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          Contents  ☆★☆
   0025 プルークボーゲン 
             を楽しむ  
           
          0024 “引く-受ける”の 
       プルークボーゲン  
           
          0023 「受ける」という意識  
           
          0022 引く意識の 
       プルークボーゲン  
           
          0021 押す意識の 
       プルークボーゲン  
           
           
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          -------------☆★フィーリングスキー★☆-------- 0025 プルークボーゲンを楽しむ ---- 
           
           前回は“引くぅー受けるぅ”の足裏感覚と,♪♪受けるぅー…♪♪引くぅー…♪♪のリズムで回ることを練習しました。  
           今回は「引く意識」をさらに深く感じられるようにするとともに,「押す意識」のプルークボーゲンも練習して,その違いが分かるようにします。このことがターンコントロールに役立ち幅の広いスキーにつながる事を学びます。 
           
           
           「“引く-受ける”のプルークボーゲン−Back映像」 をご覧ください。Backからの映像をUPしました。♪♪受けるぅー…♪♪引くぅー…♪♪の“つぶやき”の音声も入っていますから参考にして下さい。 
           
         ♪♪受けるぅー…♪♪で雪の抵抗を受け止めた足が,♪♪引くゥー…♪♪では腰の方に近づくようになってニュートラル状態ができ,そのままの流れで反対側の足での捕らえが強くなっていきます。ちょっと見ただけでは,あたかも外側の脚が伸びていっているように見えますが,気持ちの上では脚を伸ばすのではなく,カタツムリが触覚を伸ばすような意識で,雪の抵抗を探るようにすることです。 
           
         何度も言うように,足裏のオレンジのつぶれ方に意識を集中させ,そのオレンジが「つぶれたり」,「戻ったり」,  
          「つぶれたり」,「戻ったり」…を繰り返している様子がイメージできれば最高です。  
         オレンジを土踏まずに付近に意識すれば,スキーそのものも安定するはずです。そして,なによりも面白い!と感じるのは,自分でスキーを動かさなくても,斜面をスゥーーーーっと移動して行き,左右のオレンジのつぶれ方を変えようとする意識があればでターンが始まる…ということです。 
           
           
         次に“フィーリングスキー”0021 押す意識のプルークボーゲンに戻って,もう一度「押す意識」をやってみます。「引く意識」との違いがより鮮明になっている事と思います。 
           
         大事なことは「引く意識」の時と「押す意識」の時とで,そのフィーリングにどんな違いがあるか?を感じ取ることです。どちらが大事でどちらが大事でない…ということではなく,どちらの意識も“フィーリングスキー”では重要です。でも,その感じ方には大きな違いがある,ということを解かっていただきたいのです。 
           
           
         慣れてきたら,テンポを速めてみたり,斜度を変えてみたりしてください。その時々で足裏のオレンジの感じが微妙に違う事が分かると思います。V字形でターンするだけでも,スキーって楽しいなぁー!と思えたら素晴らしいことです! 
           
         次回はこの微妙な違いについて述べる事にします。  
           
           
           
          -------------☆★フィーリングスキー★☆-------- 0024 “引く-受ける”のプルークボーゲン  ---- 
           
           
         前回は【受ける】とはどういうフィーリングか?ということを学びました。  
           
         今回は,この“受ける”で足裏に貯まった圧をどう減じさせ,ターンに結びつけるか?ということを学びます。  
         ちょっと見づらいのですが左の図をご覧ください。1−2はプルーク状態での直滑降です。前回話したように,足裏に意識したオレンジが雪の抵抗を受けて少しつぶれているイメージの部分です。 
           
         3のところから,左足のオレンジを赤●のように,元に戻すようにゆっくりと軽くしてやります。このフィーリングは“引くイメージ”でご覧ください。このときの感覚は,足を自分の腰の方に引き上げる感じになります。この様子を,♪♪引くぅー…♪♪という言葉でイメージすることにします。 
           
         すると反対側の右足での雪面の捕らえが青●のようにすこしづつ増えていきますので,これを♪♪受けるぅー…♪♪という言葉でイメージします。 
           
         ♪♪引くぅー…♪♪が完全に終わってから♪♪受けるぅー…♪♪が始まるわけではなく,♪♪引くぅー…♪♪が始まると少しづつ♪♪受けるぅー…♪♪も始まっているのですが言葉の上では♪♪引くぅー…受けるぅー…♪♪という風に一連の流れとしてイメージすることにします。 
           
         右足での雪面の捕らえが,左足のそれより強くなりますから,右スキーがターンを開始し,スキーヤーの向きはゆっくりと左方向に向きを変えて行きます。 
           
         6の付近から,今度は,今まで受ける意識でオレンジを捕らえてきた右足のオレンジを軽くするようにしてみます。さっきとは逆に右足のオレンジが元の姿に戻り始め,左足のオレンジが雪の力でつぶれ始めていくイメージになります。Bのように右足の♪♪引くぅー…♪♪が始まり,Cのように左足の♪♪受けるぅー…♪♪が始まるわけです。左足の雪面の捕らえが強くなりますので,スキーは右方向にターンを始めます。 
           
         あとはこれを繰り返すだけです。この様子をVTRにして“引く-受ける”のプルークボーゲンにUPしておきましたのでご覧ください。(約850キロバイトありますので少々時間が掛かります) 
           
         ここでは,“引くぅー受けるぅ”の足裏感覚と,♪♪受けるぅー…♪♪引くぅー…♪♪のリズムを覚えてください。慣れてきたら,いろいろとテンポを変えたり,オレンジを踏む強さを変えたりしてみるといいでしょう。 
           
           
           
                -------------☆★フィーリングスキー★☆----------- No.0023 受ける ---- 
           
           
         前回までプルークボーゲンに習熟するために,引く意識のプルークボーゲンと押す意識のプルークボーゲンを練習しました。  
         今回からは「引く意識のプルークボーゲン」を一歩進めて 『 受ける-引く 』意識のプルークボーゲンを練習します。   
           
         この意識や滑走フィーリングはこれから先も大事な要素となりますので,しっかり理解し身に付けましょう。  
         先ず今回は【受ける】とはどういうフィーリングか?ということから…。  
         左のアニメーションを見てください。斜面を移動し,左のスキーで雪の抵抗を捕らえているフィーリングが分かると思います。この時大事なのは左脚を縮めたり伸ばしたりして,自分から雪に力を掛けていないことです。素直に左方向に,身体ごと移動していることです。スキーヤーがひとつの物体のようになって斜面を移動しているだけです。   
         この時,足裏にオレンジをイメージすると,このオレンジは雪からの抵抗を受けますから,少しつぶれるイメージになります。でもそれは,「自分の力」を掛けてつぶすのではなく,下の図のように,「移動して行く方向からやって来る雪の力」でつぶれるのです。自分から力をオレンジに加えても,また斜面を移動して行っても,オレンジがつぶれるイメージは湧きますが,上からの力でつぶれるか?下からやって来る力でつぶれるか?という大きなフィーリング上の違いがあります。スキーヤーが青いラインのように斜面を移動していくと,赤い線のような力が雪からやって来て,緑の線のように,足裏に意識したオレンジをつぶすイメージが湧くようになって欲しいと思います。この時,あなたは「雪からの抵抗を受け止めている」のです。 
           
         上のアニメーションではスキーヤーの左脚部に白いラインが見えますが,これは雪からの抵抗を受け,「圧が掛かってオレンジがつぶれているぞぉー」という情報が,足→スネ→ヒザ→モモ→腰…という風に下から上に向かって伝わっている様子を示しています。もし,自分の力でオレンジをつぶそうとすれば,この矢印の方向は逆に上から下への向きになります。 
           
         同じようにオレンジがつぶれるイメージが湧いても,その時オレンジをつぶす力の方向はどちらなのか?ということを感じ別けられるようになって欲しいと思います。 
           
         【受ける】というフィーリングは,「雪の力でターンする」ために必要で,かつ最も重要な感覚だと言っていいでしょう。ある意味で“フィーリングスキー”の根幹となる意識でもあります。 
           
           
                
         -------------☆★フィーリングスキー★☆----------- No.0022 引く意識 --- 
           
         さて,前回の No.0021 では「押す意識」でのプルークボーゲンを練習しました。ここでは意識的にはこれとまるで反対の「引く意識」でプルークボーゲンの練習をしてみたいと思います。 
           
            左の図は足裏に意識したオレンジのつぶれ具合を,イメージとして表したものです。ここでも,赤い●は足裏で意識する方のオレンジを示し,青い●は意識しない方のオレンジを表しています。つぶれたオレンジが元の形に戻るフィーリングは“引く(Pull)”という意識,でご覧ください。 
           
           1〜2はプルークの直滑降部分です。ここでは両足のオレンジを意識します。3で左足の赤い部分が少し小さくなっています。ここから左ターンをしようとするところで,左足のオレンジを少し軽くして,元に戻す意識を持つことを表しています。4〜5とじょじょに左のオレンジを元の形に戻してやる意識を強くしていきます。 
           
         そうすると左スキーの圧が少しづつ軽くなりますから,結果として青の方のオレンジに掛かる圧が3,4,5…という風に“突っ張る感じ”で次第に強くなってきます。左右のスキーの圧バランスが崩れて右足の圧が強くなりますので,スキーは左に回転を始めます。 
           
         7のニュートラルでは「押す意識」と同じように左右五分五分に戻してやります。  
         8,9,10では,今度は右足に意識を切り替え,右足のオレンジをじょじょに軽くしてやります。先ほどとは逆に左の圧が少しづつ増して来て,スキーは右方向にターンをすることになります。 
           
         15ではまたニュートラルに戻し,今度は左のオレンジを軽くして行きます。これを繰り返せばプルークボーゲンが連続でできることになります。 
           
         「押す意識」では“押す”ことでターンを開始しましたが,「引く意識」では逆に“引く”ことで反対側の脚が突っ張る感じになってターンが開始します。つまり,「引く」→「反対側の足が突っ張る」→「ターンする」…という構図になるのです。“押す”も“引く”も,同じ外スキーの圧が強くなってターンするのに,どうしてわざわざ“引く意識”が必要なのか?ということについては,0018 押すと引く(1)で述べてありますので参考にして下さい。  
         この練習では“引く”という意識が,どのように「プルークボーゲン」のターン円弧のでき方と関連しているか?そのあらましを感じ取っていただければ結構です。 
           
           
            
                -------------☆★フィーリングスキー★☆----------- No.0021 押す意識 ---- 
           
         さて,前回までのレッスンで,直滑降からプルーク,そして簡単なプルークボーゲンまで練習してきました。今回からは,さらにプルークボーゲンの質を高め,より深くそしてスピードもより出せるようにしたいと思います。  
           
         先ず今回は“押す意識”のイメージアップを目指します。  
         右の図は足裏に意識したオレンジのつぶれ具合を,イメージとして表したものです。赤い●は足裏で意識する方のオレンジを示し,青い●は意識しない方のオレンジを表しています。オレンジを踏み込み,つぶすフィーリングは“押す(Push)”という意識でご覧ください。  
           1〜2はプルークの直滑降部分です。ここでは両足のオレンジを意識します。3で右足の赤い部分が少し大きくなっています。これはここから左ターンをしようとするところで,右足のオレンジを少し強く踏む意識を持つことを表しています。4〜5とじょじょに右のオレンジをつぶしていきます。6では右足のオレンジのつぶれ具合を少し戻してやり,次のターンに備えます。 
           
         7のところは両足のオレンジのつぶれ方が同じくらいになるように意識します。丁度足裏の感覚としては1〜2の部分と同じ感覚です。ここでは両スキーの雪面コンタクトの力が同じになりますからターンは一時止むことになります。この局面を「ターンのニュートラル」といいます。 
           
         8では,これまでの右足から,左足に意識を切り替えてオレンジをつぶすようにします。すると今度は左スキーの雪面コンタクト圧が強くなりますからスキーは右にターンを始めます。ここから先14までは,先ほどの左ターンとまるっきり逆のパターンとなります。 
           
         15は先ほどと同じ「ニュートラル」部分です。ここのところで,これ以降右のオレンジを押しつぶさなければ,スキーはターンを止めて,斜面を斜めに進もうとします。もし,もう一度左のオレンジを踏むようにすれば,スキーはまた右方向に回って行こうとします。 
           
         つまり,オレンジを左右いろいろと踏み込み,その力をいろいろ調節してやれば,スキーヤーは自由に行き先を替えられる…ということになります。自動車で言えば「ハンドル」を切るのは「オレンジの踏み方」だ…ということです。 
           
         今回のこの練習では,図のように「足裏でオレンジを積極的にふみつぶす!」ということに集中します。そしてそのつぶれ具合が,スキーが方向を替えて行くこととどのように関係しているか?を感覚として身に付けることです。スキーがターンをし,シュプールができますが,その「シュプールは,オレンジがつぶれて果汁がにじみ出した跡」…というイメージが湧けばシメタものです。 
           
               -------------☆★☆----------- 
           
           追記:この「押す意識のプルークボーゲン」の映像をUPいたしました。約200キロバイトあります。 
           
           
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