「スキーQ&A」

File No. : 04_0006

キャスターでのホルダーは? キャスター...テクニカル受験でもOK?
柔らかいキャスターって?

Question :

 
“H.S”さん

  Date : 06/10/04

   【TOK】先生、今シーズン最初お世話になった“Kit”です。3つ質問させて下さい。いつでも結構です。
  1.カービングの大回りの場合、圧を受け止めるホルダーはみぞおちですか?ターン外腰ですか?外腰がMAXでそれ以上外側になると明らかに内倒しすぎですよね。
  2.ビデオのテクニカルクラウン完全攻略での小回りはリズムが早く、弧を描いているという感じをイメージするのが難しいんですが(見る目がまだないんですかね?)、先生に教えて頂いたリズムで、谷まわりから圧をもらいながら落下していく滑りでテクニカルは十分なのでしょうか。(実は八方でテク受けたいのです。)
  3.レッスンでは、キャスターの緯度を変えるまでは、教えていただきました。次にキャスターには柔らかさもあるということでしたが、時間がなく伺うことができませんでした。いつかホームページにアップしてください。柔らかさ?どんな感じなのでしょうか?…』

       回答 【TOK】                                                          「スキーQ&A」 Topへ

   “Kit”さんこんにちは!お元気でしたか?  E-mail ありがとうございました!(^I^)。

 1.
「大回りの場合、圧を受け止めるホルダーは?」ということですが,ターンスピードによってホルダーの位置は変わります。普通のスピードで楽にターンするようなら“重心”付近ですし,それより速くなればさらに上半身の上部「みぞおち」から「喉ぼとけ」,「頭のてっぺん」という風に移って行きます。また,回転半径によってもそのホルダーの位置は変わります。回転半径を小さくしようとすれば“重心”よりターン外側,つまり外腰付近をホルダーにします。しかしホルダーの位置が身体の外側になることはありません。私の感覚では,気持ち良くハイスピードで大回りをしている時のホルダーの位置は「ターン外の鎖骨付近」になっていることが多いです。人によって骨格が異なりますから,ホルダーの位置意識が全員同じということはありませんので注意が必要です。また,内倒とか外傾オーバーとかよく言いますが,ホルダーの位置がその時々のターンにマッチしてバランスが取れていれば,その様な内倒し過ぎとかのフォームを気にする必要は無いと思います。バランスが取れていること自体が理想的な軸ができているということなのですから…(^I^)

 2.「テクニカル受験の小回りは落下イメージでOK?」というご質問ですが,この滑りができる人こそ「スキーを止めない走る小回り」になりますし,ターン後半の圧を次のターンに有効に伝えるリバウンドのある,活き活きした滑りになるのです。ターン後半に角付けを強めその反動で次のターンに入る滑りと,雪からの圧を利用してリバウンドができる滑りを混同しないようにしなくてはなりません。一見同じように見えますが,良く見ると前者の人の滑りはターン後半にチェック状態が入り,スキーが停止するのが見えます。

 3.「キャスターに柔らかさがある?」ということに付いてのご質問ですが,キャスターのイメージを膨らませて行くと,その大きさの違いや硬さの違い,材質の違い…などいろいろなフィーリングがあることに気付きます。それは雪質や斜面状況がいつも同じではなく,「雪から伝わって来る抵抗感の違い」でそう感じるのですが,コロコロという感じで転がっているのか?それともゴロゴロ?…あるいはゴロォーンゴロォーンなのか?コロォーンコロォーンなのか?といった違いとして感じられるのです。雪からの情報として「雪とスキーのコンタクト感の違い」が硬いキャスターとか柔らかいキャスターとかの「フィーリングの違い」として感知される,ということです。この違いが判るほどに足裏感覚が磨かれれば“Kit”さんも“フィーリングスキーの達人”ということになります。(^ー^)

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Revised: 2004/08/05 .