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Ski Technique

bO008

by
“Prof.YM”

  
  技術選 大回り・急斜面・整地 について
05/18/2002  



08-00 ”Prof.YM” 
       5月18日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


テーマ趣旨と皆さんからのご意見

               黒の文 ⇒ ”Prof.YM” さんのご意見
               
青色の文 ⇒ 皆さんからのご意見
               
紫色の文 ⇒ 皆さんからのご意見(参照) 


「技術選 大回り・急斜面・整地 について

 皆様大変お久しぶりです。シーズン中はNEW UPすることができず、大変失礼いたしました。
 シーズンOFF できるだけ頑張っていきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。 皆様からも何かご提案等ございましたら、掲示板にお気軽に書き込みください。

 さて今回は、第39回全日本スキー技術選手権大会の大回り・急斜面・整地種目について考えてみたいと思います。私は、準決勝のすべての選手を見ることができましたので、そのときの印象から書いてみたいと思います。やはり270ポイント(ジャッジ1人平均90点)以上の得点が出ている選手は、外力にあった非常に滑らかな滑りだったように思います。また、与えられたコートに対するターン弧の調整、左右のターンリズムの正確さもすばらしかったように思います。逆に、270ポイント以下の選手は、切り替えからターン始動に入るところでのポジショニングの遅れによるスキッディング要素や、舵取り後半部分でのスキーの 『タタカレ(スキーのばたつき)』 が出ていたように思います。それではもう少し詳しく書いてみましょう。

※1 上位選手の高得点要素

 切り替えの部分
 やはり切り替えの部分は、舵取りの部分に比べ非常に不安定になる部分であると思いますので、そこでの動き・操作については非常に重要な部分だと思います。上位選手は、前のターンでの流れをそのまま次のターンに途切れることなくつなげていくことが非常にうまくできているように思います。具体的には、ターン後半足裏の荷重ライン(親指母子球から踵を結んだライン・スキーのインエッジ上のイメージ)全体、(あるいはやや踵より)で受けている圧(荷重ポイント)を、切り替えの部分ですばやく両スキーのトップ(足裏では親指母子球より)に、荷重ポイントを移動することができているように思います。そうすることにより、スキーの一番幅の広い部分からしっかり抵抗を受けることができ、ターン前半のカービング要素が確実にできています。足裏からのポジショニングがうまくできていれば上体の向きも自分から作らなくても自然にできてくるように思います。S○J的には内主導といわれている切り替えだと思いますが、私的にはこの言葉は好きではありません。自分自身の感覚としても、内主導でのターン始動をすることは可能ですが、ウサギ平のようなあのような急斜面で本当に内スキー主導(主体)でターン始動してしまっては、外スキーの捕らえが遅くなってしまうと思います(内スキーが使えるポジションに重心を移動する意識はもちろん非常に重要だと思いますが)。両スキーのトップで捕らえる意識でいいように思います。実際に、スキージャー○ル6月号の宮下選手・竹田選手・柏木選手の連続写真を見ても、内スキーが外スキーよりも より多くたわんでいる 写真は1コマも無い様に思います。(あえて言うとすれば、P22写真2 竹田選手14コマ目は外スキーが浮いているように見えますが、その前の13コマ目の切り替えでは内スキーが浮き外スキーの切り替えになっていると思います)言葉での表現はなかなか難しい部分があると思いますが皆様いかがですか?

 舵取りの部分
 上記のように切り替えがうまく行われている選手は、ターン始動の早い段階でターンポジションが決まっているので、舵取りの部分も非常に余裕のあるスキーに対するポジションができていたように思います。ターン中盤から後半にかけて増してくる圧に対してしっかり荷重配分ができているのでスキーがタタカレることなく、十分に推進力を得ることができて非常にスキーの走りが良いターンになっているように思います。結果的に重心の位置も、ターン弧に合わせてしっかり前後する動きが出ているように思います。



※2 わずかなミスや失敗のでてしまったケース

 切り替えの部分
 準決勝出場選手は各選手とも非常にレベルの高い技術を持っているわけですが、わずかなミスにより270点を切ってしまった選手は、切り替えからターン前半の部分で上体が先行(内向)しすぎてしまい、スキーのテールが流れスキッドの要素が出てしまうパターンや、不必要な上下の動きをしてしまいターン前半の捉えがあまくなってしまうパターンが多かったように思います。また重心の位置がターン後半のポジションのまま次のターンに入ってしまいスキートップ部分での捕らえが甘くなっていたように思います。

 舵取りの部分
 舵取りの部分でのミスでは、ターン前半からスキートップを押さえる気持ちが強くなりすぎて、頭あるいは上体からスキートップよりに乗りすぎてしまい、結果的にスキーテール部分の押さえが甘くなりテールからのスキッディング要素が出てしまっていたように思います(上体の向きが内向しすぎてしまったり、ローテーションしてしまうパターンも結果的には同様なスキッディング要素になっていたように思います)。ここ数年のカービングスキーはスキーセンターが従来のスキーよりかなり前よりになってきているので、スキーの前よりに乗りすぎてしまうミスが意外に多いように思います(技術選選手に限らず一般上級者にも多いように思います)。また、上の切り替えの部分のところに書いたような、重心の位置が前のターンの後半のポジションのまま次のターンに入ってしまった選手は、スキーのタタカレが顕著に現れていたように思います(重心の前後の動き・スキーの左右軸を回す動きが使えなくなるパターン)。

  以上、簡単ではありますが、技術選大回りでの私の見た感想を書いてみました。
  久しぶりということもあり、文章に読みずらい部分もあるかと思いますが(いい訳ですね)、よろしければ皆様のご意見お聞かせください。また、各社のビデオやスキー誌等の感想や、解説等の疑問などぜひお聞かせください。ぜひ皆様一緒に考えて見ましょう。

                                            (05/17/2002)


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