Chapter 12    “お習字ターン”

Chapter12
Contents  ☆★☆

0051 身体のどこで握る?
0050
円弧の大きさ
0049
筆のしなり
0048
イメージ概略

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“フィーリングスキー”
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-----☆★【TOK】の Feelin' Ski ★☆----- 0051 “お習字ターン”#04 身体のどこで握る? ----

  “お習字ターン”の四回目です。今回のテーマは“身体のどこで握る?”です。
  前回の「円弧の大きさ」では“回転円弧の大きさ”と“筆のイメージ”の関係についてお話ししました。今回はスキッディングやカービングなど,“ターンの質”に関係する,「身体のどの部分で握る意識を持つか?」ということについてお話しいたします。
  右の図を参考に「中回り」を例に説明しましょう。スキー板上の“センサーポイントSP”はトップとビンディングの中間くらいをイメージします。その所に“穂首の先”があるイメージです。で,「青色の筆」では握りの位置が「右腰」にあり,「赤色の筆」では握りの位置が「左腰」にあります。
  さてここで,右腰「RP1」を“レシーブポイントRP”と意識して,つまり筆の握り位置にイメージして書いて行くと,その滑りは「カービング要素の滑り」になります。「青◎SP1」を握り位置にイメージして,文字を書こうとしますから,右腰がグゥーンと筆の運びに付いて行く感じになり,身体の右側がターンインサイド方向に向いて行くようになります。俗に言われる“二軸運動”といわれるものです。角付けも少し強くなり,スキーもたわんで,スキーのトップがターン内側にギューンと入って来るような滑りになります。
  一方,筆の握り位置を「赤◎SP2」にイメージすると,こちらは「スキッディング要素」の滑りになります。左腰で書こうとするので,右腰はターン方向より外側に開いた感じになり,外スキーに対して迎え角が常にキープされ,アウトサイド側から雪の抵抗を求める滑りになるのです。“一軸運動”とでもいうようなターンです。角付けも甘くなり,スキー板の前後差を使った,ひねられ要素が強く出た滑りになります。
  そして,「RP1」と「RP2」の中間付近...「へそ」の辺りに「握り位置」をイメージすると,この両方の滑りの中間的な「トップ&テールコントロール的」な滑りが現われます。
  以上のように,「腰」なら「腰付近」の高さで,体側の右アウトサイド側に「筆の握り位置」を意識すれば“カービング要素”が...そして体側のインサイド側に「筆の握り位置」を意識すれば“スキッディング要素”の滑りが現われる...ということなのです。カービングとかスキッディングとか,その滑りを変えるには,筆の握り位置を体側の「アウト−イン」のどちらにイメージするか?で解決してしまう !!!...ということです。
  さて,ここまで見て来ると,もう皆さんはお気づきになったと思いますが,
前回お話したような「回転円弧調整の筆の使い方」と,今回の「カービング〜スキッディングの筆の使い方」を併せれば,いろいろな滑りが可能になります。スキー板の上の筆先の位置“センサーポイントSP”をどこにするか?そして,身体の筆の握り位置をどこにするか?...つまり,「一本の筆をどうスキー板と身体の間に設定するか?」ということに気を配るだけで,あらゆる滑りが可能になる !!!ということなのです。 
  



-----☆★【TOK】の Feelin' Ski ★☆----- 0050 “お習字ターン”#03 円弧の大きさ ----

  “お習字ターンイメージ”の三回目です。テーマは「円弧の大きさ」について...。
  「ターン円弧の大きさ」によってどう「筆」のイメージを変えるか?ということですが,右のイメージ図をご覧ください。この写真は「大回り」のターン前半のものですが,「筆をどのようにイメージするか?」ということについて,一番分かりやすく説明できるのでこれを使用してお話ししたいと思います。実際の滑り,例えば「小回り」ではこのような形が現われることは,まずありませんが,「筆のイメージ」ということでご理解ください。
  結論から言うと,ブルーの筆イメージが“大回り”のイメージで,イエローが“中回り”,レッドが“小回り”です。各ターンによって「筆先の場所」が図のように,スキーのトップ(大回り)から⇒足の母子きゅう(小回り)...という風に変わります。また握りの位置も,「大回り」では“鎖骨の少し下”に意識しますし,「中回り」では“ウエスト脇付近”に,また「小回り」では“大腿”や“ひざ”付近に意識することになります。もちろん,「筆先」も「握り位置」も,「ここしか無い !!!」...という風に,その場所がいつも決まっているわけではなく,ターン円弧の大きさの違いや,斜面,雪質条件の違いなどによっていろいろと変わってくるのは当然です。おおよそのイメージとしてこういう様なイメージを持って滑る...ということです。しかし,一回のターンの,舵取りを継続している最中について言えば,一旦この「筆イメージ」を意識したら,できるだけこのイメージを維持し続けるようにします。一回のターンの中で,この「筆先の場所」や「握りの位置」が変わってしまうと,円弧そのものがギクシャクしたものになって,滑らかな滑りにならないからです。
  また,人によってはこの「筆」そのものをイメージし続けることが困難な人も居ります。そういう方は先ず最初に「筆先の位置」を意識し,その後で「握り」の位置を意識します。この時,初めにイメージした「筆先の位置」のことは忘れてしまって結構です。...というのは,初めにイメージした「そのこと」は,その後で「別のこと」を意識しても,“残像的”に身体に記憶され,残っているからです。急激に忘れ去られることは無く,徐々に意識が薄れていくのですが,一回のターンをしている最中は“残像的”に残っていてくれるのです。“お習字ターン”でこの様にイメージするクセをつけると,いつの間にか「筆そのもの」をイメージできるようになりますから,初めからこれができない...といって悲観することはありません。先ず「穂首」...そして「握り位置」...の順序で意識することが大事です。
  



-----☆★【TOK】の Feelin' Ski ★☆----- 0049 “お習字ターン”#02 筆のしなり ----

 今回は“お習字ターンイメージ”の二回目です。テーマは「角付けの切り替え時の筆イメージ・その1」です。
  私のレッスンや教師日記では,「角付けの切り替え時の筆の使い方」を“筆を払う”という言葉で説明して来ました。この“筆の払い”のイメージがすんなり沸く人は,角付けの切り替えが滑らかに“クロッシング”的に行われ,角付けの切り替えがなんの違和感も無くスムーズに行われます。そして,「これまでエッジの切り替えに苦労していたのが夢のようだ !!!」と話される方も少なくありません。(^ ^) ところが,この“筆の払い”のイメージがなかなか沸かない人は,大変苦労されることになります。(=_=;)
  習字の経験が浅く,この“筆の払い”の意味がお分かりにならない方もたまに居られますが,ほとんどの方はその意味は知っておられます。ただ,筆先のイメージとして“払い”がイメージできない...という人が多いのです。その理由を考えてみると,“払う”というイメージの前に,“穂首のしなり”...ということに思いが行っていない様なのです。習字で文字を書くときは,少なくとも下の写真のように“穂首”はしなっています。実はこの“穂首のしなり”をイメージできるかどうか?が“お習字ターン”で大きな意味を持つことになります。角付けの切り替え時の“払い”もそうですし,また,スキーヤーの身体を支える支点と,雪の抵抗を受けている“センサーポイントSP”を別のポイントとして認識できるかどうか?ということとも大きく関わって来るからです。後者については後章で説明いたしますが,いずれにしても,「筆の先がしなっているイメージを沸かす」ということが“筆の払い”をイメージする前段階として重要なのです。また,“穂首”の中でもその部位によって呼び方が異なるようですので,この際その部位の名前も覚えましょう。
  右下の写真を良くご覧ください。鉛筆の“芯”や,万年筆の“ペン先”と違って,筆の穂首は「バネのようなしなやかさで紙と接して」おります。「平安かな」のような細い文字を“命毛”付近の毛を使って書くときもあれば,“のど”や“腹”まで使って,勢いのある太い文字を書くこともあります。いずれにしても習字では,“穂首がバネのように“しなっている”のがイメージできると思います。この“穂首のしなり具合”のイメージトレーニングをするには,写真の矢印のように,上下に筆の軸が動き,それに連れて“穂首”がギュン...ギュン...と,柔らかいバネのように“しなる様”を想像してみることです。目をつぶって,瞼の裏にこの様なイメージを沸かすことができますか?この様なイメージが沸くようになれば,「角付けの切り替え」が無理なく行えるようになるのは,もう直ぐです。(^ー^)
 【注】 : 「穂首のしなり」についてですが,「筆ペン」のような筆のときと,「本式の習字」用の筆では,その穂首のしなり方,戻り方に大きな違いがあります。ここで解説している“お習字ターン”のイメージでは,「筆ペン」のイメージ...と思っていただいた方ががよいと思います。



-----☆★【TOK】の Feelin' Ski ★☆----- 0048 “お習字ターン”#01 イメージ概要 ----

 「Chapter12」からは,04-05シーズン大きなレッスンテーマとなった“お習字ターン”についての解説をしていきたいと思います。この“お習字ターン”...“オレンジ・ターン”,“キャスター・ターン”に続く“Feeling Ski”の三つ目のテーマになるものです。

  さて,今日はその一回目です。先ず,“お習字ターン”という「イメージの概略」からお話したいと思います。
  右の上の写真は「スキーヤー」と「筆」の合成写真です。これは中回りと大回りの中間くらいの滑りのときのものですが,この時,スキーヤーがどういうイメージを描いているか?...「筆」をイメージした様子を表したものです。左胸で筆の軸を握り,“スキー板”のトップとセンターの中間くらいに“筆先(穂首)”をイメージして滑っています。
  “お習字ターン”では,自分の身体のどこかに「筆を握る位置」をイメージして滑ります。“センサー軸”でこれを考えると,RP(レシーブポイント)ということになります。そして,“スキー板”のどこかに「筆の先」をイメージします。“センサー軸”ではSP(センサーポイント)になります。文字を書くときは,筆で書くにしろ鉛筆で書くにしろ,どこを握るか?ということが大事になります。特に,文字の大きさに影響を与えます。そういう意味で「握りの位置」をどこに?というのは大事なのです。
  ところで,習字で紙に文字を書くときには,普通は筆を持って,手前に引くようにして書きます。ですが,“お習字ターン”では,「筆を握って向こう側に押して書いて行くイメージ」になります。ここが実際の「お習字」と「お習字ターン」と違うところですので,注意が必要です。
  ...ということで,第一回目は「“お習字ターン”のイメージ概略」についてお話しました。
  次回は,「円弧の大きさ」についてお話します。(*^^)v

   

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