スキーと身体 & スキー オフトレーニング
OLSSホームページTopへ  オフトレ コンテンツ


0014

 スキー滑走前の簡単ストレッチ         【TOK】  11月30日
  これからスキーをしよう…という時に行える,「滑走直前の簡単ストレッチ」…教えていただければ助かります。  
  よろしくお願い致します。

 
Dr.K

2001/12/02


《滑走直前の簡単ストレッチ》

   “簡単”と言う事なので・・ストレッチの数も多くなく、ごく簡単に5分程度で出来ると思うストレッチをお伝え致します。

★@まず、両手にストックを持ち、軽く両足を開いて立ちます。
1.両手を上に伸ばしながら上体を左右に曲げます。曲げる側の手でストックを少し引っ張り、伸びる側の
  手は頭上に伸ばす意識で。
2.前後屈をします。前屈をする時はストックを後ろ手に持ち、上に引き上げるように。またブーツには前傾
  角があり膝が伸びにくいので、出来るだけ“お尻”を真上に持ち上げる意識を持つ事。
3.上体を左右に捻ります。引き手(捻る側の手)で少し引っ張り、反対側の手で軽く押す意識を持つ事。

★Aストックを雪面を突いて身体を支えながら。
1.両手を少し広めに開き、前屈しながらストックを前方に直角に突き、肘も背スジも伸ばして肩入れをします。
2.肘を伸ばしながら両手を後ろに回してストックを直角突き、膝を曲げて腰を落とします。
3.両足を少し広めに開き、片方の膝を内側に絞りながら曲げてみます。
4.両足を左右に大きく開いて立ち、上半身を正対させたまま外傾を意識しながら片方の膝を曲げます。
5.スキーを前・後にスライドさせ、腰を落としながら両足を出来るだけ大きく開く。

★Bストックはバランスを取るために持っても、持たなくても良いので、やり易い方法で。
1.両足を左右に大きく開いて(スキーが逆ハの字になるように)、相撲の四股を踏んで腰を落とす姿勢をイメ
  ージして膝を曲げて腰を落とします。その時、頭は下げずに、内に絞った両肘を雪面に近づける意識で。
2.片足を前方に振り上げ、テールを雪面に置いた状態で膝を伸ばして前屈をします。
3.後ろに膝を曲げ、テールを持ち下に押してみます。

  ブーツを履き、板をつけた状態でのストレッチは、かなり動きが制約されますから、動きづらいかと思います。
  特にスキー初心者・初級者の方には、かなり困難かも知れませんから、板をつける前のブーツを履いた状態で、行われる方が良いのではないでしょうか。
  また、ファイルNo0013にも書きましたが、ストレッチングを実際行う時は、10秒程度の時間をかけて、ゆっくり息を吐きながら呼吸を止めず、決して反動をつけて行わないようにして下さい。

  普通、準備運動は、筋肉を伸ばし、体を温めるために、軽いランニングとストレッチを併用する事が一般的です。早朝は特に冷え込んでいますし、身体も固まっていますから、関節を動かして体を温める事も忘れないようにしていただきたいと思います。ブーツを履いているので雪上でのランニングは無理としても、ストレッチ後の滑り始める直前に、例えば「イチニ・イチニ」的な感じで、板を前後にスライドさせる動きを連続するとか、立ったり座ったり、身体を左右に捻る、腕をぐるぐる回すというような動きを行われれば、血行が良くなり体も温まりますし、筋肉に酸素を供給しやすくなる分、筋肉も目をさまし易くなると思いますから、さらに良いんじゃないかな・・と私は考えます。
 

2001/12/02  

ホームページTopへ