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“Prof.YM”

  テーマ
 
どうしたら、長い距離を楽に滑れるか?
設定
斜度変化のあるロングコース(1km〜2km程度)
R20程度以下のカービングスキーを使用(EXカーブを除く)

2001/09/25  

 
0002-06TOSHI3 10月12日

0002-05【TOK】10月12日

0002-04
雪サブ 10月10日

0002-03 しろくま 10月4日

0002-02 HM   10月3日

0002-01
acchi  10月1日

0002-00 ”Prof.YM” 
  (テーマ提起) 9月25日


テーマ趣旨と皆さんからのご意見

               黒の文 ⇒ ”Prof.YM” さんのご意見
               
青色の文 ⇒ 皆さんからのご意見
               
紫色の文 ⇒ 皆さんからのご意見(参照) 


テーマ「どうしたら、長い距離を楽に滑れるか?」
設定 斜度変化のあるロングコース(1km〜2km程度)
   R20程度以下のカービングスキーを使用(EXカーブを除く)
 ☆★☆ 

  皆様、こんにちは、Prof.YMです。
  前回のテーマについて、たくさんのメール、書き込み、ありがとうございます。
  これからも、よろしくお願いいたします。
  さて、前回は今流行?のテーマでしたので、今回は、すこし方向を変えて、抽象的かもしれませんが、「長い距離を楽に滑れる方法」について考えてみたいと思います。
  今回のテーマについては、さまざまな考え方、滑り方があると思いますので、皆様、ぜひともご意見お願いいたします。
  それでは、私的な「楽な滑り」について書いてみたいと思います。

  私が、長い距離を楽にすべるときに、まず考えることは、できるだけ、余分な動きをしないことです。具体的には、゛急"な動きをしないように心がけます。急激なエッジング、角付け、急激な抜重などです。
急激な動きに対しては、必ず大きなリアクションが来ます。これは、長い距離を楽にすべることに対してはマイナスです。もし゛急"な動きをしてしまえば、大きなリアクションを受けて、楽な滑りではなくなってしまいます。ですから、上下の動きを抑え、上体を安定させることを心がけます。特に私は、胸が起きてしまわないように、やや前かがみぎみの姿勢を意識します。(頭の位置が前になりすぎてはだめですが・・・)
  ターンの大きさとしては、大回りから中回り程度です。今回は楽にすべるというテーマですので、自分のいちばんリズムのとりやすいターン弧で良いと思います。ただ、自分の好きなリズム(ターンの大きさ)といっても、左右均等なリズムは心がけます。そうする事によって、自分の苦手ターンの運動も良くなり、さらに楽な滑りになると思います。
  あと、斜度変化にあわせて、ターン弧の大きさ、深さを変えるといいと思います。たとえば緩斜面での深まわりは疲れます。少し具体的には、スキーをあまり体から離さず、ズレに乗っていくような意識です。スキーと体が離れていけば、当然スキーのエッジ角が深くなり、カービングの要素が強くなります。受ける圧も強くなって、長い距離はもちません。切り替えも、できるだけゆっくり、スキーの方向を変えていく意識です。
  今回の設定も、今皆さんがもっとも普通に使われているだろうと思い、カービングスキーにしました。トーションやフレックスのバランスがあるので、一概には言えませんが、長い距離を楽に滑るだけであれば、あまりRがきつ過ぎず、ある程度の長さがあったほうが楽ではないか?とも思います。

  長い距離をノンストップで滑る、これは大変いいトレーニングになると思います。あまりいろいろなことを考えずに、長い距離、とくに斜度変化に富んだところを滑る。それだけでも、すごく効果があると思いますよ。
  幸い?スキー場も空いていますし・・・

  それでは、ご意見お待ちしております。                2001/09/25


■荒療治かもしれませんが・・投稿者:acchi 10月1日

  「長い距離を楽に滑る」スキーが益々楽しくなるテーマですネ。

  
acchi様はじめまして!よろしくお願いいたします。
  いろいろな掲示板等を見ますと、なかなかこのようなテーマがなく、細かな技術的テーマが多かったので、今回このようなテーマにしてみました。
  私も、もちろん細かな技術的テーマも掘り下げていきたいと思いますが、なるべく、多くの皆様に参加していただきたいと思いますので、いろいろなテーマをとりあげていきたいと思います。
よろしくお願いいたします。


  私の体験では・・少々荒療治かもしれませんが、長い距離をとにかくとにかく滑りつづけることもイイのではないかなぁと思います。

  
良いトレーニングのひとつだと思います。息があがり、苦しくなったところで、我慢して長い距離を滑りきる。こうしたことで、必然的に良いポジション、合理的なスキー操作になるわけですね。私も合宿などではよくやりました。
  特に小回りでの長距離は、はじめは本当にきつかったのですが、だんだんと楽に滑れるようになりましたね。そこでさらに、2人組みで同調での長距離、これまた、さらに良いトレーニングでした。自分のリズム、ターン弧だけでなく、他人に合わせるだけでも大変ですが、さらに長距離・・・荒療治ですね・・・でも良いトレーニングだと思います。天候の悪い日のトレーニングには、トレーンは実に効果的でした。

  よく行くゲレンデは山頂から麓まで3キロのダウンヒルで整備されたバーン、コブ斜など変化に富んでいてこれを一気に滑り降りるにはなかなかの気合が必要です。初心者向けの迂回コースでも、斜度は緩やかながら5キロあり、これを同じリズムをキープしながらとか、シーズン初めはひたすらプルークでとか、麓まで一気に滑るのも、結構しんどい。(>_<) でも!長い距離を滑っている間に体が知らずに疲れない力を効率的に使えるポジションを探すようになると教えられ(ノンストップトレーニング)実際に長距離を滑る事を繰り返しているうちにだんだん疲れずに滑れるようにもなってきましたヨ。(*^-^*)
 


■長い距離を楽に......投稿者:HM 10月3日

 皆さん、今晩は.... 長い距離を楽に滑る......について。

  私の考える疲れないスキー......

  「疲れないスキー」ということを考えるには逆に「疲れる滑り」を考えれば視点がハッキリするように思います。で,「疲れる滑り」というのは,体力が弱り,くたびれ,気力が衰える様な滑りだと思います。

  そうですね。外力をしっかり感じ、それに合った力の使い方ですよね。まさにそう思います。

  体力が弱る滑りとは,運動量が多く体を使い過ぎる滑りのことでしょう。運動量が多いとは,重心の位置が上下左右に動き過ぎる滑りということです。TOK先生が言われるところの「DOスキー」と言っていいと思います。
  くたびれる滑りとは,自分でエネルギーを使っている割にその効果が少ない滑り,と言うことができると思います。やってるんだけど思うように滑れず,くたびれ感が残る....。無駄な動きが多い滑り,ということもできます。
  また,気力が衰えてしまうような滑りとは,楽しみ感や充実感が少ない滑りで,いつでも最高の滑りやミスの少ない滑りを求める人に多い現象のような気がします。心理的なものですので本人がどの程度で満足するか?といったこととも関係します。これもTOK先生やDr.N先生が書いているように,感じることの楽しみを「中道的」なものとしてとらえることができれば解決するように思います。


  私も、このようなときがありました。私自身、まだまだ技術一辺倒になるときが多いですね・・・まだまだスキーの奥深さを解っていないかもしれないですね。ありがとうございます。


■八方の長いコース  投稿者:しろくま 10月4日

  Prof.YM先生、はじめまして!しろくまと申します。
  長い距離を楽に滑る… ある意味スキーの理想ですよね。

  私の場合、八方尾根で滑ると上から下まで標高差をたくさん稼ぐスキーが中心になります。その中でヘトヘトになって、見えてくる自分の滑りの課題。それをわずかでも改善する努力が、長い距離を楽に滑ることにつながると思います。
  技術的には、今風の低い姿勢は体力的に厳しいので、ややポジションを高めにしています。そしてコブは、スキッド系で確実に滑る。猫背的な姿勢も疲れるので、背中をまっすぐに!なんてところでしょうか。
  八方の長いコース… あぁ垂涎モノですねー…


■長い距離を滑るには・・ 投稿者:雪サブ 10月10日

  長い距離をどうやったら滑れるか?ということですが、正直今まで殆ど考えたことが無かったので難しいですね〜。しかも、西日本ではこういった滑りをする必要もないですし・・・。が、折角なので・・・。

  私は、海外でガイドの方と滑ったことがあるのですが(一度だけ)、今思えばこの滑り方が長い距離を滑るのに適している滑りだったと思います。
  一つは気合を入れすぎない(力まない)ということではないでしょうか?私を含め多くの人は、最初から長い距離を滑るつもりが無いので物凄く力を使って滑ってると思います。だから、長い距離を滑れるはずが無いです。(嗜好の違い?)

大事なことと思います。力が入ると、すぐに呼吸が上がってきますよね。


  二つ目は、力まない滑りの中でさらに雪面抵抗をまともに受けず、適度に逃がしてやるのがいいと思います。つまり、カービングにこだわり過ぎないことかな?ズレにのって落差をしっかり稼ぎながら滑ることがイインでは無いでしょうか?ポジション的にはかなり前よりで、テールから適度に抵抗を逃してやるような感じでした。

  私の最初に書いたことと共通すると思いますが、ズレにのっていく感覚は重要かと思います。すべての外力をまともに受け、その外力に働きかけていては、長い距離はもたないですよね。適度に逃がす・・・これですよね。
  私的には前よりではないですね。(前よりも使いますが、センター中心の意識でしょうか・・・)姿勢については、やはり高い姿勢だと思います。


  また、姿勢は低いより、高いほうが疲れないと思います。
  それから、出来れば捻ったりコクッたり?といった動作は自分自身の力を使うという意味で疲れると思います。

  
捻りも使うと思いますが、ご指摘のとうり、捻りすぎたりしてしまうのは、長い距離をすべるのには適さないかと思います。


  また、逆捻りを使ったりするような滑りも長距離を滑るにはあまり適さないのではないでしょうか?
  どちらかというとローテーション気味の捻りを使うことで疲れを軽減できると思います。

  微妙ではあると思いますが、私的にはあまり意識はしないですね。カービングスキーになりローテーション気味も有効かと思いますが、ローテーション気味になると、スキーが切れて、スピード的に速くなりすぎる様な気もします。使用しているスキーにも夜と思いますが・・・


  こういった滑り方は、高齢者スキーの滑りにも見てとれるように思います。


  そうですね。高齢者の方は、身体能力的にもゆっくりの動きになってくると思いますので、必然的にこのような滑りになるかと思います。


  実際、検定や基礎の大会などでこういった滑りがどのくらい評価されるか?ということも知りたいところです。
  カービングの質という点ではやはり低い評価にしかならないのでしょうか??

  現在の検定や、技術選などでは、このようなテーマの種目がありませんので、評価の対象にはならないと思います。このようなテーマの種目ができれば、それはそれで面白いと思いますが・・・


■疲れない滑り   投稿者:【TOK】 10月12日

 HMさんが書かれていますが,運動量が多いとそれだけ筋肉を使うことになりますので疲労につながります。そういう意味では出来るだけ筋肉を使わない,つまり関節を曲げる頻度や量の少ない軸の立った高い姿勢での滑りがいいと思います。これに関しては,その昔「高い姿勢と低い姿勢…どちらが有利か?」ということで大先輩の太谷多喜男師匠(6回連続デモ認定)と意見を闘わせたことを思い出します。そのときの結論は「低い姿勢の方が基底面積が広くなり,角付けや脚の曲げ伸ばしなど,いろいろなスキー操作をする上で適している。しかし“疲労度”という点では高い姿勢に適わない!」。だから“スキー滑走の合理性”という点から面から見て,高い姿勢で滑れる技術を最終的に目指すべきだ…ということになりました。最近はカービングスキーの台頭で,このことも神話になりつつあるかもしれません…。
  長い距離を滑ることで無駄な力を使わないで滑るコツを会得できる…という効果は確かにあると思います。私が以前指導部長をしていた時,助教師の皆さんに兎平から名木山まで「ノンストップ小回り」をトレーニングとして課したことがあります。自分の力を雪に働きかけて滑るくせのある教師はすぐダウンしましたが,落差をうまく使い,雪の抵抗を受けてターンできる人はそれほど疲れもせず名木山まで滑る事が出来ました。【Doスキー】と【Letスキー】の違いを会得している人とそうでない人の違い,とも言えると思います。【Letスキー】の特徴は雪の圧を感じ受け止めることが基本になっていますから,足裏で感じた情報を脚,腰,上体,脳という風に伝えようとします。情報を最も伝えやすい状態にするには「筋肉が適度な弛緩状態にある状況を作り出す」ことです。そのためには「目で雪の状況を得ようとばかりせず,足裏で感じようとすること」や「呼吸を止めずに,滑りに合わせた呼吸をすること」…などが大事になります。
  またこういうこともありました。あるデモ選でのことです。兎平で何種目かの種目を終え,名木山に場所を変えて競技を行なう事になりました。ある有名な“Y”デモのこういう姿を見てしまいました。斜面は荒れていてザラメ状でしたが,リフト一本くらいの距離を滑っては休み,また一本滑っては休み…を繰り返しているのです。そして途中追い越した私に,名木山に着いてから,「いつも長い距離を滑れるキミはイイなぁー。いつも短い距離しか滑ってないから疲れて疲れて…」と言ったのです。たしかに規定された数百メートルの距離での演技は彼の方が上手でした。しかし,そこで評価された彼の滑りは長いコースをノンストップで滑るには適していない…ということだったのです。雪サブさんが,「検定や基礎の大会」では「長い距離を楽に滑る滑り方」はどう評価される奪ろうか?と述べておられますが,私は現今の検定や基礎の大会こそが「短い距離でしか演技できない滑り」を求めており,本当の「合理的なスキーの滑り」を求めていないのではないか?と思うことがあります。
  「どうしたら長い距離を楽に滑れるか?」という設問は,「短い距離でしか通用しない滑りは果たして有効か?」という設問の裏返しのような気がします。
  長い距離を疲れないように滑れる技術こそ,私達が真に考えなければならない技術なのではないか?そう思っている【TOK】です。



■未体験  投稿者:TOSHI3 10月12日
  正直言って私は長距離をらくに滑ろうと思ったことがないのでどうやって滑るかは想像の粋を脱しません。日中がんがん滑りすぎたせいで太ももパンパンで仕方なくだらだらと下りたことはありますが(^^;
  その時は確かに姿勢が高く、振り子のように内倒してますね。競技の人が一本滑り終わってだらだら〜っと下りていく感じです。でもこれはちょっと趣旨が違いますね(^^;
  今の段階では技術的にまだまだまだまだ上があるので、一本一本全力投球してるのが現状です。らくーに長距離を滑り終えてしまうとなんかもったいない、なーんて思ってしまいます。頭の中は理論がぐるぐるうずまいてます(^^;  これがまた楽しいんですが、Prof.YM 先生やTOK先生が言われるような回りを楽しみながららく〜に滑ることも必要でしょうね。


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