2009年5月 No1
(5/1-5/15)はこちらから... *************************************************************
☆ May 16
2009 Saturday 曇り (白馬)
今日の土曜日...白馬は「曇り空」です。
ここのところ数日寒気が降りて来ているようで,すこし肌寒い日が続いています。この週末は久しぶりにゆっくり...という方が多いのかな?
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【今日のポイント】
“身体の特徴・スキー用具の特性・自然条件”...この三つがベストな形で調和している...このことがこの映像を観る私たちに,自然の懐に優しく抱かれているような安心感を与え,気持ちをゆったりさせてくれる。
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今日は
“Healing Ski”のNo6...「 “涼”を感じ...心“穏やか”に...
2009/5/12」をご覧になった“K.I”さんのお便りをご紹介したいと思います。
『...【TOK】先生こんにちは!“K.I”と申します。かねてからホームページを拝読させていただいておりますが、
5月12日の Healing Ski
のビデオは何度も見入ってしまいます。先生も仰っていますが、この映像は精神を安定せてくれる作用があると思います。晴ればれとした気分になることも確かです。どうしてでしょう?。たしかにモデルの皆さんがお上手なのは分るのですが、他の技術解説ビデオや新雪のビデオに比べて、見ていると心が落ち着くのはなぜなのでしょうか?。もしその辺のことを分析いただければうれしいのですが...』
“K.I”さん,初めまして !!! e-mail
ありがとうございました。(*^^)v
東京出張時...あまりに暑くて,宿舎に帰ってから持参したハードディスクに入っていた今年のカナダの映像を見て「涼やかさ」を取り込んで居たのですが,その時ふと,「そうだ...コレを編集してみたらどんな風になるかな?」...と思ってやってみたらこの様になりました。
“K.I”さんが仰る様に,「心が落ち着く」...というのはなぜなのでしょうか? これを私なりに考えてみて思うこと...それは,先ず第一に「身体の使われ方に無理が無い,ストレスを感じるような身体の使われ方がされていない」...ということだと思います。「身体の動きが自由で活きいきしてる」...と言うこともできると思います。今回は比較のために“Normal
Speed”の滑りもアップしましたので参考にして下さい。スピードが“Slow”だから心が落ち着く...ということではないことがお判りいただけると思います。
これを感じるイチバンの場面は,ターン谷回りにあると思います。ここで滑っている皆さんは谷回りが非常に大きく,スキーと身体が一緒になってスキーの軌跡上を移動しています。身体もストレッチ的に縦方向に自由に伸びのび動いています。谷回りを焦っていないのです。(*^^)v
普通であれば,谷回りは極力早く仕上げ,フォールラインに入って山回りを目指すことで,谷回りでの不安定場面を一刻も早く通り過ぎよう
!!!....とします。その為エッジをできるだけ早く切り替えるなどして,谷回りの部分を短かくしようとします。ところが,この様にしようとすればするほど,身体は...特に下半身は左右に動くことになり,チョコマカちょこまかした滑りになってしまいます。滑りの円弧も小さく,小回りしかできない...といった状況が生まれます。軸も必要以上に倒れ,強い圧や急激な圧変化にも対応できません。
谷回りが大きくできる...ということは,雪面コンタクトが適度に行われている...ということの証拠でもあります。“重心”を中心とした身体の伸身がなされているので,上方向にも身体は伸びていますが,無用な圧を雪面に加えない程度の下肢の下方への伸びもあるのです。ですから,粗踏みや深雪での大回りもできるのです。身体が真っ直ぐに伸び,関節を左右に曲げて使うなどの負担も掛かりませんから,身体の運動そのものが活きいきしてくるのです。
!(^^)!(*^^)v
安心感を与えてくれる滑りの理由...その2は,「スキー用具の性能を生かしている」...ということです。エイヤッ
!!!と雪面に圧を与えていないので,特にスキー板のフレックスが活きています。もちろん急激な圧でもフレックスは急激な跳ね返り...という形でその性能を発揮はしてくれますが,この様な「落ち着いた感じ」にはなりません。フレックスがゆっくり,スローモーションのバネのように谷回りで戻っているのが判ります。
このフレックスが戻る感じ...については,話しが少し長くなるので,別の機会...多分明日?お話ししたいと思います。
この様に,「人間としての身体が最も素直に使われ」,そして「スキー用具も適正に使われている」...とすれば,その間に介在する「雪の自然」は,その両方のエネルギーが,最も理想的な形で活きるようにその時々の状況を私たちに提供してくれるのだと思います。
ですから“身体の特徴・スキー用具の特性・自然条件”...この三つがベストな形で調和している...と言えます。このことがこの映像を観る私たちに,自然の懐に優しく抱かれているような安心感を与え,気持ちをゆったりさせてくれるのだと思います。(^ー^)
...ということで,“K.I”さん...「癒しの映像」の意味,お判りいただけたでしょうか?(^
^)(^I^)
“TOK”もその理由を考えるいい機会を頂きました
!!!。ご質問...ありがとうございました !!!。
“雪”に“仲間”に,そして“スキー”に感謝
!!!....です。
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☆ May 17
2009 Sunday 小雨 (白馬)
今日の日曜日...あいにくの「雨」です。雨量はそれほどでもありませんが...。
月山や,みつまたはまだまだ滑れるようで,いろいろな情報を頂いています。ありがとうございます
!!! FSS野麦校のオッキーたちは「乗鞍岳」の山スキーを体験中らしいですネ
!!! (*^^)v 皆さんはどうしてますか? シーハイル !!! Schi Heil !!!
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【今日のポイント】
トップとテールは雪面をホールドしているが,センター部分は雪面から浮いている感覚...
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今日は昨日のお約束どおり,“K.I”さんのご質問にお答えして...の続きで,「谷回りでのフレックスが戻る感じ...」についてのお話しです。
山回りでのエネルギーの受容,そしてそれに続くニュートラルから谷回り...と“S字ターン”は形成されるのですが,その時スキー板のたわみ具合はどの様になっているのだろうか
???...ということを,数人の方にレッスン中にお話したことがあります。
昨日の映像でご覧頂いたように,「精神を安定せてくれる作用」がどこから来ているのか?...ということを探っていくと,“谷回り”のターンを急がないゆったりした滑りに大きな秘密がありました。じゃ,この谷回りでのゆったりしたモーションはどこから生まれているのだろう?...ということをみてみると,それはフレックスがゆっくりとスローモーションのバネのように戻っている...ということがおおきな理由でした。
そして結果として,「外スキーの上を外腰が通る」...という様な滑りが顕現しています。昨日の映像を良くご覧いただくとそのことがお判りいただけると思います。軸が必要以上に寝過ぎない...ということが,滑りの安定性を顕現させているのです。
その“flex”...“S字ターン”を行なうことと無関係ではありません。山回りでパッパッと雪面抵抗を捉え,それをギュンギュンと抜重的に開放したのでは,“S字ターン”の奥深さを味わうことはできないのです。そこで,“S字ターン”で重要になる「ターンの始まり」と,「ターンの終わり」の考え方とリンクさせながら,この“flex”を考えてみたいと思います。
下の図は,上の図に対応した各ターン局面でのスキー板のたわみの状態をイメージで表したものです。ただし,左ターン...赤の①〜③は右スキー,青の①〜③は左スキーのたわみイメージです。③と①の間のフラット部分は左右50-50です。左右どちらのスキー板のたわみ具合を意識したらイイか?...については「“引くターン”での両足のコンタクト圧は?」....を参考にして下さい。
②は左ターンの“Starting
Point”に相当するフレックス状態です。まだ雪面からの抵抗をそれほど受けていませんので,たわみはあるものの少ない状態です。
(b)では,かなりの圧が雪面からやって来ます。圧力的には一番強い圧バランスが行なわれる局面といえます。滑走スピードや雪質にもよってこの(b)の場所はかなり前後しますので,②と③の中間...という風には取らないよう注意してください。
(b)〜③に掛けてはオーバーコンタクトを避けるように,“新・呼吸法ターン”などのイメージで,圧の吸収を行ないますので,コンタクト圧そのものは少なくなり始め,板のたわみ具合も②と同じ様に少なくなます。この時の減った分の圧がスキーヤーの身体に“セーブエネルギー”として貯えられることになります。
③〜①に掛けては,腰の下にスキー板が畳み込まれる様に入って来て,スキー板も雪面に対して水平状態になります。水平ですがフラットではありません。山側のエッジ部分がコンタクトしていて,谷川のエッジは浮いている状態...といった方がいいでしょう。
フレックスイメージで一番の特徴的なことは,これに続く①です
!!!。
多くの人は,この①ではスキー板全体が雪面から浮いているか,もうすでに②の状態が始まっているのでは
???...とイメージする人がほとんどです。でも,「スキー板全体が雪面から浮いている」...とイメージすると,雪面コンタクトはほとんど無くなり,ターン弧のコントロールはできません。「荷重-抜重」の“C字ターンになりやすくなってしまいます。また,「すでに②の状態が始まっている」...とイメージすると,身体や“重心”が必要以上にターン内側に入り込み,軸が寝過ぎてしまって,外スキーの上を外腰が通る...という様なターンはできません。
ポイントをお話しすると...①の「“赤”色のような空間」がたわみの中にできている
!!!....と感じられるようになることなのです。トップとテールは雪面をホールドしているが,センター部分は雪面から浮いている感覚...です。一本の板の中で“hold”と“release”が同時に行なわれている感覚です。
皆さんの中に,もしこの様なフレックスパターンを谷回りの始めに感じながら滑っておられる方が居られるとしたら,その方は凄ッごい感性の持ち主です
!!!。素ッ晴らしい !!!
スキー板の中央部は雪面から浮いている感覚はあるものの,スキー板のトップとテールは雪面を捉えている
!!!....という感覚です。さらに,もしトップのネジレ状態とテールのネジレ状態が異なっている
!!!....一本のスキー板が“長軸方向にネジレている”...というフィーリングがあるとしたら,“Super
!!!”です。 !(^^)!(*^^)v
この様に,滑走中に“スキー板のフレックスパターン”...これが雪面とのコンタクトで感じられるようになれば,相当の“フィーリングスキーヤー”といえます。皆さんもぜひ感性を鋭くし,さらなる“スキー”のオ・モ・シ・ロ・さ!!!を追求して欲しい...そう思います。
この様な状況が得られた時,私たちは心から,“スキー”をキーワードとして取り巻く環境に感謝し,「ありがとう!!!」...と言っているのだと思います。...感謝
!!!
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☆ May 18
2009 Monday 快晴 (白馬)
今日は「快晴 !!!」の白馬です。 !(^^)!(*^^)v でも,それにしても昨夜から今朝に掛けての「風」...強かったです
!!!。大袈裟でなく,我が家...風で飛ばされるかと思ったほど...でオチオチ眠れないくらいでした...。その風が去って,ご覧のような「快晴
!!!」です。素晴らしい
!!!出来事の前にはそれなりの試練が...。...というわけで,嵐の後の静けさを楽しんでいる“TOK”です
!!!。イエェーーイ !!!
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【今日のポイント】
どちらが「安心感」を...?
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昨日までの日記...少々重めのものが続きましたので,今日は映像を主体に...。
一昨日から「安心感を与えてくれ,精神を安定させてくれる滑り」...ということで,“K..I”さんからの
e-mail にお答えしています。
今日はその続きですが,先ずは「安心感」を与える映像とは
???...ということで,「特徴ある滑り」を比較の意味で作成しましたのでご覧下さい。先に滑られている方は,この春,3/18にご一緒させていただいた“Usu”さんです。非常にお上手な方で非の打ちどころはありませんが,比較の意味でご登場いただきました。(^ー^)
さて,ご覧頂いていかがでしょうか? どちらの滑りが皆さんにより「安心感」を与えてくれるでしょうか? この二つのタイプの滑りの違いはどこにあるでしょうか?
皆さん各自でお考え下さい。(^ー^)
今日は,うるさいことを言わず,コレだけです。明日,“TOK”なりの解説をさせていただきます。
映像にご登場いただいた皆さん
!!!....本当にありがとうございました !!!。イェーーイ
!!!
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☆ May 19
2009 Tuesday 快晴 (白馬)
今日もご覧のように素ッ晴らしい
!!!「快晴」です。昨日より空がクッキリしていて...写真右下にわずかですが,「白馬岳」の逆さ映像が映っているのが分りますか? 写真をクリックすると大きくなりますので,判りやすいですが...。農作業用の水が大量に流れ込み,我が家のベランダの前に,小さな池を作りました。その池に反射したものですが,逆さ白馬岳を見るのはは初めて
!!!....です。ハッハハハ...(^ー^)
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【今日のポイント】
自分の身体が活きいきしている時,あなたの滑りは多くの人に“癒し”を与えている。
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今日もテーマは...「安心感を与えてくれ,精神を安定させてくれる滑り」で,その最終回です。
みなさん,昨日の映像...多分じっくりご覧いただき,その違いを見極められたと思います。(*^^)v
この件に関して,読者の“T”さんから e-mail
をいただきました。またBBSにも“MASA”さんからご意見を頂戴しました。
“T”さんは...『今日の日記の映像拝見しました! 正直言って前者の方、バックの
Music
に合ってない・・・と思いました。こちらは、アップテンポの音楽でないと・・・。そして、後者の映像は、自然の中にマッチングしていて、もちろん
Music にもバッチシ合っていて・・・。後者の方がいいなあ・・・と思います。本当に癒しのエネルギーを持っている、と思います。前者の映像ばかり観ていると、戦争が起きそうな、そんな気さえしてきます。私はこの映像に、そんな戦いのエネルギーを感じます。後者のような映像を、たくさんアプし、私たちに癒しのエネルギーを与えてくれるのも、TOK先生の役割なのでしょう・・・大いに期待してます!!』という内容でした。
また“MASA”さんは...『...(前者の)先生の滑りは線に乗った滑り、カナダでの皆さんの滑りは面に乗った滑りに見えます。安心感、安定感の意味では、面に乗った滑りの方と言えそうです。どちらにしても、重要なのは滑ってる本人の感覚かと思います...』という内容でした。
お二人ともありがとうございました !!!。
ここで“TOK”が申し上げたいのは,「良し・悪し」の問題ではありません。あくまでも,「安心感を与えてくれ,精神を安定させてくれる滑り」...ということです。その為に“Usu”さんの滑りを比較のために使用させていただきました。彼女の名誉のためにお断りしておきますが,面で滑ろうと思えばモチロン面でも滑れます。3/18にご一緒した時も,私の話す“フィーリングスキー”を完全にご理解いただけ,本当に“Do
Ski”から“Let
Ski”まで幅広いスキー技術を見せていただきました。ただ,この映像を撮影した時の滑り方は,ご覧の滑り方だった...ということです。(*^^)v
感想をお寄せのお二人とも,後者の滑りの方がより“癒し系”である...というご意見でした。私もそのとおりだと思います。
“T”さんは,前者の滑りがバックに流している“癒し系”の音楽と合わない...という感覚と,“戦いの滑り”...という表現でコメントされております。
今回はテーマは“フィーリングスキー”の根幹をなす考えと深く関係する内容...という気がしておりますので,それをご理解いただける様,しつこいくらいに映像を
Update させていただきます。(^ー^) 今日は「“Attack”と“Accept”の分かれ目」...ということを念頭に編集しました。ご覧下さい。,
この映像を編集しながら,次のことをこの映像から学ばせていただきました。
“前者”...Attackの滑り |
“後者”...Acceptの滑り |
*
スキー板が短時間の間に,サラッと身体の下を通って横に流れている。ターン内側に急速に身体が入り込んでいる。とにかく早く,早くターン...といった切迫感がある。
*
“腰”の位置の上下が少なく,ベンディング的である。
*
角付けを切り替えた後のスキーのたわみが図のように「フラット」である。つまり,スキー板全体が雪面から浮き上がるような減圧場面がある。そして谷回りの初期部分からエッジングを使ったスキーのたわみを意識しているようだ。
* 角付けの切り替えを早く...という意識が見える。素早い角付けの切り替え意識が“クロッシング”を速く...という動きにつながり,一気に角付けを切り替える...といったモーションを生んでいる。
*
「ブーツの足首前方内側」で雪面ホールドを意識しているようにみえる。つまり,スキートップでの雪面の捉えを意識しているため,スキートップの圧は重心から雪面方向になっている。雪が硬く整地では,雪の支えがあるのでOKだが,柔らかい雪だとトップが逃げ,シェーレン状になってしまって円弧がキープできなくなる。
* ターン円弧を自分で作っていこう
!!!....という意欲に溢れている。
|
*
谷回りがゆったりしていて,前方に進みながら方向を変えている。ターン外腰が外スキーの上に乗り続けている。谷回りを“味わって滑っている”...という印象を受ける。
*
腰の位置に無関係に上半身と下半身が伸びていて,ストレッチ的である。
*
角付けの切り替え時からフォールラインを向くまでの間に図のような「“イルカ”の泳ぎ」のような“うねり”がある。センター部分は浮いていてもトップとテールが雪面をとらえているので,スキー板全体としては抜重になっていない。
*
角付けの切り替えの速さに固執していない。この意識がゆったりとしたモーションを生むことに大きく関与している。
*
「ブーツの足裏全体」で雪の抵抗を受けに行っている。そのため“かかと支点”になりやすく,スキートップがターンインサイドに押し上げられるようにして,回り込んで来てくれる。その為山回りでのエネルギーの蓄積が非常に楽になっている。
* 雪に任せよう...という気持ちがあり,成るがまま,成すがまま的で...まるで「雲」に乗っている感じがする。
|
このように観てくると,「安心感,安定感」を感じさせ,“癒し系”的な滑りというのは,人間の体力に任せた,素早さやスピード,そしてガツガツガンガンという気ぜわしさを感じさせるものではなく,雪の自然と同化し,その一瞬々々をじっくり味わいながら,ゆったり滑っている映像だ...ということが判ります。
私はできるだけ多くの人に,「“スキー”をして楽しかった
!!!。ストレスを感じることなく雪と戯れることができてよかった
!!!。また“雪”の上でスキーをしたい
!!!」...と思っていただきたいと願っております。その意味で,“フィーリングスキー”...つまり“feel
in”,“感じる”ことを通して自分の身体の素晴らしさに気付いて欲しいのです。そして,内から湧き上がる潜在的力が花開き,自分の身体が活きいきしている時,あなたの滑りは多くの人に“癒し”を与えているのが解るでしょう。これは,技術やスキー暦に関係なく,どなたでも行なえることです。
“K.I”さんのご質問から,多くのことを考える機会が生まれました。そして大きな発展がありました
!!!。
“K.I”さん,どうもありがとうございました !!!。
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☆ May 20
2009 Wednesday 快晴 (白馬)
今日も「快晴!!!」の白馬です。快晴が三日連続....というのも珍しいですネ
!!!。
三日連続して写真をご覧いただくと,少しづつその様子が違っていますが,シャッターを押した時間が違うからだと思います。それに雲量が1/10以下でも空気の済み方が違うかもしれませんネ??。
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【今日のポイント】
“フィーリングスキー”を体験することで,自らが「宗教を超える価値」を見出していく...そのお手伝いをすること
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今日は「“フィーリングスキー”と“技術論”」についてお話ししたいと思います。
実はOLSSの「技術掲示板」に“Nishi”さんからご投稿がありました。その中で....「...
FSSを推奨している小生は、(最近のOLSSは)周囲から何処か宗教ぽいって言われてまして......。
師匠、たまには技術論も宜しくお願いします。」というものです。
「宗教っぽい」...このことについては実は,皆さんからそういうご発言があるだろうな...ということを予想していました。でも,私は私なりの考えがあって敢えてこの様なことを皆さんに話すようにして来ました。
それには二つの大きな理由があるからです。
①:「“スキー”は楽しいものであって欲しい。心を悩ませたり,フラストレーションを感じたり,“スキー”することをマイナスイメージで捉えたり...そんなことはあって欲しくない...」
②:「“スキー”をすることで,生きる歓びを感じ,生まれて来て良かった
!!!....と言えるような感動を味わって欲しい...」
......ということの二点です。単なるスポーツで終わらない要素を“スキー”は持っている...と思うのです。
4月中旬からの「教師日記」を読み返しますと,たしかに精神的な解説が多く,次の様な言葉がたくさん出て来ます。『
感動,身体の不思議,細胞のダンス,潜在的力,こころ穏やか,幸せ気分,自由度一杯の滑り,癒しのエネルギー,“flow”流れに乗る,“Spirits”や“Angel”,“愛”に満ちた滑り,自然のエネルギーと融合,内なる光,輝く滑り,感性磨き,少欲知足のスキー,弘法大師のこころ,人生の壮大なプラン...』
それに比べ,技術的な解説に的を絞ったものは...『 “Starting
Point”,両足のコンタクト圧の意識は?,“かかと支点”の滑り,“feather
turn”,フレックスパターンのイメージ...』位でしょうか...。
普通,“技術論”といえば,「身体をああする,こうする。雪面の捉えはああだ,こうだ...」ということが多く,その“技術”として捉えたものを,どう理解し使うか?...ということになります。自然に顕れてくるものというよりは,ある“技術”があってそれを身体を使って作りあげる...ということが主眼になります。身体を技術に合わせる...的な考えが,その底流にあるのです。そしてその結果,「良い・悪い」,「正・邪」的な評価が付きまとい始める危険があります。技術を論じる時に注意すべきは,まさにこのことです。
また,“技術”と云うからにはそこには多くの人が使える...という「普遍性」が無いといけません。つまり“技術論”という捉え方をすると,そこには「誰にでも通じる普遍性」みたいなものが要求され始めるのは当然のことです。「普遍性=すべてのものに通じる性質。すべての場合にあてはめることのできる性質...」これを追求することが悪いというのではありません。大多数の人にとってクリアできるものであれば...。
しかし,技術をさらに細分化し,微に入り細に渡って追求し始めると,ほんのひと握りのスキーヤーしかできない「特殊な技術」にしかなり得ないのです。普遍性が失われ,特殊になって,大多数の人はついて行けなくなります。この時点で,この技術は特殊だ
!!!....ということを技術を論じる人は気付かないといけません。このポイントを見誤ってしまうと,「スキーは技術」...みたいに全て技術で解決,という姿勢が出始めかねません。
わたしはこの様な現場を,これまでの40年間のスキー教師生活の中で嫌というほど見て来ました。そこでは,私みたいに足が短い,とか,昔の怪我が原因でひざが使えない...といった個人的な条件は考慮されず,何が何でもみんながやるようにやらないとイケナイ
!!!...みたいになってしまう危険性がありました。各個人の身体の特徴やスノーフィールドの条件を加味した総合的な滑り,は眼中にありません。なすびにキューリになりなさい
!!!....といっているようなものです。今考えても恐ろしいことです...(-_-;)。
ここに来て,今“TOK”が思うこと...それは,「“普遍性のある技術”というものはほんのわずかしかない」,そして「微に入り細に渡れば渡るほど“特殊技術”になり,普遍性は薄れていく」...ということです。ここ十年ほどスキーヤーを悩ませて来た「内足主導」などの技術は“特殊”の代表選手と言えるでしょう。それに対し,「外向傾姿勢」や「外足での雪面の捉え」などは“普遍”の代表格だと思います。
...ということで,ここまで語ってくればお気づきだと思いますが,“微細で特殊な技術”ほど多くの人の身体の特徴に合致することが少なくなり,それを追求しようとするから“Musut病”などに陥ってしまって「スキーをやるとフラストレーションを感じる。スキーは面白くないからやめよう...」というようなことになってしまうのです。私が“技術論”に割く時間を減らし,「精神的」なことの解説が多くなって来たのは,そういう理由からです。その人の個性を生かし,感動スキーを体験してもらうには“フィーリングスキー”を通じて自分の身体の素晴らしさに気付くことが大事なのです。
“フィーリングスキー”でお話ししている基本的なこと...①スキーの前後差を生かした「スキッディングターン」,②スキーのたわみによる「かかと支点」と,それによって生まれる「テールで切るカービングターン」,③ターン山回りでの圧の吸収から派生する「S字ターン」......この三つをイメージしてできる様になれば,もう“普遍性のある技術”は自然に身に付いている...そういっていいと,私は思っています。
なにもその時のフォームが外傾です,とか外向がOK
!!!,脚の伸縮がバッチシ
!!!...といった,フォームや運動で判断する必要は無いのです。イメージを持つことで自然にその時々の条件に合ったベストなフォームや運動が表れているからです。しかもそれは毎回々々違うのです。同じ滑りは二度と無い
!!!....そう云っていいと思います。ですからフォームや運動の形を自分から作る必要など全くありません。
皆さん
!!!....「精神的」とか「宗教的」といわれるページをよくよく読み返してください。そうすれば良くお解りいただけると思います。精神的な解説...といっても,それが実は「自分の個性を生かした滑りになり,そして満足感につながり,ひいては自分の“個”を見つめ直す素晴らしい機会になっている
!!!」...ということを !!!
このOLSSの“フィーリングスキー”は,「宗教」ではありません。皆さんを“フィーリングスキー”に入信させるのが目的ではなく,“フィーリングスキー”を体験することで,自らが「宗教を超える価値」を見出していく...そのお手伝いをすることです。きっかけは“フィーリングスキー”でも,最終的には,「皆さん自身に皆さん自身の素晴らしさに気付いていただくこと」なのです。
...ということで,“Nishi”さん...“TOK”がこの頃あんまり技術,技術と言わなくなった理由...ご理解いただけたでしょうか?
今日も“スキー”のことを考える機会を与えてくれた皆さんに“感謝”です。
ありがとうございました !!!。
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☆ May 21
2009 Thursday 晴れ (白馬)
今日は「晴れ」の白馬です。四日連続の快晴...とはなりませんでしたネ
!!! ハッハハハ...(^ー^)
でも,北アルプスの山並みは,ご覧のように見えています。今日午後3時ころから雲の量が多くなり,明日朝からは「雨」の予報が...。久しぶりの...雨かな? 雨の中でも歩きますか? Walking in
the rain でも歌いながら... (*^^)v
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【今日のポイント】
「感性」...これを鋭くし,感受性を豊かにすることが,いくら肉体的な制約が増えようとも,それに優る楽しみ...“スノーワールド”を“スキー”で味わう...ということを実現させてくれる“Key
Word”
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昨日の「教師日記」について,数名の方々から
e-mail
及び掲示板にコメントをいただきました。ありがとうございます
!!! (^I^)
ご本人のご了解を得ましたので,その中から“Ni”さんからいただいた
e-mail をご紹介したいと思います。
『今シーズン初めてキャンプに2回参加させて頂いた“Ni”です。毎朝アップされる白馬の写真を楽しみにしています。雪の無いシーズンに一度訪ねてみたいと思っています。
今朝の教師日記読ませていただきました。私の感想を述べさせて頂きたく投稿しました。
私が56歳で我流スキーを始めてから何故スキーを止めなかったか?それは高所から滑り降りる時のドキドキ感でした。定年後入会した地元のスキークラブではS○Jの技術向上が優先し検定を受けさせることも始め、この歳になって今更という声もあり、そんな時先生に出会うことが出来ました。
百聞は一見に如かず、一見は実地の体験に如かず。レッスンを受けて、宗教的(私は哲学的)とおっしゃるその部分に、スキーを生涯続けられるという確信を持ちました。何よりもスキーの幅が広がり、無理が無いから体が楽で楽しくなりました。全てをスキーにお任せする、木の葉のように流れに乗って行く、このように出来ることがまさに技術ですね。歌の中に秘められた、しかしキラリと光る技術要素、先生のレッスンは素晴らしい。
高所から滑り降りるドキドキ感から自然の気を感じる、インスパイアーできるドキドキ感へ質を変えていきたいと感じています。肉体的な制約が増えていくシニアーにとって、また若い人にとっても自然の気をもらってストレスを開放できるスキーは素晴らしいです。なにしろ、先生のレッスンには感性が必要不可欠です。先生の熱意に敬意を表します。』
“Ni”さん, e-mail ありがとうございました。
今シーズンご縁があって,初めてお逢いできました。これも誰かの導き...そう信じております。(^
^)(^I^)
“スキー”の面白さは「ドキドキ感」...ということですが,未知のシチュエーションに飛び込んで行く興奮,限界を超えたスピードや斜面に挑む緊張,さらには摩訶不思議なフワフワした雪のフィールドを通過していく得もいわれぬ感触......これらは私達の心臓の鼓動を高めずにはおきません。
私のレッスンを受けられ,「...宗教的(私は哲学的)とおっしゃるその部分に、スキーを生涯続けられるという確信を持ちました...」という感想を述べておられますが,“スキー”は私たちを,その様な信じられない高みにまで連れて行ってくれるものだと思っております。技能レベルや運動能力に関係なく,その高みを垣間見ようというお気持ちさえあれば,必ず行けると思います。そしてそれこそが「スキーを生涯続けられる」...ということにつながるのだと思います。
!(^^)!(*^^)v
「無理が無いから体が楽で楽しく...」...これこそがシニアや体力の無い女性には大切なことなのです
!!!。いやいや,若い体力に恵まれている人だからこそ大事
!!!....と言い換えた方がイイかな?ハッハハハ...(^ー^)。
「全てをスキーにお任せし、木の葉のように流れに乗って行く...」...これが“flowに乗る”ということですが,結局は位置エネルギーに逆らわず,ただ在るがままを在るように落ちて行く...といった,ある種達観した感覚でのスキーイングになります。“Ni”さんが仰るとおり,これこそが立派な“技術”ということもできます。
「歌の中に秘められた、キラリと光る技術要素...」...とお書きになっておられますが,“オレンジ・ターン”にしろ,“Sound
of Music
Turn”にしろ,歌うことでリラックスと集中ができ,身体が最も合理的に動くとしたら,もう云うことはありませんよネ
!!!。
「自然の気を感じ、インスパイアーできるドキドキ感へ質を変えて...」と仰ってますが,ぜひやってみてください。“気”を感じ,それを身体の六感全てで受け容れるようにして滑られれば,いつの間にか雪と会話している...という状況を卒業し,地球や自然,雪のエネルギー(soul=魂)とコミュニケーションを図っているご自分に気が付かれると思います。その時はもうドキドキものですヨ
!!!。ただし激しいドキドキではなく,ゆったりと落ち着いた,静かなドキドキ感です。(*^^)v
仰る様に「感性」...これを鋭くし,感受性を豊かにすることが,いくら肉体的な制約が増えようとも,それに優る楽しみ...“スノーワールド”を“スキー”で味わう...ということを実現させてくれる“Key
Word”なのだと思います。
“Ni”さん
!!!....また来シーズン,機会を見つけてご一緒に滑りましょうネ
!!!
“雪”に“自然”に,そして“Something
Great”に感謝 !!!です。ありがとうございます !!! (^I^)
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☆ May 22
2009 Friday 晴れ (白馬)
今日も「晴れ」...の白馬です。(*^^)v 天気予報では「曇り」でしたが...。どことなく得をした気分です。今朝未明と朝6時ころ,「雨」がありましたから,草花にとっても,恵みの雨になったことと思います。どうも低気圧と低気圧の,調度“峰”の高い部分に白馬が入っているようです。(*^^)v
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【今日のポイント】
非日常,異次元の世界を身体一杯感じ,味わい楽しむこと
!!!
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今日は“Joy”ということについてお話ししたいと思います。何も英語で“Joy”と書かなくても良さそうなものですが,日本語にこの言葉を訳して,「喜び、歓喜」と言ってしまうと,どことなくその意味の深さが伝わらない気がするのです。(^ー^)
おかげさまで,今年も6月に New Zealand
に出掛けることになりました。今のところ,予定通り順調に進めば,6/16日に成田を出発。今回は初めてオーストラリアのSydney経由で
Queenstown
に行きます。この方が料金も安く,向こうに着いてからの移動も楽なのに気がつきました
!!!。皆さんももし Queenstown
に来るのが目的ならば“Qantas”を検討するのをお勧めします。(^ー^)
さて,今年も Coronet Peak
でのスキーレッスンが待っているのですが,今年で3年目...になります。日本でのレッスンも楽しいのですが,向こうでのレッスンも生徒さんの要求が違うこともあってそれなりに楽しいのです。...というより,この頃は
New Zealand
でのレッスンに“深い味わい”があることを実感する様になりました。
日本では「上手になるためのレッスン」が求められるのが実情です。上手になって技術レベルが上がることによって,いろんなことが出来る様になる...だから一刻も早く上手くなりたい
!!!....という考え方が主流です。そのために「上手くなる」ことに重きが置かれ,昨日よりは今日,今日よりは明日...といったレッスンが多いのです。
それに比べ New Zealand
での皆さんへのレッスンは,「新しい体験をするためのレッスン」と云えます。技術はどうであれ,「とにかくアノ斜面を滑ってみたい
!!!。そのためにどうしたらイイか教えて欲しい...」という姿勢が多いのです。ですからレッスンでも整地にへばり付いている...という様なことは少なく,私の例で云えば,基本的なイメージをお話ししたら,後はそのイメージで実践練習
!!!....というスタイルがほとんどです。
つまり,“スキー”をすることの意味合いがまるで違う
!!!....と云っていいでしょう。向こうの方は“JOY”が目的なのです。形やフォームはどうあれ,自分の心を揺さぶる斜面に入って雪と戯れること...これが目的なのです。ですから,バランスを崩したり,転倒しても,笑顔は消えません。非日常,異次元の世界を身体一杯感じ,味わい楽しむこと
!!!...これが彼らの「“スキー”の楽しみ方」なのです。ですから少々天候が悪くても,リフトの待ち時間が多くても,そのスキー場の雰囲気を楽しむ気持ちが旺盛ですからOK
!!!なのです。
技術を追求し始めると,こうは行きません。あそこでエッジが立ち過ぎた...(-_-;),ここで後傾になり過ぎ
!!!....,コブでバランス崩れ円弧をキープできなかった...(-_-;)...といった「反省」が身体や心を占領してしまいます。傍から見ていると,イイ感じで滑っているにも関わらず,ご本人の心の中はその様な思いで一杯なのです。「昨日より今日は上手く滑れたぞ
!!!。気持ちもスッキリした
!!!」...ということが実感できないと,気が落ち着かないのです。そして,リフト待ちが少しでもあると,練習時間が少なくなる
!!!....とばかり,割り込みはやり放題です。
全ての日本での“スキー”がこの様だ
!!!....というわけではありませんが,この様な傾向にあるのは確かです。その元々の気持ちの中に“JOY”という気持ちが有るか無いか?...これが大きな分かれ目になっている...そう感じています。皆さんも“スキー”をする時はもちろん,日常の生活の中でも,自分が今立ち向かっているそのこと...それを“JOY”してる
???...という風に問い直すクセを付けられたらいかがでしょうか?大きなお世話...ですかな?ハッハハハ...(^ー^)
実はこの“JOY”,子供たちは誰に教わらなくてもやってますネ
!!! 遊びの心に溢れていて,実に素朴なことなのに喜びを感じ,面白がる術...これに長けています。これこそが“JOY”なのだと思います。日本では教える機会の無い“Kids
Lesson”... New Zealand
では結構あるのですが,これを通して本当にそう思います。それを大人の私たちは忘れているのです。成功とか失敗とか...自分は他人にどんな印象を与えているのだろうか?とか...将来どうしようか?...など,あまりにも心配し過ぎています。遊び方,楽しみ方を忘れています。子供達はそのことを私たちに思い出させてくれます。歓び,楽しみ,今に生きること...互いに信頼し合うこと,良い人間関係を築くこと...など,人生で最も大切なことを...。
...ということで,来月の今頃は
New Zealand の Queenstown です。
生徒さんと一緒になってこの夏も向こうで,“JOY”を忘れず,精一杯楽しんで来たいと思います。
“Something
Great”...今年もこの様な機会を与えてくれてありがとう!!!
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☆ May 23
2009 Saturday 晴れ (白馬)
今日もまたまた「晴れ」...の白馬です。(*^^)v
少し寒気が入ってきているらしく,気温は15℃...と少し低目...。でも気持ちイイです
!!!。あんまり暑くありませんから,身体でも動かしますかネ !!! “TOK”はここのところ,1時間ほどのwalkingかMTBをやるようにしています。好きな時間にこれができるシチュエーションに感謝しながら...。
!(^^)!(*^^)v
-------------☆★☆-----------
今日は土曜日...。
ここ数日,なぜか「教師日記」...長めで重い内容が続きました。今日は週末の土曜日でもあります。なので今日はひと休み...。
で, “Healing
Ski”のページに心を落ち着かせる意味を込めて,「“flow”...流れに逆らわず...」を
Update しましたので,ご覧下さい。
では,良い週末を !!! シーハイル
!!! Schi Heil !!!
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☆ May 24
2009 Sunday 曇り (白馬)
今日の日曜....「曇り空」の白馬です。
このところ,シンポジウムで皆さんにお見せしようとしているビデオ映像の編集をしていますが,この編集作業をとおして,イロイロなことが観えてきます。その内容はまた,おいおい日記でも....。シーハイル
!!! Schi Heil !!!
-------------☆★☆-----------
今日は日曜日...。
今日も巷はオ・ヤ・ス・ミ…です。この日記の読者も週末は約三割減....。だからといって気を抜くわけではありませんが,重めの話題よりも,サラッと流し見れるものがイイかな?....と勝手に想像し,今日も“Healing
Ski”です。
今日の映像テーマは“一体”です。
どうですか?何か感じますか?考えては「イケマセン」ヨ
!!! 感じるのです!!! ワッハッハハハ...(^ー^)
昨日の映像と今日の映像の解説は明日....。
では良い日曜日をお過ごしください。シーハイル
!!! Schi Heil !!!
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☆ May 25
2009 Monday 晴れ (白馬)
今日の白馬....「晴れ」になりました!!!。天気予報では,昼頃から陽の光が射す...ということでしたが,前倒しの晴れです。(^ー^) ひと雨ごとに,緑が濃くなって行きます。多彩な緑色が...濃い緑に収束して行きます。自然の移ろいは,良く観察すればするほど,オ・モ・シ・ロ・イ
!!!です。 -------------☆★☆-----------
【今日のポイント】
“自然”に任せる..そして“流れ”に身を任せることで顕れてくる新しい世界を楽しむ。
******************************
今日は昨日の約束どおり,土曜と日曜の映像解説です。
本来は,“Healing
Ski”ですから,映像を見て与えられた“感情”を,与えられたように身体で感じていただくのがいいのですが...世の中,そううまくはいきません。皆さんから,「あの映像をスローで編集した意図は???」...とか,「映像の中でこの様な運動があったけど...?」...という声が聞こえてくるのです。(-_-;)
...ということで,先ず,5/23(土)の「“flow”...流れに逆らわず...」からです。
何度か“枯れたスキー”についてはこの日記でもお話ししていますから,またその繰り返しになりますが,彼...“Furu”さんのこの時の滑りはその“枯れたスキー”を思わせるものでした。実はこの映像...09シーズンの最初のキャンプ,「初滑り感動」でのひとコマです。滑り始めて間も無く...Before映像を撮ったすぐ後に,“Sound
of Music
Turn”をお話ししたのですが,それでいきなりこの様に「流れに逆らわない滑り」...になりました。
“ASAMA2000”...朝11時,すでにコブができていて,これを角付け操作で滑り切ろうとすると大変なことになります。コブの微妙な起伏に合ったエッジングなどできる訳が無いからです。でも多くの人はこれをやろうとして,結局上半身と下半身がバラバラな動きのスキーをすることになってしまいます。(-_-;)
でも,私達のグループ...この時ご参加いただいた方全員が,この“Sound of
Music
Turn”で,角付けに頼らず,地球の引力に引かれて斜面移動し,雪とスキー板の間に生じる“sound”に集中しよう!!!...という気持ちになってくれました。少々のデコボコ,凸凹はあっても,そこを「“水”が流れるが如く...」の心境です。
その中でも“Furu”さn...自分からエッジ調整をしたり,雪に働きかけたりしようとしないので,“重心”の移動がまことに見事!!!...といった感じです。外スキーの重力方向真上に近い所に“外腰”があります。“フィーリングスキー”の根幹をなす考え...私はその様に思い始めていますが,身体が“流れ”に逆らわず,木の葉のように移動すると,これに近い滑り方になります。ですからバランスも失わずに済むし,身体にも優しい滑りになる...そう思います。
“Do
Ski”的に,スキーそのものを操作しなにかやろうとすると,上半身と下半身はバラバラな運動を起こしてしまうのです。なぜなら...やろうとすることは“action”だからです。ですから,好むと好まないとに関わらず必ず“reaction”を伴なってしまうのです。そしてこの“reaction”が上半身と下半身の不和の元凶となってしまうのです。(-_-;)
ですから,何もやらなくていいのです!!!。支点に意識を集中し,雪からの“sound”を楽しみさえすれば,スキー板がその性能を100%生かして,最高の滑りをプレゼントしてくれるのです。
次は,5/24(日曜)の“一体”です。
これも09シーズンの最初のキャンプ,「初滑り感動」二日目のひとコマで,“Sato”さんの滑りです。二日目午後...雪が降り始め,もうこれでキャンプ終了...という直前,降りはかなりな勢いになりました。視界が悪く,雪面状況はほとんど判らない常態でした。その中,彼女はご覧のような滑りを披露してくれました。部分ではなく全体をお見せしたいくらいですが,ここでは“Healing
Ski”...ということですので,部分を切り取り,そのエッセンスをお届けしたわけです。他の男性諸君が身体をこわばらせ,ガチガチ状態で降りてくる中,彼女はご覧のように悠然としていました。
在るがまま,成されるがまま...の心境だったと思います。視界の悪さが彼女にその様な踏ん切りをつけてくれた...と云えるかもしれません。でも,もし彼女にそれだけの潜在的力が無ければ,この滑りも顕現しようがないのです。ですから,持っている潜在力をどう引き出すか???...が非常に大切
!!!...ということの証拠のような映像と云うこともできます。彼女の滑りに,BGMは必要ありません。(*^^)v
“探る”,“感じる”...これをひとつのキーワードとして,自分の身体を信じて滑り降りることの大切さを,この映像は示しています。そうすることが,自分の持つ最高のパワーを引き出すことになるのです。“スキー”と身体がひとつになって斜面を降りて行っています。まさに“一体”なのです。
この二つの“Healing
Ski”映像...どちらも「“自然”に任せる」...ということのように思います。そして“流れ”に身を任せることで顕れてくる新しい世界を楽しもう!!!...というメッセージを私達に伝えてくれている...そう思います。
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☆ May 26
2009 Tuesday 晴れ (白馬)
今日の白馬も「晴れ」です
!!!。五月連休後の梅雨までの約一ヶ月...草花の勢い,春爛漫で...“TOK”の大好きな季節です。(^ー^) モチロン...冬のキリッと引き締まった感じも良いですが...。日本も New Zealand
もそういう意味で,季節がハッキリしているのがイイですネ
!!!
-------------☆★☆-----------
【今日のポイント】
見ようとせず,感性を鋭くし,観えてくるものは何でも素直に受け容れてみましょう
!!!。考えたり,理解したりしようとせず,ただ感じること...
******************************
今度の土日に行なわれる「シンポジウム」...ここの席上で皆さんにお見せしようとして今,少しづつビデオの編集をしているのですが,昨夜面白い映像ソースを見つけ,編集しました。今年の4月...カナダでのものですが,先ずはそれ...「小回り....比較映像(2.5MB)」をご覧いただきましょう。
ブラッコムでのある日...私たちが滑っている丁度その横で,
Whistler Blackcomb
のインストラクターが技術研修でビデオを撮影していました。その時,その内の一人の小回りが運良く撮れました。たまたま私たちも“小回り”を滑っていたのですが,それを“Okky”君が撮ってくれました。
くすんだブルーの上着を着ているのが Whistler
Blackcomb
のインストラクターで,それとは別のシーンを滑っている黒いウエアが“TOK”,その後方を滑っておられるのが“Kara”さんです。
このたまたま撮れた小回り映像...ですが,これを見比べると,「技術的なことの違い」...これはもちろんですが,他にも,「スキーヤーの気持ちの違い」みたいな,面白いことが判ります。皆さんはいかがでしょう? 見ようとせず,感性を鋭くし,観えてくるものは何でも素直に受け容れてみましょう
!!!。考えたり,理解したりしようとせず,ただ感じることです。ハッハハハ...(^ー^)
“TOK”の意見...それは明日お伝えすることにします。
皆さんの中で,「私はこう思います...」というご意見のある方は“TOK”までご一報ください。尚,「教師日記」への掲載がOK
!!!な方は,その由お書き添えください。(^ ^)(^I^)
では今日も,何ごとに対しても「ありがとう
!!!」...という感謝の気持ちを忘れずに...素晴らしい日を
!!!
Have a nice day
!!!
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☆ May 27
2009 Wednesday 晴れ (白馬)
今日も白馬...「晴れ」です
!!!。 あいにくこの皐月晴れの天気も,今日午後から崩れ始めるようです。明日夕方から雨模様との予報です。天気が良い内に身体動かしたいですネ
!!!
-------------☆★☆-----------
【今日のポイント】
皆さん,この五人の方々のご意見を噛みしめてほしい...
******************************
昨日...「小回り....比較映像」をご覧いただき,そのコメントを今日...ということにしておりましたが,多くの方々からご意見を頂戴しましたので,予定を変更し,今日は先ず皆さんのご意見を発表させていただこうと思います。(^ー^) 予定はあくまで予定...だから変更はあり得る...というのが“TOK”の考えです。ワッハハハハハ...(^ー^)
お寄せいただいた,あるいは掲示板などに書き込みいただいた順に紹介させていただきます。(^ー^)
①:MASAさんから 2009/05/26(Tue) 13:28 に「教師日記」掲示板への書き込みがありました。
②:“Shino”さんから 2009/05/26(Tue)
22:09 に下記の e-mail が届きました。
『“TOK”先生 教師日記拝見しました。“TOK”先生とKaraさんは...雪・斜面をも大切に思いながら、二人での斜面移動自体を楽しんでいるように観えます。(雪の斜面移動の手段としてのスキーではなく...楽しむ要素として雪も斜面も仲間もスキーも小回りも包括されているような感じ??) いつも先生が言われる「ダンスをしているかのように」...観ていて、ゆったり感があって、リラックスできます。
Whistler Blackcomb のインストラクターは...第一印象が『怖い!!』でした。そんなに、何をムキになっているのだろう...怒ってるの?? 頑張りすぎ?? 雪・斜面から悲鳴が聞こえてきそうです。誰かに喧嘩をふっかけているかのような、挑発的な感じがします。「どうだ!! 参ったか!!」的に、斜面を痛めつけてる感じが強く、楽しんでいるようには私には見えません。(雪の斜面を征服する手段として小回りをしているような...) つい、息を詰めて見てしまいます。緊張してしまいます。きっと、全く別の種類の滑りなのでしょう。
さて、ご当人たちは?? どのような気持ちで...真相は解りませんが...私の感想は、「リラックスして楽しんでいる」と「肩に力が入って(緊張して)何かに挑んでいる」でした。』
③:“KEI”さんから 2009/05/26(Tue)
23:28 に下記の e-mail タイトル...「すっげぇーっ!!!」が届きました。
『KEIです。日記のコメントを簡単に。メールの件名を「すっげぇーっ!!!」としましたが、他人に評価を受ける技術・技能はひとまず置いといて f^^ 何が「すっげぇーっ!!!」か?というと・・・これでもかっ!というくらいにスキーを踏みつけて、パワー全開なのが凄いです。。。 ウイスラーのイントラさんの滑りを拝見して思い出したのが、以前TOK先生も紹介されていた、かつての技術選決勝小回り(ジャンプ台)の宮下さんの滑りでした。(探してみたんですが見つからずです。。。)
この二つを比較すると「柔と剛」、「静と暴」、「安心とサーカス的不安」の違いがはっきり現れてます。』
④:“しろくま”さんから 2009/05/26(Tue)
23:55 に下記の e-mail が届きました。
『TOK先生お疲れ様です。今日の日記についてブログに書かせて頂きました。
http://shirokuma-ski.blog.so-net.ne.jp/2009-05-26 』
⑤:“sato”さんから 2009/05/27(Wed) 00:46 に下記の
e-mail が届きました。
『TOK先生 こんにちは satoです。やっと一息ついたらこんな時間^^; 今日の教師日記の映像の感じた事を書いてみます。技術的な事は無知なので(笑)
インストラクターの方は自分の滑りを人に見せる事を目的に滑ってますよね。「おらおら、かっこいいだろ〜俺ってば。どけどけどけ〜」って感じ。雪を蹴散らして滑ってますよね、雪がかわいそう(笑)
先生とkaraさんは人に見せるのではなく、自分たちが楽しんで、かつ雪にやさしく滑ってます(^^)
イントラさんのBGMは運動会のかけっこの時に流れる曲がいいな〜。先生とkaraさんの映像のBGMは美空ひばりの「川の流れように」ですね、間違いない(笑)
私が雪(斜面)だったら先生たちのようにやさしく滑って欲しいなぁ、、、痛くないもん(^^ゞ あんなに蹴散らされたら、体中傷だらけです(^-^)
昼間に仕事をしながら映像を見て感じた感想でしたぁ。』
皆さん !!!....ご意見ありがとうございました !!!。
こうやって拝見すると,本当にイロイロあって
オ・モ・シ・ロ・イ ですネ
!!! この様にご自分の“スキー”を各自なりに捕らえられていることが嬉しいです。もちろん他人のご意見を尊重し,頭から否定するのではなく,自分でも行なってみることは大事なことですが,それをやった上で,自分なりのスタイルを持つということは,“スキー”を心から楽しむ上で必要なことだからです。
...ということで,私の意見というか考えは明日...ということで...。今日は皆さん,この五人の方々のご意見を噛みしめてほしい...そう思います。
五人の皆さんからの貴重なご意見に心から“感謝”して..。 ありがとうございました
!!!。 !(^^)!(*^^)v
今日も,何ごとに対しても「ありがとう
!!!」...という感謝の気持ちを忘れずに...素晴らしい日を
!!!
Have a nice day
!!!
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☆ May 28
2009 Thursday 晴れ (白馬)
今日は「曇り」の白馬です。でもそれほど暗くは無く,ご覧のように明るい感じです。(^ー^)
長野県南部の地域は雨が降っているようですが,ここ白馬は降りそうもありません。ただ,今夕から雨になるとの,予報が出ています。
-------------☆★☆-----------
【今日のポイント】
WBの先生のように滑ってばかりいては“スキー”を表面上しか楽しんでおらず,その奥にある素晴らしいプレゼントを見逃してしまって,スキーができる時期も直ぐに終わってしまうだろう...
******************************
皆さん,昨日は五人の方々のご意見...じっくり噛みしめ,味わっていただけたでしょうか?(^
^)(^I^)
他人の感じたことを知って,それがどんな意味があるの?...というお声も聞こえてきそうですが,いやいや,実はこのことが「多くの本を読むのと同じ様に...」非常に大切なことだと,“TOK”は思っております。良いとか悪いとかではなく,他人の思いを見聞きすることで,「他人と異なっている自分」に気付き,そして「自分自身が持っているその価値が解る」様になるからです。イェーーイ
!!! (*^^)v
さて,今日はこの二体の滑りについて,“TOK”の感想です。あらかじめお断りしておきますが,これもあくまで“TOK”個人の感想や思いであって,滑りの合理性云々...というようなことではありませんヨ
!!!。
先ず「滑りそのもの」...についてです。
ご意見をお寄せいただいた方々も,それぞれ立派な視点でコメントされております。この様に滑りを自分なりに判断するのは,自分のスキースタイルを作り上げていく過程で,非常に有益なことだと思っております。ですから私がこれから話すことと多少違っていても,それはそれで価値があることなのです。
「小回り....比較映像」を編集しながら思った技術的なこと...その最大の違いは“Do
Ski”と“Let Ski”の違いです。“重心”を中心として,圧が外向きに働いているか?...それとも内向きか?...ということです。同じ“Let
Ski”をしようとしている私と“Kara”さんでもその圧の方向と,吸収加減に少し違いがあるのですが,
Whistler Blackcomb
の先生(以降...WBの先生)とはまるで違っています。このことは多くの皆さんが直ぐ気が付くことだと思います。
WBの先生の滑りは,“重心”を中心にスキーが左右に振れる滑りです。しかもつま先よりが支点になっているため,テールが左右に多く振れています。その振れをエッジングで止めようとしますから雪煙が多く立ちますし,弧も円くなく直線的になってしまいます。谷回りもほとんど無く,抜重になっていて雪面コンタクトありません。本当に「馬力」だけで滑っている...という滑りです。ちょっとしたコブがあったり,アイスバーンが隠れていたりしたら,確実にバランスを崩すことでしょう。整地以外の斜面での応用も効かないでしょう。
この様な滑りなら,別に斜面移動をする必要はありません。“スピンターン”と滑りの要素は全く同じですから,その場で右や左にスキー板を動かしていれば良いわけです。つまり平地でも同じ様な運動はできますから,スキー場に行く必要も無いでしょう。「スピン小回り競技」...と称してオリンピック種目も可能になりますネ
!!!。身体のパワーと,持ち前の運動能力...これを競う競技です。「“スキー”は落下運動を利用するもの...」という考えとはほど遠い技術とも云えます。
この滑りを,もしシニアの方や体力の無い女性の方に薦めたら,一体どうなるでしょうか? 先ず確実に「膝」を壊します。そして,「“スキー”って疲れるものなのネ??」という言葉が聞こえ,「もう体力の限界だからスキーは止めます...」ということになってしまうでしょう。大自然と会話する...雪と会話し自然と溶け込む...といった様なことは望むべくもありません。
でも,みなさん
!!! 気を付けないと,実はこれと似たことを結構多くのスキーヤーはやっているのですヨ
!!!。「コレでもか !!! コレでも参らないか
!!!」...と雪の斜面だけでなく,スキー用具,そしてご自分の身体さえも傷めつけているのです。“スキー”を競技志向的に捉え,身体の能力を競うものだ...という考えが根底にある方は特に注意が必要です
!!!。ご本人がよろしければ,もちろんそれはそれでOK
!!!です。ただ私が云いたいのは,「WBの先生のように滑ってばかりいては“スキー”を表面上しか楽しんでおらず,その奥にある素晴らしいプレゼントを見逃してしまって,スキーができる時期も直ぐに終わってしまうだろう」...ということです。
ここで,WBの先生方の名誉のためにお断りしておきますが,
Whistler Blackcomb
の先生方が全員この様な滑りをしている...ということではありませんヨ
!!! たまたま“TOK”が撮影した先生の,この時の滑りがこうだった
!!!....ということです。くれぐれもお間違いないように
!!!
じゃ“TOK”の滑りはどうなんだ
???...と聞かれれば...。もちろん完璧ではないけれど,上に述べたこととはまるで正反対の滑り方だ...ということです。上に挙げたこと,これを一つひとつ逆の観方でみてみてください。
さて,今日は技術的な解説で終わってしまいました。明日,私が最も皆さんに語りたかった,「スキーヤーの心の持ち方はどのようだったのだろう
???」...ということについてお話ししたいと思います。
今日も最後までご覧いただき,ありがとうございました
!!!。
皆さんも何ごとに対しても「ありがとう
!!!」...という感謝の気持ちを忘れずに...。 気持ち良く一日が過ごせますヨ
!!! Have a nice day
!!!
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☆ May 29
2009 Friday 晴れ (白馬)
今日は「晴れ」の白馬です。カラッと青空が天空を
!!!....というわけではありませんが...。青空が20%位,空を占めています。明日からの週末...白馬は雲り予報です。
-------------☆★☆-----------
【今日のポイント】
“スキー”は,“心の鍛錬”に役立つスポーツ,あるいは“人間の素晴らしさ”に気付く手段としてのスポーツになり得る
!!!
******************************
今日は,お約束どおり,“TOK”が最も皆さんに語りたかった,スキーヤーとしての心の持ち方はどのようだったのだろう
???...ということについてお話しいたします。
昨日,この日記を良くご覧いただいている“T.I”さんから
e-mail
をいただきました。「...TOK先生の滑りの映像をじっくり見たのは初めて!」...ということでした。そう云えば,私の映像はできるだけ流さないようにしていましたから,皆さんは見る機会が無かったかもしれません...ネ??。(-_-;) でも,これには理由があります。私の映像を皆さんにお見せすると,多くの方は私の滑りそのものを見てしまって,滑りの形や運動を真似ようとする人が増えてしまうから...なのです。“TOK”の滑りが顕れる要因となったイメージは何?...という風に想いを馳せてくれたらイイのですが...。
...ということで,今回は私の Canada は Blackcomb
での小回り...その心の持ち様はどうだったか?...ということを正直にお話します。
第一に感じていたこと...それは,【Blackcombで滑れることの幸せに感謝!!!】でした。小回りをしようだとか中回りだとかの思いよりも,そこに居られてそこの雪と会話し,喜びを感じてありがとう
!!!....と遊んでいる“TOK”が居たのです。そしてそのことが結果として身体の自由さを生み,自分で言うのもオカシイですが,まるで弾けるような感覚の滑りをしていたのでした。まるで自分の歳を忘れさせる位に自分の身体が弾けていたのです。映像での滑りはおとなしく,弾けてませんが...ハッハハハ...(^ー^)。でも,身体の細胞一個々々は確実に弾けていたのですヨ
!!!
この様に書くと,まるで“TOK”が自分のことを,第三者的に鳥が空中からから見るような視線で観ている様な書き方ですが,実際にそういう感じです。自分の思いは【幸せに感謝】でしたし,その結果としての滑りを,まるで鳥になったかのように高いところから見下ろしている感じでした。日本でも
New Zealand
でも,時々私はこの様な感じで滑っていますが...。
Canada の Blackcomb
の地に居られることに感謝,雪に感謝,そして天候に,スキーの道具に...自分の身体に感謝
!!!....でした。その一つひとつに“命”が宿っていて,その命とエネルギーのやり取りをしている感覚でした。もちろん,歳も歳ですから今更うまく滑ろう...という気持ちは無く,雪やスキー用具,そして“TOK”自身の身体がそれにどう反応して,どのような滑りをみせてくれるのか...それを楽しみに滑っている“TOK”が居たのです。地球のエネルギーを,身体の細胞ひとつひとつで感じ,そのことが身体全体にどういう感慨をもたらしてくれるか...それを楽んでいました。「感涙にむせぶ」...という言葉がありますが,涙こそ出ないものの,それに近い感動で一杯でした。ですから,気負いや焦りは全く無く,逆に心に“安らぎ”と“穏やかさ”...これがあったと思います。
“無”の境地...などと云うつもりはありませんが,自分が身を置き,存在する全ての条件...これが創り出してくれる状況そのものを,そのまま味わい楽しもうとしていました。ですから,よくよく観ると判るように,“TOK”の滑りにも,「これは滑りの技術的なミスでしょう...」と思われる様な部分は各所にあります。でも,それはそれとして受け容れ,楽しんでいる“TOK”が居たのです。
!(^^)!(*^^)v
******************************
一方,この時のWBの先生の気持ちを推し量ってみると...。
小回りだからとにかく早く,早くスキーの向きを変えなきゃ,変えなきゃ
!!!....という焦りみたいなものがある様に思います。ですから「雪からの圧」などに想いが行くわけが無く,自分のパワーだけで回しこもうとしている...のです。
ここ Canada
の地元の先生ですから,スキーフィールドに感謝...という様な気持ちはほとんど無いでしょうし,お若いようですから「自分でやってやる
!!! 俺がやるんだ !!! 見てろ !!!....おれのパワーを
!!!....」的な考えもあったと思います。
でも,この先生のこの様な滑り...これを経験され,これだけではうまく行かない...ということが判った時に,彼には次の大きな飛躍があるのだと思います。ですから,そこに至るひとつの過程として,彼にはこの“学びの時”が必要だったのだと思います。私たちの人生の中で起こること全てにおいて,ひとつの無駄なことも無いそうですから,これが彼にとって必要なことだったのだ
!!!...そう思います。
******************************
...という二体の滑りを見て,その思いの違いを対比させ,そのことから私たちは何を学べるだろうか
???...と考えてみると,さらに興味深いことが観えてきます。
“スキー”は単にスポーツとして終わらない
!!!....ということです。勝ち負け,優劣を競う競技としてのスポーツから,“心の鍛錬”に役立つスポーツ,あるいは“人間の素晴らしさ”に気付く手段としてのスポーツになり得る
!!!...ということです。
でも,そうできるか?...できないか?...それは皆さん各自の選択です。いくら宝物が近くに在っても,それを“宝物”として気付かず,認知できない内は,残念ですが,宝物は埋もれたままでしょう...。願わくば,一人でも多くの方がこの“素晴らしい宝物”に気付かれますように
!!!。(^
^)(^I^)
運良く...本当に運良く,私たちは4月4日にこの映像を撮影できました。まるで“Something
Great”が,「二つの滑りを撮り,映像で比べてご覧...大切なことが学べるずだから
!!!」...と示唆するかのように,シチュエーションを作ってくれたのです
!!!。素ッ晴らしい !!!
今年の Canada
も本当に最高の経験をさせていただきました。そして,多くの学びがありました。ありがたいことです。
今日も最後までご覧いただき,ありがとうございました
!!!。“感謝”
Have a nice day
!!!
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☆ May 30
2009 Saturday 曇り (白馬)
今日は天気予報どおり,「曇り」の白馬です。この後,午後3時ころから雨になりそうです。
木々の「緑」が一層濃くなりました。もう若葉色を探しても見当たりません...。その中,今日は第4回のシンポジウムが開催されます。“フィーリングスキー”がどの様に展開して行くか? それを占う意味でも オ・モ・シ・ロ・イ
...ミーティングになりそうです !!! イェーーイ !!!
!(^^)!(*^^)v
-------------☆★☆-----------
今日は,八方の「リゾートイン静観」で第4回“フィーリングスキーシンポジウム”が開かれます。
おかげさまで,29名の方の参加申込みがありました。この席上,どのようなことが話され,そして私たちのスキーライフに役立つ情報が得られるでしょうか? 楽しみです。(^ー^)
“スキー”の楽しみ方は,本当に人により様々です。これは“スキー”だけに限ったことではないと思いますが,他人の意見に耳を傾け,その方の生き方,楽しみ方を拝聴できるのは,自分のスタイルを見直す意味でも大事なことです。
今日は午後1時からシンポジウム,そしてその後6時から夕食兼Party...と続きます。“TOK”はこれから会場準備で出かけます。シンポジウムの模様はまた明日,もしくは明後日...。
皆さんも素敵な週末を !!!
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☆ May 31
2009 Sunday 曇り (白馬)
-------------☆★☆-----------
【今日のポイント】
本来スキーは,“自分の力を出し切る”ことで“充実感”や“感動”を味わうべきもので,感覚的で主観的なもの...
******************************
昨日と今日は,第4回“フィーリングスキーシンポジウム”が開かれました。ご参加いただいた皆さん
!!! 本当にありがとうございました !!!。
午後一時,“TOK”の開会の挨拶の後,先ず「丸山氏」の記念講演から始まりました。氏は“斜滑降”でお馴染みの方ですが,“TOK”とは八方尾根スキースクール時代,同じ教師仲間として共に研鑽した仲です。そこで今回は氏に無理を承知で,「“スキー”で大事だと思うこと...ということを頭の片隅に入れていただいて講演を...」と,お願いしていたのでした。(*^^)v
丸山氏の講演の骨子は...『最近のスキー...学術的な見地から...ということが前面に出すぎ,本来の“スキーの楽しさ”はどこかに行ってしまった...。本来スキーはドキドキするような斜面に行ったりして,“自分の力を出し切る”ことで“充実感”や“感動”を味わうべきもので,感覚的で主観的なものの筈...。それが客観性を求めすぎると本来のスキーの面白さはどこかに行ってしまう。主観,感覚,フィーリングが大切で,遊びの心が大切。スキーを技術の狭い枠に押し込め,それを強要するのは感心しない。技術的に大事で基本的なことはほんの僅かでそれは,“外向”,“外傾”そして“外足荷重”の三つ。この基本的なことをしっかり指導的立場にある組織は考えて行くべき...。“感動”を経験し“スキーやってて楽しいナァー
!!!と喜んでもらうためにどうしたら良いか?...私たちも考えていく必要がある...』という御話しでした。
その後,丸山氏に対する質問が出され,質疑応答...となりました。その中で印象に残ったことは,『...コブの斜面を整地とおなじイメージで滑るのはいいが,その結果得られる快感も同じ...ということは求めるべきではない...。それぞれ違うのだから...』ということと,『...スキー場は遊びの場としての立場からいろいろな整備をするべきで,均一な,誰にでも容易に滑れるから良いというものではない...』ということでした。
明日は,貴重な“フィーリングスキー”体験を発表していただいた皆さんのお話の要旨をお伝えしたいと思います。
では今日はこの辺で...
今日も最後までご覧いただき,ありがとうございました
!!!。“感謝”
Have a nice day
!!!
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************************************************************
【注】:この「教師日記」の中には,いろいろな“フィーリングスキー”に関する用語が出て来ます。これについては,検索で「エネルギーライン」,「愛のターン」...等と入れていただきますと,その用語に関する記事がたくさん出てまいりますので,そちらを参考にしてください。
スキー教師【TOK】の個人的な日記です。
【TOK】の主観的な意見や感想を書き綴ったものですので
ページ内の記事及びデータなどを,みなさんが参考にされることは構いませんが
そのことによって派生した結果についての責任は負いかねますのでご了承ください。
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