話では,「昨年比で数%だけれど営業成績が向上した」との事でした。 “47 Feeling Ski School” がそれに貢献できたかどうかは?ですが,周囲のスキー場が軒並み減収という状況にあって,“五竜とおみ”と“Hakuba 47”が売り上げ増を果たしたということは,凄いことですネ !!!。

 シーズン中同じスクールセンターで世話になった方々...そしてリフト係りの人にお礼を申し上げながらのPartyでした。

 いよいよ明日からは,2008シーズンに向けた活動が始まります。
  “47 Feeling Ski School” も,どの様な立場で,どのように企画立案していくか,今年の反省を含めて検討することになります。

 明日からは,そういうことも含めた「2007シーズンを振返って...」の「教師日記」連載が始まります。
 なにはともあれ,2007シーズンの終了にあたって,皆様に心から御礼申し上げたいと思います。
 
 2007シーズンの
    “47 Feeling Ski School” のご愛顧...
            本当にありがとうございました !!!。


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 May 7  2007  Monday  晴れ (白馬)
 今日は「晴れ」の白馬です。(=_=;)
 スキーシーズンも昨日で終わり,今日からはオフが始まります。
 雲間からはまだ白い雪をいただいた峰々が
見え,春爛漫...という感じです。
 少し,身体を休めながら,じっくり'07シーズンを振返ってみたいと思います。「教師日記」も今日から新しい気持ちでスタートです !!!。 オフシーズンもよろしくお願いいたします。(*^^)v
 皆さんも素敵な一日を !!!  I am sure you have a nice holiday !!! 
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 今日からいよいよオフシーズン...ということになりました。
 でも,Topページにも書きましたが,昨日で'07シーズンが終わったということは,今日からすでに'08シーズンが始まった...ということでもあります。やってくる「冬のシーズン」...素晴らしいシーンにまた出逢えることに思いを馳せながら,気持ちを「晴れやか」にして過ごしたいと思います。(^ ^)(^I^)

 さて,今日から「2007シーズンを振返って」...ということでお話をさせていただきたいと思います。当座は,私が感じたこと,思ったことをメインに書き綴っていく予定ですが,もし皆さんから「こういうことを聞きたい...」,「アアいうことは実際のところどうなんだろう?...」というご質問がありましたら遠慮なく e-mail でお知らせください。

 先ず初日の今日は...「うまくなった【TOK】 !!!」...です。(^ ^)(^I^)

 今更何を !!!???...と仰るかもしれませんが,私の気持ちの中では本当にそう思うのです。モチロン,若い時のようなエネルギーはありませんから,体力にモノを言わせた滑り...はダメですが,雪とのコミュニケーションを取って滑る滑り方は,過去最高 !!!...という気がしています。
 ひと様から見れば,そんなことは無いよ...技術も体力も落ちてるよ...と言われる方も居られるかもしれませんが,滑っている時の気持ちの“安心感”は以前よりも大幅に増しました。結果的に斜面が急な所にも,悪雪やコブ斜面にも
気楽に入って行ける様になった...そう思います。

 自信を持って急斜面に入って行けたり,自信を持ってハイスピードで滑れることで,斜面移動することにブレーキを掛ける気持ちや動作が無くなりますから,「落下エネルギー」がより有効に使われ始め“自由落下”的な運動が強調されてきます。すると,スキーはさらに楽に回り始めてくれますのでスキーヤーの無駄な運動はますます減少し,またまた自信が付いてきます。この様に,ものごとが良い方に良い方にと作用し,“自信”⇒“自由落下”⇒“自信”⇒“自由落下”...といったスパイラル現象が顕れて来るのです。

 自分の滑りだけでなく,私の担当させていただいた多くの生徒さんがこの“スパイラル現象”を体験された...そう思います。
 わたし自身がこのことを一番感じている !!!...そう言っても過言ではありません。

 では?...何がその“自信”の元になったのか?...といえば......。それは“水面フラットイメージ”だったのです。

 この続きは,また明日...。

 シーハイル !!!

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 May 8  2007  Tuesday  晴れ (白馬)
 今日も「晴れ」の白馬です。(*^^)v
 五月の大型連休が終わって,これから梅雨までの約一ヶ月...私の好きな季節です。
 “スキー”はできませんが,自然の木々や草花のエネルギーを一年で一番強く感じる季節で,好きです。(^ ^)(^I^)
 昨日はその中を,久しぶりにMTBを約一時間,楽しみました !!!。
 今日も素敵な一日を !!!  I am sure you have a nice holiday !!!
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「2007シーズンを振返って」...皆さんから「こういうことを聞きたい...」,「アアいうことは実際のところどうなんだろう?...」というご質問がありましたら遠慮なく e-mail で......と昨日お知らせしましたところ,数名の方からご質問をいただきました。ありがとうございます。逐次 e-mail を紹介させていただきながら,回答させていただきますのでしばらくお待ちください。(^ ^)(^I^)

 さて,昨日...【TOK】はスキーがうまくなった !!!と書きましたら,早速「私もそう思う...」という e-mail を二通いただきました !!!。(^ ^)(^I^) お褒めいただきありがとうございます !!! (^I^) 
 パワーが無くても,エネルギッシュで無くても,「うまい !!!」と感じさせる“スキー”がある...。コレってどういうことなんだろう?...ということを思った【TOK】でした。(^ー^) 

 この,“自信”の元になった滑り方,あるいはイメージ...これが何だったのか?といえば,それは“水面フラットイメージ”...ということを昨日お話しました。
 元々この「水面にフラットにスキー板を置くイメージ」...というのは,去年の Canada ツアーで急斜面を滑る時のイメージとして,思い付き“新・コアイメージ”と名付けたものなのですが,それが今シーズンこれほどブレークするとは私も思っていませんでした。“愛のターン”や“Sound of Music Turn”のイメージを掘り下げる作業になるだろうと思っていました。ところがフタを開けてみるとレッスンの半分以上がこの“水面フラットイメージ”だったのです。

 シーズンインキャンプ...12/23のレッスンで,“Oza”さんのご提案を受けて“新・コアイメージ”を“水面フラットイメージ”と呼ぶことにしました。
 それ以降,いろいろなレッスンの場で,このイメージが使われることになったのです。そして,レッスンでお話し,自分で滑って見本をお見せする...ということを何度もなんども繰り返している内に,わたし自身の滑りに対する感覚が変わって来ていることに気付いたのです。
 特に,
「③の局面で水面をイメージし,その水面にフラットにスキーを置きに行けばイイ !!! コレこそが最も安定したバランス維持になる !!!」...ということに気付いてからは,どんな斜面状況であろうと,飛び込んで行くのが怖くなくなりました。
 30数年もスキー教師をして来たわたしが,今ここで,こんなことを言うのは恥ずかしい気もしますが,本当なのです !!!。これを信じ,“水面フラットイメージ”を大事にすることが,グッキーの言っていた,「“スキー”はバランス...」ということを実現させる“キーワード”だった !!!...ということに気付いたのです。(*^^)v

 その圧巻は,3/10の「オフピステ特訓キャンプ」二日目...コルチナスキー場の斜度が 36-42度,コース延長が 700m,アイスバーン交じりの悪雪コース...「稗田山コース 2」を滑った時のことでした。このコースは Whistler Blackcomb も含めて2007シーズンの「最タフコース」だったと,今でも思います。
 急斜面,しかもガリガリ,ゴツゴツした状況...。気を抜いたら怪我や事故につながりかねない斜面...。本来ならスキー教師はこの様な斜面に生徒さんをお連れするべきではないのですが,キャンプテーマが「オフピステ特訓」...。ここを経験された皆さんは本当に貴重な体験をされたと思います。(*^^)v

 ...というわけで,今年のメインイメージとなった“水面フラットイメージ”...おおきな収穫を【TOK】自身にプレゼントしてくれました !!!。これも“宇宙なる神”の導きだった...そんなことを思います。ありがとうございました !!! (^ ^)(^I^)

 シーハイル !!!

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  May 9  2007  Wednesday  晴れ (白馬)
 今日も「晴れ」の白馬です。(*^^)v
 昨日,所用で長野市に出掛けましたが,暑かったです。30度近くまで気温が上がり,まるで夏のようでした...。(-_-;)
 夏の暑さに弱い私は大変です...。
 でも今年は夏...ニュージーランドでスキー教師をする予定なので,今の内夏を経験しなさい...ということなのかもしれませんネ !!!。(*^^)v
 ところで,今日は昨日以上に気温が上がるようです...(-_-;) 
 みなさん !!!...今日も素敵な一日を !!!  I am sure you have a nice holiday !!!
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 昨日は“水面フラットイメージ”で「精神的な安心感」が生まれ,それが“自信”に結びついて,結果的に安定した滑りになる...というお話をしました。私はこの様な心の持ち様を「精神的“Let Ski”」だと思っています。自分の感性を信じ,最も安心できる状態の中に身を任せるように入って行く...。
 私たちが“スキー”をする時,いつも万全で100%危険の無い斜面を滑る...ということはあり得ません。どんなに安全に見える斜面でも,いくらかの危険はありますから,スキーをする時はいつもこの不安を克己する心というか,心の持ち様が必要になります。悪雪やコブなどの斜面に入って行くときはこの危険要素が大きくなりますから,より慎重にならざるを得ません。

  この様に危険度が増えた時,私たちは何を選択するでしょうか? 選択肢はいろいろありますが,その中で最も大事なことは,「バランスを崩す要素が最も少ない滑り方」を選ぶことです。いちばんいけないのは「身体を硬直させてしまうこと」です。要するに身体が硬くなり,リラックスできていない状態になってしまうことです。“フィーリングスキー”では,雪の圧を感じる...という“心づもり”を通してこの身体の硬直を避け,自分が落下して行くことで生まれる,「雪から来る圧」に同調するすることを目指しています。つまり,なぜ“フィーリングスキー”なのか?と言えば,それは“身体の特徴・スキー用具の特性・自然条件”を生かすのに必要な,「身体の最も合理的な使われ方を追求するから...」ということになります。結果としてこのことが,「バランスを乱さない滑り方」になるのです。

 あるイメージを持って雪面上を滑って行くときは,主に「肉体的な“Let Ski”」が多いように思います。そのイメージで身体がどういう動きになるか?...という,運動の結果を求める気持ちが強いのです。どのイメージがどのような身体の動きになるか?...という,「イメージ」⇒「滑り」というダイレクトな関係を求める傾向が強くなりがちなのです。
 それに対し,「このイメージで滑って行くことが,このシチュエーションの中では最善の選択をしているのだ !!!」...という,精神的な信頼を置いて滑るのを
「精神的“Let Ski”」という風に考えることができます。身体の動きがどうあれ,最も安全な策に自分は身を委ねているのだから,最善の策を取っているのだ !!!...という精神的な「お任せ」...先ずこれを拠りどころにした滑りです。すると「肉体的“Let Ski”」と少し違った過程が生まれます。それは...「イメージ」⇒「精神的信頼」⇒「滑り」...という風に考えることができます。「イメージ」から直接「滑り」を求めるよりも,「精神的信頼」が介在することで,よりリラックスした気持ちが働き,「滑り」そのものがさらに活き活きしたものになるのです。

 “キャスター・ターン”や“愛のターン”は,どちらと言うと「肉体的“Let Ski”」ですが,“水面フラットイメージ”は「精神的“Let Ski”」と言えます。「精神的信頼」...これが有るか無いか?は「滑り手の心の持ち様」を全く違うものにします。「信頼」や「安心感」があった上であるイメージを持てると,「不安」や「恐怖」も影を潜めはじめるのです。ですから,身体のリラックス度が増し,より一層“自然体”に近い身体の使われ方が生まれて来て,
「最もバランスを乱さない滑り方」を引き出してくれるのです。 
 “水面フラットイメージ”...これは,
「バランス維持に対する究極的な答え」をもたらすイメージでもある......そう思っています。(^ ^)(^I^)

 シーハイル !!!

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  May 10  2007  Thursday  晴れ (白馬)
 今日も「晴れ」の白馬です。(*^^)v
 この晴天...昼ごろまで続き,その後今夜半まで「雨」になるようです。
 それにしても昨日も,暑かったです。31度の真夏日だそうです !!!。(-_-;)
 今日は寒気が入り,通常の気温に戻りそうです。(^ ^)(^I^)
 みなさん !!!...今日も素敵な一日を !!!  I am sure you have a nice holiday !!! 
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 昨日「精神的“Let Ski”」...という話をしました。
 「肉体的“Let Ski”」とハッキリした違いがあることが判るものなのか?...というご指摘があるかもしれませんが,シーズン通して“水面フラットイメージ”をレッスンの中でお話ししながら皆さんの滑りの変化を拝見したり,わたし自身の滑りの意識変化を勘案すると,わたしはその違いは確実にある !!!...という風に思っています。

 安心と不安,爽(そう)と鬱(うつ),喜びと悲しみ...など,喜怒哀楽の感情が直接身体の動きにもたらす影響の大きさは信じられないほどのものがある...そう思います。
 「今日は天気もいいし,雪もフカフカ...」といった前向きな明るい気持ちで斜面に入って行く時と,「雪はグサグサ,斜度もきつい...」という暗い気持ちで滑る時とでは,その結果起こる身体の動きに大きな違いが出てしまいます。いくら“愛のターン”で地球コアからの“愛”を感じようとしても,気分的にマイナーな気持ちがあれば,身体の持つ潜在的な能力は引き出せないのです。

 ...ということを考えてみると,「不安や恐怖をできるだけ感じないでリラックスして滑るにはどうしたらイイのか?」...ということが,“スキー”をする上で大事になります。
 この答えのひとつが“水面フラットイメージ”だったのです。このイメージ...別にたいしたことが無いように思いますが,「身体の特徴を最も素直に生かすためのイメージ」なのです。身体を無理やり滑りに合わせて作り上げるイメージでは無く,身体が元々持っている性能を引き出すためのイメージなのです。

 実は“MASA”さんから,次のようなご質問をいただいております。
 『...長い距離を滑る場合は出来るだけ各関節を曲げないで滑る、極端に言えば捧立ちに近い滑りが疲れなくて良いとの話を聞きます。(特に足腰の弱い中高年や女性) 確かに長い時間立ってる職業の人は関節を曲げないから長い時間立っていられるとも思われますし、出来るだけ普段の姿勢で滑るのが合理的とも思われます。フィーリングスキーでは特に膝や腰のポジションは指導しないようにも思いますが、この点はいかがでしょうか?...』

 “MASA”さんの仰るように,「棒立ちスタイルは疲れない...」これは本当です。三浦雄一郎さんはこの様な滑りを,「骨で滑る...」というように表現されて居られるようです。
 わたしも時々「お地蔵さま滑り」...と言いながら皆さんに滑っていただいています。「雪の状況」や「滑走スピード」,そして「コブ」...といった条件を考慮に入れないで,つまり「圧のやり取り」のことを除外してもよければ,このような滑り...「棒立ち滑り」でOK !!!...です。むしろ,“水面フラッ”をイメージして,お地蔵様になったつもりで滑るのがいちばん楽で,長距離を滑ることもできます。
 ですが,よりバランス維持を念頭に置き,重心の移動を上下前後左右方向にスムーズに行なうには,脚の伸縮が必要になってきます。この時,“水面フラット”をイメージすると,脚は曲がりますが,それは前後方向に曲がるだけです。エッジを使おうとした時に起こる「関節を内側に入れる」...といった,ひざを壊すような滑り方にはならなりません。ひざを左右にでは無く,前後に動く様に使うことは,人間が二足歩行をするようになった350万年前から培われてきた「ひざの使い方」そのものなのです。なにもひざを内側に入れなくても,斜面に垂直に立てば,つまり“水面フラット”をイメージすれば,その斜面に必要な角付けが,いちばん望まれる角度でセットされるのです。
 圧を吸収しようとすれば,ひざだけでなく腰も,無理のない自然で丸い姿勢...懐の深い姿勢になります。まさに“MASA”さんの仰る,「普段の姿勢」そのものなのです。ですから,窮屈な姿勢を無理やり作る必要も無く,気持ちの上でも安心して滑れるわけです。「不安や恐怖をできるだけ感じないでリラックスして滑る」ことができるのです。」(^ ^)(^I^)

 ...というわけで,“MASA”さんのご質問に対する答えは...「長い距離を滑る場合は出来るだけ各関節を曲げないで滑った方がイイけれど,圧変化に対応し,ハイスピード時におけるバランス維持を考えるなら,雪からの圧を吸収するために,前後にひざを曲げる意識や,懐を深くすることも必要になる...」ということになります。(*^^)v

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  May 11  2007  Friday  晴れ (白馬)
 今日も「晴れ」ました !!!
 昨日昼過ぎから雨になったのですが,その雨も上がり青空が出ています。風は少し強めですが...。(*^^)v
 ところで,昨日...2000m以上の所,第一ケルン付近から上...雪になったようで,今朝早くは真っ白でした !!!。
 一昨日は「真夏日」...そして昨日は「降雪」...。なんという気温の変化でしょう?!?!?
 この夏はどうなるんでしょう?...ネ?!?!?!
 みなさん !!!...今日も素敵な一日を !!!  I am sure you have a nice holiday !! 
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 昨日「お地蔵様滑り」...ということで,身体の関節は自然に使われることが大事であることをお話をし,高速や不整地でのバランス維持を考えるなら,ひざを曲げる意識や,懐を深くすることも必要...と話しました。
 今日はその「ひざを曲げる意識」や「懐を深くする」...ということについてお話したいと思います。 そう...ご想像通り...“水位上下移動イメージ”です。(*^^)v
 この“水位上下移動イメージ”が初めて登場したのは2/20のレッスンでした。“水面水位変動イメージ”...これがあると,脚のスムーズな伸縮運動が生まれて来ます。右図のように,ターン後半では水位がスキーヤーの方向に「近づくぅー」という風に,近づいてくるイメージを...そして,ターン前半では水位が地球のコア方向に「遠ざかるぅー」と,下がっていくイメージを持つのです。
 この,①〜②での水位低下イメージ,そして②〜③の水位高上イメージが,“水面フラットイメージ”に加われば,重心を中心とした脚の伸縮が自然に顕れてきます。

 そして,単に脚の伸縮が起こるだけでなく,実は③から①への角付けの切り替えも楽に行えるようになります。その理由は...③の局面でスキーの板が重心方向に近づいて来,角付けが緩み始め,スキーが走るようになって,腰の下をスキー板が自然に通り過ぎて行ってしまうからなのです !!!。もちろん,③で水面が重心に近づいてくるイメージを持ちますから,重心の軌跡と,スキーの軌跡の“クロッシング”も滑らかに行なわれます。そして,そして自分からベンディングターンをしよう...などと思わなくても,ナチュラルなベンディングターンができるようになるのです。抜重的に圧を軽減させなくてもOK !!!ですから重心位置が安定し,角付けの切り替え時でさえ,滑りがより滑らかになる...ということです。(^ ^)(^I^)
 ところが,もし③の局面で角付けを強め,圧を貯め込んでしまうと,残念ながらこういう滑りはできません。角が立ったまま推移すると重心の軌跡は常にターンの軌跡の内側に居続けますから,角付けの切り替えが滑らかに行なえないのです。そして圧を溜め込み続けた結果,次に起こるのは「抜重動作」と「急激な方向変換」です。...ということはターン前半での雪面の捉えが安定してできなくなる...ということなのです。

 このように,“水位上下移動イメージ”を持つことで,脚の伸縮による圧コントロールと,“クロッシング”的な角付けの切り替えが滑らかに行なわれる...という二つの運動が「一挙両得」的にできてしまうのです。

 皆さん,もうお解かりのように,“水位上下移動”の②〜③にかけてのイメージは,“Sound of Music Turn”や“愛のターン”での,ターン後半の身体の使われ方と同じものなのです。ですが,多くの方はこの“水面フラットイメージ”+“水位上下移動イメージ”の方がイメージが沸きやすい...そう仰って下さいました。(^ ^)(^I^)
 2/20以降...“水面フラットイメージ”+“水位上下移動イメージ”のレッスンが多くなった理由はここにありました。そして,このことによって皆さんがどれほどリラックスし,その滑りがどれほど安定した滑りになるか?!...ということが解って来たのです。

 毎年のようにNewイメージが加わるので,どれをやったらいいか判らん...と仰る方も居られると思いますが,どのイメージが最も自分に合うか?...ということを体験されるのが大切だと思います。
 また来年も新しいイメージ...出るかも...。ハッハハハ...(^ー^)

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  May 12  2007  Saturday  晴れ (白馬)
 今日も「晴れ」の白馬です !!!
 この一週間...結構晴れのイイ日が続きました。例年,大型連休後にこの様な気候が続き,一年の内で最もエネルギーを感じる時期となるのですが,今年もそれが実現しています。
 真夏日があったり,雪が来たりはしましたが...。それはまたそれで愛嬌がありました。(^ ^)(^I^)
 みなさん !!!...今日も素敵な一日を !!! I am sure you have a nice holiday !!! 
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 今日は“水面イメージ”で安定した滑りになられた方々の映像をご紹介します。

 a : 「水面イメージ」で活き活きターン⇒ISDNバージョン (400KB)
 b : 「水面イメージ」で活き活きターン⇒広帯域バージョン (2.3MB)

  この映像は今年の4月, Whistler Blackcomb で撮影したものです。
 4/8の「教師日記」で紹介した Canada ツアー第一班の総括を参考に,ご覧いただければ尚一層映像の意味がご理解いただけると思います。(^ ^)(^I^)

 何度もお話していますが, Whistler Blackcomb では日本では立ち入り禁止となるような斜面でも,「自己責任」の下,どんな急斜面にも入っていくことができます。ですから,日本ではあまり試せない「水面イメージ効果」も実践で試せるのです。

 最初の方は“Kiwa”さんです。
 この斜面...斜度が30〜35度くらい,結構荒れた状態の雪でした。元々うまい方なのですが,私に言わせれば「水面イメージ」を持たれたことで,より一層滑りに安定感が出て来ました !!!。「かかと支点」で滑っておられるのが伺え,安定した滑りになっています。(*^^)v
 それにしても,みんなに,“◆◆ハンター”...と呼ばれるくらい,◆にこだわり続け,そして楽しまれました!!!。水面を意識してさえ下りて行けば,急斜面の怖さは半減し,落ちることそのものが面白くなる...そうなんですネ !!!。(*^^)v

 二番手は“Kara”さんです。
 彼とはこの二月中旬に初めてお会いし,その後数回...キャンプにご参加いただきました。もちろん「水面イメージ」で滑りがどんどん変わられました !!!。本当にビックリ(*_*)するほどです。 Whistler Blackcomb では本当に「水を得た魚」の様に活き活き滑って居られました。
 この映像は,“Piccolo”の◆◆斜面の横,斜度約35〜40度の斜面を滑り降りた時のものです。「水面イメージ」を持っているため,エッジを立ててスキーの落下を止めようとする動きが無く,地球の引力に引かれて落下している様子が伺えます。二月の彼はどこに行ったのでしょう?!?! (*^^)v

 最後の映像は,“Kid”さんと“Kara”さんの大回り映像です。
 斜面は“Upper peak to creek”の大斜面です。一応 Intermediate trail となってはいますが,この撮影した斜面は30度くらいの斜面で,ガチガチのアイスバーンでした。急斜面アイスバーン...多くの皆さんが苦手とされる斜面ですが,お二人は結構活き活きと滑っておられます。
 ターン後半...スキーが流れてしまう局面なのですが,“水位上昇イメージ”があることで,無用な圧を貯め込むことが無くなり,板が斜面下方に流されずに済んでいます。それだけでなく,かかとが支点になることで,スキーがたわみ,あたかもジェットコースターの様に,下から突き上げる圧を感じてさえいるようです。素直に水面に落ちて行こうとするイメージがオーバーエッジングを防ぎ,水位上昇イメージが“スキーの走り”をもたらしているのが判ります。
 そして,ターン後半のこのような圧の吸収が,結果としてターン前半のターン円弧の大きさ,ほど良い雪面の捉えに結びついているのも判ります。
 それにしても...“Kid”さん...お名前は kid ですが,そろそろ「赤いちゃんちゃんこ」が似合うお歳。なのに,滑りは「若い」ネェー !!! ハッハハハ...(^ー^)

 ...ということで, Canada では“水面フラットイメージ”と“水位上下移動イメージ”が役に立ちました。わたし自身...このイメージで本当に楽しく“スキー”ができたのでした。(^ ^)(^I^)

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  May 13  2007  Sunday  晴れ (白馬)
 今日の白馬...北アルプスには雲が掛かっていますが,東の空は明るく,「晴れ」です。
 大型連休後の週末...。さすがに“スキー”に行ってます...というニュースは聞こえて来ませんが,皆さんはどの様な休日を過ごされているでしょうか?
 【TOK】は過ぎたシーズンのまとめやら,この夏のニュージーランド行きの準備やらで,忙しくしてます。気持ちだけかも...ネ?ハハハ。
 みなさん !!!...今日も素敵な一日を !!! I am sure you have a nice holiday !!! 
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今日は
「水面イメージ」に関して皆さんからいただいた感想についてのコメントです。

 5/10の「教師日記」の Up date 後,当の“MASA”さんから次の様な e-mail をいただきました。
 『...なるほど良く分かりました。捧たちは基本的に間違ってないが膝などの関節が自然に屈伸するのが理想、確かに歩く時も同じですね。今後は関節に意識を持って滑ってみます。今週末は雨が降らない限り月山へ行って試して見ます...』
 ...そうですネ,いろいろ試され,ご自分に最も合うフィーリングが得られるようにするのが良いと思います。何ごとも無理せず,あるがままに...あるがままに...の精神ですネ !!!。(*^^)v

 また,昨日「掲示板」に“matsu”さんから,次の様な書き込みをしていただきました。
 『 [185] 水面フラット Name:matsu Date: 2007/05/12(Sat) 20:06
 初めて「水面フラット」を聞いたときは何ぞや?と思っていたのですが今シーズンの終盤でその意味がわかってきたような気がしました。認識が間違っているかもしれませんが以下のイメージも私の中では同じ効果があるのです。
  ①アイーンターン
  ②山廻りを長く引っ張る
  ③小回りのときの六花先生の「し」の字ターンの中間のポジション
...などです。春の雪で小回りをするとスキーが詰まって疲れるのですが水面を意識すると板が横方向に走り流れのあるターンができていたような気がします。今まで自分の中では板を横にすると間延びしたリズムになってしまうのではないかと思っていたのですが実際は逆だった様です。
 それだけでなく水面イメージで重力に逆らわず自然に立つ(中間のポジション?)ことによって次のターンに入り易くなった様な気がします。私は左右のターンが均等でないので矯正したいと試行錯誤していたのですがこのイメージで解消のきっかけをつかんだような気がします。自分の中では左ターンが得意で右ターンの捉えが遅く押し出してしまう癖があるのですが、今まで右ターンの前半ばかりを意識して練習していました。実は左ターンの後半が右ターンの前半に影響していることがわかったのです。水面イメージで左右のターンが同じ条件で始められるということが気づきのきっかけだったということです。』

 “matsu”さん,書き込みありがとうございます。返事はこちらの方でさせていただきますネ。
 ③の六花先生の「し」の字のターン...については,ハッキリ理解してませんのでなんとも言えませんが,①と②については,結果として「水面イメージ」の内,“水位上下移動イメージ”...と同じ効果が出ると思います。どちらも次の谷回りを急ぎ過ぎない...ということが,結果としてそれまでの外スキーに乗り込み,重心の下にスキー板が近づいて来るまで待てるようになった
...ということだと思います。
 「...水面を意識すると板が横方向に走り、流れのあるターンができ...」,「...重力に逆らわず自然に立つことによって次のターンに入り易くなった...」と書かれていますが,これはその通りです。その理由は...5/11の日記に書いてあるように,「ターン後半スキーの板が重心方向に近づいて来るので角付けが緩み始める⇒雪面と滑走面の接する量が増える⇒雪面とスキー板の間の摩擦熱が増え,その熱によって水滴が生じコロの役割をする⇒スキーが滑り,走る⇒スキーの板が自然に腰の下を通過する...」ということなのです。(^ ^)
 結論的に言えば,それまでは「スキーの軌跡を中心として重心が左右に振れていた」ものが,逆に「重心の軌跡を中心にスキー板が左右に振れるようになった」...ということだと思います。「...左ターンの後半が右ターンの前半に影響していることがわかった...」と書かれていることで,そのことが判ります。
 「水面イメージ」で大切な“気付き”があったとのこと...嬉しい限りです !!!。

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  May 14  2007  Monday  晴れ (白馬)
 今日の白馬...「晴れ」のイイ天気です !!!。
 春爛漫...がピッタリです。(*^^)v
 さて,今日から20日まで,東京⇒仙台...と,仕事及び私用で出掛けます。その間 Up date が不規則になります。ひょっとするとUPできない日もあるかもしれませんが,よろしくお願いいたします。

 みなさん !!!...今日も素敵な一日を !!! I am sure you have a nice holiday !!! 
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 今日から東京⇒仙台...と巡って20日に白馬に戻って来ます。
 それまで不規則な Up date になります。よろしくお願いいたします。

 さて,「水面イメージ」を皆さんにお話しするようになって気がついたことがあります。それは「生徒さんが水面をイメージして,その水面に立とうとした時に,それぞれの個性が顕れ,その姿かたちは同じようで同じではなく,自由がある...」ということです。
 私たちの「歩く姿」...これにはそれぞれ個性があり独特なスタイルがある...ということは皆さんもご存知の通りです。それぞれの持つ骨格的な違い,筋力の違いがモロに「歩き方」に出てくるのです。そして,良く見ると同じようで同じではありません。
 実は,スキーでも“フィーリングスキー”的な滑りをしていると,この様な個の持つ特性の違いが現れて来るのですが,「水面イメージ」はそれが極端...そういうことを思います。なぜなのでしょうか?。
 それは身体の使い方を求めるのではなく,あるイメージを想定し,そのイメージの中に自分が溶け込んで行こうとする気持ちが,他のイメージに比べて強く働くからなのではないか...そう思います。形を作ろうという気持ちがほとんど無いのです。ただ水面に落ちていく,あるいは水面に立っている...という,至極簡単なイメージを沸かせるだけですから,動きを規制したり,望む運動を意識したり...という制約が取り払われてしまうのではないかと思います。つまり,より自由に自分自身になれる...自分が自分であるという,「
あるがままに在る」ということが実現しやすいのです。ですから,その結果として,制約されていない自分...“個性”豊かな自分が滑りの中に顕れ,まるで“オーラ”に包まれているような滑りが実現するのです。(^ー^)

 そのせいでしょうか?...今年は多くの方の滑りの中に身体活き活きの“オーラ”がみえました。(^ ^)(^I^)

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  May 18  2007  Friday  晴れ (仙台)
 みなさん !!!こんにちは!
 久しぶりの書き込み...という感じです。(=_=;)
 白馬を出てから,東京...での仕事が終わり,昨日遅く仙台に着きました。(*^^)v
 その間,滞在先の通信環境がイマイチで,落ち着いて Up date できませんでした。仙台には20日まで滞在し,その日のうちに白馬に帰る予定です。
 みなさんも...素敵な一日を !!! I am sure you have a nice holiday !!! 
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 14日に白馬を出て今日18日まで,「教師日記」の Up date できませんでしたが,いろいろな方々にお会いし,そしていろいろ勉強させていただきました。(^ ^)(^I^)
 人間,何十年生きていても,まだまだ多くのことを学ばせてもらえる幸せを感じました。ありがとうございます !!! (^I^)

 お会いした中のお一人に,“Oka”さんという方が居られます。“Oka”さんは「スキーブーツチューンのプロフェッショナル」です。
 実は,“フィーリングスキー”を皆さんにお伝えして来て思うことのひとつに「ブーツの適切な使い方」...というのがあります。特に“Let Ski”と“Do Ski”では,それぞれに適したブーツの特性...この違いが顕著です。そのことを踏まえ,“Oka”さんにブーツチューンの面でご協力願えないか?...というお話をさせていただきました。

 “フィーリングスキー”の“Let Ski”では,主に①ブーツのフレックス,②ブーツの前傾角...の二点で“Do Ski”に適したブーツとの違いがあります。
 ①ブーツのフレックス : 柔らかいと雪からの情報がつかみにくいので,ある程度フレックスの硬いブーツを使うことを生徒さんにお勧めしているのですが,性別,年齢,運動パワー的なことを勘案すると,その適切な値と言うのが気になります。そこでいろいろフレックス値と滑走フィーリングの関係をデータとして集積しながら,チューンでどう変わるのか?...ということを探って行きたいのです。
 ②ブーツの前傾角 : これも大事なことです。これが深いとかかと支点になりにくく,爪先立ちの感じになって,トップで雪面抵抗を捉え続けることができないのです。また,起き過ぎていてもダメです。トップが浮き気味になって,スキー板で一様に雪面からの抵抗が受けれなくなるのです。...というわけで,ブーツの前傾角の適度なチューンも“フィーリングスキー”を進めて行く上で大事な課題になります。

 “Oka”さんには,私の話に熱心に聴いていただきました。そしてその趣旨に賛同され,この夏から,いろいろな面で私と共同で「“フィーリングスキー”流スキーブーツの研究」を進めていくことになりました。
 具体的なことが決まりましたら,この日記でもご紹介しますので,楽しみにお待ちください !!!

 では,また... 仙台からでした... (^ ^)(^I^)

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  May 21  2007  Monday  晴れ (白馬)
 白馬はイイ天気です !!!
 昨日,約一週間ぶりに白馬に戻って来ました。
 留守中は思ったように Up date 出来ず,申し訳ありませんでした...(-_-;)
 でも,おかげさまで良い旅が出来ました。楽しかったです !!! (^ ^)(^I^)
 みなさんも...素敵な一日を !!! I am sure you have a nice holiday !!! 
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 みなさん !!!こんにちは! お元気でしたか?...という挨拶が適当なほど,「教師日記」...オ・ヤ・ス・ミ…が続きました。
 4/19の日記に書かせてもらいましたが,仙台の姉が他界し,その時は葬儀に出ることができませんでした。この週末に四十九日の法要があり,それに参列して来たのでした。

 私が今,“スキー”をしていることのきっかけを作ってくれた“姉”でしたが,今回の法要には4/19の日記でお話した,蔵王温泉スキー場...ドッコ沼の近くのロッジに泊まったその時,ご一緒させていただいた方も数人おいでになっておられました。その時の思い出話に花が咲きました。何が機会となり,縁あり,チャンスがあって,どう人生が変わるか,分からないものだと...。だからこそ,私たちはそのような機会を見逃すことなく,大きなアンテナを大きく広げておくことが大事なんですネ...というようなお話も...。

 そうです...どこに自分の生き方を変え,導いてくれるチャンスがあるか?分からないものです。このようなチャンスは結構私たちの前を通り過ぎていっているのかもしれません。それにどう気付き,それを取捨選択することがきるか?...が大切なのですネ !!!。この“気付き”のための「感性の鋭さ」も大事なのかもしれません。

 昨日...午後6時過ぎに仙台から白馬に戻りました。そして,この一週間...多くの方々とお会いする機会がありました。その方々全員から,それぞれのエネルギーを頂きました。頂いたエネルギーと自分の持つエネルギーとが作用し,いろいろな新しい感覚を味わうことができました。「出逢い」というのは,この様なエネルギーが互いに作用し,共鳴してある種の“気付き”を体験することなのかもしれません。
 
 その様なことを思いながら,ドライブを楽しんできた【TOK】でした。
 お会いした皆さんの暖かいエネルギーに感謝申し上げます。ありがとうございました !!!。(^ ^)(^I^)

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  May 22  2007  Tuesday  晴れ (白馬)
 
今日も白馬はイイ天気です !!!
 昨日ほど“クッキリ”...はしていませんが,穏やかに晴れています。
 この時期の「白馬」...本当に自然の草木のエネルギーを感じます。浅い緑から深い緑まで...イロイロな緑色に会えます。
 みなさんも...素敵な一日を !!! I am sure you have a nice holiday !!!
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 昨日は白馬においでになっている近畿地方の中学校,その修学旅行の「MTB(マウンテンバイク)体験」のお手伝いでした。この時期,結構多くの中学校がこの白馬エリアで体験学習をされています。修学旅行...いろいろな形で行なわれるようになりました。外国に行くところがあったり,昔ながらの名所旧跡を訪ねる旅だったり...そして,白馬でのアウトドア体験だったり...。
 五月のこの時期...自然のエネルギーを感じながらMTBをしてみよう...という生徒さん,約70名をお世話させていただきました。(*^^)v

 MTBで“Hakuba 47 スキー場”のコース...冬にはスキーで滑り降りているところをMTBでをダウンヒルするのです。スキー板ほど繊細なエネルギーを感じることはできませんが,似たようなエネルギーというか情報を地面から感じることはできます。
 昨日は,試しにMTBで“水面フラット意識”を持ってみたらどうなるだろう?...ということに挑戦してみました。(*^^)v そして,面白いことに気付きました。どうも私たち人間の気持ちの持ち様...これが何ごとにおいても「されること」よりも「すること」に意識を持ち過ぎている...というのではないか?...そう思ったのです。何かもの事をやろう,行なおうとすると,自然発生的に起こることに任せる...という意識よりは,自分自らそのものに働きかけて,「自分の持っているエネルギーだけでもの事を完遂させよう」とする気持ちが強く起こります。“フィーリングスキー”流に言えば“Do Ski”です。ところが“Let Ski”的にMTBでも地面から来る抵抗,斜面を落ちて行くことで下から来る抵抗...というようなことに思いが行くと,「来る圧を身体で感じながら降りている自分」が居るのです。モチロンMTBのダウンヒル...これはペダルをこぎながら降りる場面もありますので,全てが地球の引力に引かれているわけではありませんが,50%以上はやはり重力に引かれた運動なのです。
 そして,MTBでも“Do Ski”のように,何かしようという風に外向きのエネルギーを意識していると,重心とタイヤが離れていく運動を誘発してしまいます。身体も硬くなり,必要以上に自転車を寝せてしまったり,ブレーキを掛けてしまいます。ところが,“水面フラット意識”をイメージし,下から抵抗が来てるぞ...という思いがあると,重心とタイヤは離れず,むしろ下から来る圧変化を自分の身体に吸収しようとする動きが起こるのです。自転車と身体が一体となってダウンヒルしているのです。
 もちろん,安定性があり安全に降りられるのは後者です。(*^^)v

 さすがに中学生の諸君には“水面フラット意識”...などという言葉では説明しませんでしたが,自分でMTBに乗りながら,“スキー”感覚を楽しんでいた【TOK】でした。そして,「する」のではなく,「される」や「させる」ということから新しく見えてくる世界があるのだナァー...ということを感じ,味わったのでした。(*^^)v

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  May 23  2007  Wednesday  晴れ (白馬)
 今日も「晴れ」 !!!...イイ天気で,気持ちの良い朝です !!!
 こう天気が良く,春爛漫...という日が続くと本当に「日本の春」の素晴らしさを感じますネ !!!。冗談じゃなく,「世界遺産」...に登録できるかも !!!...。ハッハハハ...(^ー^) 冗談,じょうだん...。
 ...という景色の中,今日は久しぶりに「インラインスケート」を楽しみながら,身体を動かそうと思っています。(^ ^)(^I^)
 みなさんも...素敵な一日を !!! I am sure you have a nice holiday !!!
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今日は“
feel in ”ということについてお話したいと思います。
 この言葉
...実はレッスンの中でも何回か使わせてもらいました。ほとんどが三日間キャンプの最終日にお話したと記憶しています。なぜ三日目なのか?...というと,それまで“Sound of Music Turn”や“水面フラット意識”,“水位上下イメージ”を経験することで,地球の引力に引かれ斜面を移動して行く...という,「自分から力を加えなくても雪から来る圧でターンする」というイメージが沸いている状態でお話した方が良くご理解いただけるからです。

 3/1の日記にも書きましたが,この“ Feel in Ski ”こそ,生涯スポーツとしての“スキー”を考えるときのキーワードだと思っています。
 辞書を調べてみますと,この
feel in ”には次の様な意味があります。
 * feel in control of the situation = 状況をコントロールしていると感じる
 * feel in one's bones that  = ...と直感,確信する、...という確かな予感がする 
 * feel in one's pocket  = ポケットを探る 
 * feel in the pink  = はつらつとした気分 
 * feel in union with nature = 自然との一体感を感じる
...という様に,「外にある何かの情報を感じて身体の中に受け入れる...」という意味です。「感じて」そして「容れる」...ということです。

 よく言われるのです,「“フィーリングスキー”というのは,結局何もしないのですか?」...と。ところが違います。力こそ外向きに作用させませんが,「気」とでもいうエネルギーは外向きに発しているのです。
 また変なことを言い始めたぞ !!!...と思われるかもしれませんが,
“フィーリングスキー”の“愛のターン”No,7 エネルギーの形でも少し触れているように,レーダーでいろいろな情報をキャッチする時,先ず自分の方から外向きに電波を発しなければなりません。そして,その電波があるモノに当たり,それがはね返って来たのをアンテナで受け止め,それを解析してはじめてそのモノの形状が解る...ということです。
 実は,これと同じようなことが“フィーリングスキー”でも行なわれていると私は思っています。レッスンでは,「探りに行く...」とか「触覚のように脚を伸ばして...」というような表現を使いますが,ある力学的なパワーを持った“チカラ”ではなく,“気力”あるいは“気持ち”...というような“気”とでも言うべき目に見えない“チカラ”が身体から向こう向きに,まるで「電波」のように発せられている...そう感じるのです。
 このことをレッスンでは「感じて容れる」...
feel in ”と表現しています。このイメージで滑走すると,「突っ張り」や「押す」といった運動は無くなります。そして,雪の斜面を観ようとする気持ち,,感じようとする気持ちが一層強くなり,素直に地球の引力に引かれて落ちて行く...という現象が見られるようになるのです。
 何もしてない...訳ではなく,「外向きに“気”を発している」のです...ネ !!!。

 キャンプの最後に,皆さんにこの“ feel in ”をお伝えできる時は,その時のキャンプが良い感じで進んでいる時...なのでした !!!。(^ ^)(^I^)

 シーハイル !!!

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  May 24  2007  Thursday  晴れ (白馬)
  今日もまたまた「晴れ」 !!!...のイイ天気です。(^ ^)(^I^)
 晴天が続くと,この美しさが“当たり前”になってしまいがちです。でも,この「当たり前と思う心」...これに注意しないと,“感謝する気持ち”が無くなってしまいます。
 ありがたい...という感謝の心...これはいつも新鮮に保ちたい...そう思います。。(^ ^)(^I^)
 みなさんも...素敵な一日を !!! I am sure you have a nice holiday !!! 
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 昨日のトップページに書いたように,昨日は「インラインスケート」を楽しみました。(*^^)v
 例の“水面フラット意識”を持って大回りから小回りまで試してみました。そして,ここでも「安定性」が強調されることを実感しました。インラインはスキー板の様に長くはありませんので,スキーの様な“しなり感”や“たわみ感”を感じることはありませんが,縦方向のブレか横方向のブレか?...ということは感じ取ることができます。

 右の図はスキー板がたわんだ後で,どちらに戻るか?...ということを示した図です。黒のラインが雪面とのコンタクトライン(水面フラットに直角)だとすれば,その方向,つまり青の方向にスキー板が戻ることはあっても赤や緑のライン方向に戻ることはありません。つまり,スキー板はたわみに対して直角方向にしか戻れないのです。ですから,バランス維持の点から考えれば,青のラインの延長線上に身体の重心があるのがいちばん安定している...ということなのです。

 普通は,“水面フラット意識”が無いと,角付けが強くなり過ぎ,黒のラインに直角よりもさらに内側にエッジングしてしまう傾向にあります。実はそうしてしまうと,スキー板は正直にたわみに直角方向に戻りますから,赤のラインのように重心よりも内側に戻ってしまい,スキー板が左右に振れることになるのです。これが「横方向のブレ」...です。
 それに対して,“水面フラット意識”を持つと,,角付けは黒のラインの重心方向に対して直角にありますから,スキー板の返りは青ラインのように重心方向に戻るので,そのブレは縦方向になるのです。
 この様に,「縦方向のブレ」と「横方向のブレ」...この違いはスキー滑走の際,バランス維持の点で大きな差となって表れてくるのです。

 昨日のインライン滑走でもこのことが実感できました。いくら舗装されてるとはいえ,道路上には小さな砂や小石があります。インラインスケートが寝過ぎてしまうと...つまり“水面フラット意識”よりも内側にスケートの軸が傾き過ぎてしまうと,その様な砂や小石に乗ってしまい,横方向にずれやすくなって転倒しやすくなるのです。それだけでなく,スケートそのものが左右に振れはじめて,バランスが取りにくい...ということです。

 スキーだけでなく,インラインにしろ他のスポーツにしろ,“重心”に対してどのように抵抗が働いているか?...このことを考えることの大事さを学んだ【TOK】でした。(^ ^)(^I^)

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  May 25  2007  Friday  曇り (白馬)
 今日は久しぶりに「曇り空」の白馬です。
 昨日は暑くて本当に「夏」みたいでしたが...皆さんの地域はいかがでしたか?
 私は着々とニュージーランド行きの準備が進んでいます。日本を6月12日に出て10月初めに帰って来る予定です。帰りは雪の状況でまだ確定ではありませんが...。
 皆さんと Coronet Peak でお会いできるのを楽しみにしています !!! (^ ^)(^I^)
 みなさんも...素敵な一日を !!! I am sure you have a nice holiday !!!
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昨日は
修学旅行の「MTB(マウンテンバイク)体験」のお手伝いでした。

 実はMTBの乗り方の注意点を中学生の皆さんに話しながら,心の奥では“スキー”のことを考えている【TOK】が居ます。(^ー^) 一昨日は「インライン」...昨日は「MTB」と乗り物は異なっていても,乗り方のイメージに共通するものがある...ということを強く思います。

 昨日は約4キロのコースを大回り風にイメージしてダウンヒルしてみました。その中心となるイメージは,「回転軸」...ということでした。スキーでもMTBでもインラインでも,ターンして方向が変わって行くということは斜面移動を抜きにして考えると,あるポイントを中心として“軸”があり,その軸を中心に身体や身につけている道具が回転している...ということです。まるでスローモーションの「独楽(こま)」のように...です。

 この独楽がある高いところから低いところに斜面上を移動して行けば,回転する独楽の移動軌跡が生じて,滑走ラインができるという風に考えることができます。独楽はしっかりした「軸」を中心に回っていますから,回転モーメントが無くなってこの軸がフラフラし始めると倒れてしまいます。
 ですから,スキーでもMTBでも,この「軸を中心に回転しようとする力」を持続させることが大事になるわけです。この“回転する力”は,MTBでは「自転車をこぐこと」あるいは「斜面を移動して行くこと」で得られます。スキーで言えば「斜面移動で雪の力を受ける」...ということです。独楽のように,「紐」とか「人間の手の力」のような外力がMTBやスキーでは働かないからです。

 私たちが“スキー”を楽しむ時も,自分の身体のどこかに「軸」があり,それが外力を受けながら,あたかも「独楽」のように回り続けている...というイメージがあると,より豊かな感性が育まれるのではないか?...。そんなことを思った【TOK】でした。(^ ^)(^I^)

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  May 26  2007  Saturday  晴れ (白馬)
 今日はまた「晴れ」の白馬です。
 昨日一日...少し冷たい雨が降りました。ここのところ晴天が続き,少し湿り気が欲しい...そう思っていたところへの「雨」でしたので,草花にとっては恵みの贈り物だったかもしれません。(^ー^)
 皆さんはなにかの“恵み”...最近いただきましたか?(^ ^)(^I^)
 みなさんも...素敵な週末の一日を !!! I am sure you have a nice holiday !!!
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 5/7...今シーズンを振り返って...というテーマで書き始めたのですが,“水面意識”をお話しながら,修学旅行のお手伝いでの感想とが入り混じって,少々まとまりの無い日記になってしまいました。(=_=;)
 今日から心を入れ替え,今月一杯くらいは元のテーマに戻って「今シーズン思ったこと」をお話したいと思います。(^ー^)

 5/23の日記にも少し書きましたが,今日は“ feel in ”に関連したことをお話したいと思います。ここで,「外向きに“気”を発している」...ということを書かせていただきました。実際,“気”というようなものが有るのか無いのか?科学的に説明はできないことなのかもしれませんが,私は個人的に今シーズンこの“気”のエネルギーみたいなものを感じながら滑ることが多かったのです。
 自分が発する“気”のエネルギーが,雪の“気”あるいは自然の“気”のエネルギーと共鳴【脚注】しあったり,共振したりして,エネルギーが強まったり弱まったり...という感じがしたのです。物理的には,“力”がスキーヤーと雪面のと間に作用し,その作用のされ方でターンしたり,直進したり...という結果が生まれているだけのことなのですが,精神的には雪や自然のエネルギーを感じ,そのエネルギーと自分のエネルギーがどう反応しあっているのか?...というような気持ちがあったのです。

 自分が送る“気”のエネルギーの強さや量は,気持ちの上での「自信」とか「積極性」,あるいは「気分=その時々の感情状態」によって左右され,それに自然界の“気”のエネルギーが反応し共鳴している...という,摩訶不思議と言えば不思議な心持ちです。
 自然界は正直で,こちらの“気”のエネルギーに素直に反応してくれます。「恐れ」や「不安」を持って雪面を滑って行けば,その様な感情に共鳴した不安定な滑りがもたらされるし,「安心」や「自信」を前面に出して降りていくと,「アレレ?俺ってこんな風に滑れたんだ !!!」...という感動に出会えたりします。「恐れ」や「不安」は“マイナスのエネルギー”と言うことが,そして「自信」や「安心」は“プラスのエネルギー”と言うことができます。大自然の“気”のエネルギーが,スキーヤーから送られてくる“プラスの気”に共振するのか,それとも“マイナスの気”に共振するかで,より大きなエネルギーが生まれたり,逆に減衰してエネルギーが消失してしまう...という結果が生じてしまうのでしょう。

 要するに,簡単に言ってしまえば,“気”の持ち様...つまり“気持ち”が滑りの質に大きな影響を与えている...ということなのです。全てがそう...とは言えないにしても,大部分はこの「気の持ち様」がスキーヤーの滑りに大きな影響を与えていることは確かだと思います。
 だから私たちスキー教師は生徒さんに,「どうやったら精神的負担が掛からずに滑られるイメージ,自信を持って滑られるようなイメージをお伝えできるか?」...ということに思いを馳せて接することが大事になるです。

 今シーズンの目玉...“水面意識”は,その様な意味で,「スキーヤーに自信を与え,安心感を抱いてもらうのに適したイメージだった !!!」...という風に思っている【TOK】です。

 シーハイル !!! Schi heil !!!

【脚注】:共鳴=振動する物体がその固有振動と等しい振動数の外力の作用によって
自然に振動しはじめる現象。音波力学系の振動、電気振動、光と物質との相互作用などに認められる。

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  May 27  2007  Sunday  晴れ (白馬)
 今日は,西側の北アルプスには厚めの雲が掛かっていますが,東の空には青空が広がっていて,天気的には「晴れ」の白馬です。(*^^)v
 ところで,昨日の「黄砂」...凄かったですネ !!!。。私の記憶ではこの時期にあれほど,空が薄暗くなるほどの黄砂が飛来した記憶はありません。やはり...地球環境の変化が確実に起こっている...そのことを実感します。
 “Save the Earth...”本気で私たち一人ひとりが考える時期に来ていると思います。
 みなさんも...素敵な一日を !!! I am sure you have a nice holiday !!!
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今日は,“present”...ということにいてお話したいと思います。

 “present”...という言葉を辞書で引くと,名詞では...「今,現在,文書類,現在時制,プレゼント,贈り物...」というような意味があると書いてあります。

 今シーズンを振り返って...ということでいろいろ書いてきた中で,“自信”を持って滑れるか?...それとも“恐怖”に駆られて滑るか?...ということを言及したことが何度かありました。“自信”を持って滑ることがいかに身体の動きにリラックスをもたらし,気持ちよく滑れることにつながっているか?...ということもお話して来ました。そのためのひとつのイメージが“水面意識”だったのは確かなことです。
 
ですが,今思うと,もうひとつありました !!!。それは「今その瞬間に思いを馳せる...」と言うことです。英語流に言えば“present”...ということです。(^ ^)(^I^)

 1/25の「教師日記」に,『“今その瞬間を思う”...という意識は,「先のことを考えることで感じてしまう“不安”や“恐怖”を消してくれる作用がある」...ということを学ばせてもらいました...』と述べてあります。
 また4/29の日記には,『その瞬間々々に起こっている雪とのコンタクト感をそれなりに楽しみ味わっている自分が居た,ということです。そこに居て,その“瞬間を楽しんでいる時”は,うまく滑ろうという気負いも無く,何かを達成しようとしたり直そうとする必要も無く,ただ満たされた感覚があり,そこに自分が存在している...という充足感や満足感があったのです。本当の幸せがその瞬間にある !!!...そんな気がしました...』という記述もあります。

 ここで語っている“今その瞬間”という思いこそ,“present”を意識していることなのだと思います。そして,今自分が存在しているその瞬間に集中することができれば,その先のことでも,前のことでもなく,その瞬間を最高の状態で味わうことができるのです。「“今”を感じよう」とすると,身体の全てが,その瞬間をうまく感じ取れるように一致協力してくれ,身体センサーがスイッチオン状態になるのです。そして,その条件での最高のハーモニーがスキーヤーと雪の間に生まれ,まさに“最高のプレゼント”を受け取ることができるのです。
 ところが,その先のことを考えると,「コブがあるからバランス崩しそう...?!?!」とか,「深雪の中に木か何か障害物が隠れてるんじゃないだろうか???...」といった,余計な心配が心に浮かび,結果として“恐怖”が顔を出し,コンクリートのような身体になってしまうのです。“恐怖”は先のこと,将来のことを考え過ぎることで起こることが多いのです。
 また,前に起こったことを考えると,「あそこでああすれば良かったのにどうしてそうしなかったかなぁー...」とか,「想像以上に手ごわかった...今度はうまく行くだろうか?」...といった自分の身体に対する“不信感”や“不安”が脳裏をかすめ,身体が硬直してしまうのです。過去のことを考え反省することも必要なことですが,起こってしまったことにくよくよすることは,自分の持っている宝物...潜在的能力にフタをしてしまうことになりかねません。そして,身体を活き活きさせ,能力を開花させる機会を奪ってしまうことになってしまうのです。

 “不安”や“恐怖”...これを避けるには,“present”に集中することです。そして,「その瞬間に与えられた贈り物」を楽しむことなのです。そうすれば,満たされた感覚が身体に広がり,そこに自分が存在している...という充足感や満足感さえ味わうことができるのです。

 このことはなにも“スキー”だけの話ではありません。私たちが生きて行く,日々の生活にも通用することです。
 さて,あなたは,今日...
今この瞬間を味わっていますか? (^ ^)(^I^)

 シーハイル !!! Schi heil !!!

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  May 28  2007  Monday  晴れ (白馬)
 今日も北アルプスの山々は見えませんが,東の空には青空が広がっています。「晴れ」の白馬です。(*^^)v
 「月山」や「かぐら」から,春スキーのニュースが聞こえて来ます。私も心は雪の上にあるのですが,ニュージーランド行きのために,今しなければならないことが,結構多くあり,その時間が取れません...。(=_=;) でも,皆さんからのレポートを読ませていただきながら,イメージトレーニングしてます !!! (^ ^)(^I^)
 みなさんも...素敵な一日を !!! I am sure you have a nice day !!! 

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今日は,「
雪面角付け意識の排除」...ということについてお話したいと思います。

 今年も多くの方とご一緒に滑らせていただきました。そして,レッスンを通していろいろ学ばせていただきました。その中のひとつが“水面フラット意識”で代表される
雪面角付け意識の排除」...ということでした。
 「また水面の話...?」とうんざり...という方も居られるかもしれませんが,それほど大事なことだと思っていただけると幸いです。(^ー^) もし,斜面や雪の面に対する角付け意識が無くなり,万有引力の法則に素直に引かれる意識が出て来るのであれば,なにも「水面意識」で無くてもいいのです。レッスンの中でも説明させていただきましたが,「木のイメージ」でもいいし,「コアに惹かれるイメージ」でも,OK !!!です。
 
 多くの方は「スキーはエッジで切って滑るものだ」...というお考えを持っておられます。もちろん“エッジ”の役割は大きいのですが,このエッジ...「斜面を切って行くためのもの」というより,「斜面をズレて行って雪の抵抗を受け取るためのもの」...と言ったほうが適切なのです。「切る」と言うイメージからはスキーの板を前方向に進める...という意識が生まれます。ところが,エッジ本来の役割は,斜め前方向にズレを伴いながら進めること...つまり「ズレて行くこと」なのです。これによって“除雪抵抗”が生まれ,「スキー板の持っている性能」が生かされるのです。「スキーの“前後差”」や,「スキーの“たわみ”」を生かしきることができるのです。

 私はこれまで「切ろう切ろうとして,結果的にずれてしまう人」や,「うまくずれることによって切れている人」をたくさん見てきました。禅問答のようですが,事実はその通りなのです。切ろうとすればするほど,多くのいろいろなリスクが出てしまうのです。
 そのリスクとは...角付けを強調した滑りは,
 ①硬い整地斜面以外での応用が効かない。
 ②雪質の変化,凹凸に対する許容度が狭く,足元がすくわれて転倒しやすい。
 ③角付けの切り替えがやりにくい。
 ④スキー板が左右にブレやすく,足元の安定性に欠ける。
 ⑤面での捉えではなく,エッジで滑る感覚になり“走り”が悪い。
 ⑥身体の使われ方が自然でなく,局所に負担が掛かり,疲れやすい。

ということです。

  この「切ろう」とする意識は,どうも「雪面に対する角付け」イメージがもたらしているようです。雪面にエッジングしようとすればするほど,ひざや身体はインサイドに入り込んでしまいます。そのため上記のようなリスクが増えてしまうのです。
ところが,素直にズレの流れに乗れる人は,スキー板そのものが活き活きしリスクも軽減するのです。ズレに乗るためにはエッジの立て過ぎをしないようにしますから,斜面にイチバン良い状態で身体がセットされるのです。この時「雪面に対する角付け」イメージは無くなっていることに気付きます。素直に万有引力の法則に従っているのです。

 「雪面に対する角付け」イメージを忘れ,引力に引かれて
「斜面に素直に立つ」というイメージが大切だということを感じたシーズンでもありました。(^ ^)(^I^)

 シーハイル !!! Schi heil !!!

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  May 29  2007  Tuesday  晴れ (白馬)
 今日少しだけ北アルプスの山肌が雲間から覗けます。カラッとした晴天ではありませんが「晴れ」の白馬です。
 昨日,待っていたニュージーランドのワークビザが届きました。行き帰りの航空券も安く手に入りました。着々と New Zealand 行きの準備も進んでいますが,その前に日本でしておかなければならない仕事も...。でも,これがまた楽しい !!!(*^^)v 苦にならないのが不思議なくらいです。新しい挑戦 !!!...という夢が待っているからでしょうか? (^ ^)(^I^)
 みなさんも...素敵な一日を !!! I am sure you have a nice day !!!
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 今日は“気付き”...と言うことをお話したいと思います。

 今シーズンほど,「皆さん個々の滑りの素晴らしさを感じた年」はありませんでした。(*^^)v
 レッスンでは,「私が皆さんに直接,腎臓移植のようにモノを付け加えることで,皆さんがうまくなるのではありません。皆さん自身が,元々持っていた“潜在的な能力”,これまで“眠っていた能力”に気付き,それが眠りから覚めて,まるで花が咲く様に,今までできなかったことができるようになるだけです !!!」...ということを良くお話しました。今年はこのことを本当に実感したシーズンでした。

 レッスンを受けられる方の多くは,【TOK】に教えてもらえば何とかなるだろう...,という感じで受けられる方が結構多いのです。つまり,チョッと表現は悪いかもしれませんが,「他人にうまくしてもらおう...」という感覚の方が多い...ということです。でも,これはまったく違います !!!。うまくなるのはご自分自身であって,私はそのヒントをお話しするだけです。
 みなさんが,私の話すイメージを“思い”,そして“実践”する。すると,これまでは無かった滑走フィーリングや,身体の使われ方が感じられる...ということなのです。つまり,フィーリングや肉体的な動きにご自分が“気付き”,そしてこれまでできなかったことが“できるようになる”...ということなのです。

 
イメージという“思い”のエネルギーが皆さんの身体を構成している原子や分子を刺激し,身体が活き活きと活性化される。そして,ご自分の身体に内在的に持っていた能力,潜在能力が徐々に開花され,結果的に“各自の個性を生かした豊かな滑り”が顕れて来る...ということなのだと思います。まさに「思いが自分を活かしてくれた !!!」...ということなのです。
 そして,レッスンの最中に,ご自分の身体の感性の鋭さに気付いてびっくりしたり,感受性の豊かさに感動することにもなるのです。“思い”⇒“活性化”⇒“気付き”⇒“感動”...このような過程でイメージの
思いが感動にまで発展するのです。

 今シーズン,皆さんの滑りが変わっていく様子を拝見しながら,このようなことに気付いた【TOK】でした。まさに,皆さんが上達する過程から,わたし自身が“感動”を覚え,“感銘”したのです。ありがとうございました !!! (^ ^)(^I^)

 シーハイル !!! Schi heil !!!

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  May 30  2007  Wednesday  晴れ (白馬)
 今日も「晴れ」の白馬です。
 南に比べ北の方が青空が広がっています。天気予報では,曇りの予報ですが...。
 今日も,昨日に引き続き,修学旅行...MTB体験のお手伝いがありますので,できればそれが終わる4時頃までは雨にならないで欲しいのですが...。 (^ ^)(^I^)
 みなさんも...素敵な一日を !!! I am sure you have a nice day !!! 
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 昨日は「修学旅行」...MTB体験のお手伝いでした。若い中学生と一緒にMTBを子供に帰った気持ち,「遊びの心」で楽しむのもイイですネ !!!。(^ ^)(^I^)

 ということで,今日は“遊び心”の大切さ...についてです。(*^^)v これまでも何回かこの“遊び心”についてコメントしてきました。OLSSの検索画面で「遊び心」と入れていただければこれに関してコメントした一覧が出てきますのでご参考にしてください。
 
 さて,今年の冬はニセコでも, Canada でも,そしてコルチナ国際でも,Hakuba47でも...いろいろな場面でこのことを思っていました。林の中や,深雪,急斜面など...雪と戯れ自由さを感じている【TOK】が居ました。そして,「なんでこの歳になっても“スキー”をしてるんだろう?」...という疑問に対する答えが見つかったような気がしています。

 それは私の場合,
「自由な自分発見の旅 !!!」でした。(^ ^)(^I^) 
 こんな風に言うと少々キザかも知れませんが,そうなのです。雪と戯れ,はしゃぎながら,身体全部で雪の感触を味わっている【TOK】が居たのです。ご一緒に滑られた方には申し訳ないのですが,私の「はしゃぎ様」を皆さんにお見せすること,これが「“スキー”の楽しさ」をお伝えする手段としてイチバン適している...そんなことも思っていました。(^ー^) 他人の目を気にせず,自分が持っている技術,そして天から授かった能力のかぎりを尽くして,雪の中を「はしゃぎ回る」。これこそが,「俺は俺だ !!!。俺は自由だナァー。生まれて来て良かった !!!」...ということを感じる瞬間だったのです。

 多分,生徒さんの中にもこのことに気付かれた方が居られると思います。そして,極端な言い方をすれば,どうでもいい技術論やテクニックのことは後回しにして,「とにかく遊ぼせてもらおう !!!」...という気持ちになることができたと思います。
 実は,こういう方こそ結果として技術的な飛躍を遂げられているのです。...これ,ホントの話 !!!

 ハッハハハ...(^ー^)  シーハイル !!! Schi heil !!! 

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  May 31  2007  Thursday  晴れ (白馬)
 今日も「晴れ」の白馬です。(^ ^)(^I^)
 北アルプスの山々には雲が掛かっていますが,東の空と天空は青空が !!!
 ところで今日で五月も終わり...明日からは六月です。6/2には第二回 “フィーリングスキー”シンポジウムが開かれます。今年は総勢で32名の参加者が居られるとのことで,楽しみにしています。その模様はまた Up date しますネ !!!。(*^^)v
 みなさんも...素敵な一日を !!!  I am sure you have a nice day !!! 
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 今日は一応,「2007シーズンを振り返って...」の最終日,テーマは“楽”です。(^ ^)(^I^)

 2007シーズンの目玉はなんと言っても“水面意識”を主体とした,「地球の引力に素直に引かれるイメージ」でした。この気持ちがある時は“身体の特徴・スキー用具の特性・自然条件”という三つの要件がうまくかみ合って,調和の取れた気持ち良いスキーができると,心から思いました。

 レッスンの中では,引力(重力)と大きな関わりの中で,それと同調する様な形で育つ「樹木」についてお話させていただきました。“木”(樹木の幹)は,斜面が急だとかな緩いとかいう状況に関係なく,重力方向に対して逆の方向に真っ直ぐ伸びています。根元のところで曲がって生えたとしても,その上からは重力方向と反対側に真っ直ぐ伸びて行きます。
 私は,「人間の身体も同じ様に地球の引力に素直に従う形で接するのが最も理に適っている...」,そう思っています。ですから“スキー”を楽しむ時も,この「引力に真っ直ぐ,素直に引かれる感覚」を味わうことが大切だと思います。それがイメージとしての“水面フラット意識”や“木の幹になった気持ちで...”といったイメージに繋がって行きました。

 「雪という“
”の斜面に立ち...」,「“”の幹になったつもりで...」そして,「右“>”に行ったり,左“<”に行ったり...」する。すると“楽しい”という“”を味わうことができる !!! (^ ^)(^I^)
 「“楽”という字はまさに,“スキー”のために創られた言葉」だったのですネ !!!。(*^^)v

 シーハイル !!! Schi heil !!!

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【注】:この「教師日記」の中には,いろいろな“フィーリングスキー”に関する用語が出て来ます。これについては,検索で「エネルギーライン」,「愛のターン」...等と入れていただきますと,その用語に関する記事がたくさん出てまいりますので,そちらを参考にしてください。




スキー教師【TOK】の個人的な日記です。
 【TOK】の主観的な意見や感想を書き綴ったものですので
ページ内の記事及びデータなどを,みなさんが参考にされることは構いませんが
そのことによって派生した結果についての責任は負いかねますのでご了承ください。
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05/30 自分発見の旅
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05/14 あるがままに...在る
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05/10 お地蔵様滑り...
05/09 精神的“Let Ski”
05/08 水面イメージ効果
05/07 うまくなった【TOK】
05/06 '07シーズンのご愛顧
   ありがとうございました !!!
05/05 “独楽”イメージターン
05/04 グッキーと楽しく...
05/03 久しぶりの交通渋滞...
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