スキー道
(スキー心理学)
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「  心の持ちよう 」
File 0022
by ”Dr.N”  2002/02/17

 
  今回は私が体験した出来事を書きたいと思います。

  それはDr.Kと地方のスキー場で練習をしていた時の事です。
  その日は朝から大雪で、おまけにゲレンデ状況も非常に悪く、朝から気分が乗りませんでした。そんな中、Dr.KからTOK先生の最新メソッドを習っていたのですが、どうも上手くいきません。奮起しようとすればするほど行動が空回りしてしまうような・・・そんな感じでした。
  こういう時は無理にがんばらずに一息入れると良いのですが、レストハウスで一服してもやっぱりだめでした。

  そんな中、意気消沈した私が「これならTOK先生に直接教えてもらってもだめだろうな〜」とDr.Kにぼやくと「いや、八方ならわからないよ!」という返事が返ってきたのです。  その時、ふと私はある事を思いつきました。それは、このゲレンデを八方尾根に見立ててみようというものでした。今自分が立っている斜面は八方の名木山のゲレンデで、「今はTOK先生から教えてもらっている最中なんだ・・下でTOK先生が見ているのだ・・・」と心に言い聞かせたのです。
  滑りを見てもらった時の記憶を思い出して、忠実にその時の状況を心の中で再現してみました。そうすると、なんだか下の方から「マジーック!」という声が聞こえてくるような・・・そんな錯覚にとらわれたのです。イメージが出来上がって目をつぶると、頬をなでる風までもが八方尾根の風のようでした。

  そして滑り始めると、腹の底からカーッと沸いてくるような力を感じました。TOK先生が下で見ているのだから真剣に滑らなくては・・・というような闘志?とでも表現できるような・・・そんな感覚です。もちろん朝から心に鞭打って滑っていたのですが、その1本は何かが違いました。
  滑り終わってDr.Kが一言「今の良かったよ!」
  心の持ちようと言うのはこんなにも滑りに影響するものなのですね〜(ちなみにこの感覚は長くは続きませんでした。やはり疲れていたようです。)

  この状況は、以前に書いた「メンタルトレーニング3」を完全に再現した事になるので詳しく解説は致しませんが、下でTOK先生が見ているシチュエーションなど、私自身その時までは想像もできませんでした(笑)

  皆さんの中でTOK先生のレッスンで「滑りが変わった・・・」と日記に書かれた経験のある方、いざと言う時に試してみる価値有りですよ!

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(2002/02/17UP)

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